JP4154758B2 - カラオケ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カラオケ曲の歌詞を翻訳して画面に表示することのできるカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラオケ装置に登録されている楽曲データは、カラオケ演奏音を発生するための演奏データとともに歌詞を表示するための歌詞データを有し、カラオケ装置は、カラオケ曲を演奏するとともに、歌詞をモニタに表示して歌唱者が歌詞を暗記していなくても歌唱できるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現在カラオケ装置には、日本の歌曲のみならず世界中の歌曲の楽曲データが登録されている。また、外国人が日本語の歌曲を歌唱する場合もある。このような場合、歌詞の表示に合わせて歌唱しても、その歌詞の内容を理解できないため、表情豊かに歌うことができないという問題点があった。
【0004】
そこで、楽曲データに複数の言語の歌詞データを書き込んでおき、必要に応じてそのいずれか1または複数を表示することも提案されているが、この方式では楽曲データに複数の歌詞データが含まれることになってデータ量が大きくなり、オンラインによるデータの配信に時間が掛かるうえ、カラオケ装置におけるデータの記憶容量が増大するという問題点があった。また、このような複数の歌詞データを持たない楽曲データについては、複数言語の歌詞表示ができないという問題点があった。
【0005】
この発明は、歌詞を翻訳してその訳文を表示することにより上記課題を解決したカラオケ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、カラオケ曲を演奏するための演奏データと、該演奏データの進行に対応した歌詞データを記憶する記憶手段と、演奏データによりカラオケ曲を演奏する演奏手段と、演奏手段の演奏と同期して歌詞データにより行単位で歌詞を表示する歌詞表示手段と、前記歌詞を複数行で構文を解析して行ごとに単語の置き換えを行い、この行ごとの各訳文に、対応する歌詞の行と表示タイミングを同期させる情報を付すことにより、行単位の訳文を生成する翻訳手段と、前記タイミングを同期させる情報に基づき、歌詞表示手段による行単位の歌詞の表示と同期してその表示されている歌詞の行に対応する行の訳文を表示する訳文表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記歌詞の発音を解析し、他言語文字の表記によるフリガナを生成するフリガナ生成手段と、歌詞表示手段による歌詞の表示と同期してフリガナを表示するフリガナ表示手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記歌詞表示手段は演奏の進行に同期して歌詞の表示色を順次変更してゆく手段であり、前記フリガナ表示手段は演奏の進行に同期してフリガナの表示色を順次変更してゆく手段であることを特徴とする。
【0010】
カラオケ装置は、演奏データに基づいてカラオケ演奏音を発生し、これと並行して歌詞を表示することによって歌唱者が歌詞を暗記していなくても歌唱できるようにしている。一般的に歌詞は演奏データと並行して記憶されている歌詞データに基づいて表示される。歌詞データは歌詞の文字コードを含んでいる。この文字コードにより歌詞をテキストデータとして扱うことができるため、請求項1の発明では、これを翻訳手段に入力することによって他言語すなわちオリジナル言語と異なる言語に翻訳することができる。翻訳手段としては、従来より一般的なソフト的な翻訳エンジンを適用すればよい。このようにして翻訳された訳文を歌詞と同期して表示することにより、オリジナル歌詞の言語を理解しない歌唱者であってもその内容がよく理解でき、表情豊かな歌唱が可能になる。
【0011】
また、カラオケ装置における歌詞の表示は、一般的に行単位で行われる。したがって、訳文も歌詞の各行毎にどのような内容が記載されているかを示すものであることが好ましい。そこで、請求項2の発明では、歌詞の翻訳を表示の単位に合わせて行単位とし、訳文の表示を歌詞の表示と同期して行うようにした。なお、この発明において、歌詞の表示単位である「行」は物理的な1行に限定されるものではなく、同時に表示される文字群を広く含む概念である。
【0012】
なお、訳文を歌詞と並行して表示するためには、表示タイミングまでに訳文が準備されている必要がある。これを実現するためには、カラオケ演奏前に翻訳を完了しておく方法もあるが、並行して翻訳を処理するためには、カラオケ曲の演奏がスタートしたとき、曲の進行と非同期に(できるだけ早く)歌詞の翻訳を処理してバッファに溜めておくようにすればよい。
【0013】
請求項3の発明では、歌詞の文字コードの発音を解析し、他言語文字の発音表記であるフリガナを生成する。このフリガナを歌詞と同期して表示することにより、オリジナル歌詞を読めない歌唱者であってもその曲を歌唱することができる。
【0014】
また、カラオケ曲の進行に同期して歌詞の表示色を(たとえば左から順に)変更するものがあるが、請求項4の発明では、この歌詞の表示色の変更に同期して、フリガナの表示色も変更するようにした。これにより、歌詞を読めない歌唱者であっても現在どこを歌唱するべきかがよく分かりテンポに合った歌唱をすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面を参照してこの発明の実施形態であるカラオケ装置について説明する。このカラオケ装置は、カラオケ曲の歌詞をその言語と異なる言語である他国語に翻訳してその訳文を表示する歌詞翻訳機能、歌詞の発音を文字表記で表示するフリガナ表示機能を備えている。カラオケ装置は、歌詞データのみを記憶しており、この歌詞データを翻訳,発音解析して訳文やフリガナを得る。
【0016】
図1は同カラオケ装置の機能ブロック図である。楽曲データ10は、音源14を駆動してカラオケ演奏音を発生するための演奏トラック(演奏データ)11、および、曲の進行に応じてモニタ20に歌詞を表示するための歌詞トラック(歌詞データ)12を有している。カラオケ演奏時、演奏トラック、歌詞トラックのデータは、それぞれ演奏シーケンサ13、歌詞シーケンサ17によって同期して読み出される。
【0017】
楽曲データ10(演奏トラック11,歌詞トラック12)は、イベントデータとデュレーションデータで構成されるMIDIフォーマットのシーケンスデータで記述されている。イベントデータは、音源14や文字パターン展開部18に入力して演奏音の発生や歌詞の表示を行わせるためのデータである。デュレーションデータは各イベントデータ間の時間的間隔を指示するデータであり、各イベントデータの読み出しタイミングを決定する。演奏トラックのイベントデータは、音源14に対してセットアップ、楽音の発生,消去などを指示するデータである。歌詞トラックのイベントデータは、モニタ20に表示する文字列を指示する文字表示データや表示している文字の色変えを指示する色変えデータなどからなっている。
【0018】
演奏シーケンサ13は、演奏トラックを先頭から順に読み出す。イベントデータを読み出したとき、そのデータを音源14に入力し、こののち次のデータを読み出す。デュレーションデータを読み出したとき、そのデータが示す時間だけテンポクロックに基づいて待機し、こののち次のデータを読み出す。音源14は、入力されたイベントデータに基づいて各部をセットアップしたり楽音(カラオケ演奏音)を発生したりする。発生した楽音はアンプ15に入力される。アンプ15には、マイク(図示せず)から歌唱者の歌唱音声も入力されており、上記カラオケ演奏の楽音とこの歌唱音声をミキシングしてスピーカ16から出力する。
【0019】
また、歌詞シーケンサ17は、歌詞トラックを先頭から順に読み出す。イベントデータを読み出したとき、そのデータを文字パターン展開部18に入力し、こののち次のデータを読み出す。デュレーションデータを読み出したとき、そのデータが示す時間だけテンポクロックに基づいて待機し、こののち次のデータを読み出す。演奏シーケンサ13と同じテンポクロックを用いることにより、歌詞トラックと演奏トラックを同期して進行させることができる。文字の表示を指示するイベントデータである文字表示データは、表示する文字コード,表示座標,初期表示色などのデータを含んでいる。また、表示している文字の色変えを表示するイベントデータである色変えデータは、変更する色,変更座標などのデータを含んでいる。文字パターン展開部18は、文字表示データが入力されたとき、文字コードでフォントデータベースを検索して文字パターンを読み出し、VRAMの指定された座標上に展開する。表示色は指定された初期表示色である。また、色変えデータが入力されたとき、文字パターン展開部31は、VRAM上に展開した文字パターンデータの表示色を左端から変更座標まで変更色に変更する。なお、歌詞トラックは、カラオケ曲の歌詞をフレーズ単位で改行して表示し、カラオケ曲の進行と同期して表示中の歌詞を色変えしてゆく。このようにしてVRAM上に展開された歌詞の文字パターンデータは映像信号として映像合成部19に入力される。映像合成部19は、背景映像再生部23から動画または静止画の背景映像を入力し、この背景映像の上に前記文字パターンデータをスーパーインポーズで合成する。合成された映像信号はモニタ20上に表示される。なお、映像合成部19は、歌詞の文字パターンに加えて後述の訳文やフリガナの文字パターンを背景映像にスーパーインポーズ合成する。
【0020】
一方、自動翻訳部21は、歌詞トラックのデータをカラオケ曲の演奏とは非同期にいち早く入力して翻訳処理を行う。すなわち、カラオケ曲の演奏と並行して歌詞が表示されるよりも先にその歌詞を翻訳するよう動作する。翻訳結果は訳文バッファ(図2参照)に書き込まれ、歌詞トラックの文字表示イベントと同期して文字パターン展開部22に読み出される。
【0021】
歌詞トラックの文字表示イベント(文字表示データの読み出しタイミング)と同期して対応する訳文を文字パターン展開部22に入力することにより、表示されているオリジナルの歌詞の内容をオリジナルと異なる言語で示しながらカラオケ演奏を進行することができる。
【0022】
カラオケ曲のオリジナル言語および翻訳のターゲット言語は、日本語、英語、韓国語、中国語など様々であるが、文字パターン展開部18および文字パターン展開部22はこれら全ての言語のフォントデータ(文字パターンデータ)を備えている。なお、上記フォントデータは、文字パターン展開部18と文字パターン展開部22で共有すればよい。
【0023】
また、自動翻訳部21は、歌詞の翻訳時にオリジナル歌詞の発音を解析し、フリガナを生成する機能も備えている。この「フリガナ」は翻訳のターゲット言語の文字で表示するようにしてもよく、アルファベットで表示するようにしてもよい。このフリガナの文字コードデータは歌詞トラックのイベントデータと同じタイミングに読み出されるようにタイムスタンプを付されてフリガナバッファに記憶される。これにより、歌詞シーケンサ17による歌詞の表示と並行してフリガナが表示されオリジナル歌詞の発音が分からない外国人でもオリジナル歌詞で歌唱できるようになる。このフリガナデータの生成も翻訳と同様、カラオケ演奏の進行による歌詞の表示よりも先に行っておく。
【0024】
図2は自動翻訳部21の詳細なブロック図である。楽曲データ10から読み込まれた歌詞トラックのデータは原文バッファ30に書き込まれ、翻訳部31および発音解析部38に入力される。
【0025】
翻訳部31は、単語辞書・構文辞書32を備えており、入力された原文の構文を解析し、解析された構文に適合する訳語を各単語に割り当てて訳文を作成する。この単語の割り当ては、歌詞のフレーズ毎(行毎)に行い、オリジナルの歌詞と訳文とで表示順序の前後が生じないようにする。すなわち、オリジナル歌詞のフレーズa,b,cを翻訳した訳文A,B,Cは、オリジナル歌詞の表示に同期してA,B,Cの順に表示し、関係詞など複雑な構文が含まれていても表現を工夫して順序が反転しないようにする。作成された訳文は訳文バッファ33に書き込まれる。訳文にはフレーズ毎に対応する歌詞表示データの表示タイミングと同期したタイムスタンプが付されている。訳文バッファ33は、テンポクロックに基づき歌詞シーケンサ17が文字表示データを読み出すタイミングと同期したタイミングに対応する訳文を文字パターン展開部34に入力する。文字パターン展開部34は、入力された訳文を対応する言語のフォントデータでビットマップの文字パターンに展開する。
【0026】
また、発音解析部38は、発音辞書39を備えており、原文バッファ30から歌詞を入力するとその歌詞の言語構成に合わせて発音を解析し、各単語の発音を割り出す。たとえば、日本語の場合、漢字の読みをその文中の意味から割り出す。このようにして割り出された発音は、翻訳のターゲット言語の文字による表音表記(フリガナ)に変換される。たとえば日本語でフリガナ表示をする場合にはカタカナ(文字コード)に変換される。日本語以外の言語で発音表記する場合には、その言語の文字を用いてもよいが、日本語以外の場合にはアルファベットに統一してもよい。そしてこのフリガナの文字コードデータはフリガナバッファ40に入力される。このフリガナデータは、歌詞表示データ,色変えデータと同期したタイミングデータを伴っており、歌詞の表示と同期して表示され、歌詞の色変えと同期して色が変わるようにされている。
【0027】
フリガナバッファ40は、歌詞シーケンサ17の歌詞表示データ読み出しタイミングに対応するフリガナデータを文字パターン展開部41に出力する。また、色変えデータの読み出しタイミングにオリジナル歌詞の色変え文字に対応するフリガナの色を変えるように色変え制御部43に指示を出す。色変え制御部43は、文字パターンに展開されたフリガナの表示色を指示に応じて変更する。
【0028】
図3は、上記カラオケ装置のハード構成を示すブロック図である。この構成のカラオケ装置において、上記シーケンサ機能,翻訳機能などはCPU50が実行する。このカラオケ装置は、カラオケ曲を演奏するための楽曲データをハードディスク57、CD−ROMチェンジャ4にセットされるCD−ROMなどに記憶している。
【0029】
図3において、このカラオケ装置は、カラオケ装置本体1,コントロールアンプ2,音声信号処理装置3,CD−ROMチェンジャ4,スピーカ5,モニタ6,マイク7および赤外線のリモコン装置8で構成されている。カラオケ装置本体1はこのカラオケ装置全体の動作を制御する。該カラオケ装置本体1の制御装置であるCPU50には、内部バスを介してROM51,RAM52,ハードディスク記憶装置57,通信制御部56,リモコン受信部53,表示パネル54,パネルスイッチ55,音源装置58,音声データ処理部59,文字表示部60,表示制御部61が接続されるとともに、上記外部装置であるコントロールアンプ2,音声信号処理装置3およびCD−ROMチェンジャ4がインタフェースを介して接続されている。
【0030】
ROM51にはこの装置を起動するために必要な起動プログラムなどが記憶されている。装置の動作を制御するシステムプログラム,カラオケ演奏のシーケンスプログラム、翻訳プログラムなどはハードディスク記憶装置57に記憶されている。カラオケ装置の電源がオンされると上記起動プログラムによってシステムプログラムやカラオケ演奏プログラムがRAM52に読み込まれる。
【0031】
ハードディスク記憶装置57には、上記システムプログラム,シーケンスプログラム、翻訳プログラムを記憶するプログラム記憶エリア、楽曲データを記憶する楽曲データ記憶エリア、各種フォントを記憶するフォントデータベースなどが設定されている。翻訳プログラムには辞書ファイルが含まれている。カラオケ装置が起動されたとき、上記プログラムはRAM52に読み込まれる。
【0032】
RAM52には、装置の起動時にハードディスク記憶装置17からプログラムを読み込むプログラム記憶エリア、リクエストされたカラオケ曲の楽曲データを読み込む実行曲データ記憶エリア、実行曲データのなかから歌詞トラックのデータのみを抽出して記憶する原文バッファ、翻訳結果を記憶する訳文バッファ、フリガナデータを記憶するフリガナバッファなどが設定される。
【0033】
通信制御部56はISDN回線を介して配信センタ9と接続される。配信センタ9は、定期的にカラオケ装置に対して電話を掛け、新曲の楽曲データやバージョンアップされた制御プログラムなどをダウンロードしてくる。
【0034】
リモコン装置8は、テンキーなどのキースイッチを備えており、利用者がこれらのスイッチを操作するとその操作に応じたコード信号が赤外線で出力される。リモコン受信部53はリモコン装置8から送られてくる赤外線信号を受信して、そのコード信号を復元しCPU50に入力する。
【0035】
表示パネル54はこのカラオケ装置本体1の前面に設けられており、現在演奏中の曲番号や予約曲数を表示するマトリクス表示器や、現在設定されているキーやテンポを表示するLED群などを含んでいる。パネルスイッチ55は、前記リモコン装置8と同様の曲番号入力用のテンキーやキーチェンジスイッチ、テンポチェンジスイッチを備えている。
【0036】
音源装置58は、楽曲データ(演奏トラックのイベントデータ)に基づいて楽音信号を形成する。演奏トラックは、複数のトラックを有しており、音源装置58はこのデータに基づいて複数パートの楽音信号を同時に形成する。音声データ処理部59は、楽曲データに含まれる音声データに基づき、指定された長さ、指定された音高の音声信号を形成する。音声データは、バックコーラスなどの人声など電子的に形成しにくい信号波形をそのままPCM信号として記憶したものである。前記音源装置58が形成した楽音信号および音声データ処理部59が再生した音声信号は、コントロールアンプ2に入力される。コントロールアンプ2には、2本のマイク7a,7bが接続されており、カラオケ歌唱者の歌唱音声信号が入力される。コントロールアンプ2はこれらのオーディオ信号に、それぞれエコーなど所定の効果を付与したのち増幅してスピーカ5に出力する。音声信号処理装置3は、コントロールアンプ2から入力された歌唱音声信号をディジタル処理することにより、音程のずれを修正したり、他のパートのハーモニー歌唱を作成したりする。修正された歌唱音声信号および作成された他のパートのハーモニー歌唱信号は再度コントロールアンプ2に入力される。
【0037】
上記演奏トラックや音声データの読み出しはシーケンスプログラムに基づいてCPU50が行う。また、歌詞トラックの読み出しもシーケンスプログラムに基づいてCPU50が行い、翻訳・発音解析処理も翻訳プログラムに基づいてCPU50が実行する。CPU50が展開した歌詞,訳文,フリガナなどの文字パターンは、文字表示部60に入力される。文字表示部60はVRAMを備え、この文字パターンデータを所定の座標に張りつける。そして文字表示部60は、このVRAMをスキャンすることによって文字パターンの映像信号を生成する。この映像信号は表示制御部61に入力される。また、CD−ROMチェンジャ4はCPU50の指示に応じて所定の背景映像を再生し、この映像信号も表示制御部61に入力される。表示制御部61は、この背景映像に文字パターンをスーパーインポーズで合成してモニタ6に表示する。
【0038】
このように、このカラオケ装置では、シーケンス処理,翻訳処理などを全てCPU50が実行しているが、その一部を別のハードが処理するようにしてもよい。
【0039】
図4〜図6は、同カラオケ装置の動作を示すフローチャートである。
図4はカラオケ演奏動作を示すフローチャートである。カラオケ曲のリクエストがあるとこの曲を演奏するためハードディスク57から対応する楽曲データを読み出してRAM52の実行データ記憶エリアに書き込む(s1)。同時にこの楽曲データの歌詞トラックのみ原文バッファにコピーする(s2)。
【0040】
こののち、演奏音を発生するための演奏シーケンス処理および歌詞や訳文などを表示するための表示シーケンス処理をスタートする(s3,s6)。演奏シーケンス処理は最初に音源装置58のセットアップ動作を実行する(s4)。音源セットアップ動作は音源装置58をリセットしたのち初期設定用のパラメータを送信して音源装置58がこのカラオケ曲に適した動作をするように設定する動作である。この動作に5〜10秒の時間を要する。これと並行して表示シーケンス処理では曲のタイトルを表示する(s7)。これらの動作はCPU50に負担を掛けるものではないため、この時間を利用して出来るだけ翻訳処理(s10)およびフリガナ生成処理(s11)を実行する。
【0041】
こののち演奏シーケンス処理ではテンポクロックに基づいて曲を演奏し(s5)、表示シーケンス処理(s8)として図5に示す処理動作を実行する。この間においても、CPU50は空き時間を利用して翻訳処理(s10)およびフリガナ生成処理(s11)を実行するものとする。
【0042】
図5は上記s8において実行される表示シーケンス処理を示す図である。まず歌詞トラックのデータを読み出す(s20)。このデータがイベントデータであるか否かを判断する(s21)。イベントデータの場合にはs25以下の動作を実行する。デュレーションデータの場合にはテンポクロックに基づいてこのデュレーション値をカウントし(s22)、カウントが終了するとポインタを歩進して(s23)次のデータを読み出す(s20)。
【0043】
イベントデータの場合には、そのデータの内容が文字表示データであるか色変えデータであるかを判断する(s25)。文字表示データの場合にはこの文字表示データに含まれる文字コードをフォントデータを用いて文字パターンに展開する(s26)。そして、この文字表示データに対応する訳文を訳文バッファから読み出す(s27)とともに、この文字表示データに対応するフリガナをフリガナバッファから読み出す(s28)。そして、これら訳文およびフリガナを対応する言語の文字パターンに展開する(s29)。そして、これら歌詞,訳文,フリガナの文字パターンデータを文字表示部60に出力する。このように、文字表示データがシーケンス処理によって読み出されるよりも先に、この文字表示データの訳文,フリガナの生成が行われている。また、各文字パターンの表示座標は予め定められている。
【0044】
一方、読み出されたイベントデータが色変えデータであった場合には、文字表示部60のVRAMに展開されモニタ6に表示されている歌詞のうち色変えデータが指示する座標まで色を変更する(s31)。そして、今回色を変えた歌詞に対応するフリガナを同時に色変えする(s32)。歌詞の表示色は歌詞トラックのイベントデータに記載されているが、カラオケ装置が生成したフリガナの表示色は歌詞の表示色を考慮してカラオケ装置が独自に決定すればよい。このように、歌詞の色変えに応じてフリガナも色変えするが、訳文は歌詞の個々の発音に対応していないため色変えしない。
【0045】
なお、歌詞は行単位で表示し、1文字ずつ色変えしたのち、行単位で消去する。このフローチャートには記載していないが、イベントデータとして歌詞消去データが入力されたときは、対応する歌詞,訳文,フリガナを同時に消去する。
【0046】
なお、図5の動作ではカラオケ演奏時には歌詞および訳文・フリガナが両方とも表示されるようになっているが、歌唱者によっては、訳文・フリガナが不要な者もおり、また、フリガナのみで歌唱するため歌詞が不要な者もいる。このような歌唱者のため、リモコン8またはパネルスイッチ55に表示モード選択手段を設け、歌唱者がこれを操作することによってオリジナル歌詞のみを表示するモード(従来モード)、訳文・フリガナのみを表示するモード、および、両方を表示するモードを選択できるようにしてもよい。
【0047】
このような表示モード選択手段を設け、表示モードを設定可能にしたカラオケ装置の動作を図6に示す。この動作は、図5のA−B間に挿入される動作である。歌詞トラックのイベントデータが読み出されると、まず表示モードを判断する(s35)。表示モードが両方を表示するモードであれば図5のs25の動作に戻る。
【0048】
オリジナル歌詞のみを表示するモードの場合、そのデータの内容が文字表示データであるか色変えデータであるかを判断する(s36)。文字表示データの場合にはこの文字表示データに含まれる文字コードをフォントデータを用いて文字パターンに展開し(s37)、この文字パターンデータを文字表示部60に出力する(s38)。一方、読み出されたイベントデータが色変えデータであった場合には、文字表示部60のVRAMに展開されモニタ6に表示されている歌詞のうち色変えデータが指示する座標まで色を変更する(s39)。
【0049】
また、訳文・フリガナのみを表示するモードの場合、そのデータの内容が文字表示データであるか色変えデータであるかを判断する(s41)。文字表示データの場合にはこの文字表示データに対応する訳文を訳文バッファから読み出す(s42)とともに、この文字表示データに対応するフリガナをフリガナバッファから読み出し(s43)、これら訳文およびフリガナを対応する言語の文字パターンに展開する(s44)。そして、この訳文,フリガナの文字パターンデータを文字表示部60に出力する(s45)。読み出されたイベントデータが色変えデータであった場合には、文字表示部60のVRAMに展開されモニタ6に表示されているフリガナのうち色変えデータが色変えを指示している歌詞に対応するフリガナを色変えする(s46)。
【0050】
なお、この実施形態では訳文とフリガナはセットにして必ず一緒に表示するようにしているが、オリジナル歌詞と訳文、または、オリジナル歌詞とフリガナを表示するようにしてもよく、また、訳文のみまたはフリガナのみを表示するようにしてもよい。
【0051】
以上の処理により、カラオケ演奏および歌詞の表示に合わせて歌詞のフリガナや訳文を表示することができ、母国語以外のカラオケ曲を歌唱する場合でも、その意味内容を理解しつつ、ほぼ正しい発音で、且つ色変えにより正しいテンポで歌唱することができる。たとえば、日本人の場合、英語,韓国語など外国語の歌を歌う場合でも、日本語でその意味を理解しながらカタカナで表記された発音で歌うことができる。また、外国人が日本語の歌を歌う場合でも、同様に英語などの母国語で表示された訳文でその意味を理解しながらアルファベットなどで表記された発音で正しく歌唱することができる。
【0052】
なお、上記実施形態では、理解を容易にするため、オリジナル言語の設定およびターゲット言語の選択には言及していないが、カラオケ曲(歌詞)のオリジナル言語は楽曲データのヘッダから読み取ればよい。また、上記実施形態のカラオケ装置に複数言語への翻訳機能を設けることも容易であり、その場合には、選択手段を設けてユーザにターゲット言語を選択させ、選択された言語に翻訳・フリガナ生成するようにすればよい。また、カラオケ装置の設置場所を設定する手段または設置場所を検出する手段を設け、その設置場所の言語とカラオケ曲のオリジナル言語とを比較して翻訳機能、フリガナ生成機能をオン/オフするようにしてもよい。
【0053】
なお、上記実施形態では、翻訳(訳文の生成)およびフリガナの生成をカラオケ演奏と並行して行っているが、カラオケ演奏に先立ってこれを行うようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、歌唱者が理解できない言語の歌であってもその訳文が歌詞と並行して表示されるため、意味を理解しながら歌唱することができ、表情豊かな歌唱をすることができる。
【0055】
また、この発明によれば、歌詞と並行してその歌詞の発音を示すフリガナが表示されるため、発音が分からない外国の歌でもそれを見ながら歌唱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態であるカラオケ装置の機能ブロック図
【図2】同カラオケ装置の翻訳部の詳細構成を示す図
【図3】同カラオケ装置のハードのブロック図
【図4】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図5】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【図6】同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
【符号の説明】
10…楽曲データ、11…演奏トラック、12…歌詞トラック、13…演奏シーケンサ、17…歌詞シーケンサ、18…文字パターン展開部、21…自動翻訳部、22…文字パターン展開部、30…発音バッファ、31…翻訳部、32…単語辞書/構文辞書、33…訳文バッファ、34…文字パターン展開部、35…フォントデータベース、38…発音解析部、39…発音辞書、40…フリガナバッファ、41…文字パターン展開部、42…フォントデータベース、43…色変え制御部、50…CPU、52…RAM、57…ハードディスク、58…音源装置、60…文字表示部、61…表示制御部
Claims (3)
- カラオケ曲を演奏するための演奏データと、該演奏データの進行に対応した歌詞データを記憶する記憶手段と、
演奏データによりカラオケ曲を演奏する演奏手段と、
演奏手段の演奏と同期して歌詞データにより行単位で歌詞を表示する歌詞表示手段と、
前記歌詞を複数行で構文を解析して行ごとに単語の置き換えを行い、この行ごとの各訳文に、対応する歌詞の行と表示タイミングを同期させる情報を付すことにより、行単位の訳文を生成する翻訳手段と、
前記タイミングを同期させる情報に基づき、歌詞表示手段による行単位の歌詞の表示と同期してその表示されている歌詞の行に対応する行の訳文を表示する訳文表示手段と、
を備えたカラオケ装置。 - 前記歌詞の発音を解析し、他言語文字の表記によるフリガナを生成するフリガナ生成手段と、
歌詞表示手段による歌詞の表示と同期してフリガナを表示するフリガナ表示手段と、
をさらに備えた請求項1に記載のカラオケ装置。 - 前記歌詞表示手段は、演奏の進行に同期して歌詞の表示色を順次変更してゆく手段であり、前記フリガナ表示手段は、演奏の進行に同期してフリガナの表示色を順次変更してゆく手段である請求項2に記載のカラオケ装置。
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