JP4155675B2 - 容器反転式計量装置の計量ホッパ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に取り扱う物品が微粒子で流動性がありながら付着性を有する粉体を計量する計量ホッパ内面の付着防止に関する。
【0002】
【従来の技術】
微粒子で流動性のある粉体を計量する装置として実開昭58−127327がある。この出願は顔料などのような粘性を有する流動体を一定の比率で混合する場合において計量容器への物品の付着を防止する考案であって、計量容器を反転させて被計量物品を排出する際に計量容器内にゴムもしくは合成樹脂製のシートを貼っておき計量容器を反転させると同時に計量容器の内面と該シートの間にエヤーを膨出させて該シートが膨張することにより該シートに付着した被計量物品をその自重により落下させて正確な計測をするということが紹介されている。即ち粘性のある流動体の粉末は正確に計量しても計量容器から次工程に排出する際にその内壁面などに付着残存して計量誤差となるため、計量容器から付着物品をいかにして早く遊離するかという問題を解決するものである。又従来からの方法としてバイブレータを用いて計量容器を振動させるものや、該容器の側面をノッカで叩くものなどがある。
【0003】
更に取り扱う物品が微粒子で流動性が比較的に良い場合でも付着性を有する粉末があり、計量容器を反転しただけでは図5に示すように粉末が容器から流れる際にすじ状に付着して残り、バイブレータやノッカで振動や衝撃を与えても除去できない場合がある。又このような付着を除去する方法としてスクレーパによって計量容器内を掃引し除去する方法も採用されているが、スクレーパへの付着が防止できないことと、スクレーパの摩耗による摩耗くずが物品へ混入するなど新たな問題があり採用が制限されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術に見られる構造において、例えばバイブレータを使用すると騒音や振動の余韻があり、はかりに少なからず悪影響を与える。又ノッカにおいても衝撃の余韻が計量に影響を与える。特に1回に計測する量が少なく高い分解能で最小単位を管理するいわゆる高精度のはかりにおいては、前述したような僅かな付着やバイブレータの振動の余韻、ノッカの衝撃の余韻でも計量誤差を与えることになり新たな付着防止手段が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述のような課題を解決するために請求項1乃至3の発明は重量検出器(例えばロードセル)上に物品を受け入れてその重量を計測する計量容器を備え、その計量容器を反転させて計量済みの物品を排出させ、再び反転して物品を受け入れる状態にする計量容器反転装置を備えた容器反転式計量装置において、上記の計量容器反転装置の計量容器反転枢軸の軸心と直交した計量容器回動軸心を設け、計量容器が物品を排出する毎に計量容器の内面における物品の付着痕跡が順次変移するように該計量容器を上記の計量容器回動軸心を中心に回動させることを特徴とした容器反転式計量装置の計量ホッパであり、付着痕跡を順次変移することにより物品の付着を成長させないようにすることができるものである。そして計量容器に物品を受け入れ計量した後、その計量容器を反転させて計量済みの物品を排出し、空になった計量容器を再び反転させて物品受け入れ状態にする計量1サイクル中において、該計量容器に対し少なくとも一回の回動を与えることを特徴としている。又上記の計量容器を回動する手段として電動機を使用したことも本発明の特徴とするところである。
【0006】
更に請求項4乃至6の発明においては、重量検出器上に設置されていて、物品を受け入れてその重量を計測するための計量容器を2個備え、一方の計量容器が物品を受け入れてその重量を計量できる計測位置にあるとき、他方の計量容器は計量済みの物品を排出する転倒位置をとり得るように構成された枢軸を有し、該枢軸の軸心を中心に2個の計量容器が計測位置及び転倒位置を交互に繰り返すように回転するための容器回転駆動部を備え、上記枢軸の軸心と直交した計量容器回動軸心を設け、各計量容器が物品を排出する毎に計量容器内面における物品の付着痕跡が順次変移するように計量容器を上記の計量容器回動軸心を中心に回動させることを特徴としており、付着痕跡を順次変移することにより物品の付着を成長させないようにすることができるものである。
【0007】
請求項5においては、上記各計量容器が物品を排出する転倒位置に来る毎に上記計量容器の内面における物品の付着痕跡が順次変移するように、上記計量容器を回動させる手段が上記枢軸を中心として回転する計量容器回転駆動部の回転に伴って回転軸変更手段を介して伝達されることを特徴としている。
【0008】
請求項6においては、上記各計量容器が物品を排出する毎に上記各計量容器の内面における物品の付着痕跡が順次変移するように、上記計量容器を回動する手段に電動機を用いたことを特徴としたものであり、付着痕跡を順次変移することにより物品の付着を成長させないようにすることができるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。各図に於いて同一機能を有する各構成部分は同一番号にて表記している。図1(A)は本発明の第1の実施例の構成を示す正面図であり、1は計量容器であって物品の受け入れ又は計量中の計測位置を示す図である。図1(B)は図1(A)の平面図である。2は計量容器支え金具、3は計量容器回動用電動機、4は計量容器反転枢軸、5は軸受、6は計量容器反転駆動部、7は軸心、8は計量容器反転装置、9は重量検出器、10は計量容器反転装置の取付金具、11は重量検出器用取付金具、12は定盤、13はシュート、14は計量容器回動軸心であり、計量容器回動軸心は計量容器反転枢軸4の軸心7と直交している。15は物品である。図2は計量容器を反転させて物品を排出する転倒位置を示す図である。その他は図1と同一である。
【0010】
本実施例の動作について図1により述べる、今、計量容器に物品を投入して(投入装置は図示せず)計量が完了したと仮定すると、制御装置(図示せず)から物品の排出指令が出て計量容器反転駆動部が作動し、計量容器は図2のように物品を排出する転倒位置になる。物品は計量容器反転駆動部が作動し始めると計量容器の傾きに応じて少しずつ排出を始める。この状態を図5に示す。(a)は計量容器1に物品15が所定量供給されている(b)において計量容器1は転倒を始めた状態であり、物品15は少しずつ排出を始め(c)の状態を経て転倒状態(d)となり、物品は全て排出されるが(b)(c)(d)に示すように付着痕跡16が発生している。
【0011】
従来においては、計量容器は転倒位置から計測位置を繰り返すのみであるため、この付着痕跡16が除去できないばかりでなくここから更に付着が成長していた。しかし、物品が排出(流出)された所は付着痕跡や付着痕跡から成長した付着物は排出と同時に流されて付着が除去される現象があり、ここに着目して計量容器の排出時の位置を一定とせず、転倒させて排出し、更に回転させて計測するという一連の動作を繰り返す度に、計量容器反転軸心7と直交した計量容器回動軸心を中心として計量容器を少しずつ(例えば60゜から90゜の範囲内の任意角度)回動させて計量容器に対する排出位置が常に変わるようにして付着をある一定限度内に止どめることができるようにしたものである。
【0012】
図3に示すものは、前述した動作を実行するための別の実施例であり、処理能力を考慮して計量容器1及び1’と2個上下に設けたものである。物品15が受け入れられ、1の計量容器が計測位置にあるので計量は実行可能である。この時計量容器1の反対側に設けた計量容器1´は物品を排出した転倒位置にあり、空になっている状態である。そしてこの動作を行わせるため、計量容器反転駆動部6を設け計量容器反転枢軸4経て上下の計量容器1及び1’はシーケンスに従って反転する。そこで計量容器の回動について説明する。図3に示すように、計量容器反転枢軸4の軸心7と直交した計量容器回動軸心14には計量容器支え金具2をベースとして軸受けメタル17を貫通したシャット(図示せず)と共に計量容器1及び1’は対称に回動自在に保持されている。そして該シャフト(図示せず)には傘歯車18が嵌合されており、計量容器1及び1’と一体的に軸心14を中心として回動可能となっている。傘歯車18には傘歯車19が噛み合っており、傘歯車19はシュート13の側壁に計量容器反転枢軸4の軸心7に合致させて固着され回転しない。傘歯車18及び19の組合せ部は回転軸変更手段20と称し、計量容器反転駆動部6により計量容器1及び1’が反転するに伴って、傘歯車18は固定の傘歯車19の周囲を廻り軸心7の回転を軸心14の回動に変えている。そして計量容器一回の回動角度は傘歯車18及び19の歯数の比率により決定される。又本実施例の場合はシュート13を含み計量側となっており、はかりとしての機能を損なわないようシュート13の上下の接続等はフレキシブルにするなどの配慮が必要である。
【0013】
図4においては図3と同様に計量容器を上下2個設けた構成であり、異なるところは計量容器の回動手段が電動機3及び平歯車22及び23にて伝達される機構である。
【0014】
【発明の効果】
本発明によると重量検出器上に計量容器反転装置を設置し物品を受け入れ計量して、計量完了後は反転させて計量済みの物品を排出する計量容器反転式の計量装置において、計量容器が計測位置から反転して転倒位置に変る毎に計量容器
を少しずつ回動させて排出口が前回の排出口より異ならせるようにする構成にしたことにより、微粒子で流動性がありながら付着性を有する粉体であっても、計量容器の内面に発生する付着痕跡及び付着痕跡から成長した付着物が物品の排出による流れにより除去されて、一定以上の付着の成長が阻止できるので高い計量精度が推持できる。又従来のようにバイブレータやノッカと言った振動や衝撃を利用したものではなく静かな運転が可能となり、計量への影響が無くなると共に計量容器の変形、破損の恐れがないなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例で計量容器が計測位置にある時の構成を示す正面図(A)と平面図(B)。
【図2】 本発明の実施例で計量容器が転倒位置にある時の構成を示す正面図。
【図3】 本発明の他の実施例で複数の計量容器を備え計量容器反転駆動部の動力により計量容器を回動させるための構成を示す正面図。
【図4】 本発明の他の実施例で複数の計量容器を備え計量容器の回動手段に電動機を用いた構成を示す正面図。
【図5】 計量容器の排出状態と計量容器への付着痕跡を転倒段階に従って示した図。
【図6】 従来の計量容器反転式計量装置。
【付号の説明】
1 計量容器
2 計量容器支え金具
3 計量容器回動用電動機
4 計量容器反転枢軸
5 軸受
6 計量容器反転駆動部
9 重量検出器
10 計量容器反転装置の取付金具
11 重量検出器用取付金具
12 定盤
13 シュート
15 物品
16 付着痕跡
18 傘歯車
19 傘歯車
22 平歯車
23 平歯車
Claims (6)
- 重量検出器上に設置されており、物品を受け入れてその重量を計測するための計量容器を備え、該計量容器が反転することにより計量済みの物品を排出し、再反転して物品を受け入れる状態にする計量容器反転装置を備えた容器反転式計量装置において、上記計量容器反転装置の計量容器反転枢軸の軸心と直交した計量容器回動軸心を設け、上記計量容器が物品を排出する毎に上記計量容器の内面における物品の付着痕跡が順次変移するように上記計量容器を上記計量容器回動軸心を中心に回動させることを特徴とする容器反転式計量装置の計量ホッパ。
- 上記計量容器に物品を受け入れ計量し、その後該計量容器を反転させて上記計量済みの物品を排出し、空になった該計量容器を再反転させて物品を受け入れ状態にする計量1サイクル中において、上記計量容器回動軸心を中心に該計量容器に対し少なくとも一回の回動を与えることを特徴とする請求項1記載の容器反転式計量装置の計量ホッパ。
- 計量容器を回動させる手段が電動機であることを特徴とする請求項1記載の容器反転式計量装置の計量ホッパ。
- 重量検出器上に設置されており、物品を受け入れてその重量を計測するための計量容器を2個備え、一方の計量容器が物品を受け入れてその重量を計量できる計測位置にあるとき、他方の計量容器は計量済みの物品を排出する転倒位置をとり得るように構成された枢軸を有し、該枢軸の軸心を中心に2個の計量容器が回転することにより上記各計量容器が交互に計測位置及び転倒位置を繰り返すことができるように形成されており、上記枢軸の軸心と直交した計量容器回動軸心を設け、上記各計量容器が物品を排出する毎に上記各計量容器の内面における物品の付着痕跡が順次変移するように上記各計量容器を上記計量容器回動軸心を中心に回動させることを特徴とする容器反転式計量装置の計量ホッパ。
- 請求項4記載の構成において、上記枢軸の軸心を中心に2個の計量容器が交互に計測位置及び転倒位置を繰り返すことができるように形成されており、上記枢軸の軸心と直交した計量容器回動軸心を設け、上記各計量容器が物品を排出する毎に上記各計量容器の内面における物品の付着痕跡が順次変移するように上記各計量容器を回動させる手段が、上記枢軸の軸心を中心として回転する計量容器回転駆動部の回転に伴って回転軸変更手段を介して伝達されることを特徴とする容器反転式計量装置の計量ホッパ。
- 請求項4記載の構成において、上記各計量容器が物品を排出する毎に上記各計量容器の内面における物品の付着痕跡が順次変移するように上記計量容器を回動させる手段が上記枢軸の軸心と直交した計量容器回動軸心を中心として回動する電動機であることを特徴とする容器反転式計量装置のホッパ。
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