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JP4163173B2 - 収尿袋およびその製造方法 - Google Patents
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JP4163173B2 - 収尿袋およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ズボンなどの前あきを開けて小用を足すことができる男性用の収尿袋およびその製造方法に関する。
なお、本明細書において記述される尿を吸収してこれを保持するための「吸収体」とは、フラッフ状パルプや高吸水性樹脂(SAP:Super Absorbent Polymer)のみならず、これらを所望の形状に維持するためのティシュやシートなどを含めたものも意図している。
重度の寝たきりで排尿ケアを必要とする人の多くは、夜間の排尿量が多い時間帯において、展開型の使い捨ておむつと尿パッドとを併用することが一般的である。この場合、尿パッドが尿の吸収の主体として機能し、展開型おむつはおむつカバーのような補助的役割として用いられる。男性の場合、陰茎部分が動いて尿パッドから尿が漏れることがあるため、陰茎部分に対する尿パッドの固定をどのように行うかが非常に重要であり、特許文献1に記載されているように陰茎部分が差し込まれる尿取り袋に形成された開口部を伸縮弾性体にて囲むと共にその開口形状を工夫したり、特許文献2に記載されているように収尿袋に形成された開口部を介して収尿袋内に挿入される陰茎部分に対し、収尿袋に基端部が連結されたテープ状部材の先端側を巻き付けるようにしたものや、あるいは尿パッド自体を陰茎部分に巻き付ける形式のものなども知られている。
上述したような目的で用いられる従来の尿パッドは、液体不透過性のアウターシートと液体透過性のインナーシートとの間に尿を吸収保持するための吸収体を介在させた構造を一般的に有する。液体が透過しない液体不透過性のバックシートは、尿の漏れを防ぐために吸収体をカバーする機能を有するが、透湿性を持たせるために微小な通気孔を形成したポリエチレンフィルムなどが用いられる。また、吸収体は主にフラッフ状パルプと高吸水性樹脂(以下、SAPと記述する)とを混合してマット状にしたものをティッシュなどの被覆材で包んで構成されている。
特開2002−360622号公報 特開2003−235884号公報
従来の男性用の尿パッドは、介護を必要とする使用者を対象としたものであり、その着用状態ではズボンなどの前あき部分をあけて小用を足すことが基本的にできない。つまり使用者が尿意を催して尿パッドを使用せずに便所にて小用を足そうとした場合、尿パッドを完全に取り外す必要があり、小用を足した後に再びこの尿パッドを装着するという非常に手間が掛かるものであった。
本発明の目的は、着用状態のままズボンなどの前あき部分をあけて小用を足すことが可能な収尿袋およびその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の形態は、表面部および裏面部を有し、液不透過性の袋状をなす本体と、この本体の裏面部に形成され、男性器が挿入される後開口部と、前記本体内に収容され、尿を吸収してこれを保持し得る吸収体と、前記本体の表面部に形成され、この本体内に挿入された男性器の先端部を引き出すための前開口部とを具え、前記表面部は、上側表面部とこの上側表面部の下端部に上端部が重なり合う下側表面部とを有し、これら上側表面部と下側表面部との間に前記前開口部が形成されていることを特徴とする収尿袋にある。
本発明においては、使用時に男性器の陰茎部分を後開口部から本体内に挿入した後、この状態でブリーフなどの下ばきを重ねて着用し、下ばき内に収尿袋を保持する。この状態で尿が本体内に排出された場合、これは吸収体によって吸収保持されるが、下ばきの前あき部分を介して男性器の先端部を収尿袋の前開口部から出し、立ち姿勢にて小用を足すことも可能である。
本発明の第1の形態による収尿袋において、下側表面部の上端部に上側表面部の下端部を外側から重ね合わせることも可能であるが、上側表面部の下端部を下側表面部の上端部に対して内側に位置させることが好ましい。
前開口部を左右方向に延在させることが好ましい。
後開口部は、男性器の陰茎部のみ、または陰茎部と睾丸部とを挿入しやすい形状および大きさに設定することが必要であり、敏感な陰茎部分に配慮して開口部を柔軟な構造にすることが好ましい。このような観点から、後開口部を囲むように弾性部材を設けることは極めて有効であり、この弾性部材としてウレタンフォームシートなどの発泡樹脂シートが好適である。また、陰茎部および/または睾丸部を収尿袋内に挿入した後に陰茎部および/または睾丸部と後開口部との間に隙間が形成されないように、後開口部そのものに伸縮性を付与することも有効である。この目的のため、例えば後開口部周辺に天然系または合成系のウレタン糸,糸ゴム,平ゴムなどの伸縮弾性部材を伸長状態で固定し、後開口部を弾性的に絞って緊縮状態に保持することが可能である。これにより、着脱時は伸縮弾性部材の弾性力に抗して後開口部を拡げ、後開口部に陰茎部および/または睾丸部を挿入後は伸縮弾性部材の弾性力によって後開口部を緊縮させ、これらの間に隙間が形成されないようにすることができる。
本体に形成され、吸収体によって吸収されるべき尿を一時的に貯溜するトラップ部をさらに具えることができる。この場合、トラップ部が本体の一部を部分的に折り返すことにより形成された折り返し部を有するものであってよい。
本体の表面部に形成されて着用する下ばきの内側に収尿袋を剥離可能に接合するためのずれ止め粘着部をさらに具えることができる。
本体が外側に位置する液体不透過性のアウターシートと内側に位置する液体透過性のインナーシートとを有し、これらの間に吸収体を保持するようにしてもよい。
この場合、アウターシートとして不織布,合成樹脂フィルム,またはこれらを重ね合わせた積層シートを用いることができる。ここで採用し得る不織布として、例えばポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,その他の熱可塑性樹脂を原料とする合成繊維からなるものを挙げることができる。また、合成樹脂フィルムとして、例えばポリエチレンシート、特に微孔を形成したポリエチレンシートや、熱可塑性樹脂にフィラーを加えて延伸することにより、透湿性を持たせた液体不透過性のものが好ましい。このような透湿性を持たせた液体不透過性の合成樹脂フィルムを採用した場合、着用中のむれを抑制することができるため、より快適な着用感を得られる。
また、上述したインナーシートとして、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,その他の熱可塑性樹脂を原料とした合成繊維からなる不織布を親水化処理したものを採用することができる。
吸収体としては、通常の使いすておむつのような吸収性物品に使用されるものであれば何れも使用可能であるが、SAP含有率が高く、薄い吸収体であることが好ましい。すなわち、綿状パルプとSAPとを併用したものや、さらに熱融着繊維を加えたものなどを用いることができ、全体をティッシュのような親水性シートで包んだものが好ましい。この他に、親水性シートの片面にSAPの層を形成したものや、2枚の親水性シートの間にSAPを挟持したものなど、シート状の吸収体を使用することも可能である。
本発明の第2の形態は、本発明の第1の形態による収尿袋を製造する方法であって、連続的に搬送される帯状シートの所定領域に吸収体を接合するステップと、前記帯状シートに後開口部となるスリットを形成するステップと、前記帯状シートの幅方向一端側をその内側に折り畳むステップと、前記帯状シートの幅方向他端側を折り返された一端側と重なるように折り畳むステップと、幅方向両端部が折り畳まれた前記帯状シートをその幅方向に沿って所定間隔で接合してシール部を形成するステップと、前記シール部の中間部分を切断するステップとを具えたことを特徴とするものである。
本発明においては、帯状シートの幅方向一端側をその内側に折り畳み、次に帯状シートの幅方向他端側を折り返された一端側と重なるように折り畳むことにより、これらの重なり合い部分に前開口部が形成された状態となる。そして、幅方向両端部が折り畳まれた帯状シートをその幅方向に沿って所定間隔で接合してシール部を形成し、このシール部の中間部分を切断することにより、個々の収尿袋が得られる。
本発明の第2の形態による収尿袋の製造方法において、帯状シートが液体不透過性のアウターシートとこのアウターシートに接合される液体透過性のインナーシートとを有し、帯状シートにスリットを形成する前にこれらアウターシートとインナーシートとを接合するステップをさらに具えることができる。この場合、帯状シートに吸収体を接合するステップをアウターシートとインナーシートとを接合するステップの前に行うことが好ましい。
帯状シートにスリットを形成するに先立ち、このスリットが形成される部分を覆うように弾性部材を伸長状態で帯状シートに接合するステップをさらに具え、帯状シートにスリットを形成するステップがこの弾性部材にも同時にスリットを形成するステップを含むものであってよい。この場合、弾性部材を伸長状態で帯状シートに接合するステップをアウターシートとインナーシートとを接合する前に行うことが好ましい。
本発明の収尿袋によると、袋状の本体の表面部が上側表面部とこの上側表面部の下端部に対して上端部が重なり合う下側表面部とを有し、これら上側表面部と下側表面部との間に前開口部を形成したので、収尿袋を着用したまま、その前開口部から男性器の先端部を出して小用を足すことができる。
上側表面部の下端部を下側表面部の上端部に対して内側に位置させた場合、立ち姿勢で小用を足す際に、下ばきの前あき部分から前開口部を介して男性器の先端部を容易に引き出すことができる。また、誤って陰茎部を上側表面部と下側表面部との間に挟んでしまい、尿が外部に漏れてしまうような不具合を未然に防止することができる。
前開口部が左右方向に延在している場合、ズボンや下ばきの前あき部分に対して前開口部が横方向に交差した状態となるため、男性器の出し入れを容易に行うことができる。
後開口部を囲んでこれを絞る弾性部材を有する場合、収尿袋の着用中に後開口部から男性器が抜け外れたり、男性器との隙間から尿が漏れ出たりするような不具合を防止することができ、しかも着用感を向上させることが可能である。
吸収体によって吸収されるべき尿を一時的に貯溜するトラップ部を本体に形成した場合、吸収体が短時間で吸収し切れない尿を一時的にトラップ部に貯溜させ、このトラップ部に貯溜された尿を時間の経過に伴って吸収体に漸次吸収させることが可能となり、吸収体の吸収能力を最大限に発揮させることができる。この結果、吸収体自体の構造を簡略化して収尿袋を薄くコンパクト化することによって着用性を改善することができる。
トラップ部が本体の一部を部分的に折り返すことによって形成した折り返し部を有する場合、トラップ部を容易に形成することができ、しかも収尿袋がかさばらず、これをコンパクト化させることができる。
着用する下ばきの内側に収尿袋を剥離可能に接合するためのずれ止め粘着部を本体の表面部に形成した場合、下ばきに収尿袋を固定することが可能となり、収尿袋の着用性をさらに向上させることができる。
本体を外側に位置する液体不透過性のアウターシートと内側に位置する液体透過性のインナーシートとで本体を構成し、これらの間に吸収体を位置させた場合、肌触りを良好にしたインナーシートで肌触りの悪い吸収体を覆うことができ、収尿袋の着用感を向上させることが可能である。
本発明の収尿袋の製造方法によると、連続的に搬送される帯状シートの所定領域に吸収体を接合し、帯状シートに後開口部となるスリットを形成し、帯状シートの幅方向一端側をその内側に折り畳み、帯状シートの幅方向他端側を折り返された一端側と重なるように折り畳んだ後、幅方向両端部が折り畳まれた帯状シートをその幅方向に沿って所定間隔で接合してシール部を形成し、このシール部の中間部分を切断するようにしたので、本発明による収尿袋を複雑な工程なく低コストにて連続的に製造することができる。
帯状シートが液体不透過性のアウターシートとこのアウターシートに接合される液体透過性のインナーシートとを有し、帯状シートにスリットを形成する前にこれらアウターシートとインナーシートとを接合した場合、1回の工程でスリットを形成することが可能である。
帯状シートに吸収体を接合するステップをアウターシートとインナーシートとを接合する前に行った場合、アウターシートとインナーシートとの間に吸収体が保持され、肌触りを良好にしたインナーシートで肌触りの悪い吸収体を覆うことができる。
帯状シートにスリットを形成するに先立ち、このスリットが形成される部分を覆うように弾性部材を伸長状態で帯状シートに接合し、帯状シートにスリットを形成する際にこの弾性部材にも同時にスリットを形成するようにした場合、1回の工程でスリットを形成することが可能である。
弾性部材を伸長状態で帯状シートに接合するステップをアウターシートとインナーシートとを接合する前に行った場合、肌触りを良好にしたインナーシートで肌触りの悪い弾性部材を覆うことができる。
本発明による収尿袋の実施形態について、図1〜図10を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれらの実施形態のみに限らず、これらをさらに組み合わせたり、この明細書の特許請求の範囲に記載された本発明の概念に包含されるあらゆる変更や修正が可能であり、従って本発明の技術思想に帰属する他の任意の技術にも当然応用することができる。
第1の実施形態による収尿袋の正面形状および裏面形状を図1,図2に示し、着用状態における図1中のIII−III矢視断面形状を図3に示し、その使用形態の一例を図4に模式的に示す。すなわち、本実施形態における収尿袋10は、表面部11および裏面部12を有し、横長の矩形をなす袋状の本体13と、この本体13の裏面部12に形成されて図3中、二点鎖線で示す男性器の陰茎部分が挿入される後開口部14と、本体13内に収容され、尿を吸収してこれを保持し得る吸収体15と、本体13の表面部11に形成され、この本体13内に挿入された男性器の先端部(図4図中、二点鎖線で示す)を引き出すための前開口部16と、本体13の表面部11に設けられ、着用する下ばき、例えばブリーフなどの内側に収尿袋10を剥離可能に接合するためのずれ止め粘着部17とを具えている。
本実施形態における表面部11は、下端の折り返し部分にて裏面部12につながる下側表面部11aと、この下側表面部11aの上端部に下端部が内側から重ね合わされ、上端の折り返し部分にて裏面部12につながる上側表面部11bとを有し、これら下側表面部11aと上側表面部11bとの間に左右方向に延在する前開口部16が形成された状態となっている。このように、前開口部16を左右方向に延在させることにより、ズボンや下ばきの前あき部分に対して前開口部16が横切った状態となるため、ズボンや下ばきに対して収尿袋10の位置が多少ずれていたとしても、収尿袋10の前開口部16を介してズボンや下ばきの前あき部分から男性器の出し入れを容易に行うことができる。
左右の両側端縁部がヒートシール18によって塞がれた本体13は、着用時に外側、つまりブリーフ側に面する表面部11と、内側、つまり着用者側に面する裏面部12とを有し、それぞれ可撓性を有する液体不透過性のアウターシート19と液体透過性のインナーシート20とを一体的に接合したものをインナーシート20が内側となるように袋状に形成したものである。本実施形態では、これらアウターシート19とインナーシート20との間に吸収体15が挟み込まれた状態で保持され、後開口部14から収尿袋10内に差し込まれる男性器が肌触りの悪い吸収体15に直接触れないようにし、その着用感を良好に保つことを可能にしている。液体不透過性のアウターシート19は、この収尿袋10の使用形態に応じて液体透過性のものを採用することも可能であるが、本実施形態では一般的な下ばきの内側に装着することを意図しているため、液体不透過性のものであることが好ましい。ただし、液体不透過性のアウターシート19であっても、着用状態におけるむれを防止するため、透湿性、つまり通気性を有するものであることが望ましい。
本実施形態における後開口部14は、左右方向に延在するスリット状をなしている。この後開口部14の内側には、陰茎部に対する後開口部14の密着性を向上させるため、後開口部14を囲むように裏面部12に伸長状態で接合されたテープ状の弾性部材21が本体13の裏面部12を構成するアウターシート19とインナーシート20との間に挟まれた状態で配され、これにより後開口部14を絞るギャザー22が形成される。このように、後開口部14を囲む弾性部材21を設けて後開口部14にギャザー22を形成することにより、着用中に後開口部14から陰茎部が抜け外れたり、尿が後開口部14から外に漏れ出たりするような不具合を防止することができる。
本実施形態における吸収体15は、50〜95重量%のSAPを含むシート状をなしており、不織布、好ましくは嵩高性と通気性とを有する不織布からなる図示しないベースシートの表面にカーテンコートの如きラインコーティング技術を適用し、ベースシートの長手方向に沿って相互に平行な帯状の高吸収層を塗布することにより形成されており、高吸収層には、SAPが好ましくは80〜90%の割合で含まれる。このような吸収体15は、従来のパルプとSAPとの混合吸収体15に対して約1/3以下の厚さ、具体的には最大でも2mm、一般的には1mm以下の厚さにすることができる。また、このようなシート状をなす吸収体15は、ベースシートのみの部分と高吸収層を形成した部分とが存在するため、尿の拡散性が良好であり、しかも従来のようなパルプとSAPとの混合吸収体では得られない薄型または超薄型にすることができ、着用時のかさばりを最小限に抑えて快適な着用感を得ることができる。このため、外から着用状態を認識されるような不具合を回避することも可能である。
本実施形態におけるずれ止め粘着部17は、下側表面部11aの中央部と、上側表面部11bの左右方向ほぼ全域とにそれぞれ形成されているが、これらの形成位置などに関しては本実施形態に限定されるわけではなく、下ばきの形態などに応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
図1〜図3に示した本実施形態の収尿袋10を使用する場合、まず収尿袋10の後開口部14を拡げて男性器の陰茎を後開口部14からできるだけ深く差し込み、この状態にてブリーフを着用し、収尿袋10の表面部11に形成されたずれ止め粘着部17をブリーフの内面に接合することにより、ブリーフと収尿袋10との位置ずれを阻止する。多少の尿漏れは、図3に示す状態にて本体13内の吸収体15により吸収保持される。立ち姿勢で小用を足す場合、下ばきの前あき部分から前開口部16を介して男性器の先端部を図4に示すように引き出すことにより、ズボンやブリーフなどを着用したまま、しかも収尿袋10を取り外すことなく、便器などに排尿することができる。排尿後は、図3に示す元の着用状態に戻すことにより、継続的に収尿袋10を使用し続けることが可能である。
本実施形態における本体13は、一枚のシート材料をその両側端部が重なり合うように畳み、その上下両端部を塞ぐことで、後開口部14以外の基本的な構造を形成することが可能であり、このような知見に基づく本実施形態における収尿袋10の製造手順を図5〜図8に示す。
すなわち、まずアウターシートの連続体19Cの上(内側)に吸収体15を載せると共に弾性部材21を伸長状態で接合する。一方、アウターシートの連続体19Cの下(外側)にずれ止め粘着部17を接合する(図5参照)。次に、吸収体15および伸長状態の弾性部材21の上からアウターシートの連続体19Cの上にインナーシートの連続体20Cを重ね合わせて一体的に接合し、アウターシートの連続体19C,伸長状態の弾性部材21,インナーシートの連続体20Cを貫通する後開口部14を形成する(図6参照)。そして、上側表面部11bがインナーシートの連続体20Cの上に重なるように図6の二点鎖線で示した部分を折り返し(図7参照)、同様にして下側表面部11aの上端部が上側表面部11bの下端部に重なるように図7の二点鎖線で示した部分を折り返した後(図8参照)、収尿袋の連続体10Cを横切るようにヒートシール18を施し、図8の二点鎖線で示す部分を切断して図1〜図3に示すような個々の収尿袋10を得る。
上述した実施形態では、少量の尿のみ保持し得るような薄くかさばらない収尿袋10を示したが、より多量の尿を収容し得るように、収尿袋の本体にトラップ部を形成することも有効である。このような本発明による収尿袋の他の実施形態を裏面部側から見た外観を図9に示し、その着用状態の断面構造を図10に示すが、先の実施形態と同一機能の要素にはこれと同一符号を記すに止め、重複する説明は省略するものとする。
すなわち、本体13の上下両端部には左右方向に延在する折り返し部23,24がそれぞれ形成され、下側に位置する折り返し部23を含む部分が吸収体15によって吸収されるべき尿を一時的に貯溜するトラップ部25として機能する。本実施形態では、本体13の上端部にも折り返し部24を形成したことにより、本体13内の容積を大きく膨らませることができ、図10中の二点鎖線で示すように、本体13内に睾丸を含めた男性器全体を収容することが可能である。また、これに伴って後開口部14を先の実施形態よりも大きめに形成しており、この後開口部14はこれを囲む複数本の糸ゴムからなる弾性部材21によって適切に絞られ、着用者の男性器の付け根部分全体をソフトに囲むギャザー22を形成している。これにより、着用性をさらに向上させることができ、しかも後開口部14から男性器を抜け外れにくくすることが可能である。
本発明による収尿袋の一実施形態の外観を展開状態で表す正面図である。 図1に示した収尿袋の裏面図である。 着用状態における図1中のIII−III矢視断面図である。 図3に示した収尿袋を着用したまま男性器を前開口部から出して小用を足す際の使用状態を模式的に表す立体投影図である。 図6〜図8と共に図3に示した収尿袋の製造手順を表す模式図であり、吸収体,弾性部材,ずれ止め粘着部が接合された状態を示す。 図5,図7,図8と共に図3に示した収尿袋の製造手順を表す模式図であり、インナーシートが接合されてスリットが形成された状態を示す。 図5,図6,図8と共に図3に示した収尿袋の製造手順を表す模式図であり、アウターシートの幅方向一端部が内側に折り返された状態を示す。 図5〜図7と共に図3に示した収尿袋の製造手順を表す模式図であり、アウターシートの幅方向他端部が内側に折り返され、シール部が形成された状態を示す。 本発明による収尿袋の他の実施形態の外観を表す裏面図である。 図9に示した収尿袋の着用状態を模式的に表す断面図である。
符号の説明
10 収尿袋
10C 収尿袋の連続体
11 表面部
11a 下側表面部
11b 上側表面部
12 裏面部
13 本体
14 後開口部
15 吸収体
16 前開口部
17 ずれ止め粘着部
18 ヒートシール
19 アウターシート
19C アウターシートの連続体
20 インナーシート
20C インナーシートの連続体
21 弾性部材
22 ギャザー
23,24 折り返し部
25 トラップ部

Claims (13)

  1. 表面部および裏面部を有する袋状の本体と、
    この本体の裏面部に形成され、男性器が挿入される後開口部と、
    前記本体内に収容され、尿を吸収してこれを保持し得る吸収体と、
    前記本体の表面部に形成され、この本体内に挿入された男性器の先端部を引き出すための前開口部と
    を具え、前記表面部は、上側表面部とこの上側表面部の下端部に上端部が重なり合う下側表面部とを有し、これら上側表面部と下側表面部との間に前記前開口部が形成されていることを特徴とする収尿袋。
  2. 前記上側表面部の下端部は、前記下側表面部の上端部に対して内側に位置していることを特徴とする請求項1に記載の収尿袋。
  3. 前記前開口部が左右方向に延在していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収尿袋。
  4. 前記後開口部を囲んでこれを絞る弾性部材をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の収尿袋。
  5. 前記本体に形成され、前記吸収体によって吸収されるべき尿を一時的に貯溜するトラップ部をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の収尿袋。
  6. 前記トラップ部は、前記本体を部分的に折り返すことにより形成された折り返し部を有することを特徴とする請求項5に記載の収尿袋。
  7. 前記本体の表面部に形成されて着用する下ばきの内側に収尿袋を剥離可能に接合するためのずれ止め粘着部をさらに具えたことを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の収尿袋。
  8. 前記本体が外側に位置する液体不透過性のアウターシートと内側に位置する液体透過性のインナーシートとを有し、これらの間に前記吸収体が保持されていることを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の収尿袋。
  9. 請求項3に記載の収尿袋を製造する方法であって、
    連続的に搬送される帯状シートの所定領域に吸収体を接合するステップと、
    前記帯状シートに後開口部となるスリットを形成するステップと、
    前記帯状シートの幅方向一端側をその内側に折り畳むステップと、
    前記帯状シートの幅方向他端側を折り返された一端側と重なるように折り畳むステップと、
    幅方向両端部が折り畳まれた前記帯状シートをその幅方向に沿って所定間隔で接合してシール部を形成するステップと、
    前記シール部の中間部分を切断するステップと
    を具えたことを特徴とする収尿袋の製造方法。
  10. 前記帯状シートが液体不透過性のアウターシートとこのアウターシートに接合される液体透過性のインナーシートとを有し、前記帯状シートにスリットを形成するステップの前にこれらアウターシートとインナーシートとを接合するステップをさらに具えていることを特徴とする請求項9に記載の収尿袋の製造方法。
  11. 前記帯状シートに吸収体を接合するステップは、前記アウターシートとインナーシートとを接合するステップの前に行われることを特徴とする請求項10に記載の収尿袋の製造方法。
  12. 前記帯状シートにスリットを形成するに先立ち、このスリットが形成される部分を覆うように弾性部材を伸長状態で前記帯状シートに接合するステップをさらに具え、
    前記帯状シートにスリットを形成するステップは、この弾性部材にも同時にスリットを形成するステップを含むことを特徴とする請求項9から請求項11の何れかに記載の収尿袋の製造方法。
  13. 前記弾性部材を伸長状態で前記帯状シートに接合するステップは、前記アウターシートと前記インナーシートとを接合するステップの前に行われることを特徴とする請求項12に記載の収尿袋の製造方法。
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