JP4176404B2 - 医用遠隔情報システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医用遠隔情報システムに関し、特に喘息や糖尿病のような慢性疾患の患者が自ら実行して疾患症状の安定化を図る一連の医学的処置である患者自己管理プログラムを、医療機関へ入院したり連日に亘り通院したりする必要なく、例えば患者の自宅にて実行する用途に最適な構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
喘息や糖尿病のような慢性疾患は、長期的かつ緊密に症状のコントロールを継続して、症状の安定、平静化を図り、又、症状の急性増悪を未然に防ぐ必要がある。
【0003】
例えば喘息は気道の慢性持続性炎症性疾患であり、咳、喘鳴、胸部圧迫感、呼吸困難等の増悪を特徴とし、時として死に至ることもある。しかし、ピークフロー等のような肺機能の測定値を客観的に評価して増悪を予測し、適切な薬物の選択、薬物投与量の増減を行うことにより、増悪を未然に防止することが出来る。しかし慢性疾患であるがゆえに、患者の慣れや病状に対する認識不足や患者周囲の誤解など、症状をコントロールできない場合には急性増悪により緊急入院や死に至る危険もある。
【0004】
以下の記載は慢性の喘息を治療する際に固有の問題を、米国における事例に沿って示したものである。
【0005】
最近の事例は、慢性喘息の治療に用いるためのデータ収集および記録器具に多大な需要のあることを示唆している。米国の国立保健統計センターは、人口の5%近くの1200万人のアメリカ人が喘息にかかっていると推定している。喘息による罹病率および死亡率は1980年代に大きく増加した。その増加の原因はよく分かっていない。1980年代において、第一線の医療研究者は、喘息を、根本的には気管支痙攣としてではなく気道における炎症性反応としてみなすようになり始めた。そのため、彼らは新しい薬理学的療法である炎症を防ぐ薬物治療を推奨するようになった。さらに、自己管理プログラムの数多くの研究が、慢性喘息の長期治療における早期の前兆検出および患者・医者の協力管理の重要性を報告している。
【0006】
国立保健研究所によって設立された全国喘息教育プログラムは、1991年に、専門家パネル報告書:“喘息の診断および管理のためのガイドライン”を公表した。この専門家パネル報告書は、その序文の中で「喘息を患っている人々はその症状を抑え、喘息の起きるのを防ぎ、活動的になり、普通に呼吸をすることを期待できる。この報告書は臨床医および患者が喘息治療のこれらの目的を達成するのを手助けするためのガイドラインを示すものである。」と述べている。この報告書は薬理学的療法のための生活様式を勧め、炎症を抑える薬物治療の役割を強調し、投薬過多および過少投薬の危険について警告をしている。報告書は、喘息患者のための自己管理プログラムの成功を達成する際に患者、家族および医者の間の協力関係を育てることの重要性を強調している。
【0007】
ピークフローメータが出回るようになってもう何年にもなる。多くの臨床医が、毎日のPEFR測定によって喘息の発生を早期に警告することができることを認識している。しかし、毎日のピークフロー監視を勧める自己管理プログラムは、未だに標準ではなくむしろ例外的である。喘息治療の予防的アプローチを支持するにあたって、全国喘息教育プログラムは、喘息の管理に対して介入ではなくむしろ予防的アプローチを取り入れるように臨床医および患者に勧めている。
【0008】
ピークフローメータは、例えば、最大吸息状態から最大限の努力をして個人が肺から空気を吐き出すことのできる最大流量として定義されるピーク呼息流量(PEF)を測定するものである。PEFはリットル/分で測定される。最大3回まで試みて得られた最高値が、通常は手書きの表であるところのピークフロー日記に記入される。
【0009】
一般に個人用肺機能診断装置は、最大吸息状態から最大限の努力をして吐き出しの最初の1秒間に個人によって吐き出される空気の量として定義される強制的吐出し量(FEV1)を含む数種の呼吸パラメータを測定する。FEV1はリットル単位で測定される。
【0010】
医者は正確な呼吸状態データを入手できることによって:
(1)現在の薬物治療の投与方法の効果を検討する、
(2)上昇または下降する個人の最高PEFおよびFEV1の傾向である季節的パターンを検出する、
(3)長期間にわたっての気道の安定性を評価する、
(4)毎日のピークフロー監視を含む自己管理プログラムの順守度を評価する、
(5)良く管理プログラムに従った事への褒美として医者および/または親が用いることのできる奨励システムのための基準を設定する際にいくつかの利点を得る、ことができる。
【0011】
この専門家パネル報告書によれば、PEFおよびFEV1は、気道の不安定の早期の徴候を検出する際および薬物治療の投与方法の効果を評価する際に有用である。例えば、患者は気管支拡張剤を投与する前と後のPEFサンプルをとって、したがってその患者の激しい喘息の発作を治療する際のその薬の有効性を評価する基準とすることができる。
【0012】
専門家パネル報告書は、毎日のピークフロー監視を必然的に伴う患者の自己管理プログラムのサポートに向けてプライマリケアに従事する医師の指導を試みている。中程度または重い喘息の5才以上の患者には毎日ピークフロー値を測定することを勧めている。また、すべての患者および医師にその自己喘息管理プログラムにおいてピークフローメータおよび/または個人用肺機能診断装置を用いることを勧めている。
【0013】
NAEPの専門家パネルの議長 Albert L.Sheffer医学博士は喘息に対する多くの家庭管理プログラムにおける不完全さについて懸念を表明した;「毎日の治療を必要とするすべての喘息患者はピークフローメータで監視をされるべきである。このメータは現在はそれらの患者の25%未満にしか用いられていない。」喘息の診断および治療の高名な専門家 Guillermo R.Mendoza 医学博士は次のように述べている:「1978年以降、ピークフロー監視の価値についてのコンセンサスの増大にもかかわらず、米国においてプライマリケアに従事するものでその開業医療においてピークフローを採用したものは少数にすぎない。この国の危険度の高い喘息患者で、家庭にピークフローメータを持っているかまたはそれらをどのように有効に用いるかを知っているものはほとんどいない。」
米国政府の刊行物は次のように勧めている:「あなたの医者にピークフローメータを用いることについて質問をしなさい。ピークフローメータは、発作が何時起こるかを、あなたが徴候を感じる前であっても、あなたに教えることができる。徴候を感じる前に薬を服用することで発作を止めることができる。中程度または重い喘息の4才以上の人は、ピークフローメータを少なくとも毎日用いるべきである。」
上述の如くの喘息等の慢性疾患患者の管理において重要なことは、予め主治医が患者指導情報を記述したコントロール計画書を作成し、その計画書に従って計画の実行者が病状の発症/変化を事前に察知し、必要な場合及び必用な時期に投薬剤量の調整、適切な薬剤の選択、あるいは医師による処置を受ける等である。
【0014】
これらを適切に実施することにより、これら慢性疾患の病状をコントロールすることが可能となり、症状の消失、喘息患者の場合には呼吸機能の改善などが期待できる。
【0015】
ところで従来、上記のようなコントロール計画書に記載された管理プログラムを実行するために、患者が病院等の医療機関に入院して医師による病態観察、診断、処置を受ける方法があったが、長期に亘る入院治療は家庭における日常生活や職場での就労の機会を患者から奪うと共に、多大な経済的負担を患者、医療保険者等に強いる恐れがあった。
【0016】
また入院を行わず病院等に通院して上記の自己管理プログラムを実行しようとすると、ほぼ連日に通院を行う必要があるため、これまた上記の問題の本質的な解決とはならないとともに、診察すべき多数の外来患者を抱える医師により個々の患者に対する限られた診療時間の中では、本来緻密に実行されるべき患者自己管理プログラムの適切な実行が困難となる恐れもあった。
【0017】
そこで、上記の問題点を解決せんとして種々の構成が提案されており、例えば公知資料である特表平10−500598号公報には、上述したような喘息や糖尿病等の慢性疾患患者の長期管理に役立てるために、専用のセンサー装置(喘息疾患の場合には、ピークフローメータ等)を利用して患者自身が測定した臨床検査データ(生体情報)を、患者から遠隔の地にある情報処理センターに通信手段を介して送り、情報処理センターで収集、解析処理を行なったり、あるいはこの生体情報を医療従事者が観察して患者の症状を把握することにより、患者の容態観察を継続的に行なうシステムが開示されている(このシステムを以下では、従来のシステムとも呼ぶ)。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のシステムを含む従来技術に係る構成では本質的な解決が困難な、下記する如くの問題が存在した。
(1)多数の患者や、多数のモニタ装置を有する構成において、ひとりの患者の容態観察をひとりの特定の医療従事者が継続的に行なうことが容易に実現出来ない点。
【0019】
慢性疾患患者の容態、症状を確実に観察継続するためには、患者から採取した生体情報を通信手段を介して入手し、適切な能力、資格、経験を有する医療従事者(看護師、医師等)がこの生体情報を情報端末の表示画面上で観察するなどして、患者の容態を継続的、客観的に把握しつづける必要がある。
【0020】
一方、斯かる構成の従来のシステムを医療経済的な面で実現するためには、少数の慢性疾患患者の容態観察を少数の医療従事者が行なうよりもむしろ、より広いエリアをカバーして多数の患者を接続可能とし、また患者数に見合った人数の医療従事者が容態観察に従事できるよう複数の生体情報観察用モニタ手段を配設して、システムを構成することが望ましい。
【0021】
更に、慢性疾患患者の生体情報に基く容態観察は、不特定の医療従事者がその都度選ばれて交代で当たるのではなく、この患者の病歴、症状の特性等を熟知した特定の医療従事者が固定的、継続的に当たることが望ましいのであるが、上記したこれらの諸条件、すなわち多数の患者数を擁する一方、ひとりの患者に対しては特定の医療従事者が固定的に容態観察を行なう必要がある、という諸条件を容易に満足するシステム構成は知られていない。
(2)ひとりの慢性疾患患者の容態観察を継続的に行なう医療従事者の選定が容易かつ迅速に実行できない点。
【0022】
上記したように、慢性疾患患者の容態観察はひとりの医療従事者が固定的に専ら任ずるのが望ましいのであるが、その場合、上記した従来のシステムでは、実際に生体情報がセンターに送られて容態観察の実行が開始される以前に、ひとりの患者の容態観察に当たる特定の医療従事者を予め選定しておくことが望ましく、そうすることにより患者も安心して慢性疾患自己管理プログラムを開始することが出来る。
【0023】
ところが従来のシステムでは、例えば医療従事者が羅列されているリスト資料に基いて手作業でこの患者の容態観察担当者を選び、更に選んだ結果をこの医療従事者に連絡して以降の容態観察を実行する旨を指示する等、様々な手続きを経ることが必用であり、容易に且つ迅速に特定の医療従事者を選定することが出来ず、システムの円滑な運用が出来ない、という問題があった。
【0024】
本発明は、上記した状況に鑑みてなされたものであって、特に、(a)患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から継続的に採取して通信路経由で送信する単数又は複数の患者側装置と、(b)患者側装置が送信した生体情報を逐次受信して蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、(c)サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して患者の症状把握を可能とする単数又は複数の表示装置と、を備えた医用遠隔情報システムにおいて、患者側装置は、当該患者側装置を特定するための識別符号を通信路経由で送信する識別符号送信部を備え、サーバ装置は、患者側装置から送信された識別符号を受信して、単数又は複数の表示装置の内から選択した少なくとも1つの表示装置へ転送する識別符号転送部を備え、表示装置は、(1)サーバ装置から転送された識別符号を受信して記録する識別符号記録部と、(2)サーバ装置が蓄積する生体情報の中で、該表示装置の識別符号記録部に記録されている識別符号により特定される患者側装置から送信された生体情報の当該表示装置への転送を要求する転送要求信号を操作に応じて生成して、通信路経由でサーバ装置へ送信する転送要求信号送信部と、を備えたことにより、一人の患者の容態観察を、1台の同じ表示装置を用いて継続的に実行可能としたことを特徴とする医用遠隔情報システムとすることによって、ひとりの患者の容態観察をひとりの特定の医療従事者が専ら継続的に行なうことが容易に実現出来、更に、容態観察を継続的に行なう上記の特定の医療従事者の選定が容易に且つ迅速に実行可能であるので、患者の慢性疾患症状をより確実に安定化、平静化可能なシステム構成を高度な経済性の下に実現することが可能となる医用遠隔情報システムを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、下記する1)〜14)の各構成を有する医用遠隔情報システムを提供する。
【0026】
1) (a)患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から継続的に採取して通信路経由で送信する単数又は複数の患者側装置と、
(b)前記患者側装置が送信した生体情報を逐次受信して蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、
(c)前記サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して前記患者の症状把握を可能とする単数又は複数の表示装置と、を備えた医用遠隔情報システムにおいて、
前記患者側装置は、当該患者側装置を特定するための識別符号を通信路経由で送信する識別符号送信部を備え、
前記サーバ装置は、前記患者側装置から送信された前記識別符号を受信して、前記単数又は複数の表示装置の内から選択した少なくとも1つの表示装置へ転送する識別符号転送部を備え、
前記表示装置は、(1)前記サーバ装置から転送された識別符号を受信して記録する識別符号記録部と、(2)前記サーバ装置が蓄積する生体情報の中で、該表示装置の前記識別符号記録部に記録されている識別符号により特定される患者側装置から送信された生体情報の当該表示装置への転送を要求する転送要求信号を操作に応じて生成して、通信路経由で前記サーバ装置へ送信する転送要求信号送信部と、を備えたことにより、一人の前記患者の容態観察を、1台の同じ表示装置を用いて継続的に実行可能としたことを特徴とする医用遠隔情報システム。
【0027】
2) 前記患者側装置の識別符号送信部は、
該患者側装置と前記サーバ装置との間の通信接続確認試験を実行する際に、前記識別符号を送信するよう構成したことを特徴とする前記1)に記載の医用遠隔情報システム。
【0028】
3) 前記患者側装置の識別符号送信部は、該患者側装置が前記生体情報を通信路経由で送信する際に、前記識別符号を送信するよう構成したことを特徴とする前記1)に記載の医用遠隔情報システム。
【0029】
4) 前記患者側装置は、移動可能、且つ移動した位置から前記生体情報を通信路経由で送信可能に構成したことを特徴とする前記1)乃至3)のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
【0030】
5) 前記患者側装置は、患者の呼吸特性についての生体情報を採取して通信路経由で送信するよう構成したことを特徴とする前記1)乃至4)のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
【0031】
6) 前記表示装置は、前記患者側装置が採取して送信した患者の呼吸特性についての生体情報に基いて「最大呼気流量測定値/自己最良呼気流量値」値を表示するよう構成したことを特徴とする前記5)に記載の医用遠隔情報システム。
【0032】
7) 前記表示装置は、前記患者側装置が採取して送信した患者の呼吸特性についての生体情報に基いて「所定時間内の呼気流量測定値」の変動値を表示するよう構成したことを特徴とする前記5)に記載の医用遠隔情報システム。
【0033】
8) 前記表示装置は、前記患者側装置が採取して送信した患者の呼吸特性についての生体情報に基いて「最大呼気流量測定値又は所定時間内の呼気流量測定値」の日内変動率を表示するよう構成したことを特徴とする前記5)に記載の医用遠隔情報システム。
【0034】
9) 前記患者側装置は、患者の血液中に含まれる特定気体の血中飽和度に関する生体情報を採取して通信路経由で送信するよう構成したことを特徴とする前記1)乃至8)のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
【0035】
10) 前記患者側装置は、前記特定気体として酸素の血中飽和度に関する生体情報を採取するよう構成したことを特徴とする前記9)に記載の医用遠隔情報システム。
【0036】
11) 前記患者側装置は、前記特定気体として二酸化炭素の血中飽和度に関する生体情報を採取するよう構成したことを特徴とする前記9)に記載の医用遠隔情報システム。
【0037】
12) 前記患者側装置は、所定薬剤に関する前記患者の服薬実行状況を検出して、検出結果を服薬実行情報として通信路経由で送信する服薬情報部を備え、
前記表示装置は、前記患者側装置が送信した前記服薬実行情報を前記所定表示部に表示するよう構成したことを特徴とする前記1)乃至11)のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
【0038】
13) (a)患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から採取して通信路へ送信する生体情報送信部を備えた患者側装置と、
(b)前記患者側装置が送信した生体情報を受信して蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、
(c)前記サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して前記患者の症状把握を可能とする表示装置と、を備えた医用遠隔情報システムにおいて、
前記サーバ装置は、前記患者側装置が自機の機能性能の自己診断を実行するよう、この患者側装置に指令するための自己診断実行指令情報を生成して通信路経由でこの患者側装置へ送信する指令情報送信部を備え、
前記患者側装置は、前記サーバ装置が送信した前記自己診断実行指令情報を通信路経由で受信した際に、(1)前記自己診断の実行制御と、(2)この自己診断の実行により得られた自己診断結果を前記生体情報送信部から通信路経由で前記サーバ装置へ送信する送信実行制御と、を行なう制御部を備えたことを特徴とする医用遠隔情報システム。
【0039】
14) (a)慢性疾患患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から継続的に採取して通信路へ送信する送信部を備えた単数又は複数の患者側装置と、
(b)前記患者側装置が送信した生体情報を受信して継続的に蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、
(c)前記サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して前記患者の症状把握を可能とする表示装置とを備えて、慢性疾患の治療において医療従事者と前記慢性疾患患者とが当該患者から採取された生体情報に基づき当該患者の疾患症状を客観的に把握し、把握した疾患症状に応じて所定の患者自己管理プログラムに基く医学的処置を当該慢性疾患患者自らが継続的に実行することを可能とする医用遠隔情報システムにおいて、
前記サーバ装置は、前記単数又は複数の患者側装置の中で、当該サーバ装置に対して最後に前記生体情報を送信してから現在までの経過時間が所定の閾値を超えた患者側装置、を抽出したリスト情報を生成するリスト情報生成部を備えたことを特徴とする医用遠隔情報システム。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る好ましい実施例である、医用遠隔情報システム(喘息テレメディスンシステム)を、図1乃至図7に従い説明を行う。
【0041】
図1は本実施例の喘息テレメディスンシステムの構成図、図2は図1のシステムと細部の構成が異なる変形例である喘息テレメディスンシステムの構成図、図3乃至図5は図1のシステムが具備するピークフローメータの概観図、図6は図1のシステムが具備するサーバ装置の構成図、図7は図1のシステムが具備するモニタ装置が表示を行う生体情報の表示例である。
【0042】
尚、以下に一例として説明を行う医用遠隔情報システムは、特に喘息患者の病態を遠方よりモニタリングして患者が症状改善のための自己管理プログラムを実行することを助成する目的で構成されたものである故、以下、「喘息テレメディスンシステム」とも称している。
【0043】
この目的のもとに本システムは、下記に説明を行う構成のピークフローメータ1a−2を具備し、このピークフローメータ1a−2を用いて採取した生体情報(ピークフロー値等)を処理するよう構成がなされている。しかしながら本発明の実施に際しては上記の構成に限定されることはなく、喘息患者以外のための構成とすることも当然可能である。例えば糖尿病、心疾患等を患う患者のために適切な生体情報採取用のセンサ手段と、その生体情報を処理するための構成とを含むことが出来、その詳細な構成については、以下に説明する記載及び、公知の技術から容易に到達することが出来るものである。
【0044】
[喘息テレメディスンシステムの構成]
本実施例の喘息テレメディスンシステム1は、図1に示す如くの構成を有し、その主要な構成は、患者宅1aに設置されたピークフローメータ1a−2、ピークフローメータ1a−2から送信された生体情報を受けて医療機関1c側とモニタリングセンタ1d側とへ送信するサーバ装置1b、医療機関1c側に設置され、サーバ装置1bから送信された生体情報を自動受信して記録用紙に記録するファクシミリ装置1c−1、モニタリングセンタ1dに設置され、サーバ装置1bから送信された生体情報を受信して所定の表示部に表示するモニタ装置1d−1である。
【0045】
[ピークフローメータの構成]
患者宅1aに設置されたピークフローメータ1a−2は、喘息を患う患者1a−1が呼気を吹き込んで呼吸流量に関する生体情報を採取するための装置である。以下、ピークフローメータ1a−2の構成の詳細を、図3乃至図5に照らし合わせて説明する。
【0046】
以下の説明から明らかなように、このピークフローメータ1a−2は、喘息患者にとってその状態を監視するために有用なスタンドアロン型装置である。その側面図である図3(B)において、モニタハウジング60は、トッププレート62およびボトムプレート64を備えている。
【0047】
図3(A)および図3(C)はそれぞれトッププレート62の前面および後面図である。この前面は、その上にLCD表示装置50およびユーザ入力ボタン46が設けられている。次に図3(C)において、トッププレート62の底部分の突出部64は、円形部分64cおよびマウスピース格納部64mを含んでいる。この突出部は、円弧状部分66cとマウスピース当接部分66mとを有する突出部エッジ66と境界を接している。さらに、設置ポスト68が突出部64の円形部分64cの中央に配置されており、コイルハウジング69が円形部分64c上に中心から少し変位して配置されている。
【0048】
図4(A)および図4(B)は、センサチャンバ70の上および底面図である。図4(A)において、チャンバ70は、円筒状チャンバ部72およびマウスピース部74を備えている。円筒状チャンバ部72は円形断面を有し、円筒状部の上面の中央に軸コネクタ76が形成され、軸コネクタ76を中心としてかつそこから径方向に変位して円筒状チャンバ部74の上面に円弧形コイルハウジング開口77が形成されている。組になった通気口が円筒状チャンバ部74の上面および底面に形成され、円形にそって円筒状チャンバ部74の外周近くに配置される。
【0049】
図4(C)および図4(D)は、ピークフローメータ1a−2を、センサハウジング70を閉じた状態で示す。突出部66上の取り付けポスト68は軸コネクタ76と合わせられ、センサチャンバ70が設置ポストを中心として閉じた位置(図示)から開いた位置(点線)に回転するようになっている。閉じた位置においては、マウスピース部74の開口が、突出部エッジ66のマウスピース当接部66mに当接してマウスピースを密閉する。開いた位置においては、患者は、その唇をマウスピースの開口に密着させ、空気流量を測定するためにチャンバに息を吹き込む。マウスピースは開閉位置の間を回転して、糸屑や破片を寄せ付けないのに役立っている。
【0050】
ところで、このピークフローメータ1a−2は、患者の呼吸データ、具体的には、ピークフロー値、即ち努力性呼出中に生じる最大フロー速度(以下、PEF)、あるいは努力呼気フローの最も一般的な指標である一秒量(以下、FEV1)、即ち最大吸気位から1秒間に呼出しうる最大空気量を測定し、データ及び測定日時を記憶し、機台番号や患者ID等患者1a−1を識別する符号と共に、電話回線等の通信路を介して送信する機能を有する。尚、上記したFEV1は、1秒間以外の所定時間内の最大空気量を測定した値に置き換えることも勿論可能である。
【0051】
ここで、上記したPEFおよびFEV1を測定するためのセンサの動作を、図5に照らし合わせて説明する。図5は円筒状チャンバ部72の横断面図である。ボトムおよびトップ内部面は、その中にベアリング受けカップ80tおよび80bが形成されている。ローター82は中央ポスト84を含み、ローターブレード86がそこから延びている。ローターブレード86は円筒状部72の円筒状側面近くに配置された垂直羽根88を含んでいる。先細軸受90tおよび90bが中央ポスト84の頂部と底部に形成され、ベアリング受け切り欠き80tおよび80bと合わさっている。中央ポスト82は図において横断面で示した少なくとも1個の棒磁石92を含んでいる。
【0052】
センサ内のローターは2つのサブアセンブリ、4枚ブレードのローター82と、磁石の長軸がローターの回転の軸に垂直になるようにローターのシャフトに永久に嵌め込まれる円筒状磁石92とを含む。ローターのシャフトの各先端88は、センサの頂部および底部サブアセンブリの内部面における小カップ80tおよび80bに緩く嵌められている。この結合においては、ベアリングはなく、ローターのシャフトの先端がこれらの小さなカップに収まる。
【0053】
患者1a−1がセンサチャンバに息を吹き込むと、ローターはコマのように回転し、そのシャフトの先端がカップ内で回転する。唾液または粘液がこれらの回動点の中または回りに付着した場合、ローターシャフトの先端がカップへ緩く嵌められていることが、蛇口からの水の流れによる容易な洗浄を可能にしている。
【0054】
患者1a−1がセンサハウジング70のマウスピース開口に息を吹き込むと、空気の流れはチャンバ70の円筒状側壁に対して向けられ、ブレード88に当たってローターの回転を引き起こす。ローターの各1回転に対して約30ミリリットルの空気がチャンバ70を通過する。空気は通気口78を介して外に出て、背圧が上昇するのを防いでいる。センサチャンバ72は、患者がそこに息を吹き込んだ場合に渦巻状の流れを生じるように機械的に設計されている。また、4枚ブレードのローターは、ちょうどコマのようにその最大主慣性モーメントで回転し、これによって、軸受けの潜在的なガタおよび引きずりを無くしている。
【0055】
さらに図5において、コイル69は棒磁石92が一回転をするごとに2パルスを生成する。これらのパルスは増幅、ろ波されてディジタル遷移を生じる。各遷移間の時間は、アプリケーションソフトウェアを実行するマイクロコントローラ(図示しない)によって処理される。PEFおよびFEV1が計算され、データ記録の一部としてRAM(図示しない)に格納される。
【0056】
図5から、回転の軸受が、精度の高い嵌合を必要としない「スロッピー(sloppy)ベアリング」であることがわかる。したがって、ピークフローメータ1a−2のすべての部分を、低コストの工程を利用してプラスチックで製造することができる。また、成形工程により一貫性のある部品が製造され、それにより極めて高い装置間の再現性を確保し、異なるセンサチャンバ(マウスピース)を任意のモニタハウジングで用いることを可能にしている。さらに、マウスピースは、使用現場における校正を必要としない。
【0057】
「スロッピーベアリング」は、パルスの間で小さなタイミングエラーを生じる。測定は数個のパルスに基づいて行われ、したがってそのような影響は平均化される。さらに、マイクロコントローラは、ディジタル補償プログラムを実行し、慣性モーメントが零で無いことの影響を取り除く。このプログラムは、ローターおよびチャンバの実際の回転力学および空気力学に合わせたいくつかのパラメータに基づいている。
【0058】
ローター80は、中央ポストを中心として回転させられた場合のコマのような回転特性および非ゼロ慣性モーメントを有している。マイクロコントローラは、補償プログラムを実行して、非ゼロ慣性モーメントの影響を取り除き、PEFおよびFEVの実際の値を計算する。このプログラムはローターの動きを計算するのに伴う物理的原則に基づいており、ローターの実際の回転に合わせたいくつかのパラメータを含んでいる。
【0059】
またピークフローメータ1a−2内部には、採取したPEF等の生体情報を送信すべきサーバ装置1bの電話番号を予め記憶する記憶部(図示しない)を具備して、モジュラージャックをつなぎ、所定の操作ボタンを押圧操作するのみで、患者1a−1は電話番号をダイアルすることなくサーバ装置1bに交信接続し、ピークフローメータ1a−2内に蓄積されていた生体情報をサーバ装置1bに送信することが出来る。更に無線通信や携帯電話機能を備えることにより、モジュラージャックの接続自体も省略することが出来る。
【0060】
尚、患者宅1a、サーバ装置1b、モニタリングセンタ1d、及び医療機関1cの間で通信を行うために設けられた通信路の全て、あるいは少なくとも一部は、有線公衆電話回線、携帯電話回線、PHS回線、ISDN回線、有線又は無線のローカルエリアネットワーク回線、衛星通信回線、CATV回線、インターネット通信網等、種々の通信回線を用いて構成可能である。
【0061】
またピークフローメータ1a−2は、患者宅においてのみ生体情報の送信を行なうばかりでなく、通信路を介してサーバ装置1bへ生体情報を送信可能である位置へ移動して、この位置から生体情報を送信することも出来る。
【0062】
すなわち、電話回線のジャックを配設した、患者宅以外の場所、あるいは無線通信路を用いる場合には無線通信可能な任意の位置から生体情報を送信することがかのうであるので、患者が旅行等で移動した際にも移動先でテレメディスンを実行することが出来、患者のQOLが更に向上する効果がある。
【0063】
更にピークフローメータ1a−2内には、上記した患者識別ID等の、このピークフローメータ1a−2や患者を特定するための識別符号を内部に記憶し、操作に応じてこの識別符号を通信路経由で送信する識別符号送信部を有している。
【0064】
[サーバ装置の構成]
次に、図6および図7に従い、サーバ装置1bの構成を説明する。
サーバ装置1bは、図6の構成図に示す如く、その内部に第1のインターフェース部1b−1、中央処理部1b−3、データベース部1b−4、第2のインターフェース部1b−2、第3のインターフェース部1b−5を備えている。
【0065】
第1のインターフェース部1b−1はピークフローメータ1a−2が送信して電話回線等の所定の通信路1e1を介して受信した生体情報に所定の変換を行ない、中央処理部1b−3へ送信する。中央処理部1b−3は第1のインターフェース部1b−1から受信した生体情報をデータベース部1b−4に蓄積すると共に、データベース部1b−4に蓄積されている生体情報を読み出して、医療機関1c及びモニタリングセンタ1dで病態観察を行なえるように加工し、例えば予め定めた所定時刻に毎日、第2のインナーフェース部1b−2を通じて医療機関1cへ、第3のインターフェース部1b−5を通じてモニタリングセンタ1dへ送信を行なう。
【0066】
あるいは又、サーバ装置1bは毎日定時的に生体情報をモニタリングセンタ1dへ送るのではなく、モニタリングセンタ1dより要求を受けた際に要求された患者の生体情報を当該モニタリングセンタ1dへ送るように構成してもよい。上記の構成を実現するためには、ピークフローメータ1a−2は、複数の喘息患者それぞれに対して設けられた複数のピークフローメータであり(図示しない)、又、各ピークフローメータは各患者に固有な識別IDを付して生体情報をサーバ装置1bへ送信し、サーバ装置1bが各識別ID毎に蓄積し管理するのを可能とする構成とする。そしてモニタリングセンタ1dは病態観察を行なおうとする患者の識別IDを含む要求信号をサーバ装置1bへ送って生体情報の送信を求める。
【0067】
尚、上記した患者識別IDに代えて、複数のピークフローメータ1a−2のそれぞれに固有に付与されたピークフローメータ識別ID(機台番号)でもよいし、あるいはインターネット通信網を用いて患者の生体情報を送信する構成の場合には、各ピークフローメータ1a−2の通信路への接点に付与されたIPアドレスでもよく、その他の構成もまた可能である。この点は以下も同様である。
【0068】
さて、医療機関1c側に送られる生体情報は第2のインターフェース部1b−2から所定通信路1e2を経由して送信がなされる。またモニタリングセンタ1d側に送られる生体情報は第3のインターフェース部1b−5から所定通信路1e3を経由して送信がなされる。
【0069】
またデータベース部1b−4は、上述のように、患者1a−1を識別するための識別IDである、例えば患者IDやピークフローメータ1a−2の機台番号毎に生体情報を記憶蓄積することができ、上記したようにピークフローメータ1a−2が送信する生体情報には生体情報を採取した日時に関するデータも含まれているので、ピークフローメータ1a−2が順次送信する生体情報を、患者毎に経時的に変化する生体情報としてデータベース部1b−4に蓄積可能である。
【0070】
斯かる構成を有するサーバ装置1bは、患者1a−1についての生体情報の経時的変化を読み取り可能なようなグラフのデータを中央処理部1b−3において作成して医療機関1c側のファクシミリ装置1c−1に送信して記録用紙に記録させ、又、モニタリングセンタ1d側のモニタ装置1d−1に送信して所定の表示部に表示させることが出来る。
【0071】
上記した生体情報のグラフは例えば図7に示す如くの構成を有する。
即ち、図7(A)に示すように、横軸に測定日付、縦軸に「最大呼気流量測定値」をとり、毎日の測定値をプロットしたグラフとすることが出来る。また、サーバ装置1bのデータサーバ1b−4には当該患者の「最大呼気流量の自己最良値」が予め測定記録されている。そして中央処理部1b−3は現在測定された「最大呼気流量測定値」と上記の予め記録されていた「最大呼気流量の自己最良値」との比を算出し、算出した比の大きさに応じてグラフの領域をI、II、IIIという3領域に分けて表示することが可能である。これらの3領域を表示するにあたっては、領域Iを緑色、領域IIを黄色、領域IIIを赤色としてモニタ装置1d−1に表示させ、日々のプロット値がどの領域中にあるかを明示的に検知可能なように表示させても良い。
【0072】
上記した3領域の表示方法においては、それぞれの生体情報が、患者がその気道がきれいなときに通常到達する最高のピークフローレベルとして定義される各個人の最高値に対するパーセントに応じた領域内にプロットされる。これらの領域は、上記のごとく、交通信号に類似−すなわち緑、黄色、および赤−しており、覚えやすくなっている。各領域は個人の最高値に対するパーセントを見分けるのに役立つ。緑領域(領域I)は個人ベストの80%−100%、黄色領域(領域II)は50%−80%、赤領域(領域III)は50%未満である。個人の最高値および各領域間の境界は、患者が調整することのできる適合可能な値である。どのような調節も医師の特別な許可によってなされるべきものである。
【0073】
したがって、利用者は、測定された値が赤、黄色、または緑ゾーンあるかを直ちに知らされ、数値について精通または理解をする必要はない。
【0074】
またサーバ装置1bが生成するグラフのデータは、上記に説明した図7(A)の如くの態様の他に、下記する図7(B)あるいは図7(C)に示す如くの態様とすることも可能である。
【0075】
即ち、図7(B)に示すグラフは、上述のFEV1、即ち最大吸気位から1秒間に呼出しうる最大空気量を縦軸とし、横軸を測定日時としてプロットしたものである。喘息を患う患者においては息の吐き出し方が一定の傾向でないと問題があるとされる。従って図7(B)のグラフを用いて、前回の測定値と比較したFEV1の上昇量あるいは下降量(上昇あるいは下降の差分量)が予め定めた所定値を超えるときに異常と判断される。表示画面に表示されたFEV1のグラフの差分量を直接読み取ったり、あるいはこの差分量が所定値を超えたときに警告表示が画面上に現れるなど、種々の方法により、症状の増悪時等の非正常値が生体情報に含まれる際には明示的に示すことが出来る。
【0076】
又、図7(C)に示すグラフは、上記のPEF、FEV1、あるいはその他の呼吸流量に関わる測定値の日内変動率を縦軸に、測定の日時を横軸にプロットしたものである。ここで日内変動率は、例えば午前と午後とを含む複数の測定値の内、最大値と最小値との比率から求めることが出来る。一例として、20%を日内変動率を判定の基準値とし、これを超える場合は異常と判断する。図7(C)に示すグラフには、この20%の基準ラインを一点鎖線で表示してあるので、プロットされた測定値がこの基準ラインを超えるか否かにより、症状の増悪時等の非正常値が生体情報に含まれるか否かを明示的に示すことが出来る。
【0077】
[ファクシミリ装置の構成]
次に、医療機関1c側に設置されたファクシミリ装置1c−1について説明する。サーバ装置1bから送信された生体情報(測定値、及び/又は、測定値に基づいて作成したグラフ)を自動的に受信して所定の記録用紙に記録するために、本システムでは汎用のファクシミリ装置1c−1を用いている。そして記録用紙に記録された生体情報を用いて医師が当該患者の臨床診断を実行可能である。
【0078】
又、サーバ装置1bから送信される生体情報を自動的に受信して記録媒体に記録するための手段としては、上記した汎用のファクシミリ装置1c−1の他に、公知技術に係る様々な構成を用いることが可能である。例えば、サーバ装置1bとネットワーク回線を介して接続するパーソナルコンピュータとプリンタ装置との組み合わせ、あるいは同じくパーソナルコンピュータとその内部、又は外部に設けられた電子的あるいは電磁的媒体記録再生装置との組み合わせでもよい。
【0079】
あるいは又、医師のもとにある携帯電話等の情報端末に対してサーバ装置1bより無線通信回線を経由して生体情報が配信され、配信後、携帯電話内に蓄積記憶された生体情報を医師が所望のタイミングで呼び出して内容を確認する構成もまた可能である。
【0080】
さらに又、サーバ装置1bはインターネットプロバイダが保有するメールサーバ宛に電子メールとして生体情報を送信し、医師は、所望のタイミングで自己のもとにあるパーソナルコンピュータ、携帯電話等の手段を用いて上記のメールサーバの自己のメールアドレスをチェックし、サーバ装置1bより送信されていた生体情報を取得する構成もまた可能である。上記した如くの各変形例は図示はしないものの本発明の実施形態として包含されるものである。
【0081】
[モニタ装置の構成]
次に、モニタリングセンタ1dに設置されて生体情報のリアルタイムな監視を行うためのモニタ装置1d−1の構成を説明する。
本システムにおいて、モニタ装置1d−1は、汎用のパーソナルコンピュータと、このパーソナルコンピュータに実装された、サーバ装置1bから送信された生体情報に基づき図7(A)〜図7(C)に示したようなグラフを上記パーソナルコンピュータの表示部(モニタ画面)に表示するためのコンピュータプログラムとを含んでいる。このコンピュータプログラムは、汎用のワードプロセッサプログラム、表計算プログラム、図形表示用プログラム等であってもよいし、あるいは本システムのために設計がなされた専用のコンピュータプログラムであってもよい。
【0082】
上記したパーソナルコンピュータとコンピュータプログラムとの組み合わせの他に、例えば携帯電話、PHS、モバイル携帯電子端末等の可搬型の受信および表示装置を用いることも可能である。
【0083】
これら可搬型の装置を用いれば、看護婦等の医療従事者がこの装置を携行して各患者宅を巡回して、よりきめの細かい病態観察と自己管理プログラム実行のための助成とを行うことが出来るとともに、多数の可搬型装置を比較的小規模のサーバ装置1bが統括して生体情報の配信がおこなわれるので、モニタリングを行うべき対象の患者数が多数である場合でも大規模なモニタリングセンタ1を設ける必要が無くなり、比較的低廉な設置運営コストでシステムを構成できる利点もある。
【0084】
またモニタ装置1d−1は単数または複数が本システム1内に配置されて患者の容態観察等を実行可能とするものであるが、図1においては1台のモニタ装置1d−1のみを図示している。
【0085】
複数のモニタ装置1d−1を有するシステム構成の場合には、広域(例えば、日本全国)を管轄エリアとするサーバ装置1bが設けられるのに対して、各地域毎にモニタリングセンタ1dが設けられてモニタ装置1d−1が配設される構成としてもよい。
【0086】
更に、モニタ装置1d−1の内部には、サーバ装置1bから転送された識別符号(患者識別ID等)を受信して記録する識別符号記録部が設けられている。
【0087】
更にまた、モニタ装置1d−1の内部には、サーバ装置1bが蓄積する生体情報の中で、上記の識別符号記録部に記録されている識別符号により特定されるピークフローメータ1a−2から送信された生体情報のこのモニタ装置1d−1への転送を要求する転送要求信号を、操作に応じて生成して通信路経由でサーバ装置1bへ送信する転送要求信号送信部を有している。
【0088】
上記した識別符号記録部、及び転送要求信号送信部のより詳細な機能については、後記する。
【0089】
[本システムが有するその他の構成]
上記した各構成の他に、本システム1においては、患者宅1a、医療機関1c、及びモニタリングセンタ1dには、相互に通話を行うための手段として、固定電話機1a−3、1c−2、1d−2が固定電話回線1e4、1e5、1e6を介して設けられている。患者1a−1と、医療機関1cの医療従事者等と、モニタリングセンタ1dの指導員等とは、これらの通話手段を用いて相互に通話を行うことが出来る。これらの通話手段は固定電話の他に、携帯電話、PHS等のような無線通話装置を用いることも可能であるし、或いは、携帯電話やパーソナルコンピュータを用いて互いに電子メールを送受信するような、キャラクタベースの送受信装置を設けてもよい。
【0090】
[喘息テレメディスンシステムを用いた自己管理プログラムの実行手順]
次に、上記に説明した構成を有する喘息テレメディスンシステム1を用いて、モニタリングセンタ1dに配置された所定の指導員が遠方から患者1a−1の病態を観察し、この観察結果に基いて、喘息症状を安定化させるための自己管理プログラムを患者1a−1が自ら実行する、一連の手順を順を追って説明する。
【0091】
[初回送信までの準備段階]
まず、患者を診察した医師が、この患者へ喘息テレメディスンを導入する旨の指示書を発行する。
【0092】
次に、喘息テレメディスン導入が決定した患者に対し、所定の医療従事者(看護師等)が面談して患者導入を行なう。患者導入には、喘息テレメディスンシステム1の概要説明、ピークフローメータ1a−2の使用方法説明、患者アセスメント(患者の背景情報入手、患者との連絡方法確認等)等が含まれる。
【0093】
また必要に応じて、患者への教育プログラム(喘息疾患、治療薬、ゾーンコントロール等の基礎知識)を組んで、実行してもよい。
【0094】
次に、ピークフローメータ1a−2が生体情報を送信するための通信路が確保される。すなわち患者宅内の居室から患者がピークフローメータ1a−2を用いて生体情報の取と送信とを実行できるよう、必要な配線工事等が行われる。
【0095】
[初回送信の実行]
上記のように通信路が確保されると、実際のテレメディスンの実行に先立ち、ピークフローメータ1a−2からサーバ装置1bへの情報の送受診が確実に実行されることを確認するための確認試験を実行する。
【0096】
すなわち、予め定めた日時あるいは任意の日時に、通信路に接続した状態のピークフローメータ1a−2を患者が所定操作を行なうことにより、先に説明したようにピークフローメータ1a−2内部に設けられた識別符号送信部に予め記録された患者識別ID等の識別符号が読み出されて通信路経由で送信され、この送信された識別符号をサーバ装置1bが受信可能となる。
【0097】
サーバ装置1bによって受信された上記の識別符号は、第1のインターフェイス部1b−1を経て中央処理部1b−3に達し、識別符号を受信したことが中央処理部1b−3に認識される。
【0098】
次に中央処理部1b−3は、データベース部1b−4内に記録されたデータを参照し、上記の受信した識別符号を送信すべきモニタ装置1d−1を、複数設けられたモニタ装置の中から少なくとも1台選択し、選択したモニタ装置1d−1に対して通信路経由でこの識別符号が転送されるよう制御を行なう。
【0099】
上記のように、識別符号を送信すべき少なくとも1台のモニタ装置1d−1を選択する方法は種々考えられ、システム1に接続して使用可能な状態にあるモニタ装置中からランダムに選択する方法、患者宅が属する地域エリアに近い位置に設けられたモニタ装置を選択する方法、各モニタ装置を用いて患者の容態観察と指導を行なう医療従事者(看護師等)のスキル、能力と、患者の特性とに応じて最適なマッチングを行なう方法、あるいは他の方法が可能である。
次に、サーバ装置1bによって選択されて識別符号が転送されたモニタ装置1d−1は、自機の内部に設けられた、上記した識別符号記録部に、今回転送された識別符号を記録して保存する。
【0100】
このモニタ装置1d−1を用いて患者の容態観察を行なう医療従事者(看護師等)は、モニタ装置1d−1内部の識別符号記録部に、特定の識別符号が記録されたことにより、この識別符号により特定されるピークフローメータ1a−2を用いて生体情報の送信を行なう患者の、この生体情報に基く容態観察が自分に任ぜられたことを知得することが出来る。
【0101】
そして、上記の医療従事者が自己に任ぜられた患者の容態観察を行なう際には、モニタ装置1d−1内部に設けられた転送要求信号送信部から転送要求信号がサーバ装置1bに対して送信されるよう、所定操作を行うのみでよく、この結果サーバ装置1bから転送されたこの患者の生体情報に基いて、容易且つ迅速に容態観察が実行可能である。
【0102】
すなわち本システム1によれば、一人の患者に対し、同一の一人の医療従事者が継続的に容態観察を継続的に実行できるので、容態観察の精度が向上し、患者のQOL(Quality Of Life)が向上する。
【0103】
また従来のシステムのように、新たにシステムに登録した患者の容態観察に任ずる医療従事者の選定や、選定された医療従事者への通知等の膨大な手続きが不要となるので、容易且つ迅速にシステム運用が可能となる。
【0104】
また上記したように、情報送信確認を行なう初回送信時に、医療従事者の選定と、選定された医療従事者への選定の通知が済んでしまうので、実際に生体情報を送信してテレメディスンを実行するまでの期間が短縮できる。
【0105】
更にまた、実際にテレメディスンを実行する時点では、患者の容態観察を担当する医療従事者が決定しているので、患者が安心感を得られると共に、テレメディスン実行前にこの医療従事者による指導を行なうことも可能となり、更にテレメディスンの効果が向上する。
【0106】
尚、本実施例の変形例として、初回送信時ではなく、テレメディスン実行時に識別符号をピークフローメータ1a−2からサーバ装置1b経由でモニタ装置1d−1へ送信する構成もまた考えられる。斯かる構成では、患者の生体情報と共に識別符号が送信されるので、生体情報の内容も吟味しつつ医療従事者の選定が実行できる、という新たな効果が加わる。
【0107】
[テレメディスンの実行]
次に、上記の患者導入や初回送信を終えた患者が、実際に生体情報を送信してテレメディスンを実行する手順を説明する。
【0108】
患者1a−1は予め教育を受けた指導内容に従って、例えば午前10時、午後3時の2回、生体情報の測定を行う。測定に際しては、ピークフローメータ1a−1に付属する操作ボタン等を押圧操作するなどして、最小限の操作にて測定が実行できるように配慮されており、又測定された生体情報はピークフローメータ1a−1に付属する表示窓に表示されて、患者1a−1が自己の病態を容易に把握することが出来る。
【0109】
表示を見て正しく生体情報が測定できたことを確認した患者1a−1は、同じくピークフローメータ1a−1に付属する所定の操作ボタンを押圧操作して、測定した生体情報をサーバ装置1bに対して送信させる。送信に際してピークフローメータ1a−1は、測定の日時を表す符合であるタイムスタンプと、患者1a−1を識別するための当該患者に固有の識別IDとを生体情報に付加した送信データを生成し、またサーバ装置1bに電話回線1e1を介して送信を行うべくダイヤルアップを行って送信データの送信を行う。送信のための通信路、通信方法については他に様々な態様が有り得ることは上述した通りである。
【0110】
次に、サーバ装置1bは、電話回線1e1を介して受信した生体情報を、そこに付加された識別IDに従い、当該識別IDを記憶するためにデータベース部1b−4に設けられた領域に記録して保持する。この領域には当該患者1a−1から現在までに送信された生体情報が蓄積されており、サーバ装置1bの中央処理部1b−3はこれらの蓄積した生体情報を用いて、患者1a−1の病態の現在までの変化傾向を示すグラフデータを生成する。このグラフデータは、先に説明したように、例えば図7(A)〜図7(C)の如くのグラフを表示画面に表示し、又、これらのグラフの画像をファクシミリ送信するためのデータである。
【0111】
そしてサーバ装置1bは、予め定めた定時刻、例えば午後5時に毎日、上記の臨床診断用データを電話回線1e2を介して医療機関1cにあるファクシミリ装置1c−1に送信する。ファクシミリ装置1c−1は送信された上記の臨床診断用データを受信して、記録用紙に記録する。
【0112】
モニタ装置1d−1からは識別符号、例えば所望の患者の識別IDとともに転送要求信号がサーバ装置1bに対して送信され、この転送要求信号を受信したサーバ装置1bはそこに含まれている識別ID等に該当する患者の臨床診断用データをこのモニタ装置1d−1に対して送信する点は、既に説明した通りである。
【0113】
あるいは又、サーバ装置1bは、上記の生体情報を、モニタリングセンタ1dにあるモニタ装置1d−1に対して通信路1e3を介して送信を行うよう構成し、この生体情報の送信は、毎日決まった時刻にサーバ装置1bから送信するようにしてもよい。
【0114】
モニタリングセンタ1dには、モニタ装置1d−1を用いて患者の病態を観察し、観察結果に基き、喘息症状を改善する自己管理プログラムを患者が実行することを助成するための専門知識を有する指導員(看護婦等の医療従事者)が配置されている点は先に説明した通りである。あるいは、モニタ装置1d−1を移動可能な携帯情報端末で実現した場合には、この指導員は任意の場所で上記の助成活動を実行できる。
【0115】
これらの指導員は、生体情報を用いた患者の病態観察の結果に基き、患者に対して指導を行う。この指導には、ピークフロー等の肺機能を客観的評価により増悪を予測し、適切な薬物の選択、薬物投与量の増減を行うことにより、増悪を未然に防止すること、万が一症状の増悪が予見または発見された際には、医療機関に連絡して予めファクシミリ装置が受信して保存してある生体情報を用いた医師による診断の実行を求めること、及びピークフローメータ1a−2操作時に患者が不明である点、操作を誤る可能性がある点、その他のポイントについて教唆、指導すること、自己管理プログラムを実行する際の患者の疑問点、不安に感じる点を聴取し回答して不安や不明点を解消すること、などが含まれている。
【0116】
またこれらの指導は、指導員が患者の病態を観察するタイミングに限らず、患者が所望の時間に随時、モニタリングセンタ1dに発呼して指導員との通話を求めて指導を受けることも出来る。
【0117】
また更に指導員は、電話機等により患者と通話を行って患者に指導をする他に、音声、喘鳴、息づかい、話し方、トーン、息切れなどの患者の自他覚データの聞き取りや解析を行うことにより患者の病態を把握し、生体情報との相関を解析し、その結果を患者に知らせることが出来る。同時に、コントロール計画書に基づいて患者にカウンセラー指導を行い、これにより的確に患者に現在の健康状態をフィードバックすることが出来、病状の正確な把握と適切な治療を継続することが出来る。
【0118】
すなわち患者1a−1は、自己管理プログラムを自ら実行するための助成を随時に、患者1a−1より遠方にあるモニタリングセンタ1dに配置された指導員から受けることが出来、患者1a−1は医療機関に入院したり連日通院したりする必要が無くなって経済的負担が軽減され、又、日常の家庭生活をや就労も可能となるので、この患者が長期的に、かつ確実に自己管理プログラムを自ら実行できるようになる。
【0119】
更に、患者に対する指導は、患者より継続的に採取した生体情報等を用いてより客観的、合理的且つ緊密になされ、また患者に不安感や不明点がある場合にはそれらが解消されるまで充分に指導員による指導、助言がなされるので、この結果より緊密な助成が行なわれて、自己管理プログラムがより確実に実行出来る。
【0120】
また、万が一、患者の症状に増悪や増悪の兆候が見られた場合には、迅速に医師による診断が実行され得るので、在宅にて大きなリスクが無く患者が自己管理プログラムを実行することができるので、斯かる構成を有する本実施例のシステムを用いることにより初めて、患者は長期的、且つ緊密に自己管理プログラムを自ら実行することが可能となり、上記の各効果に基き、慢性疾患症状の確実な安定化、平静化と、症状の増悪を確実に防止することが出来るシステムが実現するのである。
【0121】
[本実施例の変形例]
次に、上記に説明した構成を有する喘息テレメディスンシステム1の細部を異なる構成とした変形例である医用遠隔情報システム2を図2に従い説明する。
【0122】
本システム2では、ピークフローメータ2a−2が、図1に示した如くのサーバ装置1bを経由せず直接に医療機関側2bのファクシミリ装置2b−1に対して臨床診断用データを送信するよう構成がなされている。そのためにピークフローメータ2a−2は、患者から採取した生体情報に基づいて送信用の生体情報を生成し送信するための構成を備えている。上記の構成としたことにより本システム2は、システム2全体の構成をより簡潔なものとすることが出来、又、システム2の作動に何らかの不具合が生じた場合でも、患者宅2aから医療機関2bまたはモニタリングセンタ2cのいずれかへ生体情報が送信できる可能性が高くなり、システムの冗長性が高まる等の効果を奏することが出来る。
【0123】
更に、本発明に係る医用遠隔情報システムは、上記の図2図示の変形例の他に様々な構成とすることが可能であり、例えば、上述のピークフローメータ1a−2ではなく、下記するような構成の患者側装置とすることも可能である。
【0124】
[特定気体の血中飽和濃度を生体情報として送信する変形例]
すなわち変形例のその他の例は、患者の血液中における酸素の飽和濃度を測定し、生体情報として送信する患者側装置を備えた医用遠隔情報システムである。
【0125】
ここで血中酸素飽和度を測定するための構成としては、本出願人が先に開発して市販を行っている「プリンター対応携帯用パルスオキシメーター」(商品名:PULSOX−SP、医療用具製造承認番号(04B)第0918号)と同様な構成とすることも考えられる(図示しない)。
【0126】
上記のPULSOX−SPは、公知資料たるその販売用パンフレット「プリンター対応携帯用パルスオキシメーター PULSOX−SP」(帝人株式会社 在宅医療事業部門発行)にも記載されているように、動脈血の酸素化レベルと脈拍数を、非侵襲的に、連続的に図るための装置である。すなわち測定に際しては洗濯バサミ状のセンサ部を患者の指先に挟んで指先に光をあてるだけで測定ができるので、採血の必要が無く、操作も簡単ですぐに結果が判明し、又、校正の必用もないものである。その測定原理は、波長の異なる2種類の光を指に当て、透過した光の量を測定することにより動脈血酸素飽和度を算出するものであって、動脈血の識別は脈拍に一致して変化する成分に着目することに行われ、酸素飽和度の算出は、酸素ヘモグロビンの、2種類の光に対する透過度が異なることを利用している。
【0127】
あるいはまた、所用の構成を備えて患者の血液中の二酸化炭素の飽和度を測定し、測定結果を生体情報として送信する構成もまた可能であり、これらの構成は上述のピークフローメータその他の患者側装置と併用して、或いは単独で実現することが出来る。
【0128】
[服薬情報の送信]
或いは又、その他の変形例として、患者が自己管理プログラム実行の一環として服薬する薬剤の服薬量、服薬日時、服薬頻度のような服薬情報を患者側装置が検出して、通信路経由で送信することにより、この送信された服薬情報を医療機関側のファクシミリ装置が受信して用紙に記録するようにしたり、モニタリングセンタの表示装置に表示するようにしたりすることも可能である。
【0129】
ここで上記の服薬情報を検出するためには、例えば喘息の症状を安定化させるための薬剤を噴霧ガスとともに吸入して気管内部に作用させる公知の吸入器を用いる場合、噴霧を行うために吸入器に設けられた押圧ボタンを押す回数とすることが可能であるし、或いは又、様々な目的で服薬した薬剤の量(容積、重量、錠数等)を計測するなど様々な構成が実現されうる。かかる服薬情報を入手することにより、モニタリングセンタの指導員はより確実、緊密な指導を患者に対して行うことが出来るし、又、医療機関にいる医師は、より確実な診断を行うことが出来る。
【0130】
[ピークフローメータの自己診断機能]
あるいはまた、その他の変形例として、ピークフローメータ1a−2が自機の機能、性能の診断を自ら行なう自己診断機能を有するよう構成することも可能である。
【0131】
即ち上記のサーバ装置1bは、ピークフローメータ1a−2が自機の機能性能の自己診断を実行するよう、このピークフローメータ1a−2に指令するための自己診断実行指令情報を生成して通信路経由でこの患者側装置へ送信する指令情報送信部を備え、一方、ピークフローメータ側は、サーバ装置1bが送信した上記の自己診断実行指令情報を通信路経由で受信した際に、(1)自己診断の実行制御と、(2)この自己診断の実行により得られた自己診断結果を生体情報送信部から通信路経由でサーバ装置1bへ送信する送信実行制御と、を行なう制御部を備えた構成としてもよい。
【0132】
ここで上記のピークフローメータ1a−2が自己診断を行なう対象の機能、性能は様々な態様が可能であるが、例えば、内部に有する電気実装部品の回路実動チェック、通信路を介して情報を送受信する通信機能のチェック等が挙げられる。また上記の変形例の構成によれば、自己診断の実行指令も、自己診断結果も、生体情報を送受信する通信路及び通信機能部経由で送受信が実行されるので、システムの構成に重複、無駄がなく、経済的なテレメディスンシステムを構成できる。
【0133】
[生体情報未送信患者のリストアップ機能]
更にまた、その他の変形例としては、上記に説明した本実施例の喘息テレメディスンシステム1のように、慢性疾患患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から継続的に採取して通信路へ送信する送信部を備えた単数又は複数の患者側装置と、患者側装置が送信した生体情報を受信して継続的に蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して患者の症状把握を可能とする表示装置とを備えて、慢性疾患の治療において医療従事者と慢性疾患患者とが当該患者から採取された生体情報に基づき当該患者の疾患症状を客観的に把握し、把握した疾患症状に応じて所定の患者自己管理プログラムに基く医学的処置を当該慢性疾患患者自らが継続的に実行することを可能とする医用遠隔情報システムにおいて、サーバ装置は、単数又は複数の患者側装置の中から、当該サーバ装置に対して最後に前記生体情報を送信してから現在までの経過時間が所定の閾値を超えた患者側装置、を抽出したリスト情報を生成するリスト情報生成部を備えたことを特徴とする医用遠隔情報システムとしてもよい。
【0134】
すなわちサーバ装置1bはピークフローメータ1a−2から生体情報を受信して蓄積を行なう際に、生体情報に付されて送信されたタイムスタンプ(例えば、ピークフローメータ1a−2からこの生体情報が送信された日時の情報)を調べて、各ピークフローメータ1a−1ごとに、最後に生体情報を送信されてから現在までの時間を算出し、所定の閾値、例えば一週間以上、生体情報を送信してこないピークフローメータ1a−2、またはこのピークフローメータ1a−2を使用している患者名をリストアップした情報を生成する。
【0135】
患者の容態観察を行なういずれかの医療従事者、またはシステムの管理者等が、慢性疾患の自己管理プログラムに参加してテレメディスンを実行する予定あるものの、何らかの理由によりテレメディスンを中断して、脱落している恐れのある患者のリストを入手できるので、落伍者を防止しつつ、質の高いテレメディスン及び自己管理プログラムを遂行できる効果がある。
【0136】
尚、上記に示した各構成は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の主旨を逸脱しない範囲でさまざまな変形がなされうることは言うまでも無く、これらの構成もまた本発明が包含するものである。
【0137】
[付記]
上記に説明した本発明の実施形態に係る各実施例は下記する各構成を含んでいる。
(1) 慢性疾患の治療において、医師と前記慢性疾患の患者とが当該患者の疾患症状を当該患者の生体情報を元に客観的に把握し、把握した症状に応じて所定の患者自己管理プログラムに基づく医学的処置を当該患者自らが継続的に実行するための医用遠隔情報システムであって、
医療機関以外の場所で前記患者側に配置され、前記慢性疾患の症状を把握するための生体情報を当該患者から採取して通信路へ送信する患者側装置と、
当該患者が前記患者自己管理プログラムに基づく医学的処置を正しく実行出来るように当該患者を指導すべき指導員が、当該患者の症状を把握し、把握した症状に応じて前記指導を実行可能とするために、前記患者側装置が送信した生体情報を通信路経由で受信して表示する表示装置と、
医療機関側に配置され、前記患者側装置が送信した生体情報を通信路経由で受信し記録保持することにより、この記録保持した生体情報に基づいた当該患者の症状把握と医師による診断実行とを担保する医療機関側装置とを備えて、
前記慢性疾患の患者が、医療機関以外の場所で、前記患者自己管理プログラムに基づく医学的処置を継続的に実行可能としたことを特徴とする医用遠隔情報システム。
【0138】
(2) 前記患者側装置が送信した生体情報を通信路経由で受信して、前記表示装置及び前記医療機関側装置へそれぞれ送信するサーバ装置を有することを特徴とする(1)記載の医用遠隔情報システム。
【0139】
(3) 前記患者側装置は、
前記慢性疾患の複数の患者それぞれに対応して設けられ、前記対応した患者に固有の識別IDを前記生体情報に付加して送信する複数の患者側装置であり、且つ、
前記サーバ装置は、
前記表示装置からの生体情報送信要求信号を受信すると、この要求信号に含まれた識別IDが付加された生体情報をこの要求信号を送信した表示装置へ送信することにより、前記複数の患者それぞれが前記患者自己管理プログラムに基づく医学的処置を実行可能としたことを特徴とする(2)記載の医用遠隔情報システム。
【0140】
(4) 前記患者側装置は、
移動可能であり、且つ移動した位置から前記生体情報を通信路経由で送信可能に構成したことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか1に記載の医用遠隔情報システム。
【0141】
(5) 前記患者側装置は、
患者の肺からの空気流量に関わる呼吸特性についての生体情報を採取して通信路経由で送信することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれか1に記載の医用遠隔情報システム。
【0142】
(6) 前記表示装置は、
前記患者側装置が採取して送信した患者の肺からの空気流量に関わる呼吸特性についての生体情報に基づいて「最大呼気流量測定値/自己最良値」値を表示することを特徴とする(5)に記載の医用遠隔情報システム。
【0143】
(7) 前記表示装置は、
前記患者側装置が採取して送信した患者の肺からの空気流量に関わる呼吸特性についての生体情報に基いて「所定時間内の呼気流量測定値」の変動値を表示することを特徴とする(5)に記載の医用遠隔情報システム。
【0144】
(8) 前記表示装置は、
前記患者側装置が採取して送信した患者の肺からの空気流量に関わる呼吸特性についての生体情報に基づいて「最大呼気流量測定値又は所定時間内の呼気流量測定値」の日内変動率を表示することを特徴とする(5)に記載の医用遠隔情報システム。
【0145】
(9) 前記患者側装置は、
患者の血液中に含まれる特定種類の気体の血中飽和度に関する生体情報を採取して通信路経由で送信することを特徴とする(1)乃至(8)のいずれか1に記載の医用遠隔情報システム。
【0146】
(10) 前記患者側装置は、
前記特定種類の気体である酸素の血中飽和度に関する生体情報を採取するよう構成したことを特徴とする(9)に記載の医用遠隔情報システム。
【0147】
(11) 前記患者側装置は、
前記特定種類の気体である二酸化炭素の血中飽和度に関する生体情報を採取するよう構成したことを特徴とする(9)に記載の医用遠隔情報システム。
【0148】
(12) 前記患者側装置は、
所定薬剤に関する前記患者の服薬状況を検出し、この検出した結果を服薬情報として通信路経由で送信し、
前記表示装置は前記患者側装置が送信した前記服薬情報を表示し、及び/又は、前記医療機関側装置は前記患者側装置が送信した前記服薬情報を記録保持するよう構成したことを特徴とする(1)乃至(11)のいずれか1に記載の医用遠隔情報システム。
【0149】
(13) 慢性疾患の治療において、医師と前記慢性疾患の患者とが当該患者の疾患症状を当該患者の生体情報を元に客観的に把握し、把握した症状に応じて所定の患者自己管理プログラムに基づく医学的処置を当該患者自らが継続的に実行するための情報処理方法であって、
医療機関以外の場所で前記患者側に配置された患者側装置が、前記慢性疾患の症状を把握するための生体情報を当該患者から採取して通信路へ送信するステップと、
表示装置が、当該患者が前記患者自己管理プログラムに基づく医学的処置を正しく実行出来るように当該患者を指導すべき指導員が当該患者の症状を把握し、把握した症状に応じて前記指導を実行可能とするために、前記患者側装置が送信した生体情報を通信路経由で受信して表示するステップと、
医療機関側に配置された医療機関側装置が、前記患者側装置が送信した生体情報を通信路経由で受信し記録保持することにより、この記録保持した生体情報に基づいた当該患者の症状把握と医師による診断実行とを担保するステップとを備えて、
前記慢性疾患の患者が、医療機関以外の場所で、前記患者自己管理プログラムに基づく医学的処置を継続的に実行可能としたことを特徴とする情報処理方法。
【0150】
(14) (13)記載の情報処理方法における各ステップをコンピュータ及び/又はコンピュータシステムに実行させるためのコンピュータプログラム。
【0151】
(15) (13)記載の情報処理方法における各ステップをコンピュータ及び/又はコンピュータシステムに実行させるためのコンピュータプログラムを記録した、コンピュータプログラム用記録媒体。
【0152】
【発明の効果】
上述の如く、本発明は、(a)患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から継続的に採取して通信路経由で送信する単数又は複数の患者側装置と、(b)患者側装置が送信した生体情報を逐次受信して蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、(c)サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して患者の症状把握を可能とする単数又は複数の表示装置と、を備えた医用遠隔情報システムにおいて、患者側装置は、当該患者側装置を特定するための識別符号を通信路経由で送信する識別符号送信部を備え、サーバ装置は、患者側装置から送信された識別符号を受信して、単数又は複数の表示装置の内から選択した少なくとも1つの表示装置へ転送する識別符号転送部を備え、表示装置は、(1)サーバ装置から転送された識別符号を受信して記録する識別符号記録部と、(2)サーバ装置が蓄積する生体情報の中で、該表示装置の識別符号記録部に記録されている識別符号により特定される患者側装置から送信された生体情報の当該表示装置への転送を要求する転送要求信号を操作に応じて生成して、通信路経由でサーバ装置へ送信する転送要求信号送信部と、を備えたことにより、一人の患者の容態観察を、1台の同じ表示装置を用いて継続的に実行可能としたことを特徴とする医用遠隔情報システムとすることによって、ひとりの患者の容態観察をひとりの特定の医療従事者が専ら継続的に行なうことが容易に実現出来、更に、容態観察を継続的に行なう上記の特定の医療従事者の選定が容易に且つ迅速に実行可能であるので、患者の慢性疾患症状をより確実に安定化、平静化可能なシステム構成を高度な経済性の下に実現することが可能となる医用遠隔情報システムを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る好ましい実施例である喘息テレメディスンシステムの構成図である。
【図2】図1のシステムと細部の構成が異なる変形例である喘息テレメディスンシステムの構成図である。
【図3】図1のシステムが具備するピークフローメータの概観図である。
【図4】図1のシステムが具備するピークフローメータの概観図である。
【図5】図1のシステムが具備するピークフローメータの概観図である。
【図6】図1のシステムが具備するサーバ装置の構成図である。
【図7】図1のシステムが具備するモニタ装置が表示を行う生体情報の表示例である。
【符号の説明】
1 喘息テレメディスンシステム(医用遠隔情報システム)
1a−1 患者
1a−2 ピークフローメータ(患者側装置)
1b サーバ装置
1d−1 モニタ装置(表示装置)
Claims (18)
- (a)患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から継続的に採取して通信路経由で送信する少なくとも1つの患者側装置と、(b)前記患者側装置が送信した生体情報を逐次受信して蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、(c)前記サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して前記患者の症状把握を可能とする複数の表示装置と、を備えた医用遠隔情報システムにおいて、
前記患者側装置は、当該患者側装置を特定するための識別符号を通信路経由で送信する識別符号送信部を備え、
前記サーバ装置は、(1)前記患者側装置から前記識別符号を初めて受信した場合に、予め決められた方法に従って複数の前記表示装置の中から転送すべき表示装置を少なくとも1つ選択し、当該選択された表示装置に当該識別符号を転送する識別符号転送部と、(2)前記患者側装置から逐次受信した生体情報を前記識別符号と関連付けて蓄積するデータベース部と、(3)前記選択された表示装置から要求があった場合に、前記データベース部に蓄積された前記生体情報を前記選択された表示装置に転送する生体情報転送部とを備え、
前記表示装置は、(1)前記サーバ装置から転送された識別符号を受信して記録する識別符号記録部と、(2)前記サーバ装置のデータベース部に蓄積された前記生体情報の中で、該表示装置の前記識別符号記録部に記録されている識別符号により特定される患者側装置から送信された生体情報の当該表示装置への転送を要求する転送要求信号を操作に応じて生成して、通信路経由で前記サーバ装置へ送信する転送要求信号送信部と、を備えた
ことを特徴とする医用遠隔情報システム。 - (a)患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から継続的に採取して通信路経由で送信する少なくとも1つの患者側装置と、(b)前記患者側装置が送信した生体情報を逐次受信して蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、(c)前記サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して前記患者の症状把握を可能とする複数の表示装置と、を備えた医用遠隔情報システムにおいて、
前記患者側装置は、当該患者側装置を特定するための識別符号を通信路経由で送信する識別符号送信部を備え、
前記サーバ装置は、(1)前記患者側装置から前記識別符号を初めて受信した場合に、予め決められた方法に従って複数の前記表示装置の中から転送すべき表示装置を少なくとも1つ選択し、当該選択された表示装置に当該識別符号を転送する識別符号転送部と、(2)前記識別符号を前記選択された表示装置と関連付けて記憶する識別符号記憶部と、(3)前記患者側装置から逐次受信した生体情報を前記識別符号と関連付けて蓄積するデータベース部と、(4)前記データベース部に蓄積された前記生体情報を、前記識別符号に関連付けられた表示装置に自動転送する生体情報転送部と、を備えた
ことを特徴とする医用遠隔情報システム。 - 前記サーバ装置の識別符号転送部は、前記患者側装置と前記サーバ装置との間の通信接続確認試験が初めて実行された場合に、予め決められた方法に従って複数の前記表示装置の中から転送すべき表示装置を少なくとも1つ選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記サーバ装置の識別符号転送部は、前記患者側装置から初めて前記生体情報と併せて前記識別符号を受信した場合に、予め決められた方法に従って複数の前記表示装置の中から転送すべき表示装置を少なくとも1つ選択することを特徴とする請求項1又は2に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記サーバ装置の識別符号転送部は、(1)通信経路に接続されて使用可能な状態にある複数の前記表示装置の中からランダムに選択する方法、(2)患者宅が属する地域エリアに近い位置に設けられた前記表示装置を選択する方法、および(3)前記表示装置を用いる医療従事者のスキルおよび能力と患者の特性とに応じて最適なマッ チングを行う方法、のいずれかの方法により、転送すべき表示装置を少なくとも1つ選択することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記患者側装置は、移動可能、且つ移動した位置から前記生体情報を通信路経由で送信可能に構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記患者側装置は、患者の呼吸特性についての生体情報を採取して通信路経由で送信するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記表示装置は、前記患者側装置が採取して送信した患者の呼吸特性についての生体情報に基いて「最大呼気流量測定値/自己最良呼気流量値」値を表示するよう構成したことを特徴とする請求項7に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記表示装置は、前記患者側装置が採取して送信した患者の呼吸特性についての生体情報に基いて「所定時間内の呼気流量測定値」の変動値を表示するよう構成したことを特徴とする請求項7に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記表示装置は、前記患者側装置が採取して送信した患者の呼吸特性についての生体情報に基いて「最大呼気流量測定値又は所定時間内の呼気流量測定値」の日内変動率を表示するよう構成したことを特徴とする請求項7に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記患者側装置は、患者の血液中に含まれる特定気体の血中飽和度に関する生体情報を採取して通信路経由で送信するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記患者側装置は、前記特定気体として酸素の血中飽和度に関する生体情報を採取するよう構成したことを特徴とする請求項11に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記患者側装置は、前記特定気体として二酸化炭素の血中飽和度に関する生体情報を採取するよう構成したことを特徴とする請求項11に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記患者側装置は、所定薬剤に関する前記患者の服薬実行状況を検出して、検出結果を服薬実行情報として通信路経由で送信する服薬情報部を備え、前記表示装置は、前記患者側装置が送信した前記服薬実行情報を前記所定表示部に表示するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
- 前記サーバ装置は、前記患者側装置が自機の機能性能の自己診断を実行するよう、この患者側装置に指令するたの自己診断実行指令情報を生成して通信路経由でこの患者側装置へ送信する指令情報送信部を備え、
前記患者側装置は、前記サーバ装置が送信した前記自己診断実行指令情報を通信路経由で受信した際に、(1)前記自己診断の実行制御と、(2)この自己診断の実行により得られた自己診断結果を前記生体情報送信部から通信路経由で前記サーバ装置へ送信する送信実行制御と、を行なう制御部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。 - 前記サーバ装置は、前記少なくとも1つの患者側装置の中で、当該サーバ装置に対して最後に前記生体情報を送信してから現在までの経過時間が所定の閾値を超えた患者側装置、を抽出したリスト情報を生成するリスト情報生成部を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の医用遠隔情報システム。
- (a)患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から継続的に採取して通信路経由で送信する少なくとも1つの患者側装置と、(b)前記患者側装置が送信した生体情報を逐次受信して蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、(c)前記サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して前記患者の症状把握を可能とする複数の表示装置と、を備えた医用遠隔情報システムにおける当該サーバ装置であって、
(1)前記患者側装置から送信された当該患者側装置を特定するための識別符号を初めて受信した場合に、予め決められた方法に従って複数の前記表示装置の中から転送すべき表示装置を少なくとも1つ選択し、当該選択された表示装置に当該識別符号を転送する識別符号転送部と、
(2)前記患者側装置から逐次受信した生体情報を前記識別符号と関連付けて蓄積するデータベース部と、
(3)前記選択された表示装置から、前記転送した識別符号に基づいて前記生体情報を当該表示装置に転送するよう要求があった場合に、前記データベース部に蓄積された前記生体情報を当該表示装置に転送する生体情報転送部と、
を備えたことを特徴とする医用遠隔情報システム用サーバ装置。 - (a)患者の症状を把握するための生体情報をこの患者から継続的に採取して通信路経由で送信する少なくとも1つの患者側装置と、(b)前記患者側装置が送信した生体情報を逐次受信して蓄積し、且つ、この蓄積した生体情報を通信路経由で転送可能に構成したサーバ装置と、(c)前記サーバ装置から転送された生体情報を受信し、且つ、所定表示画面上に表示して前記患者の症状把握を可能とする複数の表示装置と、を備えた医用遠隔情報システムにおける当該サーバ装置であって、
(1)前記患者側装置から送信された当該患者側装置を特定するための識別符号を初めて受信した場合に、予め決められた方法に従って複数の前記表示装置の中から転送すべき表示装置を少なくとも1つ選択し、当該選択された表示装置に当該識別符号を転送する識別符号転送部と、
(2)前記識別符号を前記選択された表示装置と関連付けて記憶する識別符号記憶部と、
(3)前記患者側装置から逐次受信した生体情報を前記識別符号と関連付けて蓄積するデータベース部と、
(4)前記データベース部に蓄積された前記生体情報を、前記識別符号に関連付けられた表示装置に自動転送する生体情報転送部と、
を備えたことを特徴とする医用遠隔情報システム用サーバ装置。
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| JP2004041472A (ja) | 2004-02-12 |
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