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JP4175582B2 - 光電変換装置及び焦点検出装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮影装置、あるいは種々の観察装置などに用いられる焦点検出装置に関するものである。さらにそれに用いられる光電変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、被写体の焦点状態を検出しそれに応じて撮影レンズの距離環を変化させて自動的に焦点を合わせるいわゆるオートフォーカスカメラ(以下AFカメラ)等が種々提案されている。
【0003】
このAFカメラは、最初は画面内の中央1点の焦点状態を検出するものが提案されたが、最近では画面内の3点、4点、5点と徐々に焦点状態を検出するポイント(以下測距点)が増えてきて、撮影者にとっては測距点に画面内の主被写体を配し焦点を合わせてからフレーミングを変更する撮影を行なわずにすむようになるので使い勝手が向上してきている。
【0004】
さらに使い勝手を向上させるためには、測距点をもっと増やしていくのが望ましい。
【0005】
一方、測距点の焦点状態を検出するためには被写体の像を複数画素で構成される光電変換装置(以下センサ)上に結び、その各画素信号を演算処理することにより行う。その際、各画素信号により構成される像信号が大きくなるほど精度良く焦点検出を行うことが出来るが、大きすぎると画素信号を処理できるダイナミックレンジを越えてしまい、結果的に像信号が実際と異なってしまいかえって精度が悪くなってしまう。
【0006】
よってセンサは蓄積型のものを用い、蓄積時間を適切に制御することが一般的である。
【0007】
測距点が複数あるときは、それぞれ測距点に対応する領域の蓄積時間を独立に制御することになる。蓄積時間を適切に制御するための回路の規模は大きく、測距点を増やしたときの制御回路を含めたセンサの回路規模は膨大となるため、本願出願人は、既に特願平8−256288号において、光電変換素子を測距点毎の領域に分割し、各領域を順次走査しながら単一の制御部で蓄積時間を制御する方式を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの方式では、走査する動作を蓄積時間中、常時行っているため、ノイズを多く発生してかえって精度を悪化させたり、消費電流が増大してエネルギーを浪費することが考えられる。
【0009】
それに対し、走査する動作をゆっくりにすれば上記の問題の対策はとれるが、高輝度の対象画像での焦点検出を行うときには、領域毎の走査する動作の間に像信号がダイナミックレンジを超えてしまう場合があり、これもまた精度を悪化させたり、焦点検出不能となったりして、双方を満足させることは困難であった。従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、安価で精度の良い光電変換装置及び焦点検出装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる光電変換装置は、複数の領域に分割された複数の光電変換素子と、前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積を開始させるための蓄積開始手段と、前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積状態を順番にモニタ出力させるモニタ手段と、前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積状態を示す、順番に出力されたモニタ出力を予め定められた値とそれぞれ比較することにより、該モニタ出力に対応した領域の光電変換素子の蓄積を終了させるべきか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により蓄積を終了させるべきであると判定されたときに、前記モニタ出力に対応した領域の光電変換素子の蓄積を終了させる蓄積終了手段とを具備し、前記モニタ手段は、蓄積開始後所定の時間が経過するまでは第1のタイミングで繰り返し前記複数の領域内の蓄積状態を順番にモニタ出力させ、且つ、蓄積開始後前記所定の時間が経過した後は前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで繰り返し前記複数の領域の蓄積状態を順番にモニタ出力させることを特徴としている。
【0011】
また、この発明に係わる光電変換装置において、前記複数の領域の夫々には、複数の前記光電変換素子が配置されていることを特徴としている。
【0012】
また、この発明に係わる光電変換装置において、前記複数の光電変換素子は連続した二次元的な広がりを有するエリア型のセンサを構成することを特徴としている。
【0013】
また、この発明に係わる光電変換装置において、前記モニタ出力とは、各領域に含まれる光電変換素子中、最大蓄積電荷量に基づいた信号であることを特徴としている。
【0014】
また、この発明に係わる光電変換装置において、前記モニタ手段は、前記モニタ出力のタイミングに待ち時間を設けることにより、前記第1のタイミングと第2のタイミングを異ならせることを特徴としている。
【0015】
また、この発明に係わる光電変換装置において、前記モニタ手段は、前記モニタ出力のタイミングを制御するクロック信号を変化させることにより、前記第1のタイミングと第2のタイミングを異ならせることを特徴としている。
【0016】
また、本発明に係わる焦点検出装置は、複数の領域に分割された複数の光電変換素子と、前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積を開始させるための蓄積開始手段と、前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積状態を順番にモニタ出力させるモニタ手段と、前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積状態を示す、順番に出力されたモニタ出力を予め定められた値とそれぞれ比較することにより、該モニタ出力に対応した領域の光電変換素子の蓄積を終了させるべきか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により蓄積を終了させるべきであると判定されたときに、前記モニタ出力に対応した領域の光電変換素子の蓄積を終了させる蓄積終了手段と、前記分割された夫々の領域の各光電変換素子である各画素の信号を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された各画素の信号を演算することにより被写体の焦点検出を行う検出手段とを具備し、前記モニタ手段は、蓄積開始後所定の時間が経過するまでは第1のタイミングで繰り返し前記複数の領域内の蓄積状態を順番にモニタ出力させ、且つ、蓄積開始後前記所定の時間が経過した後は前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで繰り返し前記複数の領域の蓄積状態を順番にモニタ出力させることを特徴としている。
【0017】
また、この発明に係わる焦点検出装置において、前記複数の領域の夫々には、複数の前記光電変換素子が配置されていることを特徴としている。
【0018】
また、この発明に係わる焦点検出装置において、前記複数の光電変換素子は連続した二次元的な広がりを有するエリア型のセンサを構成することを特徴としている。
【0019】
また、この発明に係わる焦点検出装置において、前記モニタ出力とは、各領域に含まれる光電変換素子中、最大蓄積電荷量に基づいた信号であることを特徴としている。
【0020】
また、この発明に係わる焦点検出装置において、前記モニタ手段は、前記モニタ出力のタイミングに待ち時間を設けることにより、前記第1のタイミングと第2のタイミングを異ならせることを特徴としている。
【0021】
また、この発明に係わる焦点検出装置において、前記モニタ手段は、前記モニタ出力のタイミングを制御するクロック信号を変化させることにより、前記第1のタイミングと第2のタイミングを異ならせることを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態について説明するのであるが、一実施形態について説明するにあたり、焦点検出装置の原理的な部分を図7乃至図11を参照して説明する。
【0023】
図7は、焦点検出装置が組み込まれたカメラの横断面を示した図である。
【0024】
図中101は撮影対象物からの光を集光し撮影を行うための対物レンズ、102は101からの入射光線を反射する半透過性の主ミラー、103は対物レンズ101の焦点位置に配置される焦点板、104は光線方向を変更するペンタプリズム、105は撮影者に対する接眼レンズ、106は焦点検出時に動作するサブミラー、107は銀塩フィルム等のフィルム、108は焦点検出装置をそれぞれ示している。
【0025】
この図において、不図示の被写体からの光は対物レンズ101を透過後、主ミラー102により上方に反射され、焦点板103上に像を形成する。焦点板103上に結像された像はペンタプリズム104による複数回の反射を経て接眼レンズ105を介して撮影者又は観測者によって視認される。
【0026】
一方、対物レンズ101から主ミラー102に到達した光束のうちの一部は主ミラー102を透過し、サブミラー106により下方に反射され焦点検出装置108に導かれる。
【0027】
図8は焦点検出の原理を説明するために図7における対物レンズ101と焦点検出装置108のみを取り出し、展開して示した図である。
【0028】
図8の焦点検出装置108内において、109は対物レンズ101の予定焦点面即ちフィルム面と共役な面付近に配置された視野マスク、110は同じく予定焦点面の付近に配置されたフィールドレンズ、111は2つのレンズ111−1,111−2からなる2次結像系、112は2つのレンズ111−1,111−2に対応してその後方に配置された2つのセンサ列112−1,112−2を含む光電変換素子、113は2つのレンズ111−1,111−2に対応して配置された2つの開口部113−1,113−2を有する絞り、114は分割された2つの領域114−1,114−2を含む対物レンズ101の射出瞳をそれぞれ示している。
【0029】
なお、フィールドレンズ110は、対物レンズ101の射出瞳114の領域114−1,114−2に対して、絞り113の開口部113−1,113−2の近傍に結像する作用を有しており、射出瞳114の各領域114−1,114−2を透過した光束115−1,115−2が2つのセンサ列112−1,112−2にそれぞれ光量分布を形成するようになっている。
【0030】
図8に示す焦点検出装置は一般的に位相差検出方式と呼ばれているもので、図9において、センサ列112−1,112−2に形成された光量分布のグラフを用いて説明する。
【0031】
図9中、201は、グラフの縦軸で光量の強度を表す。202は、グラフの横軸でセンサ列112−1,112−2のそれぞれの画素の広がりを表し、207,208がその画素の光強度出力(以下像信号)を表している。また203,204は、それぞれセンサ列112−1,112−2の広がりを示し、第1像、第2像と便宜的に呼ぶ。205,206は、それぞれのセンサ列の中央部を示している。
【0032】
対物レンズ101の結像点が予定焦点面と一致しているとき、図9の(a)のグラフのようになり、第1像と第2像の像出力が略一致する。
【0033】
一方、対物レンズ101の結像点が予定焦点面の前側にある場合、即ち対物レンズ101側にある場合には、図9(b)のように2つのセンサ列112−1,112−2上にそれぞれ形成される光量分布が互いに近づいた状態となる。反対に対物レンズ101の結像点が予定焦点面の後側にある場合には、図9(c)のように2つのセンサ列112−1,112−2上にそれぞれ形成される光量分布が互いに離れた状態となる。
【0034】
しかも2つのセンサ列112−1,112−2上に形成される光量分布のずれ量は対物レンズ101のデフォーカス量即ち焦点はずれ量とある関数関係にあるので、そのずれ量を適当な演算手段で算出すると対物レンズ101の焦点はずれの方向と量を検出することができる。この方向と量に応じて、対物レンズ101等のレンズ系の位置を移動して、そのずれ量をほぼ零となるように設定して、焦点検出の動作を終了する。
【0035】
像信号はセンサからのアナログ出力をアナログデジタル変換(以下AD変換)したのち、演算ユニットによりデジタル的に演算処理を行い前述のようなデフォーカス量演算を行うのが一般的である。このときセンサへの蓄積制御を適切な蓄積時間で行い、アナログ出力の読み出しは、適切な増幅度(以下ゲイン)で読み出すことが精度よくデフォーカス量演算を行うのに必要である。
【0036】
図10は、像信号がどのような状態であれば精度がよくなるかを説明した図である。
【0037】
図中209は、AD変換のダイナミックレンジを示している。図10(a)のように像信号を読み出したときは、AD変換のダイナミックレンジのほぼ全域を利用しているため像信号に多少のノイズが乗っていたとしても精度よいデフォーカス量演算が可能である。
【0038】
一方、図10(b)では、蓄積時間が長すぎるか読み出しのゲインが大き過ぎるかして像信号がAD変換のダイナミックレンジをこえている。したがって像信号のうち光強度が高い部分は、演算する情報として失われておりデフォーカス量演算での誤差を生み出す原因となる。逆に図10(c)では、蓄積時間が短かすぎるか読み出しのゲインが小さ過ぎるかして像信号の高さが非常に低い。これでは、像信号に乗っているノイズの影響を無視出来なくなってこれもまたデフォーカス量演算での誤差を生み出す原因となる。
【0039】
したがって、蓄積時間や読み出しゲインを適切に制御することが精度よい焦点検出装置を実現する上での重要課題である。
【0040】
以上で焦点検出装置の原理的な部分の説明を終る。
【0041】
本発明の一実施形態の光電変換装置及びこれを用いた焦点検出装置では、以上で説明した焦点検出装置が1つのカメラの中に機能的に複数存在した形であり、例えば、図11で示したような撮影者が接眼レンズ105を覗くことによって得られる対象画像の画面内301に測距ポイント302が55個存在するような場合でもまったく同等の原理で焦点検出を行うことが出来る。
【0042】
図1は、焦点検出装置108の電気回路ブロック図である。
【0043】
1は、コントローラー(controler)であり複数のセンサ列の蓄積制御および像信号の読み出しを司っている。2,3,4は、それぞれ領域1、領域2、領域n(nは2以上の整数)のセンサ列ブロックで、図11における1つ1つの測距ポイント302にそれぞれ対応する。
【0044】
1つのセンサ列ブロック内では、位相差検出方式のため1対のセンサアレイがセンサ部を構成しており、センサアレイは約30〜80画素で第1像、同じ画素数で第2像を検出している。また、その画素の中から蓄積中に一番高い出力を示している出力値を検出するピーク検知回路と、蓄積終了と同時にセンサ部に蓄積された光電変換出力を一時的に貯えておくメモリ部が配置されている。
【0045】
ピーク検知回路は、アナログスイッチ12がONとなっていると、画素中の一番高い出力値(p−out)をコンパレータ5の1つの入力部に出力する。コンパレータ5は、所定の電圧VRとp−out信号を比較し、comp信号をコントローラー1に出力する。comp信号はp−out信号がVRより大きい、即ち蓄積を終了すべきというときに1を出力する。
【0046】
メモリ部からは、アナログスイッチ11がONとなっていると、コントローラー1からのshift信号によって各画素の出力が順次バッファアンプ6の入力に出力される。バッファアンプ6は適切なゲインでVoutより画素信号を出力する。
【0047】
コントローラー1がrst信号(リセット信号)を出力すると1〜nのすべての領域のセンサ部は電荷がクリアされて、ここよりすべての領域の蓄積制御が始まる。コントローラー1は、psel−1、psel−2と順次出力していき、最後の領域であるn番めの領域に対してpsel−nを出力した後は、またpsel−1に戻る。このpsel−m(mは1〜n)を出力することによって、アナログスイッチ12をONするので1〜nの各領域から順番にピーク信号(p−out)を得ることができ、コントローラー1は、comp信号に基づいて、選択された領域からのピーク信号(p−out)が所定レベルを超えているか否かを判断することで、その領域の蓄積を継続するか中止するかという蓄積制御を行うことが出来る。
【0048】
ここでcomp信号が1であればtrans−m信号を出力することで、その領域のセンサの蓄積を中止し、センサ上に蓄積された各画素の光電変換信号をメモリー部に転送する。comp信号が0であれば、転送動作は行わずセンサの蓄積を継続する。また、一度転送した領域なら当然のことながらもう一度転送を行うことはしない。
【0049】
そして、メモリー部に転送された領域は、sel−m信号で領域を選び、shift信号によって、像出力を読み出すことが出来る。
【0050】
(第1の実施例)
図2では、図1中のコントローラー1の第1の実施例についてもう少し詳しく説明する。
【0051】
20は、マイクロコンピュータ(μCOM)で焦点検出装置108(図8参照)の電気回路全体をコントロールしている。21は、クロックジェネレータ(clock generator)で一定周期のクロック信号(clk)を出力している。22は、カウンター(counter)で、マイクロコンピュータ20からリセット信号(RST)が来ると、カウンターの値を零にクリアした後、クロックジェネレータ21からのclk信号をカウントアップしていき、そのカウント値(cntーvalue)を出力する。
【0052】
23は、蓄積時間メモリで、各領域の蓄積時間を記憶する。マイクロコンピュータ20からリセット信号(RST)が来ると、メモリーはすべて零にクリアされる。そしてマイクロコンピュータ20から各領域に対応したtrans−m信号が来るとそのときのcnt−valueをreg−mに格納する。このようにしてすべての領域のそれぞれの蓄積時間を個別に記憶することが出来る。ここで記憶された蓄積時間は、像信号のノイズ分の補正等に利用されるが、本発明には直接関係ないので、詳細な説明は省略する。
【0053】
24は、図1のコンパレータ5からのcomp信号の入力端子を示したもので、前述したようにマイクロコンピュータ20は、comp信号が0か1かでtrans−m信号を出力するかどうかを判断する。
【0054】
25は、図1の各領域へのrst信号の出力を示したもので図2中のカウンタ22や蓄積時間メモリ23のクリアとともに図1中のセンサ部の電荷のクリアも司っている。
【0055】
26,28,30は、マイクロコンピュータ20が出力するtrans−m信号の図1のセンサ部への出力端子であり、図2中の蓄積時間メモリの制御とともに図1でのセンサ部からメモリ部への光電変換された電荷の転送を司る。
【0056】
27,29,31は、マイクロコンピュータ20が出力するpsel−m信号の図1のアナログスイッチ12への出力端子であり、図1でのどの領域の出力値をコンパレータ5に出力するかを司る。
【0057】
マイクロコンピュータ20の動作について、さらに図3のフローチャートを参照して詳しく説明する。
【0058】
ステップS100で動作が開始すると、rst信号を出力し(ステップS101)、カウンタ22、蓄積時間メモリ23のクリアとともに各領域のセンサ部の電荷のクリアを行い、蓄積を開始させる。そして、μCOM20の内部のレジスタselに0を入力する。レジスタselは、像出力読み出しをどの領域を選択して行なうかという意味をもつ。
【0059】
次に、μCOM20の内部のレジスタw−cntを0にクリアする(ステップS102)。レジスタw−cntは、後にカウントアップされ所定のレベルと比較されることで、ウェイト時間を作る意味をもつ。
【0060】
次に、clk信号を入力し、clk信号が0から1に立ち上がった(rising)かどうかを判断する(ステップS103)。立ち上がったなら、ステップS104へ進むが、そうでなければステップS103に止まる。
【0061】
次に、カウンタ22のカウント値(cnt−value)を入力する(ステップS104)。
【0062】
ステップS105で、カウント値が所定のレベルc1より小さければ、そのままステップS106以降へ進む。
【0063】
次に、レジスタw−cntを0にクリアする(ステップS106)。
【0064】
ステップS107では、レジスタselを1つ増やす(インクリメントする)。この動作が、蓄積制御を領域毎に順番に行うという部分にあたる。
【0065】
次に、レジスタselがnよりも大きい、即ち測距ポイントの領域数をはみ出したらレジスタselに1を入力して、再び領域1に戻る(ステップS108,ステップS109)。
【0066】
ステップS108で、レジスタselがn以下であれば、psel−m信号を出力する(ステップS110)。これにより領域mの蓄積状況、つまり領域m内の画素の光電変換量のピーク値がp−out出力に出てくる。
【0067】
そして、ステップS111で、領域mが充分な蓄積と判断されれば、コンパレータ5よりcomp信号が1と出力されるので、マイクロコンピュータ20はtrans−m信号を出力し、領域mのセンサ部の各画素の電荷をメモリ部に転送し蓄積を終わらせ(ステップS112)、ステップS102へ戻る。蓄積の度合いがまだ不十分なときは、comp信号は0が出力されるので、そのままステップS102へ戻る。
【0068】
一方、ステップS105でカウント値(cnt−value)がc1以上であれば、ステップS113に進み、レジスタw−cntが所定の値c2となったかを判断する。c2であればステップS106に戻り、前述したような動作を行う。
【0069】
ステップS113で、レジスタw−cntがc2となっていなければ、ステップS114でレジスタw−cntを1つ増やし(インクリメントし)、ステップS103へ戻って次のclk信号の立ち上がりを待つことになる。
【0070】
このように第1の実施形態では、センサの蓄積が開始してしばらくはcnt−valueが少ないためステップS105からステップS106へすぐに進み、領域1から領域nまでの各領域ごとの蓄積量の判断を順番に休むことなくclk信号の立ち上がりに同期して行う。そして、センサの蓄積が開始してしばらく時間が経ちcnt−valueが所定値c1を超えたときには、レジスタw−cntが所定値c2までカウントされなければ領域毎の蓄積量の判断をしなくなるため、センサの蓄積量の判断のための駆動周波数を落としている。
【0071】
これにより、高輝度の対象画像の焦点検出動作も像信号がダイナミックレンジを超えることなく形成できるため精度よくでき、かつ全体的な駆動周波数が落ちるため、ノイズも極端に減らすことができ、また消費電流も大きく減らすことができる。このように、本実施例によれば、精度が良く安価でしかも測距点が多いため使いやすい光電変換装置及びこれを用いた焦点検出装置を実現できる。
【0072】
(第2の実施例)
第2の実施例は、第1の実施例に対し、図3のフローチャートが図4に置き換わっただけである。
【0073】
図4を参照して、第2の実施例の動作について説明する。
【0074】
まず、ステップS200〜ステップS203は、ステップS100〜ステップS103と同様である。
【0075】
ステップS204では、ステップS107と同様にレジスタselを1つ増やす(インクリメントする)。
【0076】
そして、レジスタselがnかnより小さいときは、ステップS210以降に進むが、レジスタselがnを超えるときは、ステップS206へ進む。
【0077】
ステップS206では、カウンタ22のカウント値(cnt−value)を入力する。
【0078】
ステップS207では、カウント値が所定のレベルc1より小さければ、ステップS208へ進み、同じか大きければ、ステップS213以降へ進む。
【0079】
ステップS208では、レジスタw−cntを0にクリアする。
【0080】
そして、ステップS209では、レジスタselに1を入力して、再び領域1に戻る。
【0081】
ステップS210〜ステップS212は、ステップS110〜ステップS112と同様である。
【0082】
ステップS207でカウント値がc1以上である場合には、レジスタw−cntが所定の値c2となったかを判断する(ステップS213)。c2であればステップS208に戻り、前述したような動作を行う。
【0083】
ステップS213でレジスタw−cntがc2でない場合には、ステップS214でレジスタw−cntを1つ増やし(インクリメントし)、ステップS203へ戻って次のclk信号の立ち上がりを待つことになる。
【0084】
このように第2の実施例では、センサの蓄積が開始してしばらくはcnt−valueが少ないためステップS207のあとステップS208へ進み、最後の領域nまで行ってもすぐに領域1に戻り、領域1から領域nまでの各領域の蓄積量の判断を休むことなくclk信号の立ち上がりに同期して行う。そして、センサの蓄積が開始してしばらく時間が経ちcnt−valueが所定値c1を超えたときには、領域1から領域nまでは、各領域の蓄積量の判断を休むことなくclk信号の立ち上がりに同期して行なうが、最後の領域nの蓄積量の判断が終わった後は、レジスタw−cntが所定値c2までカウントされるまでのウェイト動作がはいる。やはりこれも蓄積量の判断のための駆動周波数を落とすことになる。
【0085】
第2の実施例でも、第1の実施例とほぼ同等の効果が得られ、精度が良く安価でしかも測距点が多いため使いやすい光電変換装置及びこれを用いた焦点検出装置を実現できる。
【0086】
(第3の実施例)
第3の実施例は、第1、第2の実施例に対し、図2のコントローラ1の詳細図が図5のように変化し、図3及び図4のフローチャートが図6のように変化している。
【0087】
図5で異なる部分を説明すると、32は、分周器(divider)でありクロックジェネレータ21からのclk信号を分周してd−out信号を出力している。
【0088】
33は、セレクタでありクロックジェネレータ21からのclk信号もしくは分周期32からのd−out信号のどちらかをマイクロコンピュータ20の出力c−sel信号によりセレクトし、c−clk信号を出力している。c−selが0のときは、clk信号、c−selが1のときは、d−out信号がそれぞれ選ばれる。
【0089】
図2ではマイクロコンピュータ20とカウンター22に入力していたclk信号に替わり、図5ではセレクタ33の出力c−clk信号が各々に入力される。
【0090】
次に、図6のフローチャートを参照して、第3の実施例の動作について説明する。
【0091】
ステップS300〜ステップS301は、ステップS100〜ステップS101と同様である。
【0092】
ステップS302では、カウンタ22のカウント値(cnt−value)を入力する。
【0093】
ステップS303〜ステップS305では、カウント値が所定のレベルc1より小さければ、c−sel出力は0に。カウント値がc1と同じか大きければ、c−sel出力は1とする。
【0094】
ステップS306では、clk信号を入力し、clk信号が0から1に立ち上がった(rising)かどうかを判断する。立ち上がったなら、ステップS307へ進むが、そうでなければステップS306に止まる。
【0095】
ステップS307〜ステップS312は、ステップS107〜ステップS112と同様である。
【0096】
このように第3の実施例では、センサの蓄積が開始してしばらくはcnt−valueが少ないためc−selが0となりセレタタ33からの出力c−clk信号は、clk信号が選ばれる。そうするとマイクロコンピュータ20にもカウンター22にもclk信号が入力されるため、蓄積判断の順次の領域選択は、クロックジェネレータ21からの信号で駆動され速い周期で駆動されることになる。
【0097】
これに対し、蓄積が開始してしばらく時間が経ちcnt−valueが所定値c1を超えたときには、c−selが1となりセレクタ33からの出力c−clk信号は、d−out信号が選ばれる。このため蓄積制御の駆動周波数は遅くなる。また同時に蓄積時間のカウンタは、蓄積の開始後しばらくはカウントアップが速く進むが、しばらくするとカウントアップが遅くなる。
【0098】
第3の実施例においても第1、第2の実施例とほぼ同等の効果が得られさらにフローチャート上は、簡単になりソフトウェアの負荷も減っている。
【0099】
なお、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態を修正または変形したものに適用可能である。
【0100】
例えば、上記の例では、カメラに限定して説明を行ったがもちろんこれに限定されるものではなく、焦点検出機能を持った他の機器にも応用できる。また蓄積時間が経過したあるポイントで、蓄積量の判断の駆動周波数を変えているが、連続的に徐々に変化していくものでももちろんよい。また、位相差検出方式に限定して説明したが、像信号を取り出して演算処理するものであればこれに限定されるものではない。
【0101】
なお、複数の光電変換素子は、図1のセンサ列ブロック2,3,4の中のセンサ部を示し、複数の領域とは、図1でのセンサ列ブロック2,3,4等の領域のことであり図11で説明したような測距ポイント302でもある。蓄積制御手段は、図1でのコントローラー1とセンサ列ブロック2,3,4を駆動するpsel−m信号、trans−m信号等からなり、図3では、ステップS110〜ステップS112の動き等で説明されている。
【0102】
蓄積開始手段は、図1でのrst信号または図3でのステップS101の動作等である。
【0103】
モニタ手段は、図1でのp−out信号であり、判定手段は、図1のコンパレータ5のcomp出力と図3でのステップS111等で説明されている。
【0104】
蓄積終了手段は、図1でのtrans−m信号、図3でのステップS112となる。
【0105】
蓄積開始直後と蓄積開始後しばらくたった後とで、所定の時間間隔を異ならしめるとは、図3のフローチャートで説明している。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、蓄積開始時としばらく経ってからで、蓄積制御の駆動周波数を変えるようにしたため、高輝度の対象画像の焦点検出動作も像信号がダイナミックレンジを超えることなく形成できるため精度よくでき、また全体的な駆動周波数が落ちるため、ノイズも極端に減らすことができ、また消費電流も大きく減らすことができ、精度よい安価でしかも測距点が多いため使いやすい光電変換装置及びこれを用いた焦点検出装置を実現できる。
【0107】
【図面の簡単な説明】
【図1】焦点検出装置の電気回路ブロック図である。
【図2】図1中のコントローラーの第1の実施例を示す図である。
【図3】第1の実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】第2の実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1中のコントローラーの他の例を示す図である。
【図6】第3の実施例の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】焦点検出装置の原理を説明するための図である。
【図8】焦点検出装置の原理を説明するための図である。
【図9】2つのセンサに入射する光の光量分布を示す図である。
【図10】AD変換器のダイナミックレンジと像信号の関係を示す図である。
【図11】画面内の測距ポイントを示す図である。
【符号の説明】
1 コントローラー
2,3,4 センサ列ブロック
20 マイクロコンピュータ
21 クロックジェネレータ
22 カウンター

Claims (12)

  1. 複数の領域に分割された複数の光電変換素子と、
    前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積を開始させるための蓄積開始手段と、
    前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積状態を順番にモニタ出力させるモニタ手段と、
    前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積状態を示す、順番に出力されたモニタ出力を予め定められた値とそれぞれ比較することにより、該モニタ出力に対応した領域の光電変換素子の蓄積を終了させるべきか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により蓄積を終了させるべきであると判定されたときに、前記モニタ出力に対応した領域の光電変換素子の蓄積を終了させる蓄積終了手段とを具備し、
    前記モニタ手段は、蓄積開始後所定の時間が経過するまでは第1のタイミングで繰り返し前記複数の領域内の蓄積状態を順番にモニタ出力させ、且つ、蓄積開始後前記所定の時間が経過した後は前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで繰り返し前記複数の領域の蓄積状態を順番にモニタ出力させることを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記複数の領域の夫々には、複数の前記光電変換素子が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記複数の光電変換素子は連続した二次元的な広がりを有するエリア型のセンサを構成することを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  4. 前記モニタ出力とは、各領域に含まれる光電変換素子中、最大の蓄積電荷量に基づいた信号であることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  5. 前記モニタ手段は、前記モニタ出力のタイミングに待ち時間を設けることにより、前記第1のタイミングと第2のタイミングを異ならせることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  6. 前記モニタ手段は、前記モニタ出力のタイミングを制御するクロック信号を変化させることにより、前記第1のタイミングと第2のタイミングを異ならせることを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  7. 複数の領域に分割された複数の光電変換素子と、
    前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積を開始させるための蓄積開始手段と、
    前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積状態を順番にモニタ出力させるモニタ手段と、
    前記複数の領域内の光電変換素子の蓄積状態を示す、順番に出力されたモニタ出力を予め定められた値とそれぞれ比較することにより、該モニタ出力に対応した領域の光電変換素子の蓄積を終了させるべきか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により蓄積を終了させるべきであると判定されたときに、前記モニタ出力に対応した領域の光電変換素子の蓄積を終了させる蓄積終了手段と、
    前記分割された夫々の領域の各光電変換素子である各画素の信号を読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段により読み出された各画素の信号を演算することにより被写体の焦点検出を行う検出手段とを具備し、
    前記モニタ手段は、蓄積開始後所定の時間が経過するまでは第1のタイミングで繰り返し前記複数の領域内の蓄積状態を順番にモニタ出力させ、且つ、蓄積開始後前記所定の時間が経過した後は前記第1のタイミングよりも遅い第2のタイミングで繰り返し前記複数の領域の蓄積状態を順番にモニタ出力させることを特徴とする焦点検出装置。
  8. 前記複数の領域の夫々には、複数の前記光電変換素子が配置されていることを特徴とする請求項7に記載の焦点検出装置。
  9. 前記複数の光電変換素子は連続した二次元的な広がりを有するエリア型のセンサを構成することを特徴とする請求項7に記載の焦点検出装置。
  10. 前記モニタ出力とは、各領域に含まれる光電変換素子中、最大の蓄積電荷量に基づいた信号であることを特徴とする請求項7に記載の焦点検出装置。
  11. 前記モニタ手段は、前記モニタ出力のタイミングに待ち時間を設けることにより、前記第1のタイミングと第2のタイミングを異ならせることを特徴とする請求項7に記載の焦点検出装置。
  12. 前記モニタ手段は、前記モニタ出力のタイミングを制御するクロック信号を変化させることにより、前記第1のタイミングと第2のタイミングを異ならせることを特徴とする請求項7に記載の焦点検出装置。
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