JP4160744B2 - 設備機器及び該設備機器を設置した建物ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はユニット建物において好適に用いられるキッチン流し台、洗面台等の設備機器及び該設備機器を設置した建物ユニット並びにユニット建物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一棟の建物を略箱形に形成された建物ユニットに分けて工場生産し、これを建築現場に輸送し、建築現場において上下左右に隣接配置して施工・組み立てする方式のユニット建物は品質管理の良さや施工現場での施工工数が大幅に削減でき、短期間での施工が行える建物として広く普及している。
【0003】
このようなユニット建物では、キッチン流し台、洗面台等の設備機器が設置された建物ユニットが建築現場へ出荷され、建築現場において設備機器回りの給水、給湯配管などの敷設が行われている。
【0004】
しかしながら、設備機器回りの配管を建築現場で行なう場合には施工現場での施工工数が増大するに加え、床や壁などが敷設されているので、配管施工性が悪いという問題があった。
【0005】
そこで、例えば、特開2000−144827号公報によれば、設備機器の本体に設けた器具に接続した配管を床下等の本体の外側にまで延在させたプレ配管状態で出荷可能とした設備機器、該設備機器を設置した建物ユニット及びその製造方法が提案されている。
【0006】
これによれば、設備機器回りの配管の大半が建物ユニットの工場生産段階で行えるので、ユニット建物の生産性が向上されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、設備機器が配置された建物ユニットを上階として使用する場合には、床下に抜けて配管をするのが困難であり、配管を床面に転がし配管するのがよい。ここで、設備機器からの配管をユニット建物の床面に沿って転がし配管を敷設する場合には、設備機器の下箱底板と床面との間の間隔が狭いため、架橋ポリエチレン管の最小曲げRの確保が困難であり、エルボ(継手)を介して接続を行う必要が生じる。
【0008】
しかしながら、エルボを介して接続すると、このエルボの前後において可撓性配管とエルボとの接続が必要なため、これらの接続に要する施工工数の増大に加えて、これらの接続箇所からの水漏れに対する信頼性が低下するという問題が想定される。
【0009】
そこで、この発明は、設備機器からの配管を床面に転がし敷設する場合においても最小曲げを確保できる設備機器及び該設備機器を設置した建物ユニット並びにユニット建物の製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1記載の発明は、設備機器本体に設けられた下箱の配管敷設位置の底板に開口部を設け、該開口部の上に床面に対してフレキシブル配管により形成された給水給湯配管の最小曲げ半径より高い位置に収納天板を配置して前記開口部に跨って配管収納部を形成し、前記収納天板に前記給水給湯配管を固定するための貫通孔が設けられた設備機器を設置した建物ユニットにおいて、
前記貫通孔の直上で前記貫通孔を貫通して配管される前記給水給湯配管に接続するためのアダプターが固定され、該アダプターの一端には前記設備機器本体に接続された配管が建物ユニットの組立工場にて接続されており、前記給水給湯配管は共に建築現場にて前記設備機器の前記下箱から前記床面に転がし配管により敷設されていることを特徴とする建物ユニットである。
【0011】
このように構成すれば、配管収納部では収納天板の床面からの高さがフレキシブル配管の最小曲げ半径より高くなるので、設備機器本体からの配管を配管収納部内で床面に転がし敷設する場合においても最小曲げ半径を確保できる。
また、設備機器本体の配管の一部(設備機器本体からアダプターまで)が建物ユニットの組立工場にて施工されるので、建築現場での施工工数の低減が行える。
【0018】
また、フレキシブル配管に接続するためのアダプターが、配管収納部の直上に配置固定されているので、配管収納部へのフレキシブル配管による転がし配管の敷設が容易に行える。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図面に基づき説明する。
【0023】
まず、図1は、配管敷設後のユニット建物Tの部分断面図であり、不図示の下階建物ユニットの上に、この発明の実施の形態に係る建物ユニットUが載置されて接合されている。この建物ユニットUは、工場にて組み立てられたものであり、不図示の四隅に設けられた柱とその柱を横架する天井梁と床梁などの梁がジョイントピースなどにより接合された略箱形の骨組構造体を備えている。床梁6に横架された根太7の上に横桟7aなどを介して床面4が形成されている。
【0024】
この建物ユニットUには、シャワー水洗等の水栓1を備えた洗面台、キッチン流し台などの設備機器2が配されている。水栓1へ給水給湯するための給水給湯配管3は、架橋ポリエチレンなどのフレキシブル配管により形成され、この給水給湯配管3は設備機器2の下箱10から床面4を転がし配管により敷設され、建物の外壁5に沿って立ち上げられた配管収納スペースPSに収納され、不図示の給湯給水設備に接続されている。
【0025】
この下箱10の詳細は図3に示されている。この図3において下箱10は主要部品の組立分解図により説明されている。ここで符号11,12は組立用のL金具20…が固定された側板、符号13は側板11,12と平行に配置されて適宜に位置を仕切る中仕切板、符号14は側板11,12間に横架された底板である。また、符号15、16はそれぞれ中仕切固定金具21が固定された幕板、桟木であり、符号17は桟木、符号18は背板、符号22は扉取付用の丁番台座、符号23、24は収納部取付用のスライドレール、符号25は中仕切板13及び側板11に相対して固定された収納蓋受木桟、符号26はフレキシブル配管固定用の貫通孔26a…が設けられた収納天板、符号27は収納蓋を示している。
【0026】
ここで、底板14の図面右奥には切欠部29が形成されている。また、側板11の後方下部には切欠部11aが形成されている。
【0027】
このような下箱10は、例えば次の手順により組み立てられる。側板11に丁番台座22及びL金具20を木ねじなどにより固定し、幕板受木桟19を木ねじにて固定する。側板12にL字金具20を木ねじで固定し、側板12,中仕切板13にスライドレール23,24を固定する。ついで、中仕切板3に幕板受木桟19を木ねじで固定し、幕板15及び桟木16に中仕切固定金具21を木ねじで固定する。
【0028】
底板14,幕板15,16は側板11,12に、また、中仕切板13は底板14にダボ28…にてダボ組みにより、さらに、桟木17は、側板12と中仕切板13に、収納天板26は中仕切板13と側板11に同様にダボ組される。
【0029】
収納蓋受木桟25の前面より収納蓋27をビス止めすることにより、図2に示すように、収納蓋27の背面に配管収納部30が形成され、この配管収納部30は底板14の一部が床面4に向けて開口されているので、床面4から収納天板26の下面までの高さhが、床面4から底板14までの高さh4に比べて高く形成される。また、この配管収納部30は図1に示すように、側板11の下方の切欠部11aから架橋ポリエチレンなどのフレキシブル配管としての給水給湯配管3が転がし配管可能とされている。
【0030】
ここで、工場出荷時の建物ユニットUでは転がし配管は敷設されていない。図4及び図5に示すように、工場出荷時の建物ユニットUでは、貫通孔26aの直上の背板18に配管接続用のアダプター31が固定部材32により固定されている。このアダプター31は、例えば、図6に示すような弁(バルブ)付きであり、一端に水栓1のホース1aに接続されるジョイント部31aと他端には給水給湯配管3に接続されるジョイント部31bを備え、中央にはバルブを開閉するコック31cを備えている。また、符号32は、このアダプター31を保持して背面の背板に木ねじ等により固定する固定部材であり、この固定部材32によりアダプター31は貫通孔26aの直上に位置した状態で固定される。また、ジョイント部31aにはホース1aが接続される。
【0031】
この状態で工場から出荷された建物ユニットUは他の建物ユニットと接合されてユニット建物Tとされた後、設備機器2への転がし配管が行われる。この転がし配管の手順は特には限定されないが、例えば次の手順により行われる。
【0032】
まず、下箱10の収納蓋27を開放して外壁5を貫通して敷設された給水給湯配管3の一端を配管収納部30で立ち上げる。ついで、この給水給湯配管3の先端を貫通孔26aを貫通させ、適宜の位置でその周囲を貫通部26aの周縁に固定する。
【0033】
この貫通孔26aへの固定は、例えば、図7に示すような貫通ホルダー33を用いる。この貫通ホルダー33は、給水給湯配管3を貫通させて配管を保持する貫通孔33aと収納天板26へ固定するためのフランジ部33bを備えている。これにより、貫通孔26aを挿通させた給水給湯配管3の先端から貫通孔33aを貫通させつつ貫通ホルダー33を収納天板26に固定し、先端をジョイント部31bに接続する。
【0034】
これにより、収納天板26と床面4との高さhが十分に高いので、収納天板26の下に形成された配管収納部30内で切欠部11aから転がし配管された給水給湯配管3をホルダー33により収納天板26に固定してジョイント部31bに接続しても給水給湯配管3の最小曲げを確保することができる。
【0035】
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
【0036】
例えば、以上の発明の実施の形態では、本発明の実施の形態に係る建物ユニットUは上階に配置されていたが、1階などの下階に配置されていてもよい。給水給湯配管3は下階の場合でも、本発明の実施の形態と同様に床面を転がし配管させることにより、床下を利用せずに配管を行うことができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、配管収納部では収納天板の床面からの高さがフレキシブル配管の最小曲げ半径より高くなるので、設備機器本体からの配管を配管収納部内で床面に転がし敷設する場合においても最小曲げを確保できる。
また、設備機器を設置した建物ユニットにおいて、前記貫通孔の直上で前記貫通孔を貫通して配管されるフレキシブル配管に接続するためのアダプターが固定され、該アダプターの一端には前記設備機器本体に接続した配管が建物ユニットの組立工場にて接続されていることにより、設備機器本体の配管の一部(設備機器本体からアダプターまで)が建物ユニットの組立工場にて施工されるので、建築現場での施工工数の低減が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るユニット建物における転がし配管の状況を説明する部分断面図である。
【図2】図1のX−X縦断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る下箱の構造を説明するための組み立て斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る建物ユニットを説明する部分断面図である。
【図5】図4のY−Y縦断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例にて用いられるアダプターの組み付け状況を説明する斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例にて用いられるホルダーを説明する斜視図である。
【符号の説明】
1:水栓
1a:ホース
2:設備機器(設備機器本体)
3:給水給湯配管(フレキシブル配管)
4:床面
5:外壁
6:床梁
7:根太
7a:横桟
8:間仕切り
11:側板
12:側板
13:中仕切板
14:底板
15:幕板
16:桟木
17:桟木
18:背板
19:幕板受木桟
20:L金具
21:中仕切固定金具
22:丁番台座
23:スライドレール
24:スライドレール
25:収納蓋受木桟
26:収納天板
26a:貫通孔
27:収納蓋
28:ダボ
29:切欠部
30:配管収納部
31:アダプター
31a:ジョイント部
31b:ジョイント部
31c:コック
32:固定部材
T:ユニット建物
U:建物ユニット
PS:配管収納スペース
Claims (1)
- 設備機器本体に設けられた下箱の配管敷設位置の底板に開口部を設け、該開口部の上に床面に対してフレキシブル配管により形成された給水給湯配管の最小曲げ半径より高い位置に収納天板を配置して前記開口部に跨って配管収納部を形成し、前記収納天板に前記給水給湯配管を固定するための貫通孔が設けられた設備機器を設置した建物ユニットにおいて、
前記貫通孔の直上で前記貫通孔を貫通して配管される前記給水給湯配管に接続するためのアダプターが固定され、該アダプターの一端には前記設備機器本体に接続された配管が建物ユニットの組立工場にて接続されており、前記給水給湯配管は共に建築現場にて前記設備機器の前記下箱から前記床面に転がし配管により敷設されることを特徴とする建物ユニット。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2001308779A JP4160744B2 (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | 設備機器及び該設備機器を設置した建物ユニット |
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| JP2001308779A Expired - Fee Related JP4160744B2 (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | 設備機器及び該設備機器を設置した建物ユニット |
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