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JP4153582B2 - 基板保持装置 - Google Patents
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JP4153582B2 - 基板保持装置 - Google Patents

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JP4153582B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイを製造する際の製造工程においてアレイ基板及び対向基板を真空吸着して保持する基板保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置は、薄型軽量、低消費電力などの利点を有することから、ノート型やサブノート型のパーソナルコンピュータのディスプレイとして広く用いられている。近年、パーソナルコンピュータの性能向上に伴ない、ディスプレイの表示容量や表示面積の拡大、画質の向上が要求されている。
【0003】
液晶表示装置は、スペーサを介して2枚のガラス基板を貼り合わせ、これらのガラス基板間に液晶分子を封入することにより構成されている。通常、液晶表示装置は以下の工程によって組立られる。
【0004】
すなわち、まず、互いに対向した上下一対のステージにガラス基板をそれぞれ吸着保持する。この場合、下ステージ上に保持されたガラス基板の表面上には、多数の電極が形成されているとともに、表示領域を規定する矩形枠状のシール材と、2枚のガラス基板間のギャップを保持するためのスペーサとが配置されている。また、上ステージに保持されたガラス基板には、対向電極、カラーフィルタ等が設けられている。
【0005】
この状態で、2枚のガラス基板が所定の隙間をおいて対向するように上ステージを下降させた後、上ステージをX、Y方向に移動、およびZ軸回りで回動することにより、2枚のガラス基板同志を所定の位置合わせマーク等を基準として位置合わせする。
【0006】
続いて、上側のガラス基板が下側のガラス基板上のシール材およびスペーサに接触する位置まで上ステージを下降させる。この場合、2枚のガラス基板がスペーサやシール材を介して接触する際の抵抗や、上下ステージの上下駆動の剛性、平行度、さらには、X、Y、θ駆動機構におけるバックラッシュ等に起因して、両ガラス基板間に微妙な位置ずれが生じる。
【0007】
そこで、2枚のガラス基板がシール材およびスペーサを介して互いに接触した状態で、再度上ステージをX、Y、θ方向に移動して位置合わせを行う。位置合わせ終了後、2枚のガラス基板間のギャップが所定の値となるように加圧し、これらのガラス基板間に液晶分子を封入する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように2枚のガラス基板がスペーサを介して互いに接触した状態で一方のガラス基板を移動させて位置合わせを行う場合、スペーサがガラス基板の表面を強く擦って傷を付けてしまうとともに、ガラス基板表面のカラーフィルタ層等にめり込んでしまう虞もある。
【0009】
そして、上述したように、近年の液晶表示装置においては画質の向上が強く要望されていることから、製造工程中に生じた僅かな傷についても画質不良として上げられ、製造歩留りを低下させる要因となる。
【0010】
これを解決するために、図1の(a)に示すように、ガラス基板300を吸着するステージ310の形状を凹型にする方法が考えられている。この方法は、ガラス基板300とステージ310との間を真空ポンプ320で吸引して、図1の(b)に示すように、ガラス基板300の中央付近が凹むように湾曲させようとするものである。
【0011】
しかしながら、ステージ310に吸着されるガラス基板300には、十分な剛性が無いため、図1の(b)に示したような形状に湾曲せず、図1の(c)に示したように、ステージ310に沿って変形してしまう虞がある。このように変形してしまうと、ガラス基板300の変形が不均一となり、他方の基板と合わせた時に画素のずれが生じてしまう。この時に生じたずれが大きい場合には、表示画面にざらつきが生じたり、コントラストが低下するなどの画質の低下の問題が発生する。合わせずれを許容するために、遮光部を拡張すると、開口率が低下し、輝度の低下や消費電力の増大につながる。
【0012】
そこで、この発明は、以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、透明基板に傷を付けることなく、且つ画素のずれを防止することによって画質の向上したフラットディスプレイパネルを製造する際の製造工程に適用される基板保持装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、
請求項1に記載の基板保持装置は、
基板を保持するための基板保持面を有するステージを備え、
前記ステージは、
前記基板保持面を有し、前記基板を前記基板保持面に吸着保持する複数の孔を有する第1支持板と、
前記第1支持板に対して所定の間隔をおいて配置された第2支持板と、
前記第1支持板と第2支持板との間隙を吸引して前記第1支持板の基板保持面に前記基板を吸着させる吸引手段と、
前記ステージの形状を変形させる機構であって、少なくとも前記第1支持板の基板保持面における中央付近を前記基板保持面に対して垂直な方向に変形させる機構と、
を有することを特徴とするものである。
【0015】
この発明の基板保持装置によれば、基板を保持する基板保持面に基板を吸着保持する機構と、ステージの形状を変形させる機構とを有している。基板保持面に吸着保持された基板は、ステージの形状の変形に合わせて変形される。このとき、少なくとも基板保持面の中央付近を基板保持面に対して垂直な方向に変形させることにより、基板保持面に吸着保持されている基板に剛性が不足していたとしても、基板自体の中央付近を凹状または凸状に変形させることが可能となる。
【0016】
したがって、このようなステージに保持された2枚の基板を近接して位置合わせする際に、一方の基板が他方の基板の表面を強く擦って傷を付けてしまうといった問題を解消し、製造歩留りの低下を防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の基板保持装置の実施の形態について詳細に説明する。
図2は、この発明の基板保持装置を備え、フラットパネルディスプレイとして液晶表示装置を組み立てるための組立装置10の構造を概略的に示す図である。この組立装置10は、後述する液晶表示装置の2枚のガラス基板を貼り合わせる基板保持装置を備えた貼り合わせ機構部12と、貼り合わせ機構部12へガラス基板を供給する供給機構部14と、を備えている。これらの貼り合わせ機構部12および供給機構部14は、本体フレーム16上に設置されている。
【0018】
貼り合わせ機構部12は、互いに対向配置された上ステージ18および下ステージ20を有している。これらのステージ18、20は、矩形板状に形成され、ほぼ水平に配置されている。下ステージ20は、本体フレーム16上に固定的に配設されている。本体フレーム16には、吸引手段として機能する下ステージ用の第1真空ポンプ32、および、上ステージ用の第2真空ポンプ36および第3真空ポンプ43が備えられている。
【0019】
上ステージ18は、位置調整機構として機能するX−Y−θステージ22に取り付けられている。X−Y−θステージ22は、水平面内において、X方向、Y方向に移動自在であるとともに、垂直軸の回りで回動可能となっている。また、X−Y−θステージ22は、本体フレーム16に設けられたガイド25により、垂直方向に沿って昇降自在に支持およびガイドされ、本体フレーム16の上部に設けられた駆動機構24によって昇降駆動される。
【0020】
そして、上ステージ18は、X−Y−θステージ22を作動させることにより、下ステージ20に対して位置調整可能であるとともに、駆動機構24によってX−Y−θステージ22を昇降駆動することにより、下ステージに対して接離する方向に移動される。
【0021】
また、貼り合わせ機構部12の上ステージ18および下ステージ20にガラス基板を供給する供給機構部14は、本体フレーム16上にほぼ水平に設けられたX−Yテーブル44と、X−Yテーブル上に垂直に立設された支持ポスト46と、を備え、支持ポストには垂直方向に沿って昇降可能な移動台48が取付けられている。また、移動台48には、水平方向に延びる伸縮自在かつ回動自在な支持アーム50が取り付けられ、支持アームの延出端には、ガラス基板を吸着保持する保持部52が設けられている。
【0022】
そして、供給機構部14は、保持部52によりガラス基板を吸着保持した状態で、移動台48を昇降および支持アーム50を伸縮、回動させることにより、ガラス基板を上ステージ18、および下ステージ20にそれぞれ供給する。
【0023】
図3は、基板保持装置に適用されるステージの構造を概略的に示す斜視図である。
図3に示したステージは、例えば、貼り合わせ機構部12の下ステージ20に適用される。下ステージ20の上面は、基板保持面20aを構成し、この基板保持面20aの中央部には、矩形状の凹所38が形成されている。凹所38は、後述するガラス基板の有効領域とほぼ対応した形状および寸法に形成されている。また、下ステージ20には、多数の吸着孔40が形成されている。これらの吸着孔40は、基板保持面20aに開口しているとともに、凹所38の周縁部に沿って形成された凸部39上に並んで設けられている。これらの吸着孔40は、吸引チューブ42を介して第1真空ポンプ32に接続されている。
【0024】
図4は、基板保持装置に適用されるステージの構造を概略的に示す斜視図である。
図4に示したステージは、例えば、貼り合わせ機構部12の上ステージ18に適用される。上ステージ18の下面は、基板保持面18aを構成し、この基板保持面18aには、多数の吸着孔34が形成されている。これらの吸着孔34は、基板保持面18aにおける中央部付近の吸着力を周縁部より強力にするために、中央部付近に集中して形成されているとともに、中央部付近の吸着孔34の孔径は、周縁部の吸着孔34より径大としている。すなわち、図4に示したステージ18における吸着孔34は、基板保持面18aの周縁部から中央部付近に近づくにしたがって、孔径が大きくなるように形成されているとともに、単位面積当たりの吸着孔の数が多くなるように集中して形成されている。これにより、基板保持面18aにおいて、周縁部より中央部でより強い吸着力で基板を吸着することが可能となる。これらの吸着孔34は、吸引チューブ35を介して第2真空ポンプ36に接続されている。
【0025】
吸着孔34の配置例は、図4に示した例に限定されるものではなく、吸着孔の配置や孔径は、必要に応じて変形可能である。例えば、図5に示したように、基板保持面18aの全面に同一の孔径の吸着孔34を形成し、中央部付近のみに集中させるように分布させてもよいし、図6に示したように、基板保持面18aの全面において、単位面積当たりの吸着孔34の数を略一定とし、中央部付近の吸着孔の孔径を周縁部の吸着孔より大きくなるように形成してもよい。
【0026】
図5及び図6に示したような配置例であっても、図4に示した例と同様に、基板保持面18aの周縁部より中央部付近の吸着力を向上することが可能となる。
このステージ18は、図4に示したように、ステージの形状を変形させる機構、すなわち、基板保持面18aをその主面に対して垂直な方向に変形させる機構として、移動機構100に支持されている。移動機構100は、ステージ18を所定位置から上下動させるための機構であり、ステージ18の略中央付近を支持するボールネジ102と、このボールネジ102を回転させてボールネジ102を上下動させるモータ104とを備えている。この移動機構100は、X−Y−θステージ22および駆動機構24に取り付けられている。
【0027】
図7は、ステージ18をA−A線で破断した断面を示す図である。
図7に示すように、ステージ18は、基板保持面18aおよび多数の吸着孔34が形成された第1支持板19a、この第1支持板19aに対して所定の間隔をおいて配置された第2支持板19b、および第1支持板19aと第2支持板19bとを貼り合せるとともに第1支持板19aと第2支持板19bとの間に形成された間隙を密閉するスペーサ19cによって構成されている。スペーサ19cの一部には、吸引チューブ35を介して第2真空ポンプ36に連通される連通孔19dが形成され、第2真空ポンプ36により、第1支持板19aと第2支持板19bとの間の間隙の気体が吸引される。
【0028】
また、このステージ18においては、基板保持面18aが平坦な状態となる所定位置において、第2支持板19bの下面を支持する位置にストッパ110が設けられている。このストッパ110は、ステージ18の周縁部に平行に配置されている。
【0029】
図8に示すように、移動機構100のモータ104が回転することにより、ボールネジ102が回転して下降すると、ボールネジ102に固定されたステージ18も下降する。すなわち、ステージ18は、移動機構100が駆動されることにより、モータ104側に引き寄せられる。この時、ステージ18の周縁部は、ストッパ110に支持されているために下降せず、ボールネジ102に固定されているステージ18の中央部付近が下降する。これにより、ステージ18は、円弧状に撓んだ形状に湾曲することが可能となる。
【0030】
一方、以上のように構成された組立装置10を用いて組立られる液晶表示装置は、図9及び図10に示すように、それぞれ矩形状の透明基板として機能するアレイ基板60および対向基板62を備えている。アレイ基板60は、ガラス基板の表面上に、信号線61、走査線63、画素電極65等を形成することにより構成された矩形状の表示領域60aを有している。また、アレイ基板60上には、表示領域60aを囲むようにシール材64が塗布されているとともに、表示領域60a上には、多数の球状スペーサ66が散布されている。シール材64の高さは、例えば15μm、スペーサの径は、5μm程度に設定されている。
【0031】
対向基板62は、ガラス基板からなり、その下面には、対向電極68、カラーフィルタ70等の形成された矩形状の表示領域62aが設けられている。表示領域62aは、アレイ基板60側の表示領域60aに対応した寸法を有している。
【0032】
そして、液晶表示装置は、シール材64を介してアレイ基板60および対向基板62を貼り合わせ、これらの基板間に液晶分子を封入することにより構成されている。
【0033】
次に、以上のように構成された組立装置10を用いて液晶表示装置を組み立てる方法について説明する。
図11の(a)に示すように、まず、予め形成されたアレイ基板60を供給機構14によって貼り合わせ機構部12の下ステージ20まで供給し、表示領域60aを上にして下ステージ20上に載置する。この際、アレイ基板60の表示領域60aが下ステージ20の凹所38と対向し、かつ、アレイ基板60の周縁部が基板保持面20aと接触するように載置する。この状態で、第1真空ポンプ32を作動させ、吸着孔40によってアレイ基板60の周縁部を下ステージ20の基板保持面20a上に吸着保持する。
【0034】
続いて、上記と同様の工程によって対向基板62を上ステージ18に供給し、表示領域62aを下に向けて上ステージ18の基板保持面18a上に吸着保持する。この場合、対向基板62が基板保持面18aと接触した状態で、第2真空ポンプ36を作動させて、第1支持板19aと第2支持板19bとの間に形成された間隙を吸引することにより、吸着孔34によって対向基板62を基板保持面18a上に吸着保持する。これにより、アレイ基板60および対向基板62は、表示領域60a、62aが互いに対向した状態に配置される。
【0035】
続いて、図11の(b)に示すように、移動機構100のモータ104を駆動して上ステージ18が固定されたボールネジ102を回転させることにより、上ステージ18を所定位置からモータ104側に引き寄せるように移動させる。これにより、ストッパ110の作用によって上ステージ18を円弧状に湾曲させる。このとき、上ステージ18の基板保持面18aに吸着保持されている対向基板62も、上ステージ18の変形に伴って、円弧状に湾曲する。すなわち、対向基板62の表示領域62aは、上ステージ18の変形に伴ない、アレイ基板60から離間する方向に円弧状に撓む。対向基板62の撓み量は、ボールネジ102の移動量を制御することにより所定の値、例えば、50μm程度に調整される。
【0036】
そして、駆動機構24によってX−Y−θステージ22とともに上ステージ18を下降させ、対向基板62をアレイ基板60に接近する方向へ移動させる。
続いて、図11の(c)に示すように、対向基板62が所定量撓んだ状態で、対向基板62の周縁部がアレイ基板60上のシール材64に接触する位置まで上ステージ18を更に下降させる。この際、対向基板62の表示領域62aは、アレイ基板60の表示領域60aから離間する方向へ撓んでいることから、対向基板62側の表示領域62aは、アレイ基板上のスペーサ66に接触することなく保持されている。
【0037】
この状態で、X−Y−θステージ22を作動させて上テーブル18および対向基板62をX、Y、θ方向に移動させ、対向基板62をアレイ基板60に対して所定の位置に位置合わせする。
【0038】
位置合わせ終了後、図11の(d)に示すように、移動機構100のモータ104を駆動して上ステージ18を元の所定位置に戻す。それにより、対向基板62は、撓みが取り除かれて元の状態、すなわち、平坦な状態に復帰する。その結果、対向基板62の表示領域62aは、アレイ基板60上のスペーサ66に接触し、対向基板62およびアレイ基板60は、所定のギャップ、例えば、5μmを持って貼り付けられる。
【0039】
なお、この際、上ステージ18の吸引チューブ35から第1支持板19aと第2支持板19bとの間の間隙内に加圧空気を供給し、アレイ基板60と対向基板62との間のギャップを補正するようにしてもよい。
【0040】
貼り合わせ終了後、第1及び第2真空ポンプ32、36を停止してアレイ基板60および対向基板62の吸着保持を解除し、更に、上ステージ18をX−Y−θステージ22とともに上昇させる。続いて、貼り合わされたアレイ基板60および対向基板62を、図示しない搬送機構によって下ステージ上から取り出し、次の液晶充填部に搬送する。
【0041】
以上のように構成された液晶表示装置の組立方法および組立装置に適用される基板保持装置よれば、対向基板62の表示領域62aをアレイ基板60から離間する方向へ撓ませ、対向基板62の周縁部のみがシール材64を介してアレイ基板60に接触した状態で位置合わせを行う構成としたことから、対向基板62の表示領域62aがスペーサ66に対して非接触な状態で位置合わせを行うことができる。また、下ステージ20の基板保持面20aにも凹所38が設けられているため、基板保持面に付着したゴミ等によってアレイ基板60の有効領域60aが対向基板62側へ撓むことを防止でき、同時に、アレイ基板60の有効領域60aが自重により凹所38側へ僅かに撓んで対向基板62から離間する。
【0042】
従って、位置合わせの間、スペーサ66によってアレイ基板60および対向基板62の表示領域60a、62aに傷が付くことを防止でき、その結果、傷に起因する配向不良、画像不良の発生を防止し、画質の向上した液晶表示装置を提供することができる。更に、アレイ基板60と対向基板62とがスペーサ66を介して接触していない状態で位置合わせを行うことにより、高精度な位置合わせが可能となり、一層画質の向上を図ることができる。
【0043】
また、画素のずれによって生じる表示画面のざらつきや、コントラストの低下などの画質の低下の問題を解消することが可能となる。
なお、対向基板62を撓ませた状態でガラス基板同志の位置合わせを行うため、位置合わせ終了後に対向基板62の撓みを取り除いた際、撓み分の位置ずれを生じるこのも考えられるが、対向基板の撓み量を50μm程度とした場合、通常の300×300mmのガラス基板においても位置ずれ量は0.02〜0.05μm程度であり、実用上何等問題とならない。
【0044】
次に、この発明の基板保持装置の他の例について説明する。
図12は、この発明の他の実施の形態に係る基板保持装置に適用されるステージの構造を概略的に示す斜視図である。なお、図4に示したステージと同一の構成要素に対しては、同一の参照番号を付して詳細な説明を省略する。
【0045】
図12に示したステージは、例えば、図2に示した組立装置10の貼り合わせ機構部12における上ステージ18に適用される。上ステージ18の基板保持面18aには、多数の吸着孔34が形成されている。これらの吸着孔34は、基板保持面18aにおける中央部付近の吸着力を周縁部より強力にするために、中央部付近に集中して形成されているとともに、中央部付近の吸着孔34の孔径は、周縁部の吸着孔34より径大としている。これらの吸着孔34は、吸引チューブ35を介して第2真空ポンプ36に接続されている。
【0046】
このステージ18は、図12示したように、ステージ18の形状を変形させる機構、すなわち、基板保持面18aをその主面に対して垂直な方向に変形させる機構として、移動機構200に支持されている。この移動機構200は、X−Y−θステージ22および駆動機構24に取り付けられている。
【0047】
図13は、ステージ18をA−A線で破断した断面を示す図である。
図13に示すように、ステージ18は、基板保持面18aおよび多数の吸着孔34が形成された第1支持板19a、この第1支持板19aに対して所定の間隔をおいて配置された第2支持板19b、および第1支持板19aと第2支持板19bとを貼り合せるとともに第1支持板19aと第2支持板19bとの間に形成された間隙を密閉するスペーサ19cによって構成されている。スペーサ19cの一部には、吸引チューブ35を介して第2真空ポンプ36に連通される連通孔19dが形成され、第2真空ポンプ36により、第1支持板19aと第2支持板19bとの間の間隙の気体が吸引される。
【0048】
また、このステージ18の下方すなわち第2支持板19bは、移動機構200に保持されている。移動機構200は、中央部に凹所202が形成されたステージ204と、ステージ204の凹所202と第2支持板19bとの間の空間に連通された吸引チューブ37と、吸引チューブ37に接続された第3真空ポンプ43とによって構成されている。ステージ204の周縁部上に第2支持板19bが配置され、ステージ204の凹所202は、第2支持板19bによって密閉されている。ステージ204は、第2支持板19bより剛性が高くなるような条件で形成されている。
【0049】
そして、図14に示すように、移動機構200における第3真空ポンプ43が作動され、吸引チューブ37を介してステージ204の密閉された凹所202内の気体を吸引することにより、凹所202内の気圧が低下する。このとき、ステージ204の剛性が第2支持板19bより高いため、第2支持板19bが変形する。このとき、第2支持板19bは、その周縁部のみがステージ204の周縁部上に配置されているため、中央部が円弧状に撓んだ状態に湾曲することが可能となる。
【0050】
このようなステージを上述した組立装置10における貼り付け機構部12の上ステージに適用することにより、上述した実施の形態と同様の効果を得ることが可能である。
【0051】
すなわち、上述した実施の形態では、図11の(b)に示した工程において、ステージを移動機構100によって移動させることによって、ステージを変形させたが、この実施の形態では、第3真空ポンプ43によって上ステージ18の第2支持板19bとステージ204の凹所202と間に規定される空間を吸引することにより、上ステージ18の基板保持面18aに対向基板62を吸着保持した状態で対向基板62の有効領域62aをアレイ基板60の有効領域60aから離間する方向へ撓ませることが可能となる。この際、撓み量は、第3真空ポンプ43による吸引量によって制御される。
【0052】
この状態で、図11の(c)に示したように、対向基板62およびアレイ基板60の周縁部同志をシール材64を介して貼り合わせた後、X−Y−θステージ22によって基板同志の位置合わせを行う。
【0053】
その後、図11の(d)に示したように、第3真空ポンプ43を停止して凹所202内を大気圧に戻すことにより、対向基板62の撓みを取り除く。それにより、対向基板62およびアレイ基板60は、スペーサ66を介して互いに接触し、所定のギャップをおいて張り合わされる。
【0054】
このように構成された他の実施の形態においても、前述した実施の形態と同様の作用効果を得ることができるとともに、ボールネジやモータといった複雑な移動機構を設けることなく、ステージを撓ませることが可能となる。
【0055】
なお、この発明は上述した実施の形態および変形例に限定されることなく、この発明の範囲内で更に種々変形可能である。例えば、上述した実施の形態では、上ステージを撓ませるような構成としたが、下ステージを撓ませてもよいし、上下のステージを撓ませる構成としてもよい。また、ステージに形成された凹所の形状、寸法、並びに、ガラス基板の寸法等は必要に応じて種々変形可能である。また、この発明は、球状のスペーサを有する液晶表示装置に限らず、有効領域上に立設された柱状のスペーサを有する液晶表示装置の組立にも適用可能である。
【0056】
また、基板保持装置を構成する第1支持板、第2支持板、凹所を有するステージは、それぞれ所定の剛性を確保できれば、金属で形成しても樹脂で形成してもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、透明基板に傷を付けることなく、且つ画素のずれを防止することによって画質の向上したフラットディスプレイパネルを製造する際の製造工程に適用される基板保持装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1の(a)乃至(c)は、従来の基板保持装置を示す断面図である。
【図2】図2は、この発明の基板保持装置が適用される組立装置全体を示す側面図である。
【図3】図3は、図2に示した組立装置の貼り合わせ機構部に適用される下ステージを示す斜視図である。
【図4】図4は、図2に示した組立装置の貼り合わせ機構部に適用される上ステージを示す斜視図である。
【図5】図5は、図4に示した上ステージの変形例を示す斜視図である。
【図6】図6は、図4に示した上ステージの変形例を示す斜視図である。
【図7】図7は、図4に示した上ステージをA−A線で破断した時の断面図である。
【図8】図8は、図7に示した上ステージの基板保持面に垂直な方向の変形を説明するための図である。
【図9】図9は、図2に示した組立装置によって組み立てられる液晶表示装置の分解斜視図である。
【図10】図10は、図9に示した液晶表示装置の側面図である。
【図11】図11の(a)乃至(d)は、図2に示した組立装置を用いて液晶表示装置を組み立てる工程を示す図である。
【図12】図12は、図2に示した組立装置の貼り合わせ機構部に適用される他の上ステージを示す斜視図である。
【図13】図13は、図12に示した上ステージをA−A線で破断した時の断面図である。
【図14】図14は、図13に示した上ステージの基板保持面に垂直な方向の変形を説明するための図である。
【符号の説明】
10…組立装置
12…貼り合わせ機構部
14…供給機構部
18…上ステージ
18a…基板保持面
19a…第1支持板
19b…第2支持板
19c…スペーサ
20…下ステージ
20a…基板保持面
22…X−Y−Θステージ
32…第1真空ポンプ
34…吸着孔
36…第2真空ポンプ
43…第3真空ポンプ
100…移動機構
102…ボールネジ
104…モータ
200…移動機構
202…凹所
204…ステージ

Claims (1)

  1. 基板を保持するための基板保持面を有するステージを備え、
    前記ステージは、
    前記基板保持面を有し、前記基板を前記基板保持面に吸着保持する複数の孔を有する第1支持板と、
    前記第1支持板に対して所定の間隔をおいて配置された第2支持板と、
    前記第1支持板と第2支持板との間隙を吸引して前記第1支持板の基板保持面に前記基板を吸着させる吸引手段と、
    前記ステージの形状を変形させる機構であって、少なくとも前記第1支持板の基板保持面における中央付近を前記基板保持面に対して垂直な方向に変形させる機構と、
    を有することを特徴とする基板保持装置。
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