JP4155295B2 - 楽音発生システム - Google Patents
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そこで、ネットワークを用いる楽器システムとしてmLAN(music Local Area Network)が提唱されている。mLANは、IEEE1394を使ったデジタルオーディオ/MIDIデータの伝送技術であり、AV機器や電子楽器、コンピュータシステム間をIEEE1394インターフェイスで接続することにより、256チャンネル以上のデジタルオーディオデータやMIDIデータをやり取りすることができる。このmLANは、IEEE1394上でオーディオ/MIDIデータをやり取りするためのプロトコルである「IEC61833-6 Audio and Music Data Transmission Protocol」をベースにして、AV機器や電子楽器を制御したり、連携して動作するように制御するためのコマンドを定義している。このmLANにより、従来はアナログケーブルやMIDIケーブルなどを使って行われていた複雑な機器間の接続を、IEEE1394ケーブルのデイジーチェイン接続に置き換えることができ、機器間の接続を大幅に簡略化することができる。
また、新たな装置を任意の箇所に接続することのできるネットワークとしてLAN(Local Area Network)が知られている。LANは、企業内ネットワークなど比較的限られたエリア内のコンピュータ・ネットワークであり、最近では一般家庭においても構築されるようになってきている。しかしながら、LANに直接接続できる音源や各種の楽音発生関連装置が存在せず、LANのような一般的なネットワークを用いた楽器システムを構築することができないという問題点があった。また、一つの装置が複数の機能をもつ、たとえば電子鍵盤楽器のように鍵盤(操作子)と音源とスピーカの三つの機能を有し、これら三つの機能間ではデータを通信して楽音を再生するように設定されている。このような装置をネットワークに接続した際に、機能毎に独立してネットワーク上で取り扱えないという問題点があった。
本発明にかかる楽音発生システムは、図1に示すように外部ネットワークに接続可能な内部ネットワークを備えている。内部ネットワークはイーサネット等のLANとされ一つの家の中で構築されている。この内部ネットワークはルータ2と、ルータ2の複数のLAN端子にLANケーブルを介してそれぞれ接続されているハブ10,ハブ20,ハブ30,ハブ40を備え、一つの家の中の部屋1,部屋2,部屋3,部屋4の4つの部屋にまたがって構築されるスター型のネットワークとされている。ルータ2のWAN端子はインターネット1に接続されており、インターネット1には他のネットワークに接続されているルータ3,ルータ4が接続されている。これにより、内部ネットワークはルータ2およびインターネット1を介してルータ3に接続されている他のネットワークやルータ4に接続されている他のネットワークに接続可能とされる。
また、部屋2には、SP2(スピーカ)21,DU(DSPユニット)22,MX(ミキサ)23,CR(コンテンツレコーダ)24の各装置が設置されており、これらの装置にはネットワークアダプタが設けられてLAN装置とされている。部屋2に設けられたハブ20の上流のLAN端子はLANケーブルを介してルータ2のLAN端子に接続されており、ハブ20の下流の複数のLAN端子とSP2(スピーカ)21,DU(DSPユニット)22,MX(ミキサ)23,CR(コンテンツレコーダ)24にそれぞれ設けられているネットワークアダプタのLAN端子との間が、それぞれLANケーブルを介して接続されている。
さらにまた、部屋4には、MC(マイク)41,CD(CDプレーヤ)42の各装置が設置されており、これらの装置にはネットワークアダプタが設けられてLAN装置とされている。部屋4に設けられたハブ40の上流のLAN端子はLANケーブルを介してルータ2のLAN端子に接続されており、ハブ40の下流の複数のLAN端子とMC(マイク)41,CD(CDプレーヤ)42にそれぞれ設けられているネットワークアダプタのLAN端子との間が、それぞれLANケーブルを介して接続されている。
SV(サーバ)11はクライアントコンピュータに対し、自身の持っている機能やデータを提供するコンピュータであり、クライアントコンピュータは上記した処理要素が機能している処理装置である。また、DU(DSPユニット)22は多数のDSPを備える処理装置により構成され、DSPがマイクロプログラムを実行することにより、ミキサ、エディタやエフェクタ等の処理要素として機能するようになる。すなわち、DU(DSPユニット)22はマイクロプログラムを選択して実行させることにより、機能する処理要素を切り替えることができる。
なお、SV(サーバ)11とDU(DSPユニット)22や上記した処理要素との間や処理要素同士の間で通信を行ってデータの授受を行うことができるが、ここではSV(サーバ)11と上記した処理要素とはTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)をサポートしており、TCP/IPプロトコルを用いてデータ授受の通信を行うようにしている。
なお、ハブ10ないしハブ40はスイッチングハブとされて単なるリピータではなくブリッジとして働き、ノード(処理装置)から送られてきたデータを解析してあて先を検出し、送り先のノード(処理装置)にだけデータを振り分けるようにしている。
図3に示す装置テーブルにおいて、論理装置IDは処理要素のポート番号に相当し処理要素毎に異なるIDが割り当てられている。IPアドレスは、内部ネットワークおよびインターネットを含む外部ネットワークに接続された処理装置の1台1台に一意に割り振られた識別番号であり、処理装置がネットワークにログインした際に、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバが予め用意されたIPアドレスの1つをその処理装置に割り当てるようにしている。DHCPサーバにはルータ2がなることができるが、SV(サーバ)11や処理装置の一つがなることもできる。物理装置IDは、すべてのネットワーク装置に一意に与えられている固有の番号であり、図3では内部ネットワークの処理装置に一意に与えられた固有番号とされている。装置名は、処理要素が機能している処理装置の略称とされている。処理IDは処理要素の種類毎に予め決められており、処理要素の種類毎に決められた処理IDが割り当てられている。処理要素名は、処理要素が実現している楽音発生関連装置の名称とされている。なお、論理装置ID”No.7”のDSPユニットにおいては、DSPユニットであることを示す処理IDである「AE」および処理要素名「DSPユニット」と、実行されるマイクロプログラムに応じて機能している現在の処理要素を示す処理ID(例えば、「AF」)およびその処理要素名(例えば、「ミキサ」)とが装置テーブルに記録される。また、論理装置ID”No.15”の処理要素名「音源」と論理装置ID”No.16”の処理要素名「鍵盤」は1つの処理装置で機能している処理要素であることから、IPアドレスと物理装置IDは同一とされるものの、異なる論理装置ID(ポート番号)を与えてそれぞれ独立して扱えるようにしている。
そこで、内部ネットワーク上の処理要素において、実体データの通信が可能な処理要素毎の入力側と出力側ごとに記録される接続テーブルを図4に示す。接続テーブルは、SV(サーバ)11で作成されて、内部ネットワーク上の全ての処理装置に記録され、その内容は同一とされている。この接続テーブルには、図1に示す内部ネットワークに接続可能な全処理装置において機能している処理要素毎についての情報が記録されている。内部ネットワークに接続された処理装置は、SV(サーバ)11から接続テーブルを取得して記録する。
ネットワーク接続処理が起動されると、ステップS10にて新たに接続された新クライアントが複数の処理要素を有しているか否かが判断される。ここで、新クライアントが図5の上段に示す処理装置NEWのように鍵盤プログラムおよび音源プログラムを実行することにより鍵盤要素KBと音源要素TGとして機能しており、鍵盤要素KBで発生したMIDIデータを音源要素TGへ入力できるように接続されていた場合はYESと判断されてステップS11に進み、図5の下段に示すように鍵盤要素KBと音源要素TGとの間の内部接続が切断される。これにより、複数の処理要素が機能している処理装置NEWにおいては、ログオンした際に自動的に処理要素間の接続が切断されることから、ログオンする前に予め切断しておく作業を省略することができるようになる。そして、ステップS10で複数の処理要素を持っていないと判断された場合と同様にステップS12に進み、自機情報と登録要求を含むデータ部を作成する。自機情報は、IPアドレス(IPアドレスは内部ネットワークにクライアントがログインした際にDHCPサーバからクライアントへ割り当てられている)、物理装置ID、全ての処理要素の処理IDと処理要素名の情報であり、登録要求とは、SV(サーバ)11にある装置テーブルへ自機情報を登録する要求とされる。次いで、ステップS13にて送信処理が行われる。送信処理では、ステップS12において作成されたデータ部が送信データとされて図2に示すように最終的に送信データがカプセル化されたMACフレームが生成されて、内部ネットワーク上に送信される。MACフレームのMACヘッダにはあて先MACアドレスとしてSV(サーバ)11のMACアドレス(物理装置ID)が設定される。
内部ネットワークに接続されている処理装置が切断(ログオフ)されると、ネットワーク切断処理が起動され、ステップS50にて切断された処理装置が複数の処理要素を有しており復帰すべき接続があるか否かが判断される。ここで、切断された処理装置が図8の上段に示す処理装置OLDのように複数の処理要素を有しており復帰すべき接続があると判断された場合は、ステップS51に進み複数の処理要素における復帰すべき全ての接続を復帰する。この場合、どの処理要素間の接続を復帰すべきかを規定した情報を記憶しておいて、この情報を参照することにより処理要素間の接続を復帰させる。例えば、図8の上段に示すように鍵盤要素KBと音源要素TGとを有している処理装置OLDの場合は、鍵盤要素KBで発生したMIDIデータを音源要素TGへ入力できるように、鍵盤要素KBと音源要素TGとの間を図8の下段に示すように内部接続する。ステップS51の処理が終了した場合と、ステップS50にて復帰すべき接続がないと判断された場合は、ネットワーク切断処理は終了する。これにより、複数の処理要素が機能している処理装置OLDにおいては、ログオフした際に自動的に処理要素間の接続が復帰されてあらためて処理要素間の接続を行うことなく使用できるようになる。なお、処理要素間の接続はAPI(Application Program Interface)等を使用して内部接続されるが、各処理要素に割り当てられているポート番号を用いて論理的に接続する外部接続としてもよい。
図9に示す内部ネットワークでは、複数の処理要素が機能している処理装置SY1がハブHBaにLANケーブルで接続されていると共に、複数の処理要素が機能している処理装置SY2がハブHBaにLANケーブルで接続されている。処理装置SY1では鍵盤要素KBaと、音源要素TGaと、スピーカ要素SPaとが機能しており、処理装置SY2では音源要素TBbと、スピーカ要素SPbとが機能している。処理装置SY1、SY2におけるこれらの処理要素は内部においてそれぞれ論理的に接続が分離されており、各処理要素は論理的に独立して内部ネットワークに接続されている。このように複数の処理要素が機能している処理装置SY1,SY2において、処理要素の接続は処理要素毎に確立することができる。ここでは、処理装置SY1の鍵盤要素KBaから論理接続の設定を行う場合を説明する。この場合は、処理装置SY1において接続処理を起動させる。すると、処理装置SY1の画面上に図10に示す画面A1が表示される。画面A1は、処理装置SY1において機能している鍵盤要素KBa、音源要素TGa、スピーカ要素SPaの3つの処理要素を表示して、接続を設定する処理要素としてそのうちの一つを選択する画面とされる。ここで、画面A1において鍵盤要素KBaを接続を設定する処理要素として選択すると、処理装置SY1の画面上に図10に示す画面A2が表示される。
なお、処理要素間の接続を行う接続選択処理が終了した際には、設定された接続の内容が設定を行った処理装置の接続バッファに記録される。そして、後述する周期的に起動される接続確立処理が起動された際に、接続バッファに記録されている接続の内容に基づいて接続確立処理が行われて論理接続が確立され、確立された接続情報がカレントバッファに記録されるようになる。
画面B2は、選択された処理要素である音源要素TGbに接続することのできる処理要素であって図9に示す内部ネットワーク上にある処理要素が表示され、そのうちの一つを選択する画面とされる。内部ネットワーク上にあって接続可能な処理要素は、装置テーブルと接続テーブルを参照して検出する。この場合、装置テーブルには鍵盤要素KBa、音源要素TGa、スピーカSPaと、音源TBb、スピーカSPbとが登録されている。接続テーブルを参照すると音源要素は入力接続および出力接続可能とされているので、まず入力接続を選択する画面B2が表示される。音源要素に入力接続できる処理要素は鍵盤要素のみとされることから、画面B2には鍵盤要素のみが表示されると共に、「入力接続」のタイトルも表示される。この画面B2において鍵盤要素を選択すると処理装置SY2の画面上に図11に示す画面B3が表示される。鍵盤要素が選択されると、鍵盤要素に入力接続される処理要素を選択する処理が続けられるのであるが、鍵盤要素には入力接続する処理要素がないことから、画面B3には入力接続に替えて出力接続を選択する画面が表示されるようになる。なお、処理要素が選択された際にその先に接続できる処理要素があれば、続行か出力接続かのいずれかを選択させる画面を表示して、続行であればその先に接続する処理要素を選択させるようにする。
なお、処理要素間の接続を行う接続選択処理が終了した際には、設定された接続の内容が設定を行った処理装置の接続バッファに記録される。そして、後述する周期的に起動される接続確立処理が起動された際に、接続バッファに記録されている接続の内容に基づいて接続確立処理が行われて論理接続が確立され、確立された接続情報がカレントバッファに記録されるようになる。
処理要素の接続を設定する処理装置において接続選択処理が起動されると、ステップS60にて図10の画面A1や図11の画面B1のように自機の全処理要素を画面に表示し、いずれかの処理要素の選択を受け付ける。ここで、いずれかの処理要素が選択されるとステップS61に進み、接続テーブルを参照して選択された処理要素が入力接続と出力接続とを持つか否かが判断される。ここで、選択された処理要素が入力接続と出力接続とを持たない場合はNOと判断されてステップS62に進み選択された処理要素に接続することのできる処理要素を表示し、表示された処理要素の選択を受け付ける画面を表示する。表示された処理要素のいずれかが選択されると、ステップS63にて選択された処理要素の先に続けて接続できる処理要素があれば、続けて接続するか終了するかのいずれかを選択させる画面を表示する。また、続けて接続できる処理要素がなければ、終了を選択させる画面を表示する。そして、処理要素の選択を終了する選択がされたか否かがステップS64にて判断される。ここで、「終了」を選択した場合はステップS65に進むが、続行すると選択した場合はステップS62に戻り、ステップS62ないしステップS64の処理が再度行われて前回選択された処理要素の先に続けて接続できる処理要素の選択処理が行われる。ステップS62ないしステップS64の処理は、先に続けて接続できる処理要素がなくなるまで、あるいは、終了が選択されるまで繰り返し実行される。
図10に示す接続選択処理は処理装置SY1において、鍵盤要素KBaの接続から開始され、鍵盤要素KBaと処理装置SY2の音源要素TGbとの接続が設定されると共に、音源要素TGbと処理装置SY1のスピーカ要素SPaとの接続が設定されることから、図13に「●SY1鍵盤の例」として示すように、接続バッファには「出力1→SY2音源→SY1スピーカ」の接続情報が記録される。なお、「出力1」はSY1鍵盤の1番目の出力を意味している。
また、図11に示す接続選択処理は処理装置SY2において、音源要素TGbの接続から開始され、音源要素TGbの入力に処理装置SY1の鍵盤要素KBaを接続する設定と、音源要素TGbの出力に処理装置SY2のスピーカ要素SPbを接続する設定が行われることから、図13に「●SY2音源の例」として示すように、接続バッファには「入力1←SY1鍵盤」「入力1→出力1」「出力1→SY2スピーカ」の接続情報が記録される。ここで、「入力1→出力1」が設定されるのは音源要素TGbにおいて入力側の設定と出力側の設定が連続して行われたことによる。この「入力1←SY1鍵盤」「入力1→出力1」「出力1→SY2スピーカ」の接続情報は、SY1鍵盤から出力されたMIDIデータが自機(SY2)の音源要素TGbに入力(入力1)され、入力されたMIDIデータの音源要素TGbにおける処理結果(出力1)を、SY2スピーカへ出力する(対応付ける)ことを表わす接続情報である。
接続確立処理が起動されると、ステップS80にて接続バッファの記録内容から未処理の接続があるか否かが判定される。ここで、未処理の接続がないと判定された場合は接続確立処理はそのまま終了する。また、ステップS80にて未処理の接続があると判定された場合はステップS81に進み未処理の接続の一つを接続確立の対象とする。ここで、接続の一つとは接続バッファにおける一行分のデータのことであり、確立する接続とは実体データの通信を行うためのポートの設定を意味している。次いで、ステップS82にてカレントバッファが参照され、対象とする接続が既に確立しているか否かを検出する。ここで、対象とする接続が既に確立されていると検出された場合は、新たな接続の確立を行わずステップS83に進む。ステップS83では、対象とする接続の先の接続があるか否かが検出され、先の接続がないと検出された場合は接続確立処理はそのまま終了する。また、ステップS83にて先の接続があると検出された場合はステップS84に進み接続指示を含むデータ部を作成する。この場合、対応付けがある場合は対応付けの情報を接続指示に含める。接続指示は、接続相手に接続させる先の相手の指示とされ、接続相手の先に複数の接続が連続して設定されている場合にはそれらすべての情報を含めるようにする。
なお、接続相手の処理装置の接続バッファに記録された接続情報に基づく接続確立は、接続相手の処理装置において接続確立処理が起動された際に、接続相手の処理装置が実行元の処理装置となって、図14に示す接続確立処理が実行されることにより確立される。
図15に示す接続情報と対応付けは、図13に示すように記録された接続バッファの接続情報に基づいて接続確立処理を行った場合とされ、処理装置SY1のカレントバッファには処理装置SY1で機能している鍵盤要素KBa、音源要素TGaおよびスピーカ要素SPaのそれぞれの接続情報と対応付けが記録される。この場合、鍵盤要素KBaの接続情報と対応付けは「ポート1:出力→SY2音源」とされ、鍵盤要素KBaから出力されるMIDIデータを処理装置SY1のポート1からSY2音源へ出力する接続情報とされる。また、音源要素TGaは接続されていないことから接続情報と対応付けはなく、スピーカ要素SPaの接続情報と対応付けは「ポート2:入力←SY2音源」とされ、処理装置SY2の音源要素TGbから出力されるオーディオデータを処理装置SY1のポート2で受信することによりスピーカ要素SPaに入力される接続情報とされる。
SV(サーバ)11において接続選択処理が起動されると、ステップS120にて装置テーブルを参照し、内部ネットワーク上の全処理装置を表示して、接続の基点とする処理装置の選択を受け付ける。ここで、接続の基点とする処理装置が選択されたことが検出されると、ステップS121にてSV(サーバ)11は選択された処理装置を基点とする接続の選択処理を実行し、接続の選択処理を行うことにより設定された内部ネットワーク上の全処理装置の接続内容をSV(サーバ)11に記憶する。次いで、ステップS122にて接続の選択処理を行うことにより設定された接続内容と、接続の基点とした処理装置へ接続内容の接続を確立することを指示する接続確立指示とを含むデータ部を作成する。
なお、基点の処理装置の接続バッファに記録された接続情報に基づく接続確立は、基点の処理装置において接続確立処理が起動された際に、基点の処理装置が実行元の処理装置となって、図14に示す接続確立処理が実行されることにより確立される。
まず、音源要素の機能ブロック図を図17に示す。図示するように音源要素TGは、受信ポートからMIDIデータをタイミングデータと共に受信して処理順に記録する受信バッファ100と、タイミングデータと音源要素TGの内臓MIDIクロックのタイミングにあわせて、受信バッファ100から処理すべきMIDIデータを順次に読み出して、そのMIDIデータを楽音合成部102に供給する読出部101と、供給されたMIDIデータのノートデータで音高を決定すると共に、プログラムチェンジデータで音色を決定し、さらに、コントロールチェンジデータで音量やエフェクト量などの制御量を決定して、決定された情報でPCMデータの楽音を生成する楽音合成部102と、楽音合成部102で生成されたPCMデータを発生順に記録する送信バッファ103から構成されている。受信バッファ100は音源要素の受信ポートから実体データ(MIDIデータ)を受信し、送信バッファ103は音源要素の送信ポートから実体データ(PCMデータ)を送信する。なお、受信ポートのポート番号は図3に示される装置テーブルに記録されている該当する音源要素の論理装置IDであり、送信ポートは送信する際にランダムなポート番号が割り当てられるが、固定のポート番号としても良い。また、送信バッファ103から送信されるPCMデータはMP3データとして圧縮して送信するようにしてもよい。PCMデータやMP3データはオーディオデータと呼ばれる。
次に、スピーカ要素の機能ブロック図を図19に示す。図示するようにスピーカ要素SPは、受信ポートから受信したPCMデータを処理順に記録する受信バッファ121と、サンプリング周波数fsのタイミングにあわせてPCMデータを1サンプルずつ受信バッファ121から取り出してDA変換部123へ供給する読出部122と、読出部122から供給されたPCMデータをアナログのオーディオ信号に変換するDA変換部123と、DA変換部123からのオーディオ信号を増幅して放音するスピーカを備える出力部124とから構成されている。受信バッファ121はスピーカ要素の受信ポートから実体データ(PCMデータ)を受信する。なお、受信ポートのポート番号は図3に示される装置テーブルに記録されている該当するスピーカ要素の論理装置IDである。
DSPユニットDUにおいて処理要素を切り替える際には、切り替える前の現在の処理要素における接続が切断される。次いで、切替指示が検出されると通知処理が起動される(ステップS150)。次いで、ステップS151にて切替指示されたマイクロプログラムとパラメータを設定して処理要素を機能させる。さらに、ステップS152にて自機情報と変更要求を含むデータ部を作成する。この場合の自機情報は、論理装置ID、IPアドレス(IPアドレスは内部ネットワークにログインした際にDHCPサーバから割り当てられている)、物理装置ID、装置名、信号処理部134に設定した処理要素名とその処理IDの情報であり、変更要求とは、SV(サーバ)11にある装置テーブルのデータを添付した自機情報で書き換える要求とされる。次いで、ステップS153にて送信処理が行われる。送信処理では、ステップS152において作成されたデータ部が送信データとされて図2に示すように最終的にMACフレームが生成されて、内部ネットワーク上に送信される。MACフレームのMACヘッダにはあて先MACアドレスとしてSV(サーバ)11のMACアドレス(物理装置ID)が設定される。
コンテンツレコーダ要素CRにコンテンツを要求する処理要素(処理装置)は、コンテンツ要求とコンテンツデータの識別情報を送信する制御データのデータ部に入れて送信する。コンテンツとは特定の処理要素で使用されるファイル、ソングやスタイルやボイスなどのファイルである。コンテンツレコーダ要素CRは、受信ポートからコンテンツ要求を検出(受信)して、コンテンツ要求とコンテンツデータの識別情報を読出部151へ供給する要求検出部152と、識別情報に該当するコンテンツデータをコンテンツ記憶部153から読み出してコンテンツ送信部154へわたす読出部151と、複数のコンテンツデータを識別情報と共に記憶しているコンテンツ記憶部153と、コンテンツ要求を送信した処理要素(処理装置)へ、読み出したコンテンツデータを送信ポートから送信するコンテンツ送信部154から構成されている。なお、受信ポートのポート番号は制御データ用に予め割り当てられたポート番号(HTTPの場合は一般に80番とされるが、これに限られない)とされ、送信ポートは送信する際にランダムなポート番号が割り当てられるが、固定のポート番号としても良い。
自動伴奏要素AAは、受信ポート1からMIDIデータ(演奏データ)を受信して処理順に記録する受信バッファ161と、自動伴奏要素AAの内臓MIDIクロックのタイミングにあわせて、処理すべきMIDIデータ(演奏データ)を受信バッファ161から取り出す読出部162と、読出部162で取り出したMIDIデータ(演奏データ)のうちのノートオンイベントとノートオフイベントを使用して演奏データにおける和音を検出する和音検出部163を備えている。
MIDIレコーダ要素MRは、受信ポート1からMIDIデータを受信して処理順に記録する受信バッファ171と、受信バッファ171からMIDIデータを取り出して、MIDIのイベントデータとその処理タイミングを表すタイミングデータの組を処理順にMIDI記録部173に書き込む書込部172と、書込部172によりMIDIデータからなる演奏データがMIDIファイルとして記録されるMIDI記録部173を備えている。また、MIDIレコーダ要素MRにMIDIデータ(演奏データ)を要求する処理要素(処理装置)は、読出要求とMIDIファイルの識別情報を制御データのデータ部に入れて送信する。この場合、読出要求する処理要素が機能している処理装置において読出要求に必要とする画面を表示させて、ユーザが画面上でMIDIファイルの選択やMIDIデータの送り先の選択を行うようにしてもよいし、読出要求およびMIDIデータの取得の通信をHTTPにより行うようにしてもよい。
エディタ要素EDは、MIDIデータを受信ポート1から受信して処理順に記録する受信バッファ181と、受信バッファ181からエディタ要素EDの内臓MIDIクロックのタイミングにあわせて処理すべきMIDIデータを読み出してエディット部183へ渡す読出部182とを備えている。また、エディタ要素EDにエディットの設定を要求する処理要素(処理装置)は、設定要求とエディット情報を制御データのデータ部に入れて送信する。この場合、設定要求する処理要素が機能している処理装置において設定要求に必要とする画面を表示させて、ユーザが画面上でエディットする内容の設定を行うようにしてもよいし、設定要求の通信をHTTPにより行うようにしてもよい。なお、エディット情報はエディット内容を表す情報である。
エフェクタ要素EFは、PCMデータを受信ポート1から受信して処理順に記録する図示していないが受信チャンネル(入力チャンネル)毎に設けられた受信バッファ191と、受信バッファ191からサンプリング周波数fsのタイミングにあわせてPCMデータを1サンプルずつ取り出してエフェクト部193へ送る読出部192とを備えている。また、エフェクタ要素EFにエフェクトの設定を要求する処理要素(処理装置)は、設定要求とエフェクト情報を制御データのデータ部に入れて送信する。この場合、設定要求する処理要素が機能している処理装置において設定要求に必要とする画面を表示させて、ユーザが画面上でエフェクト内容の設定を行うようにしてもよいし、設定要求の通信をHTTPにより行うようにしてもよい。なお、エフェクト情報はエフェクトの設定内容を表す情報である。
オーディオレコーダ要素ARは、受信ポート1からPCMデータを受信して処理順に記録する受信バッファ201と、受信バッファ201からPCMデータを取り出してPCM記録部203に書き込む書込部202と、書込部202によりPCMデータがPCMファイルとして記録されるPCM記録部203を備えている。また、オーディオレコーダ要素ARにPCMデータを要求する処理要素(処理装置)は、読出要求とPCMファイルの識別情報を制御データのデータ部に入れて送信する。この場合、読出要求する処理要素が機能している処理装置において読出要求に必要とする画面を表示させて、ユーザが画面上でPCMファイルの選択やPCMデータの送り先の選択を行うようにしてもよいし、読出要求およびPCMデータの取得の通信をHTTPにより行うようにしてもよい。
実体データの通信を行う際には、実体データを送信する処理装置において通信処理が起動され、送信する装置と受信する装置との間でハンドシェークが行われてTCPの論理回線が確立される。次いで、ステップS190にて送信バッファからデータを取り出してデータ部が作成される。次いで、ステップS191にて送信処理が行われる。送信処理では、ステップS190において作成されたデータ部が送信データとされて図2に示すように最終的に送信データがカプセル化されたMACフレームが生成されて、内部ネットワーク上に送信される。MACフレームのMACヘッダにはあて先MACアドレスとして実体データを受信するあて先の処理装置のMACアドレス(物理装置ID)が設定される。
送信されたMACフレームは、スター型の内部ネットワークとされていることからハブで受信され、経路決定処理が行われる(ステップS200)。経路決定処理では、ハブは受信されたMACフレームのあて先MACアドレスを見て送信経路を決定し、MACフレームを中継する。これにより、送信する処理装置から送信されたMACフレームがあて先MACアドレスが一致する受信する処理装置で受信されて、受信処理が行われる(ステップS210)。受信処理では、MACフレームからIPパケットが取り出され、IPパケットからTCPセグメントが取り出され、さらに、TCPセグメントからデータ部が取得される。次いで、ステップS211で取得されたデータ部が受信バッファに記録される。なお、通信には実態データを送信するために確立されたカレントバッファに記録されているポートが使用される。
また、エディタ要素のエディット情報やエフェクタ要素のエフェクト情報を他の処理要素で設定して送るようにすると、他の部屋にあるエディタ要素やエフェクト要素をスピーカ要素のある部屋から操作することができるようになり、あたかもその部屋にエディタ要素やエフェクト要素があるものとして操作することができることから操作性を向上することができる。
さらに、一つの処理装置内の複数の処理要素間の接続解除はネットワーク接続時にかぎるものではなく、ネットワーク接続後の任意のタイミングで解除を可能とすることができる。この場合、ネットワーク接続時には接続の解除を行わず、ネットワーク接続後に接続解除の指示を確認する処理を周期的に起動するようにしておき、接続解除の指示を検出したときに処理装置内の処理要素間の接続を解除するようにすればよい。また、接続解除の指示はそれを指示する特別なスイッチを設けてそのスイッチにより指示してもよい。このような接続解除の指示は自処理装置に限らず、ネットワーク上の他の処理装置から行うこともできる。
Claims (3)
- スター型のネットワークに接続されているサーバと複数の処理装置を用いて構成される楽音発生システムであって、
実行されるプログラムに応じた楽音発生に関連する処理要素として機能する前記処理装置と、
複数の前記処理装置において機能している前記処理要素毎に設定されているネットワークにおける固有の識別情報を管理する前記サーバとを備え、
前記サーバと前記処理要素との間、あるいは、前記処理要素間においては前記固有の識別情報を用いることによりネットワーク上において通信を行うようにされ、
複数の処理要素が機能している前記処理装置がネットワークに接続された際に、複数の処理要素間の接続を解除して複数の処理要素が独立してネットワークに接続されるようにしたことを特徴とする楽音発生システム。 - 複数の処理要素が機能している前記処理装置がネットワークからはずされた際に、複数の処理要素間の接続を復活させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の楽音発生システム。
- スター型のネットワークに接続されているサーバと複数の処理装置を用いて構成される楽音発生システムであって、
実行されるプログラムに応じた楽音発生に関連する処理要素として機能する前記処理装置と、
複数の前記処理装置において機能している前記処理要素毎に設定されているネットワークにおける固有の識別情報を管理する前記サーバとを備え、
前記サーバと前記処理要素との間、あるいは、前記処理要素間においては前記固有の識別情報を用いることによりネットワーク上において通信を行うようにされ、
複数の処理要素が機能している前記処理装置がネットワークに接続され、接続後に複数の処理要素間の接続を解除する接続解除指示を受け取った際に、複数の処理要素間の接続を解除して複数の処理要素が独立してネットワークに接続されるようにしたことを特徴とする楽音発生システム。
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