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JP4155057B2 - 屋外用感熱自動スイッチ - Google Patents
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JP4155057B2 - 屋外用感熱自動スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋外に配設され人体から放射される熱線を検知して電源から負荷への電源供給を自動でオンオフする屋外用感熱自動スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の屋外用感熱自動スイッチとして、図12に示すものがある(例えば、特許文献1参照)。この屋外用感熱自動スイッチは、人体から放射される熱線を検知する図示しない熱線センサと、熱線センサの出力に応じて電源から負荷への電源供給をオンオフする図示しない制御手段とを備える。熱線センサと制御手段とはハウジングHに収納されている。ハウジングHの前面には検知範囲の熱線を熱線センサに集光するレンズRが露出している。
【0003】
従来、この種の屋外用感熱自動スイッチは、壁面等の施工面(図示せず)に埋めこみ配設されていた。すなわち、従来は、熱線センサや制御手段等を収納したハウジングHの一部を壁面等に設けられた埋めこみ穴(図示せず)に埋め込むようにして配設されていた。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−55728号公報(第2−5頁、第12図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の屋外用感熱自動スイッチは、ハウジングの一部を埋めこみ穴に埋め込むようにしていたため、埋めこみ穴を壁面等に設ける必要があった。
【0006】
ここで、埋めこみ穴は、ハウジングの形状に合わせた形状(一般には矩形状)とする必要があり、穴の形状を整える作業が必要であった。また、埋めこみ穴は、施工面の法線方向から見たハウジングの大きさに近い程度まで大きく開口させてあったため、埋めこみ穴を閉塞するようなハウジングの位置の自由度が低く、従ってハウジングの取付位置の微調整が難しかった。
【0007】
本発明は上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、取付位置を容易に微調整することができる屋外用感熱自動スイッチを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、人体から放射される熱線を検知する熱線センサと、熱線センサの出力に応じて電源から負荷への電源供給をオンオフする制御手段と、熱線センサと制御手段とが収納されたハウジングと、施工面に固定されて前面にハウジングが取り付けられる取付枠と、ハウジングと施工面との間に介装される防水部材と、手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子が実装された調整回路基板と、電線が接続される電線接続端子が実装された端子回路基板とを備え、ハウジングは、熱線センサが納装されたセンサブロックと、センサブロック及び調整回路基板並びに端子回路基板がそれぞれ結合したベースと、ベースに結合して調整回路基板及び端子回路基板を覆うボディとを有することを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、取付枠には、埋めこみ配線用のボックスに取り付けるための取り付けねじが挿通されるねじ挿通穴が貫設されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、取付枠には、施工面がパネル材で形成されているときにパネル材を取付枠との間で挟み込むための挟み金具が取り付けられる挟み金具取付部が設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、取付枠には施工面から引き出された電線を挿通するための電線挿通穴が貫設され、ハウジングの後面であって施工面の法線方向から見て少なくとも電線挿通穴に重なる部位には前方へ窪んだ電線収納凹部が設けられ、電線収納凹部の内側に露出し電線が接続される電線接続端子を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、取付枠には施工面から引き出された電線を挿通するための電線挿通穴が貫設され、ハウジングの後面の施工面の法線方向から見て電線挿通穴に重なる部位よりも上側に露出し電線が接続される電線接続端子を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子が実装された調整回路基板と、電線が接続される電線接続端子が実装された端子回路基板とを備え、調整回路基板は実装面を前側へ向け、端子回路基板は実装面を後側へ向けて、調整素子と電線接続端子とが施工面に沿った方向に並ぶようにそれぞれ配置されていることを特徴とする。
【0014】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子と、ハウジングに結合し調整部を覆う位置とハウジングから分離可能な位置との間でスライド可能なカバーとを備えることを特徴とする。
【0015】
請求項8の発明は、請求項1の発明において、ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子と、ハウジングに着脱自在に結合し施工面に露出するハウジングの略全体を覆うカバーとを備えることを特徴とする。
【0016】
請求項9の発明は、請求項1の発明において、ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子と、ハウジングに結合し調整部を覆う位置と調整部を露出させる位置との間でハウジングに対して回動自在としたカバーとを備えることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
本実施形態は、図1に示すように、人体を検知する人感センサTP(図2参照)と人感センサTPの出力に応じて電源から負荷への電源供給をオンオフする制御手段とが収納されたハウジング1を備える。人感センサTPは、人体から放射される熱線を検知する熱線センサとしての焦電素子と、焦電素子の出力信号を増幅する増幅回路等の信号処理回路とを有する。また、施工面Sに固定される取付枠2を備え、ハウジング1は取付枠2の前面に取り付けられる。ハウジング1と施工面Sとの間には、雨水の浸入を防ぐための防水部材3が介装される。
【0020】
以下、施工面Sに取り付けられた状態での方向に基づいて詳細な説明を行う。つまり、施工面Sから離れる方向を前方と呼び、上下は図1を基準とする。
【0021】
ハウジング1は、図2に示すように、ハウジング1の後面を構成するベース4と、ベース4の前側に結合するボディ5と、人感センサTPが収納されベース4とボディ5との間に位置するセンサブロック6とを備える。
【0022】
ボディ5は、長方形枠状の枠状部51と、枠状部51の前方に突出し下面と後面とが開放された直方体形箱状に形成された突台部52とを備える。枠状部51の上下の端部には、取付枠2にハウジング1をねじ止めするためのねじB2(図1参照)が挿通する取付ねじ挿通穴53が前後に貫設されている。また、突台部52の前面の上端部の左右の両端部には、それぞれベース4にボディ5をねじ止めするためのねじ(図示せず)が挿通する組立ねじ挿通穴54が前後に貫設されている。
【0023】
ベース4は、厚み方向が施工面Sに直交する平板状の第1の後板41と、第1の後板41に平行な平板状であって第1の後板41よりも上側に位置する第2の後板42とを有する。第1の後板41と第2の後板42との間には、第2の後板42を第1の後板41よりも前方へ突出させるように傾斜した傾斜板43が設けられている。
【0024】
第2の後板42の左右には、それぞれ第2の後板42よりも前後に突出して互いに対向する側壁45が設けられている。各側壁45の上端部はそれぞれ第2の後板42よりも上方に突出している。各側壁45の第2の後板42よりも上方に突出した部位の前端部同士は、矩形状の貫通穴46aが前後に貫設された枠状部46を介して連結されている。
【0025】
枠状部46の前面の上端部の左右両端部には、それぞれ筒状の結合凸部47が前方へ突設されている。結合凸部47の内部には図示しないナットが保持されている。また、第1の後板41の前面の左右両端部には、それぞれ左右に撓み可能な結合片44が前方へ突設され、各結合片44の他方の結合片44から離れた側の面の先部には、それぞれ結合爪44aが突設されている。結合爪44aがボディ5の突台部52の内面に設けられた図示しない結合部に係合し、さらに、ボディ5の組立ねじ挿通穴54に挿通されたねじが、結合凸部47に保持されたナットに螺合することによってボディ5とベース4とは結合している。
【0026】
センサブロック6は、図3に示すように、人感センサTPが実装されたセンサ回路基板61と、センサ回路基板61が収納される収納凹部62a(図4参照)が設けられた基体62と、赤外光を透過させる材料からなり収納凹部62aの開口を覆うドーム状に形成された窓体63と、基体62に結合して基体62との間に窓体63を保持する環状体64とからなる。センサ回路基板61にはねじ挿通穴61aが表裏に貫設され、基体62の収納凹部62aの底面のねじ挿通穴61aに対応する位置にはねじ穴62bが設けられていて、ねじ挿通穴61aに挿通されねじ穴62bに螺合するタッピンねじB3(図4参照)によってセンサ回路基板61は基体62にねじ止めされている。環状体64は大きさの異なる2個の開口を有する環状に形成されている。環状体64の大きい側の開口付近の内周面に基体62の収納凹部62aの開口付近の外周面が嵌合することにより環状体64と基体62とは結合し、窓体63の凸側の面の中央部は環状体64の小さい側の開口から突出している。
【0027】
環状体64の外側面は、球面を、間に中心を含む互いに平行な2つの断面で切り取った形状に形成されている。そして、人感センサTPは、環状体64の中心軸が人感センサTPの検知面の中心に直交するように配置されている。また、窓体63において、環状体64に覆われずに露出する部位には、それぞれ異なる検知範囲の赤外光を人感センサTPの検知面に集光する複数のレンズを一体化した広角レンズとなっているレンズ部63aが形成されている。
【0028】
また、基体62の収納凹部62aを囲む外周面の、収納凹部62aの開口面を挟んだ両側には、それぞれ円柱状の軸突起62cが突設されている。環状体64の大きい側の開口の周縁には、それぞれ軸突起62cをセンサブロック6の外側に突出させる切欠き64aが2箇所に設けられている。
【0029】
さらに、基体62の収納凹部62aの開口面に沿った外周には、窓体63及び環状体64と結合したときに窓体63及び環状体64との間に隙間を生じさせる切欠き62dが設けられている。従来は、センサブロック6の部品に貫通穴を設け、センサ回路基板61に一端が接続されたリード線Rを上記の貫通穴を通じて引き出していた。従って、センサブロック6を組み立てる際には、予め一端がセンサ回路基板61に接続されたリード線Rの他端を貫通穴に挿通させる作業が必要であった。一方、本実施形態においては、リード線Rの一部を基体62の切欠き62dに収納しながら組み立てればよく、リード線Rの他端を上記のような貫通穴に挿通させる作業が必要ないから組み立てが容易であり、製造コストを低減することができる。また、従来は、リード線Rの他端を他の回路基板に接続した後にセンサブロック6を組み立てることができなかったが、本実施形態では、センサ回路基板61に一端が接続されたリード線Rの他端を他の回路基板に接続した後であってもセンサブロック6を組み立てることができる。
【0030】
センサブロック6は、図2に示す組立枠7を介してベース4に結合される。詳しく説明すると、組立枠7には、センサブロック6が挿入される露出穴71が上下に貫設されている。露出穴71の内周面はセンサブロック6の環状部64の外径と同程度の内径を有する球面形状に形成され、露出穴71の下側の開口は、人感センサTPの中心軸に沿った方向から見たセンサブロック6の外径よりも小さくなっている。センサブロック6は、レンズ部63aを露出穴71の下側に突出させる形で露出穴71の内周面に支持されている。ここで、露出穴71の内周面の左右には、軸突起62cが収納される軸受凹部71aが2箇所に凹設されていて、センサブロック6は2個の軸突起62cを結ぶ直線を軸として組立枠7に対して向きを変え、検知範囲を前後に振ることが可能となっている。また、アーチ形状の押さえ金具8が、両端を挿通するねじB4によって、組立枠7の上面の露出穴71の開口を挟む位置にねじ止めされている。押さえ金具8の中央部がセンサブロック6の上側に位置することによって、露出穴71からのセンサブロック6の脱落が防止されている。また、組立枠7の左右の端部には、それぞれ後方へ保持片72が突設されている。ベース4の第1の後板41には保持片72に凹凸係合する保持部48が設けられていて、組立枠7は、保持片72と保持部48との係合によってベース4に結合されている。
【0031】
ところで、センサ回路基板61には、人感センサTPの他に、周囲の明るさを検知するための例えば光電変換素子からなる明るさセンサも実装されている。制御手段は、例えば、周囲が暗くかつ人体の存在が検知されたとき、負荷としての照明への電源の供給をオンし、その後予め設定された動作継続時間が経過したときに照明への電源の供給をオフする。
【0032】
制御手段は、2枚の回路基板にそれぞれ実装された電子部品によって実現されている。図2に示すように、一方の回路基板(以下、「調整回路基板9」と呼ぶ)には、それぞれ例えば動作継続時間や、照明をオンする条件となる周囲の明るさや、人感センサTPの感度など、制御回路の動作を手動で調整するための3個の可変抵抗器Vと、本実施形態自体の動作のオンオフを手動で切り換える切り換えスイッチSWとが実装されている。他方の回路基板(以下、「端子回路基板10」と呼ぶ)には、それぞれ電源や負荷に接続された電線L(図1参照)が接続される3個の電線接続端子を一体化した端子ブロック11が実装されている。
【0033】
調整回路基板9の左右の端には、それぞれ上下方向の中間部に保持切欠き9aが設けられている。ここで、ベース4の各側壁45の第2の後板42の前側に突出した部位には、第2の後板42の前面に連続するリブ45aがそれぞれ突設されていて、調整回路基板9は、実装面を前方へ向けて、保持切欠き9aにベース4のリブ45aが圧入されることによってベース4に保持されている。
【0034】
また、ボディ5の突台部52の前面には、それぞれ可変抵抗器VのつまみV1が挿通する3個のつまみ挿通穴55と、切り換えスイッチSWの操作ハンドルSW1が挿通するハンドル挿通穴56とが前後に貫設されていて、可変抵抗器VのつまみV1と切り換えスイッチSWの操作ハンドルSW1とはハウジング1の前面から突出している。つまり、可変抵抗器Vと切り換えスイッチSWとが調整素子であり、つまみV1と操作ハンドルSW1とが調整部である。
【0035】
端子ブロック11は、後面に3個の端子収納凹部12aが左右に並べて凹設された端子台12を備える。各端子収納凹部12aには、金属板からなり端子回路基板10に実装される端子板13と、電線Lの心線を端子板13に接触した状態に鎖錠する鎖錠ばね14とがそれぞれ2個ずつと、絶縁材料からなり2個の鎖錠ばね14の後側に同時に接触する解除釦15とがそれぞれ収納されている。端子収納凹部12aの底面には、それぞれ電線Lの1本の心線が挿通される2個の電線挿通穴12b(図5参照)と、解除釦15を介して鎖錠ばね14を押圧して鎖錠状態を解除するための治具(図示せず)が挿通される解除穴12c(図5参照)とがそれぞれ前後に貫設されている。また、端子台12の前面の上端部には、4個のねじ穴12dが左右に並べて設けられている。端子回路基板10にはねじ穴12dにそれぞれ対応する4個の貫通穴10aが貫設されていて、端子台12は、端子回路基板9に後面を接触させて、それぞれ貫通穴10aを貫通しねじ穴12dに螺合する4本のねじ(図示せず)によって端子回路基板9に固定されている。ここにおいて、端子収納凹部12aの開口は端子回路基板12aによって閉塞されている。
【0036】
また、端子台12の左右の側面のそれぞれ後端には、係合凹部12eが凹設されている。ここで、ベース4の枠状部46の左右には、それぞれ左右に撓み可能な保持片49が前方へ突設され、各保持片49の先部には、それぞれ他方の保持片49に近付く方向に突出した引掛け爪49aが突設されている。端子台12は、後端部がベース4の枠状部46の貫通穴46aに挿通され、係合凹部12eにベース4の引掛け爪49aが引っ掛かることによってベース4に結合している。同時に、端子回路基板10も端子台12を介してベース4に結合している。端子台12の後端部がベース4の上端部に設けられた貫通穴46aに挿通されていることにより、端子ブロック11はハウジング1の後面の上端部に露出している。
【0037】
ここで、端子回路基板10は実装面を後側に向け、調整回路基板9は実装面を前側へ向けている。また、図4に示すように、各可変抵抗器V及び切換スイッチSWと端子ブロック11とは施工面Sに沿った方向に並んでいる。この構成により、それぞれ比較的に背の高い部品である可変抵抗器Vと切換スイッチSWと端子ブロック11とが施工面Sからの距離が互いに同程度である位置に配置されているから、調整回路基板9と端子回路基板10との実装面を互いに同じ方向へ向ける場合に比べて施工面Sからのハウジング1の突出寸法が小さくなっている。また、つまみV1及び操作ハンドルSW1をハウジング1の前面に露出させるとともに端子ブロック11をハウジング1の後側に露出させることが可能となっている。
【0038】
また、調整回路基板9と端子回路基板10とは互いの実装面を対向させているから、調整回路基板9に実装された電子部品と端子回路基板10に実装された電子部品とが同じ空間に収納され、調整回路基板9と端子回路基板10との実装面を互いに同じ方向へ向ける場合に比べてハウジング1の内部の空間が有効に利用されるから、ハウジング1の小型化が可能となっている。
【0039】
また、センサブロック6と調整回路基板9と端子回路基板10とが全てベースに結合されていることにより、センサブロック6と調整回路基板9と端子回路基板10とがベース4とボディ5とに分散して結合される場合に比べて組み立てが容易となっており、製造コストを低減することができる。
【0040】
防水部材3は、図5に示すように、電線挿通穴31が前後に貫設された長方形枠状に形成されている。防水部材3の上下の端部には、それぞれ貫通穴32が前後に貫設されている。ここで、ボディ5の後面の取付ねじ挿通穴53の周囲には円筒状の突部53aが突設されていて、この突部53aが貫通穴32に挿通している。また、防水部材3の裏面には、電線Lの被覆を剥く際の心線の適切な長さを示すストリップゲージ33が設けられている。図6に示すように、防水部材3の前面の周縁部には、結合溝34が全周に亙って設けられている。ここで、ボディ5の枠状部51の後面の4隅付近には、結合片57がそれぞれ突設されていて、ボディ5の結合片57がそれぞれ結合溝34に圧入されることによってハウジング1と防水部材3とは結合している。ここにおいて、端子ブロック11の後端部は電線挿通穴31から露出する。
【0041】
本実施形態はまた、図1に示すように、つまみ挿通穴55及びハンドル挿通穴56から雨水や埃がハウジング1の内部に浸入することを防ぐためのカバー16を備える。カバー16は、ボディ5の突台部52を略覆う程度の大きさの直方体形の箱体の後面と下面とが開放された形状に形成されている。ここで、突台部52の左右の外側面の後端には、前後に隙間を空けて並んで上下に延びた各2本のガイド片58がそれぞれ突設されている。カバー16の左右の内面の後端部には、前後の幅寸法が2本のガイド片58の間の隙間の幅寸法程度である図示しないガイド突起が突設されている。
【0042】
カバー16をボディ5に装着するには、カバー16の左右のガイド突起をそれぞれガイド片58の間に差し込むようにして、カバー16をボディ5に対して下方に移動させる。すると、切り換えスイッチSWの操作ハンドルSW1と可変抵抗器VのつまみV1とがカバー16に覆われる位置までカバー16をスライドさせることができる。つまり、ガイド突起がガイド片58に挟まれることにより、カバー16はボディ5に保持されるとともにボディ5に対して上下にスライド可能に案内される。逆に、カバー16をボディ5から取り外すには、カバー16をボディ5に対して上方へスライドさせればカバー16はボディ5から取り外される。つまり、工具を用いずにカバー16を着脱することができる。従って、カバー16の着脱用の工具によってハウジング1やカバー16を傷つけるおそれがない。
【0043】
取付枠2は、電線挿通穴21が前後に貫設された矩形枠状に形成されている。電線挿通穴21の上下には、それぞれ取付枠2を施工面Sにねじ止めするためのねじB1が挿通される長円形の施工ねじ挿通穴22が前後に貫設されている。また、上側の施工ねじ挿通穴22の上側と、下側の施工ねじ挿通穴22の下側とには、それぞれ取付ねじ挿通穴23が貫設されている。図7に示すように、各取付ねじ挿通穴23の内部には、それぞれナットNが保持されている。
【0044】
本実施形態のハウジング1に防水部材3を結合したものを施工面Sに取り付けるには、まず、施工ねじ挿通穴22を挿通したねじB1を施工面Sに螺合させることによって取付枠2を施工面Sに固定する。次に、施工面Sに設けた穴S1から取付枠2の電線挿通穴21を通じて引き出した電線Lの心線を、防水部材3の電線挿通穴31を通して端子ブロック11の電線挿入穴12bに挿入する。その後、ボディ5の取付ねじ挿通穴53を挿通したねじB2をナットNに螺合させることによって、ハウジング1を取付枠2に固定する。ここにおいて、施工面Sの法線方向から見て電線挿通穴21とベース4の第2の後板42とは一部が互いに重なる。
【0045】
ここで、防水部材3の後面の周縁部には2重の突片35が後方へ突設されていて、ハウジング1が取付枠2に取り付けられた状態において、突片35の後端は施工面Sに密着し、取付枠2は防水部材3の突片35に囲まれた位置に収納される。また、取付枠2の下端には位置決め突起25が下方へ延設され、防水部材3の突片35には位置決め突起25を避ける位置決め切欠き35aが設けられている。位置決め切欠き35aの位置と位置決め突起25の位置とを合わせなければ防水部材3を施工面Sに密着させることができないから、取付枠2にハウジング1を取り付ける際に上下を間違えることが防止される。
【0046】
また、端子ブロック11の電線挿入穴12bが取付枠2の電線挿通穴21よりも上側に位置するようにしてある。この構成により、電線Lは施工面S側から端子ブロック11側にかけて上昇するように傾斜する。従って、防水部材3と施工面Sとの間に隙間が生じてそこから雨水が浸入したとしても、雨水が電線Lを伝ってハウジング1の内部に浸入することがない。
【0047】
さらに、ベース4の第2の後板42を第1の後板41よりも前方へ突出させてあることにより、ハウジング1の後面において、第2の後板42と端子ブロック11との後側、すなわち施工面Sの法線方向から見て取付枠2の電線挿通穴21に重なる部位とその上側とを含む部位には前方へ窪んだ電線収納凹部が形成されている。従って、施工面Sから電線Lを長めに引き出しても、余った電線Lを電線収納凹部に収納することができるから、配線作業が容易になる。ここで、端子ブロック11に接続する電線Lとして例えば断面が長円形であって断面の短手方向の幅寸法が6.5mmであるVVF2心ケーブルを3本用いる場合、電線収納凹部の深さ寸法を20mm程度となるように設計すれば、3本の電線Lを十分収納することができる。
【0048】
上記構成によれば、施工面Sに設ける穴S1は高だか電線Lを引き出すだけのものであるから、施工面Sにハウジング1を埋めこみ配設する場合に比べて、施工面Sに設ける穴S1が小さくて済み、従って穴S1を閉塞するハウジング1の位置の自由度が高くなるから、取付位置を容易に微調整することができる。また、本実施形態における電線Lを引き出すための穴S1はホールソーのような工具を用いて用意に設けることができ、穴S1の形を整える作業も必要ない。
【0049】
ここで、施工ねじ挿通穴22の位置はJIS C8375に規定された大角形連用配線器具の取付枠のボックス取付部のねじ穴の位置に合わせてある。従って、施工ねじ挿通穴22はねじ挿通穴としても機能し、本実施形態は、図8に示すように埋めこみ配線用のボックスS2にも取り付けることができる。また、施工ねじ挿通穴22の左右両側には、施工面Sがパネル材で形成されているときに、取付枠2との間でパネル材を挟み込むための挟み金具(図示せず)を引掛係止する挟み金具取付部としての左右一対の引掛穴24が貫設されている。従って、本実施形態は挟み金具を用いて取り付けることもできる。
【0050】
なお、カバー16はハウジング1に対してスライドする構成としたが、図9に示すように施工面Sから露出したハウジング1を略覆う形状にカバー16を形成してもよい。具体的に説明すると、ボディ5の枠状部51の左右の側面にはそれぞれ係合突起5aを突設する。カバー16は弾性を有する材料で形成し、ハウジング1と同程度の大きさの図示しない凹部を後面に設ける。凹部の内面には係合突起52aに係合する図示しない係合凹部を設ける。カバー16をハウジング1に装着するには、ハウジング1にカバー16を被せた状態で、施工面Sに近付く方向の力をカバー16に加える。カバー16をハウジング1から取り外すには、カバー16とハウジング1との間に治具を差し込んでこじることにより係合突起52aと係合凹部との係合を解除する。カバー16がハウジング1に結合した状態では、ハウジング1の施工面Sから露出した部位はセンサブロック6のレンズ部63aを除いて略全体がカバー16に覆われる。ここで、カバー16をハウジング1に対して上側からスライドさせて装着する場合にはカバー16はハウジング1の下側を覆うことができない。一方、上記構成によれば、ハウジング1の前面のみならず施工面Sの法線方向から見たハウジング1の全周をもカバー16によって覆うことができる。カバー16はハウジング1よりもデザインに対する制約が少ないから、ハウジング1がより広い面積に亙ってカバー16に覆われることにより、ハウジング1とカバー16とを結合した状態のデザインの自由度が高くなる。
【0051】
または、図10に示すようにつまみV1と操作ハンドルSW1とを露出させる位置と覆う位置との間でカバー16を回転自在としてもよい。具体的には、図11に示すように、カバー16を、つまみV1と操作ハンドルSW1とを覆う程度の大きさの板状の蓋部16aと、蓋部16aの左右の端から上方にそれぞれ延設されたアーム部16bとを有する形状とする。各アーム部16bの先部には、他方のアーム部16bに近づく方向に突出した軸凸部16cを突設する。ボディ5の突台部52の左右両側面には、それぞれ軸受け凹部5bを儲ける。各軸凸部16cをそれぞれ軸受け凹部5bに挿入することによって、カバー16をハウジング1に対して2個の軸凸部16cを結ぶ直線を軸として回転可能とする。ここで、カバー16を着脱する場合は、カバー16を取り外している間にカバー16を紛失又は破損しやすい。一方上記構成によれば、カバー16をハウジング1から取り外す必要がないから、カバー16を紛失するおそれがなく、また破損しにくい。
【0052】
【発明の効果】
請求項1の発明は、人体から放射される熱線を検知する熱線センサと、熱線センサの出力に応じて電源から負荷への電源供給をオンオフする制御手段と、熱線センサと制御手段とが収納されたハウジングと、施工面に固定されて前面にハウジングが取り付けられる取付枠と、ハウジングと施工面との間に介装される防水部材とを備えるので、ハウジングの一部を埋めこむ穴を施工面に設ける必要がなく、施工面には高だか電線を引き出す程度の穴を設けるだけでよい。従って、ハウジングを埋めこみ配設する場合に比べ、施工面に穴を設ける作業が軽減される上に、施工面に設けた穴を閉塞するようなハウジングの取付位置の自由度が高くなるから、取付位置を容易に微調整することができる。また、手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子が実装された調整回路基板と、電線が接続される電線接続端子が実装された端子回路基板とを備え、ハウジングは、熱線センサが納装されたセンサブロックと、センサブロック及び調整回路基板並びに端子回路基板がそれぞれ結合したベースと、ベースに結合して調整回路基板及び端子回路基板を覆うボディとを有するので、センサブロックと調整回路基板と端子回路基板とがボディとベースとに分けて結合される場合に比べて組み立てが容易であり、製造コストを低減することができる。
【0053】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、取付枠には、埋めこみ配線用のボックスに取り付けるための取り付けねじが挿通されるねじ挿通穴が貫設されているので、埋めこみ配線用ボックスにも取り付けることができる。
【0054】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、取付枠には、施工面がパネル材で形成されているときにパネル材を取付枠との間で挟み込むための挟み金具が取り付けられる挟み金具取付部が設けられているので、挟み金具を用いた取り付けが可能となる。
【0055】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、取付枠には施工面から引き出された電線を挿通するための電線挿通穴が貫設され、ハウジングの後面であって施工面の法線方向から見て少なくとも電線挿通穴に重なる部位には前方へ窪んだ電線収納凹部が設けられ、電線収納凹部の内側に露出し電線が接続される電線接続端子を備えるので、施工面から引き出され電線接続端子に接続される電線を電線収納凹部に収納することができるから、配線作業が容易になる。
【0056】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、取付枠には施工面から引き出された電線を挿通するための電線挿通穴が貫設され、ハウジングの後面の施工面の法線方向から見て電線挿通穴に重なる部位よりも上側に露出し電線が接続される電線接続端子を備えるので、電線は電線挿通穴よりも高い位置において電線接続端子に接続されるから、電線を伝った水がハウジングの内部に浸入することを防ぐことができる。
【0057】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子が実装された調整回路基板と、電線が接続される電線接続端子が実装された端子回路基板とを備え、調整回路基板は実装面を前側へ向け、端子回路基板は実装面を後側へ向けて、調整素子と電線接続端子とが施工面に沿った方向に並ぶようにそれぞれ配置されているので、それぞれ比較的に背の高い部品である調整素子と電線接続端子とが施工面からの距離が互いに同程度である位置に配置されることになるから、調整回路基板の実装面と端子回路基板の実装面とを同じ方向に向ける場合に比べて施工面からのハウジングの突出寸法を小さくすることができる。また、電線接続端子をハウジングの後面に露出させるとともに調整部をハウジングの前面に露出させることができる。
【0058】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子と、ハウジングに結合し調整部を覆う位置とハウジングから分離可能な位置との間でスライド可能なカバーとを備えるので、工具を用いることなくカバーを着脱することができる。従って、カバーの着脱用の工具によってハウジングやカバーを傷つけるおそれがない。
【0059】
請求項8の発明は、請求項1の発明において、ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子と、ハウジングに着脱自在に結合し施工面に露出するハウジングの略全体を覆うカバーとを備えるので、カバーが調整部のみを覆う場合に比べ、ハウジングとカバーとを結合した状態のデザインの自由度が高くなる。
【0061】
請求項9の発明は、請求項1の発明において、ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子と、ハウジングに結合し調整部を覆う位置と調整部を露出させる位置との間でハウジングに対して回動自在としたカバーとを備えるので、カバーをハウジングから取り外さずに調整部を露出させることができるから、カバーを紛失するおそれがなく、その上カバーを破損しにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の使用法を示す斜視図である。
【図2】同上のハウジングを示す分解斜視図である。
【図3】同上におけるセンサブロックを示す分解斜視図である。
【図4】同上を途中まで組み立てた状態を示す断面図である。
【図5】同上においてハウジングに防水部材を装着したものの背面図である。
【図6】同上に用いられる防水部材を示す斜視図である。
【図7】同上の断面図である。
【図8】同上の別の使用法を示す斜視図である。
【図9】同上の別の形態を示す分解斜視図である。
【図10】同上の更に別の形態を示す斜視図である。
【図11】同上の更に別の形態を示す分解斜視図である。
【図12】従来例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング
2 取付枠
3 防水部材
4 ベース
5 ボディ
6 センサブロック
9 調整回路基板
10 端子回路基板
11 端子ブロック
16 カバー
21 電線挿通穴
22 施工ねじ挿通穴
24 引掛穴
L 電線
S 施工面
SW 切り換えスイッチ
SW1 操作ハンドル
V 可変抵抗器
V1 つまみ

Claims (9)

  1. 人体から放射される熱線を検知する熱線センサと、熱線センサの出力に応じて電源から負荷への電源供給をオンオフする制御手段と、熱線センサと制御手段とが収納されたハウジングと、施工面に固定されて前面にハウジングが取り付けられる取付枠と、ハウジングと施工面との間に介装される防水部材と、手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子が実装された調整回路基板と、電線が接続される電線接続端子が実装された端子回路基板とを備え、ハウジングは、熱線センサが納装されたセンサブロックと、センサブロック及び調整回路基板並びに端子回路基板がそれぞれ結合したベースと、ベースに結合して調整回路基板及び端子回路基板を覆うボディとを有することを特徴とする屋外用感熱自動スイッチ。
  2. 取付枠には、埋めこみ配線用のボックスに取り付けるための取り付けねじが挿通されるねじ挿通穴が貫設されていることを特徴とする請求項1記載の屋外用感熱自動スイッチ。
  3. 取付枠には、施工面がパネル材で形成されているときにパネル材を取付枠との間で挟み込むための挟み金具が取り付けられる挟み金具取付部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の屋外用感熱自動スイッチ。
  4. 取付枠には施工面から引き出された電線を挿通するための電線挿通穴が貫設され、ハウジングの後面であって施工面の法線方向から見て少なくとも電線挿通穴に重なる部位には前方へ窪んだ電線収納凹部が設けられ、電線収納凹部の内側に露出し電線が接続される電線接続端子を備えることを特徴とする請求項1記載の屋外用感熱自動スイッチ。
  5. 取付枠には施工面から引き出された電線を挿通するための電線挿通穴が貫設され、ハウジングの後面の施工面の法線方向から見て電線挿通穴に重なる部位よりも上側に露出し電線が接続される電線接続端子を備えることを特徴とする請求項1記載の屋外用感熱自動スイッチ。
  6. ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子が実装された調整回路基板と、電線が接続される電線接続端子が実装された端子回路基板とを備え、調整回路基板は実装面を前側へ向け、端子回路基板は実装面を後側へ向けて、調整素子と電線接続端子とが施工面に沿った方向に並ぶようにそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1記載の屋外用感熱自動スイッチ。
  7. ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子と、ハウジングに結合し調整部を覆う位置とハウジングから分離可能な位置との間でスライド可能なカバーとを備えることを特徴とする請求項1記載の屋外用感熱自動スイッチ。
  8. ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子と、ハウジングに着脱自在に結合し施工面に露出するハウジングの略全体を覆うカバーとを備えることを特徴とする請求項1記載の屋外用感熱自動スイッチ。
  9. ハウジングから露出して手動で操作され制御手段の動作を調整するための調整部を有する調整素子と、ハウジングに結合し調整部を覆う位置と調整部を露出させる位置との間でハウジングに対して回動自在としたカバーとを備えることを特徴とする請求項1記載の屋外用感熱自動スイッチ
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