JP4175782B2 - 研磨方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、研磨方法、研磨工具及び光学部品に関し、詳細には、うねりを適切に除去して高精度に研磨する研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
力制御研磨はレンズ、鏡、成形金型などの超精密仕上げの加工方法として幅広く用いられており、力制御研磨では、研磨除去量を精密に制御することができるとともに、球面、非球面、自由曲面形状においても、形状にならい、当該形状を崩すことなく、均一に研磨することもできるようになってきている。
【0003】
一方、近年、複写機、レーザプリンタのレーザ走査の高密度化、カラー化の進行に伴い、レーザ走査のビーム径はますます小さくなってきており、レーザ走査の光学系に使用されるレンズやこのレンズを成形する金型においても、ただ精度の良い表面粗さでは不十分となり、小さい振幅、長い波長を有するうねりを極力に抑えることも要求されるようになってきている。
【0004】
そして、従来、高精度の非球面を製作する研磨方法として、加工面を研磨するための研磨方法において、加工面形状と設計面形状との形状誤差を部分的に修正する部分修正研磨を前記加工面に施すステップと接触面積及び硬さが異なるポリシャを多段階に使い分け、部分修正研磨を施された前記加工面のうねりを除去するステップとを有する研磨方法が提案されている(特開平9−248741号公報参照)。
【0005】
すなわち、この研磨方法は、加工面形状と設計面形状との形状誤差を部分的に修正し、接触面積及び硬さが異なるポリシャを多段階に使い分けて、うねりを除去しようとしている。
【0006】
また、従来、被加工物の加工面上を滑動させながら加工を行う研磨工具において、前記加工面の除去したいうねり周期の2倍以上の径を有するポリシャを、前記研磨工具のツ―ルに3個以上設けると共に、前記各ポリシャを独立に傾斜可能に設けた研磨工具が提案されている(特開平 9-323249号公報参照)。
【0007】
すなわち、この技術は、研磨工具を加工物の加工面上に滑動させながら研磨を行い、研磨工具に除去したいうねり周期の2倍以上の径を有するポリシャを3個以上設け、そして各ポリシャを独立に傾斜可能にすることによって、うねりを除去しようとしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、うねりの低減まで要求される高精度な加工を必要とする光学素子成形用金型の加工に対しては、不十分であり、さらなる高精度な加工技術が要求される。
【0009】
すなわち、特開平9-248741号公報記載の技術にあっては、加工面形状と設計面形状との形状誤差を修正すると同時に、接触面積及び硬さの異なるポリシャで、加工面の微小なうねりを除去しようとしているため、小さい振幅、長い波長を有するうねりを除去することができないという問題があった。
【0010】
また、特開平9-323249号公報記載の技術にあっては、研磨ツールに除去したいうねり周期の2倍以上の径を有するポリシャを3個以上設けるとともに、各ポリシャを独立に傾斜可能にして、うねり除去しようとしているため、レンズ全体の寸法が小さく、うねりの波長がレンズ全体形状の半分よりも長い場合には、うねりを除去することができず、特に、曲率が逆転する自由曲面の場合には、このような工具形状では、うねりを除去することができないという問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、2点接触研磨によって、うねりにならわずに、加工面形状にならい、研磨押し付け力を両接触点(面)間に移動することで、加工面形状を崩すことなく、振幅が小さく、工具接触幅よりも長い波長を有するうねりを除去する研磨方法を提供することを目的としている。
【0012】
具体的には、請求項1記載の発明は、回転する全体が曲がらない研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けながら該被加工物の加工面上の形状にならって該研磨押し付け力を一定に制御しつつ走査して研磨加工を行い、前記研磨工具が前記加工面上に2ヶ所の研磨接触点を有する研磨方法において、前記研磨工具の回転軸と、前記2ヶ所の研磨接触点を結ぶ直線とを、前記研磨工具のトラバース方向に平行とすることにより、振幅が小さく、研磨工具の接触幅よりも長い波長を有するうねりを、研磨工具や研磨ツールを大型化することなく、確実にかつ効率的に除去できるとともに、加工面の形状を崩すことなく、研磨加工方向に沿ってうねりを除去し、確実かつ効率的に振幅が小さく、研磨工具の接触幅よりも長い波長を有するうねりを除去することのできる研磨方法を提供することを目的としている。
【0013】
請求項2記載の発明は、回転する全体が曲がらない研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けながら該被加工物の加工面上の形状にならって該研磨押し付け力を一定に制御しつつ走査して研磨加工を行い、前記研磨工具が前記加工面上に2ヶ所の研磨接触点を有する研磨方法において、前記研磨工具の回転軸と、前記2ヶ所の研磨接触点を結ぶ直線とを、前記研磨工具のトラバース方向に平行とするとともに、加工面にうねりが存在しない場所では、研磨押し付け力は前記2ヶ所の研磨接触点で平均化されるが、研磨加工具のトラバースに伴い、前記加工面上に存在するうねりの山の部分に接触する研磨加工方向先頭側の研磨接触点に前記研磨押し付け力が集中することにより、一回のトラバースでうねりの山に対して2回接触して研磨加工して、うねりの除去をより確実にかつ効率的に行うとともに、2ヶ所の研磨接触点(面)での研磨押し付け力を分配して、荒加工と仕上げ加工を同時に行うことのできる研磨方法を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の研磨方法は、回転する全体が曲がらない研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けながら該被加工物の加工面上の形状にならって該研磨押し付け力を一定に制御しつつ走査して研磨加工を行い、前記研磨工具が前記加工面上に2ヶ所の研磨接触点を有する研磨方法において、前記研磨工具の回転軸と、前記2ヶ所の研磨接触点を結ぶ直線とを、前記研磨工具のトラバース方向に平行とすることにより、上記目的を達成している。
【0021】
上記構成によれば、回転する全体が曲がらない研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けながら該被加工物の加工面上の形状にならって該研磨押し付け力を一定に制御しつつ走査して研磨加工を行うに際して、研磨工具が前記加工面上に2ヶ所の研磨接触点を有するとともに、研磨工具の回転軸と、前記2ヶ所の研磨接触点を結ぶ直線とが、前記研磨工具のトラバース方向に平行となっているので、振幅が小さく、研磨工具の接触幅よりも長い波長を有するうねりを、研磨工具や研磨ツールを大型化することなく、確実にかつ効率的に除去することができる。
【0023】
また、研磨工具の2箇所の研磨接触点を結ぶ直線を研磨加工のトラバース方向に平行にしているので、加工面の形状を崩すことなく、研磨加工方向に沿ってうねりを除去することができ、確実かつ効率的に振幅が小さく、研磨工具の接触幅よりも長い波長を有するうねりを除去することができる。
【0024】
請求項2記載の発明の研磨方法のように、回転する全体が曲がらない研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けながら該被加工物の加工面上の形状にならって該研磨押し付け力を一定に制御しつつ走査して研磨加工を行い、前記研磨工具が前記加工面上に2ヶ所の研磨接触点を有する研磨方法において、前記研磨工具の回転軸と、前記2ヶ所の研磨接触点を結ぶ直線とを、前記研磨工具のトラバース方向に平行とするとともに、加工面にうねりが存在しない場所では、研磨押し付け力は前記2ヶ所の研磨接触点で平均化されるが、研磨加工具のトラバースに伴い、前記加工面上に存在するうねりの山の部分に接触する研磨加工方向先頭側の研磨接触点に前記研磨押し付け力が集中するようにしてもよい。
【0025】
上記構成によれば、加工面にうねりが存在しない場所では、研磨押し付け力は前記2ヶ所の研磨接触点で平均化されるが、研磨加工具のトラバースに伴い、前記加工面上に存在するうねりの山の部分に接触する研磨加工方向先頭側の研磨接触点に前記研磨押し付け力が集中するので、一回のトラバースでうねりの山に対して2回接触して研磨加工して、うねりの除去をより確実にかつ効率的に行うことができるとともに、2ヶ所の研磨接触点(面)での研磨押し付け力を分配して、荒加工と仕上げ加工を同時に行うことができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0037】
図1〜図5は、本発明の研磨方法、研磨工具及び光学部品の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の研磨方法、研磨工具及び光学部品の第1の実施の形態を適用した研磨方法に使用する研磨工具の正面図である。
【0038】
図1において、研磨工具1は、同じ大きさの球状の研磨部2と研磨部3が、シャフト4で連結されており、シャフト4は、球状の研磨部2中心軸2aと研磨部3の中心軸3aを連結している。研磨工具1は、研磨部2と研磨部3がそれぞれ被加工物の加工面に接触して研磨を行い、被加工物の加工面に対して、研磨部2と研磨部3という2カ所の研磨接触点(面)を有している。
【0039】
研磨工具1は、加工面に押し付けられた際、図2に示すように、その研磨部2と研磨部3の被加工物の加工面に対する2ヶ所の研磨接触点(面)の間隔をdとすると、間隔dが、次式のヘルツの式を満足する状態で、研磨部2と研磨部3がシャフト4で連結されている。
【0040】
【数2】
なお、aは、研磨工具1が加工面に押付けられたときの最大接触円半径、Fは、工具押し付け力、RA は、工具曲率半径、EA は、工具の縦弾性係数、νA は、工具のポアソン比、RB は、被加工物の加工面の曲率半径、EB は、被加工物の縦弾性係数、 νB は、被加工物のポアソン比である。
【0041】
すなわち、図2で示しているように、押し付け力Fによる研磨部2と研磨部3による2ヶ所の研磨接触点(面)での最大接触円半径の和は、この2ヶ所の研磨接触点(面)の間隔dよりも小さく、研磨工具1は、その弾性変形が2ヶ所の研磨接触点(面)を一体化させない材料で形成されている。特に、研磨工具1は、そのシャフト4が、弾性変形の極めて小さい超硬合金やセラミックスで形成されている。
【0042】
次に、本実施の形態の作用を説明する。上記研磨工具1を用いて加工面として平面を有する被加工物を研磨する場合、以下の手順で行う。
【0043】
すなわち、図3に示すように、研磨工具1を被加工物10の加工面11上に2ヶ所の研磨点(面)を持たせながら、加工面11上の形状をならい、押し付け力Pを一定にして研磨加工を行う。平面の被加工物10の研磨加工においては、スタート時の研磨工具1と被加工物10の加工面11の力の釣り合いは、図3に示すように、次式(2)、次式(3)を満足する。
【0044】
N1=P1=(1/2)×P=(1/2)×N・・・(2)
N2=P2=(1/2)×P=(1/2)×N・・・(3)
ここで、P1、P2は、研磨部2、研磨部3の押し付け力、N1、N2は、その反発力である。
【0045】
上記状態で、加工を開始すると、研磨部2と研磨部3の両接触点(面)の間には、図4に示すように、未除去の部分が高くなり、見かけ上「山」として現れる。
【0046】
そして、研磨方向は、図3及び図4に加工方向として矢印で示す図3及び図4の右方向であり、右方向への研磨加工が進行するに伴って、この研磨部2と研磨部3の間の山の部分は、図5に示すように、左側の研磨部2によって除去されて、再び、研磨工具1の研磨部2と研磨部3の両接触点(面)が同一水平面になる。
【0047】
そして、この状態で、右方向に研磨が進むと、図5に示すように、加工方向先端側の研磨部3のみが被加工物10の未加工の加工面11の加工を開始する状態となって、上記式(2)と式(3)の関係式が成り立たなくなり、図6に示すように、次式(4)〜次式(7)の新たな力釣り合いの関係式を満足することになる。
【0048】
N11=P11・・・(4)
N22=P22・・・(5)
N23=P22・cosθ・・・(6)
N11+N22=N=P・・・(7)
いま、研磨工具1、特に、シャフト4は、弾性変形のきわめて小さい材料で形成されており、研磨工具1全体が曲がらないため、研磨工具1がさらに右方向に進行すると、結局、図7に示すように、研磨の押し付け力Pは、完全に右側の研磨部3の接触点(面)に移ることになる。図7において、研磨工具1による研磨除去量が小さいため、研磨が行われている加工面11と未研磨の加工面11とのなす角度θは小さく、0に近く、cosθ>1/2となるため、上記式(6)は、次式(8)で表される。
【0049】
N23=Pcosθ>N2=(1/2)×P・・・(8)
そして、被加工物10の加工面11、すなわち、ワーク表面が完全な平面である場合には、上記(8)式が常に成り立ち、往復研磨加工を行うと、研磨押し付け力Pは、左右の研磨部2と研磨部3の2ヶ所の研磨接触点(面)で繰り返し交替し、被加工物10の加工面11を左右の接触点(面)の交替で研磨加工することがでる。
【0050】
また、研磨押し付け力Pと弾性係数が異なる工具材料(研磨工具1全体は同一材料)を選定すると、研磨押し付け力Pを完全に一つの研磨接触点(面)に移さないで、2ヶ所の研磨接触点(面)に一定な割合で分配することができる。
【0051】
したがって、研磨進行方向に対して、前の接触点(面)で荒加工を行い、後の接触点(面)で仕上げ加工を同時に行うこともできる。
【0052】
被加工物10の加工面11が、図示しないが、球面、非球面、自由曲面である場合には、このような球面、非球面、自由曲面にあるうねりを除去する研磨加工においては、加工面の形状に合わせて、研磨の押し付け力を一定に制御し、研磨工具1を小径化かつ2ヶ所の接触点(面)間の距離を短くすることによって、研磨工具1が被加工物の加工面上の形状をならうが、うねりにはならわない。
【0053】
したがって、被加工物の加工面にある形状を崩すことなく、形状にあるうねりだけを、2研磨接触点(面)での研磨押し付け力の移動で除去することができる。
【0054】
図8及び図9は、本発明の研磨方法、研磨工具及び光学部品の第2の実施の形態を示す図である。
【0055】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の研磨工具1と同様の研磨工具を用いて研磨を行っており、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0056】
図8は、研磨工具1が被加工物10の平らな加工面11にある小さい振幅で、研磨工具1の接触幅よりも長い波長を有するうねり20の山を登るときの力釣り合いを示している。
【0057】
この場合、うねり20の振幅が小さく、かつ、波長が長いため、加工面11とうねり20の面とのなす角度θは、第1の実施の形態の場合よりは少し大きくなるが、やはり、0に近く、 cosθ>1/2の関係は、崩れない。したがって、上記関係式(8)は、そのまま成り立つ。
【0058】
そして、研磨工具1による研磨加工が右方向に進行するに伴って、右側の研磨部3の研磨接触点がうねり20の山を越えると、図9に示すように、段々と研磨の押し付け力Pは、左側の研磨部2の接触点(面)に移ることになり、このときの力の釣り合いは、図9に示すように、次式(9)を満足する。
【0059】
N13=Pcosθ>N1=(1/2)×P・・・(9)
したがって、1回のトラバース研磨加工で、研磨工具1は、1つのうねり20の山に対して2回も接触することができ、より確実にかつ効率的に研磨工具1の接触幅よりも波長が長く、かつ、振幅の小さいうねり20を除去することができる。
【0060】
上記研磨工具1により光学部品成形用金型を研磨加工すると、加工面形状を崩すことなく、振幅の小さく、かつ、研磨工具1の接触幅よりも長い波長を有するうねりを除去して、簡単かつ効率的に、また、より高精度に光学部品成形用金型を研磨加工することができる。
【0061】
そして、この光学部品成形用金型を使用して、光学部品を成形すると、形状精度の優れた光学部品を得ることができる。
【0062】
なお、上記各実施の形態において、研磨工具1としては、上記形状のものに限るものではなく、例えば、図10に示すように、研磨工具30は、球状の研磨部31、32が、所定の接触面を共有する状態で連結されており、研磨部31と研磨部32の中心を中心軸33が貫通しているものであってもよい。
【0063】
この研磨工具30の場合には、上記研磨工具1と同様に、研磨部31及び研磨部32と被加工物の加工面との接触点が研磨接触点(面)となって、2箇所の研磨接触点(面)を有することになる。なお、この研磨工具30は、図示しないが、中心軸33に研磨工具を回転させるシャフトが連結される。
【0064】
また、図11に示すように、研磨工具40は、1個の大きな球状の研磨部41の中心を中心軸42が貫通しており、この中心軸42の周方向に、所定幅wを有し、所定深さhの溝43が形成されている。中心軸42には、シャフト44が連結されており、研磨工具40は、中心軸42を中心に回転駆動される。
【0065】
この研磨工具40は、図12に示すように、溝43を挟んで研磨部41が被加工物の加工面との接触点が研磨接触点(面)となって、2箇所の研磨接触点(面)を有することとなり、この場合の研磨接触点(面)の間隔dは、上記ヘルツの式を満足する状態に、溝43の幅wと深さhが設定されている。
【0066】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0067】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の研磨方法によれば、回転する全体が曲がらない研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けながら該被加工物の加工面上の形状にならって該研磨押し付け力を一定に制御しつつ走査して研磨加工を行うに際して、研磨工具が前記加工面上に2ヶ所の研磨接触点を有するとともに、研磨工具の回転軸と、前記2ヶ所の研磨接触点を結ぶ直線とが、前記研磨工具のトラバース方向に平行となっているので、振幅が小さく、研磨工具の接触幅よりも長い波長を有するうねりを、研磨工具や研磨ツールを大型化することなく、確実にかつ効率的に除去することができる。
【0068】
また、加工面の形状を崩すことなく、研磨加工方向に沿ってうねりを除去することができ、確実かつ効率的に振幅が小さく、研磨工具の接触幅よりも長い波長を有するうねりを除去することができる。
【0069】
請求項2記載の発明の研磨方法によれば、加工面にうねりが存在しない場所では、研磨押し付け力は前記2ヶ所の研磨接触点で平均化されるが、研磨加工具のトラバースに伴い、前記加工面上に存在するうねりの山の部分に接触する研磨加工方向先頭側の研磨接触点に前記研磨押し付け力が集中するので、一回のトラバースでうねりの山に対して2回接触して研磨加工して、うねりの除去をより確実にかつ効率的に行うことができるとともに、2ヶ所の研磨接触点(面)での研磨押し付け力を分配して、荒加工と仕上げ加工を同時に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨方法、研磨工具及び光学部品の第1の実施の形態に適用される研磨工具の正面図。
【図2】図1の研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けた際の工具変形状態と接触点間隔を示す図。
【図3】図1の研磨工具で平面加工面の加工を開始した際の斜視図。
【図4】図3の研磨工具で研磨を行っている状態の正面図。
【図5】図4の研磨工具での研磨がさらに進行した状態の正面図。
【図6】図5の状態の研磨工具と加工面に作用する力釣り合い関係を示す図。
【図7】図6の研磨加工方向先頭側の研磨接触点での力釣り合い関係を示す図。
【図8】本発明の研磨方法、研磨工具及び光学部品の第2の実施の形態に適用される研磨工具で接触点間隔よりもの長いうねりを有する加工面を研磨加工している状態の正面図。
【図9】図8のうねりを超えて研磨加工方向後方側の研磨点で研磨を行っている状態の正面図。
【図10】研磨工具の他の例を示す正面図。
【図11】研磨工具のさらに他の例を示す正面図。
【図12】図11の研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けた際の工具変形状態と接触点間隔を示す図。
【符号の説明】
1 研磨工具
2、3 研磨部
2a、3a 中心軸
4 シャフト
10 被加工物
11 加工面
20 うねり
30 研磨工具
31、32 研磨部
33 中心軸
40 研磨工具
41 研磨部
42 中心軸
43 溝
44 シャフト
Claims (2)
- 回転する全体が曲がらない研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けながら該被加工物の加工面上の形状にならって該研磨押し付け力を一定に制御しつつ走査して研磨加工を行い、前記研磨工具が前記加工面上に2ヶ所の研磨接触点を有する研磨方法において、
前記研磨工具の回転軸と、前記2ヶ所の研磨接触点を結ぶ直線とを、前記研磨工具のトラバース方向に平行とすることを特徴とする研磨方法。 - 回転する全体が曲がらない研磨工具を研磨押し付け力で被加工物の加工面に押し付けながら該被加工物の加工面上の形状にならって該研磨押し付け力を一定に制御しつつ走査して研磨加工を行い、前記研磨工具が前記加工面上に2ヶ所の研磨接触点を有する研磨方法において、
前記研磨工具の回転軸と、前記2ヶ所の研磨接触点を結ぶ直線とを、前記研磨工具のトラバース方向に平行とするとともに、加工面にうねりが存在しない場所では、研磨押し付け力は前記2ヶ所の研磨接触点で平均化されるが、研磨加工具のトラバースに伴い、前記加工面上に存在するうねりの山の部分に接触する研磨加工方向先頭側の研磨接触点に前記研磨押し付け力が集中することを特徴とする研磨方法。
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