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JP4158048B2 - ブロック製造工程中の鉄筋保持方法 - Google Patents
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本発明は、ブロック製造工程中の鉄筋保持方法に関するものであり、詳しくは、護岸用大型ブロック等の製造に際して強度的に安定した構造が得られるブロックの製造工程中の鉄筋保持方法に関するものである。
従来、護岸用ブロック等においては、方形板状のブロックに所定形状の締結用鉄筋を配筋し、その各締結端部をブロックの各隅部側壁から突出させて敷設時の互いに隣接するブロックの連結用となしており、かかるブロックにあっては、その製造工程中において、上面開口型の型枠内に上記締結用鉄筋をほぼ水平状に配し、その各締結端部を特に保持することなく単に型枠外へ突出させていた。
しかしながら、縦、横の長さが各50cm程度以下の通常の護岸用ブロック以上の大きさ、例えば縦又は横の長さが1m程度或いはそれ以上として施工の省力化を図った護岸用大型ブロック等の製造工程中においては、型枠内にほぼ水平状に配した締結用鉄筋の各締結端部を型枠外に突出させ、特に固定化することなく該締結端部を単に支持しているにすぎないために、型枠内の締結用鉄筋がその自重や型枠内に充填したコンクリートの影響を受けて下方に凸状に湾曲して垂れ下がり、そのままの状態でコンクリートが硬化して製品化されてしまい、ほぼ水平状に配筋されることで適切な有効高さとかぶり寸法を確保して、使用時の曲げ荷重に対し有効に作用して抵抗するという鉄筋の役割を果たせ得ず、使用荷重に対してひび割れが発生する等、所定のブロック強度を保てない問題点があった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、護岸用大型ブロック等の製造に際して強度的に安定した構造が得られるブロック製造工程中の鉄筋保持方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のブロック製造工程中の鉄筋保持方法は、ブロック本体2に所定形状の締結用鉄筋7を配筋し、その各締結端部7aをブロック本体2の各隅部側壁2cから突出させてなるブロックの製造工程中の鉄筋保持方法であって、締結用鉄筋7をその外郭形状をほぼ十字手裏剣状となすべく、ほぼ菱形状に屈曲形成した2組の鉄筋を十字状に重ね合わせ、その十字状をなす交差方向の各端部4箇所を吊杆状の締結端部7aとなすとともに、交差部をなす各連結点7bで接合して連結一体化した平面的構造体となし、上面開口型の型枠8内にほぼ水平状に配した上記締結用鉄筋7の各締結端部7aを型枠8外へ突出させ、型枠8外で吊杆状の各締結端部7aを下方に押圧して型枠8から斜め下方に向けて突出すべく保持することにより、型枠8内にある締結用鉄筋7全体に緊張力を付与することを特徴とする
本発明のブロック製造工程中の鉄筋保持方法は、上面開口型の型枠内にほぼ水平状に配した平面的構造体をなす締結用鉄筋の吊杆状の各締結端部を型枠外へ突出させ、型枠外で下方に押圧して型枠から斜め下方に向けて突出すべく保持することにより、型枠内にある締結用鉄筋全体に緊張力を付与するために、ブロック製造工程中において、締結用鉄筋がその自重や型枠内に充填するコンクリートの影響を受けて下向き凸状に垂れ下がらず、コンクリート充填後にも適切な有効高さとかぶり寸法を保持してほぼ水平状又は上向き凸状で緊張状態に配筋できる。従って、締結用鉄筋に予め与えておいた引張力がコンクリート硬化後にブロック本体へ圧縮力として伝達され、ブロック本体に内部応力を潜在させることとなり、該潜在応力により、負荷時におけるブロック本体の耐曲げ性が高められて、ひび割れを生ぜず強度的に安定した構造のブロックの製造に寄与できる。
又、上記締結用鉄筋その外郭形状をほぼ十字手裏剣状となすべく、ほぼ菱形状に屈曲形成した2組の鉄筋を十字状に重ね合わせ、その十字状をなす交差方向の各端部4箇所を吊杆状の締結端部となすとともに、交差部をなす各連結点で接合して連結一体化した平面的構造体としたために、上記の如く吊杆状の各締結端部に外力を作用せしめて締結用鉄筋全体を緊張すると、上記十字状をなす交差方向の外向き、即ち成形するブロック本体の対角部へ向け作用する夫々の引張力を、締結用鉄筋の各連結点で上記ブロック本体の各側壁方向への引張合力としてそれぞれ均等に作用せしめるという、効果的な緊張状態が得られ、強度的に安定した構造のブロックの製造に寄与できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は護岸用大型ブロックの一例を示し、1は大型ブロックであって、隅切方形板状のブロック本体2内に、後述する図2に示す如き所定形状の締結用鉄筋7が配筋され、該締結用鉄筋7のほぼV形状の吊杆状をなす各締結端部7aがブロック本体2の各隅切状の隅部側壁2cから外方に突出され、各締結端部7aが大型ブロック1の敷設時に互いに隣接するブロック本体2の連結部位となされる。
尚、上記ブロック本体2の表面には、その縁部2aとの間に表面部2bを額縁状に残置して凹部3が設けられ、該凹部3を左右に分割する真直ぐなリブ4が、相対して凹部3を形成する上側内壁3bと下側内壁3cにわたって突設され、図1(ロ)に示す如く、ブロック本体2の上下左右の側壁2dには、各隅切部の両側に位置する凸部2eが設けられるとともに、各凸部2e間に側壁2dの長さ方向に沿う凹溝2fが設けられている。
本発明のブロック製造工程中の鉄筋保持方法は、例えば上記大型ブロック1やその他の形状、構造を有するブロック本体2に所定形状の締結用鉄筋7を配筋し、その各締結端部7aをブロック本体2の各外側壁から突出させてなるブロックの製造工程中の鉄筋保持方法である。
図2は、上記図1等における大型ブロック1の締結用鉄筋7を示し、該締結用鉄筋7はその外郭形状がほぼ十字手裏剣状の形状をなすべく、ほぼ菱形状に屈曲形成された2組の鉄筋が十字状に重ね合わされ、交差部をなす各連結点7bで接合されて連結一体化してなる平面的構造体をなし、その十字状をなす各交差方向の端部4箇所を吊杆状の締結端部7aとなしている。
而して、本発明のブロック製造工程中の鉄筋保持方法は、型枠8の組立時に、図3に示す如く、上記平面的構造体をなす締結用鉄筋7を上面開口型の型枠8内にほぼ水平状に配し、その吊杆状の各締結端部7aを型枠8外に突出させるとともに、型枠8外で各締結端部7aを下方に押圧して水平状より斜め下方に向けて保持することで、型枠8内にある締結用鉄筋7全体に緊張力を付与するものである。
具体的には、まず上記締結用鉄筋7を型枠8内にほぼ水平状に配するに際し、図4(ニ)に示す如く、型枠8の各隅部において、その対角線方向で、上記大型ブロック1の隅部側壁2cを成形する隅下側板8dの外側に離隔して立設した棒体8cに締結用鉄筋7の吊杆状をなす締結端部7aを外嵌状に挿通するとともに、底部型枠8aに連設して立設した前記隅下側板8dの上縁溝部8d′に上記締結端部7aを嵌め込んで支持する。
次いで、図4(イ)乃至(ハ)に示すように、型枠8の各隅部において、分割形成した型枠8の側部型枠8bにあって、上記大型ブロック1の隅部側壁2cを成形する隅上側板8eの外側に離隔して設けた下向き突片状の押圧片8fにより、上記締結端部7aの外端寄りを下方に押圧するようにし、分割せる側部型枠8bどうしを型合わせして固定する。即ち、上記押圧片8fの押圧により、上記締結端部7aの外突端がその外突付根部を支点として下向き斜降状を呈するとともに、前記外突付根部が隅下側板8dと隅上側板8eに挟持され、また、前記外突端が棒体8cに外嵌状で係止されることにより、型枠8外に突出せる各締結端部7aを強固に保持して固定することができる。
尚、上記押圧片8fは、分割した側部型枠8bの開閉構造上(四方に位置する側部型枠8bがその下部で型枠台8gに夫々軸着され、図3における上、下、左及び右方向に開閉する)、その下縁が上記締結端部7a上を摺動しつつそれを下方に押圧するべく、図4(ロ)に示すような吊杆状をなす締結端部7aの中央へ向けて上向き状を呈する傾斜面となされているが、側部型枠8bの分割、開閉構造によっては押圧片8fの下縁が水平面に形成され、締結端部7aを垂直に押圧する等、他の形状、構造であってもよい。
これによって型枠8内にある平面的構造体をなす締結用鉄筋7に緊張力を付与する(吊杆状の各締結端部7aの斜め下向き度合が大きい場合は図5(イ)に示す如く、上記締結用鉄筋7が上向き凸状に湾曲した状態で保持される)。
又、図5(ロ)に示す如く、型枠8内に生コンクリート27を充填してブロック本体2を形成しても、上記平面的構造体をなす締結用鉄筋7はその自重や生コンクリート27の影響を受けて下向き凸状に垂れ下がることなく、適切な有効高さとかぶり寸法が確保されると共に、緊張力を保持したままほぼ水平状(又は上向き凸状)に配筋でき、製品として上記締結用鉄筋7の緊張力、即ち内部応力が生コンクリート27の硬化後にブロック本体2内で収縮作用してブロック本体2に圧縮力を与え、使用時にブロック本体2に負荷が加わっても、ひび割れを生ぜず強度的に安定した構造のブロックが得られる。
尚、上記鉄筋保持方法においては、型枠8の隅下側板8dと隅上側板8eとにより締結用鉄筋7の締結端部7aを挟持、支持し、側部型枠8bの隅上側板8eの外側に離隔して設けた押圧片8fにより上記締結端部7aの外端寄りを下方に押圧しているが、本発明の鉄筋保持方法は、これに限定されるものではなく、型枠8外に突出した上記締結端部7aを水平状から斜め下方に向けて押圧することで、型枠8内にある締結用鉄筋7に緊張力を付与できればよく、型枠8に上記と異なる構造の押圧手段を付加したり、型枠8とは別に押圧治具や装置等の押圧手段を設ける等適宜手段が採用されればよい。
又、締結用鉄筋7が、上記図2に示す如きほぼ十字手裏剣状の外郭形状をなし、その十字状に交差する各連結点7bで夫々接合され連結一体化されてなる平面的構造体をなすことから、締結用鉄筋7の緊張時に、図3に示すように、十字状をなす交差方向、即ち、型枠8の対角部へ向け作用する夫々の引張力Ptを、上記各連結点7bで型枠8の側部型枠8b方向への引張合力Rとしてそれぞれ均等に作用せしめ効果的な緊張状態が得られるとともに、かかる状態で成形されたブロック本体2にあっても好適な圧縮力が得られ
、上記締結用鉄筋7を使用するブロック本体2について、上記大型ブロック1における形状の他、表面が平坦や凸状、凹凸状に形成される等、その形状、構造等は特に限定するものではない。
護岸用大型ブロックの一例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図、(ハ)は(ロ)のA−A断面図、(ニ)は(ロ)のB−B断面図。 図1等における護岸用大型ブロックの締結用鉄筋の例を示す平面図。 本発明のブロック製造工程中の鉄筋保持方法において、型枠に鉄筋を固定した状態を示す平面図。 (イ)は図3のN−N線より端部側を示す拡大平面図、(ロ)は(イ)の正面図、(ハ)は(ロ)のQ−Q断面図、(ニ)は(ハ)における鉄筋固定前を示す断面図。 (イ)は図3のP−P断面図、(ロ)は型枠にコンクリートを充填した状態を示す同断面図
符号の説明
大型ブロック
2 ブロック本体
2c 隅部側壁
7 締結用鉄筋
7a 締結端部
7b 連結点
8 型枠
8f 押圧片

Claims (1)

  1. ブロック本体(2)に所定形状の締結用鉄筋(7)を配筋し、その各締結端部(7a)をブロック本体(2)の各隅部側壁(2c)から突出させてなるブロックの製造工程中の鉄筋保持方法であって、締結用鉄筋(7)をその外郭形状をほぼ十字手裏剣状となすべく、ほぼ菱形状に屈曲形成した2組の鉄筋を十字状に重ね合わせ、その十字状をなす交差方向の各端部4箇所を吊杆状の締結端部(7a)となすとともに、交差部をなす各連結点(7b)で接合して連結一体化した平面的構造体となし、上面開口型の型枠(8)内にほぼ水平状に配した上記締結用鉄筋(7)の各締結端部(7a)を型枠(8)外へ突出させ、型枠(8)外で吊杆状の各締結端部(7a)を下方に押圧して型枠(8)から斜め下方に向けて突出すべく保持することにより、型枠(8)内にある締結用鉄筋(7)全体に緊張力を付与することを特徴とするブロック製造工程中の鉄筋保持方法。
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