JP4163566B2 - 把持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、エア等の流体を供給して膨張体を膨らませ、この膨張体の膨らんだ部分でワークを把持する把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
膨張体を用いた把持装置としては、基体の外周面に膨張体を取付けたものをワークの口部内へ挿入し、口部内周面に膨張体の膨張面を接触させるタイプのもの(例えば、特許文献1参照)、筒状の基体の内周面に膨張体を取付け、この膨張体で囲まれた空間へワークを挿入し、ワーク外周面に膨張体の膨張面を接触させるタイプのもの(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−11078号公報(第1頁)
【特許文献2】
特開平7−53174号公報(第1頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1,2に記載の従来技術では、ワークに対して上方からしかアプローチできないものであった。そのために、膨張体が外側に膨らむタイプのものでは、ワークの口径以下に設計しなければならず、膨張体が内側に膨らむタイプのものでは、膨張体の内径以上の大きさのワークをつかむことはできず、ワークの大きさに合わせて設計しなければならなかった。また、ワークが正面T字型のように上部にフランジを有するものでは、フランジよりも下の部分をつかむのが不可能あるいは困難であった。
【0005】
そこで、この発明は、ワークの側面からもアプローチすることができ、上方からのアプローチでは今までつかめなかったワークも側方からアプローチしてつかめるようにした把持装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、この発明は、コ字型の枠状ガイドの内周面に取付けられた筒状の膨張体の筒状内部へ流体の給排を行って膨張収縮を図り、膨張体が枠状ガイドの内側へ膨張するとき、枠状ガイドの開口部内のワークをつかむようにした把持装置において 、前記枠状ガイドは、開口部が存在する内周面側が開口された溝を有し、この溝に沿って1本の筒状膨張体を枠状ガイドの溝内にセットし、枠状ガイドのコ字型の平行な部分を連結する部分の溝形成箇所の開口側を塞いでこの部分にある膨張体が内側へ膨張しないように防止部材を設け、枠状ガイドのコ字型の平行な部分の膨張体のみを内側へ膨張させてワークをワークの側方あるいはワークの上方からつかむようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の好適な実施形態を図面を参照にして説明する。
【0008】
図1及び図2に示す実施形態は、枠体2の一部が切り欠かれた開口部3を有する枠状ガイド1と、この枠状ガイド1の内周面に取付けられた筒状の膨張体4とを備え、この膨張体4の筒状内部へエア等の流体の給排を行って膨張収縮を図り、膨張体4の膨張時にその膨張面でワークを把持するようになっている。前記枠状ガイド1はコ字型に形成され、金属、プラスチック等の硬質材料から成形される。また、枠状ガイド1の内周面には筒状の膨張体4がセットされる溝5を形成し、この溝5内にセットされた膨張体4の一部分を内側へ膨張できないように防止部材6を溝5の一部分を塞ぐように設けてある。この防止部材6で塞がれない膨張体4の部分は、互いに向き合うように配置された部分である。図1の実施形態では、コ字型の枠状ガイド1の互いに平行な部分に存在する膨張体4の部分が内側に膨張し、コ字型の平行な部分を連結する部分に防止部材6を設けてこの部分の膨張体4は内側へ膨張しないようになっている。この実施形態では、1本の筒状膨張体4をコ字状の溝5に沿ってセットした。
【0009】
前記筒状の膨張体4としては、ゴム製チューブが好適に用いられ、その両端を硬質筒部(金属製リング等)4A,4Bに固着し、これら硬質筒部4A,4Bを利用して枠状ガイド1に膨張体4を取付けてある。また、膨張体4の一端側には、流体の給排を行うための流体給排口7と給排管8を接続してあり、膨張体4の他端側は封止されていることは勿論である。また、膨張体4に補強糸を埋め込んで膨張量を調整したり、高い膨張圧力に耐えるように強度アップを図ることもできる。
【0010】
図3は、図1及び図2に示す把持装置を2ヶ用いて、長方形あるいは正方形等の板状のワークW1を左右両側からつかんだ状態を示す。枠状ガイド1の開口部3をワークW1の側方から近づけ、この開口部3からワークW1を枠状ガイド1内へ導き入れ、膨張体4を膨張させてその膨張面でワークW1の上下面を圧接してワークW1をつかむ。
【0011】
図4は、頭部が太いワークW2の胴体部を側方からつかんだ状態を示す。枠状ガイド1の開口部3からワークW2を導き入れ、その状態で膨張体4を膨張させ、膨張体4の膨張面でワークW2の胴体部の周囲を圧接してつかむ。この場合のワークW2の太い頭部の直径は、枠状ガイド1で囲まれた空間よりも大きく、そのため上方からアプローチしてもワークW2の頭部を枠状ガイド1内の上下方向に挿入することができない。そのために、ワークW2の側方からアプローチしてつかむようにした。頭部の直径が枠状ガイド1内を通過できる大きさであれば、上方からワークW2へアプローチして頭部又は胴体部をつかむこともできる。
【0012】
図5に示す実施形態は、両端に鍔部分を有するダンベル状のワークW3の中央の軸部分を上方からつかんだ状態を示す。
【0013】
前記膨張体4の溝5への取付けは、両端の硬質筒部4A,4Bにかしめリング(図示せず)を取付け、このかしめリングを枠体2に締結する。かしめリング以外の手段、例えば接着等で取付けることも勿論できる。
【0014】
前記膨張体4のつくり方としては、ゴム材料を筒状に加硫成形したものを、枠状ガイド1の平面形状である、コ字型に合わせるように曲げて用いる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、コ字型の枠状ガイドの内周面に取付けられた筒状の膨張体の筒状内部へ流体の給排を行って膨張収縮を図り、膨張体が枠状ガイドの内側へ膨張するとき、枠状ガイドの開口部内のワークをつかむようにした把持装置において、前記枠状ガイドは、開口部が存在する内周面側が開口された溝を有し、この溝に沿って1本の筒状膨張体を枠状ガイドの溝内にセットし、枠状ガイドのコ字型の平行な部分を連結する部分の溝形成箇所の開口側を塞いでこの部分にある膨張体が内側へ膨張しないように防止部材を設け、枠状ガイドのコ字型の平行な部分の膨張体のみを内側へ膨張させてワークをワークの側方あるいはワークの上方からつかむようにしたので、ワークを開口部から枠状ガイド内へ導き入れ、膨張体を膨張させることでワークを把持することで、上方のみならず側方からもワークにアプローチでき、種々の形状のワークをつかむことができる。また、膨張した膨張体でワークをソフトにつかむことができる。さらに、所定の形状のみならず、大きさや形の違う数種類のワークに1種類の形状、構造の把持装置で対応することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態を示す平断面図。
【図2】 図1の中央縦断面図。
【図3】 板状ワークを把持した状態の断面図。
【図4】 頭部の太いワークを把持した状態の斜視図。
【図5】 ダンベル状のワークを把持した状態の斜視図。
【符号の説明】
1 枠状ガイド
2 枠体
3 開口部
4 膨張体
5 溝
6 防止部材
Claims (2)
- コ字型の枠状ガイドの内周面に取付けられた筒状の膨張体の筒状内部へ流体の給排を行って膨張収縮を図り、膨張体が枠状ガイドの内側へ膨張するとき、枠状ガイドの開口部内のワークをつかむようにした把持装置において、
前記枠状ガイドは、開口部が存在する内周面側が開口された溝を有し、この溝に沿って1本の筒状膨張体を枠状ガイドの溝内にセットし、
枠状ガイドのコ字型の平行な部分を連結する部分の溝形成箇所の開口側を塞いでこの部分にある膨張体が内側へ膨張しないように防止部材を設け、
枠状ガイドのコ字型の平行な部分の膨張体のみを内側へ膨張させてワークをワークの側方あるいはワークの上方からつかむようにしたことを特徴とする把持装置。 - 前記筒状の一方の端が封止された膨張体の両端を硬質筒部に挿入して固着し、他方の端の膨張体に流体の給排を行うための流体給排口と給排管を接続し、硬質筒部に取付けられたかしめリングを枠状ガイドに取付けて膨張体を枠状ガイドの内周面に取付けることを特徴とする請求項1に記載の把持装置。
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