JP4167481B2 - プラットホームドア装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗客の安全を確保する目的で、鉄道、モノレール、新交通システム等の駅プラットホームに設けられるプラットホームドア装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラットホームドア装置として、ホームドアを蛇腹式に開閉するもの(例えば、特許文献1参照)や、引戸式に開閉するもの(例えば、特許文献2参照)が知られている。
【0003】
前者のプラットホームドア装置は、図10(同図(a)はドア閉状態を示す平面図、同図(b)はドア開状態を示す正面図)に示すように、偶数枚の戸板50〜53をリンク54およびパンタグラフ機構55を介して折り畳み自在に接続することによりホームドア56を構成している。そのホームドア56の開閉方向一方端56aはパンタグラフ機構55および駆動機構57を収納する収納部58に固定されており、他方端56bを可動端として伸縮させる。
【0004】
上記駆動機構57は、両軸モータ57a、その両軸モータ57aの上下に配置されるボールネジ57d,57cおよびそれらのボールネジ57に螺合されるナット57d,57eから構成されており、両軸モータ57aを正逆方向に回転制御することにより、戸板50〜53を開閉するようになっている。
【0005】
閉動作の場合はパンタグラフ機構55を伸張させて戸板50〜53を伸張させ、開動作の場合はパンタグラフ機構55を縮小させて戸板50〜53を蛇腹に折り畳む。
【0006】
一方、後者のプラットホームドア装置は、図11(同図(a)はドア装置の正面図、同図(b)は側面断面図)に示すように、プラットホームに所定の間隔で柱60を立設し、各柱間にプラットホームドア61を配置している。
【0007】
上記プラットホームドア61は、固定のプラットホームスクリーン61aと可動のプラットホームドア61bとが引戸式に構成されており、乗降時にはプラットホームドア61bがそれぞれプラットホームスクリーン61a側に移動してプラットホームスクリーン61aと重なるように退避する。なお、62は鴨居梁であり、63はプラットホームを構成している床構造物である。
【0008】
このように、上記した両プラットホームドア装置は、列車乗降口の位置が変わらないことを前提としており、プラットホーム上に設置された収納部58または柱60を固定端としてプラットホームドアを開閉させるように構成されている。したがって、列車の編成が変わったり、列車乗降ドアの位置が異なる車両が導入されると、列車乗降ドアとプラットホームドアとがずれてしまい、プラットホームドア装置が機能しなくなるという問題がある。
【0009】
そこで、列車乗降ドアの位置が変更されてもその乗降ドア位置に対応してプラットホームドアを開閉させることのできるプラットホームドア開閉装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0010】
このプラットホームドア開閉装置は、図12に示すように、プラットホーム70のホーム端に外側スロット71と内側スロット72が平行に配設されており、外側スロット71に沿って外側ドア73が、内側スロット72に沿って内側ドア74がそれぞれリニアモータによって移動するように構成されている。
【0011】
外側ドア73と内側ドア74は互いに僅かに重なった状態で交互に配列されており、列車が入線すると、外側ドア73と内側ドア74とが離れないようにして両ドア73,74を個別に移動させ、列車乗降ドアとホームドア乗降口とを対応させるようにしている。なお、図中、75は列車、75aは列車乗降ドア、76は線路を示している。
【0012】
【特許文献1】
特開2002−145047号公報(第(2)頁、図1および図3)
【特許文献2】
実開平6−1417号公報(第(9)−(10)頁、図1)
【特許文献3】
特開平11−291897号公報(第(3)頁、図1)
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特許文献3のものは、外側ドア73と内側ドア74をホーム端に沿って任意の位置に移動させることができる反面、列車が入線する毎に、複数の外側ドア73および内側ドア74を個別に制御しなければならない。すなわち、列車の乗降ドア75aにホームドア乗降口を対応させるには、どの外側ドア73と内側ドア74をどの方向に、どの程度の距離、移動させなければならないかを算出して個々に制御しなければならず、構成が複雑になり、コスト高になるという問題がある。
【0014】
本発明は以上のような従来のプラットホームドア装置における課題を考慮してなされたものであり、簡単な構成且つ低コストで、列車乗降ドア位置の異なる複数種類の車両に対してホームドア乗降口を対応させることができるプラットホームドア装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、プラットホームの線路側縁部に沿って配置され、線路とプラットホームとを仕切るプラットホームドアと、このプラットホームドアを開閉するドア開閉装置と、閉じられたプラットホームドアをロックするロック装置と、ドア開閉装置およびロック装置を制御する制御手段とを有し、上記プラットホームドアは、多数のドアパネルを一列に配列しドアパネル毎に個別に開閉し得るパネル列で構成され、制御手段は、列車乗降ドアと対応しないドアパネルについてはロックを維持させ、列車乗降ドアと対応するドアパネルについては、列車が入線した時にロックを解除するようにロック装置を制御し、ロックが解除されたドアパネルのみを開くようにドア開閉装置を制御し、上記ドアパネルは、蛇腹状に折り畳まれる複数のパネルプレートから構成されているプラットホームドア装置である。
【0016】
また本発明は、プラットホームの線路側縁部に沿って配置され、線路とプラットホームとを仕切るプラットホームドアと、このプラットホームドアを開閉するドア開閉装置と、閉じられたプラットホームドアをロックするロック装置と、上記ドア開閉装置および上記ロック装置を制御する制御手段とを有し、上記プラットホームドアは、多数のドアパネルを一列に配列しドアパネル毎に個別に開閉し得るパネル列で構成され、上記制御手段は、列車乗降ドアと対応しない上記ドアパネルについてはロックを維持させ、列車乗降ドアと対応するドアパネルについては、列車が入線した時にロックを解除するように上記ロック装置を制御し、ロックが解除された上記ドアパネルのみを開くように上記ドア開閉装置を制御し、上記ドアパネルはその幅方向中心に設けられた縦軸まわりに回転するように構成され、上記縦軸はドアパネル列方向に移動し得るように構成されていることを特徴とするプラットホームドア装置である。
【0017】
本発明に従えば、プラットホームドアを構成しているドアパネルのうちの任意のドアパネルを個別に開閉できるように構成されているため、制御手段は、入線した列車の乗降ドアに対応するドアパネルのみロックを解除して開閉することができる。
【0018】
本発明において、上記ドアパネルは、開動作した際に乗降方向と略平行な配置に変位するように構成されているため、一列に配列されたドアパネルであっても列方向にドアパネルを移動させることができる。
【0019】
本発明において、上記ドア開閉装置を、列車乗降ドアと対応するドアパネルを両開きするように構成すれば、両開きされた各ドアパネルは、列車側に突出する状態でホーム乗降通路の両側に仕切壁を形成するため、乗降客を列車またはプラットホームに誘導することができる。
【0020】
ドアパネルが蛇腹状に折り畳まれるパネルプレートから構成される本発明において、上記ロック装置を、ドアパネルの幅方向両端部にそれぞれ配設し、いずれか一方をロックし他方をロック解除することができるようにすれば、開き方向を変えることができ、乗降ドア位置が変更されても柔軟に対応することができる。
【0021】
本発明において、列車側に突出するドアパネルの先端に、障害物を検知する検知手段を設ければ、ドアパネルが閉動作するにつれて検知手段も移動しながらプラットホームドアと列車の間の障害物を検知するため、プラットホームドアと列車の間に乗降客が取り残されることを防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明のプラットホームドア装置(以下ホームドア装置と略称する)の全体構成を模式的に示した正面図である。
【0024】
同図において、プラットホーム1の線路側縁部に支柱2,2が立設され、この支柱2,2にドア開閉駆動装置(後述する)を収納した収納ケース3が架設され、その収納ケース3内にはドアレール4が備えられている。
【0025】
ドアレール4には多数のドアパネル5が一列に吊持されており、全体として、線路とプラットホームとをスクリーン状に仕切るプラットホームドアPDを構成している。
【0026】
なお、本実施形態では説明を簡単にするためドアパネル5を8枚構成としているが、ドアパネル5の構成枚数は実際には列車の編成等に応じて決定される。
【0027】
このドアパネル5は二枚のパネルプレート5a,5bから構成されており、ドアを閉じた状態では略フラットに配列され、ドアパネル5を開いた状態では縦線Aを中心として幅方向に折り畳まれ、乗降する方向(紙面厚み方向)と略平行になる姿勢に変位するようになっている。なお、略フラットとは、パネルプレート5aまたは5bをパネル列方向に引っ張ることによって二枚のパネルプレート5a,5bを折り畳むことができるように、平面から見て折線Aの軸心およびパネルプレート5a,5bの幅方向各端部の軸心とが直線で連結されず僅かに山形に傾斜して連結されている状態を意味する。
【0028】
各ドアパネル5は右側(矢印B方向)、左側(矢印C方向)のいずれの方向にも開くことができるように構成されている。右側に開く場合には、プラットホームドアPDに沿ってその上部に配置された第1バー6とパネルプレート5aの左側端部5cとを連結することによりドアパネル5を折り畳み、左側に開く場合には、第1バー6の背面側に平行に配置された第2バー7とパネルプレート5bの右側端部5dとを連結することによりドアパネル5を折り畳む。
【0029】
なお、上記左側端部5cおよび右側端部5dから立設されているドアハンガー11にはそれぞれロック装置8(後述する)が設けられ、ドアパネル5を閉じた状態に固定しているが、第1バー6または第2バー7と連結する際にはそのロックが解除されるようになっている。
【0030】
第1バー6には各ドアパネル毎に脚部6aが垂下されており、この脚部6aに対してドアパネル5側に設けられた連結装置8が係合するようになっている。
【0031】
第2バー7にも各ドアパネル毎に脚部7aが垂下されており、この脚部7aに対して同じくドアパネル5側に設けられた連結装置8が係合するようになっている。
【0032】
図2は、ドアパネル5の吊下構造および連結装置8の構成を拡大して示したものであり、(a)は線路側から見た背面図、(b)はロック状態を示す側面断面図、(c)はドア開閉時の連結状態を示す側面断面図である。なお、以下の説明において図1と同じ構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
【0033】
図2(a),(b)において、ドアパネル5は、ホーム端に沿ってその上方に配置された2本のドアレール4,4から吊り下げられている。
【0034】
具体的にはドアパネル5は、ドアレール4,4上を転動する一対の戸車10,10を備えたドアハンガー11を介して吊り下げられている。
【0035】
そのドアハンガー11の下部にはL字状に折り曲げられたドア連結部11aが形成されており、このドア連結部11aが、垂直方向に装着された連結ピン12を介してパネルプレート5bの右側上部5eと連結されている。それにより、連結ピン12を回転軸としてパネルプレート5bが回転できるようになっている。なお、5fはパネルプレート5bが折り畳まれる際にドア連結部11aと緩衝しないように切り欠かれた切欠部である。
【0036】
また、パネルプレート5bの下部には縦軸まわりに回転する車輪5gが下向きに取り付けられ、この車輪5gは、ホーム端に沿って形成された凹溝1aに案内されるようになっている。
【0037】
上記ハンガー11には電磁コイル13が設けられており、この電磁コイル13が通電によって励磁されると、昇降運動する昇降ピン14が上昇して第2接続バー7の係合孔7bと係合されるようになっている。
【0038】
上記電磁コイル13は、昇降ピン14を係合孔7bに係合させるときは(図2(c)参照)連結装置8として機能し、昇降ピン14をロック孔4aに係合させるときは(図面2(b)参照)ロック装置として機能するようになっている。なお、ロック孔4aはドアレール4,4を支持している支持プレート4b,4cのうちの一方の支持プレート4cに穿設されている。
【0039】
また、昇降ピン14の下部にはフランジ部14aが固定されており、電磁コイル13とそのフランジ部14aの間には圧縮コイルバネ15が介装されている。したがって電磁コイル13が励磁されない場合は圧縮コイルバネ15の付勢力によって昇降ピン14が下降し、ロック孔4aに係合されるようになっている。なお、11bはフランジ部14aと当接することにより昇降ピン14の下降限界を規制するストッパである。
【0040】
なお、16aは第2バー7の側面から水平方向に延設された車輪であり、16bは第1バー6の側面から水平方向に延設された車輪である。これらの車輪16a及び16bは、第2バー7および第1バー6を支持するものであり、収納ケース3の上部に設けられたガイドレール3a,3b上を転動するようになっている。また、垂直軸まわりに回転する各車輪16c,16d,16eは、第1バー6および第2バー7が左右方向に移動する際に、前後方向の振れを防止して直進性を保つようになっている。
【0041】
パネルプレート5aについても基本的に上記と同じ構成からなるハンガー11、連結装置8が備えられているが、縦線A(図1参照)を中心として左右対称の配置としている。
【0042】
また、第1バー6と第2バー7は前後方向に対向して配設されており、第1バー6の右側端部にはナット部17が設けられ、第2バー7の左側端部にはナット部18が設けられている。ナット部17は図1に示したように、ホームドア列の右側に配置されているボールネジ19と螺合しており、このボールネジ19は図示しない自在継手20を介し、減速機付きの第1電動機21の出力軸と接続されている。
【0043】
上記第1電動機21の駆動力を受けて移動する第1バー6までの各構成はドア開閉装置として機能する。
【0044】
一方、ナット部18は、ホームドア列の左側に配置されているボールネジ23と螺合しており、このボールネジ23は自在継手24を介し、減速機付きの第2電動機25の出力軸と接続されている。
【0045】
上記第1および第2電動機21,25は制御手段としてのコントローラ27によって制御され、このコントローラ27には各ドアパネル5の位置を検出する位置センサから出力されるドア位置信号、列車乗降ドア位置を特定するための列車関連情報が与えられる。
【0046】
次に、上記構成を有するホームドア装置の開閉動作について説明する。
【0047】
列車がプラットホームに入線すると、入線した列車の車両数、各車両における乗降口の位置、乗降口の幅寸法を含む列車関連情報を、線路に設置されている列車種類検出器(図示しない)により検出するとともに、列車の停止位置情報を列車停止位置検出器(図示しない)によって検出する。検出されたこれらの情報はコントローラ27に与えられる。
【0048】
なお、上記列車関連情報は、プレートホーム側に設置された制御装置の記憶部に予め各種列車について記憶しておき、駅員が入線する列車を確認してその列車関連情報を選択するものであってもよい。
【0049】
次にコントローラ27は、列車関連情報に基づいて列車乗降ドアに対応するプラットホームドアを特定する。
【0050】
例えばNo.2とNo.3の両ドアパネル5,5が列車乗降ドアに対応する場合、コントローラ27は、No.2のドアパネル5についてパネルプレート5bを折り畳みながら矢印C方向に移動させ、No.3のドアパネル5についてはパネルプレート5aを折り畳みながら矢印B方向に移動させ、それにより、両ドアパネル5,5を両開きさせる。
【0051】
このとき、No.2のドアパネル5については、パネルプレート5bの右側上部に備えられている連結装置8の電磁コイル13を励磁することにより昇降ピン14を上昇させ、レール4のロック孔4aとの係合を解除する一方で脚部7aの係合孔7bと係合させて第2バー7と連結する。
【0052】
次いで第2電動機25を駆動してボールネジ23を回転させ、その第2バー7を左方向に移動させる。第2バー7の脚部7aは上記したようにパネルプレート5bと連結されているため、パネルプレート5bは第2バー7の移動に伴って折り畳まれながら左方向に移動することになる。
【0053】
一方、No.3のドアパネル5については、パネルプレート5aの左側上部に備えられた連結装置8の電磁コイル13を励磁することにより昇降ピン14を上昇させ、レール4のロック孔4aとの係合を解除する一方で脚部6aの係合孔と係合する。次いで第1電動機21を駆動してボールネジ19を回転させ、第1バー6を右方向に移動させる。このとき、第1バー6の脚部6aはパネルプレート5aと連結されているため、パネルプレート5aは折り畳まれながら右方向に移動する。
【0054】
なお、列車乗降ドアと対応していないドアパネル5については制御の対象とされず、連結装置8の電磁コイル13は励磁されないため、昇降ピン14は支持プレート4cの係合孔4aに係合されたまま維持される。
【0055】
図3は、上記ドアパネル5の開閉動作をパネル列全体で示したものであり、(a)はドアパネル5が閉じられている状態、(b)は列車Tの乗降ドアT1に対応するNo.2とNo.3のドアパネル5、および乗降ドアT2に対応するNo.6とNo.7のドアパネル5をそれぞれ開いた場合を示している。なお、1bはホーム端を示している。
【0056】
No.2とNo.3のドアパネル5を代表してその開動作を説明すると、ドアパネル5は乗降方向と略平行な配置に変位することによって開動作し、開かれたときに、ドアパネル列とホーム端1bとの距離Sに略一致する長さとなるように構成されている。それにより、上記列車乗降ドアと上記プラットホームドアPDの乗降口POとを連絡する乗降通路の両側に仕切壁Wa,Wbを形成することができるようになっている。
【0057】
この仕切壁Wa,Wbが形成されることによって乗客はその仕切壁Wa,Wbにガイドされながら安全且つスムーズに乗降することができる。
【0058】
図4は、開閉する際に列車側に向けて突出するドアパネル5の折曲部に、障害物を検知する検知手段としての乗客取残し検出センサ(以下検出センサと略称する)28を設けたものであり、(a)はドア閉状態でのセンサ位置、(b)はドア開状態でのセンサ位置を示している。
【0059】
両図に示すように、ドア閉状態では発光素子と受光素子からなる一対の検出センサ28,28は、一列に並んだドアパネル5の外側(線路側)近傍に位置している。
【0060】
列車が入線してドアパネル5が開かれると、ドアパネル5が折り曲られる動作に伴って検出センサ28,28は列車側に向けて(矢印E方向およびF方向に)移動し、ホーム端1bまで移動する。
【0061】
ドアパネル5が閉じられるときは、その逆方向に移動してホーム端1bからホームドア列の位置に戻る。この間、検出センサ28,28は障害物を連続して検出しており、図に斜線で示した範囲Gについて障害物を検出することができる。
【0062】
このように、検出センサ28,28は、ドアパネル5とホーム端1bとの隙間全幅を検出することができるため、仮にドアパネル5の外側(線路側)に乗客が取り残された場合であってもその乗客の取り残しを確実に検出することができる。
【0063】
なお、乗客の取り残しが検出された場合は、コントローラ27はドアパネル5の閉動作を停止させるか、または開動作させる。乗客がプラットホーム1に退避して検出センサ28,28からの検知信号が出力されなくなると、コントローラ27はドアパネル5の閉動作を再開させる。
【0064】
図5は、上記以外のドア開閉パターンとして三箇所開閉する場合を示したものであり、(a)はドアパネル5が閉じられている状態、(b)は列車乗降ドアT3に対応するNo.1とNo.2のドアパネル5、および乗降ドアT4に対応するNo.4とNo.5のドアパネル5、乗降ドアT5に対応するNo.7とNo.8のドアパネル5をそれぞれ開閉する場合を示している。
【0065】
図6は、ドアパネル5の変形例を示したものであり、二つ折りドアに代えて四つ折りドアで構成したものである。
【0066】
同図に示すドアパネル5は、5a,5b,5a′,5b′の4枚のドアパネルから構成されており、例えば乗降ドアT3に対応するNo.1およびNo.2のドアパネルを代表して説明すると、5a,5b,5a′,5b′からなるドアパネル5が、蛇腹状に折り畳まれるようになっている。このように1枚のドアパネルの横幅寸法を短く構成すると、プラットホームドアPDとホーム端1bとの距離S′を、二つ折りのドアパネル5の場合(図5のS参照)に比べ短くすることができるようになり、プラットホームの有効面積を広くすることができる。
【0067】
図7は、本発明の第二実施形態を示したものであり、図1の構成と異なる点は、ドア開閉装置にリニアモータを使用していることである。
【0068】
図7において一列に配置されている各ドアパネル30は縦線A′を中心として折り畳まれる二枚のパネルプレート30a,30bから構成されており、ドアパネル30を閉じた状態では図に示すように略フラットに拡張され、ドアパネル30を開いた状態では縦線A′を中心として幅方向に折り畳まれ、乗降する方向(紙面厚み方向)と略平行に変位するようになっている。
【0069】
ドアパネル30はリニアモータを駆動源として駆動されるようになっており、図8は、その開閉駆動装置の構成を拡大して示したものである。
【0070】
同図において、ドアパネル30は、その幅方向両端の上部に備えられたドアハンガー31および32を介してドアレール33から吊り下げられている。33aはドアハンガー31,32に設けられドアレール33上を転動する戸車である。
【0071】
このドアレール33は、ホーム端に沿ってその上方に設置された駆動板35から垂下されており、その駆動板35には多数の固定子コイル34が一列に取り付けられている。
【0072】
この固定子コイル34および駆動板35を囲むようにして筒状の可動フレーム36が設けられ、この可動フレーム36に上記ドアハンガー31の上部が接続されている。なお、37は固定子コイル34と平行して可動フレーム36の内面に固定された可動子磁石である。
【0073】
また、可動フレーム36の内面にはドアパネル30の位置を検出するためのエンコーダ38が備えられ、駆動板35にはスリットセンサ39が備えられている。このスリットセンサ39をエンコーダ38でカウントすることにより、可動フレーム36の位置、すなわちドアパネル30a(または30b)の位置を検出するようになっている。
【0074】
各固定子コイル34は固定子コイル34毎に個別に設けられているサーボアンプによって駆動され、各サーボアンプはコントローラからのトルク指令に基づいて各固定子34への励磁電流を制御し、各ドアパネル30を開閉するときの速度および位置を制御するようになっている。
【0075】
このように、固定子コイル34を各ドアパネル30のストロークに応じて設け、特定の固定子コイル34を励磁することによってリニア同期モータの推力を同一方向に順次発生させることにより、ドアパネル列のうちの任意のドアパネル30を、コントローラからの指令に基づいて個別に開閉制御することができるようになる。
【0076】
この構成においても、ドアパネル30は図3に示したドアパネル5の開閉動作と同じ開閉動作を行うことができる。そしてドアパネル30が開いた場合には列車乗降ドアとホームドア乗降口とを連絡するようにして乗降通路の両側に仕切壁Wa,Wbを形成することができ、乗降客を安全に乗降させることができるようになる。
【0077】
このように、扉開閉装置にリニアモータを採用したものでは、ドアパネル40をその横幅寸法以上に移動させることが可能になるため、種類の異なる車両に対してより柔軟に対応することができるようになる。また、開動作させるドアパネル40の数を変えれば、乗降ドアの横幅寸法が異なる車両が入線した場合にも対応することができる。
【0078】
また、図9は、ドアパネルの折り畳み方式の変形例を示したものであり、(a)はドアパネル列が閉じている状態、(b)はドアパネル列の二箇所を開いた状態、(c)は三箇所を開いた状態を示している。
【0079】
本実施形態では各ドアパネル40が個別に回転して開くように構成されている。
【0080】
図9において、各ドアパネル40の幅方向中心には、それぞれ垂直方向に回転軸40aが備えられており、その回転軸40aまわりにドアパネル40が矢印H方向またはI方向に略90°回転することができるようになっている。
【0081】
例えば同図(b)では、No.1及びNo.2のドアパネル40がそれぞれ乗降方向と平行に変位した後に左方向に移動し、一方、No.3及びNo.4のドアパネル40はそれぞれ乗降方向と平行に変位した後に右方向に移動し、それにより、列車乗降ドアT6に対応するNo.1〜No.4のドアパネルを両開き動作するようになっている。なお、列車乗ドアT7に対応するNo.13〜No.16のドアパネル40も同様に動作する。
【0082】
また、同図(c)ではNo.2とNo.3のドアパネル40がそれぞれ乗降方向と平行に変位した後、両開き動作することによって列車乗降ドアT8に対応するドアパネル40を開くようになっており、列車乗降ドアT9,T10に対応するドアパネル40も同様に動作する。
【0083】
また、ドアパネル40を略90°回転させた後、横方向に移動させる構成においても、ドアパネル40が開いた場合には列車乗降ドアとホームドア乗降口とを連絡する乗降通路の両側に仕切壁Wa,Wbを形成することができ、乗降客を安全に乗降させることができる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、請求項1及び2の本発明によれば、プラットホームドアを、多数のドアパネルを一列に配列しドアパネル毎に個別に開閉し得るパネル列で構成し、列車乗降ドアと対応しないドアパネルについてはロックを維持させ、列車乗降ドアと対応するドアパネルについては、列車が入線した時にロックを解除するようにロック装置を制御し、ロックが解除されたドアパネルのみを開くようにドア開閉装置を制御するように構成したため、入線した列車の乗降ドアに対応するドアパネルのみロックを解除して開閉することが可能になる。それにより、列車乗降ドア位置、ドアサイズが変更されても簡単な構成且つ低コストで、乗降ドアに対応するホームドアを開閉することができる。
【0085】
さらに請求項1の本発明によれば、上記ドアパネルを、蛇腹状に折り畳まれる複数のパネルプレートから構成したため、ドア開閉装置の構成を簡素化することができ、また、折り畳み枚数を増やして一枚当たりのドアパネル幅を短くすれば、プラットホームドアをホーム端により近づけて設置することが可能になり、ホームの有効面積を広く取ることができる。
【0086】
また請求項2の本発明によれば、上記ドアパネルを、幅方向中心に設けられた縦軸まわりに回転するように構成し、その縦軸をドアパネル列方向に移動し得るように構成したため、乗降ドアに対して開閉すべきドアパネルをより正確に対応させることができる。
【0087】
請求項3の発明によれば、上記ドアパネルは、開動作した際に乗降方向と略平行な配置に変位するように構成されているため、一列に配列されたドアパネルであっても列方向にドアパネルを移動させて開閉することができる。
【0088】
請求項4の発明によれば、上記ドア開閉装置を、列車乗降ドアと対応するドアパネルを両開きするように構成したため、乗降通路の両側に仕切壁を形成することができ、乗降客を列車またはプラットホームに安全に誘導することができる。
【0089】
請求項5の発明によれば、上記ロック装置を、ドアパネルの幅方向両端部にそれぞれ配設し、いずれか一方をロックし他方をロック解除することができるように構成したため、開き方向を変えることができ、乗降ドア位置が変更されても柔軟に対応することができる。
【0090】
請求項6の発明によれば、列車側に突出するドアパネルの先端に、障害物を検知する検知手段を設けたため、ドアパネルが閉動作するにつれて検知手段も移動しながらプラットホームドアと列車の間の障害物を検知することができ、プラットホームドアと列車の間に乗降客が取り残されることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプラットホームドア装置の第一実施形態を示す正面図である。
【図2】 (a)は図1のドアハンガー部の正面拡大図、(b)はロック状態を示す側面断面図、(c)は連結状態を示す側面断面図である。
【図3】 (a)はドアパネル閉じ状態、(b)は2箇所開状態を示す説明図である。
【図4】 (a)はドアパネル閉じ状態での検出センサ位置、(b)は開状態での検出センサ位置を示す説明図である。
【図5】 (a)はドアパネル閉じ状態、(b)は3箇所開状態を示す説明図である。
【図6】 ドアパネルを四つ折り式で構成した場合の説明図である。
【図7】 本発明に係るプラットホームドア装置の第二実施形態を示す正面図である。
【図8】 図7のドア開閉装置の構成を示す要部斜視図である。
【図9】 ドアパネルの折り畳み方式の変形例であり、(a)はドアパネル閉じ状態、(b)は二カ所開状態、(c)は三箇所開状態を示す説明図である。
【図10】 (a)は従来の蛇腹式ホームドアの平面図、(b)はその正面図である。
【図11】 (a)は従来の引戸式ホームドアの正面図、(b)はその側面断面図である。
【図12】 従来の内側ドアと外側ドアで構成されるホームドアの平面図である。
【符号の説明】
1 プラットホーム
1b ホーム端
2 支柱
3 収納ケース
4 ドアレール
5 ドアパネル
5a,5b パネルプレート
6 第1バー
7 第2バー
8 連結装置
11 ドアハンガー
13 電磁コイル
14 昇降ピン
19,23 ボールネジ
21 第1電動機
25 第2電動機
27 コントローラ
28 検出センサ
T 列車
T1〜T10 列車乗降口
Claims (6)
- プラットホームの線路側縁部に沿って配置され、線路とプラットホームとを仕切るプラットホームドアと、このプラットホームドアを開閉するドア開閉装置と、閉じられたプラットホームドアをロックするロック装置と、上記ドア開閉装置および上記ロック装置を制御する制御手段とを有し、
上記プラットホームドアは、多数のドアパネルを一列に配列しドアパネル毎に個別に開閉し得るパネル列で構成され、上記制御手段は、列車乗降ドアと対応しない上記ドアパネルについてはロックを維持させ、列車乗降ドアと対応するドアパネルについては、列車が入線した時にロックを解除するように上記ロック装置を制御し、ロックが解除された上記ドアパネルのみを開くように上記ドア開閉装置を制御し、
上記ドアパネルは、蛇腹状に折り畳まれる複数のパネルプレートから構成されていることを特徴とするプラットホームドア装置。 - プラットホームの線路側縁部に沿って配置され、線路とプラットホームとを仕切るプラットホームドアと、このプラットホームドアを開閉するドア開閉装置と、閉じられたプラットホームドアをロックするロック装置と、上記ドア開閉装置および上記ロック装置を制御する制御手段とを有し、
上記プラットホームドアは、多数のドアパネルを一列に配列しドアパネル毎に個別に開閉し得るパネル列で構成され、上記制御手段は、列車乗降ドアと対応しない上記ドアパネルについてはロックを維持させ、列車乗降ドアと対応するドアパネルについては、列車が入線した時にロックを解除するように上記ロック装置を制御し、ロックが解除された上記ドアパネルのみを開くように上記ドア開閉装置を制御し、
上記ドアパネルはその幅方向中心に設けられた縦軸まわりに回転するように構成され、上記縦軸はドアパネル列方向に移動し得るように構成されていることを特徴とするプラットホームドア装置。 - 上記ドアパネルは、開動作した際に乗降方向と略平行な配置に変位するように構成されている請求項1又は2記載のプラットホームドア装置。
- 上記ドア開閉装置は列車乗降ドアと対応する上記ドアパネルを両開きするように構成され、両開きされた各ドアパネルは、列車側に突出する状態でホーム乗降通路の両側に仕切壁を形成するように構成されている請求項3記載のプラットホームドア装置。
- 上記ロック装置は、上記ドアパネルの幅方向両端部にそれぞれ配設され、いずれか一方をロックし他方をロック解除することにより、開き方向を変えることができるように構成されている請求項1に記載のプラットホームドア装置。
- 列車側に突出するドアパネルの先端に、障害物を検知する検知手段が設けられている請求項4または5記載のプラットホームドア装置。
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