JP4178914B2 - 回線端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は回線端末装置に関し、更に詳しくは公衆回線網を利用したノーリンギング通信やリンギング通信により、ホームセキュリティ盤やガス遮断装置等のデータ端末装置の情報を収集する回線端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の回線端末装置は、図4に示すようにデータ端末装置2の情報を公衆回線3と交換局4を介して中央監視装置5で収集する装置である。ここで、データ端末装置2はマイクロコンピュータ内蔵の通信機能付き装置で、ガス需要家宅に取り付けられたガスメータに内蔵され、ガスの使用状態を電文で読み出せるようになっている。8は端末インターフェース部でデータ端末装置2との間で電文の送受信を行う。9は中央制御部で回線端末装置1の受信した電文の解析や全体の制御を行う。またガス需要家宅の電話機6はこの回線端末装置1を介して公衆回線3に接続されている。
【0003】
そして極性反転検出部10は電話機6のオフフックやオンフック、電話機6のダイヤルパルス送出による回線電圧変化、あるいは電話機鳴動信号の16HZでの極性反転による誤動作防止のため、公衆回線3の回線電圧が反転を完了した後にさらに遅延させて検出状態を出力するようにしている。そのためリンギング着信時、最初に極性反転が発生すると、リンギング検出部16が一瞬リンギング信号検出状態になるが、それよりも遅れて、極性反転検出部10が極性反転を出力する構成になっている。
【0004】
次に回線端末装置1の通信動作について図4を用いて説明する。まずリンギング通信をする場合は、着信設定回数部7に対してあらかじめリンギング着信応答する条件として、16HZ鳴動信号の発生回数を設定をしておく。リンギング通信は中央監視装置5からの発信よって開始され、発信を受けた交換局4では回線端末装置1が接続されている公衆回線3に対して極性反転に続いて3秒周期で1秒間16HZの鳴動信号を重畳させたリンギング呼出信号を送出する。この16HZ鳴動信号により電話機6が鳴動する。
【0005】
その時の極性反転とリンギング呼出信号到来時の信号波形図を図5に示す。リンギング検出部16の出力は最初の極性反転時の回線電圧の反転により一瞬リンギング信号検出状態を出力し、その後16HZ鳴動信号が到来している間はリンギング信号検出状態を出力する。一方、極性反転検出部10の出力は公衆回線3の回線電圧反転から遅延して出力される。
【0006】
このような回線端末装置1では、リンギング着信判定部17にリンギング着信可能な設定がされた状態で、ノーリンギング通信を行った場合、交換局4からの極性反転が発生すると、極性反転検出部10の出力より、リンギング検出部16の出力の方が早く信号を出力するので、中央制御部9はリンギング着信判定部17での判定動作を優先して実施しさせる。するとノーリンギング着信時に極性反転が発生すると、リンギング着信判定部17で一定時間(リンギング呼出信号の休止時間2秒に相当)は、リンギング着信の条件判定を行う。このリンギング着信判定をしている2秒間に、交換局4はノーリンギング呼出信号の送出を終了するため、中央制御部9ではNR着信判定部12によるノーリンギング着信の判定をさせることができない。
【0007】
従ってノーリンギング通信を可能にするためには、着信回数設定部7をリンギング着信しないように設定しておかなかればならなかった。この問題を解決するために図6で示されるような別の回線端末装置が考案された(特許文献1参照)。
【0008】
19はリンギング信号出力許可部で、極性反転検出部10で極性反転検出後、NR着信検出部11で自端末及び自端末以外も含めノーリンギング呼出信号が検出されなかったとNR着信判定部12が判定した場合のみ、中央制御部20の制御により、リンギング着信判定が終了するまでリンギング検出部16からの信号をリンギング着信判定部17に伝える。
【0009】
続いて、この回線端末装置21について動作説明をする。着信回数設定部7にはあらかじめリンギング着信応答条件が設定されているとする。まずリンギング通信について説明すると、リンギング通信は中央監視装置5からの発信よって開始されると、回線端末装置21のリンギング検出部16の出力は、前述の従来例と同じく図5に示されるようになる。しかしながらこの極性反転発生時点ではリンギング信号出力許可部19はリンギング検出部16の出力をリンギング着信判定部17に伝えないようにしており、中央制御部20はリンギング着信の判定待ちに入らないので、遅延して出力される極性反転検出部10の極性反転の検出処理を行う。極性反転を検出した中央制御部20は交換局4からのノーリンギングの呼出信号であるNRS選択信号をNR着信検出部11で検出できるように網制御部14をハイインピーダンスの状態のままとしてノーリンギング着信の判定に入る。NR着信検出部11ではノーリンギング呼出信号は検出されないので、NR着信判定部12は0.35秒後にノーリンギング呼出信号未検出の判定をして、その結果を中央制御部20へ知らせる。判定結果を受けた中央制御部20はノーリンギング着信判定を終了する。
【0010】
この後、中央制御部20はリンギング信号出力許可部19を、リンギング着信判定が終了するまでリンギング検出部16からの信号をリンギング着信判定部17に伝える状態にする。従って、交換局4から極性反転に続いて送出される16HZ鳴動信号をリンギング検出部16が検出するとリンギング着信判定部17は着信発生回数をカウントをアップして、着信回数設定部7で設定された着信応答条件に達したかどうかを判定することができる。
【0011】
次に、着信設定回数部7には上述のリンギング通信時と同じ着信応答条件を設定した状態でのノーリンギング通信時の動作を説明する。中央監視装置5からの発信よってノーリンギング通信を開始すると、回線端末装置21に極性反転が発生する。この極性反転により回線端末装置21のリンギング検出部16では一瞬リンギング信号検出状態になるが、リンギング信号出力許可部19で、リンギング検出部16からの信号をリンギング着信判定部17に伝えないようにしているため、中央制御部20はリンギング着信の判定結果待ちに入らず、リンギング検出部16の出力より遅れてくる極性反転検出部10の出力を検出できる。
【0012】
従って、中央制御部20は極性反転検出部10の出力を即検出することができ、交換局4からのノーリンギングの呼出信号であるNRS選択信号をNR着信検出部11で検出できるように網制御部14をハイインピーダンスの状態のままにしておき監視に入る。交換局4から送出されたノーリンギング呼出信号がNR着信検出部11で検出されると、NR着信判定部12ではあらかじめ設定されている自端末呼出信号データと一致するかどうかを判定し、その結果を中央制御部20へ知らせる。自端末呼出信号データと一致した場合、中央制御部20は網制御部14を半閉結状態にして公衆回線3及び交換局4と直流ループを形成し、ノーリンギング着信に応答したことをNR着信応答部13から交換局4へDTMF信号の#を送出して知らせることで通信を開始する。
【0013】
【特許文献1】
特開2002−125060号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような構成では、リンギング信号出力許可部19は、極性反転検出部10で極性反転検出後に、NR着信検出部11でノーリンギング呼出信号が検出されなかったとNR着信判定部12が判定してからでないと、中央制御部20の制御により、リンギング検出部16からの信号をリンギング着信判定部17に伝える状態にならない。つまり極性反転が発生しないとリンギング着信できかった。
【0015】
そのため、回線端末装置が接続される回線がアナログ公衆回線の場合は呼び出しが行われる前に必ず極性反転が発生するので問題はないが、ISDN回線の場合は設置されたターミナルアダプタのアナログポートに接続されることになるので、極性反転が発生しないターミナルアダプタに接続されるとリンギング着信ができないという課題を有していた。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の回線端末装置は、リンギング着信判定部を極性反転検出部の出力やNR着信検出部の出力やNR着信判定部での判定には影響を受けずに、リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号の鳴動信号を監視し、着信条件設定部と比較して設定条件が成立したかどうかを並行して判定するようにしたものである。
【0017】
これによって、呼出開始時に極性反転が発生しないで鳴動信号が発生する回線に接続された場合でも、リンギング着信時には最初に鳴動信号が発生すると、リンギング検出部でこの信号が検出され、リンギング着信判定部が判定を開始することができる。この時、極性反転は発生しないので、NR着信判定部は監視状態にならない。
【0018】
また呼出開始時に極性反転が発生が発生する回線に接続された場合では、リンギング着信時に極性反転が発生すると、まずリンギング検出部でこの極性反転信号も検出され、リンギング着信判定部が判定を開始する。そして極性反転検出部でも極性反転を検出するので、遅れてNR着信判定部は監視状態に入るがノーリンギング呼出信号が来ないので、ノーリンギング着信は不成立と判断されるが、鳴動信号は発生するのでリンギング着信の判定が続けられ、条件が成立するとリンギング通信の処理に移行する。
【0019】
一方、ノーリンギング着信時には最初に緩極性反転が発生するが、極性反転検出部の出力より早くリンギング検出部は回線電圧反転に同期して検出信号を一時的に出力する。そのためリンギング信号の検出によりリンギング着信判定部で先にリンギング着信判定を行うことになる。その後遅れて、極性反転の検出信号が極性反転検出部からNR着信判定部に入力されると、NR着信判定部でも判定を並行して開始する。緩極性反転後にノーリンギング呼出信号が到来するとNR着信判定部ではノーリンギング着信判定が成立し、リンギング着信判定部ではリンギング着信判定が不成立となるので、回線端末装置はノーリンギング通信の処理へ移行することができる。従って、特に回線端末装置の設定を変更することなく、極性反転が発生しない回線でも極性反転が発生する回線に接続してもリンギング着信ができるし、またリンギング着信ができる設定状態でノーリンギング着信もできる。
【0020】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は、回線の極性反転を検出し遅延させて出力する極性反転検出部と、極性反転検出部で極性反転を検出すると回線から送出されてくるノーリンギング呼出信号を検出するNR着信検出部と、NR着信検出部で検出したノーリンギング呼出信号が自端末の呼出信号かどうかを判定するNR着信判定部と、NR着信判定部で自端末の呼出信号と判定した場合に回線へ着信応答信号を返すNR着信応答部と、回線から送出されるリンギング呼出信号の16Hz鳴動信号を検出するリンギング検出部と、リンギング着信時の応答条件としてリンギング呼出信号の16Hz鳴動信号回数や時間が設定されている着信条件設定部と、前記リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号の鳴動信号を監視し、前記着信条件設定部と比較して設定条件が成立した場合は前記リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号の鳴動信号を有効とし、成立しない場合は前記リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号を無効とするリンギング着信判定部と、リンギング着信判定部で設定条件が成立したと判定されると着信応答信号を回線側に送出するリンギング着信応答部とを備え、前記リンギング着信判定部は、鳴動信号の停止から所定時間に鳴動信号が来ないことを確認してからリンギング着信の判定処理を終了することにより、呼出の終わりを確実に判定できることとなり、リンギング着信条件に一致しなかった呼出があった場合、この呼出が一旦終わるまで待ち、新規に始まる呼出から着信判定を始めることができる。
【0028】
請求項2に記載の発明は、極性反転検出部の出力遅延時間とノーリンギング着信判定時間の合計時間よりも遅延させて、リンギング着信判定部の判定結果を出力する遅延出力部を請求項1に記載の回線端末装置に備えさせることにより、極性反転が発生すると極性反転検出部で極性反転検出後ノーリンギング着信判定を先に実行してからリンギング着信の判定を行うことができるので、リンギング呼出しを検出したら即リンギング着信成立という設定に着信条件設定部が設定されていた場合で、ノーリンギング通信され、ノーリンギング着信時の緩極性反転でリンギング着信判定が成立することがあっても、リンギング通信に入ることなく、ノーリンギング着信の処理を行いノーリンギング通信へ移行することができる。
【0029】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0030】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における回線端末装置のブロック構成図である。なお、図4、図6と同一番号のものは同一名称と同一機能を有する構成要素であり、その説明を省略する。図において、27は着信条件設定部で、回線を補足する条件を設定して、リンギング検出部16からの検出状態と比較される。この設定条件は16HZの鳴動信号の回数であったり、呼出と呼出の時間間隔であったり、呼出の回数等が条件として設定できる。37はリンギング着信判定部で、極性反転検出部10の出力やNR着信検出部11の出力やNR着信判定部12での判定には影響を受けずに、リンギング検出部16で検出されたリンギング呼出信号の16Hz鳴動信号を監視し、着信条件設定部27と比較して設定条件が成立したかどうかを、NR着信の判定と並行して判定できるように構成されている。
【0031】
逆に、極性反転検出部10やNR着信検出部11やNR着信判定部12は、リンギング検出部16の出力やリンギング着信判定部37の判定には影響を受けずに、極性反転やノーリンギング呼出信号を監視し自端末の呼出かどうかをリンギング着信の判定と並行して判定できるように構成されている。
【0032】
次に、以上のように構成された回線端末装置41について、以下その動作、作用を説明する。この回線端末装置41の着信条件設定部27はあらかじめリンギング着信応答条件として16HZの鳴動信号の回数が着信応答回数として設定されているとする。まず、リンギング通信について説明すると、リンギング通信は中央監視装置5からの発信よって開始され、発信を受けた交換局4では回線端末装置41が接続されている公衆回線3に対して極性反転に続いて3秒周期で1秒間16HZの電話機鳴動信号を重畳させたリンギング呼出信号を送出する。この鳴動信号により電話機6が鳴動する。
【0033】
この時、従来例と同じく図5に示されるように回線端末装置41のリンギング検出部16の出力は最初の極性反転時の回線電圧の反転により一瞬リンギング信号検出状態を出力し、その後は16Hzの鳴動信号が発生するまでリンギング未検出状態を出力する。次に交換局4からは極性反転から2秒以内に16Hzの鳴動信号が発生するため、リンギング検出部16は16Hz周期で電圧が反転を繰り返してしている間、リンギング信号検出状態を出力する。
【0034】
そして、リンギング着信判定部37はリンギング着信の判定を行っている間に、極性反転検出部10からの極性反転検出信号によりNR着信判定部12は判定処理を開始する。極性反転を検出したNR着信判定部12は交換局4からのノーリンギングの呼出信号であるNRS選択信号をNR着信検出部11で検出できるように網制御部14をハイインピーダンスの状態にしてノーリンギング着信の判定を行う。しかしながら、交換局4からはリンギング呼出信号しか送出されないため、NR着信判定部12は0.35秒後にノーリンギング呼出信号未検出の判定してノーリンギング着信の監視を終了する。
【0035】
一方、リンギング着信判定部37は交換局4からは極性反転に続いて送出される16Hz鳴動信号をリンギング検出部16が検出すると着信発生回数をカウントをアップして、着信回数設定部27で設定された着信応答条件に達したかどうかを判定する。
【0036】
リンギング着信判定部37で着信回数設定部27の着信応答条件に達すると、中央制御部30は網制御部14を閉結状態にして公衆回線3及び交換局4と直流ループを形成して回線を捕捉する。
【0037】
回線が捕捉されると交換局4はリンギング信号の送出を止め、中央監視装置5に対して回線が接続されたことを知らせる。
【0038】
リンギング着信応答部18は、回線端末装置41が回線を捕捉したことを発信者(この場合は中央監視装置5)へ知らせるため、交換局4経由で中央監視装置5へ、着信応答信号を送信する。
【0039】
着信の確認ができた中央監視装置5は、公衆回線3及び交換局4経由で回線端末装置41に対してモデム信号形式の電文を送信する。
【0040】
この電文は回線端末装置41の送受信部15で復調され中央制御部30に受信される。
【0041】
中央制御部30は受信した電文が回線端末装置41自身への電文の場合、応答電文を作成し、送受信部15で変調してモデム信号形式で、中央監視装置5へ送信する。
【0042】
また、受信した電文がデータ端末装置2への電文の場合、中央制御部30はデータ端末装置2に適した形式に電文を変換して端末インターフェース部8を介して送信を行う。
【0043】
データ端末装置2からの応答電文を端末インターフェース部8を介して中央制御部30が受信すると、中央監視装置5に適した形式の電文に変換して送受信部15で変調して中央監視装置5へ送信する。
【0044】
以降、中央監視装置5と回線端末装置41及びデータ端末装置2の間で電文の送受信を繰り返す。通信を終了する場合は、中央監視装置5は通信終了電文を回線端末装置41へ送信する。
【0045】
この通信終了電文を受信した中央制御部30では通信終了応答電文を中央監視装置5へ送信した後、網制御部14により直流ループを開放し交換局4に対して回線を切断して通信を終了する。
【0046】
次に、ノーリンギング通信時の動作を説明する。ノーリンギング通信とリンギング通信の両方で運用できるようにするため、回線端末装置41の着信設定回数部27には、上記のリンギング通信時と同じ着信応答条件を設定した状態である。
【0047】
この状態で中央監視装置5からの発信よってノーリンギング通信を開始すると、発信を受けた交換局4では回線端末装置41が接続されている公衆回線3に対して極性反転により、回線端末装置41に起動をかける。
【0048】
この極性反転により回線端末装置41のリンギング検出部16では一瞬リンギング信号検出状態になるので、リンギング着信判定部37はリンギング着信の監視に入り、続いてリンギング検出部16の出力より遅れてくる極性反転検出部10の出力を検出したNR着信判定部12はノーリンギング着信の監視に入る。
【0049】
引き続き、交換局4からは、極性反転に続きノーリンギング呼出信号が送出される。網制御部14はハイインピーダンスの状態で、このノーリンギング呼出信号がNR着信検出部11で検出されると、NR着信判定部12ではあらかじめ設定されている自端末呼出信号データと一致するかどうかを判定し、一致するとその結果を中央制御部30へ知らせる。
【0050】
自端末呼出信号データと一致した場合、中央制御部30は網制御部14を半閉結状態にして公衆回線3及び交換局4と直流ループを形成し、NR着信応答部13はノーリンギング着信に応答したことを交換局4へDTMF信号の#を送出して知らせる。
【0051】
交換局4はこの着信応答信号(DTMF信号の#)を受信すると、中央監視装置5へ回線端末装置41に接続できたことを知らせる。
【0052】
接続の確認ができた中央監視装置5は、公衆回線3及び交換局4経由で回線端末装置41あるいはデータ端末装置2に対してモデム信号形式の電文を送信する。 この電文は回線端末装置41の送受信部15で復調され中央制御部30に受信される。中央制御部30は受信した電文が回線端末装置41自身への電文の場合、応答電文を作成し、送受信部15で変調してモデム信号形式で、中央監視装置5へ送信する。
【0053】
また、受信した電文がデータ端末装置2への電文の場合、中央制御部30はデータ端末装置2に適した形式に電文を変換して端末インターフェース部8を介して送信を行う。
【0054】
データ端末装置2からの応答電文を端末インターフェース部8を介して中央制御部30が受信すると、中央監視装置5に適した形式の電文に変換して送受信部15で変調して中央監視装置5へ送信する。
【0055】
以降、リンギング通信同様に中央監視装置5と回線端末装置41及びデータ端末装置2の間で電文の送受信を繰り返して通信を終了する。
【0056】
従って、リンギング通信で運用していた回線端末装置41に対して、ノーリンギング通信を行う際、着信回数設定部27の設定をリンギング着信しない状態に変更する必要がない。
【0057】
逆に、ノーリンギング通信で運用していた回線端末装置41の運用をリンギング通信に変える際に、着信回数設定部27の設定をあらためて行う必要がない。つまりリンギング着信もノーリンギング着信もできる設定にして両方の通信ができる。
【0058】
これまでは公衆回線3をアナログの公衆回線として説明したが、図2のように公衆回線がISDN回線43の場合はDSU内蔵のターミナルアダプタ44経由で回線端末装置41が接続される。そして、このターミナルアダプタ44は極性反転が発生しないアナログポートを備えている機種として、以降の動作説明を行う。なお、ISDN回線43ではノーリンギングサービスはサポートされてないため、リンギング通信のみとなる。
【0059】
まず、リンギング通信は中央監視装置5からの発信よって開始され、発信を受けた交換局4では回線端末装置41が接続されている回線に対して呼出しを行う。この呼出し情報を受けたターミナルアダプタ44からは3秒周期で1秒間16Hzの電話機鳴動信号を重畳させたリンギング呼出信号を送出する。この鳴動信号により電話機6が鳴動する。
【0060】
この時、回線端末装置41のリンギング検出部16の出力は16Hzの鳴動信号が発生するまでリンギング未検出状態を出力する。16Hzの鳴動信号が発生すると、リンギング信号検出状態信号を出力する。
【0061】
一方、極性反転検出部10では極性反転検出信号は検出されないため、NR着信判定部12は判定処理を行わない。そして、リンギング着信判定部37はターミナルアダプタ44はから送出される16Hz鳴動信号をリンギング検出部16が検出すると着信発生回数をカウントをアップして、着信回数設定部27で設定された着信応答条件に達したかどうかを判定する。
【0062】
リンギング着信判定部37で着信回数設定部27の着信応答条件に達すると、中央制御部30は網制御部14を閉結状態にしてターミナルアダプタ44と直流ループを形成して回線を捕捉する。回線が捕捉されるとターミナルアダプタ44は交換局4に知らせ、リンギング信号の送出を止める。
【0063】
知らせを受けた交換局4は中央監視装置5に対して回線が接続されたことを知らせる。リンギング着信応答部18は、回線端末装置41が回線を捕捉したことを発信者(この場合は中央監視装置5)へ知らせるため、ターミナルアダプタ44、ISDN回線43、交換局4経由で中央監視装置5へ、着信応答信号を送信する。
【0064】
着信の確認ができた中央監視装置5は、交換局4、ISDN回線43、ターミナルアダプタ44経由で回線端末装置41に対してモデム信号形式の電文を送信する。この電文は回線端末装置41の送受信部15で復調され中央制御部30に受信される。以降は同様に通信が行われる。
【0065】
なお、通信終了時には通信終了電文を受信した中央制御部30では通信終了応答電文を中央監視装置5へ送信した後、網制御部14により直流ループを開放しターミナルアダプタ44に対して回線を切断して通信を終了することになる。
【0066】
このように需要家の公衆回線がアナログ回線でなくISDN回線でしかも極性反転が発生しないターミナルアダプタや、あるいはPBXや特殊な通信用アダプタの間に接続されて極性反転が検出できない場合でも、回線端末装置41は、ノーリンギング着信が可能な設定状態で、リンギング着信も可能である。
【0067】
さらに、この回線端末装置41を取り外して別のアナログ回線の需要家宅に接続したり、需要家が回線契約をISDN回線よりアナログ回線に切り換えた場合でも、特に回線端末装置41の設定を変えることなく、そのまま回線に接続できノーリンギング通信もリンギング通信も可能である。
【0068】
また、本実施例のリンギング着信判定部37を通信終了から所定時間内、例えば1秒以内に発生した16Hz鳴動信号を無効とするようにする。するとリンギング通信終了時、網制御部14が閉結状態から開放状態になると、回線電圧は1秒足らずで反転復旧する。この回線電圧の変化を受けてリンギング検出部16からは一時的に出力信号が出力される。
【0069】
しかしながら、リンギング着信判定部37では、この信号を無効とするので、通信直後の回線電圧の変化により無意味なリンギング着信の判定が始まるのを防止することができる。
【0070】
また、本実施例のリンギング着信判定部37を16Hz鳴動信号停止から所定時間16Hz鳴動信号が来ないことを確認してからリンギング着信の判定処理を終了するようにすると、着信条件設定部27に呼出間隔が条件として設定された場合、着信が発生し呼出の間隔が条件不一致と判定した後も、この呼出が一旦終わるまで待つことができ、新規に始まる呼出からあらためて着信判定を始めることができるので、誤動作を防止できる。
【0071】
また、本実施例のリンギング着信判定部37を所定条件に満たないリンギング検出部の信号は無効にするようにすると、この所定条件をノーリンギング着信時の緩極性反転で一時的に出力されるリンギング検出部の信号幅が無効となるような条件に設定した場合、ノーリンギング着信時の緩極性反転で発生するリンギング検出部からの出力は無効にでき、むやみに無用なリンギング着信判定動作を並行して行うことを防止することができる。
【0072】
従って、製品化する際には処理能力の高くないマイコン等の制御部品を搭載することができ、安価な装置を提供できる。また通信不要な動作状態に入ることを防止でき、各検出回路や判定回路を能動状態にすることがないので、消費電力の低い設計が可能になり、回線端末装置の電源が電池の場合は小型電池を搭載し省スペースで安価な装置が提供できる。
【0073】
(実施例2)
図3は、本発明の実施例2の回線端末装置ブロック構成図である。図3において、38は遅延出力部で、リンギング着信判定部37の判定出力を極性反転検出部10の出力遅延時間とNR着信判定部12のノーリンギング呼出し信号最大待ち時間の合計時間よりもさらに遅延させて条件成立の判定結果を出力するようになっている。ここでは極性反転が発生してから、極性反転検出部10の極性反転検出からリンギング着信判定部37での判定が終了するまでを0.4秒として、遅延出力部38ではリンギング着信判定部37の判定出力を0.5秒遅延させて出力するようにする。
【0074】
以上のように構成された回線端末装置42について以下動作、作用を説明する。回線端末装置42の着信条件設定部27には、リンギング呼出信号検出で即通信に入る設定がされた状態だとする。
【0075】
まず、ノーリンギング着信の場合、ノーリンギング着信時の緩極性反転時にリンギング検出部16からリンギング着信判定部37に一時的に検出信号が出力されるとすぐに、リンギング着信判定部37ではリンギング着信条件一致の判定結果を得る。
【0076】
しかしながら、遅延出力部38はリンギング着信応答部18や中央制御部40に対してすぐに判定結果を伝えず、0.5秒待つ。一方、極性反転発生からNR着信判定部12で0.4秒以内にノーリンギング着信成立の判定結果が出る。
【0077】
それを受けたNR着信応答部13からは応答信号が送出されるとともに中央制御部40はノーリンギング通信処理へと移行していく。従って、ノーリンギング着信の判定が終了してないにもかかわらず、リンギング着信判定部37からすぐに判定結果が中央制御部40に伝えられ、網制御部14を閉結することで回線を補足してしまい、ノーリンギング着信を中断させてしまうようなことがなくなる。
【0078】
次に、リンギング着信の場合では、極性反転時にリンギング検出部16からリンギング着信判定部37に一時的に信号が出力された場合、すぐに、リンギング着信判定部37ではリンギング着信条件一致の判定結果を得る。しかしながら遅延出力部38はリンギング着信応答部18や中央制御部40に対してすぐに判定結果を伝えず、0.5秒待つ。
【0079】
一方、NR着信判定部12で0.4秒以内にノーリンギング着信不成立の判定結果が出るので、ノーリンギング着信の監視はここで終了する。その後、遅延出力部38からリンギング着信成立判定結果がリンギング着信応答部18と中央制御部40へ伝えられ、リンギング通信処理へと移行していく。
【0080】
また、極性反転が発生しない回線に接続されている場合のリンギング着信では、極性反転は発生しないので、NR着信判定部12での監視は行われずに、0.5秒遅れでリンギング着信処理が実行されることになる。
【0081】
このように遅延出力部38を備えることで、リンギング着信の着信条件がリンギング呼出し信号を検出したら即リンギング通信を行う設定になっていても、特に設定を変えることなくリンギング通信もできるし、ノーリンギング通信もできる。
【0082】
【発明の効果】
以上のように本発明の回線端末装置によれば、特に回線端末装置の設定を変更することなく、極性反転が発生しない回線でも極性反転が発生する回線に接続してもリンギング着信ができるし、またリンギング着信ができる設定状態でノーリンギング着信もできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における回線端末装置のブロック構成図
【図2】同装置のISDN回線への接続状態を示すブロック構成図
【図3】本発明の実施例2における回線端末装置のブロック構成図
【図4】従来の回線端末装置のブロック構成図
【図5】同装置の極性反転とリンギング呼出信号到来時の信号波形図
【図6】同装置の別のブロック構成図
【符号の説明】
2 データ端末装置
3 公衆回線
4 交換局
5 中央監視装置
6 電話機
8 端末インターフェース部
10 極性反転検出部
11 NR着信検出部
12 NR着信判定部
13 NR着信応答部
14 網制御部
15 送受信部
16 リンギング検出部
18 リンギング着信応答部
27 着信条件設定部
37 リンギング着信判定部
30 中央制御部
Claims (2)
- 回線の極性反転を検出し遅延させて出力する極性反転検出部と、
前記極性反転検出部で極性反転を検出すると回線から送出されるノーリンギング呼出信号を検出するNR着信検出部と、
前記NR着信検出部で検出したノーリンギング呼出信号が自端末の呼出信号かどうかを判定するNR着信判定部と、
前記NR着信判定部で自端末の呼出信号と判定した場合に回線へ着信応答信号を出力するNR着信応答部と、
回線から送出されるリンギング呼出信号の鳴動信号を検出するリンギング検出部と、
リンギング着信時の応答条件としてリンギング呼出信号の鳴動信号の回数や時間が設定されている着信条件設定部と、
前記リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号の鳴動信号を監視し、前記着信条件設定部と比較して設定条件が成立した場合は前記リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号の鳴動信号を有効とし、成立しない場合は前記リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号を無効とするリンギング着信判定部と、
前記リンギング着信判定部で設定条件が成立したと判定されると着信応答信号を回線側に送出するリンギング着信応答部とを備え、
前記リンギング着信判定部は、鳴動信号の停止から所定時間に鳴動信号が来ないことを確認してからリンギング着信の判定処理を終了する回線端末装置。 - 回線の極性反転を検出し遅延させて出力する極性反転検出部と、
前記極性反転検出部で極性反転を検出すると回線から送出されるノーリンギング呼出信号を検出するNR着信検出部と、
前記NR着信検出部で検出したノーリンギング呼出信号が自端末の呼出信号かどうかを判定するNR着信判定部と、
前記NR着信判定部で自端末の呼出信号と判定した場合に回線へ着信応答信号を出力するNR着信応答部と、
回線から送出されるリンギング呼出信号の鳴動信号を検出するリンギング検出部と、
リンギング着信時の応答条件としてリンギング呼出信号の鳴動信号の回数や時間が設定されている着信条件設定部と、
前記リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号の鳴動信号を監視し、前記着信条件設定部と比較して設定条件が成立した場合は前記リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号の鳴動信号を有効とし、成立しない場合は前記リンギング検出部で検出されたリンギング呼出信号を無効とするリンギング着信判定部と、
前記リンギング着信判定部で設定条件が成立したと判定されると着信応答信号を回線側に送出するリンギング着信応答部と、
極性反転検出部の出力遅延時間とノーリンギング着信判定時間の合計時間よりも遅延させて、前記リンギング着信判定部の判定結果を出力する遅延出力部を備えた回線端末装置。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP2002323464A JP4178914B2 (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | 回線端末装置 |
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ID=32803323
Family Applications (1)
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| JP2002323464A Expired - Lifetime JP4178914B2 (ja) | 2002-11-07 | 2002-11-07 | 回線端末装置 |
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2002
- 2002-11-07 JP JP2002323464A patent/JP4178914B2/ja not_active Expired - Lifetime
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