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JP4147377B2 - かしめ機およびかしめ方法 - Google Patents
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JP4147377B2 - かしめ機およびかしめ方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の自動変速機に用いられているリニアソレノイドのキャップ等のワーク(部品)をかしめるためのかしめ機およびかしめ方法の技術分野に属し、特にコンパクトに形成されるかしめ機、およびかしめ作業を簡単にかつ確実に行うことのできるかしめ方法の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車に用いられている自動変速機は、複数の回転要素を有するプラネタリギヤユニット、これらの複数の回転要素をそれぞれ係合または係止させるクラッチやブレーキからなる複数の摩擦係合要素を有する自動変速機構、および摩擦係合要素を作動制御するための油圧制御装置を備えている。
【0003】
ところで、自動変速機の油圧制御装置には、摩擦係合要素への油圧の供給、排出を制御するためにリニアソレノイドバルブが設けられている。このリニアソレノイドバルブにおけるリニアソレノイドを組み立てる際に、ソレノイド本体にスプリングを縮設した状態でキャップをかしめることにより組み付けている。
【0004】
このキャップのソレノイド本体へのかしめ作業は、一般に、ソレノイド本体をクランプするクランプ工程、キャップのソレノイド本体へのかしめを4個所で行うかしめ工程、およびかしめ工程後のリニアソレノイドの払出しを行う払出し工程からなっている。
【0005】
このようなかしめ作業はかしめ機によって行われているが、従来のかしめ機は各工程を行うために7本のエアシリンダ(例えば、クランプ用シリンダクランプ工程を行うための2本のクランプ用シリンダ、4個所でかしめ工程を行うための4本のクランプ用シリンダ、および払出し工程を行うための1本の払出し用シリンダを備えている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のかしめ機では、7本のシリンダを用いているため、かしめ機が非常に大型であるばかりでなく、その構造が複雑であるという問題がある。また、かしめ機が大型であることから、かしめ機の設置スペースが多く必要となる。しかも、かしめ作業の一連の工程で7本のシリンダを互いに関連付けて作動制御しなければならないので、制御が面倒になり、かしめ作業が煩雑になるばかりでなく、このかしめ作業を確実にかつ迅速に行うことが難しいという問題もある。更に、7本のシリンダを用いていることからコストが高いという問題もある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、構造を簡単にしてコンパクトに形成でき、しかも制御の簡単な安価なかしめ機を提供することである。
本発明の他の目的は、かしめ作業をより簡単にして確実にかつ迅速に行うことができるかしめ方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述の課題を解決するために、請求項1の発明のかしめ機は、かしめ機の本体枠に上下動可能に設けられて、ソレノイドのソレノイド本体を保持するワーク受けユニットと、
ピストンの伸び出し動作で前記ワーク受けユニットを上動するとともに前記ピストンの引き込み動作で前記ワーク受けユニットを下動する1本のシリンダと、前記ワーク受けユニットの上方に配設されて前記キャップを保持するキャップ保持部材と、前記ワーク受けユニットの上動により前記ソレノイド本体前記ワーク受けユニットとの間にクランプするとともに、前記ワーク受けユニットの下動により前記ソレノイド本体のクランプを解除するクランプ部材と、前記かしめ機の本体枠に設けられ、前記ソレノイド本体のキャップ取付部に組み付けられる前記キャップを前記ワーク受けユニットの上動によりかしめるかしめ機構と、前記キャップが組み付けられた前記ソレノイド本体前記ワーク受けユニットの下動により払い出す払出し手段とを備え、前記シリンダのピストンの伸び出し動作による前記ワーク受けユニットの上動により、前記クランプ部材が前記ソレノイド本体を前記ワーク受けユニットにクランプするとともにクランプした前記ソレノイド本体を上動して前記ソレノイド本体の前記キャップ取付部に進入させ、更に前記キャップを前記かしめ機構によりかしめて前記ソレノイド本体にスプリングを縮設した状態で組み付け前記シリンダのピストンの引き込み動作による前記ワーク受けユニットの下動により、前記クランプ部材による前記ソレノイド本体の前記ワーク受けユニットへのクランプを解除するとともに前記キャップが組み付けられた前記ソレノイド本体を前記払出し手段により前記ワーク受けユニットから払い出すことを特徴としている。
【0009】
また、請求項2の発明のかしめ機は、前記クランプ部材は前記ワーク受けユニットに、前記ソレノイド本体をクランプしない非クランプ位置と前記ソレノイド本体をクランプするクランプ位置との間で移動可能に設けられ、前記クランプ部材を前記非クランプ位置と前記クランプ位置との間で移動させる力伝達ロッドが、前記ワーク受けユニットに対して移動自在に設けられ、前記クランプ部材が前記クランプ位置へ移動する方向に前記力伝達ロッドを常時付勢するクランプ用スプリングが、前記ワーク受けユニットと前記力伝達ロッドとの間に設けられ、前記ワーク受けユニットの非作動時に前記力伝達ロッドに当接して前記クランプ部材を前記非クランプ位置にし、かつ前記ワーク受けユニットの作動時に前記力伝達ロッドから離間して前記クランプ部材を前記クランプ位置にするストッパ柱が設けられていることを特徴としている。
【0010】
更に、請求項3の発明のかしめ機は、前記かしめ機構が前記ワーク受けユニットの上動で作動するカムと、このカムの作動によって前記キャップをかしめるかしめ部材とを有することを特徴としている。
【0011】
更に、請求項4の発明のかしめ機は、前記払出し手段は前記ワーク受けユニットの下動で作動してエアを吐出するエアポンプと、このエアポンプから吐出されるエアが供給されることで作動して前記ソレノイドの姿勢を傾ける払出し用シリンダとを有することを特徴としている。
【0012】
更に、請求項5の発明のかしめ機は、前記かしめ機構が前記ワーク受けユニットの上動で作動するカムと、このカムの作動によって前記キャップをかしめるかしめ部材とを有し、前記払出し手段が前記ワーク受けユニットの下動で作動してエアを吐出するエアポンプと、このエアポンプから吐出されるエアが供給されることで作動して前記ソレノイドの姿勢を傾ける払出し用シリンダとを有することを特徴としてる。
【0013】
更に、請求項6の発明のかしめ機は、前記かしめ部材が、前記カムの回動によって前記キャップをかしめるかしめピンであり、前記カムを回動させるC字状リング部材が設けられ、前記ワーク受けユニットの非作動時に前記C字状リング部材から離間してC字状リング部材を押圧しなく、かつ前記ワーク受けユニットの作動時に前記C字状リング部材に当接してC字状リング部材を押圧することで前記カムを回動する押圧シャフトが設けられていることを特徴としている。
【0014】
更に、請求項7の発明のかしめ機は、前記ソレノイドが自動変速機に用いられるリニアソレノイドであることを特徴としている。
【0015】
更に、請求項8の発明のかしめ方法は、かしめ機の本体枠に上下動可能に設けられたワーク受けユニットにソレノイドのソレノイド本体を保持する工程と、前記ソレノイド本体の上方でキャップ保持部材にキャップを保持する工程と、1本のシリンダのピストンを伸び出すことで前記ワーク受けユニットを上動させる工程と、前記ワーク受けユニットの上動によりクランプ部材を作動させてこのクランプ部材により前記ソレノイド本体前記ワーク受けユニットとの間にクランプするクランプ工程と、前記ワーク受けユニットの更なる上動により前記ソレノイド本体のキャップ取付部を前記キャップ内に進入させる工程と、前記ワーク受けユニットの更なる上動により前記かしめ機構を作動させてこのかしめ機構により前記ソレノイド本体にスプリングを縮設した状態でキャップをかしめて組み付けるかしめ工程と、前記シリンダのピストンを引き込むことで前記ワーク受けユニットを下動させて、前記ソレノイド本体に組み付けられた前記キャップから前記キャップ保持部材を離間させる工程と、前記ワーク受けユニットの更なる下動により、クランプ部材の作動を解除してこのクランプ部材による前記ソレノイド本体の前記ワーク受けユニットとの間のクランプを解除するクランプ解除工程と、前記クランプ解除工程と相前後して払出し用シリンダを作動させ、この払出し用シリンダにより、前記ソレノイドを前記ワーク受けユニットから払い出す工程とを備えることを特徴としている。
【0016】
【作用および発明の効果】
このように構成された請求項1ないし7の発明のかしめ機によれば、1本のシリンダを用いてソレノイドのソレノイド本体を保持するワーク受けユニットを上下動させることで、クランプ部材によるソレノイド本体のクランプ動作およびソレノイド本体のクランプ解除動作が行われ、かつかしめ機構によ、ソレノイド本体にスプリングを縮設した状態でキャップをかしめて組み付けるかしめ動作が行われ、更に払出し手段による、キャップが組み付けられたソレノイド本体をワーク受けユニットから払い出すソレノイド払い出し動作が行われるようになるので、かしめ機の構造を簡単にできるとともに、かしめ機を小型コンパクトに形成することができるようになる。これにより、かしめ機の設置スペースが少なくでき、省スペース化を確実に図ることができる。
【0017】
また、キャップをソレノイド本体へかしめて組み付けかつキャップが組み付けられたソレノイド本体を払い出すかしめ作業において、前述のクランプ動作、かしめ動作、および払い出し動作を行うにあたり、1本のシリンダのみを作動制御することでればよいので、制御を簡単にできる。しかも、1本のシリンダのみを用いていることからコストを効果的に低減することできるようになる。
【0018】
更に、シリンダによって作動しかつソレノイド本体を保持するワーク受けユニットで、クランプ部材かしめ機構、および払出し手段を作動するようにしているので、ソレノイド本体の位置に関連させてクランプ部材かしめ機構、および払出し手段を作動することができるようになる。これにより、ソレノイドに対するクランプ部材かしめ機構、および払出し手段による工程をより正確に行うことができるようになる。
【0019】
更に、ワーク受けユニットの作動で作動するクランプ部材でソレノイド本体をクランプするようになるので、クランプ手段の簡単な構造でクランプ工程をより確実に行うことができる。
【0020】
更に、請求項の発明のかしめ機によれば、ワーク受けユニットの作動でカムを回動させ、このカムの回動によってかしめ部材が作動されてキャップをかしめるようになるので、かしめ手段の簡単な構造でかしめ工程をより確実に行うことができる。
【0021】
更に、請求項の発明のかしめ機によれば、ワーク受けユニットの作動でエアポンプを作動してエアを吐出し、このエアで払出し用シリンダを作動させてソレノイド本体を払い出すようにしているので、払出し手段の簡単な構造で払出し工程をより確実に行うことができる。
【0022】
更に、請求項の発明のかしめ機によれば、前述の請求項の発明と同様に、かしめ手段の簡単な構造でかしめ工程をより確実に行うことができるとともに、前述の請求項の発明と同様に、払出し手段の簡単な構造で払出し工程をより確実に行うことができる。更に、請求項6の発明のかしめ機によれば、前述の請求項3の発明と同様に、かしめ手段の簡単な構造でかしめ工程をより確実に行うことができる。
【0023】
更に、請求項の発明のかしめ機によれば、自動変速機のリニアソレノイドを簡単な構造のかしめ機で確実にかつ簡単にかしめることができるので、安価にかつ迅速にリニアソレノイドを製造できる。これにより、自動変速機のコストを低減できる。
【0024】
更に、請求項8の発明のかしめ方法によれば、ソレノイド本体をクランプするクランプ工程、キャップをソレノイド本体にかしめて組み付けるかしめ工程、およびキャップが組み付けられたソレノイド本体を払い出す払出し工程を、1本のシリンダによるワーク受けユニットの上下動により行うようにしているので、かしめ作業をより簡単にして確実にかつ迅速に行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のかしめ機およびかしめ方法の実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図である。
【0026】
図1(a)および(b)に示すように、この例のかしめ機1は本体下部枠2、本体上部枠3、およびかしめ機1の右側面視で右側縁部に配置されてこれらの本体下、上部枠2,3を一体に連結する2本の第1および第2支柱4,5を備えている。本体下部枠2の上部には1本のエアシリンダからなるシリンダ6が取り付けられている。
【0027】
本体下部枠2と本体上部枠3との間には2本の第1および第2ガイド柱7,8が立設され、それぞれこれらの本体下、上部枠2,3に固定されている。第1および第2ガイド柱7,8にはワーク受けユニット9がこれらの第1および第2ガイド柱7,8にガイドされて上下動可能にかつ水平を確保されて設けられている。
【0028】
図2はこのワーク受けユニット9および後述するクランプ手段を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。なお、図2(a)は図1(a)の裏面を示し、図2(b)は図1(a)の左側面を示している。
図2(a)および(b)に示すように、このワーク受けユニット9は、第1および第2ガイド柱7,8にガイドされて上下動可能なユニット本体10と、リニアソレノイド11のソレノイド本体11a(後述する図3に図示)を凹部12aに嵌入することで保持するワーク受け12と、ユニット本体10に立設された支柱とワーク受け12を支持する支持部とからなるワーク受け支持部材13とから構成されている。
【0029】
また、シリンダ6のピストンロッド6aが連結部材14を介してユニット本体10に連結されており、このピストンロッド6aの伸び出し動作および引き込み動作により、ワーク受けユニット9が上下動するようにされている、
【0030】
更に、図1(a),(b)および図2(a),(b)に示すように、この例のかしめ機1は、ソレノイド本体11aをワーク受け12との間にクランプするクランプ手段15を備えている。
【0031】
図2(a),(b)に示すように、このクランプ手段15は、ソレノイド本体11aをワーク受け12に押し付けることでクランプするクランク形状のクランプ部材16と、ワーク受け支持部材13に固定されてクランプ部材16を回動自在に支持するクランプ部材支持部材17と、クランプ部材16の長孔16aを貫通しかつこの長孔16aに沿って移動自在のピン18によりクランプ部材16に上端部が回動自在に連結されるとともにユニット本体10を移動自在に貫通してユニット本体10の下方に延びる力伝達ロッド19と、この力伝達ロッド19の下端部に設けられたスプリング受け19aとユニット本体10の下面との間に縮設されて、力伝達ロッド19を常時下方に付勢するクランプ用スプリング20と、本体下部枠2の上面に立設され、力伝達ロッド19の下端が当接することで力伝達ロッド19のそれ以上の下動を阻止するストッパ柱21とから構成されている。
【0032】
図2(a),(b)および図3(a)に示すようにシリンダ6のピストンロッド6aが最大に引き込まれて、ユニット本体10(つまりワーク受けユニット9)が下限位置に設定された状態では、力伝達ロッド19はその下端がストッパ柱21に当接することで、このストッパ柱21によりクランプ用スプリング20の付勢力に抗してユニット本体10に対し上方に最大に移動せしめられる。この力伝達ロッド19がユニット本体10に対し上方に最大に移動した状態では、クランプ部材16が最大に上方へ回動した位置となり、クランプ部材16のクランプ部16bがソレノイド本体11aから大きく離れてこのソレノイド本体11aをクランプしない非クランプ位置に設定される。すなわち、クランプ手段15は非クランプ状態となる。
【0033】
また、図3(b)に示すようにシリンダ6のピストンロッド6aが最大に伸び出されて、ユニット本体10が上限位置に設定された状態では、力伝達ロッド19はその下端がストッパ柱21から離間することで、クランプ用スプリング20の付勢力によりユニット本体10に対し下方に移動せしめられる。この力伝達ロッド19がユニット本体10に対し下方に移動した状態では、クランプ部材16が下方へ回動した位置となり、クランプ部材16のクランプ部16bがソレノイド本体11aの段部11a1の上面に当接しかつクランプ用スプリング20の付勢力で下方に押圧する。これにより、クランプ部材16はワーク受け12との間にソレノイド本体11aを比較的大きなクランプ力でクランプするクランプ位置に設定される。すなわち、クランプ手段15はクランプ状態となる。
【0034】
更に、図1(a),(b)および図4(a),(b)に示すように、この例のかしめ機1は、ソレノイド本体11aのキャップ取付部11a2にキャップ11bを組み付けるためにこのキャップ11bをかしめるかしめ手段22を備えている。
【0035】
図1(c)および図4(a),(b)に示すように、このかしめ手段22は、4個のかしめ機構23,24,25,26と、本体上部枠3の下面に下方に延びるように立設された2本のガイド支柱27,28がそれぞれガイド孔29a,29bを貫通することでこれらのガイド支柱27,28にガイドされて上下動自在に設けられ、これらのかしめ機構23,24,25,26を作動するためのC字状リング部材29と、ユニット本体10の上面から上方へ延びるようにしてかつ4個のかしめ機構23,24,25,26にそれぞれ対応して立設され、C字状リング部材29を上方へ押圧可能な4本の押圧シャフト{図4(a),(b)には、かしめ機構23,26にそれぞれ対応した2本の押圧シャフト30,31のみ図示;以後、説明の便宜上、他のかしめ機構24,25にそれぞれ対応した2本の押圧シャフトも符号30,31を用いて説明する}とから構成されている。
【0036】
4個のかしめ機構23,24,25,26は同じ構成を有しているので、かしめ機構23について説明し、他のかしめ機構24,25,26については、それぞれ、かしめ機構23で用いた符号23の添え字a,b,c,d,…を、対応する部材に対して各符号24,25,26に添えて示すことでそれらの詳細な説明は省略する。
【0037】
かしめ機構23は、図1(c)に示すように本体上部枠3の下面に下方に延びるようにかつ所定間隔を置いて立設された一対の支持部材23a,23bと、図1(c)および図4(c)に示すようにこれらの支持部材23a,23bの間に架設されたピン23cによって回動自在に支持され、C字状リング部材29からの上向きの押圧力を所定の倍力比(例えば、1:2)で倍力した横方向{図4(c)において左方向}の押圧力に変換するカム23dと、本体上部枠3の下面に立設されたピン支持部材32のピンガイド孔32a{図1(c)および図4(a),(b),(c)には、ピン支持部材32が断面をとって示されているため、溝のように図示されている}にガイドされて移動自在にかつカム23dのカム面23d1によってかしめ方向{図4(c)において左方向)に移動されるように設けられた、尖端かしめ部23e1を有するかしめピン23eと、このかしめピン23eをこのかしめ方向と逆方向に常時付勢するかしめピン戻し用スプリング23fとから構成されている。カム23dはその自重によってかしめピン23eを押圧しない方向{図4(c)において時計方向}に常時回動するようにされている。
【0038】
同様に他のかしめ機構24,25,26も、それぞれ、一対の支持部材24a,24b;25a,25b;26a,26bと、ピン24c,25c,26cと、カム面24d1,25d1,26d1を有するカム24d,25d,26dと、ピン支持部材32のピンガイド孔32b,32c,32dにそれぞれガイドされかつ尖端かしめ部24e1,25e1,26e1を有するかしめピン24e,25e,26eと、かしめピン戻し用スプリング24f,25f,26fとから構成されている。なお、これらの符号には図示されないものもある。
【0039】
図4(c)に示すように、C字状リング部材29には、各押圧シャフト30,31によってそれぞれ押圧される4個の被押圧部{図4(c)にはかしめ機構23に対応する1個の被押圧部29cのみ図示;以後、説明の便宜上、他のかしめ機構24,25,26にそれぞれ対応した3個の被押圧部も符号29cを用いて説明する}と、カム23d,24d,25d,26dをそれぞれ押圧する押圧部{図4(c)にはかしめ機構23に対応する1個の押圧部29dのみ図示;以後、説明の便宜上、他のかしめ機構24,25,26にそれぞれ対応した3個の押圧部も符号29dを用いて説明する}とが、それぞれ各かしめ機構23,24,25,26に対応して設けられている。
【0040】
C字状リング部材29はガイド支柱27,28の下端に設けられたストッパ27a,28aによってその下限位置が規定されているとともに、上方への押圧力で上動した後この押圧力が除かれるとその自重で下限位置の方へ戻るようになっている。かしめ手段22の非作動状態では、C字状リング部材29はガイド支柱27,28の下端に設けられたストッパ27a,28aによって図1(a),(b)および図4(a)に示す下限位置に設定される。
【0041】
更に、図4(a)および(b)に示すように本体上部枠3には、キャップ11bを保持するキャップ保持部材33がこの本体上部枠3を貫通して上下動可能に設けられている。このキャップ保持部材33にはバキューム導入孔33aが穿設されており、図示しないバキューム源からこのバキューム導入孔33aに導入されたバキュームにより、キャップ11bが吸引されてキャップ保持部材33の下端に保持されるようになっている。その場合、図示しないがキャップ保持部材33の下端はキャップ保持部材33の中心とキャップ11bとが上下方向に一致するような構成にされている。
【0042】
更に、キャップ保持部材33は本体上部枠3に固定された上下位置決め部材34によってその上下限位置が規定されているとともに、スプリング35によって常時下方に付勢されている。そして、キャップ保持部材33の非作動時は上下位置決め部材34の下限ストッパ部34aによって図4(a)に示す下限位置に設定される。この下限位置では、キャップ保持部材33は非作動状態にある各かしめピン23e,24e,25e,26eの間の間隙を通過してこれらのかしめピン23e,24e,25e,26eより下方に突出している。このとき、各かしめピン23e,24e,25e,26eの尖端かしめ部23e1,24e1,25e1,26e1はキャップ保持部材33に当接しないようにされている。
【0043】
また、キャップ保持部材33が上昇して上下位置決め部材34によって図4(b)に示す上限位置に設定された状態では、キャップ保持部材33は非作動状態にある各かしめピン23e,24e,25e,26eの間の間隙から上方に外れて、キャップ保持部材33の下端に保持されたキャップ11bがこれらのかしめピン23e,24e,25e,26eの尖端かしめ部23e1,24e1,25e1,26e1に対向するようになっている。
【0044】
そして、シリンダ6の中心軸と、ワーク受け12の凹部12aの中心と、キャップ保持部材33の中心軸とは、上下方向の同一直線上に配置されている。したがって、ワーク受け12の凹部12aに嵌入されて保持されたソレノイド本体11aの中心と、キャップ保持部材33に互いの中心が一致するように保持されたキャップ11bの中心と、シリンダ6の中心軸とが上下方向に一致するようになっている。
【0045】
更に、図1(a),(b)および図2(a),(b)に示すように、この例のかしめ機1は、ソレノイド本体11aにキャップ11bを組み付けられて完成されたリニアソレノイド11をかしめ機1から払い出すための払出し手段36を備えている。
【0046】
図2(a),(b)に示すように、この払出し手段36は、本体下部枠2の上面に固定され、例えば自転車の空気入れの原理を応用したエア供給用ピストン37aを有するエアポンプ37と、ユニット本体10の下面に下方に延びるようにして立設され、エア供給用ピストン37aを下方に押圧可能なピストン押込用ロッド38と、図5(a)に示すようにワーク受け12に設けられ、ワーク受け12の凹部12a内にピストンロッドが突出する払出し用ピストン39aを有する払出し用シリンダ39と、下限位置にあるワーク受け12に対応して本体下部枠2に設けられ、載置されたリニアソレノイド11を滑動させる傾斜面を有する払出し用シュート40と、本体下部枠2に設けられ、払出し用シュート40から送られてくるキャップ11bが組み付けられたリニアソレノイド11を、次の工程を考慮した払出し姿勢に設定する姿勢変更手段41とから構成されている。
【0047】
エアポンプ37のエア供給用ピストン37aは図示しないスプリングによって常時上方に付勢されており、非作動時はこのスプリングの付勢力によって図5(a)に示す上限位置に設定されている。そして、エア供給用ピストン37aはピストン押込用ロッド38によって下方に押圧されたときは下動してエアポンプ37内のエアを、配管42を通して払出し用シリンダ39に供給するようになっている。
【0048】
また、図5(b)に示すように払出し用シリンダ39およびその払出し用ピストン39aの各中心は、ワーク受け12の凹部12aの中心(つまり、凹部12a内に保持されるリニアソレノイド11の中心)から払出し用シュート40の設置側と逆側に所定量αだけオフセットされて設けられている。
【0049】
更に、払出し用ピストン39aは非作動時にはその自重によって図5(a)に示す下限位置に設定されている。この下限位置では、払出し用ピストン39aは凹部12a内に突出しなく、リニアソレノイド11のソレノイド本体11aが正規の姿勢で安定して保持されるようになっている。また、払出し用ピストン39aはエアポンプ37から払出し用シリンダ39に供給されるエアによって上動して凹部12a内に突出し、凹部12a内に保持されているリニアソレノイド11を押し上げる。このとき、払出し用シリンダ39は前述のようにオフセットされているので、リニアソレノイド11を払出し用シュート40の方へ傾けながら押し上げ、リニアソレノイド11の姿勢を崩して払出し用シュート40へ払い出すようになっている。
【0050】
姿勢変更手段41は、本体下部枠2に支点ピン41aにより回動自在に支持された姿勢変更部材41bを備えている。この姿勢変更部材41bには、払出し用シュート40から送られてくるリニアソレノイド11を受けるソレノイド受け部11b1が設けられている。また、姿勢変更部材41bには重り41cが連結されている。この重り41cは、ソレノイド受け部11b1にリニアソレノイド11がないときは姿勢変更部材41bを図5(b)において時計方向に回動して、ソレノイド受け部11b1が払出し用シュート40の傾斜角度に整合するように姿勢変更部材41bの姿勢を規定し、また、ソレノイド受け部11b1にリニアソレノイド11があるときは、このリニアソレノイド11の自重により姿勢変更部材41bが逆方向に回動して図5(b)に示す、リニアソレノイド11を次の工程のための払出し姿勢に変更する姿勢変更位置となるように設定されている。
【0051】
次に、このように構成されたこの例のかしめ機1に作動について説明する。
かしめ機1が図1(a)および(b)に示す非作動状態では、シリンダ6のピストンロッド6aが最大に引き込まれていて、ワーク受けユニット9が下限位置に設定されている。したがって、クランプ手段15は図2(a)および(b)に示す非クランプ状態にあり、また、かしめ手段22は図4(a)に示す非作動状態にある。また、キャップ保持部材33は図4(a)に示す下限位置にある。更に、ピストン押込用ロッド38がエア供給用ピストン37aを最大に押し込み、エア供給用ピストン37aが下限位置となってエアポンプ37が非作動状態にあるとともに、払出し用シリンダ39が非作動状態にあって払出し用ピストン39aが最大に引き込まれた状態になっている。つまり、払出し手段36は非作動状態にある。
【0052】
このかしめ機1の非作動状態で、ソレノイド本体11aにキャップ11bを組み付けるために、図4(a)に示すようにワーク受け12の凹部12a内にソレノイド本体11aを嵌入保持させるとともに、キャップ保持部材33の下面にキャップ11bをバキュームにより吸引保持させる。
【0053】
次に、シリンダ6にエアを供給すると、ピストンロッド6aが上方へ伸び出す。すると、ワーク受けユニット9が上動し、クランプ用スプリング20の付勢力で力伝達ロッド19がワーク受けユニット9に対して相対的に下動する。つまり、ワーク受けユニット9が上動するが、力伝達ロッド19はまだ上動しなく、ストッパ柱21に当接した状態に保持される。この力伝達ロッド19のワーク受けユニット9に対する相対移動により、クランプ部材16が図3(a)において下方(つまり反時計方向)に回動する。
【0054】
また、ワーク受けユニット9の上動によりピストン押込用ロッド38も上動するので、エア供給用ピストン37aがスプリングの付勢力により上動する。これにより、エアポンプ37内に大気圧の空気が吸い込まれる。
【0055】
ピストンロッド6aの更なる伸び出しでワーク受けユニット9が更に上動すると、クランプ部材16のクランプ部16bがソレノイド本体11aの段部11a1に当接する。これ以後、クランプ部材16は同方向へ回動しないので、力伝達ロッド19のワーク受けユニット9に対する相対移動が停止する。
【0056】
そして、ピストンロッド6aの更なる伸び出しでワーク受けユニット9が更に上動すると、図3(b)に示すように伝達ロッド19がストッパ柱21から離間する。この状態では、クランプ用スプリング20の付勢力に基づくクランプ力で、クランプ部材16のクランプ部16bがワーク受け12との間にソレノイド本体11aをクランプする。こうして、ソレノイド本体11aのクランプ工程が行われる。
【0057】
また、このクランプ工程が行われるのに相前後して、ピストン押込用ロッド38がエア供給用ピストン37aから離間し、エア供給用ピストン37aが上限位置となり、エアポンプ37内に最大量の空気が吸い込まれている。
【0058】
次に、このようにソレノイド本体11aがクランプ手段15でクランプされた状態で、ピストンロッド6aが更に伸び出してワーク受けユニット9が更に上動すると、ソレノイド本体11aのキャップ取付部11a2がキャップ保持部材33の下面に保持されているキャップ11bに次第に接近していく。
【0059】
ピストンロッド6aの更なる伸び出しでワーク受けユニット9が更に上動すると、キャップ取付部11a2がキャップ11b内に進入し、キャップ11bがキャップ取付部11a2に嵌合された後、このキャップ11bおよびキャップ保持部材33がワーク受けユニット9の上動とともに上昇する。
【0060】
そして、キャップ保持部材33の下端がかしめピン23e,24e,25e,26eに対向する位置にワーク受けユニット9が上動するのに相前後して、押圧シャフト30,31がC字状リング29の被押圧部29cに当接する。ワーク受けユニット9が更に上動すると、押圧シャフト30,31が被押圧部29cを介してC字状リング29を押圧するので、C字状リング29は押圧部29dを介してカム23d,24d,25d,26dをかしめ方向に回動し、かしめピン23e,24e,25e,26eがかしめ方向に移動する。この時点では、キャップ11がかしめピン23e,24e,25e,26eに対向する位置に位置するとともに、キャップ保持部材33がほとんど上限位置になっている。
【0061】
ワーク受けユニット9の更なるの上動でカム23d,24d,25d,26dが更にかしめ方向に回動して、かしめピン23e,24e,25e,26eがかしめ方向に移動してキャップ11bに当接し、それらのかしめ部23e1,24e1,25e1,26e1でこのキャップ11bを4個所でかしめる。このときのかしめ力は、シリンダ6のピストンロッド6aの押圧力をカム23d,24d,25d,26dによって所定の倍力比で倍力された大きな力となっている。これにより、キャップ11bがソレノイド本体11aに組み付けられる。こうして、キャップ11bのかしめ工程が行われる。
そして、このときにはキャップ保持部材33は上限位置になっている。かしめ作動のためのカム23d,24d,25d,26dの回動およびかしめピン23e,24e,25e,26eの移動は若干量である。また、このときにはバキューム導入孔33a内に大気が導入されて、キャップ保持部材33によるキャップ11bの保持が解除される。
【0062】
次に、シリンダ6に供給されたエアを排出するとともに、このシリンダ6にエアを逆側に供給することで、ピストンロッド6aを引き込ませる。すると、ワーク受けユニット9が下動するので、押圧シャフト30,31およびキャップ11bが組み付けられたリニアソレノイド11が下動する。
【0063】
これにより、C字状リング29がその自重で下動するとともにカム23d,24d,25d,26dがそれらの自重で図4(c)において時計方向である非作動方向(つまり、かしめ方向と逆方向)に回動し、これに伴ってかしめピン23e,24e,25e,26eがかしめピン戻し用スプリング23f,24f,25f,26fの付勢力で非作動方向(つまり、かしめ方向と逆方向)に移動し、かしめピン23e,24e,25e,26eがキャップ11bから離間する。また、キャップ保持部材33がその自重およびスプリング35の付勢力でリニアソレノイド11の下動とともに下動する。
【0064】
ピストンロッド6aの更なる引き込みでワーク受けユニット9が更に下動し、C字状リング29およびキャップ保持部材33が下限位置になると、C字状リング29およびキャップ保持部材33の下動が停止し、押圧シャフト30,31がC字状リング29の被押圧部29cから離間するとともに、リニアソレノイド11のキャップ11bがキャップ保持部材33が離間する。こうして、クランプ手段22は初期の非作動状態になる。
【0065】
ピストンロッド6aの更なる引き込みでワーク受けユニット9が更に下動すると、伝達ロッド19がストッパ柱21に当接し、その後伝達ロッド19がワーク受けユニット9に対して相対的に上動する。これにより、クランプ部材16が図3(b)において時計方向である非作動方向に回動し、クランプ部16bがソレノイド本体11aの段部11a1から離間する。こうして、クランプ手段15によるソレノイド本体11aのクランプが解除する。
【0066】
また、このクランプ手段15によるソレノイド本体11aのクランプの解除に相前後して、ピストン押込用ロッド38がエア供給用ピストン37aに当接し、このエア供給用ピストン37aを押し込む。このときのピストン押込用ロッド38によるエア供給用ピストン37aの押込力はシリンダ6のピストンロッド6aの引き込み力に基づいた力となっている。
【0067】
これにより、エア供給用ピストン37aが下動するので、エアポンプ37内に吸い込まれている空気がこのエアポンプ37から吐出され、配管42を通して払出し用シリンダ39に供給される。すると、払出し用ピストン39aが凹部12a内に突出し、凹部12内に保持されているリニアソレノイド11を凹部12から脱出する方向つまり上方へ移動する。
【0068】
ワーク受けユニット9が更に下動して初期の下限位置となると、クランプ手段15が図3(a)に示す初期の非クランプ状態となる。また、エア供給用ピストン37aが最大に押し込まれて、エアポンプ37内に吸い込まれている空気がほとんど払出し用シリンダ39に供給される。これにより、払出し用ピストン39aが凹部12a内に最大に突出してリニアソレノイド11を凹部12aから脱出させると同時にその姿勢を払出し用シュート40の方へ傾ける。
【0069】
すると、リニアソレノイド11が払出し用シュート40上に倒れるとともに払出し用シュート40の傾斜面に沿って滑動し、姿勢変更手段41の姿勢変更部材41b上に移動し、図示しないストッパによって停止する。こうして、リニアソレノイド11は姿勢変更部材41bのソレノイド受け部11b1上に載置される。すると、リニアソレノイド11の自重で姿勢変更部材41bが回動して図5(b)に示す姿勢変更位置に設定される。これにより、リニアソレノイド11の姿勢は次の工程のための払出し姿勢に変更される。そして、リニアソレノイド11は次の工程のために姿勢変更部材41bから取り除かれると、姿勢変更部材41bは重り41cによって図5(b)において時計方向に回動し、払出し用シュート40の傾斜面に整合する位置に設定される。
【0070】
一方、リニアソレノイド11が払出し用シュート40上に倒れた後は、エアポンプ37内が大気圧となるので、払出し用シリンダ39内も大気圧となる。これにより、払出し用ピストン39aがその自重で下動し、図5(a)に示す下限位置となり、凹部12a内へ突出しなくなる。
こうして、かしめ機1は初期の非作動状態となる。
【0071】
このように、この例のかしめ機1においては、ソレノイド本体11aのクランプおよびクランプ解除を行うクランプ工程、キャップ11bのかしめおよびかしめ解除を行うかしめ工程、およびリニアソレノイド11を払出し用シュート40に払い出す払出し工程が、すべて1本のシリンダ6によって行われるようになる。
【0072】
この例のかしめ機1によれば、1本のシリンダ6を用いてクランプ工程、かしめ工程、および払出し工程の3つの工程を行うようにしているので、かしめ機1の構造を簡単にできるとともに、かしめ機1を小型コンパクトに形成することができるようになる。これにより、かしめ機の設置スペースが少なくでき、省スペース化を確実に図ることができる。
【0073】
また、かしめ作業の一連の前述の工程で1本のシリンダ6のみを作動制御すればよいので、制御を簡単にできる。しかも、1本のシリンダ6のみを用いていることからコストを効果的に低減することできるようになる。
【0074】
更に、シリンダ6によって作動しかつソレノイド本体11aを保持するワーク受けユニット9で、クランプ手段15、かしめ手段22、および払出し手段36の3つの手段を作動するようにしているので、ソレノイド本体11aの位置に関連させてこれらの3つの手段を作動することができるようになる。これにより、ソレノイド本体11aに対する前述の3つの手段による工程をより正確に行うことができるようになる。
【0075】
更に、ワーク受けユニット9の作動で作動するクランプ部材16でソレノイド本体11aをクランプするようになるので、クランプ手段15の簡単な構造でクランプ工程をより確実に行うことができる。
【0076】
更に、ワーク受けユニット9の作動でカム23d,24d,25d,26dを作動させ、これらのカム23d,24d,25d,26dの作動によって、かしめ部材であるかしめピン23e,24e,25e,26eが作動されてキャップ11bをかしめるようになるので、かしめ手段22の簡単な構造でかしめ工程をより確実に行うことができる。
【0077】
更に、ワーク受けユニット9の作動でエアポンプ37を作動してエアを吐出し、このエアで払出し用シリンダ39を作動させてリニアソレノイド11を払い出すようにしているので、払出し手段36の簡単な構造で払出し工程をより確実に行うことができる。
【0078】
更に、自動変速機のリニアソレノイド11を簡単な構造のかしめ機1で確実にかつ簡単にかしめることができるので、安価にかつ迅速にリニアソレノイド11を製造できる。これにより、自動変速機のコストを低減できる。
【0079】
更に、ワークをクランプするクランプ工程と、ワークをかしめるかしめ工程と、ワークを払い出す払出し工程との3工程を1本のシリンダ6により行うようにしているので、かしめ作業をより簡単にして確実にかつ迅速に行うことができる。
【0080】
なお、前述の例では、図1(a)および図4(a)に示すように横方向にかしめる場合について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばかしめ力を発生するカムの形状を適宜設定することで、これらの図において上下方向にかしめる場合あるいは斜め方向にかしめる場合にも適用することができる。
【0081】
また、前述の例では、1本のシリンダ6を用いてクランプ工程、かしめ工程、および払出し工程の3つの工程を行うようにしているが、本発明は、これらの3つの工程のうち、少なくとも2つの工程を1本のシリンダを用いて行うようにすることもできる。
【0082】
更に、前述の例では、本発明のかしめ機を自動変速機に用いられるリニアソレノイドのかしめに適用して説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、部品(ワーク)のかしめを行うものであれば、どのような部品(ワーク)のかしめ作業にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるかしめ機およびかしめ方法の実施の形態の一例を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は上面図である。
【図2】 図1に示す例のかしめ機のワーク受けユニットおよびクランプ手段を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
【図3】 図1に示す例のかしめ機におけるクランプ手段の作動を説明し、(a)は非クランプ状態を示す図、(b)はクランプ状態を示す図である。
【図4】 図1に示す例のかしめ機におけるかしめ手段およびその作動を説明し、(a)は非作動状態を示す図、(b)は作動状態を示す図、(c)はクランプ機構を示す図である。
【図5】 図1に示す例のかしめ機における払出し手段およびその作動を説明し、(a)は非作動状態を示す図、(b)は作動状態を示す図である。
【符号の説明】
1…かしめ機、2…本体下部枠、3…本体上部枠、6…シリンダ、6a…ピストンロッド、9…ワーク受けユニット、10…ユニット本体、11…リニアソレノイド、11a…ソレノイド本体、11a1…段部、11a2…キャップ取付部、11b…キャップ、12…ワーク受け、12a…凹部、15…クランプ手段、16…クランプ部材、16b…クランプ部、19…力伝達ロッド、20…クランプ用スプリング、21…ストッパ柱、22…かしめ手段、23,24,25,26…かしめ機構、30,31…押圧シャフト、23d,24d,25d,26d…カム、23e,24e,25e,26e…かしめピン、23f,24f,25f,26f…かしめピン戻し用スプリング、29…C字状リング部材、33…キャップ保持部材、36…払出し手段、37…エアポンプ、37a…エア供給用ピストン、38…ピストン押込用ロッド、39…払出し用シリンダ、39a…払出し用ピストン、40…払出し用シュート、41…姿勢変更手段

Claims (8)

  1. かしめ機の本体枠に上下動可能に設けられて、ソレノイドのソレノイド本体を保持するワーク受けユニットと、
    ピストンの伸び出し動作で前記ワーク受けユニットを上動するとともに前記ピストンの引き込み動作で前記ワーク受けユニットを下動する1本のシリンダと、
    前記ワーク受けユニットの上方に配設されて前記キャップを保持するキャップ保持部材と、
    前記ワーク受けユニットの上動により前記ソレノイド本体前記ワーク受けユニットとの間にクランプするとともに、前記ワーク受けユニットの下動により前記ソレノイド本体のクランプを解除するクランプ部材と、
    前記かしめ機の本体枠に設けられ、前記ソレノイド本体のキャップ取付部に組み付けられる前記キャップを前記ワーク受けユニットの上動によりかしめるかしめ機構と、
    前記キャップが組み付けられた前記ソレノイド本体前記ワーク受けユニットの下動により払い出す払出し手段と、
    を備え、
    前記シリンダのピストンの伸び出し動作による前記ワーク受けユニットの上動により、前記クランプ部材が前記ソレノイド本体を前記ワーク受けユニットにクランプするとともにクランプした前記ソレノイド本体を上動して前記ソレノイド本体の前記キャップ取付部に進入させ、更に前記キャップを前記かしめ機構によりかしめて前記ソレノイド本体にスプリングを縮設した状態で組み付け前記シリンダのピストンの引き込み動作による前記ワーク受けユニットの下動により、前記クランプ部材による前記ソレノイド本体の前記ワーク受けユニットへのクランプを解除するとともに前記キャップが組み付けられた前記ソレノイド本体を前記払出し手段により前記ワーク受けユニットから払い出すことを特徴とするかしめ機。
  2. 前記クランプ部材は前記ワーク受けユニットに、前記ソレノイド本体をクランプしない非クランプ位置と前記ソレノイド本体をクランプするクランプ位置との間で移動可能に設けられ、
    前記クランプ部材を前記非クランプ位置と前記クランプ位置との間で移動させる力伝達ロッドが、前記ワーク受けユニットに対して移動自在に設けられ、
    前記クランプ部材が前記クランプ位置へ移動する方向に前記力伝達ロッドを常時付勢するクランプ用スプリングが、前記ワーク受けユニットと前記力伝達ロッドとの間に設けられ、
    前記ワーク受けユニットの非作動時に前記力伝達ロッドに当接して前記クランプ部材を前記非クランプ位置にし、かつ前記ワーク受けユニットの作動時に前記力伝達ロッドから離間して前記クランプ部材を前記クランプ位置にするストッパ柱が、設けられていることを特徴とする請求項記載のかしめ機。
  3. 前記かしめ機構は前記ワーク受けユニットの上動で作動するカムと、このカムの作動によって前記キャップをかしめるかしめ部材とを有することを特徴とする請求項1または2記載のかしめ機。
  4. 前記払出し手段は前記ワーク受けユニットの下動で作動してエアを吐出するエアポンプと、このエアポンプから吐出されるエアが供給されることで作動して前記ソレノイド本体の姿勢を傾ける払出し用シリンダとを有することを特徴とする請求項1記載のかしめ機。
  5. 前記かしめ機構は前記ワーク受けユニットの上動で作動するカムと、このカムの作動によって前記キャップをかしめるかしめ部材とを有し、
    前記払出し手段は前記ワーク受けユニットの下動で作動してエアを吐出するエアポンプと、このエアポンプから吐出されるエアが供給されることで作動して前記ソレノイド本体の姿勢を傾ける払出し用シリンダとを有することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載のかしめ機。
  6. 前記かしめ部材は、前記カムの回動によって前記キャップをかしめるかしめピンであり、
    前記カムを回動させるC字状リング部材が設けられ、
    前記ワーク受けユニットの非作動時に前記C字状リング部材から離間してC字状リング部材を押圧しなく、かつ前記ワーク受けユニットの作動時に前記C字状リング部材に当接してC字状リング部材を押圧することで前記カムを回動する押圧シャフトが、設けられていることを特徴とする請求項または記載のかしめ機。
  7. 前記ソレノイドは自動変速機に用いられるリニアソレノイドであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1記載のかしめ機。
  8. かしめ機の本体枠に上下動可能に設けられたワーク受けユニットにソレノイドのソレノイド本体を保持する工程と、
    前記ソレノイド本体の上方でキャップ保持部材にキャップを保持する工程と、
    1本のシリンダのピストンを伸び出すことで前記ワーク受けユニットを上動させる工程と、
    前記ワーク受けユニットの上動によりクランプ部材を作動させてこのクランプ部材により前記ソレノイド本体前記ワーク受けユニットとの間にクランプするクランプ工程と、
    前記ワーク受けユニットの更なる上動により前記ソレノイド本体のキャップ取付部を前記キャップ内に進入させる工程と、
    前記ワーク受けユニットの更なる上動により前記かしめ機構を作動させてこのかしめ機構により前記ソレノイド本体にスプリングを縮設した状態でキャップをかしめて組み付けるかしめ工程と、
    前記シリンダのピストンを引き込むことで前記ワーク受けユニットを下動させて、前記ソレノイド本体に組み付けられた前記キャップから前記キャップ保持部材を離間させる工程と、
    前記ワーク受けユニットの更なる下動により、クランプ部材の作動を解除してこのクランプ部材による前記ソレノイド本体の前記ワーク受けユニットとの間のクランプを解除するクランプ解除工程と、
    前記クランプ解除工程と相前後して払出し用シリンダを作動させ、この払出し用シリンダにより、前記ソレノイドを前記ワーク受けユニットから払い出す工程と、
    を備えることを特徴とするかしめ方法。
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