JP4157436B2 - 廃プラスチック油化処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチック廃棄物を熱分解して、油化処理する廃プラスチック油化処理装置にかかり、その加熱部分の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プラスチック廃棄物を熱分解処理して、油成分を取り出す廃プラスチック油化処理装置が用いられるようになってきた。
【0003】
この種の廃プラスチック油化処理装置では、プラスチック廃棄物を熱分解装置にて分解し、発生した分解ガス(油蒸気)を凝縮し、得られた分解油を一旦分解油ドラムに回収する。この分解油を生成油回収塔(蒸留塔)に送り、ここで沸点の差により、軽質油、中質油、重質油に分留処理し、各々軽質油タンク、中質油タンク、重質油タンクに貯留する(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この例では熱分解装置にて発生した分解ガス(油蒸気)を凝縮して分解油ドラムに回収しているが、以下に説明する内容はこのようなシステムに限らず、発生した分解ガス(油ガス)をそのまま生成油回収塔(蒸留塔)に送る場合等にも適用できるものである。
【0005】
分解油を生成油回収塔で分留処理する際、分解油に熱を加えるため、分解油を回収塔加熱炉で加熱する。このとき、分解油は、効率よく加熱するため、回収塔加熱炉内に配設された、比較的細く、かつ折曲げ形成された伝熱管内に通され、この伝熱管外部に設けられた熱源によって加熱される。
【0006】
ところで、プラスチック廃棄物を熱分解した分解油は不飽和分が多い。このため、生成油回収塔(蒸留塔)にて分解油を蒸留する際、上述のように回収塔加熱炉にて加熱すると、回収塔加熱炉内の伝熱管内で再分解・再重合を起こし易い。また、腐食性物質の存在により、伝熱管内でコーキングを起こしたり、腐食が進展する問題がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−173690号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このように、廃プラスチック油化処理工程で得られる分解油を蒸留処理するために、分解油を加熱する際、加熱炉の伝熱管内でコーキングを起こしたり、腐食が進展することがある。
【0009】
本発明の目的は、分解油を蒸留処理すべく加熱炉内で加熱する際、伝熱管内でのコーキングを防止し、腐食を起こすことなく、安定運転できる廃プラスチック油化処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明による廃プラスチック油化処理装置は、熱分解によりプラスチック廃棄物から分解された分解油を沸点の差により蒸留する生成油回収塔と、伝熱管及びこの伝熱管をその外部から加熱する熱源を有する回収塔加熱炉と、前記分解油を生成油回収塔の下段に送る分解油供給路と、前記生成油回収塔の生成油が抜き出される部分を管路により前記回収塔加熱炉の伝熱管の入り側に直接連結し、この伝熱管の出側を管路により生成油回収塔の前記下段に連結し、前記生成油回収塔で生成された生成油のみを回収塔加熱炉で加熱させ、この加熱された生成油を生成油回収塔の下段に供給する熱循環ループとを備えたことを特徴とする。
【0011】
本発明では、回収塔加熱炉は、筒状を成し、その内部下方に熱源となるバーナが設置され、上部から排気する炉体を有し、伝熱管は、上記炉体内のバーナ近くの下部内壁面に沿って配置された輻射加熱管部と、炉体内の上部に設置され前記バーナの排気ガスにより加熱される対流加熱管部とからなり、熱循環ループの入り側管路は前記伝熱管の対流加熱管部に連結され、熱循環ループの出側管路は輻射加熱管部に連結し、生成油回収塔から抜き出された生成油は、伝熱管の対流加熱管部から輻射加熱管部に流れ、輻射加熱管部から前記生成油回収塔の下部に流れるように構成する。
【0012】
また、本発明では、熱循環ループの出側管路に圧力制御弁を設置し回収塔加熱炉からの伝熱管出口部分の液の比率が30%wt以上となるように管路内圧力を調整する。
【0013】
また、本発明では、圧力調整弁は、管路内圧力を検出し、その検出圧力により開度を制御できる構成とする。
【0015】
さらに、本発明では、生成油回収塔の運転圧力を減圧し、回収塔加熱炉の伝熱管出口温度を350℃以下となるように設定するとよい。
【0016】
これらの発明では、生成油回収塔によって生成された生成油の一部を回収塔加熱炉の伝熱管に流して加熱し、加熱後の生成油を生成油回収塔の分解油貯留部に供給するようにしたので、伝熱管内でコーキングが生じたりすることなく安定した蒸留運転を行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による廃プラスチック油化処理装置の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0018】
始に、図7によって一般的な廃プラスチック油化処理設備のシステム構成を概略説明する。
【0019】
この廃プラスチック油化処理システムは、前処理工程11と、脱塩化水素・熱分解工程12と、塩酸処理工程13と生成油回収工程14と、排ガス処理工程15とで構成されている。
【0020】
前処理工程11では、ペール状に減容化されたプラスチック廃棄物17が搬入され、破砕機18で破砕された後、乾燥機19で乾燥される。そして、乾燥機サイクロン20から風選機21及び磁選機22を経て不純物が除去され、造粒機23にて造粒され、造粒サイロ24に貯留される。
【0021】
脱塩化水素・熱分解工程12では、前処理工程11で造粒されたプラスチックが、脱塩装置ホッパー26から脱塩装置27に投入され、脱塩処理された後、溶融状態で溶融槽28に一旦貯留される。
【0022】
脱塩処理により分離された脱塩ガスは塩酸処理工程13に送られ、脱塩ガス燃焼炉32、塩化水素吸収塔33で処理され、生成された塩酸は塩酸タンク34に貯留される。
【0023】
また、脱塩処理された溶融状態の被処理物は、溶融槽28から熱分解装置29に供給され、ここで分解ガス(油蒸気)と残渣とに分離される。このうち残渣は、残渣冷却コンベア30により冷却された後、図示しない残渣処理部に排出される。一方、分解ガスは、凝縮され分解油となって、生成油回収工程14に設けられた分解油ドラム36に蓄積される。
【0024】
生成油回収工程14では、分解油ドラム36に貯留した分解油を生成油回収塔37に送り、ここで沸点の差により軽質油、中質油、重質油に分留処理し、それぞれ軽質油タンク38、中質油タンク39、重質油タンク40に貯留する。
【0025】
なお、この生成油回収工程14及び前記塩酸処理工程13で生じた排ガスは、排ガス処理工程15において排ガス燃焼装置42で燃焼処理され、無害化されて大気に放出される。
【0026】
本発明は、生成油回収工程14に関するもので、以下詳細に説明する。
【0027】
図1において、熱分解によりプラスチック廃棄物から分解された分解油は、分解油ドラム36から分解油ポンプ45により、分解油供給路46を通って生成油回収塔37の下段に送られる。この分解油供給路46の途中には、分解油加熱器47が設けられている。この分解油加熱器47は、生成油回収塔37から取出された高温の重質油により分解油を加熱する。
【0028】
50は回収塔加熱炉(以下、単に加熱炉と呼ぶ)で、内部に伝熱管51と、この伝熱管51を加熱する熱源52とを有する。この加熱炉50の詳細構造については後述する。この加熱炉50に設けられた伝熱管51の入り側は、中間部にポンプ53を有する管路54Aにより、生成油回収塔37の生成油(例えば、中質油)が抜き出される部分(例えば、中段部分)に連結している。また、この伝熱管51の出側は管路54Bにより、生成油回収塔37の下段に連結し、熱循環ループ54を形成している。なお、前記管路54Aを熱循環ループ54の入り側管路と呼び、54Bを同出側管路と呼ぶ。
【0029】
上記入り側管路54Aの、ポンプ53の吐出側部分からは、戻し管路55及び中質油取出し管路56が分岐接続されている。戻し管路55は生成油回収塔37から取出された中質油の一部を生成油回収塔37の中段に戻す。また、中質油取出し管路56は生成油回収塔37から取出された中質油の一部を冷却器57で冷却し、図示しない中質油タンクに送油する。
【0030】
生成油回収塔37の底部には、重質油取出し管路59が連結されており、蒸留運転時、生成油回収塔37の底部に滞留する重質油をポンプ60により取出す。この管路59には、前記分解油加熱器47及び冷却器61が設けられており、取り出された重質油は、これらによって冷却された後、図示しない重質油タンクに送油される。また、この重質油取出し管路59からは戻し管路62が分岐しており、取出された重質油の一部を、生成油回収塔37の下段に戻している。
【0031】
生成油回収塔37の塔頂部には塔頂ガス取出し管路64が連結しており、前記分解油ドラム36からの管路65と合体し、凝縮器66を介して塔頂ドラム67に連結している。このため、生成油回収塔37の塔頂ガスは、分解油ドラム37内のガス成分と共に凝縮器66で凝縮され、塔頂ドラム67内に貯留される。この登頂ドラム67内に貯留された油成分は軽質油として、ポンプ68により図示しない軽質油タンクに送油される。また、この軽質油の一部は、戻し管路69により生成油回収塔37の上段に戻される。
【0032】
塔頂ドラム67内に滞留するガス成分は、真空ポンプ70によって吸引され、オフガスとして排ガス処理工程に送られる。また、この真空ポンプ70は、生成油回収塔37内の塔頂ガスを吸引する機能を有し、生成油回収塔37内の運転圧力を調整することができる。
【0033】
次に、加熱炉50の詳細構成を図2により説明する。
【0034】
71は炉体で、細首部を有する筒状を成し、その内部下方に熱源となるバーナ52が設置されている。また、上部には排気筒72が一体的に連結され、バーナ52による燃焼排ガスは、この排気筒72を通して上部から排気される。伝熱管51は、炉体71内の下部に設置される輻射加熱管部51Aと、上方に配置される対流加熱管部51Bとからなる。輻射加熱管部51Aは、炉体71内において、バーナ52の炎を囲むように、下部内壁面に沿って配置され、バーナ炎の輻射熱により加熱される。対流加熱管部51Bは、炉体71上部の排気筒72によって形成される排気通路内に設置され、バーナ52の排気ガスにより加熱される。
【0035】
対流加熱管部51Bは、1本のフィン付の細管を、図3(a)(b)で示すように、多数回折返して、全体として直方体状を成すように形成したもので、図2で示すように、排気筒72によって形成される排気通路を横断するように設置される。また、図3(b)で示すように、対流加熱管部51Bの一端51Baは、図1で示した熱循環ループ54の入り側管路54Aと連結しており、他端51Bbは、クロスオーバ管51Cに連結し、このクロスオーバ管51Cを介して、下方に配置される輻射加熱管部51Aと連通する。
【0036】
輻射加熱管部51Aは、1本の細管を図4で示すように多数回折返して平面状に形成し、これを図5で示すように、炉体71の内壁面に沿って筒状に設置している。そして、図4で示す一端51Aaはクロスオーバ管51Cに連結し、このクロスオーバ管51Cを介して上方に配置された対流加熱管部51Bと連通する。また、図4で示す他端51Abは、図1で示した熱循環ループ54の出側管路54Bと連結している。
【0037】
したがって、生成油回収塔37からの中質油の一部は、加熱炉50において、伝熱管51の対流加熱管部51Bに入り、この対流加熱管部51Bから輻射加熱管部51Aに流れ、この輻射加熱管部51Aにおいて一部が気化するように構成されている。
【0038】
上記構成において、分解油ドラム36内の分解油は分解油供給路46を通って、生成油回収塔37の下段に直接送り込まれる。蒸留運転時、生成油回収塔37の中段から中質油が管路54Aに設けられたポンプ53よって抜き出される。生成油回収塔37の中段から抜き出された中質油は、中質油取出し管路56により、中質油冷却器57を経て図示しない中質油タンクに回収される。また、その一部は戻し管55により生成油回収塔37の中段に循環すると共に、加熱炉50に送られ加熱される。
【0039】
すなわち、生成油回収塔37の中段からポンプ53により送油され加熱炉50内に流入した中質油は、まず加熱炉50内の上部に設置された対流加熱管部51Bを流れて加熱される。その後、下部に円筒状に配列された輻射加熱管部51Aを流れることによりさらに加熱される。そして、この輻射加熱管部51A内で中質油が一部気化し気液2相流となり、加熱炉50から管路54Bに流出する。
【0040】
加熱炉50で加熱され、一部気化して気液2相流となった中質油は、管路54Bにより生成油回収塔37の下段に戻される。すなわち、生成油回収塔37の中段から加熱炉50を通り、生成油回収塔37の下段にいたる熱循環ループ54が形成される。したがって、常時安定的に生成油回収塔37に熱を供給しつつ、分解油を生成油回収塔37で蒸留することができる。
【0041】
このように、一旦蒸留処理後の安定した生成油(例えば、中質油)を加熱炉50で加熱し、その熱を生成油回収塔37に供給するように構成したので、従来の、不飽和分が多い分解油を直接回収塔加熱炉に送り込む場合のように、回収塔加熱炉内で分解油が再重合したり、コーキングして、それが濃くなり、伝熱管が閉塞することを防止できる。すなわち、加熱炉50内に流入した生成油(中質油)は、細管で連続形成された対流加熱管部51Bから輻射加熱管部51Aに流れるが、途中に滞留部が無い為、入口から出口まで連続的に流れることになり、生成油が滞留しコーキングし、それが濃くなって伝熱管内部を閉塞することはなく、加熱炉50内での再重合やコーキングを防止し、常時安定的に生成油回収塔37を加熱できる。
【0042】
なお、軽質油は生成油回収塔37の頭頂部から抜き出した塔頂ガスから回収され、重質油は生成油回収塔37の下部ボトムより抜出し、回収される。
【0043】
また、蒸留運転の起動時は、生成油回収塔37から生成油が取り出せないため、図示しない起動用配管により、別途用意した生成油を加熱炉50供給して加熱すればよい。
【0044】
ここで、加熱炉50内で加熱され、管路54Bを経て生成油回収塔37に熱を供給する中質油を、その一部が気化した気液2相流としている。これは、気体成分を含んでいる方が、生成油回収塔37の下段部において、そこに貯留されている分解油とよく混合し、効率的に加熱できるためである。そこで、この気液の割合を好ましい割合に制御することが考えられる。
【0045】
図6はこのような考えに基づくもので、熱循環ループ54の出側管路54Bに圧力制御弁74を設置し、加熱炉50からの伝熱管出口部分の液の比率が30%wt以上(蒸気成分70%wt未満)となるように管路内圧力を調整する。すなわち、圧力制御弁74の開度を制御し、管路54Bを含む伝熱管51内の圧力を高めることにより、伝熱管51内の出口の液の比率を30%wt以上にする。この圧力制御弁74の設置位置は、できるだけ生成油回収塔37直近に設置するのがよい。これは、伝熱管51出口から生成油回収塔37までのできるだけ広い範囲で圧力が均一な方がよいためである。
【0046】
このように、加熱炉50の伝熱管51の出口側に圧力制御弁74を設置することにより、伝熱管51内出口の液の比率が調整可能となり、伝熱管51内出口で液の比率を低くすることにより、伝熱管51内で加熱温度が高まる。このため、伝熱管51の内壁での生成油のコーキングを防止し、コーキングに基づく伝熱管51内部の閉塞を防止することができ、安定的に生成油回収塔37を加熱できる。
【0047】
圧力調整弁74の開度は、手動によって操作してもよいが、図示のように、管路54B内の圧力を圧力センサー75で検出し、その検出圧力により圧力調整弁74の開度を自動制御してもよい。このように構成すると、圧力制御弁74の開度は、管路54B内の圧力変動に対し自動的に制御されるため、運転中における伝熱管51内出口の液の比率を常に一定に調整可能となり、伝熱管51内出口で液の比率が極端に低くなるのを防止でき、より安定した運転を行なうことができる。
【0048】
加熱炉50の伝熱管51は口径を細く設定し、管内流速が、起動時及び立下げ時においても常に乱流域になるようにした。すなわち、管内流量によって異なるが、伝熱管51の口径を細くすると管内流速が速くなって乱流域となり、熱伝達効率が高くなり、伝熱管51内の再重合、コーキングを有効に防止することができる。
【0049】
また、加熱炉50に設けられた伝熱管51の出口温度は350℃以下にすることが望ましい。すなわち、加熱炉50の伝熱管出口温度が350℃を越えると、加熱炉50内に流入した生成油は加熱され過ぎ、直ぐにコーキングしやすい条件になるためである。このように伝熱管51の出口温度を制限するためには、伝熱管51を含む管路内の圧力を調整すればよい。このように管路内圧力を下げるには生成油回収塔37の運転圧力を減圧すればよい。
【0050】
通常、生成油回収塔37は、図1で示した真空ポンプ70により負圧または負圧に近い状態で運転されている。中質油は熱循環ループ54の入り側管路54Aに設けたポンプ53により生成油回収塔37から抜き出され、このポンプ以降の加熱炉50内の伝熱管51を含む管路内は正圧に維持される。この管路内圧力を高めると、前述のように伝熱管51内の出口の液の比率を30%wt以上にすることができるが、出口温度も上昇する。そこで、このように圧力を高めた状態においても伝熱管51の出口温度が350℃以下となるように、生成油回収塔37の運転圧力を減圧する。
【0051】
すなわち、真空ポンプ70により、生成油回収塔37の運転圧力を減圧し、加熱炉50の伝熱管出口温度が350℃以下になるようにする。この結果、伝熱管51内での再重合やコーキングを防止できる。また、伝熱管51内出口の液の比率も一定に調整しやすくなり、液の比率か極端に低くなるのを防止することもできる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、廃プラスチックの分解油を蒸留処理するために分解油を加熱する際、回収塔加熱炉の伝熱管内での再集合やコーキング発生を有効に防止できるので、安定した廃プラスチック油化処理を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による廃プラスチック油化処理装置の一実施の形態を示す系統図である。
【図2】同上一実施の形態に用いる回収塔加熱炉の断面図である。
【図3】同上一実施の形態に用いる対流加熱部を示しており(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図4】同上一実施の形態に用いる輻射加熱部を示す展開正面図である。
【図5】同上一実施の形態における輻射加熱部の取付け状態を示す平断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す系統図である。
【図7】一般的な廃プラスチック油化処理装置の全体構成を示す模式図である。
【符号の説明】
36 分解油ドラム
37 生成油回収塔
46 分解油供給路
50 回収塔加熱炉
51 伝熱管
51A 輻射加熱管部
51B 対流加熱管部
52 熱源(バーナ)
54 熱循環ループ
54A 熱循環ループの入り側
54B 熱循環ループの出側
71 炉体
74 圧力調整弁
75 圧力センサー
Claims (5)
- 熱分解によりプラスチック廃棄物から分解された分解油を沸点の差により蒸留する生成油回収塔と、
伝熱管及びこの伝熱管をその外部から加熱する熱源を有する回収塔加熱炉と、
前記分解油を生成油回収塔の下段に送る分解油供給路と、
前記生成油回収塔の生成油が抜き出される部分を管路により前記回収塔加熱炉の伝熱管の入り側に直接連結し、この伝熱管の出側を管路により生成油回収塔の前記下段に連結し、前記生成油回収塔で生成された生成油のみを回収塔加熱炉で加熱させ、この加熱された生成油を生成油回収塔の下段に供給する熱循環ループと、
を備えたことを特徴とする廃プラスチック油化処理装置。 - 回収塔加熱炉は、
筒状を成し、その内部下方に熱源となるバーナが設置され、上部から排気する炉体を有し、
伝熱管は、上記炉体内のバーナ近くの下部内壁面に沿って配置された輻射加熱管部と、炉体内の上部に設置され前記バーナの排気ガスにより加熱される対流加熱管部とからなり、
熱循環ループの入り側管路は前記伝熱管の対流加熱管部に連結され、熱循環ループの出側管路は輻射加熱管部に連結し、
生成油回収塔から抜き出された生成油は、伝熱管の対流加熱管部から輻射加熱管部に流れ、輻射加熱管部から前記生成油回収塔の下部に流れるように構成した
ことを特徴とする請求項1に記載の廃プラスチック油化処理装置。 - 熱循環ループの出側管路に圧力制御弁を設置し回収塔加熱炉からの伝熱管出口部分の液の比率が30%wt以上となるように管路内圧力を調整する
ことを特徴とする請求項1に記載の廃プラスチック油化処理装置。 - 圧力調整弁は、管路内圧力を検出し、その検出圧力により開度を制御できる構成とした
ことを特徴とする請求項3に記載の廃プラスチック油化処理装置。 - 生成油回収塔の運転圧力を減圧し、回収塔加熱炉の伝熱管出口温度が350℃以下となるように設定した
ことを特徴とする請求項1に記載の廃プラスチック油化処理装置。
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