JP4149331B2 - 再剥離性情報担持用シートおよびインクジェット印字形成方法 - Google Patents
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Description
(1)例えば上質紙などに印字した場合にはインクの吸収性が低下し、印字したインクが基材表面に残る傾向があり、連続的に印字された場合などにはガイドロール等が汚染され、次に印字される基材表面に先の汚染物が付着し、印字や画像の汚れを発生する恐れがあった。
(A)インクジェット受容層の改良によりインク吸収性は改善されるが、基材の全面にインクジェット受理層を設ける必要があるためコスト高になる。
(B)インクジェット受理層で使用しているカチオン樹脂がオフセット印刷時に使用されるH液へ溶け出し、印刷汚れを誘発する恐れがあるため、オフセット印刷には不向きである。
(C)インクジェット受理層形成用インクには酸性染料を水に不溶化させる目的からカチオン樹脂を使用している。しかし、各社のインクジェットプリンタが採用している印字用インクは各社ごとに色剤(染料)が異なることから、インクジェット受理層形成用インクは印字用インクとの相性を考慮することが求められる。つまり、インクジェットプリンタ毎に最適なインクジェット受理層が形成された用紙あるいはフィルムが必要となる。
前記シートの一方の片面において、前記3つの紙片のうちの少なくとも他端側の紙片または中央の紙片に接着層が設けられ、
前記シートの他方の片面において、前記3つの紙片のうちの少なくとも一端側の紙片に接着層が設けられた再剥離性情報担持用シートであって、
前記撥水性物質は、スチレン無水マレイン酸共重合体を水酸化ナトリウムに溶解してなる水溶液にシリコーンオイルまたは流動パラフィンを加えてなる乳化物、弗素系オイルまたはカルナバであり、
前記親水性溶液は、不飽和カルボン酸またはそのエステル;アクリルアミド、メタクリルアミドまたはその誘導体;アリル化合物;マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸またはそのエステル;スチレン;ビニルトルエン;ジビニルベンゼン;N−ビニルカルバゾール;N−ビニルピロリドン;イソボルニルアクリレートまたはメタクリレート;ノルボルニルアクリレートまたはメタクリレート;ジシクロペンテノキシエチルアクリレートまたはメタクリレート;ジシクロペンテノキシプロピルアクリレートまたはメタクリレート;ジエチレングリコールジシクロペンテニルモノエーテルのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル;ポリオキシエチレンもしくはポリプロピレングリコールジシクロペンテニルモノエーテルのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル;ジシクロペンテニルシンナメート;ジシクロペンテノキシエチルシンナメート;ジシクロペンテノキシエチルモノフマレートまたはジフマレート;3,9−ビス(1,1−ビスメチル−2−オキシエチル)−スピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(1,1−ビスメチル−2−オキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(2−オキシエチル)−スピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(2−オキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンのモノ−、ジアクリレートまたはモノ−、ジメタアクリレート、あるいはこれらのスピログリコールのエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド付加重合体のモノ−、ジアクリレート、またはモノ−、ジメタアクリレート、あるいは前記モノアクリレートまたはメタクリレートのメチルエーテル;1−アザビシクロ[2,2,2]−3−オクテニルアクリレートまたはメタクリレート;ビシクロ[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボキシルモノアリルエステル;ジシクロペンタジエニルアクリレートまたはメタクリレート;ジシクロペンタジエニルオキシエチルアクリレートまたはメタクリレート;ジヒドロジシクロペンタジエニルアクリレートまたはメタクリレート;エポキシ樹脂のアクリル酸エステル;グリシジルジアクリレートと無水フタル酸との開環共重合エステル;メタクリル酸二量体とポリオールとのエステル;アクリル酸と無水フタル酸とプロピレンオキシドから得られるポリエステル;ポリエチレングリコールと無水マレイン酸とグリシジルメタクリレートとの反応生成物からなる不飽和ポリエステル系プレポリマー;ポリビニルアルコールとN−メチロールアクリルアミドとの反応生成物;ポリビニルアルコールを無水コハク酸でエステル化した後、グリシジルメタクリレートを付加させたポリビニルアルコール系プレポリマー;ピロメリット酸二無水物のジアリルエステル化物に、p,p′−ジアミノジフェニルを反応させて得られるプレポリマーからなるポリアミド系プレポリマー;エチレン−無水マレイン酸共重合体とアリルアミンとの反応生成物;メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体と2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物またはこれにさらにグリシジルメタクリレートを反応させたポリアクリル酸またはマレイン酸共重合体系プレポリマー;ウレタン結合を介してポリオキシアルキレンセグメントまたは飽和ポリエステルセグメントあるいはその両方が連結し、両末端にアクリロイル基またはメタクロイル基を有するウレタン系プレポリマー;グリコール;グリコール誘導体の群から選択される1種または2種以上であることを特徴としている。
ハガキや封書は例えば郵送の途中において多湿環境に遭遇したり、あるいは誤って水滴に接触してしまう恐れのある書類である。本発明に係る撥水性に優れたインクジェット受理層が例えば宛名書きの部分に適用されていれば、まず確かなインク吸収性により印字された住所や宛名等の情報は高い耐水性も備えているので、郵送時の事故から前記情報を守ることができるので望ましい。
まず、印字工程では、情報担持用シートの一部あるいは全面に配され、親水性を示すインクジェット受理層上に印字用インクを吐出させることにより、各種の情報をインクジェット印字する。その際、インクジェット受理層の中に二次元的に配置して含まれているマイクロカプセルは、その形状が維持されるように配慮する。すると、インクジェット受理層の全体は安定したインク吸収性をもつことから良好なインクジェット印字がなされる。
図1は、本発明に係るインクジェット受理層形成用インクを示す模式的な断面図である。親水性溶液4の中に、個々に独立して分散した状態で含有されているマイクロカプセル1の拡大断面を示しており、マイクロカプセル1がその形状を維持している状態を表している。マイクロカプセル1は、撥水性物質2とこの撥水性物質2を内包するカプセル壁材3から構成される。マイクロカプセル1の生成法としては、従来から慣用されている方法、例えば、インサイチュ法、界面重合法、コアセルベーション法、あるいは、オリフィス法も用いることができる。添加量過多による塗液適性の低下等を考慮すると、マイクロカプセル1がビヒクル(親水性溶液)4に占める割合は、1〜30質量%が適当であり、好ましくは、3〜20質量%、さらに好ましくは、5〜15質量%が良い。
ビヒクル(親水性溶液)4が紫外線硬化型の場合は、得られたインクジェット受理層形成用インクを、樹脂凸版によるドライオフセット印刷で、情報担持用シート10の所定の領域に塗布した後、紫外線を照射して硬化乾燥させることにより、インクジェット受理層12は形成される。
これに対して、ビヒクル(親水性溶液)4が浸透乾燥型の場合は、得られたインクジェット受理層形成用インクを、樹脂凸版によるドライオフセット印刷で、情報担持用シート10の所定の領域に塗布した後、乾燥させることにより、インクジェット受理層12は形成される。
これらの光重合性モノマは単独で用いてもよいし2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらの光重合性オリゴマは、重量平均分子量凡そ2000〜30000の範囲のものが適当である。
これらの光重合開始剤は、それぞれ単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。その含有量は、通常アクリル系光硬化性成分100質量部当り、5〜15質量部の範囲で選ばれるのが好ましい。
図3及び図4の情報担持用シート20は、折れ線24、25で3つに区分される紙片21A、21B、21Cからなり、紙片21Aの片面上に、本発明に係るインクジェット受理層形成用インクで作製したインクジェット受理層22が設けられ、このインクジェット受理層22上にインクジェット印字23が施された状態を示している。なお、22は加圧される前のインクジェット受理層を示す。折れ線24を山折りに、折れ線25を谷折りにすることにより、図5に示すような三つ折りにした状態が得られる。
図7において、第一工程である印刷工程とは、予め情報担持用シート上に、罫線や記入欄等の固定情報を印刷する工程である。第二工程であるインクジェット受理層形成工程とは、情報担持用シートの一部あるいは全面に配され、親水性を示すインクジェット受理層を、本発明に係るインクジェット受理層形成用インクを用いて形成する工程である。第三工程である印字工程は、上述したように、情報担持用シートの一部あるいは全面に配され、親水性を示すインクジェット受理層上に印字用インクを吐出させることにより、各種の情報をインクジェット印字する工程である。第四工程である加圧工程とは、印字工程におけるインクジェット印字された情報が載置されたインクジェット受理層面を加圧する工程である。
撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aは、マイクロカプセルの内包物である撥水性物質2としてシリコーンオイルを用いた。
スチレン無水マイレン酸共重合体[商品名:Scripset−520(モンサント社製)]を少量の水酸化ナトリウムと共に溶解し、これを5質量%、pH4.5に調製した水溶液200質量部中に、シリコーンオイル[商品名:SH200(東レダウコーニングシリコーン社製)]200質量部を乳化・分散させて平均粒径2〜4μmの乳化物を得た。次に、この乳化物にメラミン−ホルマリン初期重縮合物<商品名:Sumirez Resin513(住友化学社製)>60質量部を加え、系の温度を75℃にて2時間攪拌し、撥水物質内包マイクロカプセル分散液Aを得た。
撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bは、マイクロカプセルの内包物である撥水性物質2として流動パラフィンを用いた。
スチレン無水マイレン酸共重合体[商品名:Scripset−520(モンサント社製)]を少量の水酸化ナトリウムと共に溶解し、これを5質量%、pH4.5に調製した水溶液200質量部中に、流動パラフィン[商品名:ダフニーオイルCP(出光興産社製)]200質量部を乳化・分散させて平均粒径2〜4μmの乳化物を得た。次に、この乳化物にメラミン−ホルマリン初期重縮合物<商品名:Sumirez Resin513(住友化学社製)>60質量部を加え、系の温度を75℃にて2時間攪拌し、撥水物質内包マイクロカプセル分散液Bを得た。
本例では、撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを用い、紫外線を照射して硬化乾燥させてインクジェット印字受理層を形成した。
(a1)温風送風機を付けたタンク容量2リットルのプラネタリーミキサー(型式:PLM−2/井上製作所)に、50重量%マイクロカプセル分散液Aを200質量部(固形分換算)と、UV硬化型ワニス(商品名:シルバーワニス/T&K TOKA)200質量部を加えて混合する。
(a2)十分に混合した液を45℃に加温し、攪拌しながら温風(出口温度50℃)を送り、蒸発した水蒸気を外部へ拡散させた。
(a3)この状態を4時間保ちながら水分を除去し、水分量を1質量%以下に下げた。
(a5)この混合液に、酸化アルミニウム微粒子<商品名:酸化アルミニウムC(日本アエロジル社製)>4質量部と微粒末酸化チタン<商品名:R−780(石原産業社製)>7質量部を混練する。
(a6)この混合物に、添加剤としてメチルハイドロキノン(安定剤)を0.1質量部加えて、三本ロールミルを使用して混練して、撥水性マイクロカプセル含有インクジェット受理層形成インクを得た。
(a9)得られたインクジェット印字受理層に対して、インクジェットプリンタ(商品名:Scitex 6240型)で、黒色インク(型番:#1040)を使用してアドレス印字を行った。
(a11)この加圧接着工程において、インクジェット印字受理層中の撥水性物質を内包したマイクロカプセルは破壊され、内包物がインクジェット印字受理層中に拡散することにより、インクジェット印字受理層全体が撥水化されることにより、印字文字・画線部は耐水化される。得られたインクジェット印字・画線部に対して、次に示す耐水性の評価を下記の方法で行った。評価結果を表1に示す。
◎印:全く印字の流れや滲みが発生していない。
○印:殆ど印字の流れや滲みが発生していない。
△印:よく見ると滲みが視認できるが、実用上問題のない範囲にある。
×印:印字が流れてしまい、実用上使用に耐えうるものではない。
実施例1で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを25質量部とし、プロポキシ化グレセリルトリアクリレートを17質量部とした以外は実施例1と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
実施例1で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを10質量部とし、プロポキシ化グレセリルトリアクリレートを32質量部とした以外は実施例1と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
実施例1で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bとした以外は実施例1と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
本例では、撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bを用い、紫外線を照射して硬化乾燥させてインクジェット印字受理層を形成した。
(b1)温風送風機を付けたタンク容量2リットルのプラネタリーミキサー(型式:PLM−2/井上製作所)に、50重量%マイクロカプセル分散液Bを200質量部(固形分換算)と、UV硬化型ワニス(商品名:シルバーワニス/T&K TOKA)200質量部を加えて混合する。
(b2)十分に混合した液を45℃に加温し、攪拌しながら温風(出口温度50℃)を送り、蒸発した水蒸気を外部へ拡散させた。
(b3)この状態を4時間保ちながら水分を除去し、水分量を1質量%以下に下げた。
(b5)この混合液に、合成親水シリカ微粒子<商品名:NIPSIL E220(日本シリカ工業社製)6質量部と微粒状シリカ<商品名:SYLOSPHERE C−1504(富士シリシア化学社製)>6質量部とを混練する。
(b6)さらに添加剤としてメチルハイドロキノン(安定剤)を0.1質量部加える。
(b8)得られたインクを樹脂凸版によるオフセット印刷で、POSTEX−III(商品名:トッパン・フォームズ社製の再剥離性情報担持用シート、POSTEXは登録商標)の基体紙シート表出面の所定部(アドレス印字部)に塗工量2g/m2 になるようにドライオフセット印刷を行い、350mJ/cm2 の紫外線を照射して硬化乾燥させてインクジェット印字受理層を形成した。
(b9)得られたインクジェット印字受理層に対して、インクジェットプリンタ(商品名:Scitex 6240型)で、黒色インク(型番:#1040)を使用してアドレス印字を行った。
(b11)この加圧接着工程において、インクジェット印字受理層中の撥水性物質を内包したマイクロカプセルは破壊され、内包物がインクジェット印字受理層中に拡散することにより、インクジェット印字受理層全体が撥水化されることにより、印字文字・画線部は耐水化される。得られたインクジェット印字・画線部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
実施例5で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bを20質量部とし、トリメチロールプロパントリアクリレートを38質量部とした以外は実施例5と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
実施例5で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bを10質量部とし、トリメチロールプロパントリアクリレートを48質量部とした以外は実施例5と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
実施例5で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bを撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aとした以外は実施例5と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
本発明に係るインクジェット印字受理層を設けず、POSTEX−III(商品名:トッパン・フォームズ社製の再剥離性情報担持用シート、POSTEXは登録商標)基体用紙上にそのままインクジェットプリントを行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られた情報担持用シートに対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
実施例1で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを使用しなかった以外は、実施例1と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られた情報担持用シートに対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
本例では、撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを用い、浸透乾燥させてインクジェット印字受理層を形成した。
(c1)温風送風機を付けたタンク容量2リットルのプラネタリーミキサー(型式:PLM−2/井上製作所)に、50重量%マイクロカプセル分散液Aを200質量部(固形分換算)と、ジエチレングリコール200質量部を加えて混合した。
(c2)十分に混合した液を45℃に加温し、攪拌しながら温風(出口温度50℃)を送り、蒸発した水蒸気を外部へ拡散させた。
(c3)この状態を4時間保ちながら水分を除去し、水分量を1質量%以下に下げた。
(c5)この混合物を三本ロールミルを使用して混練して、インクジェット受理層形成インクを得た。
(c6)得られたインクを樹脂凸版によるオフセット印刷で、POSTEX−III(商品名:トッパン・フォームズ社製の再剥離性情報担持用シート、POSTEXは登録商標)の基体紙シート表出面の所定部(アドレス印字部)に塗工量2g/m2 になるようにドライオフセット印刷を行い浸透乾燥させ、インクジェット印字受理層を形成した。
(c8)乾燥後、重ね合わせ面同士を25mm幅で20gfの剥離力になるように圧力を付与(加圧接着)することにより、本例に係る情報担持用シートを得た。
(c9)この加圧接着工程において、インクジェット印字受理層中の撥水性物質を内包したマイクロカプセルは破壊され、内包物がインクジェット印字受理層中に拡散することにより、インクジェット印字受理層全体が撥水化されることにより、印字文字・画線部は耐水化される。得られたインクジェット印字・画線部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例9で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを25質量部とし、予めロジン変性マレイン酸を10質量%を溶解させプロピレングリコール液を65質量部とした以外は実施例9と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例9で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを10質量部とし、予めロジン変性マレイン酸を10質量%を溶解させプロピレングリコール液を80質量部とした以外は実施例9と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例9で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bとした以外は実施例1と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
本例では、撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bを用い、浸透乾燥させてインクジェット印字受理層を形成した。
(d1)温風送風機を付けたタンク容量2リットルのプラネタリーミキサー(型式:PLM−2/井上製作所)に、50重量%マイクロカプセル分散液Bを200質量部(固形分換算)と、ジエチレングリコール200質量部を加えて混合した。
(d2)十分に混合した液を45℃に加温し、攪拌しながら温風(出口温度50℃)を送り、蒸発した水蒸気を外部へ拡散させた。
(d3)この状態を4時間保ちながら水分を除去し、水分量を1質量%以下に下げた。
(d5)この混合物を三本ロールミルを使用して混練して、インクジェット受理層形成インクを得た。
(d6)得られたインクを樹脂凸版によるオフセット印刷で、POSTEX−III(商品名:トッパン・フォームズ社製の再剥離性情報担持用シート、POSTEXは登録商標)の基体紙シート表出面の所定部(アドレス印字部)に塗工量2g/m2 になるようにドライオフセット印刷を行い、インクジェット印字受理層を形成した。
(d8)乾燥後、重ね合わせ面同士を25mm幅で20gfの剥離力になるように圧力を付与(加圧接着)することにより、本例に係る情報担持用シートを得た。
(d9)この加圧接着工程において、インクジェット印字受理層中の撥水性物質を内包したマイクロカプセルは破壊され、内包物がインクジェット印字受理層中に拡散することにより、インクジェット印字受理層全体が撥水化されることにより、印字文字・画線部は耐水化される。得られたインクジェット印字・画線部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例13で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bを20質量部とし、予めロジン変性マイレン酸を7.5質量%を溶解させジエチレングリコール液を67質量部とした以外は実施例13と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例13で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bを10質量部とし、予めロジン変性マイレン酸を7.5質量%を溶解させジエチレングリコール液を77質量部とした以外は実施例13と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例13で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Bを撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aとした以外は実施例13と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られたインクジェット印字・線画部に対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
本発明に係るインクジェット印字受理層を設けず、POSTEX−III(商品名:トッパン・フォームズ社製の再剥離性情報担持用シート、POSTEXは登録商標)基体用紙上にそのままインクジェットプリントを行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られた情報担持用シートに対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
実施例9で使用した撥水性物質内包マイクロカプセル分散液Aを使用しなかった以外は、実施例9と同様の操作を行い、本例に係る情報担持用シートを得た。得られた情報担持用シートに対して、実施例1と同様の耐水性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
Claims (2)
- 撥水性物質を内包するマイクロカプセルと該マイクロカプセルを分散する親水性溶液とを少なくとも備えてなるインクジェット受理層形成用インクを用いて形成されたインクジェット受理層が、折れ線で区分された3つの紙片からなるシートの一方の片面において、前記3つの紙片のうちの少なくとも一端側の紙片の一部若しくは全面に配され、
前記シートの一方の片面において、前記3つの紙片のうちの少なくとも他端側の紙片または中央の紙片に接着層が設けられ、
前記シートの他方の片面において、前記3つの紙片のうちの少なくとも一端側の紙片に接着層が設けられた再剥離性情報担持用シートであって、
前記撥水性物質は、スチレン無水マレイン酸共重合体を水酸化ナトリウムに溶解してなる水溶液にシリコーンオイルまたは流動パラフィンを加えてなる乳化物、弗素系オイルまたはカルナバであり、
前記親水性溶液は、不飽和カルボン酸またはそのエステル;アクリルアミド、メタクリルアミドまたはその誘導体;アリル化合物;マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸またはそのエステル;スチレン;ビニルトルエン;ジビニルベンゼン;N−ビニルカルバゾール;N−ビニルピロリドン;イソボルニルアクリレートまたはメタクリレート;ノルボルニルアクリレートまたはメタクリレート;ジシクロペンテノキシエチルアクリレートまたはメタクリレート;ジシクロペンテノキシプロピルアクリレートまたはメタクリレート;ジエチレングリコールジシクロペンテニルモノエーテルのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル;ポリオキシエチレンもしくはポリプロピレングリコールジシクロペンテニルモノエーテルのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル;ジシクロペンテニルシンナメート;ジシクロペンテノキシエチルシンナメート;ジシクロペンテノキシエチルモノフマレートまたはジフマレート;3,9−ビス(1,1−ビスメチル−2−オキシエチル)−スピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(1,1−ビスメチル−2−オキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(2−オキシエチル)−スピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(2−オキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンのモノ−、ジアクリレートまたはモノ−、ジメタアクリレート、あるいはこれらのスピログリコールのエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド付加重合体のモノ−、ジアクリレート、またはモノ−、ジメタアクリレート、あるいは前記モノアクリレートまたはメタクリレートのメチルエーテル;1−アザビシクロ[2,2,2]−3−オクテニルアクリレートまたはメタクリレート;ビシクロ[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボキシルモノアリルエステル;ジシクロペンタジエニルアクリレートまたはメタクリレート;ジシクロペンタジエニルオキシエチルアクリレートまたはメタクリレート;ジヒドロジシクロペンタジエニルアクリレートまたはメタクリレート;エポキシ樹脂のアクリル酸エステル;グリシジルジアクリレートと無水フタル酸との開環共重合エステル;メタクリル酸二量体とポリオールとのエステル;アクリル酸と無水フタル酸とプロピレンオキシドから得られるポリエステル;ポリエチレングリコールと無水マレイン酸とグリシジルメタクリレートとの反応生成物からなる不飽和ポリエステル系プレポリマー;ポリビニルアルコールとN−メチロールアクリルアミドとの反応生成物;ポリビニルアルコールを無水コハク酸でエステル化した後、グリシジルメタクリレートを付加させたポリビニルアルコール系プレポリマー;ピロメリット酸二無水物のジアリルエステル化物に、p,p′−ジアミノジフェニルを反応させて得られるプレポリマーからなるポリアミド系プレポリマー;エチレン−無水マレイン酸共重合体とアリルアミンとの反応生成物;メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体と2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物またはこれにさらにグリシジルメタクリレートを反応させたポリアクリル酸またはマレイン酸共重合体系プレポリマー;ウレタン結合を介してポリオキシアルキレンセグメントまたは飽和ポリエステルセグメントあるいはその両方が連結し、両末端にアクリロイル基またはメタクロイル基を有するウレタン系プレポリマー;グリコール;グリコール誘導体の群から選択される1種または2種以上であることを特徴とする再剥離性情報担持用シート。 - 撥水性物質を内包するマイクロカプセルと該マイクロカプセルを分散する親水性溶液とを少なくとも備えてなるインクジェット受理層形成用インクを用いて形成されたインクジェット受理層が折れ線で区分された3つの紙片からなるシートの一方の片面において、前記3つの紙片のうちの少なくとも一端側の紙片の一部若しくは全面に配され、前記シートの一方の片面において、前記3つの紙片のうちの少なくとも他端側の紙片または中央の紙片に接着層が設けられ、前記シートの他方の片面において、前記3つの紙片のうちの少なくとも一端側の紙片に接着層が設けられた再剥離性情報担持用シートであって、前記撥水性物質は、スチレン無水マレイン酸共重合体を水酸化ナトリウムに溶解してなる水溶液にシリコーンオイルまたは流動パラフィンを加えてなる乳化物、弗素系オイルまたはカルナバであり、前記親水性溶液は、不飽和カルボン酸またはそのエステル;アクリルアミド、メタクリルアミドまたはその誘導体;アリル化合物;マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸またはそのエステル;スチレン;ビニルトルエン;ジビニルベンゼン;N−ビニルカルバゾール;N−ビニルピロリドン;イソボルニルアクリレートまたはメタクリレート;ノルボルニルアクリレートまたはメタクリレート;ジシクロペンテノキシエチルアクリレートまたはメタクリレート;ジシクロペンテノキシプロピルアクリレートまたはメタクリレート;ジエチレングリコールジシクロペンテニルモノエーテルのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル;ポリオキシエチレンもしくはポリプロピレングリコールジシクロペンテニルモノエーテルのアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル;ジシクロペンテニルシンナメート;ジシクロペンテノキシエチルシンナメート;ジシクロペンテノキシエチルモノフマレートまたはジフマレート;3,9−ビス(1,1−ビスメチル−2−オキシエチル)−スピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(1,1−ビスメチル−2−オキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(2−オキシエチル)−スピロ[5,5]ウンデカン、3,9−ビス(2−オキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカンのモノ−、ジアクリレートまたはモノ−、ジメタアクリレート、あるいはこれらのスピログリコールのエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド付加重合体のモノ−、ジアクリレート、またはモノ−、ジメタアクリレート、あるいは前記モノアクリレートまたはメタクリレートのメチルエーテル;1−アザビシクロ[2,2,2]−3−オクテニルアクリレートまたはメタクリレート;ビシクロ[2,2,1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボキシルモノアリルエステル;ジシクロペンタジエニルアクリレートまたはメタクリレート;ジシクロペンタジエニルオキシエチルアクリレートまたはメタクリレート;ジヒドロジシクロペンタジエニルアクリレートまたはメタクリレート;エポキシ樹脂のアクリル酸エステル;グリシジルジアクリレートと無水フタル酸との開環共重合エステル;メタクリル酸二量体とポリオールとのエステル;アクリル酸と無水フタル酸とプロピレンオキシドから得られるポリエステル;ポリエチレングリコールと無水マレイン酸とグリシジルメタクリレートとの反応生成物からなる不飽和ポリエステル系プレポリマー;ポリビニルアルコールとN−メチロールアクリルアミドとの反応生成物;ポリビニルアルコールを無水コハク酸でエステル化した後、グリシジルメタクリレートを付加させたポリビニルアルコール系プレポリマー;ピロメリット酸二無水物のジアリルエステル化物に、p,p′−ジアミノジフェニルを反応させて得られるプレポリマーからなるポリアミド系プレポリマー;エチレン−無水マレイン酸共重合体とアリルアミンとの反応生成物;メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体と2−ヒドロキシエチルアクリレートとの反応生成物またはこれにさらにグリシジルメタクリレートを反応させたポリアクリル酸またはマレイン酸共重合体系プレポリマー;ウレタン結合を介してポリオキシアルキレンセグメントまたは飽和ポリエステルセグメントあるいはその両方が連結し、両末端にアクリロイル基またはメタクロイル基を有するウレタン系プレポリマー;グリコール;グリコール誘導体の群から選択される1種または2種以上である再剥離性情報担持用シートを使用し、該再剥離性情報担持用シート上にインクジェット印字を行う印字形成方法であって、
前記インクジェット受理層上に印字用インクを吐出し、インクジェット印字を行う印字工程と、
前記3つの紙片からなるシートを、前記接着層を介して三つ折りにして重ねる重ね工程と、
前記印字を行ったインクジェット受理層に対して、該インクジェット受理層面を加圧するとともに、前記三つ折りにしたシートの重ねた紙面に対して略垂直方向に加圧する加圧工程と、を少なくとも具備したことを特徴とするインクジェット印字形成方法。
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