JP4172333B2 - 画像表示処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は一般的に画像表示システムに関するもので、より具体的にはメモリおよびディスク容量の負担を軽減するために画像を圧縮領域において表示および操作するための方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ、スキャナ、モニタ、デジタルカメラ等々の性能の進歩は大画像、すなわちサイズが約30メガバイト(MB)を超える画像を表示する必要をもたらしている。進歩と解像度およびビット深さの増大とが相俟って刺激し大画像を表示する必要が生じているのである。加えてデジタルカメラでパノラマ風景を撮影し、あるいは単に複数の写真を貼り合わせて大きな写真を作成するユーザは、作成される大画面を効率的に処理する性能を必要とする。その結果画像を表示するためにパソコン上の格納スペースが要求され、それにより表示がひどく遅くなり、場合によっては画像が大き過ぎて表示できないこともある。
【0003】
さらにユーザは画像を操作することを欲するであろう。例えば、あるユーザは画像の異なった部分を選択し、あるいはパンするかもしれず、また画像の倍率を変えるかもしれない。図1は、表示用に、パソコンのハードディスクに格納された高解像度の大画像の簡単な絵図である。画像100はハードディスク102に格納されている。ユーザはパソコンモニタ106に表示するために画像100の部分104を選択するかもしれない。そこで部分104を画像100からトリミングしてモニタ106の表示面にはまるようにスケール変更しなければならない。
【0004】
図2は高解像度の大画像をディスプレー上で表示する際実施される方法操作のフローチャート図である。方法は3つの部分に分けられる。つまり前処理110、表示処理114、および後処理122である。前処理110には表示処理部分114用に画像を準備するために実施する方法操作が含まれる。表示処理部分114には画像領域を各種倍率で表示するために実施する方法操作が含まれる。後処理部分122にはシステムを前処理110以前の状態に戻す方法操作が含まれる。
【0005】
図2の方法は操作112で始まり、画像ファイルがディスクから読み取られメモリに解凍される。そこで表示処理部分114に進み、画像が表示される領域にトリミング116される。次にトリミングされた画像は表示面に合うようにスケール変更118され、それから表示120される。次に操作124に進み、画像を保持しているメモリが開放される。このアプローチはコンピュータの物理的メモリに入る画像には充分であるが、入らない画像の場合は通常仮想メモリスワップが多すぎる。仮想メモリスワップはシステム性能を相当に減速させる。このアプローチのもう1つの短所は仮想メモリをサポートしていないシステムは画像を表示できない点である。加えて表示画像の寸法が増大するとスケール変更アルゴリズムが計算処理上あまりにも高価になりシステム性能を減速させることに加えメモリに入らない可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
その結果従来技術の問題を解決し、高解像度の大画像をユーザがメモリを節約しながら簡単に表示画面部分の倍率を変えられるような効率的な方法で表示する方法および装置を提供する必要がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
おおまかに言って本発明は効率的に画像データを処理しシステムリソースに対する負担を最小限に抑えながらユーザにとって最大限の機能性を可能にする方法および装置を提供することによってこれらの要求を満足する。ここで本発明はプロセス、システム、あるいはデバイスとしてなど多数の方法で実施することができることが理解されよう。本発明の創意的な数種の実施形態が以下説明される。
【0008】
1実施形態ではコンピュータモニタで表示するために画像データを効率的に処理する方法が提供される。方法は圧縮フォーマットで格納される画像データをアクセスすることから始まる。画像データはコンピュータに関連付けられたメモリに格納される原寸画像に解凍される。次に原寸画像の少なくとも1つの事前スケール変更された画像が生成される。この少なくとも1つの事前スケール変更された画像は原寸画像よりも小さい倍率を有する。そこでコンピュータディスプレー上で提示される画像の表示スケールが判断される。次に原寸画像と少なくとも1つの事前スケール変更された画像の内表示スケール未満にならずかつ表示スケールに最も倍率の近い画像が1つ選択される。そこで選択された表示スケールに最も近い倍率の画像が処理される。次に処理画像が表示される。
【0009】
別の実施形態ではコンピュータディスプレー上の画像を効率的に編集する方法が提供される。コンピュータディスプレー上の画像は複数の格納画像と関連付けられており、複数の格納画像は各々異なったスケール寸法を有する。方法は画像の一部分を選択することで始まる。そこで選択された画像部分のオフセットが判断される。次に複数の格納画像中倍率の最も近い画像が識別される。倍率の最も近い画像は画像の選択部分のスケール寸法以上のスケール寸法を有する。そこで画像の選択部分に相当する倍率が最も近い画像の画像データが識別される。次に識別された画像データが表示される。
【0010】
さらに別の実施形態では画像をコンピュータディスプレー上で表示するためのメモリ使用を軽減する方法が提供される。方法は圧縮フォーマットの画像データをコンピュータに関連付けられたメモリに読み取ることから始まる。そこで少なくとも1つの画像データのスケール変更コピーが圧縮フォーマットで生成される。次に画像をコンピュータモニタ上で提示するために表示スケールが判断される。倍率が画像データに関連付けられた画像スケールの100%未満である場合、画像データあるいは画像データの少なくとも1つのスケール変更コピーのいずれかが表示スケール未満にならずかつ表示スケールに倍率が最も近いと判断され、倍率が最も近い画像データを提供する。次に倍率が最も近い圧縮フォーマットの画像データが処理される。そこで処理画像データが表示される。
【0011】
さらに別の実施形態ではコンピュータモニタ上で表示するため効率的にデータを処理するプログラム命令を有するコンピュータ読み取り可能なメディアが提供される。コンピュータ読み取り可能なメディアは圧縮フォーマットの画像データをコンピュータに関連付けられたメモリに読み取るプログラム命令を含む。圧縮フォーマットの画像データのスケール変更コピーを少なくとも1つ生成するプログラム命令が含まれる。コンピュータモニタに提示される画像の表示スケールを判断するプログラム命令が含まれる。画像データおよび画像データの少なくとも1つのスケール変更コピーの内どれが表示スケール未満にならずかつ倍率が表示スケールに最も近いか判断し倍率が最も近い画像データを提供するプログラム命令が含まれる。圧縮フォーマットの倍率が表示スケールに最も近い画像データを処理するプログラム命令および処理画像を表示するプログラム命令も含まれる。
【0012】
さらに別の実施形態では圧縮フォーマットの画像データを効率的に処理しコンピュータモニタに表示するように構成された集積回路が提供される。集積回路は圧縮フォーマットの格納ファイルから少なくとも1つの圧縮フォーマットのスケール変更画像ファイルを生成するように構成された表示処理回路を含み、表示処理回路は格納画像ファイルと少なくとも1つのスケール変更画像データの内コンピュータモニタの表示スケール未満にならずかつ倍率が表示スケールに最も近いものを識別することができ、表示処理回路はトリミングおよび識別された圧縮フォーマットの画像ファイルのスケール変更を可能にするように構成されている。
【0013】
また別の実施形態では圧縮領域処理を使用して画像を表示するコンピュータシステムが提供される。コンピュータシステムは圧縮フォーマットの画像データファイルを格納する格納メディアを含む。メモリおよび画像データを表示するモニタが含まれる。モニタは画像を提示するための表示スケールに関連付けられている。格納画像データをメモリに誘導する命令を処理するように構成された中央演算装置(CPU)が含まれる。格納画像ファイルから圧縮フォーマットの少なくとも1つのスケール変更画像を生成するように構成された表示処理回路が含まれる。表示処理回路は格納画像データと少なくとも1つのスケール変更画像ファイルのうち表示スケール未満にならず倍率が表示スケールに最も近いものを識別することができる。表示処理回路はさらに識別された圧縮フォーマットの画像ファイルのトリミングおよびスケール変更を可能にするように構成されている。
【0014】
本発明のその他の面および利点は本発明の原理を例示する添付図面と合わせて以下の詳細な説明により明らかになるであろう。
【0015】
【特許文献1】
米国再発行特許発明第6,298,166号明細書
【特許文献2】
米国特許第6,041,143号明細書
【0016】
【発明の実施の形態】
高解像度画像を表示するためにメモリおよびディスクスペースの負担を軽減する装置および方法に関する発明を説明する。但し本発明がこれらの具体的詳細の一部あるいはすべてなしでも実施できるということは当業者には明らかであろう。また本発明を不必要に不明瞭にしないよう、公知の処理操作は詳細に説明していない。図1および2は「従来の技術」で説明されている。
【0017】
本発明の実施形態は高解像度の大画像を低解像度の小型ディスプレーに効率的に表示することを可能にする方法および装置を提供する。本明細書で大画像は解凍フォーマットで約30メガバイト(MB)を超えた画像を指す。以下に説明する実施形態は3つの異なった処理部分、すなわち前処理、表示処理、および後処理、を定義する方法を含む。表示処理部分は画像領域を各種の倍率、すなわち100%スケール、75%スケール等々、で表示するために行なうステップを含む。表示処理操作は圧縮フォーマットあるいは解凍フォーマットのいずれかの画像において行なわれ得る。前処理は表示処理部分に到達するのに必要なステップを含む。例えばより詳細に後述するように、前処理はスケール変更画像を圧縮フォーマットあるいは解凍フォーマットのいずれかで作成することを含む。後処理はシステムを前処理が行われた以前に同等な状態に戻すのに行なう必要があるステップを含む。
【0018】
以下に説明する実施形態に関し、150メガバイトの画像例が例示的に1回以上引き合いに出される。この150メガバイトの画像はデジタルカメラで数枚の写真を撮り、貼り合わせて1つのパノラマ画像を形成することにより生成できることを当業者は理解するであろう。比較として150MB画像は5×7インチの写真を1200ドット毎インチ(dpi)でスキャンしたものとほぼ同じである。上記例は例示的意図で検討されるもので、何ら限定的意図はない。
【0019】
図3は本発明の1実施形態により高解像度の大画像を提示する際にメモリ要求を軽減するための方法操作のフローチャート図である。方法は、操作130から始まり、画像がパソコンのメモリなどのメモリに解凍される。ここではJoint Photographic Experts Group (JPEG)画像などの画像がメモリに解凍される。ここでJPEG画像が代表的圧縮フォーマットとして使用されているが、どのような圧縮フォーマットでも本明細書で説明される実施形態で使用することができることは理解されよう。解凍された画像がメモリに格納されると操作132に進み、スケール変更画像ファイルが作成され、ハードドライブなどパソコンに関連付けられた記憶メディアに格納される。ここではメモリ内の画像データの各々異なった倍率を有する複数のコピーが記憶メディアに格納される。1実施形態ではより詳細に後述するように、複数のコピーの各々が操作130でメモリに解凍された元の原寸画像データ以下の倍率を有する。
【0020】
操作130および132は図3における方法の前処理のステップをなす。1実施形態では操作130で画像全体がメモリに読み取られ、あるいは解凍されるのではないことが理解されよう。つまり、スケール変更画像ファイルの一部を生成するに充分なだけの画像部分がメモリに読み取られ、あるいは解凍されるのである。別の実施形態ではスケール変更画像ファイルが操作132で並行して生成される。つまり各スケール変更画像が同時に構築されるのである。
【0021】
図3の方法は次に操作134に進み、1つのスケール変更画像ファイルが選択される。スケール変更画像の選択にはコンピュータモニタなどの表示画面に提示される画像の倍率寸法、すなわち表示スケール、を判断することも含まれることが理解されよう。1実施形態では選択されたスケール変更画像が表示画面に関連付けされた倍率寸法以上で最も倍率が近い画像ファイルである。次に操作136に進み、選択された画像ファイルがトリミングされメモリに読み取られる。画像の初期表示の場合画像がトリミング用に提示されていないので操作136は行なうことができないことは当業者に明らかであろう。但し、場合によっては操作136が画像の初期表示に行なわれることが可能である。例えば終了の際アプリケーションが現在表示している画像の状態を保存することができる。再起動した時にアプリケーションは以前表示されていた画像の状態をローディングする。この画像はトリミングされていたかもしれない。従って画像の状態を復元するために画像の初期表示にトリミングが行われる。トリミングが行われない場合、この方法は操作134から操作138に進む。選択された縮小画像ファイルが倍率寸法に等しくない場合、すなわちそれより大きい場合、操作138でトリミングされた部分の多少のスケール変更が行われる。1実施形態では倍率寸法が100%より大きい場合100%画像が表示に使用される。次に操作140に進み、選択された画像が表示される。
【0022】
図3中操作134、136、138、および140は表示処理の中に含まれる。画像の初期表示の際ユーザはまだ画像を提示されていないので操作136は行われないことを当業者は理解するであろう。1実施形態においてはアプリケーションが現在表示している画像の状態を保存することができる。アプリケーションを再起動すると以前表示された画像の状態をローディングし、これはトリミングがされていたかもしれない。画像の状態を復元するためにこの実施形態では画像の初期表示にトリミングが行われる可能性がある。加えて一旦ユーザに画像が提示されると、ユーザは画像の一部分を選択して全画面で表示することができる。例えば画像が人物の写真である場合、ユーザはその人物の顔のクローズアップを表示したいかもしれない。この場合選択されたスケール変更画像から画像のトリミングされた一部が読み取られる。操作140における選択された画像の表示に続き、この方法は操作142に進み、スケール変更画像が除去される。この場合各種寸法のスケール変更画像が削除され画像を表示するために使用されたメモリが開放される。一時に数種のスケール変更画像を作成しそれらをハードディスクに格納することにより従来技術において画像の倍率を変える際の長い遅延が避けられることが当業者には明らかであろう。ここでユーザが倍率を変え、あるいは画像をパンすることにより表示処理は複数回繰り返され得ることが理解されよう。ユーザが場合によっては複数回表示処理を繰り返した上で一旦画像を見終わると、後処理のステップが行われる。
【0023】
図4は本発明の1実施形態により格納メディアに格納された各種スケール変更画像の簡略な概略図である。図3における前処理で100%、75%、50%、25%、および12.5%といった画像のスケール変更版をディスク150に格納することができる。従ってこれらのいずれかの倍率で画像のある領域が表示されると画像を表示するためにそのファイルが使用でき、スケール変更は必要なくなる。領域がディスクに格納されていない倍率でスケール変更する必要がある場合は、より大きい倍率を有する最も近いファイルが表示に選択される。例えば20%の倍率には25%倍率の画像ファイルが選択される。25%の画像ファイルは画像の提示に使用される表示画面の表示スケールより大きいので、20%の倍率で画像を表示するためには多少の手短なスケール変更を行なう必要がある。この方法はスケール変更操作を最小限にするためメモリ内で扱う必要の画像量を相当削減する。
【0024】
上記例を使うと、25MBのJPEG圧縮画像ファイルを読み取る場合画像の事前スケール変更を行なわない方法が約2分かかったのに対し約35−40秒であった。例は256メガバイトのメモリを有する333メガヘルツのパソコンを使用して行なわれた。上記に定義するように事前スケール変更を行なう方法はスケール変更画像を生成するのにより前処理を必要とするが仮想メモリのスワッピング量を削減する。倍率が生成されたスケール変更画像ファイルとほぼ同じである場合、画像の倍率を変え、あるいはパンすることによる画像の塗り替えは目立って遅くはならない。倍率が異なっている場合画像をパンする際多少の遅延があるが、この遅延は従来技術の遅延に比べ相当短いものである。本方法のディスクスペースは比較的大きい。上述のテスト画像の場合(25MB、JPEG)100%、75%、50%、25%、および12.5%のスケール変更画像が格納されるとすると約271MBのディスクスペースが使用される。元の画像の寸法も含まれると約297MBのディスクスペースが使用される。図7について後述されるように上述のアプローチを拡張することによって使用ディスクスペースの量は相当削減される。ここで使用されるメモリ量は表示窓のサイズとほぼ同じである。
【0025】
図5は本発明の1実施形態により初期画像から各種スケール変更画像を生成する事前スケール変更のアプローチの簡略な概略図である。初期画像160はデジタルカメラからの画像あるいはデジタルカメラからのいくつかの画像を貼り合わせたものでも良い。画像160はJPEGフォーマットなどの圧縮フォーマットでハードディスク150に格納される。1実施形態ではハードディスク150が表示モニタを有するパソコンに関連付けられている。図3に関し上述のように初期画像160はメモリに解凍され、原寸、すなわち100%、の画像のコピーがディスク150に保存される。メモリ内の解凍画像160からスケール変更画像162、164、および166が作成されディスク150に格納される。この場合、画像160のスケール変更画像は75%スケール変更画像162、50%スケール変更画像164、および25%スケール変更画像166からなる。ここで使用されるスケール寸法は例示的な意図のみで限定的なものではないので100%未満のスケール変更画像であればどのような寸法でも良いことは理解されよう。
【0026】
図5において記憶ディスク150に関連付けられたパソコンは表示モニタ168を有する。表示モニタ168は元の画像160の19%の表示スケールが表示モニタの全画面表示に相当するように構成されている。従って25%スケール変更版が表示モニタ168の表示スケール未満でなく、かつもっとも近いスケール寸法であるので25%スケールを有する事前スケール変更画像166が選択される。25%のスケール変更版166は次にモニタ168に表示するために19%に縮小される。この場合表示モニタ168に画像を19%の倍率で表示するために多少の手短なスケール変更が行なわれる。各種倍率の事前スケール変更版を有することはメモリ内で扱う必要のある画像量が相当削減されることを当業者は理解するであろう。
【0027】
図6は本発明の1実施形態により表示画像が操作されている簡略な概略図である。図5の表示画面168に描かれる画像などの画像を提示されたユーザはその画像を編集あるいは操作するかもしれない。例えばユーザは人物の顔のクローズアップを見たいかもしれない。図6においてユーザは表示モニタ168に表示される画像の領域170を拡大するために選ぶ。画像の各種スケール変更版はまだ図4および5におけるディスク150に格納されているので選択された領域170が表示モニタ168に表示される場合の領域170のスケール変更版に最も近い倍率スケールが選択される。上述のように全く同じスケール寸法がない場合は格納されている次に大きいスケール寸法が選択される。選択されたスケール寸法178のトリミングされた領域171は領域170のオフセットによって判断できることを当業者は理解するであろう。つまり選択されたスケール寸法は領域170のオフセットとともに分かっているので領域170のオフセットは選択されたスケール寸法178のx座標172およびy座標に変換することができるのである。
【0028】
図5に戻り、25%のスケール寸法166が究極の表示画像の基本画像に使用された。しかしユーザが図6の領域170を選択すると、図5における75%スケール寸法162が最も近い倍率になる。75%スケール寸法162の領域170に相当するトリミングされた領域171が見つけられトリミングされた領域がメモリに読み取られる。図6に戻りトリミングされた領域171はモニタ168の表示スケールより大きいのでトリミングされた領域171はスケール変更され、モニタ168上で領域176として表示される。例えば領域171は表示モニタ168に合うように70%のスケール寸法にすることができる。表示画像を操作するのに使用される方法は図3に示す表示処理操作に類似していることが当業者には明らかであろう。さらに、方法はどのスケール寸法にも適用され、上述の例示的スケール寸法に限定されるものではない。
【0029】
図7は本発明の1実施形態により高解像度の大画像を提示する際にメモリ負担およびディスクスペースの負担を軽減する方法操作のフローチャート図である。上述のように図3で説明した方法は大画像を処理するにあたり性能の向上を提供しているが、画像の事前スケール変更版はディスクスペースの大きな部分を占める。特に2つ以上の画像を同時に見る場合ディスクスペースがなくなるという懸念を緩和するために、事前スケール変更画像は圧縮フォーマットでディスクに格納することができる。図7のフローチャートは操作182で始まり、スケール変更画像ファイルが圧縮領域に作成される。従って複数の圧縮フォーマットの事前スケール変更画像ファイルがメモリ内の圧縮ファイルから作成される。方法は次に操作184に進み、圧縮フォーマットのスケール変更画像ファイルが選択される。スケール変更画像の選択にはコンピュータモニタなどの表示画面に提示される画像の倍率寸法、すなわち表示寸法、を判定することが含まれることは理解されよう。1実施形態では選択されたスケール変更画像が表示画面に関連付けられた倍率寸法以上の最も近い倍率を有する画像ファイルである。
【0030】
図7において方法は操作186に進み、画像の一部分が表示用に選択された場合選択された画像が圧縮領域でトリミングされる。ユーザにまだ画像が提示されていないので操作186は画像を最初に見るときは行なわれないことは理解されよう。従って画像を最初に見るとき方法は操作184から操作188に進み選択された画像が圧縮領域でスケール変更される。初期スケール変更および必要な場合は初期トリミングに圧縮領域処理を使用することによりメモリ負担は最小限に留められる。方法はそこで操作190に進み圧縮領域で処理された選択画像がメモリに解凍される。画像が圧縮領域でスケール変更されトリミングされた場合ファイルを解凍後多少のスケール変更およびトリミングが必要となる場合があることを当業者は理解するであろう。例えば8×8の離散コサイン変換(DCT)ブロックとして格納されるJPEGファイルの場合、圧縮領域での処理で図9に関し説明されるように解凍領域で可能な解像レベルを得られないことがある。加えて図3の操作138で上述のように選択された画像が表示される表示モニタで必要とする表示スケールと複数の事前スケール変更画像とが全く同じに定義されていない場合解凍領域で画像のスケール変更操作が行なわれることがある。
【0031】
図7において方法は操作192に進み必要に応じて画像がトリミングされる。トリミングが不必要の場合、方法は操作190から操作194に進み画像の表示スケールに縮小するためにスケール変更が行なわれる。図3について選択された画像が次に大きなスケールのファイルである場合の説明と同様、画像が表示される表示モニタの表示スケールが存在しないので選択されたファイルは表示スケールまで縮小される。つまり20%のスケール寸法を必要とする表示モニタ用に使用し得る次に近いスケール寸法が25%スケールのファイルである場合、選択されたファイルである25%ファイルが20%まで縮小される。方法は次に操作196に進み、処理された画像が適当な表示モニタに表示される。方法は次に操作198に進み、生成された事前スケール変更画像ファイルが除去され、表示処理で使用されたメモリが開放される。
【0032】
図3で述べたように、図7の方法操作は3つのおおまかな処理カテゴリに細分することができる。方法操作182は前処理のステップに含まれる。前処理には複数の事前スケール変更画像を圧縮フォーマットで作成することが含まれる。トリミングやスケール変更などの表示処理は圧縮領域および解凍領域双方において行なわれる。方法操作184−196は表示処理カテゴリに含まれる。後処理には前処理操作が行なわれる以前に同等な状態にシステムを戻す操作198が含まれる。
【0033】
図8は本発明の1実施形態により圧縮領域の初期画像から各種スケール変更画像を生成する事前スケール変更のアプローチの簡略な概略図である。初期画像200はデジタルカメラからの画像あるいはデジタルカメラからのいくつかの画像を貼り合わせたものでも良い。画像200はJPEGフォーマットなどの圧縮フォーマットでハードディスク150に格納される。本発明の1実施形態ではハードディスク150が表示モニタを有するパソコンに関連付けられている。初期画像200はメモリにコピーされ、初期画像のコピーが圧縮フォーマットでディスク150に保存される。メモリの圧縮画像200からスケール変更画像162、164、および166がディスク150の圧縮領域に格納される。ここで画像200のスケール変更版には75%のスケール変更画像202、50%のスケール変更画像204、および25%のスケール変更画像206が含まれる。この場合本明細書で使用されたスケール寸法は例示的な意図しかなく、限定的意図はないので100%スケール未満の画像であればどのような寸法のスケール変更画像でも使用できることが理解されよう。
【0034】
図8において記憶ディスク150に関連付けられているパソコンは表示モニタ168を有する。表示モニタ168は元の画像200の15%の表示スケールが表示モニタの全画面表示に相当するように構成されている。従って25%スケール変更版が表示モニタ168の表示スケール未満でなく、かつもっとも近いスケール寸法であるので25%スケールを有する事前スケール変更画像206が選択される。25%のスケール変更版206は次に圧縮領域において達成しうるスケールであれば15%に縮小される。15%のスケールが圧縮領域で得られない場合スケールはできるだけそれに近くまで縮小の後ファイルが解凍され、多少の手短なスケール変更が行なわれた上で画像は15%の倍率で表示モニタ168に表示される。例えばJPEGファイルの場合8×8のブロック構成を使用するため25%のスケールから16%のスケールまでしか縮小できないかもしれない。従って16%から15%まで縮小するスケール変更操作は解凍領域で行なわれる。各種倍率において画像のプレスケール変更版を有することはメモリ内で扱う必要のある画像量を相当削減することは当業者であれば理解するであろう。以下の表1に示す通り、使用されるディスクスペースの量は圧縮領域処理によって相当削減される。さらに事前スケール変更のため使用されるメモリも少量に留まる。
【0035】
【表1】
【0036】
図9は本発明の1実施形態により圧縮領域処理に続き解凍領域処理を使用してファイルをトリミングするアプローチを例示する解凍ファイルの概略図である。例えば画像を提示されたユーザはその画像を操作あるいは編集するかもしれない。図6について説明したようにユーザは人物の顔をクローズアップすることにしても良い。JPEGファイル208をエントロピー解読するとブロック210など8×8のDCTブロックが複数生成される。従来JPEGは8×8のブロックを使用してコード化される。従ってユーザが表示画像のトリミングを選択した場合、圧縮領域におけるトリミングではユーザが選択した通りの寸法を提供できないことがある。例えばユーザが選択した領域はアウトライン212内に含まれる。しかしJPEGファイル208が圧縮フォーマットである場合アウトライン212内に定義される領域は8×8のブロック内に含まれるのでアクセスすることができない。そこで圧縮領域でのトリミングはJPEGファイル208をアウトライン214内に定義される領域、すなわち最も近い8×8のブロックの境界、までトリミングする。アウトライン214内の領域はアウトライン212で定義されるユーザ選択領域より小さくなることなく、圧縮領域で得られるユーザ選択領域に最も近いトリミングである。アウトライン214内に定義の圧縮領域でトリミングされた領域は解凍され、その後解凍領域でアウトライン214および212間の領域がさらにトリミングされることは理解されよう。かくして任意の倍率の画像領域は元の画像の予め決められた各種倍率をハードディスクに格納することにより迅速に表示される。メモリおよびディスクスペースを節約するために画像ファイルは圧縮フォーマットで格納され、圧縮領域で操作される。これによりメモリの限られたパソコンでもユーザが表示する興味の対象の領域および倍率を簡単に変えられるアプリケーションでの使用に適した迅速な方法で画像を表示することを可能にする。
【0037】
図10は本発明の1実施形態により画像データの効率的な処理を可能にする表示処理回路を有するコンピュータシステムの簡略な概略図である。コンピュータシステム220は中央演算装置(CPU)222、ハードドライブ226、およびバス230と通信するランダムアクセスメモリ(RAM)224を含む。表示処理回路228もバス230と通信する。表示処理回路は上述図3−9で説明した機能を提供するように構成された論理ゲートを含むことを当業者は理解するであろう。例えばハードウェア叙述言語(HDL)を使用して表示処理回路と論理ゲートのレイアウトを統合し、本明細書で説明した必要な機能を提供することができる。
【0038】
要約すると、上述の発明は画像の異なった倍率の事前スケール変更によってメモリ使用を削減する一方圧縮領域で操作することによって必要なディスクスペースを最小限にする。主要操作は圧縮領域で行なわれるため表示システムで扱われる画像データ量はさらに削減されることが理解されよう。本明細書で説明される方法操作はトリミング操作とそれに続くスケール変更操作が含まれる。しかし、順序を逆にしてスケール変更操作の後にトリミング操作が来ても良い。トリミング操作を行い、その次にスケール変更操作を行なうとスケール変更操作で扱う画像データがより少なくなるということを当業者は理解するであろう。
【0039】
上述の各実施形態を念頭にして、本発明はコンピュータシステムに格納されたデータに関連した各種コンピュータ実行操作を使用できることが理解される。これらの操作は物理量の物理的操作を必要とするものである。必ずしもではないが通常これらの量は格納、転送、結合、比較、およびその他操作可能な電気的あるいは磁気的信号の形を取る。さらに行なわれる操作はしばしば作成、識別、判断、あるいは比較などの用語で引き合いにされる。
【0040】
発明はまたコンピュータ読み取り可能な媒体上のコンピュータ読み取り可能なコードとして実施することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体とは後にコンピュータシステムにより読み取れるデータを記憶することができるデータ記憶装置である。コンピュータ読み取り可能な媒体の例にはハードドライブ、ネットワーク接続記憶装置(NAS)、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、ならびにその他光学的および非光学的データ記憶装置を含む。またコンピュータ読み取り可能な媒体はコンピュータ読み取り可能なコードが分散された形で記憶され実行されるようにネットワーク結合のコンピュータシステム上に分散されても良い。
【0041】
前記の発明は明瞭な理解を図るためかなり詳細に説明されたが、添付請求項の範囲内で一定の変更および修正を実施することは可能であることは明らかであろう。従って、本実施形態は例示とみなされるもので限定するものではなく、発明はここで叙述された詳細に限定されるものではなく、添付請求項の範囲および同等内容において修正できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表示用にパソコンのハードディスクに格納された高解像度の大画像の簡単な図。
【図2】 高解像度の大画像をディスプレー上で表示する際に実施される方法操作のフローチャート。
【図3】 本発明の1実施形態により高解像度の大画像を提示する際のメモリ要求を軽減するための方法操作のフローチャート。
【図4】 本発明の1実施形態により格納メディアに格納された各種スケールの画像の簡略な概略図。
【図5】 本発明の1実施形態により初期画像から各種スケールの画像を生成する事前スケール変更のアプローチの簡略な概略図。
【図6】 本発明の1実施形態により表示画像が操作されている簡略な概略図。
【図7】 本発明の1実施形態により高解像度の大画像を提示する際にメモリ要求およびディスクスペースの要求を軽減する方法操作のフローチャート。
【図8】 本発明の1実施形態により圧縮領域の初期画像から各種スケールの画像を生成する事前スケール変更のアプローチの簡略な概略図。
【図9】 本発明の1実施形態により圧縮領域処理に続き解凍領域処理を使用してファイルをトリミングするアプローチを例示する解凍ファイルの概略図。
【図10】 本発明の1実施形態により画像データの効率的な処理を可能にする表示処理回路を有するコンピュータシステムの簡略な概略図。
【符号の説明】
100 画像
102、150、226 ハードディスク
106、168 モニタ
160、200 画像
220 コンピュータシステム
222 CPU
224 RAM
228 表示処理回路
Claims (3)
- 前処理手段が、メモリ内の圧縮ファイルから、複数の事前スケール変更画像を圧縮フォーマットで作成するステップと、
表示処理手段が、前記事前スケール変更画像の中から、表示画面に関連付けられた倍率寸法に最も近い倍率を有する第1のスケール変更画像を選択するステップと、
前記第1のスケール変更画像を圧縮領域でトリミングして、第2の画像を生成するステップと、
圧縮領域で、前記第2の画像をスケール変更して第3のスケール変更画像を生成するステップと、
前記第3のスケール変更画像をメモリに解凍して第4の画像を生成するステップと、
前記第4の画像を表示スケールまでスケール変更して第5の画像を生成するステップと、
前記第5の画像を表示画面に表示するステップと、
を有する画像表示処理方法。 - 圧縮フォーマットがJoint Photographic Experts Group(JPEG)またはGraphic Interchange Format(GIF)であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示処理方法。
- 前記複数の事前スケール変更画像の倍率が100%、75%、50%、および25%であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示処理方法。
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