JP4151082B2 - 焦点検出装置およびカメラ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、被写界の複数領域の焦点検出を行う焦点検出装置およびこの焦点検出装置を備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の装置としては特開平4−174408号公報に記載されているような装置が知られている。この装置は、図18に示すように、対物レンズの1次像面近傍に配置された可動マスク20と、図のX方向とY方向とで各々異なる屈折力を有するトーリックレンズ23と、X方向に長く延びた2つの矩形開口を有するマスク24と、一対のシリンドリカルレンズ25a,25bと、1対のラインセンサ26とから構成されている。そして、可動マスク20を不図示の駆動機構で図のX方向に移動することによって可動マスク20の開口部の位置を変更し、この開口部を透過した光束を一対の焦点検出系25a,25bを介してイメージセンサ上に結像することにより被写界内の異なる領域の焦点検出を行う。
【0003】
また、特開平4−307506号公報に記載されているような装置が知られている。この装置は、可動自在または透過率可変で、矩形状の開口が縦横に3つ並んだマスク30と、フィールドレンズ33と、絞りマスク34と、再結像レンズ35と、3対のラインセンサ36とからなり、マスク34を動かすことにより、或いはマスク34の透過率を変化させることにより被写界中の9領域で焦点検出を可能にした物である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平4−174408号公報に記載の装置では、可動マスク20がX方向にしか動かず、ラインセンサ26のY方向の長さが短いために、焦点検出領域を被写界上の水平方向、つまりX方向にしか設定できないという問題点を有していた。
【0005】
また、特開平4−307506号公報に記載の装置では、焦点検出領域の数だけラインセンサの組が必要になるため焦点検出領域数が増えるに従ってセンサの構造が複雑になる等の問題点を有している。
本発明は上記問題点に鑑みて、簡単な構成で被写界中の任意の領域に焦点検出領域を配置可能で、かつ焦点検出領域数を増やした場合でも受光素子が複雑化しないような焦点検出装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に係る本発明では、対物レンズ(1)の予定結像面近傍に配置されるとともに、該予定焦点面内の複数の領域からの光束を透過する光透過部を選択的に形成可能なマスク(8)と、前記対物レンズの射出瞳とほぼ共役な位置に配置され、前記光透過部を通過した光束を、前記対物レンズの射出瞳内の異なる位置を通過する光束に分割してそれぞれ再結像させる二組の光学系(12)と、該二組の光学系によって結像される前記マスクの光透過部の像を受光するための、複数の受光素子をマトリックス状に配列して構成されるエリアセンサ(13)とを備え、該エリアセンサで受光する二組の像のうち、マスクにおける光透過部の位置に応じて選択した像による信号を用いて対物レンズの焦点検出を行う焦点検出装置とした。
【0007】
また請求項2に係る本発明では、前記エリアセンサ(13)は矩形であり、マトリックス状に配列された前記複数の受光素子の配列方向のうち少なくとも一方向が、前記被写界上の垂線または水平線に一致しており、前記二組の光学系(12)は、前記対物レンズ(1)の光軸に対して垂直な平面内において、前記二組の光学系それぞれの光学系の光軸同士を結ぶ直線(X′軸,Y′軸)が前記矩形のエリアセンサ上での垂線(Y″軸)または水平線(X″軸)に対してほぼ一致するように配置されることとした。
【0008】
また請求項3に係る本発明では、前記エリアセンサ(13)は矩形であり、前記二組の光学系(12)は、前記対物レンズ(1)の光軸に対して垂直な平面内において、前記二組の光学系それぞれの光学系の光軸同士を結ぶ直線(X′軸,Y′軸)が前記矩形のエリアセンサ上での垂線(Y″軸)または水平線(X″軸)に対して互いに線対称な角度(θ)となるように配置されることとした。
【0009】
また請求項4に係る本発明では、前記マスク(8)は、任意の領域の透過率を選択的に変更可能な光学素子を含むこととした。
さらに請求項5に係る本発明では、請求項4に記載の焦点検出装置において、前記光学素子は液晶光学素子であることとした。
また、請求項6に係る本発明では、請求項1〜6のいずれかに記載の焦点検出装置を備えたカメラとした。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態による焦点検出装置の概略的な構成を示す図である。また図2は、本発明の第1の実施の形態による焦点検出光学系の概略的な構成を示す斜視図であり、図1に示した焦点検出光学系を直線上に展開して本発明の原理をわかりやすく説明した図である。さらに図3は、本発明の第1の実施の形態による焦点検出光学系の概略的な光路図である。図2、図3においては、図1と同一の構成部材は同じ符号で示してある。
【0011】
尚、図2の被写体14は、便宜上、被写界の大きさに対応した大きさを有するものとし、撮影レンズ1の光軸が通る位置を原点とするXY座標を設定しておくものとする。また、被写界に対応する被写体14のXY座標と、エリアセンサ13の受光素子の配列方向(X″Y″座標)とは一致しており、セパレータレンズ12aと12bの光軸同士を結ぶ直線、及び12cと12dとを結ぶ直線は、それぞれ被写体14のY軸、X軸に平行に配置されている。因みに、本発明においては、セパレータレンズ12a〜12dはそれぞれ対物レンズ1の光軸から等距離に配置されているものとする。
【0012】
撮影レンズ1を通過した光束は、少なくとも一部がハーフミラーで構成されるクイックリターンミラー2によってその一部が反射され、拡散スクリーン3、コンデンサレンズ4、ペンタプリズム5、接眼レンズ6を介して撮影者の目に到達する。一方、クイックリターンミラー2を通過した光束の一部は、サブミラー7によって下方へ折り曲げられ、焦点検出装置(マスク8からエリアセンサ13までの構成)に入射する。
【0013】
被写体14から発した光束のうち焦点検出装置に入射した光束は、撮影レンズ1によってマスク8上にその一次像を結像する。即ち、マスク8は撮影レンズ1の1次像面(予定結像面)上に配置されている。そしてその一次像のうち、透過率が可変であるマスク8(後述)によって焦点検出領域に対応した領域からの光束のみが選択される。マスク8近傍のエリアセンサ側にはフィールドレンズ9が配置されており、マスク8を通過した光束は、フィールドレンズ9、全反射ミラー10を介して絞り板11上に再び集光する。絞り板11を通過した光束は、絞り板11近傍のエリアセンサ側に配置された4つのセパレータレンズ12a〜12dによってエリアセンサ13上に再結像する。
【0014】
尚、マスク8とエリアセンサ13の受光面とはフィールドレンズ9、セパレータレンズ12a〜12dに対して互いにほぼ共役な位置に配置されており、対物レンズ1の射出瞳と絞りマスク11とは、フィールドレンズ9に対して互いにほぼ共役な位置に配置されている。
例えば、被写体14上の、対物レンズ1の光軸AXが通過する位置にある点Aから発した光束は、撮影レンズ1によってマスク8上の点A′に結像する。点A′に対応するマスク8上の領域が透明であると、マスク8を通過した光束はフィールドレンズ9によって集光されて絞り板11へ到達する。絞り板11の開口11a〜11dを通過したそれぞれの光束は、セパレータレンズ12a〜12dによってエリアセンサ13上にそれぞれ結像する。このとき、被写体14上の点Aからの光束のうち、撮影レンズ1の射出瞳1dを通過した光束は、フィールドレンズ9によって絞り板11の開口11dへ、同様に射出瞳1cを通過した光束は絞り板11cへ導かれる。つまり、4つのセパレータレンズ12a〜12dは、絞り板11を通過した光束を、各セパレータレンズ12a〜12dそれぞれに対応する撮影レンズ1の射出瞳内の領域を通過する光束に分割してエリアセンサ13上に再結像する。そして、エリアセンサ13からの出力(受光信号)は、不図示のマイクロコンピュータによって公知の手法により演算することにより、撮影レンズ1の焦点ずれ量を算出する。
【0015】
尚、図1,図3には絞り板11の開口、及びセパレータレンズ12はそれぞれ1対しか描かれていないが、実際には図2に示したように図1,図3と直交する方向にももう1対配置されている。
ところでマスク8は、例えば液晶光学素子のような透過率可変の部材で構成され、マスク8内の任意に設定された領域の透過率を変更することにより、対物レンズ1による一次像面上を通過する光束を選択的に後の焦点検出光学系に導く。
これにより、焦点検出を行う被写界内の領域を決定する役割を果たしている。例えば、図2に示すように、被写体14上の点Aに対する焦点検出を行う場合には、点Aに対応するマスク8上の点A′の部分を透明にし、残りの部分を遮光するようにする。また、被写体14上の点B1、及び点B2に対する焦点検出を行う場合には、マスク8上のそれぞれ対応する点B1′、及び点B2′の部分を透明にし、残りの部分を遮光するようにすればよい。
【0016】
このように、所望の焦点検出領域に対応するマスク8上の領域のみ透明にし、その他の領域を遮光することによってその後の光学系に導く光束を選択することにより、単一の焦点検出光学系によって被写界内の複数点の焦点検出が可能となる。
図4は、焦点検出領域を9領域にした場合のそれぞれの領域をカメラのファインダー上で観察される被写界に対応させて示した図である。それぞれの領域は、図4に示すように(1,1)〜(3,3)の符号を付して後述の説明に供する。
【0017】
図5は、図4に示す焦点検出領域(1,1)〜(3,3)に対応するマスク8の光透過領域を示した図である。マスク8は液晶光学素子で構成され、図4に示す焦点検出領域のうち、所望の焦点検出領域に対応する領域8a〜8iのみ選択的に光が透過するようにし、他を遮光することにより焦点検出領域を選択可能にする。
【0018】
図6は、撮影レンズ1の光軸上に存在する領域、即ち図4の焦点検出領域(2,2)を選択した場合のマスク8の状態を示した図である。図10は、マスク8の領域8eを透明にした場合にエリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図である。図中、図2と同一の機能を有する構成部材には同一の符号を付してある。被写体14上の点Aから発した光束は、不図示の撮影レンズによってマスク8に結像する。マスク8は、光軸近傍の領域8eのみ透明になっており、他の領域は遮光されている。マスク8の領域8aを通過した光束は、フィールドレンズ9を介して、それぞれの4つの開口11a〜11dと、セパレータレンズ12a〜12dによってエリアセンサ13上に4つの2次像13a〜13dを結像する。
【0019】
エリアセンサを用いた理由は以下の通りである。つまり、図4に示した9個の焦点検出領域から1領域を選択するには、対応するマスク8の光透過領域を選択する。選択したマスク8の透過領域に応じて2次像のできるエリアセンサ上の位置が異なるため、図17または図18に示すような従来のラインセンサの配置ではセンサ外に像が結像する場合が生じる。そこで、センサをエリアセンサにすることにより受光面積を大きくし、どの焦点検出領域が選択された場合にもエリアセンサ上のどこかに2次像の組が結像するようにするのである。
【0020】
エリアセンサには、例えばCCD、MOS、SIT等様々なタイプがあり、それぞれに特徴がある。CCDエリアセンサはもっとも一般的に用いられているセンサで、転送効率などの性能に優れている。MOSタイプは、比較的製造が容易である他に、必要な画素のみ読み出し可能であるので本発明のように2次像のある場所のみの読み出しを行いたい場合などに優れている。SITは、蓄積データを非破壊で読み出し可能であるので、途中まで蓄積して一度データを読み出し、そのデータの大きさを確認した上で蓄積を続行できる等の優れた点がある。尚、エリアセンサの受光素子の数は、図のX″方向、Y″方向共に100〜1000分割程度あることが望ましいが、必要とする焦点検出領域の被写界上での分布状態や焦点検出精度により調節してかまわない。
【0021】
図7は、図4における中央上部の領域、即ち焦点検出領域(2,1)が選択された場合のマスク8の遮光状態を示した図である。また図11は、マスク8の領域8bを透明にした場合にエリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図である。このように、被写界上で焦点検出領域を中央部から上方へずらす(マスク8の領域8bを透明にする)と、エリアセンサ13上に結像する2次像も図中の上方へずれることになる。このとき、エリアセンサ13の受光部の大きさは限られているので、焦点検出領域として光軸AXが通る位置以外の位置を選択することによって上記4つの2次像のうちエリアセンサ外に結像する物が出てくる可能性もある。そこで、焦点検出を行う際には、セパレータレンズ12a,12bによる像13a,13bの組、またはセパレータレンズ12c,12dによる像13c,13dの組から得られる受光信号に基づいて焦点検出する。即ち、図11の場合、像13cがエリアセンサの中心から最も離れた位置に結像する。そのような場合には、像13c、13dの組から得られる受光信号に基づいて焦点検出を行い、像13a、13bの組から得られる受光信号を使用しないようにすればよい。
【0022】
このように、同一直線上にない2組のセパレータレンズを設けることにより、焦点検出領域を光軸外にずらすことによって2次像のできる位置がエリアセンサの中心(光軸AXが通る位置)からずれた場合にも、2組できる2次像のいずれか一方の組から得られる受光信号に基づいて焦点検出を行うことができる。そのため、エリアセンサの受光面積をより小さくすることが可能となる。
【0023】
同様に、図8は図4における右側中央の焦点検出領域(3,2)を選択した場合のマスク8の遮光状態を示した図であり、図12は、マスク8の領域8fを透明にした場合にエリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図である。この場合には、エリアセンサ13上の4つの2次像13a〜13dのうち、像13aがエリアセンサの中心から最も離れた位置に結像する。従って、2次像13c,13dの組から得られる受光信号に基づいて焦点検出を行えば、エリアセンサ13の受光部面積を必要最小限に押さえた焦点検出装置を得ることが可能となる。
【0024】
さらに、図9は図4における右側下部の焦点検出領域(3,3)を選択した場合のマスク8の遮光状態を示した図であり、図13は、マスク8の領域8iを透明にした場合にエリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図である。この場合には、2次像13aと13dの両方がエリアセンサの中心からより離れた位置に結像するので、像13a,13b、及び13c,13dの組のうち、どちらか先にエリアセンサ上から外れる方の組を使用しないようにすればよい。
【0025】
上記の第1の実施の形態によれば、エリアセンサの受光素子の配列方向のうち少なくとも1配列方向を被写界上の垂直線または水平線に一致させるとともに、二組の光学系をエリアセンサ上での垂線または水平線に対してほぼ一致するように配置することにより、エリアセンサ上に結像する像の方向とエリアセンサの受光素子の配列方向とを一致させることができ、受光信号の検出効率が良い。
【0026】
図14は、本発明の第2の実施の形態による焦点検出装置を示した図である。図中、第1の実施の形態と同一の機能を有する構成部材には同一の符号を付してある。また、説明に関係のない構成部材は省略してある。
第1の実施の形態では、図1,図10に示すように、被写界上での水平軸(X軸)及び垂直軸(Y軸)と、セパレータレンズのそれぞれの組の光軸同士を結んだX′軸及びY′軸と、エリアセンサ13の配列方向X″及びY″とは、それぞれX,X′,X″及びY,Y′,Y″の軸方向が一致していた。本実施の形態の場合は、図14(b)に詳細に示すように、セパレータレンズ12a,12bの光軸を結ぶX′軸がX軸に対してθ1、セパレータレンズ12c,12dの光軸を結ぶY′軸がX軸に対してθ2の角度を持って配置されている。本実施例の場合、θ1=θ2=45°である。また、エリアセンサ13の受光素子の配列方向X″,Y″はそれぞれX軸,Y軸と一致している。
【0027】
図14(a)は、図4における中央部の焦点検出領域(2,2)を選択した(マスク8の領域8eを透明にする)場合にエリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図である。この場合は、セパレータレンズ12a〜12dによってエリアセンサ13上に形成される2次像13a〜13dの中心を結んだ図形は、概ね光軸を中心とした正方形となり、且つその正方形の各辺がエリアセンサの配列方向X″またはY″にほぼ平行になる。このように、X′軸、Y′軸をエリアセンサの受光素子の配列方向(X″軸方向、Y″軸方向)に対して傾けることによって、エリアセンサ13上に形成される2次像の配置を調節することができる。
【0028】
図15は、図11に示す場合と同様に、焦点検出領域として被写界の中央上部を選択した場合に、エリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図である。エリアセンサ13上に形成される2次像13a〜13dは図11と同様にエリアセンサの中心からずれているが、2次像13cのエリアセンサ13の中心からの距離は図11の時よりも短くなっている。即ち、第2の実施の形態の構成とすればエリアセンサの大きさをより小さくすることが可能となる。
【0029】
図16は、図12と同様に、焦点検出領域として被写界の右側中央部を選択した場合に、エリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図である。この場合には、4つの2次像のうち、像13aと13cがエリアセンサの中心から最も離れた位置に結像するが、そのどちらも図12の像13aよりはエリアセンサの中心寄りに結像する。
【0030】
図17は、図13と同様に、焦点検出領域として被写界の右側下部を選択した場合に、エリアセンサ上に結像される像の状態を示した図である。この場合には、2次像13aがエリアセンサの中心から最も離れることになるが、その方向はエリアセンサ13の対角線方向であるので像がエリアセンサ上から外れることなく結像する。このように、上記角度θ1,θ2を適当に調節することにより、エリアセンサ13の受光部を最大限有効に利用した焦点検出を行うことが可能となる。特に、θ1=θ2とすることにより、4つの2次像13a〜13dを結んで形成される図形が矩形となるために、同じ矩形の受光部を持つエリアセンサ13とのマッチングが良くなる。更に、角度θ1,θ2を、2次像同士を結んでできる矩形の縦横比がエリアセンサ13の受光部の長方形の縦横比と同一となるような角度にすれば最も効率が良く、最小限の受光面積で焦点検出領域を被写界の中心から離すことができる。
【0031】
【発明の効果】
以上のように請求項1による本発明においては、対物レンズの予定焦点面内の複数の領域からの光束を透過する光透過部を選択的に形成可能なマスクを対物レンズの予定結像面近傍に配置してその複数の光透過部を選択的に用いて前記被写界中の複数の領域からの光束を選択的に透過させ、複数の受光素子をマトリックス状に配列したエリアセンサ上に結像させる構成とし、エリアセンサで受光する二組の像のうち光透過部の位置に応じて選択した像による信号を用いて対物レンズの焦点検出を行うようにしたため、エリアセンサの受光面積を小さくすることが可能となる。
【0032】
請求項2による本発明においては、エリアセンサの受光素子の配列方向のうち少なくとも1配列方向を被写界上の垂直線または水平線に一致させるとともに、二組の光学系をエリアセンサ上での垂線または水平線に対してほぼ一致するように配置することにより、エリアセンサ上に結像する像の方向とエリアセンサの受光素子の配列方向とを一致させることができ、受光信号の検出効率が良い。
【0033】
請求項3による本発明においては、二組の光学系をエリアセンサ上での垂線または水平線に対して互いに対称な角度で配置することにより、エリアセンサの面積をより小さくすることができ、エリアセンサの受光部を有効に活用できる。
請求項4による本発明においては、マスクとして透過率可変の光学素子を用いて焦点検出領域を選択する事により、殊更、焦点検出領域を変更するためのマスクの駆動機構を設ける必要はなく、簡単な構成の焦点検出装置を実現できる。
【0034】
請求項5では、マスクとして液晶光学素子を用いることにより簡単な構成の焦点検出装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による焦点検出装置の概略的な構成を示す図
【図2】本発明の第1の実施の形態による焦点検出光学系の概略的な構成を示す斜視図
【図3】本発明の第1の実施の形態による焦点検出光学系の概略的な光路図
【図4】焦点検出領域を9領域にした場合のそれぞれの領域をカメラのファインダー上で観察される被写界に対応させて示した図
【図5】図4に示す焦点検出領域に対応するマスクの光透過領域を示した図
【図6】焦点検出領域として、撮影レンズの光軸上に存在する領域を選択した場合のマスクの状態を示した図
【図7】焦点検出領域として、図4における中央上部の領域を選択した場合のマスクの遮光状態を示した図
【図8】焦点検出領域として、図4における右側中央の領域を選択した場合のマスクの遮光状態を示した図
【図9】焦点検出領域として、図4における右側下部の領域を選択した場合のマスクの遮光状態を示した図
【図10】マスクの領域8eを透明にした場合にエリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図
【図11】マスクの領域8bを透明にした場合にエリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図
【図12】マスクの領域8fを透明にした場合にエリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図
【図13】マスクの領域8iを透明にした場合にエリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図
【図14】本発明の第2の実施の形態による焦点検出装置を示した図
【図15】焦点検出領域として被写界の中央上部を選択した場合に、エリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図
【図16】焦点検出領域として被写界の右側中央部を選択した場合に、エリアセンサ上に結像される像の状態を示す概略図
【図17】焦点検出領域として被写界の右側下部を選択した場合に、エリアセンサ上に結像される像の状態を示した図第2実施例の光学系を示した図である。
【図18】従来の技術による焦点検出装置の概略的な構成を示す図
【図19】従来の技術による焦点検出装置の概略的な構成を示す図
【符号の説明】
1 撮影レンズ
8 マスク
8a〜8i 光透過部
9 フィールドレンズ
11,11a〜11d 絞り板
12,12a〜12d セパレータレンズ
13 エリアセンサ
14 被写体
Claims (6)
- 対物レンズの予定結像面近傍に配置されるとともに、該予定焦点面内の複数の領域からの光束を透過する光透過部を選択的に形成可能なマスクと、
前記対物レンズの射出瞳とほぼ共役な位置に配置され、前記光透過部を通過した光束を、前記対物レンズの射出瞳内の異なる位置を通過する光束に分割してそれぞれ再結像させる二組の光学系と、
前記二組の光学系によって結像される前記マスクの光透過部の像を受光するための、複数の受光素子をマトリックス状に配列して構成されるエリアセンサとを備え、
前記エリアセンサで受光する二組の像のうち、前記マスクにおける前記光透過部の位置に応じて選択した像による信号を用いて前記対物レンズの焦点検出を行うことを特徴とする焦点検出装置。 - 前記エリアセンサは矩形であり、マトリックス状に配列された前記複数の受光素子の配列方向のうち少なくとも一方向が、前記被写界上の垂線または水平線に一致しており、
前記二組の光学系は、前記対物レンズの光軸に対して垂直な平面内において、前記二組の光学系それぞれの光学系の光軸同士を結ぶ直線が前記矩形のエリアセンサ上での垂線または水平線に対してほぼ一致するように配置されることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。 - 前記エリアセンサは矩形であり、前記二組の光学系は、前記対物レンズの光軸に対して垂直な平面内において、前記二組の光学系それぞれの光学系の光軸同士を結ぶ直線が前記矩形のエリアセンサ上での垂線または水平線に対して互いに対称な角度で配置されることを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 前記マスクは、任意の領域の透過率を選択的に変更可能な光学素子を含むことを特徴とする請求項1に記載の焦点検出装置。
- 前記光学素子は、液晶光学素子であることを特徴とする請求項4に記載の焦点検出装置。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の焦点検出装置を備えたことを特徴とするカメラ。
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