JP4152238B2 - 風力選別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、風力選別機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴミ袋など、内容物の詰まった袋詰め体を処理するには、予めその袋を破って内容物(分別ゴミ等)と袋とに分離する必要がある。
従来、この袋詰め体の袋を自動的に破ったり、その後更に内容物と袋とを分離するようにした破袋機や除破袋機等が種々開発されている(例えば、特許文献1や特許文献2等参照)。
これら破袋機や除破袋機では、分離後の内容物はコンベヤ等の適宜搬送装置によってそれ専用の処理ラインへと送られ、このときこの内容物には袋が混ざっていない状態にできるから、環境対策等へむけた選別作業(内容物中からプラスチック製である袋を除去するといった作業)は省かれる利点があるとされている。
【0003】
なお、分離後の袋に関しては、内容物及び袋を所定の高さから落下させたときに袋だけを舞い上がらせこれをサクションで吸い出すようにした方法(特許文献1)や、高速気流の吹き付けによって破袋用のホイール外周面に袋を暫時的に張り付かせ、高速気流が及ばない位置に袋用の回収シュートを設けることでこの回収シュートへ袋を自然落下させるようにした方法(特許文献2)等が検討されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−232229号公報
【特許文献2】
特開平10−203515号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の破袋機や除破袋機では、分離後の内容物には袋が混ざっていないものとできるが、一方、分離後の袋には、破袋時に装置側の刃物や篩等の隙間を通り抜けた細かい内容物が混ざっていることが少なからずあった。
そのために、この分離後の袋の中から更に内容物を除去するための選別作業が必要になり、面倒で非能率的な手作業を課せられることになっていた。また、作業コストの高コスト化や設備の長大化及び複雑化等を招来することになっていた。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、破袋機や除破袋機等で袋を破壊した後に簡単かつ確実に袋だけの取り出しができ、構造簡潔かつコンパクトでありながら、取り出した袋に混ざりものが殆ど無い状態にできるようにした風力選別装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
第1に、浮遊材と非浮遊材とを受入口20から混在状態で受け入れかつ浮遊材を上部取出口22から取り出すケース構造の選別風洞16と、この選別風洞16の内底側からエアを噴出して前記受け入れた浮遊材を吹き上げて上部取出口22へ送る初段吹き出し装置17と、この初段吹き出し装置17と上部取出口22との間で浮遊材に追い風を吹き当てるようにエアを噴出する後段吹き出し装置18とが設けられており、
前記初段吹き出し装置17から上部取出口22へ至る主エアと、前記後段吹き出し装置18から上部取出口22へ至る副エアと、前記主エア及び副エアから脱落する浮遊材を後段吹き出し装置18の周囲で循環させる循環エアとを有し、この循環エアを主エア及び副エアで形成するためのエア案内手段が選別風洞16内に設けられており、
前記エア案内手段は、後段吹き出し装置18の下部で初段吹き出し装置17の下部エア噴出口23から後段吹き出し装置18の上部エア噴出口25へ斜め上向きに傾斜した整流板28を有し、この整流板28は主エアを上部エア噴出口25の上側を通るように上向きに案内すると共に、エゼクタ作用によって下側から循環エアを吸引する。
【0008】
これによって、浮遊材と非浮遊材との混在物から、浮遊材を噴出エアで1段又は2段階に吹き上げて非浮遊材と選別することができ、浮遊材のみの選別が簡単かつ確実にでき、また、一度の主エア及び副エアによる吹き上げで送給できなかった浮遊材でも、循環させて何度でもトライさせることができ、浮遊材の選別・送給を確実にできる。
第2に、前記選別風洞16には、初段吹き出し装置17から噴出されたエアを当てて上部取出口22側へ曲げる上部案内面16bが形成され、この上部案内面16bによって曲がったエアから落ちようとする浮遊材に追い風を吹き当てるべく前記後段吹き出し装置18が曲がるエアの下側に配置されている。
【0009】
これによって、初段吹き出し装置17から噴出されたエアのみでは上部取出口22へ送給できなかった浮遊材に、後段吹き出し装置18の追い風を効率よく吹き当てることができ、浮遊材のみの選別をより簡単かつ確実にできる。
第3に、前記エア案内手段として、前記上部取出口22の下側に形成されていて循環エアを下向きに案内する上内壁面16cと、この上内壁面16cの下部から前記下部エア噴出口23側へ下向き傾斜していて循環エアを前記上部エア噴出口25の下側に案内して前記下部エア噴出口23からの主エアと合流させる下案内部材16dとがさらに設けられている。
【0010】
これによって、一度の主エア及び副エアによる吹き上げで送給できなかった浮遊材でも、循環させて何度でもトライさせることができ、浮遊材の選別・送給を確実にできる。
第4に、前記選別風洞16の上部取出口22は移送管10を介してエアから浮遊材を分離させる分離装置3に連結され、この分離装置3は浮遊材分離後のエアを送給する通気管13及び分岐管24を介して選別風洞16の初段吹き出し装置17及び後段吹き出し装置18に連結されている。
【0011】
これによって、選別風洞16及び分離装置3を有する破袋処理システム内で、選別及び分離に使用するエアを循環使用でき、選別効率、分離効率、送風効率等を向上できると共に、システム外への塵埃の漏洩を減少できる。
第5に、前記選別風洞16は、受入口20に袋詰め体を破袋して内容物と袋とにばらけさせる破袋装置4が連結されており、この選別風洞16の内底部16aには下部取出口21を介して非浮遊材用の搬出装置5が接続されている。
これによって、浮遊材と非浮遊材との混在物から浮遊材を取り出すと同時に、非浮遊材の取り出しも効率よくかつ確実に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図7は、本発明に係る風力選別装置2を用いて構築した破袋処理システム1の第1実施形態を示している。
この破袋処理システム1は、ゴミ袋など、内容物の詰まった袋詰め体が投入されたときに、この袋詰め体を破袋し、破れた袋と内容物とを分離し、これらを別々に取り出すという一連の作業を連続して行えるようにしたものである。
【0013】
この破袋処理システム1は、風力選別装置2、分離装置3、破袋装置4及びダストコレクター7等を有している。
風力選別装置2には一次側に破袋装置4が連結され、二次側に搬出装置5が接続されている。
また分離装置3には排風管6を介してダストコレクター7が接続され、その出口側となる部分(下部)に固化排出装置8が一体的に装備されている。
風力選別装置2と分離装置3とは移送管10により接続され、分離装置3には吸引管11を介してエア吸引装置12が接続され、このエア吸引装置12は、通気管13を介して上記風力選別装置2と接続されている。
【0014】
すなわち、この破袋処理システム1において、エア吸引装置12でエアの吸引作用を発生させると、このエア吸引装置12を起点として起こる排気流れは、まず通気管13から風力選別装置2へ供給され、またこの風力選別装置2から移送管10を経て分離装置3へも至るようになり、更にはこの分離装置3から吸引管11を介して吸引元のエア吸引装置12へ回帰するといった循環流を形成することになる。
この破袋処理システム1の中で袋詰め体の投入位置とされるのは破袋装置4であり、この破袋装置4は、投入された袋詰め体の袋を破り、内容物をばらけさせる。
【0015】
前記破袋装置4には、その下部に、破れた袋と内容物とを互いに混在させた状態のままで送り出す送出コンベア15が設けられている。この送出コンベア15には、例えば帯ベルトコンベア(スクリュウコンベア等でもよい)が用いられている。
この送出コンベア15の送出端側には風力選別装置2が設けられ、送出コンベア15を経由するかたちで破袋装置4から袋及び内容物を受け取るようになっている。
【0016】
図3及び図4に示すように、この風力選別装置2は、選別風洞16と、初段吹き出し装置17と、後段吹き出し装置18とを有しており、選別風洞16は、内部が空洞とされたケース構造を有している。
そして、この選別風洞16は、その一端側(図1乃至図4の各左側)に上記送出コンベア15の送出端と連通する受入口20が設けられている。
選別風洞16においてこの受入口20が設けられる高さは略中間位となっており、そのためこの受入口20から内方へ向かう内底部16aは下り傾斜となっている。
【0017】
また選別風洞16には、この内底部16aに続いて下部取出口21が設けられている。この下部取出口21に、帯ベルトコンベア(又はスクリュウコンベア)で構成した搬出装置5がその搬入端を臨ませる配置で連結されている。また、上部取出口22の下側には上内壁面16cが形成され、この上内壁面16cの下部から内底部16a側へ下向き傾斜した下案内部材16dが設けられ、これら上内壁面16c及び下案内部材16dは後述する循環エアの流れを誘導する。
更にこの選別風洞16において、受入口20とは反対側(図1乃至図4の各右側)には、斜め上方へ向けて上部取出口22が設けられている。この上部取出口22に、上記した移送管10が連結されている。
【0018】
初段吹き出し装置17は、袋詰め物が破袋された後に滑落される選別風洞16の内底部16aの下側に設けられていて、斜め上向き(又は上向き)にエアを噴出可能になっている。この初段吹き出し装置17から噴出させるエアは、エア吸引装置12で起こる排気流を利用している。
すなわち、図1及び図2に示したように、このエア吸引装置12と風力選別装置2とを接続している通気管13の先を、選別風洞16の内底部16aに埋め込んだ下部エア噴出口23へ接続することで、この初段吹き出し装置17を構成している。
【0019】
選別風洞16内へ送り込まれる袋と内容物とを比較した場合、袋は薄いプラスチック製であるから内容物に比べて軽量であるし、また表面積も大きくなっているのが普通である。そのため、これら袋と内容物とが混在した状態にあるとき、これらに所定の風量、風圧を有した風(エア流)を吹き付けたとき、袋は舞い上がり、内容物は舞わない(初めに所定の高さにあれば落下する)という現象が起こる。そこで以下では、袋を「浮遊材」と言い、内容物を「非浮遊材」と言うことにする。
【0020】
上記初段吹き出し装置17が下部エア噴出口23からエアを噴出させると、浮遊材は風に舞って高い位置へ吹き上げられることになるが、これに対して非浮遊材は風には舞わず、下部取出口21へと落下して下部取出口21から搬出装置5へと排出される。
後段吹き出し装置18は、初段吹き出し装置17からの噴出エアで吹き上げられた浮遊材に対し、所定高さ位置から更に追い風を当てるようにエアを吹き付ける。この後段吹き出し装置18から噴出させるエアにも、初段吹き出し装置17と同様に、上記したエア吸引装置12で起こる排気流を利用している。
【0021】
すなわち、図1及び図2に示したように、このエア吸引装置12と風力選別装置2とを接続している通気管13に対し、その中途部から分岐管24を設け、この分岐管24を、初段吹き出し装置17の下部エア噴出口23より高い位置へ設けた上部エア噴出口25(図3参照)へ接続することで、この後段吹き出し装置18を構成している。
なお、前記初段吹き出し装置17及び/又は後段吹き出し装置18に、送風機を設けたり、或いは別途設置の圧縮エアポンプから独自のエア配管をしたりしてもよい。
【0022】
前記初段吹き出し装置17のエア噴出は、上部取出口22を指向するように設定してもよいが、上部取出口22側へ上向き傾斜した選別風洞16の上部案内面16bに向けられており、この上部案内面16bの下方にエア流通空間をおいて上部エア噴出口25が配置されている。この上部エア噴出口25のエア噴出は、上部取出口22、上部取出口22の下側の選別風洞16の上内壁面16c及び下案内部材16d等を指向している。
また、選別風洞16の上部内面には誘導板29が設けられ、初段吹き出し装置17のエアを上部案内面16bへ誘導可能にしており、後段吹き出し装置18の下部には下部エア噴出口23から上部エア噴出口25へ斜め上向きに傾斜した整流板28が設けられていて、初段吹き出し装置17のジェット気流状のエアを上部エア噴出口25の上側を通るように上向きに案内すると共に、エゼクタ作用によって整流板28の下側からエアを吸引する。
【0023】
従って、初段吹き出し装置17の下部エア噴出口23から噴出された噴出エア(主エア)は、整流板28及び誘導板29に案内されながら上昇し、上向き傾斜した上部案内面16bに当たって上部取出口22側に曲げられ、そして上部取出口22から移送管10へ送られる。
前記主エアによって選別風洞16の内底部16aから舞い上げられた浮遊材の多くは、上部エア噴出口25の上側を通過したときに上部エア噴出口25から噴出されるエア(副エア)によって舞い上げられ、後押しされた状態で移送管10へ確実に送られる。
【0024】
浮遊材は主エアと共に移送管10へ送られるが、うまく上昇エアに乗れなく、上部取出口22に至らなかった浮遊材は、上部エア噴出口25を通過した後に落ちてくるのを副エアに助けられ、舞い上がる力を受けて移送管10へ送られる。
この副エアの助けがあっても脱落してくる浮遊材は、還流する循環エアによって、再度移送管10への舞い上がりが行われる。前記主エア及び副エアの一部は、上部案内面16b、上内壁面16c及び下案内部材16d等の形状作用によって上から下への下降流を生じ、その下降流が上部エア噴出口25の下側に到達したときには、整流板28に案内される主エアによってエゼクタ作用を受けて主エアと合流することになり、これによって上部エア噴出口25及び整流板28を取り巻く循環エアが発生し、浮遊材は移送管10へ送られるまで循環エアによって還流することになる。
【0025】
このことは特に、浮遊材に固形物、液体等が付着していて重くなっているときに有用であり、選別風洞16内での還流によって、付着している固形物、液体等を払い落とすことができ、浮遊材は固形物、液体等が払い落とされて身軽になったときに移送管10への送給が行われる。
前記主エア及び副エアで循環エアを形成するための、上部案内面16b、上内壁面16c、下案内部材16d、整流板28及び誘導板29並びに下部エア噴出口23と上部エア噴出口25のエア噴出方向等によってエア案内手段が構成されており、主エアに対する整流板28と下案内部材16dとの位置関係を適正にすることにより、エゼクタ作用による循環エアの生成をより効率よくすることができる。
【0026】
なお、誘導板29から上部案内面16b及び上内壁面16cから下案内部材16dの面を円弧形状に形成して、エアの流れ損失を少なくしたり、下案内部材16d、整流板28、誘導板29等の傾斜角度を変更自在にしたりしてもよい。
また、下部エア噴出口23の噴出を上部取出口22に向け、その中途の噴出エア中に上
部エア噴出口25を配置し、この上部エア噴出口25の噴出エアの総てを上部取出口22に向け、主エアも副エアも浮遊材を上部取出口22に向けて上昇させるエアとして使用し、浮遊材に2段階の強力な舞い上がり力を与えるように構成することもできる。
【0027】
上記移送管10内では、エア吸引装置12により風力選別装置2から分離装置3へ向けたエア流が起こっているので、浮遊材はこの移送管10内を強制的に空気輸送されることになる。
図6及び図7において、分離装置3は、角筒形状(又は円筒形状でもよい)の装置ケース3A内にケーシング43を配置し、このケーシング43内にスクリュウコンベア40を配置している。
このスクリュウコンベア40は、回転軸41を上下方向に向けて装置ケース3Aに回転自在に保持されており、この回転軸41の上端部に設けられたモータ42により回転駆動されるようになっている。モータ42の回転方向は、スクリュウコンベア40に下向きの送り作用を生じさせる向きである。
【0028】
ケーシング43は前記スクリュウコンベア40のスクリュウ翼端のまわりを全周的に取り囲んでおり、円筒形を呈したものとなっている。そして、このケーシング43に対してその側方から上記移送管10の先端が連結されている。
この移送管10によりスクリュウコンベア40へ向けて浮遊材が送られる方向に対し、スクリュウコンベア40の浮遊材の送り方向は交差、即ち、移送管10により浮遊材が送られる方向とスクリュウコンベア40との交差角度が側面視した状態で直交している。
【0029】
また、ケーシング43と移送管10の先端の連結部分を平面的に見ると、移送管10が円筒形をしたケーシング43に対して接線方向に接続し、かつ円弧状案内板11Aを取り付けて、渦巻き形をして連結されている。
そのため、移送管10内を空気輸送された浮遊材は、エア流と一緒に周方向約半周にわたってスクリュウコンベア40の側面へダイレクトに吹き当てられ、スクリュウコンベア40のスクリュウ翼の上下面に付着したり引っ掛かったりすることになる。そしてこのとき、移送管10からスクリュウコンベア40への浮遊材の巻き込み(ケーシング43内への侵入)は、極めて円滑に行われるようになっている。
【0030】
前記ケーシング43には周方向約半周にわたる排気部44が設けられている。この排気部44はエア吸引装置12と吸引管11を介して接続されている。
この排気部44は、ケーシング43の一部に開口を形成させ、そのうえでこの開口に例えばパンチングメタルや網材等より成る円弧状の多孔板(濾過材)45を嵌め込んだ構造となっている。この構造によってエア流は通すが、浮遊材は通さないようになっている。
この排気部44は、移送管10が連結されている部分から見て、スクリュウコンベア40の周方向では別位置(略反対位置)となり、回転軸41に沿った軸方向では略同一位置付けとなるように設けられている。
【0031】
図例では、上記したように移送管10がケーシング43に対して渦巻き状に連結されているのに対し、排気部44は、この移送管10の連結部分とスクリュウコンベア40の回転軸41を挟んだ対面側で正対した位置付けとしてある。
従って、移送管10により、スクリュウコンベア40へ浮遊材を含んだエア流が吹き当てられたとき、浮遊材はスクリュウコンベア40側に残され、浮遊材を含まないエアだけが排気部44を介してケーシング43から装置ケース3A内に排気される。
【0032】
このようにして浮遊材とエア流とが分離され、スクリュウコンベア40を回転作動させることで、浮遊材はこのスクリュウコンベア40に沿って下方へ押動搬送されることになる。
排気部44とエア吸引装置12との間を連通している吸引管11は、分離装置3の装置ケース3Aにヒンジ部46を介して取り付けられており、装置ケース3Aと吸引管11とに同時に接合する状態と同時に離脱する状態とに変更自在となっている。これにより、分離装置3内の清掃やメンテナンスを簡単かつ迅速に行える。
【0033】
更に、分離装置3において、スクリュウコンベア40の下部には圧縮部40aが形成されており、この圧縮部40aは、移送管10の連結部分が設けられる位置よりも送り方向の先方側(図6の下方)に位置し、スクリュウ面積の狭小化(又はスクリュウピッチの短小化)が施されている。
そしてケーシング43は、このようにスクリュウコンベア40のスクリュウ面積が狭小化された部分(又はスクリュウピッチが短小化された部分)でも、そのスクリュウ翼端まわりを取り囲むように延長形成されている。なお、当然のことながら、スクリュウコンベア40のスクリュウ面積が狭小化された部分では、ケーシング43は先細りのテーパ管状を呈している。
【0034】
スクリュウコンベア40やケーシング43のこのような構造によって浮遊材を圧縮により固化させるための固化排出装置8が構成されており、このスクリュウコンベア40の圧縮部40aでは、浮遊材が搬送速度を徐々に遅め、結果として徐々に押し込み圧縮されることになる。
前記固化排出装置8の先端(スクリュウコンベア40の下端)には、絞り装置50が設けられている。この絞り装置50は、円筒体をその径方向に沿って放射状に切断したときに得られるような樋形をした複数の絞り片51が、ケーシング41の延長端部内側に沿って円周配置で並べられ、これによって内径可動出口52として形成されたものである。
【0035】
各絞り片51は、ケーシング41の外側へ張り出して設けられたバネケース53にバネ(図示略)を装填することで、このバネに押されて径方向内方へ付勢されるようになっている。
そのため、この絞り装置50では、内径可動出口52を固化された浮遊材が通る際に、この浮遊材の量や固化密度などに応じて最適な開口量を保持するようになる。従って、浮遊材の量や固化密度が変化することを原因として、この部分で詰まり等の不具合が発生することが防止されるものである。
【0036】
以上、詳説したところから明らかではあるが、この破袋処理システム1の全体的な処理流れを再記すると、破袋装置4に対してゴミ袋など、内容物の詰まった袋詰め体が投入されたときに、この袋詰め体は破袋装置4で破袋され、破れた袋(浮遊材)と内容物(非浮遊材)とが互いに混在しかつばらけた状態で送出コンベア15を介して風力選別装置2へと送られる。
エア吸引装置12を作動させると、ここでエアの吸引作用と共に排気流れが生じる。この排気流れは、通気管13を介して風力選別装置2へと誘導され、選別風洞16内にて初段吹き出し装置17の下部エア噴出口23から噴出する。また、通気管13から分岐した分岐管24を介して後段吹き出し装置18の上部エア噴出口25からも噴出する。
【0037】
これにより選別風洞16内では浮遊材が、まず初段吹き出し装置17から噴出されるエアによって所定高さへと吹き上げられ、次に後段吹き出し装置18から噴出されるエアで更に高い位置へと舞い上げられて、上部取出口22へと誘導される。1度の舞い上げで上部取出口22へ至らなかった浮遊材は選別風洞16内で循環し、移送管10へ出るまで吹き上げが行われる。
そして、浮遊材は初段吹き出し装置17及び後段吹き出し装置18からの噴出エアの流れによって、上部取出口22から移送管10を介して分離装置3へと空気輸送されるのである。
【0038】
一方で、非浮遊材は選別風洞16の下部取出口21から搬出装置5へと落下して、この搬出装置5によって排出される。
上記のように移送管10から分離装置3へと空気輸送された浮遊材は、エア流と一緒にスクリュウコンベア40の側面へダイレクトに吹き当てられることでスクリュウコンベア40側に残され、浮遊材を含まないエアは、排気部44を介してケーシング43から排気され、吸引管11を介して元のエア吸引装置12へ回帰される。このとき、余剰のエアは排風管6からダストコレクター7を介して大気放出される。
【0039】
このようにして浮遊材とエア流とが分離された後、分離装置3内では、浮遊材が回転するスクリュウコンベア40に沿って搬送され、固化排出装置8で圧縮され固化された塊状態となって絞り装置50を経て排出される。
図8乃至図11は、破袋処理システム1の分離装置3に置換可能な別の分離装置200と固化排出装置201とを示しており、風力選別装置2等の破袋処理システム1のその他の構成との関係は前記実施形態と略同様である。
図10及び図11に示す分離装置200は、内部に渦巻き通路202が形成されたケーシング203に対し、この渦巻き通路202内にケージローラ204とストリッピングローラ205とが互いに外接した状態で回転自在に収納されたものである。
【0040】
渦巻き通路202は、その一次側(図10の右側)が移送管10と連通接続されており、またこの渦巻き通路202においてストリッピングローラ205へ至る前の中途部には、エア吸引装置12と繋がる吸引管11が連通接続されている。
ストリッピングローラ205は、複数の可撓性ブレード206を放射状に備え、このストリッピングローラ205を過ぎた部分には、回収管207が連通接続されている。ストリッピングローラ205はケージローラ204と共に、巻掛け伝動手段208を介して同一方向へ連動回転可能とされ、モータ209により駆動される。
【0041】
従って、この分離装置200では、ケージローラ204及びストリッピングローラ205の回転により、浮遊材がケージローラ204の外周面に巻き込まれながら渦巻き通路202内をエアと一緒に移動し、このうちエアだけが吸引管11へと吸引され、また浮遊材については、ストリッピングローラ205の可撓性ブレード206によって回収管207へと掻き落とされることになる。
なお、図例の分離装置200には補助搬送手段210が設けられている。この補助搬送手段210は、ストリッピングローラ205が浮遊材の絡みつき等によって破損等するのを防止するためのもので、ストリッピングローラ205に掻き取られた浮遊材へエア流Zを吹き付け、浮遊材を回収管207へ強制的に落とし込ませるようにする。
【0042】
この補助搬送手段210で使用するエア流Zは補助吸引ファン211で発生されるが、このため回収管207には、補助吸引ファン211からストリッピングローラ205へエア流Zを導く導風管212と、回収管207の下流側から再び補助吸引ファン211へ排気を導く集風管213とが接続されている。
固化排出装置201は、分離装置200に接続された回収管207を介して浮遊材を受け取るように設置されている。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る風力選別装置は、浮遊材と非浮遊材との混在物から、浮遊材を噴出エアで1段又は2段階に吹き上げて非浮遊材と選別することができ、浮遊材のみの選別が簡単かつ確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 風力選別装置を組み込んだ破袋処理システムの正面図である。
【図2】 同平面図である。
【図3】 風力選別装置の実施形態を示す一部断面正面図である。
【図4】 風力選別装置の平面図である。
【図5】 風力選別装置の側面図である。
【図6】 図2のA−A線断面における分離装置の正面図である。
【図7】 分離装置の一部断面平面図である。
【図8】 分離装置を置換した破袋処理システムの側面図である。
【図9】 図8のB−B線断面図である。
【図10】 分離装置の拡大図である。
【図11】 分離装置のストリッピングローラを拡大した動作説明図である。
【符号の説明】
1 破袋処理システム
2 風力選別装置
3 分離装置
4 破袋装置
5 搬出装置
8 固化排出装置
10 移送管
11 吸引管
12 エア吸引装置
16 選別風洞
17 初段吹き出し装置
18 後段吹き出し装置
21 下部取出口
22 上部取出口
Claims (5)
- 浮遊材と非浮遊材とを受入口(20)から混在状態で受け入れかつ浮遊材を上部取出口(22)から取り出すケース構造の選別風洞(16)と、この選別風洞(16)の内底側からエアを噴出して前記受け入れた浮遊材を吹き上げて上部取出口(22)へ送る初段吹き出し装置(17)と、この初段吹き出し装置(17)と上部取出口(22)との間で浮遊材に追い風を吹き当てるようにエアを噴出する後段吹き出し装置(18)とが設けられており、
前記初段吹き出し装置(17)から上部取出口(22)へ至る主エアと、前記後段吹き出し装置(18)から上部取出口(22)へ至る副エアと、前記主エア及び副エアから脱落する浮遊材を後段吹き出し装置(18)の周囲で循環させる循環エアとを有し、この循環エアを主エア及び副エアで形成するためのエア案内手段が選別風洞(16)内に設けられており、
前記エア案内手段は、後段吹き出し装置18の下部で初段吹き出し装置(17)の下部エア噴出口(23)から後段吹き出し装置(18)の上部エア噴出口(25)へ斜め上向きに傾斜した整流板(28)を有し、この整流板(28)は主エアを上部エア噴出口(25)の上側を通るように上向きに案内すると共に、エゼクタ作用によって下側から循環エアを吸引することを特徴とする風力選別装置。 - 前記選別風洞(16)には、初段吹き出し装置(17)から噴出されたエアを当てて上部取出口(22)側へ曲げる上部案内面(16b)が形成され、この上部案内面(16b)によって曲がったエアから落ちようとする浮遊材に追い風を吹き当てるべく前記後段吹き出し装置(18)が曲がるエアの下側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の風力選別装置。
- 前記エア案内手段として、前記上部取出口(22)の下側に形成されていて循環エアを下向きに案内する上内壁面(16c)と、この上内壁面(16c)の下部から前記下部エア噴出口(23)側へ下向き傾斜していて循環エアを前記上部エア噴出口(25)の下側に案内して前記下部エア噴出口(23)からの主エアと合流させる下案内部材(16d)とがさらに設けられていることを特徴とする請求項2記載の風力選別装置。
- 前記選別風洞(16)の上部取出口(22)は移送管(10)を介し
てエアから浮遊材を分離させる分離装置(3)に連結され、この分離装置(3)は浮遊材分離後のエアを送給する通気管(13)及び分岐管(24)を介して選別風洞(16)の初段吹き出し装置(17)及び後段吹き出し装置(18)に連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の風力選別装置。 - 前記選別風洞(16)は、受入口(20)に袋詰め体を破袋して内容物と袋とにばらけさせる破袋装置(4)が連結されており、この選別風洞(16)の内底部(16a)には下部取出口(21)を介して非浮遊材用の搬出装置(5)が接続されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の風力選別装置。
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