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JP4151076B2 - 回転伝達装置 - Google Patents
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Description

本発明は、回転伝達装置に関し、例えばオートバイまたは自転車等の2輪車の前輪ホールに装着される回転伝達装置に関するものである。
回転伝達装置としての回転検出装置は、特許文献1に開示されるものがあり、この回転検出装置は、被検出体を検出するための検出面を有する略円筒形状の樹脂ケースに、回路基板に実装したホールIC等からなる磁気検出素子と、マグネットとが、前記検出面に沿うように配設され、前記回路基板及び前記磁気検出素子,前記マグネットをエポキシ等からなる封止部材により封止する構造が採用されている。この回転検出装置を、2輪車(例えば、オートバイ)の回転検出装置として用いる場合は、回転検出装置を車両のミッションケースやスプロケットカバー等に取り付け、その内部で回転するミッションギアやスプロケット等を被検出体として検出することが一般的である。
このような回転検出装置を用いて、ミッションギアやスプロケット等を被検出体として検出する場合、前記被検出体には多少のクリアランスが存在するため、車両(2輪車)のボディ剛性や排気量等から前記被検出体に振動が生じ、前記被検出体と前記回転検出装置との検出位置ギャップが変動してしまうことから、前記回転検出装置に磁気の変化が生じ検出ノイズとなり、この回転検出装置から出力される出力データに応じて、例えばスピード表示する指示計器の誤動作の原因につながると言った問題点を有していた。この問題点に着目し、本願出願人は、特許文献2に開示されてる回転検出装置を提案している。
この回転検出装置は、オートバイ等の2輪車における前輪ホイール(車輪)に装着されるものであり、前記前輪ホイールが装着される車軸が挿通する挿通部を備えたハウジングを備え、前記挿通部に前記前輪ホイールとともに回転する複数の磁極を有し、プラスチックマグネット等の磁性材料から構成される被検出体を装着し、前記被検出体の回転による前記磁極の変化をホールIC等からなる磁気検出手段によって検出する構造である。
前記被検出体は、前記磁極を有する円筒部と、前記前輪ホイールの回転を前記円筒部に伝達するための回転伝達片とがプラスチックマグネット等によって一体に形成されてなるものである。前記回転伝達片は、前記前輪ホイールのハブに設けられる凹部形状もしくは凸部形状の取付部に対応するように、前記ハウジングの開口部側の前記円筒部から外方に引き出し形成されてなるもので、前記円筒部周縁の複数箇所に設けられるものである。
かかる構成の回転検出装置は、前記前輪ホイールとフロントホークとの間に狭持された状態で配設されるものである。即ち前記回転検出装置は、前記前輪ホイールが装着されている前記車軸を前記挿通部に挿通し、前記前輪ホイールの前記ハブに設けられる前記取付部に前記回転伝達片を嵌め込むとともに、前記挿通部から前記ハウジングの外方に向かって突出する前記車軸をフロントホークを介してナット部材によって固定することで、前記前輪ホイールと前記フロントホイールとの間において狭持される状態で配設される。
特開平2−264817号公報 特開平9−229714号公報
かかる回転検出装置を前記ハブに取り付ける製造工程において、前記ハブの前記取付部に前記回転検出装置の前記回転伝達片を嵌め込む際に、前記回転伝達片が前記取付部に嵌ったか否かを目視によって確認することが困難である。従って前記回転伝達片が前記取付部に嵌め込まれない不適正な状態で前記回転検出装置が前記ハブとフロントフォークとの間において共締めされると、前記プラスチックマグネットにより構成される前記回転伝達片の破損が発生する恐れがあるといった問題点を有していた。
本発明は前記問題点に着目し、回転伝達装置が車輪に不適正な状態で配設される場合であっても構成部品を破損させることなく、再び車輪のハブに組み付け可能な回転伝達装置を提供するものである。
本発明は、請求項1に記載した回転伝達装置の通り、車輪が装着される車軸を挿通するための挿通部を備えたハウジングと、前記ハウジング内に配設され、前記挿通部の外周に対して回転自在に配設される筒状の胴部を備えるとともに、前記車輪の回転を胴部に伝達する伝達片部を備える被回転体と、を備え、前記車輪とフロントホークとの間に挟持された状態で配設される回転伝達装置であって、前記ハウジングには前記胴部が前記挿通部の外周に対し回転自在に配設するための第1の収納部とこの第1の収納部から段差を介して連なり前記伝達片部が回転可能となる第2の収納部が形成され、前記伝達片部は、前記車輪の取付部への取付状態が不適正な状態である場合に前記伝達片部の前記第2の収納部の底面方向に変位する変位量を抑制するために前記被回転体の底辺よりも上方に設けられる変形起点個所から変形可能に構成され、前記伝達片部が変形した際に前記伝達片部が前記ハウジングの内壁に当接しない空間部を前記ハウジングに有してなるものである。
また、請求項に記載した回転伝達装置は、請求項1に記載した回転伝達装置において、前記胴部を磁性体材料から構成するとともに前記胴部の外周表面に複数の磁極を有するように構成し、前記胴部の回転を前記ハウジングに配設される磁気検出手段によって検出するように構成してなるものである。
本発明は、前記ハウジング内に配設され、前記挿通部の外周に対して回転自在に配設される筒状の胴部を備えるとともに、前記車輪の回転を胴部に伝達する伝達片部を備える被回転体と、を備え、前記車輪とフロントホークとの間に挟持された状態で配設される回転伝達装置に関し、回転伝達装置が車輪に不適正な状態で配設される場合であっても構成部品を破損させることなく、再び車輪のハブに組み付けることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づき説明するが、回転伝達装置として、例えば、オートバイの車輪の回転数を検出する電気式の回転検出装置を適用した場合について説明する。
図1から図3において、回転検出装置Aは、ハウジング1と、回路基板2と、磁気検出素子(磁気検出手段)3と、シール部材4と、被検出体(被回転体)5とから構成されている。
ハウジング1は、ポリブチレンテレフタレートやポリアミド等の樹脂材料からなり、このハウジング1の略中央には、2輪車の前輪ホイール(車輪)が装着される車軸Sが挿通し、金属材料からなる円筒状の挿通部1aがインサート成形されている。この挿通部1aの周縁には、後で詳述する被検出体5の胴部が挿通部1aの外周に対し回転自在に配設するための第の収納部1bが形成され、この第1の収納部1bから段差部を介して連なる位置には、後で詳述する被検出体5の伝達片部が回転可能となる第2の収納部1cが形成され、この第2の収納部1cから段差部を介して連なる位置には、後で詳述するシール部材4を配設する第3の収納部1dが形成されている。また、第の収納部1bから一方の外方には、回路基板2と回路基板2に実装した磁気検出素子3とを収納する第4の収納部1eが形成されている。尚、第2の収納部1bの高さ(深さ)Hは、後で詳述する被回転体5の伝達片部の変位量を考慮して設定されている。
回路基板2は、ガラスエポキシ等の絶縁材料からなる基板に所定の配線パターンが形成されており、磁気検出素子3及びコンデンサ等からなる図示しない電子部品等が半田等により電気的に固定されている。また、この回路基板2は、磁気検出素子3への電源供給及び磁気検出素子3からの出力信号を図示しない指示計器(例えば、スピードメータ)に伝達するための配線コード(図示しない)が備えられ、この配線コードは回路基板2の所定箇所に半田により電気的に接続されている。かかる回路基板2は、第4の収納部1e内に配設した後、この第4の収納部1e内にエポキシ樹脂等からなる封止部材6を充填することで配設固定される。
磁気検出素子3は、リードスイッチやホールIC,MR素子(半導体磁気抵抗素子)等からなるもので、被検出体5の磁極の変化を検出する。
シール部材4は、ニトリルやシリコン系等のゴム製材料からなるもので、この弾性部材4は薄型のドーナッツ形状からなるものである。シール部材4は、ハウジング1の第3の収納部1dの側壁に対して外形が若干大きめに形成されているため、第3の収納部1dに圧入によって配設固定される。従って、回転検出装置Aを前輪ホイール10のハブ10a(取付部)に配設した際に、ハブ10aの突設部10bとシール部材4の内面とが当接することで、ハウジング1内部への塵やゴミ、あるいは水分等の侵入を防止するものである。
被検出体5は、ハウジング1の挿通部1aを挿通させるための円筒状の胴部(検出部)5aが磁性体材料(例えば、プラスチックマグネット)にて形成され、この胴部5aの外周表面には、例えば8極の着磁(N→S→N→S→・・・)が施されている。また被検出体5には、ポリアセタール,ポリアミド等の樹脂系材料からなる弾性部材から構成される回転伝達部5bを備えており、この回転伝達部5bには、前輪ホイール10のハブ10aに形成される突設部10bに対応する複数の伝達片部5cが形成されている。また、各伝達片部5cは、回転伝達部5bの底辺よりも上方に、後述する取り付け状態で折り曲げられる際の変形起点個所Pが設けられる形状をなしている。
具体的に言うと、被検出体5は、ハブ10aへの取り付けが不適正な状態の場合、即ちハブ10aの突設部10bと伝達片部5bとが噛み合わない不適切な状態にて、回転検出装置Aを2輪車のフロントホーク(図示しない)とハブ10aとの間に共締めすると、突設部5bが伝達片部5cに干渉することになるが(図3参照)、変形起点個所Pを回転伝達部5bの底辺よりも上方に設けることで、伝達片部5cの第2の収納部1cの底面方向に変位する変位量を抑制することが可能となる。かかる被検出体5は、ハブ10aに嵌め込まれることによって前輪ホイールの回転に伴ってハウジング1の挿通部1aの外周を回転することになる。
尚、被検出体5の胴部5aと回転伝達部5bとは、インサート成形によって一体的に形成されるとともに、両部材は凹凸嵌合によって結合されることで廻り止め構造を得ている。
以上の各部により回転検出装置Aが構成される。かかる回転検出装置Aの第1の特徴点は、図3に示すように、第2の収納部1cの高さHを、回転検出装置Aをハブ10bに装着する際に、ハブ10aの突設部10cのハウジング1内への押し込まれる量(オフセット量)を考慮し設定することになる。即ち、回転検出装置Aのハブ10aへの取り付けが不適正な状態の場合、即ちハブ10aの突設部10bと伝達片部5bとが噛み合わない不適切な状態の場合に、回転検出装置Aを2輪車のフロントホーク(図示しない)とハブ10aとの間に共締めすると、突設部5bが伝達片部5bに干渉することになるため、伝達片部5bが第2の収納部1cの底面方向へ変形するが、ハウジング1の第3の収納部1dに配設されるシール部材4が、ハブ10aの突出部10bの周縁に形成される配設部の適正位置に配設された際に、第2の収納部1cの底面(ハウジング1の内壁)に伝達片部5cが当接しない空間部SSを有する点に特徴を有するものである。
従って、不適切な状態にて回転検出装置Aがハブ10に配設され、第2の収納部1cの底面に伝達片部5cが当接した状態で突設部10bによって下方側から必要以上に押されると(前記フロントホークとハブ10aとの間の共締め時)、突設部10bによって弾性材料からなる伝達片部5cを破損させる恐れがあるが、伝達片部5cと第2の収納部1cの底面とが当接しない空間部SSを有することで、伝達片部5cがフリーな状態となり、突設部10bによって下方側から押されても破損する恐れがない。
また、回転検出装置Aの第2の特徴点は、被検出体5における伝達片部5cの変形起点位置Pを回転伝達部5bの底辺よりも上方に位置するように形成する点である。従って、不適切な状態にて回転検出装置Aがハブ10に配設された際に、伝達片部5cが突設部10bにより押されても、被回転体5の回転伝達部5bの底辺から変形する場合に比べ、その変位量は少なくなるため、破損の発生を更に抑制することができる。
かかる回転検出装置Aは、前輪ホイールが装着される車軸Sを挿通するための挿通部1aを備えたハウジング1と、挿通部1aの外周に対して回転自在に配設される筒状の胴部5aを備えるとともに、前記前輪ホイールの回転を胴部5aに伝達する伝達片部5cを備える被検出体5と、外周面に複数の磁極を有するように着磁された胴部5aの回転による磁極の変化を検出する磁気検出素子3と、を備え、前記前輪ホイールとフロントホークとの間に挟持された状態で配設されるものに関し、伝達片部5cは、前記前輪ホイールの取付部への取付状態が不適正な状態である場合に変形可能な弾性部材から構成され、ハウジング1は、伝達片部5cが変形した際に伝達片部5cがハウジング1の第2の収納部1cの底面に当接しない空間部SSを有してなるものである。
従って、不適切な状態にて回転検出装置Aがハブ10に配設された際に、伝達片部5cと第2の収納部1cの底面とが当接しない空間部SSを有することで、伝達片部5cがフリーな状態となり、突設部10bによって下方側から押されても破損する恐れがなく、再び前輪ホイールのハブに組み付けることが可能となる。
また、伝達片部5cは、被検出体5における回転伝達部5bの底辺よりも上方に変形起点個所Pが設けられることから、被回転体5の回転伝達部5bの底辺から変形する場合に比べ、その変位量は少なくなるため、破損の発生を更に抑制することができる。
また、被検出体5は、胴部5aと伝達片部5cを備える回転伝達部5bとがインサート成形によって一体的に形成されることから、被検出体5のハウジング1への組み付け性を向上させることができる。
尚、本発明の実施形態では、被検出体5の回転に伴う磁極の変化を磁気検出素子3によって検出し、この検出信号を車両用メータ等に伝達する電気式の回転検出装置を例に挙げて説明したが、本発明の構造にあっては、ハウジングの挿通部に、前輪ホイールのハブの取付部に噛み合う伝達片部を備えた被回転体を装着し、被回転体の胴部に形成された歯部にウォームギアを噛合させ、前記ウォームギアの回転をケーブルに伝達し、このケーブルを車両用メータ等に接続する機械式の回転伝達装置に適用するものであっても良い。
本発明の実施形態を示す回転検出装置の要部断面図である。 同上実施形態の回転検出装置の要部拡大断面図である。 同上実施形態の回転検出装置の要部拡大断面図である。
符号の説明
A 回転検出装置(回転伝達装置)
1 ハウジング
1a 挿通部
1b 第1の収納部
1c 第2の収納部
1d 第3の収納部
1e 第4の収納部
2 回路基板
3 磁気検出素子(磁気検出手段)
4 シール部材
5 被検出体(被回転体)
5a 胴部
5b 回転伝達部
5c 伝達片部
S 車軸
SS 空間部
P 変形点個所

Claims (2)

  1. 車輪が装着される車軸を挿通するための挿通部を備えたハウジングと、前記ハウジング内に配設され、前記挿通部の外周に対して回転自在に配設される筒状の胴部を備えるとともに、前記車輪の回転を胴部に伝達する伝達片部を備える被回転体と、を備え、前記車輪とフロントホークとの間に挟持された状態で配設される回転伝達装置であって、前記ハウジングには前記胴部が前記挿通部の外周に対し回転自在に配設するための第1の収納部とこの第1の収納部から段差を介して連なり前記伝達片部が回転可能となる第2の収納部が形成され、前記伝達片部は、前記車輪の取付部への取付状態が不適正な状態である場合に前記伝達片部の前記第2の収納部の底面方向に変位する変位量を抑制するために前記被回転体の底辺よりも上方に設けられる変形起点個所から変形可能に構成され、前記伝達片部が変形した際に前記伝達片部が前記ハウジングの内壁に当接しない空間部を前記ハウジングに有してなることを特徴とする回転伝達装置。
  2. 前記胴部を磁性体材料から構成するとともに前記胴部の外周表面に複数の磁極を有するように構成し、前記胴部の回転を前記ハウジングに配設される磁気検出手段によって検出するように構成してなることを特徴とする請求項1に記載の回転伝達装置。
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