JP4154900B2 - 電子交換システムにおける局データ自動復旧方式および方法 - Google Patents
電子交換システムにおける局データ自動復旧方式および方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子交換システムにおける局データ自動復旧方式および方法に関し、特に、不具合発生時または特定コマンド入力時に伴い入力コマンドの履歴情報から復旧すべきコマンドを抽出して局データの復旧を行う電子交換システムにおける局データ自動復旧方式および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、数世代前のバックアップファイルを使用してシステムが復旧した場合、再開が完了したのち、現用ファイルとの局データ差分を反映するために、再度、保守端末からコマンドの投入を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の保守端末によるコマンド投入では、現用ファイルと切替えられたバックアップファイルの差分を正確に反映させる必要があるため、局データ差分を全てコマンドにて再投入することにはかなりの時間を要するという問題に加え、局データ差分を全て再投入することにより当初発生したシステムダウンにつながる問題を再発させてしまう恐れもある。
【0004】
本発明の目的は、上記問題点を鑑み、局データ差分の自動復旧機能に加え、投入済みコマンドを影響度、機能毎、投入日時により分割投入できる仕組みを提供することにある。
【0005】
また、本発明の別の目的は、投入済みのコマンドから過去の局データの状態に戻る仕組みを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式は、現在運用中の現用ファイルのバックファイルを保存する電子交換システムにおける局データ自動復旧方式であって、現在運用中のシステムファイルと局データファイルとを含む現用ファイルをバックアップファイルとして保存しそのバックアップファイルの履歴を管理する管理手段と、前記システムファイルおよび/または前記局データファイル変更に伴うコマンドが入力される毎に前記コマンドのコマンド情報とコマンド投入日時と前記コマンドに対応しシステムの影響の度合を数値で示すシステム影響度および/またはコマンド機能分類とを含む局データ差分情報を履歴としてデータベースに保存しそのデータベースを管理する管理手段と、不具合発生時に前記現用ファイルを使って立ち上がらない場合に前記バックアップファイルを使ってファイルの再開を行う再開手段と、前記バックアップファイルを使ってのファイルの再開終了時に予め定められた復旧条件に従って前記データベースから実行すべきコマンドを抽出して実行させてシステムの復旧を行う復旧手段と、を有することを特徴としている。
【0007】
更に、上記の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式において、前記復旧条件は、システムの自動復旧を行うかどうかを決める自動復旧モードを含み、前記自動復旧モードが有効であれば前記復旧手段は、前記現用ファイルと前記バックファイルとの日付差分を抽出してその抽出した日付差分を基に前記データベースから前記実行すべきコマンドを抽出することを特徴としている。
【0008】
更に、上記の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式において、前記自動復旧モードが無効であれば前記復旧手段は、前記復旧条件を入力させることを特徴としている。
【0009】
更に、上記の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式において、前記復旧条件は、復旧時のシステムへの影響の度合を数値で示すシステム影響度を含み、前記復旧手段は、前記復旧時のシステム影響度を基に前記データベースから前記復旧時のシステムへ影響の度合よりも等しいか高い前記システムの影響の度合に対応する前記実行すべきコマンドを抽出することを特徴としている。
【0010】
更に、上記の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式において、前記復旧条件は、機能分類を含み、前記復旧手段は、前記機能分類を基に前記データベースから前記コマンド機能分類と一致する前記実行すべきコマンドを抽出することを特徴としている。
【0011】
また、本発明の第2の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式は、現在運用中の現用ファイルのバックファイルを保存する電子交換システムにおける局データ自動復旧方式であって、システムファイルおよび/または局データ変更に伴うコマンドを入力する毎に前記コマンドのコマンド情報と前記コマンドに対応しシステムの影響の度合を数値で示すシステム影響度とコマンド投入日とコマンド機能分類とを含む局データ差分情報を履歴としてデータベースに保存しそのデータベースを管理する管理手段と、特定のコマンドが入力されるとその特定のコマンドから対象となる投入日時を抽出しその抽出した投入日時以降の局データ差分情報を前記データベースから抽出する抽出手段と、前記抽出したデータ差分情報の一覧を保守端末に表示させ逆変換させたいコマンド群を選択させる選択手段と、選択されたコマンド群を新しい日時から逆順に各コマンドを逆変換する逆変換手段と、を有することを特徴としている。
【0012】
また、本発明の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法は、現在運用中の現用ファイルのバックファイルを保存する電子交換システムにおける局データ自動復旧方法であって、予め決められた周期で現在運用中のシステムファイルと局データファイルとを含む現用ファイルをバックアップファイルとして履歴毎にバックアップ用システムファイルに保存し、前記システムファイルおよび/または局データ変更に伴うコマンドが入力される毎にコマンド情報とコマンド投入日時と前記コマンドに対応しシステムの影響の度合を数値で示すシステム影響度および/またはコマンド機能分類とを含む局データ差分情報を履歴順にデータベースに保存し、不具合が発生して現用ファイルにてファイル再開が完了しない場合に、前記バックアップ用システムファイルで管理されているバックアップファイルに切り換えてファイルロード再開を実行し、再開完了時に前記ファイルロード再開をしたバックアップファイルと前記現用ファイルとの差分に相当するコマンド群を予め定められた復旧条件により前記データベースから抽出して前記投入日時順に実行し、局データ差分の復旧を行うことを特徴としている。
【0013】
更に、上記の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法において、前記復旧条件は、システムの自動復旧を行うかどうかを決める自動復旧モードを含み、前記自動復旧モードが有効であれば、再開完了時に前記ファイルロード再開したバックファイルと前記現用ファイルとの日付差分を抽出してその抽出した日付差分を基に前記データベースから前記差分に相当するコマンド群を抽出して前記投入日時順に実行することを特徴としている。
【0014】
更に、上記の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法において、前記自動復旧モードが無効であれば、再開完了時に前記復旧条件を入力させることを特徴としている。
【0015】
更に、上記の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法において、前記復旧条件は、復旧の影響の度合を数値で示すシステム影響度を含み、再開完了時に前記復旧時のシステム影響度を基に前記データベースから前記復旧の影響の度合よりも等しいか高い前記システムの影響の度合に対応すると共に前記差分に相当するコマンド群を抽出して前記投入日時順に実行することを特徴としている。
【0016】
更に、上記の第1の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法において、前記復旧条件は、機能分類を含み、再開完了時に前記機能分類を基に前記データベースから前記コマンド機能分類と一致する前記差分に相当するコマンド群を抽出して前記投入日時順に実行することを特徴としている。
【0017】
また、本発明の第2の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法は、現在運用中の現用ファイルのバックファイルを保存する電子交換システムにおけるバックアップファイル再開時の局データ自動復旧方法であって、システムファイルおよび/または局データ変更に伴うコマンドを入力する毎に前記コマンドのコマンド情報と前記コマンドに対応しシステムの影響の度合を数値で示すシステム影響度とコマンド投入日とコマンド機能分類とを含む局データ差分情報を履歴順にデータベースに保存し、特定のコマンドが入力されると、その特定のコマンドから対象となる投入日時を抽出しその抽出した投入日時以降の局データ差分情報を前記データベースから抽出し、前記抽出したデータ差分情報の一覧を保守端末に表示させ逆変換させたいコマンド群を選択させ、選択されたコマンドを群新しい日時から逆順に各コマンドを逆変換することを特徴としている。
【0018】
更に、上記の第1または第2の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法において、予め前記コマンド毎に前記システム影響度および/または前記コマンド機能分類の内容を設定したテーブルを準備し、前記システム影響度および/または前記コマンド機能分類は、前記テーブルを検索することにより決定されることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1を参照すると、本発明の実施形態における電子交換システムの一例を示しており、電子交換システムは、電子交換装置10と、主記憶装置20と、保守端末30とから構成されている。
【0021】
電子交換装置10は、再開制御部11と、ファイル管理部12と、コマンド履歴管理部13と、保守端末30から入力したコマンドを受け付けるコマンド受付部14と、コマンド受付部14で受け付けたコマンドの実行を行うコマンド実行部15と、時計部16と、対応テーブル17と、揮発性で読み出し書き込みのできるメモリ18とを有している。
【0022】
ファイル管理部12は、メモリ18内にあるファイル切替プログラムを読み出して実行する場合のファイル切替管理プログラム121を有しており、再開制御部11からの再開指示によりファイル切替管理プログラム121を実行する。
【0023】
コマンド履歴管理部13は、メモリ18内にあるコマンド実行管理プログラムを読み出して実行する場合のコマンド実行管理プログラム131と、メモリ18内にあるコマンド逆変換実行管理プログラムを読み出して実行する場合のコマンド逆変換実行管理プログラム132とを有しており、ファイル管理部12によるバックアップファイルを使用してファイルロード再開が完了した後にコマンド実行管理プログラム131を、古日時再設定に伴うコマンドが保守端末30から入力された場合にコマンド逆変換実行管理プログラム132を、それぞれ実行する。
【0024】
時計部16は、日時の時刻を刻むと共に、予め設定された時刻にファイル管理部12に割込みをかける(例えば、毎日、夜中の12時に割込みが発生)。なお、割込み間隔を保守端末30からの保守用のコマンド入力により変更することができる。
【0025】
対応テーブル17は、図示していないメモリ(例えば、RAM、なお、メモリ18内に設けても良い)内に割り当てられている。この対応テーブル17は、例えば、図2に示すように、保守端末30から入力されるコマンドのコード毎に、システム影響度に対応するエリアにシステムへの影響を考慮したシステムの影響の度合を示す数値が、機能分類に対応するエリアにコマンドの機能分類の内容が、それぞれ予め設定されている。システム影響度は、システムの継続運用を前提として欠くことができない情報の変更であるかを判断基準として、予めコマンド毎に設定しておく情報(数値)であり、機能分類は、変更される局データの種類や動作機能から、予めコマンド毎に設定しておく情報である。
【0026】
主記憶装置20は、不揮発性の記録媒体装置(例えば、磁気ディスク)であって、現用システムファイル21、バックアップ用システムファイル22、およびコマンド履歴データベース23の各領域を割り当てている。
【0027】
主記憶装置20の現用システムファイル21は、電子交換装置10のメモリ18内にある現在処理中のシステムファイル(プログラム)と局データとからなる現用ファイルと同じ現用ファイル211で構成される。システムファイルまたは局データの変更に伴い、メモリ18内の現用ファイルが変更されれば、ファイル管理部12により主記憶装置20の現用システムファイル21の現用ファイル211がメモリ18の現用ファイルに置き換わる。このとき、現用ファイル211の作成日は、更新された日時となる。
【0028】
主記憶装置20のバックアップ用システムファイル21は、システムファイル(プログラム)と局データファイルとからなる複数のバックアップファイル221で構成され、保守者の保守端末30からの入力コマンドによるバックアップの指示または予め決められた周期毎にメモリ18内の現用ファイルがバックファイル221として順に保存される。このとき、バックアップファイル221の作成日は、バックアップされた日時となる。すなわち、バックアップ用システムファイル21には、過去のシステムファイルおよび局データが世代毎に保存されていることになる。なお、主記憶装置20内に保存されたバックアップファイル221の世代管理およびファイルロード機能は、ファイル管理部12が有する。
【0029】
主記憶装置20のコマンド履歴データベース23は、復旧の条件を示す復旧条件情報231と、コマンドの履歴を保存したコマンド履歴情報232とから構成されている。
【0030】
コマンド履歴データベース23の復旧条件情報231は、例えば、図3の(1)に示すように自動復旧のONかOFFを示す自動復旧エリアと、自動復旧設定の場合に自動復旧時のシステムへの影響の度合を数値で示すシステム影響度のエリアと、自動復旧設定の場合にコマンドの種別に従って自動復旧を示すコマンド種別のエリアとから構成されている。システムファイルおよび局データの自動復旧を行う場合の実行すべきコマンドの抽出に当たって、例えば、復旧条件のシステム影響度が2であれば、コマンド履歴情報232のシステム影響度2で示すシステムの影響の度合よりも等しいか高い(この場合、図3の(2)の備考よりシステム影響度1,2となる)の局データ差分情報(保守端末30から投入されたコマンド情報を含む)が抽出の対象に、復旧条件のシステム影響度が0(0はシステム立上げ時の初期設定)であれば、システム影響度の数値全て(この場合、図3の(2)の備考よりシステム影響度1,2,3,4,・・・となる)の局データ差分情報が対象に、それぞれなる。また、システムファイルおよび局データの自動復旧を行う場合の実行すべきコマンドの抽出に当たって、例えば、コマンド種別が「装置増設」であれば、コマンド履歴情報232の機能分類が「装置増設」になっている局データ差分情報が対象に、コマンド種別が0(0はシステム立上げ時の初期設定)であれば、コマンド種別全ての局データ差分情報が対象に、それぞれなる。
【0031】
コマンド履歴データベース23のコマンド履歴情報232は、例えば、図3の(2)に示すように保守端末30から投入した順番を示すNo.と、投入コマンドの実行形式(更新/追加等のデータ情報も含んだコマンドをイメージ化したもの:投入コマンドイメージとも本発明では呼ぶ)を示す投入コマンド情報と、システムに対する影響の度合いを数値で示すシステム影響度と、投入コマンドを投入した日付を示す投入日時と、コマンドの種別を示す機能分類との各エリアから構成される。これらの情報を1つの履歴として、保守端末30から局データ変更を伴うコマンドが投入される毎に、投入されたコマンドを順番にコマンド履歴管理部13により格納され、管理される。すなわち、コマンド投入履歴の管理は、コマンド履歴管理部13が行い、投入された局データ変更を伴うコマンドは、システム影響度、コマンド投入日時、機能種別に従って、システム内データベースとして主記憶装置20内のコマンド履歴データベース23に分類管理される。コマンド履歴管理部13は、予め設定された分類種別と投入順序により、バックアップファイルでの再開終了時にコマンド差分を自動投入する機能を有する。
【0032】
次に、図1〜図6を参照して、本発明の実施の形態の動作について説明する。
【0033】
現在運用中の電子交換装置10は、メモリ18内にあるシステムファイルと局データとを含む現用ファイルを利用して運用している。今、保守端末30からコマンドが入力されると、コマンド実行部15にてコマンドが実行されると共に、コマンド受付部14を介してコマンドを受け取ったコマンド履歴管理部13のコマンド実行管理プログラム131は、入力されたコマンドのうち、装置やメモリの増減などの局データの変更に関係するコマンドに対しては、入力されたコマンドのコードを基に対応テーブル17からシステム影響度および機能分類を抽出し、更に、コマンド実行管理プログラム131は、時計部16からコマンドの投入日時を抽出する。コマンド実行管理プログラム131は、その抽出したシステム影響度と機能分類と投入日時とを、システム影響度、機能分類、及びコマンド投入日時といったコマンド管理情報を作成し、投入コマンドイメージコマンドを含む投入コマンド情報と作成したコマンド管理情報とを合せて局データ差分情報としてコマンド履歴デースベース23のコマンド履歴情報232に格納する。更に、コマンド実行部15にてコマンドが実行されると、入力されたコマンドのうち、装置やメモリの増減などの局データの変更に関係するコマンドに対しては、メモリ18内の現用ファイル(システムファイルと局データ)の作成日付が更新されている。このメモリ18内の現用ファイルが更新されると、ファイル管理プログラム121は、メモリ18内の現用ファイル(システムファイルと局データ)読み出して、主記憶装置20の現用システムファイル21内にある現用ファイル211をアップデートする。
【0034】
一方、時計部16からの予め決められた周期で割込みがかかる毎に、ファイル管理部12のファイル切替管理プログラム121は、メモリ18内にある現用ファイルを読み出して、主記憶装置20のバックアップ用システムファイル22の領域に順に保存している。また、システムファイルのバックアップを行うコマンドが保守端末30から入力されると、コマンド受付部14を介して、コマンド実行部15がこのコマンドを実行する。すると、コマンド実行部15がファイル管理部12に対して現用ファイルのバックアップの指示を出す。指示を受けたファイル管理部12のファイル切替管理プログラム121は、メモリ18内にある現用ファイル(システムファイルと局データファイル)を読み出すと共に、そのファイルの作成日付を時計部16から読み出した時間に設定し直して主記憶装置20のバックアップ用システムファイル22の領域に順に保存する。このようにして、バックアップ用システムファイル22には、現用ファイル211の履歴がバックアップのファイルとしてトレースされていることになる。
【0035】
このような状態で、不具合が発生すると、電子交換装置10では、不具合を解消するために、再開制御部11がファイル管理部12に対して再開指示を行うと、ファイル管理部12は、ファイル切替管理プログラム121を実行する。すなわち、再開時に使用するシステムファイルの種類(機能分類)と再開レベル(システム影響度)を管理、実行する機能をもつファイル管理部12のファイル切替管理プログラム121は、メモリ18内にある現用ファイルを利用した再開処理(メモリ再開と呼ぶ)を行う(図3のステップS1)。
【0036】
ステップS1によるメモリ再開によりシステムが立ち上がらない場合、ファイル切替管理プログラム121は、主記憶装置20の現用システムファイル21にある現用ファイル211を読み出してメモリ18内に再ロードし、再ロードしたメモリ18内の現用ファイルの再開処理(現用ファイルでのファイルロード再開と呼ぶ)を行う(ステップS2,S3)。
【0037】
ステップS3によるファイルロード再開でもシステムが立ち上がらない場合に、ファイル切替管理プログラム121は、バックアップファイル(バックアップ用のシステムファイルと局データファイル)が主記憶装置20のバックアップ用システムファイル22に存在しているかを確認する(ステップS4,S5)。
【0038】
バックアップファイルが存在する場合、バックアップ用システムファイル221の対象ファイルの中から最も新しいバックアップファイル221を選択する(ステップS6)。
【0039】
更に、ファイル切替管理プログラム121は、主記憶装置20のバックアップ用システムファイル22にある選択されたバックアップファイル221を読み出してメモリ18内に再ロードし、再ロードしたメモリ18内のバックアップ用ファイルの再開処理(バックアップ用ファイルでのファイルロード再開)を行う(ステップS7)。
【0040】
ステップS7によるファイルロード再開が成功した場合には、ファイル切替管理プログラム121は、バックアップファイルでのファイル再開処理完了を再開制御部11に通知(応答)し、終了する。(ステップS10)。
【0041】
ステップS7による選択されたバックアップファイル221でのファイルロード再開が失敗した場合には、ファイル切替管理プログラム121は、未使用のバックアップファイルが主記憶装置20のバックアップ用システムファイル22内にまだ残っているかを確認する(ステップS9)。
【0042】
残っている場合には、ファイル切替管理プログラム121は、ステップS6のバックアップファイルの再選択(新しい順に選択)を経て、ステップS7のバックアップファイルでのファイルロード再開が成功するかを、使用可能なバックアップファイルがなくなるまで繰り返す(ステップS6〜S9)。
【0043】
一方、ステップS2によるメモリ再開、ステップS4によるファイルロード再開が成功の場合には、ファイル切替管理プログラム121は、現用ファイルによるファイル再開完了を再開制御部11に通知(応答)する(ステップS11)。
【0044】
次に、図5を中心に局データ差分の投入フローを説明する。
【0045】
主記憶装置20のバックアップ用システムファイル22内のバックアップファイルを使用してファイルロード再開が完了した場合、システムファイルと共に局データも現用ファイルに比べて、バックアップファイルが作成された日時まで戻っている。この現用ファイルとバックアップファイルの局データ差分を復旧する仕組みを説明する。
【0046】
再開制御部11からバックアップファイルでのファイルロード再開が完了したとの通知を受けて、コマンド履歴管理部13のコマンド実行管理プログラム131は、局データ差分の再投入方法を決定する。先ず、コマンド実行管理プログラム131は、コマンド履歴データベース23から、局データ差分の復旧条件を知るために復旧条件情報231の読み出しを行い、自動復旧に設定されているかを確認する(図5のステップS21,S22)。
【0047】
ステップS22において自動復旧の設定が無い場合には、コマンド実行管理プログラム131は、保守者が介在して局データ差分をコマンド投入させることになる。すなわち、コマンド実行管理プログラム131は、コマンド受付部14を介して保守端末30の画面上に前記復旧条件を入力させる画面(この場合の入力させる復旧条件は、システム影響度とコマンド種別の内容とである)を表示させる。保守者は、保守端末の30の表示画面に従って、復旧条件を設定すると、コマンド実行管理プログラム131は、先ず、メモリ内の現用ファイルとバックアップファイル221との日付差分の範囲を、ファイル作成日時から抽出する。更に、コマンド実行管理プログラム131は、抽出した日付差分と入力された復旧条件を基に、主記憶装置20のコマンド履歴データベース23のコマンド履歴情報232から該当する全ての実行すべきコマンド(局データ差分情報)を抽出し、抽出したコマンドを古い順(投入日時順)にコマンド実行部15に実行させることにより局データの差分を展開し、その結果を再開制御部11に通知して終了する(ステップS29)。
【0048】
ステップS22において自動復旧の設定がある場合、コマンド実行管理プログラム131は、メモリ内の現用ファイルとバックアップファイル221との日付差分の範囲を、ファイル作成日時から抽出する(ステップS23)。
【0049】
次にコマンド実行管理プログラム131は、復旧条件情報231内の復旧条件の分析(復旧条件の領域に「ON」が設定されているかどうか)を行う(ステップS24)。
【0050】
ステップS24において復旧条件のエリアに設定されていない場合(0の値が設定されている場合)には、バックアップファイル221の作成日時をキー情報として、ステップS23で抽出した日付差分の範囲内でコマンド履歴データベース23のコマンド履歴情報232から該当する全ての局データ差分情報(差分に相当する実行すべきコマンド)の取り出しを行う(ステップS28)。
【0051】
ステップS24において復旧条件のエリアに設定(0以外の値が設定)されている場合には、バックアップファイル作成日時、システム影響度、コマンド種別情報をキー情報としてコマンド履歴データベース23からが該当する全ての局データ差分情報(差分に相当する実行すべきコマンド)の取り出しを行う(ステップS25,S26)。
【0052】
ステップS28およびステップS26にて取り出された局データ差分情報は、コマンド実行形式であり、コマンド実行管理プログラム131は、コマンド実行部15にてコマンドの投入日時の古い順に局データへの展開を行わせ、その結果を再開制御部11に報告し、終了する(ステップ、S27)。
【0053】
次に、図6を中心に、局データ情報を古い日時に再設定する場合の動作について、説明する。
【0054】
古日時再設定に対応したコマンドが、例えば、保守者により、保守端末30から入力されると、コマンド受付部14を介してこのコマンドを受け取ったコマンド実行部15は、コマンド履歴管理部13に対してコマンド逆変換処理の指示を行う。すると、指示を受けたコマンド履歴管理部13のコマンド逆変換実行管理プログラム132は、入力コマンドからコマンド逆変換の対象となる投入日時を抽出する(図6のステップS41)。
【0055】
次にコマンド逆変換実行管理プログラム132は、主記憶装置20のコマンド履歴データベース23のコマンド履歴情報232から抽出した投入日時以降の局データ差分情報を取り出す(ステップS42)。
【0056】
次にコマンド逆変換実行管理プログラム132は、取り出したデータ差分情報の一覧を、コマンド受付部14を介して保守端末30の画面に表示させると共に、逆変換させたいコマンド群を抽出させる(ステップS43)。
【0057】
保守者保守端末30の画面に表示されたデータ差分情報の一覧から逆変換したいコマンド群(データ差分情報)を選択すると、コマンド受付部14を介して選択したコマンド群を受け取ったコマンド逆変換実行管理プログラム132は、新しい日時から古い日時への順(コマンドの投入日時で新しい日時から逆順)に、選択されたデータ差分情報からコマンド入力イメージを抽出し、逆変換(局データを元に戻す処理)の実行を行う。このように選択されたデータ差分情報がなくなるまで、コマンド逆変換実行管理プログラム132は、日時順に逆変換を行う。(ステップS44,S45)。
【0058】
以上説明したように、保存されたバックアップファイルと投入済みコマンドの履歴を日付の差分により関連付けて管理し、コマンド投入履歴をシステム影響度、コマンド投入日時、機能種別によりデータベース化してコマンド履歴情報232に保存しているため、バックアップファイルで再開した場合にシステム影響度、コマンド投入日時、機能種別の条件の組み合せにより、特定の期間に入力された特定コマンド群のみを選択して自動復旧の対象とすることができる。例えば、XX月YY日以降に入力された装置・端子増設などのシステム運用上で最も影響の度合が高いコマンドという条件で投入コマンドの絞り込みが可能となる。
【0059】
また、システムダウン発生の契機となった問題の再発防止の観点に立てば、全局データ差分を一括投入せず、必要最低限の局データ差分のみを自動復旧の対象とし、その他の局データ差分に対しては段階的なコマンド投入を保守者介在による機能確認と組み合わせて行うことにより、システム復旧時間の短縮とファイル品質の維持を両立した上で、現用ファイルへの復帰が可能となる。
【0060】
また、保守端末30からのコマンド入力により、コマンド履歴データベース23を検索、抽出する機能、抽出したコマンド群を実行する機能をコマンド履歴管理部13に設けているため、局データ差分を交換システム内で全て管理、復旧できることになる。これにより、保守者は、交換システムの外部にバックアップ用の管理情報を構築する必要がなくなる。
【0061】
また、局データ差分情報の一部として管理された投入コマンドイメージを逆変換し(例えば、元のコマンドがデータの追加であれば、元のコマンドを逆変換することにより追加したデータの削除を行う)、かつ、投入日時情報を逆にソート(新しい日時からソートすること)する機能をコマンド履歴管理部13に具備し、逆変換されたコマンド群を保守端末30からの指示で、受付ける機能をコマンド受付部14に具備しているため、バックアップファイルからのファイルロード再開と同様に局データ情報を時系列上、古い日時に再設定することができる。この機能により保守者は、保守端末30からのコマンド入力により現用ファイルを任意の日時の局データ状態に復帰させることが可能となる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、バックアックファイルでの自動再開、および再開完了時の局データ差分の自動投入をコマンド履歴データベースからコマンドを抽出して実行させるようにしているため、最小のシステムダウンタイムにてシステムの継続運用ができるという効果がある。
【0063】
また、投入コマンド量が膨大となりシステムダウン以前のファイルと同等の状態に戻るまでにかなりの時間を要することもなく、本発明では、古い世代のバックファイルにて立ち上がった場合に、投入コマンドの履歴をシステム影響度、機能分類により分類し、かつ、投入範囲を限定して、局データ差分を自動復旧するようにしているため、システムの実運用において問題のないレベルまで復旧する時間を大幅に短縮できるという効果がある。更に、局データ差分を限定した範囲で復旧することは、短時間でシステムの主要部分を復旧させると共に、問題が再発しないことを確認しながら、段階的に差分局データの投入を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における交換システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の対応テーブルの構成の一例を示す構成概略図である。
【図3】図1のコマンド履歴データベース内の構成の一例を示す構成概略図である。
【図4】図1のファイル管理部がシステム再開指示により動作を行うフローチャートである。
【図5】図1のコマンド履歴管理部がバックアップのファイルロード再開完了後に動作を行うフローチャートである。
【図6】図1のコマンド履歴管理部が古日時再設定(コマンド逆変換)に伴うコマンドを実行する場合の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 電子交換装置
11 再開制御部
12 ファイル管理部
121 ファイル切替管理プログラム
13 コマンド履歴管理部
131 コマンド実行管理プログラム
132 コマンド逆変換実行管理プログラム
14 コマンド受付部
15 コマンド実行部
16 時計部
17 対応テーブル
18 メモリ
20 主記憶装置
21 現用システムファイル
211 現用ファイル
22 バックアップ用システムファイル
221 バックアップファイル
23 コマンド履歴データベース
231 復旧条件情報
232 コマンド履歴情報
Claims (13)
- 現在運用中の現用ファイルのバックファイルを保存する電子交換システムにおける局データ自動復旧方式であって、
現在運用中のシステムファイルと局データファイルとを含む現用ファイルをバックアップファイルとして保存しそのバックアップファイルの履歴を管理する管理手段と、
前記システムファイルおよび/または前記局データファイル変更に伴うコマンドが入力される毎に前記コマンドのコマンド情報とコマンド投入日時と前記コマンドに対応しシステム影響の度合を数値で示すシステム影響度および/またはコマンド機能分類とを含む局データ差分情報を履歴としてデータベースに保存しそのデータベースを管理する管理手段と、
不具合発生時に前記現用ファイルを使って立ち上がらない場合に前記バックアップファイルを使ってファイルの再開を行う再開手段と、
前記バックアップファイルを使ってのファイルの再開終了時に予め定められた復旧条件に従って前記データベースから実行すべきコマンドを抽出して実行させてシステムの復旧を行う復旧手段と、を有することを特徴とする電子交換システムにおける局データ自動復旧方式。 - 前記復旧条件は、システムの自動復旧を行うかどうかを決める自動復旧モードを含み、
前記自動復旧モードが有効であれば前記復旧手段は、前記現用ファイルと前記バックファイルとの日付差分を抽出してその抽出した日付差分を基に前記データベースから前記実行すべきコマンドを抽出することを特徴とする請求項1記載の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式。 - 前記自動復旧モードが無効であれば前記復旧手段は、前記復旧条件を入力させることを特徴とする請求項2記載の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式。
- 前記復旧条件は、復旧時のシステムへの影響の度合を数値で示すシステム影響度を含み、
前記復旧手段は、前記復旧時のシステム影響度を基に前記データベースから前記復旧時のシステムへの影響の度合よりも等しいか高い前記システムの影響の度合に対応する前記実行すべきコマンドを抽出することを特徴とする請求項1,2,または3記載の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式。 - 前記復旧条件は、機能分類を含み、
前記復旧手段は、前記機能分類を基に前記データベースから前記コマンド機能分類と一致する前記実行すべきコマンドを抽出することを特徴とする請求項1,2,3,または4記載の電子交換システムにおける局データ自動復旧方式。 - 現在運用中の現用ファイルのバックファイルを保存する電子交換システムにおける局データ自動復旧方式であって、
システムファイルおよび/または局データ変更に伴うコマンドを入力する毎に前記コマンドのコマンド情報と前記コマンドに対応しシステムの影響の度合を数値で示すシステム影響度とコマンド投入日とコマンド機能分類とを含む局データ差分情報を履歴としてデータベースに保存しそのデータベースを管理する管理手段と、
特定のコマンドが入力されるとその特定のコマンドから対象となる投入日時を抽出しその抽出した投入日時以降の局データ差分情報を前記データベースから抽出する抽出手段と、
前記抽出したデータ差分情報の一覧を保守端末に表示させ逆変換させたいコマンド群を選択させる選択手段と、
選択されたコマンド群を新しい日時から逆順に各コマンドを逆変換する逆変換手段と、を有することを特徴とする電子交換システムにおける局データ自動復旧方式。 - 現在運用中の現用ファイルのバックファイルを保存する電子交換システムにおける局データ自動復旧方法であって、
予め決められた周期で現在運用中のシステムファイルと局データファイルとを含む現用ファイルをバックアップファイルとして履歴毎にバックアップ用システムファイルに保存し、
前記システムファイルおよび/または局データ変更に伴うコマンドが入力される毎にコマンド情報とコマンド投入日時と前記コマンドに対応しシステムの影響の度合を数値で示すシステム影響度および/またはコマンド機能分類とを含む局データ差分情報を履歴順にデータベースに保存し、
不具合が発生して現用ファイルにてファイル再開が完了しない場合に、前記バックアップ用システムファイルで管理されているバックアップファイルに切り換えてファイルロード再開を実行し、
再開完了時に前記ファイルロード再開をしたバックアップファイルと前記現用ファイルとの差分に相当するコマンド群を予め定められた復旧条件により前記データベースから抽出して前記投入日時順に実行し、
局データ差分の復旧を行うことを特徴とする電子交換システムにおける局データ自動復旧方法。 - 前記復旧条件は、システムの自動復旧を行うかどうかを決める自動復旧モードを含み、
前記自動復旧モードが有効であれば、再開完了時に前記ファイルロード再開したバックファイルと前記現用ファイルとの日付差分を抽出してその抽出した日付差分を基に前記データベースから前記差分に相当するコマンド群を抽出して前記投入日時順に実行することを特徴とする請求項1記載の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法。 - 前記自動復旧モードが無効であれば、再開完了時に前記復旧条件を入力させることを特徴とする請求項8記載の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法。
- 前記復旧条件は、復旧時のシステムへの影響の度合を数値で示すシステム影響度を含み、再開完了時に前記復旧時のシステム影響度を基に前記データベースから前記復旧時のシステムへの影響の度合よりも等しいか高い前記システムの影響の度合に対応すると共に前記差分に相当するコマンド群を抽出して前記投入日時順に実行することを特徴とする請求項7,8,または9記載の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法。
- 前記復旧条件は、機能分類を含み、再開完了時に前記機能分類を基に前記データベースから前記コマンド機能分類と一致する前記差分に相当するコマンド群を抽出して前記投入日時順に実行することを特徴とする請求項7,8,9,または10記載の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法。
- 現在運用中の現用ファイルのバックファイルを保存する電子交換システムにおけるバックアップファイル再開時の局データ自動復旧方法であって、
システムファイルおよび/または局データ変更に伴うコマンドを入力する毎に前記コマンドのコマンド情報と前記コマンドに対応しシステムの影響の度合を数値で示すシステム影響度とコマンド投入日とコマンド機能分類とを含む局データ差分情報を履歴順にデータベースに保存し、
特定のコマンドが入力されると、その特定のコマンドから対象となる投入日時を抽出しその抽出した投入日時以降の局データ差分情報を前記データベースから抽出し、
前記抽出したデータ差分情報の一覧を保守端末に表示させ逆変換させたいコマンド群を選択させ、
選択されたコマンド群を新しい日時から逆順に各コマンドを逆変換することを特徴とする電子交換システムにおける局データ自動復旧方法。 - 予め前記コマンド毎に前記システム影響度および/または前記コマンド機能分類の内容を設定したテーブルを準備し、
前記システム影響度および/または前記コマンド機能分類は、前記テーブルを検索することにより決定されることを特徴とする請求項8,10,11,または12記載の電子交換システムにおける局データ自動復旧方法。
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