JP4155111B2 - 状態通知装置及びその状態通知装置を用いた軸体 - Google Patents
状態通知装置及びその状態通知装置を用いた軸体 Download PDFInfo
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、使用者が状態通知装置を持った状態で紙やタブレット等の手書電子媒体に筆記することの他に、紙のような媒体への塗布、紙のような媒体に筆記された筆跡やタブレット等の手書電子媒体上の筆記データの消去、使用者の把持具合、使用者が把持して動かした際の座標もしくは移動情報などの状態を、予め設定した振動、光、香り等の表現手段によって、使用者に知らせるための装置である。例えば筆記、塗布又は消去を開始したばかりの状態では弱い振動、激しい筆記、塗布又は消去状態では激しい振動の様に興趣性を持たせる。特に使用者が把持又は筆記するものの一例としては、ボールペンやシャープペンシルなどの筆記具。えのぐ、化粧料、接着剤を塗布する塗布具。また消去機能を持つものでは軸筒内から繰り出し可能な消し具。座標入、出力ペンなどや超音波を利用した筆跡入力装置に使用する電子ペン、コンピュータのマウス、携帯電話や携帯情報端末等が挙げられる。
【0002】
【従来技術】
従来筆記具に、光源(LED)や筆圧を感知するセンサー等を装着した筆記具が知られている。
光源(LED)を設けた筆記具では、筆記する際の照明を意図したものであったり、また筆圧を感知するセンサーを設けたものは、予め設定した筆圧の範囲を設け、複数枚綴りの複写用紙に適切な筆圧で筆記できる様にしたものである。
また、筆記したときの雑音を電気的に変換し、ランプの点滅、イルミネーションなど光電装置のスイッチやブザー、メロディーなどの音響装置のスイッチとして、又は光電装置、音響装置、電動装置を組合わせた玩具として利用するものが知られている。
【特許文献】
実用新案登録願昭和59−180427号。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来知られている光源(LED)や筆圧を感知するセンサー、振動体を用いて筆記状態を使用者に知らせる筆記具は、筆記結果を良好なものにする為に設けられているものであり、興趣性を意識したものではなかった。
また、興趣性を意識したものであっても、プリント基板、スイッチ等の構成部品が、筆記具の外側に取り付けられる為、携帯性や使用感覚が好ましいものではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
筆記部を有し、使用者が把持又は筆記している状態を検出する検出部と、該検出部で検出した前記把持又は筆記している状態を前記使用者に通知する通知手段を設けた。
【0005】
【発明の実施と形態】
本発明の構成は、入力から使用者の把持動作および筆記、塗布、消去動作を検出し、状態に応じてLEDを点灯や、振動モータを使用して振動により使用者に異なるパターンの通知を行うものである。
【0006】
【実施例】
以下、第1実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図1は本実施例による状態通知装置の模式的回路図、図2は本装置の状態遷移図である。
なお、本実施例においては、一例として筆記具を使用した筆記を例に説明する。
本実施例による状態通知装置は、筆記部(図示せず)および図1に示す要素からなる。図1において、ワンチップ・マイクロコントローラ1(以下マイコンと表記する)は、入力から使用者の把持動作および筆記動作を検出し、状態に応じて使用者に異なるパターンの通知を行う。電源スイッチ2は、使用者の操作により、電池3から各部品への電源供給を制御する。LED4は通知要素であり、使用者に状態を通知するのに使用する。加速度センサ5は、把持動作および筆記動作を検出するために使用する。
【0007】
マイコン1は、以下挙げるものに限るわけではないが、例えばMICROCHIP社製のPIC12F629を使用することができる。PIC12F629は、CPUの他、プログラムを内蔵するためのROM、変数など演算結果を一時的に保存するためのRAM、時間を計測できるタイマなどを内蔵したワンチップ・マイクロコントローラである。またクロックも内蔵しているため、電源のみ供給すれば動作させることが可能である。また表面実装タイプであれば6mm四方に収まるサイズであるため、本装置に内蔵することが可能である。
【0008】
電源スイッチ2は、例えばスライドスイッチを本装置表面に露出させ、使用者が操作するようにしてもよいし、また筆記部の動作に連動させてもよい。
LED4は、本実施例では単色のLED4を一つ使用するが、装置におけるLED4の設置位置については、筆記部に近いところ、つまり使用者の注視点の近くに設置するとか、装置の尾部または中央部など積極的に邪魔をしないよう使用者の周辺視野に設置するなどが考えられ、また、どの位置に関しても、直接LED4が見えるように設置する、導光部、拡散部やフィルタを設けてLED4が発する光を使用者に対してより多様に提示することが可能である。一方、複数のLEDを装着する構成も可能であり、それによって通知パターンの多様性を増すことができる。また、互いに色の異なる複数のLEDもしくは複数の素子を一つにパッケージしたLEDを使用し、混色点灯させることにより、多様な色を作り出すことが可能である。また本実施例におけるようにLED4を一つのみ使用する場合でも、D/A変換器を持つマイコンであれば明るさを調整することが可能であるし、本実施例に挙げた、D/A変換器を持たないPIC12F629であっても、例えば100Hz以上程度の十分に高速な周期でLED4を点滅させ、デューティを制御することにより、LED4の見かけの明るさを滑らかに変化させることが可能である。
【0009】
加速度センサ5は、以下挙げるものに限るわけではないが、例えばANALOGDEVICES社製のADXL202を使用することができる。ADXL202は互いに直交するxおよびyの二つの方向の加速度を検出する機能を持っており、筆記部の軸方向と直交する面内の方向の加速度を検出するような向きでADXL202を実装することにより、筆記動作に伴う動きを検出することができる。ADXL202は、二本の端子からそれぞれx方向およびy方向の加速度を出力する。加速度は、xおよびyについて、互いに共有する中心を持つパルス列として出力され、パルスのデューティを計測することにより、加速度を計算することができる。
【0010】
なお、全体の加速度を求めるには、本来、x方向およびy方向の加速度をそれぞれ二乗し、それらの和の平方根を計算する必要がある。使用するマイコン1のROM容量もしくは動作スピードに余裕がある場合はその計算を行ってもよいが、本実施例においては、x方向およびy方向の加速度の絶対値の和をもって、全体の加速度に替えることとする。本実施例においては、精密な計測が目的ではなく、筆記動作が行われているかどうかの検出が目的であるので、厳密性はそれほど要求されない。厳密性を要求するような場合には、プログラムもしくはマイコン1の再検討により、正確な計算が可能であるような構成に変更するのは容易である。また、加速度センサ5は同時に重力も検出する。筆記部が常に重力に対して垂直であれば重力は検出されないが、使用者は常に筆記部を垂直に把持するわけではない。従って、重力の影響を取り除くために加速度自体ではなく加速度の変化を用いるか、もしくは多少傾いても構わないよう、予め筆記状態と見なす加速度値を勘案しておく必要がある。
【0011】
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図2を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、加速度センサ5の出力をマイコン1によって計算し、求めた加速度によってマイコン1がLED4の点灯状態を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、必ずしも筆記部が紙なり何なりに筆記している状態のみを指すのではなく、ストロークとストロークの間で、筆記部が宙に浮いて移動している状態をも含む。
【0012】
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1はLED4を消灯させ、加速度センサ5の出力を計測して加速度を計算する(S1)。筆記動作によって生じると考えられる加速度よりも大きな加速度を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態から起動したことを通知する(S2)。その後、加速度検出を継続し、加速度が小さい場合は把持されているが筆記されていないと見なして、LED4の明るさを緩やかに変化させる(S4)。加速度が大きい場合は筆記状態にある可能性があると見なし、加速度の大きさもしくは変化などに応じて、LED4を点滅させる(S5)。加速度が小さい状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続した場合は、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態に移行することを通知する(S3)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに加速度検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
【0013】
筆記状態によって生じると考えられる加速度の大きさは、1Gから1Gの十分の一程度を目安としてよいと考えられる。筆記時の加速度にはもとより個人差が存在するため、本実施例における構成では、万人に対して有効な数値を決定するのは困難である。従って、筆記状態にあると見なす最小の加速度は、上記の範囲の中でも比較的小さい方が好ましい。一方、それによって、把持しているが筆記していない状態でも、筆記部を少し動かすことによって筆記状態にあると見なされる可能性が高くなる。しかし、本来、本実施例による装置は筆記動作の精密な計測を目的とするものではない。また、筆記状態にあるのにそれを検出せず通知しない、という方が問題が大きいと考えられるので、小さめの数値を選択するのが好ましいと考えられる。
上述したように、本実施例における目的は精密な計測ではなく、筆記動作が行われているかどうかの検出である。そのため、二軸の加速度センサ5を使用しながら絶対値の和のみを利用した。しかし、加速度の大きさだけではなく方向も利用し、筆記方向によって点灯の仕方を変える、もしくは例えば通知要素として複数色のLEDを使用した場合に、筆記方向によって色を変えるなどの機能も容易に実現可能である。
【0014】
各状態におけるLED4の点灯方法は、休止状態においては電池の消耗を防ぐためにも消灯させ、把持状態と筆記状態において点灯させながら、且つ、通知という機能の観点からして、把持状態と筆記状態とを明確に区別できるような点灯のさせ方をするのが好ましい。例えば、把持状態においては、比較的緩やかに、秒単位の周期で明るさを変化させ、筆記状態においては、その加速度の状態に応じて激しく点滅するようにして、両状態を明確に区別して通知する。加速度が小さいときに明るさを緩やかに変化させるにおいては、例えば固定周期で変化させたり、間隔や最大の明るさをランダムに変化させたり、1/f周期で明るさを変動させたり、様々な方法を考えることが可能である。
【0015】
また加速度が大きいときには、単に大きいときに点灯するようにするだけでも、筆記の途中で一時的に加速度が小さくなったときに明るさが変わるために使用者が通知を認識できると考えられるし、また、例えば加速度が大きい状態が続いた場合にランダムに点滅させるようにすると、より把持状態との区別が明確になると期待できる。また、起動および終了時のLED4による通知方法も、点滅のさせ方、回数、また起動および終了を通知するかどうかを含めて任意であり、上記した動作に限るものではない。
【0016】
以下、第2実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図3は本実施例による状態通知装置の模式的回路図、図4は本装置の状態遷移図である。
図3に示す本実施例による状態通知装置は、第1実施例による状態通知装置に、接触検出部6を加えたものである。接触検出部6は、互いに接触していない二つの導電体からなり、使用者が筆記部(図示せず)を把持する際に、使用者の皮膚が二つの導電体をまたいで接触するような位置に設置することにより、使用者が本装置を把持したことを検出することができるものである。より具体的には、筆記部のグリップに、線状にした二つの導電体を二重螺旋にして巻きつけたり、円柱の帯状にした二つの導電体を狭い間隔でグリップに被せたりすることにより、使用者がグリップを把持する際に使用者の指によってブリッジされるようにする。なお接触検出部6は模式的に描いたものであり、更にいくつかの部品を追加する必要がある場合もある。
【0017】
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図4を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、接触検出部6および加速度センサ5の出力をマイコン1によって計算し、求めた接触状態および加速度によってマイコン1がLED4の点灯状態を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、必ずしも筆記部が紙なり何なりに筆記している状態のみを指すのではなく、ストロークとストロークの間で、筆記部が宙に浮いて移動している状態をも含む。
【0018】
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1はLED4を消灯させ、接触検出部6を調べて、使用者が把持しているかどうかを検出する(S11)。使用者の指の接触を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態から起動したことを通知する(S12)。その後、加速度検出を開始し、加速度が小さい場合は把持されているが筆記されていないと見なして、LED4の明るさを緩やかに変化させる(S14)。加速度が大きい場合は筆記状態にある可能性があると見なし、加速度の大きさもしくは変化などに応じて、LED4を点滅させる(S15)。計測した加速度に依らず、接触検出部6によって接触されていないと検出された場合は、その状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続することを確認した上で、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態に移行することを通知する(S13)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに接触検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
加速度の検出、およびLED4の点灯方法などは、第1実施例におけると同様である。
【0019】
以下、第3実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図5は本実施例による状態通知装置の模式的回路図である。図6は本装置の状態遷移図である。
【0020】
図5に示す本実施例による状態通知装置は、第2実施例による状態通知装置において、通知要素としてLED4の替わりに振動モータ7を用いたものである。振動モータ7は、例えば、DCモータの軸に偏心した重りを装着し、モータの回転によって振動が生じるようにしてあるものである。D/A変換器を持つマイコンであれば、直接回転速度を調整することによって振動の強さを替えることが可能であるし、先の実施例に挙げた、D/A変換器を持たないPIC12F629であっても、例えば100Hz以上程度の十分に高速な周期で振動モータ7をオン/オフし、そのデューティを制御することにより、振動の強さを変化させることが可能である。
振動モータ7は、以下挙げるものに限るわけではないが、例えばシコー技研社製のSE−4Sを使用することができる。SE−4Sのサイズは直径4mmであって、本装置に内蔵することが可能である。
【0021】
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図6を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、接触検出部6および加速度センサ5の出力をマイコン1によって計算し、求めた接触状態および加速度によってマイコン1が振動モータ7の回転状態を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、必ずしも筆記部(図示せず)が紙なり何なりに筆記している状態のみを指すのではなく、ストロークとストロークの間で、筆記部が宙に浮いて移動している状態をも含む。
【0022】
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1は振動モータ7を停止させ、接触検出部6を調べて、使用者が把持しているかどうかを検出する(S21)。使用者の指の接触を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、振動モータ7を一定時間連続的もしくは断続的に何らかのパターンに従って回転させて振動させ、休止状態から起動したことを通知する(S22)。その後、加速度検出を開始し、加速度が小さい場合は把持されているが筆記されていないと見なして、振動モータ7の振動の強さを緩やかに変化させる(S24)。加速度が大きい場合は筆記状態にある可能性があると見なし、加速度の大きさもしくは変化などに応じて、振動モータ7を回転させて振動させる(S25)。計測した加速度に依らず、接触検出部6によって接触されていないと検出された場合は、その状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続することを確認した上で、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、振動モータ7を一定時間連続的もしくは断続的に何らかのパターンに従って回転させて振動させ、休止状態に移行することを通知する(S23)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに接触検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
【0023】
振動モータ7の振動の強さは、強すぎると筆記に差し支えるため、最強でも筆記動作に直接影響を与えない強さにすることが望ましい。もっとも、遊興などとして、正常に筆記できることを必ずしも条件としない場合は、その限りではない。本実施例においては、筆記動作に影響を与えないことを条件とする。最強でもあまり強く振動させないという条件の下で、通知という観点から、把持状態と筆記状態とを明確に区別できるような振動のさせ方をするのが好ましい。例えば、把持状態においては、極めて弱い振動をさせたり、振動モータ7を回転させるかさせないかといったレベルで振動を変動させたりし、一方筆記状態においては、把持状態におけるよりも強く振動をさせるが、例えば、加速度の変化に応じて断続的に振動させることによって、「連続的な弱い振動」と「断続的なやや強い振動」という形で把持状態と筆記状態とを明確に区別して通知する。
【0024】
振動モータ7の振動は加速度センサ5の計測出力に影響を与える。従って、筆記状態にあるかどうかの判定に用いる加速度の数値としては、第1実施例におけるよりも多少大きめの数値を設定する必要がある。筆記状態における振動モータ7の振動を上記したように断続的にすれば、振動モータ7を停止しているときに加速度センサ5の計測を行うことによって、比較的正確な数値を得ることができる。また、終了の判定には接触検出部6を用いているので、例え振動モータ7の振動のために装置が筆記状態にあると判断してしまっても、最終的に装置は停止する。
【0025】
以下、第4実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図7は本実施例による状態通知装置の模式的回路図である。図8は本装置の状態遷移図である。
図7に示す本実施例による状態通知装置は、第3実施例による状態通知装置において、通知要素として振動モータ7の替わりにファンモータ8および芳香保持部9を用いたものである。ファンモータ8は、DCモータの軸にファンを取り付けたものであるが、基本的には定方向性の気流を生じるものであれば何でもよく、本実施例ではモータの回転によって軸流方向の気流を生じるものを使用する。芳香保持部9は、例えば多孔質の板に液体の芳香剤をしみこませたものであり、ファンモータ8の回転によって起きる気流により、芳香保持部9から芳香が発せられる。これらファンモータ8および芳香保持部9の組み合わせを、装置内の外部と空気の流通がしやすい位置、例えば装置の尾部に設置することにより、ファンモータ8を回転させることにより使用者が芳香を楽しむことが可能になる。芳香保持部9を使用者がアクセスしやすいように設置することにより、使用者が、自身で好みの芳香剤を芳香保持部9に滴下するなどしてセットすることが可能になる。D/A変換器を持つマイコンであれば、直接回転速度を調整することによって回転速度を替えることが可能であるし、本実施例で使用するD/A変換器を持たないPIC12F629であっても、例えば100Hz以上程度の十分に高速な周期で振動モータ7をオン/オフし、そのデューティを制御することにより、回転速度を変化させることが可能である。また、ファンモータ8は、振動モータ7ほどではないにせよ、回転させることにより、多少の振動源となる。従って、第3実施例において、振動モータ7ではなく、より一般的なモータを使用するのも選択肢の一つである。
芳香を発生させる手段としては、他に芳香保持部9をヒータで暖めて芳香を飛散させる、または芳香保持部9を密閉容器に収め、一時的に開口することによって芳香を外部に出すなどの方法でも構わない。
【0026】
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図8を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、接触検出部6および加速度センサ5の出力をマイコン1によって計算し、求めた接触状態および加速度によってマイコン1がファンモータ8の回転状態を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、必ずしも筆記部(図示せず)が紙なり何なりに筆記している状態のみを指すのではなく、ストロークとストロークの間で、筆記部が宙に浮いて移動している状態をも含む。
【0027】
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1はファンモータ8を停止させ、接触検出部6を調べて、使用者が把持しているかどうかを検出する(S31)。使用者の指の接触を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、ファンモータ8を一定時間だけ回転させて芳香を発し、休止状態から起動したことを通知する(S32)。その後、加速度検出を開始し、加速度が小さい場合は把持されているが筆記されていないと見なして、ファンモータ8を停止させたままにする(S34)。加速度が大きい場合は筆記状態にある可能性があると見なし、加速度の大きさもしくは変化などに応じて、ファンモータ8を回転させて芳香を発する(S35)。計測した加速度に依らず、接触検出部6によって接触されていないと検出された場合は、その状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続することを確認した上で、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、ファンモータ8を一定時間だけ回転させて芳香を発し、休止状態に移行することを通知する(S33)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに接触検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
【0028】
芳香は時間的な分解能が低いため、ファンモータ8を回転させたり停止させたりしても、即時にその効果の影響を期待することはできない。すなわち、例えばファンモータ8を回転状態から停止させたときに、光が消えたり振動が消えたりするほどすぐに芳香が消えることはない。従って、芳香の程度で把持状態および筆記状態を区別することは困難であることから、ファンモータ8の回転のさせ方については、次のような方法が好ましいと考えられる。まず、把持状態においてはファンモータ8を停止させておく。筆記状態においても、大きな加速度を検出しても、例えば一定時間継続しなければファンモータ8を回転させないようにするなどして、過剰に芳香を発生させないことが好ましい。かわりに、起動時と終了時には明確に芳香を発生させるようにする。
【0029】
以下、第5実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図9は本実施例による状態通知装置の模式的回路図、図10は本装置の状態遷移図である。
図9に示す本実施例による状態通知装置は、第2実施例による状態通知装置において、加速度センサ5を動き検出センサ10に替えたものである。通知要素がLED4でなく、振動モータ7やファンモータ8などであっても構わないのは言うまでもない。動き検出センサ10は、例えば、複数の電極をボールなどの物体でまたいで導通させ、ボールが動くことによって電極間の導通がオンになったりオフになったりするものである。この他、替わりに、振動センサや衝撃センサなどを用いてもよい。全て、加速度センサ5のような方向検出および定量的な計測はできないが、動いたかどうかを一般にオン/オフ信号で判断することができるためにマイコン1の処理は簡単になり、普通安価でもある。ただし、特に振動センサや衝撃センサについては、周辺にいくつか部品を追加する必要がある場合がある。また、センサの方向性によっては、複数のセンサを配置する必要がある。更に、検出限界の加速度値について、適度な数値を持つセンサを選定する必要がある。
【0030】
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図10を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、接触検出部6および動き検出センサ10の出力をマイコン1によって計算し、求めた接触状態および加速度によってマイコン1がLED4の点灯状態を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、必ずしも筆記部(図示せず)が紙なり何なりに筆記している状態のみを指すのではなく、ストロークとストロークの間で、筆記部が宙に浮いて移動している状態をも含む。
【0031】
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1はLED4を消灯させ、接触検出部6を調べて、使用者が把持しているかどうかを検出する(S41)。使用者の指の接触を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態から起動したことを通知する(S42)。その後、動き検出を開始し、動きが検出されない場合は把持されているが筆記されていないと見なして、LED4の明るさを緩やかに変化させる(S44)。動きが検出された場合は筆記状態にある可能性があると見なし、動き検出センサ10のオン/オフの変化に応じて、LED4を点滅させる(S45)。動き検出センサ10の状態に依らず、接触検出部6によって接触されていないと検出された場合は、その状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続することを確認した上で、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態に移行することを通知する(S43)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに接触検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
【0032】
以下、第6実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図11は本実施例による状態通知装置の模式的回路図、図12は本装置の状態遷移図である。
図11に示す本実施例による状態通知装置は、第2実施例による状態通知装置において、加速度センサ5を筆圧検出部11に替えたものである。通知要素がLED4でなく、振動モータ7やファンモータ8などであっても構わないのは、第5実施例同様言うまでもない。筆圧検出部11は、例えば、センサとしてプッシュスイッチを使うとすると、筆記部(図示せず)の紙に当接する部位の後端を装置内でプッシュスイッチによって受け、使用者が筆記を行うと、筆記しているストロークの間だけプッシュスイッチがオンになるようにすることで、実現することができる。また、プッシュスイッチでなく感圧センサを用いても、筆圧検出部11を実現することができる。この場合、同様に筆記部の紙に当接する部位の後端を装置内で感圧センサによって受ける。一般的に感圧センサの出力はアナログ値であることが多いため、マイコン1はA/D変換器を持っているのが好ましい。第1実施例に挙げたマイコン1であるPIC12F629はA/D変換器を持っていないが、PIC12F675がA/D変換器を持っており、マイコン1としてPIC12F675を使用することにより、アナログ値を計測することが可能になる。またPIC12F629であっても、アナログコンパレータを持っており、これを用いれば、アナログ値をオン/オフに変換することが可能である。
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図12を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、接触検出部6および筆圧検出部11の出力をマイコン1によって計算し、求めた接触状態および加速度によってマイコン1がLED4の点灯状態を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、筆記部が紙なり何なりに筆記している状態のみを指す。
【0033】
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1はLED4を消灯させ、接触検出部6を調べて、使用者が把持しているかどうかを検出する(S51)。使用者の指の接触を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態から起動したことを通知する(S52)。その後、筆圧検出を開始し、検出されない場合は把持されているが筆記されていないと見なして、LED4の明るさを緩やかに変化させる(S54)。筆圧が検出された場合は筆記状態にあると見なし、LED4を点滅させる(S55)。筆圧検出部11の状態に依らず、接触検出部6によって接触されていないと検出された場合は、その状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続することを確認した上で、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態に移行することを通知する(S53)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに接触検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
A/D変換器を持つマイコン1を使用する場合は、筆記状態にある場合、筆圧の大きさに応じてLED4の点滅状態を変えるとか、複数の色を発色することが可能である構成の場合は、筆圧の大きさに応じてLED4の色を変えるなどのことも可能である。
【0034】
以下、第7実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図13は本実施例による状態通知装置の模式的回路図である。図14は本装置の状態遷移図である。
図13に示す本実施例による状態通知装置は、第2実施例による状態通知装置において、通知要素としてLED4の替わりにスピーカ12を用いたものである。スピーカ12は、例えば、マイコン1から矩形波を出力することにより、その周波数の音を発することができるものを使用する。本実施例で使用しているPIC12F629は、内蔵するクロックで動作させた場合、4MHzで動作し、1MHzの分周でカウントすることができる8ビットタイマを使用すると、標準的な音程である数100Hzの音に必要な矩形波を、十分な精度で出力することが可能である。
【0035】
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図14を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、接触検出部6および加速度センサ5の出力をマイコン1によって計算し、求めた接触状態および加速度によってマイコン1がスピーカ12の発音状態を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、必ずしも筆記部(図示せず)が紙なり何なりに筆記している状態のみを指すのではなく、ストロークとストロークの間で、筆記部が宙に浮いて移動している状態をも含む。
【0036】
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1はスピーカ12への出力を停止し、接触検出部6を調べて、使用者が把持しているかどうかを検出する(S61)。使用者の指の接触を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、スピーカ12を短時間だけ一回乃至断続的に複数回発音させ、休止状態から起動したことを通知する(S62)。その後、加速度検出を開始し、加速度が小さい場合は把持されているが筆記されていないと見なして、スピーカ12を小さめの音で緩やかに変動させながら発音させる(S64)。加速度が大きい場合は筆記状態にある可能性があると見なし、加速度の大きさもしくは変化などに応じて、スピーカ12を発音させる(S65)。計測した加速度に依らず、接触検出部6によって接触されていないと検出された場合は、その状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続することを確認した上で、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、スピーカ12を短時間だけ一回乃至断続的に複数回発音させ、休止状態に移行することを通知する(S63)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに接触検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
【0037】
スピーカ12の発音については、使用者に過大な刺激を与えないよう、例えば把持状態においては比較的小さな音で発音させる方が好ましい。その際、特定のパターンもしくはメロディに従って音階を変化させる、例えば1/fランダムに音階および発音長を変動させるなどして、使用者にとって好ましい刺激を与えるという方策が一般的であろう。ただし、故意にその逆を目的とする場合も考えられる。筆記状態においては、加速度変化に応じて音階を変化させるなどして状態通知を行う。
【0038】
以下、第8実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図15は本実施例による状態通知装置の模式的回路図である。図16は本装置の状態遷移図である。
図15に示す本実施例による状態通知装置は、第2実施例による状態通知装置において、通知要素としてLED4の替わりにペルチェ素子13を用いたものである。ペルチェ素子13は、流す電流の極性により、熱を発したり吸収したりすることができる。発熱であれば、ペルチェ素子13ではなく、セラミックヒータ素子などのヒータを用いることも可能である。一方吸熱であれば、ファンによる空冷などが可能である。また本実施例においてはペルチェ素子13の極性を固定するが、極性をマイコンによる制御によって切り替えることができるように回路を追加することは容易であるし、サーミスタなどを追加することによって、マイコン制御の恒温性を実現するのも容易である。グリップ(図示せず)に金属を使用し、その内側にペルチェ素子13を当接することによって、使用者に冷熱の感覚を伝達する。
【0039】
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図16を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、接触検出部6および加速度センサ5の出力をマイコン1によって計算し、求めた接触状態および加速度によってマイコン1がペルチェ素子13を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、必ずしも筆記部(図示せず)が紙なり何なりに筆記している状態のみを指すのではなく、ストロークとストロークの間で、筆記部が宙に浮いて移動している状態をも含む。
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1はペルチェ素子13への出力を停止し、接触検出部6を調べて、使用者が把持しているかどうかを検出する(S71)。使用者の指の接触を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、ペルチェ素子13の出力を一定時間だけ入れて発熱もしくは吸熱を行わせ、休止状態から起動したことを通知する(S72)。その後、加速度検出を開始し、加速度が小さい場合は把持されているが筆記されていないと見なして、ペルチェ素子13の出力を切るか、もしくは低出力に保つ(S74)。加速度が大きい場合は筆記状態にある可能性があると見なし、加速度の大きさもしくは変化などに応じて、ペルチェ素子13の出力を入れて発熱もしくは吸熱を行わせる(S75)。計測した加速度に依らず、接触検出部6によって接触されていないと検出された場合は、その状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続することを確認した上で、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、ペルチェ素子13の出力を切る(S73)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに接触検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
【0040】
冷熱は時間的な分解能が比較的低く即時的な反応が得られないため、冷熱の程度によって把持状態および筆記状態を明確に区別するのは困難である。従って、把持状態の検出および通知に主眼をおいた構成とした。また通知が接触によるため、把持状態を終了した際の通知は除外した。
【0041】
以下、第9実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図17は本実施例による状態通知装置の模式的回路図、図18は本装置の状態遷移図である。
図17に示す本実施例による状態通知装置は、第2実施例による状態通知装置において、接触検出部6を圧力センサ14に置き換えたものである。圧力センサ14は、感圧センサであるとか、気圧センサを用いることができる。例えば感圧センサであれば、グリップの内側に感圧センサを敷設し、使用者が把持して圧力を加えることによって把持を検出する。また気圧センサであれば、グリップの内側に密閉した空隙を構成し、その空間内の気圧を気圧センサで計測する。使用者がグリップを把持すると内部の気圧が上昇するため、把持を検出することができる。一般的に圧力センサの出力はアナログ値であるため、マイコン1はA/D変換器を持っているのが好ましい。第2実施例に挙げたマイコン1であるPIC12F629はA/D変換器を持っていないが、PIC12F675がA/D変換器を持っており、マイコン1としてPIC12F675を使用することにより、アナログ値を計測することが可能になる。またPIC12F629であっても、アナログコンパレータを持っており、これを用いれば、アナログ値をオン/オフに変換することが可能である。
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図18を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、圧力センサ14および加速度センサ5の出力をマイコン1によって計算し、求めた圧力状態および加速度によってマイコン1がLED4の点灯状態を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、必ずしも筆記部が紙なり何なりに筆記している状態のみを指すのではなく、ストロークとストロークの間で、筆記部が宙に浮いて移動している状態をも含む。
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1はLED4を消灯させ、圧力センサ14を調べて、使用者が把持しているかどうかを検出する(S81)。使用者の把持による圧力を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態から起動したことを通知する(S82)。その後、加速度検出を開始し、加速度が小さい場合は把持されているが筆記されていないと見なして、LED4の明るさを緩やかに変化させる(S84)。加速度が大きい場合は筆記状態にある可能性があると見なし、加速度の大きさもしくは変化などに応じて、LED4を点滅させる(S85)。計測した加速度に依らず、圧力センサ14によって把持されていないと検出された場合は、その状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続することを確認した上で、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、LED4を一回乃至複数回点滅させ、休止状態に移行することを通知する(S83)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに圧力検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
【0042】
以下、第10実施例の詳細を、添付図面を参照して説明する。図19は本実施例による状態通知装置の模式的回路図である。図20は本装置の状態遷移図である。
図7に示す本実施例による状態通知装置は、第3実施例による状態通知装置において、通知要素として振動モータ7の替わりにファンモータ8および浮遊体15を用いたものである。ファンモータ8は、DCモータの軸にファンを取り付けたものであるが、基本的には定方向性の気流を生じるものであれば何でもよく、本実施例ではモータの回転によって軸流方向の気流を生じるものを使用する。浮遊体15は、基本的に、空気の流通する間隙を設けた少なくとも一部が透明なケース(図示せず)の中に封入した物体である。例えば浮遊体15は、ファンモータ8の近傍に一端を固定した布きれであって、ファンモータ8の回転によって起きる気流により棚引くものであったり、例えば紙吹雪のような大量の細かい飛散物であって、気流により巻き上がる運動をするものである。これらの他、同類の通知方法の例として、例えばアクチュエータにより装置に設けた可動部が変位もしくは変形したり、モータによって装置内に封入した装飾体が回転するようなものが考えられる。
【0043】
次に、本装置の動作を、状態遷移図である図20を用いて詳細に説明する。動作は、基本的に、接触検出部6および加速度センサ5の出力をマイコン1によって計算し、求めた接触状態および加速度によってマイコン1がファンモータ8の回転状態を制御することによって行う。本実施例においては、筆記状態とは、必ずしも筆記部(図示せず)が紙なり何なりに筆記している状態のみを指すのではなく、ストロークとストロークの間で、筆記部が宙に浮いて移動している状態をも含む。
【0044】
使用者によって電源スイッチ2が入れられると、マイコン1はファンモータ8を停止させ、接触検出部6を調べて、使用者が把持しているかどうかを検出する(S91)。使用者の指の接触を検出すると、使用者が本装置を把持したものと見なし、ファンモータ8を一定時間だけ回転させて浮遊体15を運動させ、休止状態から起動したことを通知する(S92)。その後、加速度検出を開始し、加速度が小さい場合は把持されているが筆記されていないと見なして、ファンモータ8の回転速度を緩やかに変化させる(S94)。加速度が大きい場合は筆記状態にある可能性があると見なし、加速度の大きさもしくは変化などに応じて、ファンモータ8を比較的高速に回転させて浮遊体15を運動させる(S95)。計測した加速度に依らず、接触検出部6によって接触されていないと検出された場合は、その状態が一定時間、少なくとも数秒程度以上継続することを確認した上で、筆記動作および把持状態が終了したと見なし、ファンモータ8を一定時間だけ回転させて浮遊体15を運動させ、休止状態に移行することを通知する(S93)。休止状態においては、マイコン1を低消費電力のスリープ状態におき、定期的に、例えば数100msから数秒おきに接触検出をすることによって、電池の消耗を防ぐ。
【0045】
次に、複数の状態通知手段を用いた実施例について説明する。実施例11は第2の実施例で示したLEDによる発光と、第3の実施例で示した振動モータによる振動を組み合わせた状態通知装置とした。この結果、視認による筆記状態の確認と、体感的に振動によって筆記状態を知ることが出来る。
なお、複数の状態通知手段を用いる場合には、特定の筆記状態に対して、複数の状態通知手段を同期させる構成も可能であるし、また、異なる把持状態、筆記状態に対して、複数の状態通知手段のそれぞれを独立に適用し、より解像度および興趣性の高い状態通知を実現する構成も可能である。勿論、複数の状態通知手段の同期および独立させた適用は、一つの状態通知装置の中で、把持および筆記状態に応じて混在させても構わない。
【0046】
実施例12は、第3の実施例で示した振動モータにより発生する振動と、第4の実施例で示したファンモータ及び芳香保持部を組み合わせた状態通知装置とした。この結果、体感的に振動モータから発せられる振動によって筆記状態を知ることも可能であり、ファンモータおよび芳香保持部により、ファンモータの回転により起きる気流により芳香が広がり、芳香によっても筆記状態を知ることが出来る。振動と芳香を同期させた状態通知を行う構成においては、ファンモータの回転により発生する比較的微少な振動をそのまま用いる、もしくは増幅するなどして、振動による状態通知に代えることにより、構成を簡略化することが可能である。
【0047】
実施例13は、第7の実施例で示した発音体としてのスピーカから発せられる音声と、第8の実施例で示した発熱体としてのペルチェ素子を組み合わせた状態通知装置とした。この結果、スピーカから発せられる音により筆記状態を知ることも可能であり、またペルチェ素子により、筆記状態を体感的に冷、熱の感覚で使用者に知らせることが出来る。
【0048】
実施例14は、第8の実施例で示した発熱体としてのペルチェ素子と、第9の実施例で示した圧力センサを用い装置の一部および/もしくは変形、もしくは別体の運動を組み合わせた状態通知装置とした。この結果、ペルチェ素子により、筆記状態を体感的に冷、熱の感覚で使用者に知らせることも可能であり、また圧力センサによって使用者が状態通知装置を把持して圧力を加えることによって把持を検出することも可能である。
【0049】
実施例15は、第3の実施例で示した振動モータより発生する振動と、第4の実施例で示した芳香保持部より発せられる香り、第8の実施例で示した発熱体としてのペルチェ素子を組み合わせた状態通知装置とした。この結果、筆記状態を体感的に振動、香り、冷、熱の感覚で使用者に知らせることが可能である。
【0050】
実施例16は、第3の実施例で示した振動モータより発生する振動と、第4の実施例で示した芳香保持部より発せられる香り、第8の実施例で示した発熱体としてのペルチェ素子を組み合わせた状態通知装置を筆記具の軸体に収めた。軸体の形状としては、使用者の手に把持することが可能なものであれば、太さや大きさ等は特に限定されるものではない。
なお、本実施例では筆記具を例に説明しているが、筆記具に限らず塗布具や消し具、電子ペンなどでも良い。
【0051】
【発明の効果】
以上、説明した様に本発明は筆記することの他に、筆記具を保持している間、設計に応じて、使用者に予め定められたパターンで、筆記具の使用状態や把持状態を通知することができ、興趣性に富み、携帯性に優れているという効果を奏する。
なお、筆記具の代わりに塗布具、消去具、電子入、出力ペンを用いた場合も、筆記具と同様の効果を奏することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】状態通知装置の模式的回路図。
【図2】動作状態遷移図。
【図3】状態通知装置の模式的回路図。
【図4】動作状態遷移図。
【図5】状態通知装置の模式的回路図。
【図6】動作状態遷移図。
【図7】状態通知装置の模式的回路図。
【図8】動作状態遷移図。
【図9】状態通知装置の模式的回路図。
【図10】動作状態遷移図。
【図11】状態通知装置の模式的回路図。
【図12】動作状態遷移図。
【図13】状態通知装置の模式的回路図。
【図14】動作状態遷移図。
【図15】状態通知装置の模式的回路図。
【図16】動作状態遷移図。
【図17】状態通知装置の模式的回路図。
【図18】動作状態遷移図。
【図19】状態通知装置の模式的回路図。
【図20】動作状態遷移図。
【符号の説明】
1 マイコン
2 電源スイッチ
3 電池
4 LED
5 加速度センサ
6 接触検出部
7 振動モータ
8 ファンモータ
9 芳香保持部
10 動き検出センサ
11 筆圧検出部
12 スピーカ
13 ペルチェ素子
14 圧力センサ
Claims (12)
- 筆記部を有し、使用者が把持又は筆記している状態を検出する検出部と、該検出部で検出した前記把持又は筆記している状態をそれぞれ区別可能なように前記使用者に通知する通知手段を設けたことを特徴とする状態通知装置。
- 前記把持又は筆記している状態を前記使用者に通知する通知手段は、光源から発光される光であることを特徴とする請求項1記載の状態通知装置。
- 前記把持又は筆記している状態を前記使用者に通知する通知手段は、振動体より発生する振動であることを特徴とする請求項1記載の状態通知装置。
- 前記把持又は筆記している状態を前記使用者に通知する通知手段は、発音体から発せられる音であることを特徴とする請求項1記載の状態通知装置。
- 前記把持又は筆記している状態を前記使用者に通知する通知手段は、発熱体によって発する熱、もしくは吸熱体によって奪われる熱であることを特徴とする請求項1記載の状態通知装置。
- 前記把持又は筆記している状態を前記使用者に通知する通知手段は、装置の一部の変位もしくは変形、もしくは別体の運動であることを特徴とする請求項1記載の状態通知装置。
- 前記把持又は筆記している状態を前記使用者に通知する通知手段は、前記請求項2〜請求項6に記載した手段を少なくとも2つ以上組み合わせたことを特徴とする請求項1記載の状態通知装置。
- 筆記部を有し、使用者が把持又は筆記している状態を検出する検出部と、該検出部で検出した前記把持又は筆記している状態を前記使用者に通知する通知手段を設けた状態通知装置であって、前記通知手段として少なくとも、発熱体によって発する熱、もしくは吸熱体によって奪われる熱を用いることを特徴とする状態通知装置。
- 筆記部を有し、使用者が把持又は筆記している状態を検出する検出部と、該検出部で検出した前記把持又は筆記している状態を前記使用者に通知する通知手段を設けた状態通知装置であって、前記通知手段として少なくとも、装置の一部の変位もしくは変形、もしくは別体の運動を用いることを特徴とする状態通知装置。
- 前記、請求項1〜請求項9の何れかに記載の状態通知装置において、筆記機能または塗布または消去または電子入力の機能を有することを特徴とする状態通知装置。
- 前記、請求項1〜請求項10の何れかに記載の状態通知装置を用いたことを特徴とする軸体。
- 前記軸体は、塗布機能または消去機能または電子入出力機能を有することを特徴とする請求項11記載の軸体。
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