JP4153754B2 - 画像伝送装置、画像伝送方法、及びサーバの動画像供給方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化されている動画像を送信側から通信路を介して伝送し、受信した動画像符号を復号して表示可能な動画像を受信側にて出力する画像伝送装置に関し、特に通信路の品質が一時的に悪化した場合に伝送符号量を削減することによって受信側にて動画像を表示した際の時間的な途切れを生じ難くする画像伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特開平11−164297号公報が示しているように、通信路の品質が一時的に悪化した場合でも、伝送符号量を削減することによって動画像を表示した際の時間的な途切れを生じにくくする無線画像通信装置が知られている。この装置では、回線品質検出部が回線品質を検出し、これに応じて送信すべき動画像の階層化処理方法を変化させ、階層化処理方法を変化させて処理した画像を画像符号化部で符号化することにより、送信する動画像符号のビットレートを制御している。階層化処理としては画像サイズを変化させるか、あるいは画像のコントラストを変化させている。
【0003】
このように通信路の品質が低下した場合に受信側での再生の途切れを生じにくくするためには、送信側で符号の発生速度を通信路の伝送速度以下に制御することが有効であるが、無線通信路ではこれが制御できないほど急激に通信路の品質が悪化したり、または一時的にほとんど伝送できないほどに悪化したりすることがある。このような場合、受信側でバッファを持ち、受信したデータをバッファ内に一時的に蓄積して遅延させ、データの到着が遅れた場合にはバッファ内のデータを再生することによって途切れを防ぐ方法が一般的である。そしてバッファ内のデータで再生可能な時間が減少した場合には、その減少分を回復させるような制御が行われていた。つまり符号の発生速度を通信路の伝送速度に適応させて低下させれば、通信路の伝送速度内で送信可能な動画像のフレーム数が増大し、バッファ内のデータで再生可能な時間も回復できた。
【0004】
また従来、バッファ内に溜まるデータ量そのものを回復させる伝送制御装置が、特開平10−313294号公報が示すように知られている。これは受信部に設けられた遅延差吸収用バッファ内のデータのバッファ量に応じて、再送要求の方法を変化させる伝送制御装置であり、通信路の品質が悪化すると遅延差吸収用バッファ内に存在するデータのバッファ量が少なくなることを利用し、所定の遷移値より少なくなった場合には再送制御を行わないことにより、誤りを許容しつつバッファ量を回復させ、リアルタイム系データの途切れを生じにくくする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の無線画像通信装置では、送信側に送信すべき動画像の階層化処理方法を変化させる動画像符号化装置が必要である。この装置は処理にかかる負荷が重いため、多くのクライアントに向けて動画像コンテンツを供給するコンテンツ配信サーバーとしては、高速な処理能力を持つ高価な装置が必要になるか、もしくは一度に接続できるクライアント数を少なく制限しなければならないという問題がある。
【0006】
また、上述した従来の伝送制御装置においては、再送制御を行わないことにより受信データに誤りを含むため、再生画像品質が劣化し、ついには一時的に再生が不可能になる。つまり、リアルタイム系データが遅延しないかわりに、再生される情報が一時的に途切れてしまうことになる。リアルタイム系データにおいては、品質の劣化よりは途切れあるいは画像のフレームレートの低下の方が主観評価を大きく低下させることが知られているため、従来の伝送制御装置には途切れによって最も重要な再生情報の主観評価を低下させるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、階層符号化された動画像符号を供給する動画像供給部であるサーバと、供給された該動画像符号を送信する動画像送信部である基地局と、送信された該動画像符号を受信する動画像受信部である端末装置と、を備える画像伝送装置において、前記基地局は、前記サーバから供給された動画像符号を一時的に記憶するバッファを備え、該バッファのデータ量を前記サーバに通知し、前記サーバは、各階層毎に動画像符号の供給に関する異なる上限値および下限値の2つの閾値を設け、前記基地局から通知された前記バッファのデータ量と前記各閾値とを比較し、該比較結果に基づき各階層の動画像符号の供給を制御することを特徴とする画像伝送装置を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の好適な一実施の形態を示す画像伝送装置の構成図である。
【0009】
図1において、1は動画像供給部、2は動画像送信部、3は無線通信路、4は動画像受信部、5は第1のバッファ、6は動画像復号部、7は第2のバッファ、14は出力部(画像表示及び音声出力)、8は通信路(接続路)を示す。
【0010】
尚、図1において、動画像供給部1と動画像送信部2は一体の装置として結線されていてもよいし、あるいは信頼性のあるネットワークを通じて分離して設置されていてもよい。例えば両者は周知のTCPをトランスポート層プロトコルとして使用したIPネットワークを通じて接続したものであってもよい。尚、本実施例において説明上、各構成部はそれぞれ、動画像供給部1はコンテンツサーバ、動画像送信部2はIPネットワークに接続し、かつ無線通信路3へのデータ通信をサービスする基地局、動画像受信部4、第1のバッファ5、動画像復号部6及び出力部14は端末装置が備えているものとする。但し、これは一例であって、これら装置に限定されるものではない。また、無線通信路3もシステムによっては有線通信路でも良い。
【0011】
次に、各構成部について説明する。
動画像供給部1は図示していない内部に備えたハードディスクドライブに階層符号化された動画像符号を記憶しており、記憶されている階層符号化された動画像符号を読み出して、動画像送信部2へ供給している。
【0012】
無線通信路3は一時的に品質が悪化する場合があり、その間伝送速度が低下したり、途切れたりする。ただし動画像送信部2と動画像受信部4との間は、伝送誤りを検出して再送を行うことにより、信頼性のある無線通信路3を形成している。
【0013】
動画像受信部4で受信された動画像符号は第1のバッファ5に一時的に記憶される。これは、受信すべき符号が伝送遅延や通信路の品質悪化によって途切れた際でも、第1のバッファ5に予め蓄積しておいた符号を復号することによって、動画像再生の途切れを防止するものである。第1のバッファ5には無線通信路3の特徴に応じて予め設定した時間分の動画像符号が蓄積され、蓄積が完了した後に動画像復号部6が復号を開始する。ただし本発明において動画像符号は階層符号化されており、途切れを防止する時間は各階層ごとに異なってよい。本実施例において、この階層符号化におけるベース階層は最も重要で途切れにくいように蓄積時間を長く設定している。また、本発明では、ベース階層以外の上位階層は通信品質の悪化に応じて高頻度で途切れることが許されるため、通信品質の悪化(無線通信路の変化)に応じて動画像供給部1が積極的に供給を中止(若しくは停止)する。このため、第1のバッファ5にはベース階層の符号を長時間分蓄積し、上位階層の符号は最低1フレーム分蓄積しておけばよい。これは、ベース階層の符号を蓄積する時間が長いほど、途切れを防止する効果があるが、反対に蓄積時間が長いと伝送開始から画像表示までの時間が長くなるという弊害があるため、本発明においては、途切れが許される上位階層の符号の蓄積を最小限に抑えることによってこの問題を緩和でき、さらには第1のバッファ5の記憶容量を小さくできるという長所がある。
【0014】
また、このような蓄積を実現するために動画像供給部1は動画像符号の供給を開始する際に、ベース階層の符号のみを所定の時間分優先して供給し、その後、上位階層の符号と時間が進んでいるベース階層の符号とを多重化して供給する。
【0015】
動画像復号部6は第1のバッファ5に所定時間分の符号の蓄積がなされた後に、第1のバッファ5に記憶されている符号の復号を開始する。復号は、ベース階層の復号を行った後、上位階層の符号が蓄積されていれば復号し高画質な動画像を出力するが、第1のバッファ5に上位階層の符号が存在しなければ、供給が中止されたか受信が遅れているせいなので、ベース階層のみで復号した低画質の動画像を出力する。ベース階層のみで復号した画像の画像サイズは原画像のフレーム31(後述する図2の説明参照)と同じサイズで、高周波数成分が除去された画質となる。
【0016】
動画像復号部6が出力する動画像は出力部14において表示され試聴される。
動画像送信部2は無線通信路3を介して動画像受信部4へと動画像符号を伝送する。動画像送信部2は無線通信路3の品質が低下した場合、送信を待っている動画像符号を一時的に記憶しておく第2のバッファ7を備えている。動画像受信部4は受信したデータに対して誤り検出を行い、誤りが無ければアクノリッジ(ACK)通知を、誤りが検出されれば再送要求を動画像送信部2へ送信する。動画像送信部2はACKが返るまでは、再送に備えて動画像符号を第2のバッファ7に記憶しておく。無線通信路3の品質低下が長時間続いた場合、動画像供給部1は動画像符号を供給し続けるので、第2のバッファ7に記憶されている動画像符号のデータ量が増大していく。このデータ量は通信路(接続路)8を介して動画像送信部2から動画像供給部1へ通知されている。動画像供給部1は通知されたデータ量をもとにして、動画像符号の各階層の供給を制御する。尚、データ量とはバッファの状態を示す一例であり、通知される情報はバッファの蓄積状態などバッファの状態を示すものであれば良く、例えばバッファの残容量などでも良い。
【0017】
次に、階層符号化は周知の技術であるが、図2を用いて本実施形態で利用している階層符号化を説明する。符号化する前の原画像は複数のフレームからなり、その1枚がフレーム31である。フレーム31を高周波成分を主に含む上位階層のフレーム32と高周波成分を除去し、縦横ともに1/2に縮小したベース階層のフレーム33に分解する。この分解は再構成時にほぼ歪みなしに元のフレーム31を再生することができ、このような変換は例えばウェーブレット変換として知られている。ベース階層のフレーム33同士はフレーム間相関が強いため、動き補償フレーム間差分を符号化して伝送する。これに対して上位階層のフレーム32同士のフレーム間相関は弱いため、フレーム内符号化して伝送する。尚、図2では2個の階層に分解した例を示しているが、それよりも多くの階層に分解することも可能である。また1フレームが2フィールドで構成される動画像においても、フィールドを単位にすれば同様の階層化を行うことができる。
【0018】
次に、動画像符号の各階層の供給の制御動作について図3を用いて説明する。
図3は動画像供給部1がデータ量20を検査する様子を説明する図である。図3で第2のバッファ7の記憶容量は四角形34で示され、その中に通知するデータ量20が示されている。矢印21は上位階層に関するデータ量20の上限値を、矢印22は上位階層に関するデータ量20の下限値を表している。データ量20が増大していくと、上限値21以上になる。動画像供給部1は通知されるデータ量20と上位階層の上限値21を比較しており、上限値21以上になったことを検出すると上位階層の符号を廃棄し、動画像送信部2への供給を止める。尚、上位階層はフレーム内符号化されており、誤りや欠落があってもその影響は1フレーム内にとどまるので、上位階層は再生されなくとも主観評価上は比較的影響が小さい。
【0019】
この後に無線通信路3の品質が回復し、第2のバッファ7にある送信待ちのデータが送信されてゆくと、動画像供給部1へ通知されるデータ量20が減少してゆく。動画像供給部1は通知されるデータ量20と上位階層の下限値22を比較しており、下限値22以下になったことを検出すると、上位階層の供給を開始し、上位階層とベース階層との両方を供給するようになる。本発明では無線通信路3の品質悪化時に端末装置の第1のバッファ5の蓄積量が低下することを防ぐために、伝送すべき符号量を最低限必要なベース階層のみに削減するため積極的に動画像送信部2への上位階層の供給を止める。
【0020】
また、図3にはベース階層に関するデータ量20の上限値23と、下限値24も示されている。このように上限値と下限値は各階層ごとに所定の値に定めておく。ベース階層はフレーム間符号化されており、供給を停止すると再生画質の主観評価に大きな影響が及ぶため、上限値、下限値ともに、第2のバッファ7の最大記憶容量の近くに設定してある。データ量20がベース階層に関する上限値23以上になると、動画像供給部1はベース階層の供給を停止し、データ量20が下限値24以下になるとベース階層の供給を再開する。この供給を停止している間ベース階層は廃棄してもよいし、廃棄せずに遅延させてもよい。
【0021】
また、動画像送信部2は例えば基地局装置であり、無線通信路3において誤りのない高信頼性の通信サービスを提供するが、データの供給を積極的に行ったり、伝送すべきデータが動画像符号なのかどうか、ましてや階層が上位階層なのか、ベース階層なのかを検査したりするものではない。本発明ではこのようなコンテンツに依存した特殊な処理は動画像供給部1に担当させ、動画像送信部2はなるべく汎用的で負荷の軽い処理を担当させることができる。
【0022】
次に図4と図5を用いて本発明の動作を説明する。図4は状態S1から状態S5までの5個の状態における、第1のバッファ5の符号の蓄積状況を図の左側に、第2のバッファ7の符号の蓄積状況を図の右側に示したものである。さらに図5は状態S1から状態S5までの5個の状態において動画像供給部1がデータ量20を検査する様子を示したものである。
【0023】
図4で四角形41aから41cは上位階層の1フレーム分の符号を示し、四角形42aから42hはベース階層の1フレーム分の符号を表している(四角形の長さが符号量を示す)。上位階層の1フレームの符号量の平均値はベース階層の1フレームの階層の3倍に相当すると、ここでは便宜上仮定して図示してある。そして、無線通信路3は品質が通常状態のときベース階層と上位階層の両方の1フレーム分の符号を単位時間内に伝送するものとする。
【0024】
図4の状態S1は無線通信路3の品質が通常状態の場合の状態であり、第1のバッファ5には上位階層の1フレーム41aと、ベース階層の8フレーム分の符号が蓄積され、第2のバッファ7には、上位階層の1フレーム41bとベース階層の1フレーム42bの符号が蓄積されている。尚、図5の状態S1では、このときのデータ量20aは上位階層に関する上限値21と下限値22の間にあることが示されている。
【0025】
次に、図4の状態S2は無線通信路3の品質が悪化し、伝送が途切れて4フレームを再生するだけの時間つまり4単位時間が状態S1から経過した状態を示している。第1のバッファ5では上位階層のフレーム41aが再生された後、次の上位階層のフレームは到着しておらず、4単位時間のうち1単位時間は上位階層の再生が途切れている。ベース階層のフレームは4フレーム分が再生されたために、蓄積量は4フレーム分に低下している。状態S1で5番目に存在したベース層のフレーム42aは状態S2では1番目に来ている。状態S2における第2のバッファ7では状態S1で存在していた上位階層のフレーム41bと42bが伝送されずにとどまり、新しく上位階層の1フレーム41cとベース階層の4フレームが蓄積されている。4単位時間が経過しているのに上位階層のフレームが1フレーム分しか蓄積されていないのは、第2のバッファ7のデータ量20bの増大を動画像供給部1が検出して上位階層のフレームの符号の供給を停止したからである。この判定の様子が図5の状態S2に示されている。このときのデータ量20bは上位階層に関する上限値21を超え、ベース階層に関する上限値23未満であることが示されている。つまり上位階層の供給は途中から停止されたが、ベース階層は通常どおり1単位時間に1フレーム分の符号が供給された。
【0026】
図4の状態S3は無線通信路3の品質が回復し状態S2から2単位時間が経過した状態を示している。2単位時間の間に無線通信路3はまず上位階層のフレーム41bとベース階層のフレーム42bを伝送し、次に上位階層のフレーム41cとベース階層のフレームをもう1個伝送する。第1のバッファ5では上位階層のフレーム41cが蓄積されているが、これは既に表示時刻に間に合わなかったため再生されずに無視される。フレーム41bも同様に再生されなかったのであるが、すでに第1のバッファ5から除去されている。第1のバッファ5におけるベース階層の蓄積フレームは4枚であり状態S2と同じである。状態S2で3番目にいたベース階層のフレーム42cは状態S3では先頭に来ている。状態S3における第2のバッファ7では上位階層のフレームは依然として到着せず、ベース階層のフレームは2単位分が到着している。そして状態2で3番目にいたベース階層のフレーム42dが状態S3では先頭に来ている。図5の状態S3では、データ量20cが状態S2よりも低下したものの、上位階層に関する下限値22は超えたままであることを示している。このため依然として上位階層の供給は停止されている。
【0027】
図4の状態S4は無線通信路3の品質が回復したまま状態S3から1単位時間が経過した状態を表している。無線通信路は品質が通常であれば、上位階層のフレームとベース階層のフレームを1枚ずつ伝送する能力があるが今上位階層の1フレームの符号はベース階層の1フレームの符号の3倍と仮定していたため、ベース階層の4フレーム分の符号が1単位時間で伝送されている。状態S3で第1のバッファ5の2番目にいたベース階層のフレーム42eは状態S4では先頭に来ており、蓄積されているベース階層の符号は7フレーム分に増加している。これは上位階層は供給が停止中のため第2のバッファ7では伝送すべき上位階層のフレームの符号が無く、その替わりにベース階層のフレームの符号を伝送したためである。第2のバッファ7では状態S3で5番目にいたベース階層のフレーム42fが先頭に来ている。図5の状態S4はデータ量20dが状態S3よりも減っているが依然として、上位階層に関する下限値22は超えたままであることを示しており、このため依然として上位階層の供給は停止され続けている。
【0028】
図4の状態S5は無線通信路3の品質が回復したまま状態S4から1単位時間が経過した状態を表している。状態S4で第1のバッファ5の2番目にいたベース階層のフレーム42gは状態S5では先頭に来ており、状態S4で第2のバッファ7に存在した2個のベース階層のフレームの符号は第1のバッファ5へ到着している。無線通信路3の伝送能力はこれよりも高く、ベース階層のフレームなら4枚分の符号の伝送が可能であると仮定してあるが、状態S4の第2のバッファ7にはそれだけの符号がないので、2枚分が伝送されるのみである。状態S5では第1のバッファ5はベース階層のフレームの符号が8枚分蓄積されている。図5の状態S5ではデータ量20eが上位階層に関する下限値22以下であることを示しており、動画像供給部1がこれを検出すると停止中であった上位階層の供給を開始する。尚、状態S5からさらに1単位時間が経過すると状態S1と同じになる。また、この後、供給される上位階層のフレームは伝送される絶対時間に基づいてフレームが供給されるか、若しくは同時に供給されるベース階層のフレームから一定時間前の時刻におけるフレームが供給される。
【0029】
【発明の効果】
本発明の画像伝送装置によれば次のような効果が得られる。送信側で送信するべき符号量を削減する際に、既に階層符号化されている符号の中から上位階層の供給を停止し廃棄するという負荷の軽い処理を行うだけなので、動画像符号化装置が不要であり、処理能力の低い安価な装置で画像供給装置を実現でき、また多数のクライアントに対して動画像伝送をサービスすることができる。
【0030】
また、上記効果に加え、例えば無線ネットワークなどの通信路の品質が急激に変化するネットワークにおいて、通信路の品質が一時的に悪化した場合、第1のバッファ5に蓄積されている動画像符号のベース階層の符号を用いて再生を継続するので、動画像の再生を途切れにくくすることができ、かつ通信路3を伝送する際には、誤りを許容する必要がないため、誤りを含んだ符号を復号することによる再生の途切れも防ぐことができる。
【0031】
また画像送信部2は画像が階層符号化されているかどうかに関係なく、第2のバッファ7内にたまっているデータ量20のみを画像供給部1に通知すればよいので画像送信部2を簡易な構成で安価に作成でき、かつ画像符号化方法に依存せずに広い用途に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施の形態を示す画像伝送装置の構成図
【図2】階層符号化方法を示す図
【図3】動画像供給部がデータ量を検査する様子を説明する図
【図4】第1のバッファの符号の蓄積状況と、第2のバッファの符号の蓄積状況を示す図
【図5】動画像供給部がデータ量を検査する様子を示す図
【符号の説明】
1:動画像供給部
2:動画像送信部
3:無線通信路
4:動画像受信部
5:第1のバッファ
6:動画像復号部
7:第2のバッファ
8:通信路(接続路)
14:出力部(画像表示及び音声出力)
20、20a〜20b:送信を待っている第2のバッファ7内の動画像符号のデータ量
21:上位階層に関するデータ量20の上限値
22:上位階層に関するデータ量20の下限値
23:ベース階層に関するデータ量20の上限値
24:ベース階層に関するデータ量20の下限値
31:原画像のフレーム
32:上位階層のフレーム
33:ベース階層のフレーム
34:第2のバッファ7の記憶容量
41a〜41c:上位階層の1フレーム分の符号
42a〜42g:ベース階層の1フレーム分の符号
Claims (4)
- 階層符号化された動画像符号を供給する動画像供給部であるサーバと、供給された該動画像符号を送信する動画像送信部である基地局と、送信された該動画像符号を受信する動画像受信部である端末装置と、を備える画像伝送装置において、
前記基地局は、前記サーバから供給された動画像符号を一時的に記憶するバッファを備え、該バッファのデータ量を前記サーバに通知し、
前記サーバは、各階層毎に動画像符号の供給に関する異なる上限値および下限値の2つの閾値を設け、前記基地局から通知された前記バッファのデータ量と前記各閾値とを比較し、該比較結果に基づき各階層の動画像符号の供給を制御することを特徴とする画像伝送装置。 - 前記サーバは、前記バッファのデータ量が上位階層の閾値の上限値以上になったことを検出すると、前記上位階層の前記動画像符号を廃棄することを特徴とする請求項1記載の画像伝送装置。
- 階層符号化された動画像符号を伝送する画像伝送方法において、
階層符号化された動画像符号を供給し、供給された動画像符号を一時的に記憶し、一時的に記憶している動画像符号量を通知し、
前記各階層毎に動画像符号の供給に関する異なる上限値および下限値の2つの閾値を設け、前記通知された動画像符号量と前記各閾値とを比較し、該比較結果に基づき各階層毎の前記動画像符号の供給を制御することを特徴とする画像伝送方法。 - 階層符号化された動画像符号を基地局に供給する動画像供給部であるサーバの動画像供給方法において、
前記基地局に前記動画像符号を供給し、前記基地局にて前記動画像符号を一時的に記憶するバッファのデータ量の通知を受け、各階層毎に動画像符号の供給に関する異なる上限値および下限値の2つの閾値を設け、前記通知された前記バッファのデータ量と前記各閾値とを比較し、該比較結果に基づき各階層毎の前記動画像符号の供給を制御することを特徴とするサーバの動画像供給方法。
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