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JP4179939B2 - ウイングロック - Google Patents
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JP4179939B2 - ウイングロック - Google Patents

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Description

本発明は、ウイングを閉状態に保持するウイングロックに関し、特にバン型トラックのウイングを閉状態に保持するためのウイングロックに関する。
物品を収容する収容装置の開閉手段として、鳥の羽根がはばたくように開閉する“ウイング”がある。このようなウイングは、例えばバン型トラックの荷箱の開閉手段として、トラック側部において上下方向に開閉するように、荷台上に設けられる。図1(a)及び(b)に、荷箱の開閉手段としてウイングを備えたバン型トラック(以下「ウイング車」という)を示す。図1(a)はウイングが閉じた状態の側面図、図1(b)は一側のウイングが開いた状態の後面図である。図1に示したウイング車においては、ウイング20を上方に跳ね上げ、アオリ30を下方に向かって回動することにより、荷箱が開放される。ウイングを閉止するには、まずアオリ30を閉じて車体に係止し、次ぎにウイング20を下方に回動して、アオリ30にウイング20を係止する(図1(a)の状態)。そして、ウイングを閉止状態に安定に保持するためにウイングロックが設けられる。
図18は、従来のウイングロックを示す図である。図18に示したウイングロック111は、アオリ103を大きく切断して凹部112aを形成し、切断部分にベースプレート112を埋め込んでいる。このウイングロック111は、主にアオリ103にリベットにより固定されたベースプレート(凹状のブラケット)112、上方にてウイング102を係止するためのストッパ113、ストッパ113上方部に対向してウイング102端部にリベットにより固定されたウイング側プレート115、エビ型ハンドル114から構成されている。
このウイングロックの動作を説明する。ウイング102を跳ね上げる場合、まず、圧縮コイルバネ114cの付勢力に抗してハンドル部114aを上方に引き上げると共に鈎116と環114bとの係合を解除する。次ぎにストッパ113を手前側に引くと、ストッパ113はピン112bを枢軸として枢動し、ストッパ113の先端部とウイング側プレート115は所定距離離間し、ウイング102を開放できるようになる。ウイング102をロックする場合には、ウイング102を閉じストッパ113をウイング102と近接する方向に枢動する。そして、ハンドル114部aを上方に引き上げ、環114bと鈎116を係合させた後、ハンドル部114aを引き下げロックを完了する。
しかしながら、図18に示した従来のウイングロックは、アオリに切り込みを入れて大きな凹部を形成し、この凹部にウイングロックを埋め込む方式をとっているため、アオリの強度が大きく低下しているという問題点がある。加えて、アオリに大きな凹部を形成するために、作業工数が増加しコスト高を招くという問題点がある。このように、アオリに大きな凹部を設けこの凹部にウイングロックを配置している理由は、トラックの外法幅(外側寸法)を法規により定められた値2500mm以下に抑えるためである。アオリ外表面にウイングロックを取り付けた場合を考えると、ウイングロックのトラック外側方向への突出分、外法幅が広がるため、前記法規を満たすためには必然的にトラックの内法幅(アオリの内面同士の距離)を小さくせざるを得ないが、そうするとトラック積載量が減少するという新たな問題点が発生する。
また、図18に示した従来のウイングロックの外観形状は、凹凸が多く複雑なものとなっている。
以上の事情に鑑み、本発明は、トラックのアオリに取り付けた場合、アオリ強度の大きな低下を招来せず、外法幅の増加が比較的少ないウイングロックを提供することを課題とする。また別に、本発明は外観形状において凹凸の少ないウイングロックを提供することを課題とする。なお、本発明のその他の課題は明細書及び図面全体の開示より明らかとなろう。
本発明者は、アオリとウイングを備えたバン型トラックにおいて、ウイングロックをアオリに取付ける際に、アオリの特別な加工が不要、又は僅かな加工で済み(アオリを大きく切除する必要がない)、アオリの強度が維持されるウイングロックの構造を追求すると共に、法規上定められたトラックの外法幅2500以内を満たし、且つできるだけトラック内法幅を確保して積載量を高めることが可能な、外観形状において凹凸の少ないウイングロック構造を研究した。加えて、開き勝手になっているウイングを容易に押し込みつつロック可能な操作性に優れたウイングロックの提供を目指した結果、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するために、本発明の基本的な視点に係る手段は、回動して開状態にされるウイングを閉状態に保持するためのウイングロックであって、基台側に枢支され、操作により前記基台側に接近又は離間するように枢動するハンドル部材と、前記基台側に枢支され、且つ前記ハンドル部材の枢動に伴い、該ハンドル部材からの付勢力を受けて該ハンドル部材の枢動方向とは反対方向に、且つ前記ウイングに接近又は離間するように枢動するストッパ部材と、を備え、前記ストッパ部材は、前記ハンドル部材から付勢されて、該ストッパ部材の端部が前記ウイングに近接してウイングの開放を阻止する初期位置に係止され、前記ハンドル部材の一方向への枢動により、前記初期位置から枢動し、前記ウイングと離間して該ウイングを開放可能とし、前記ハンドル部材の他方向への枢動により、該ハンドル部材から前記初期位置方向に付勢されて、該初期位置方向に枢動することを特徴とする。好ましくは、ハンドル部材とストッパ部材を連動させるために、ストッパ部材がハンドル部材に支持されつつ付勢力を受ける構成とする。或いはハンドル部材とストッパ部材とを連結して付勢力を伝達し、好ましくは軸をもって連結する構成とする。
このウイングロックを、側部にアオリとウイングを備えたバン型トラックに適用する場合、例えば基台はアオリとされ、ウイングロックがアオリに取り付けられることとなる。バン型トラックの形態に応じて、アオリを支持する支柱、或いは荷台にウイングロックを取り付けてもよい。図18に示した従来のウイングロックと本発明のウイングロックとを対比すれば、従来のウイングロックは、その構成部材であるエビ型ハンドルなどがトラック側部外側方向に突出している。一方、本発明のウイングロックは、ハンドル部材をエビ型にする必要がなく、非常に平面的に構成することができる。従って、アオリ外側面にウイングロックを取り付けても、外法幅の増加が僅かであるから、内法幅の拡げ積載量を確保するために、アオリを切除してウイング取付け用の凹部を設ける必要がなくなる。或いは、図18に示したように、少なくともアオリをウイングロックの全長分大きく切除する必要がなくなる。
好ましくは、前記基本的視点に基づき、前記ハンドル部材に、該ハンドル部材を前記基台側に解除可能に係止するラッチ手段を設け、前記ラッチ手段により、前記ハンドル部材が係止された状態で、該ハンドル部材及び前記ストッパ部材が略一直線上に位置し、該ストッパ部材が前記ウイング側に枢動する方向に付勢力を受けて、前記ストッパ部材が前記初期位置に係止される。
好ましくは、前記ラッチ手段を後述の図5に示すように構成する。
好ましくは、前記基本的視点に基づき、ウイングロックを後述の実施形態1及び2のように構成し、第1ガイド手段をストッパ2の屈曲部に形成されたガイド面2a、摺動手段をハンドル部材に設けられたガイドピン5cとする(図3参照)。
第1の視点は、前記基本的視点に基づき、前記ストッパ部材の一端部が前記初期位置において前記ウイングに近接し該ウイングをロック可能とされ、前記ハンドル部材と前記ストッパ部材との間に、両者を連結する第1連結部材が配され、前記第1連結部材の他端部は該ハンドル部材の一端部に軸をもって連結され、一端部は前記ストッパ部材の他端部に軸をもって連結され、前記基台側に前記ハンドル部材の中間部及び前記ストッパ部材の中間部が、枢支され、前記第1連結部材と前記ハンドル部材の連結軸は、前記ハンドル部材の枢軸に対して遊星運動可能とされ、前記第1連結部材と前記ストッパ部材の連結軸は、前記ストッパ部材の枢軸に対して、遊星運動可能とされ、前記基台側に、前記ストッパ部材の枢軸を該基台と略平行に案内する第2ガイド手段と、前記第1連結部材と前記ストッパ部材の連結軸を該基台に対して所定角度をもって案内する第3ガイド手段と、がそれぞれ設けられ、前記ハンドル部材の枢動に伴い、前記第1連結部材と前記ハンドル部材の連結軸が前記遊星運動して、前記第1連結部材がスライドし、さらに、前記第1連結部材のスライドにより、該第1連結部材と前記ストッパ部材の連結軸が、前記第3ガイド手段に案内されながら前記基台に対して所定角度をもって滑動し、且つ前記ストッパ部材の枢軸が、前記第2ガイド手段に案内されながら前記基台に対して平行に滑動することにより、前記第1連結部材と前記ストッパ部材の連結軸が該ストッパ部材の枢軸に対して遊星運動することにより、前記ストッパが枢動することを特徴とする。
好ましくは、前記第1の視点に基づき、ウイングロックを後述の実施形態3のように構成し、第1連結部材を連結プレート部材3とし(図8参照)、ストッパ部材の枢軸をガイドする第2ガイド手段、及びストッパ部材と第1連結部材の連結軸をガイドする第3ガイド手段を、ベースプレートと一体に形成されたリブ状部とする(図9参照)。このように基台側(例えばアオリ)に固定されるベースプレートを所定形状に加工することによって、アオリを加工することなく又は大きな加工をすることなく、ウイングロックを基台側に取り付けることができる。
第2の視点は、前記基本的視点に基づき、前記基台側に凹部が形成され、該凹部底面から開口部方向へ第2連結部材が延在し、前記第2連結部材の一端部は前記基台側に枢支され、他端部は前記ハンドル部材の中間部に軸をもって連結され、前記ストッパ部材の中間部は前記基台側に枢支され、他端部は前記ハンドル部材の一端部に軸をもって連結され、一端部は前記初期位置において前記ウイングに近接し該ウイングをロック可能とされ、前記ハンドル部材の枢動に伴い、前記第2連結部材が前記基台側に対して枢動し、該第2連結部材の枢動により、前記ハンドル部材が該ハンドル部材の軸方向にスライドして、前記ハンドル部材と前記ストッパ部材の連結軸が、前記ストッパ部材の枢軸の周囲を遊星運動することにより、該ストッパ部材が枢動することを特徴とする。
好ましくは、前記第2の視点に基づき、ウイングロックを後述の実施形態4のように構成し、第2連結部材を連結アーム部材12とする(図13参照)。
第3の視点は、前記基本的視点に基づき、前記ストッパ部材の一端部が前記初期位置において前記ウイングに近接し該ウイングをロック可能とされ、前記ハンドル部材の中間部及び前記ストッパ部材の中間部が前記基台側にそれぞれ枢支され、前記ハンドル部材の一端部と前記ストッパ部材の他端部が軸をもって連結され、前記基台に、前記ハンドル部材と前記ストッパ部材の連結軸の回動を許容する分の凹部を設け、前記ハンドル部材の枢動に伴い、該ハンドル部材と前記ストッパ部材の連結軸が該ストッパ部材の枢軸の周囲を遊星運動することにより、該ストッパ部材が枢動することを特徴とする。
好ましくは、前記第3の視点に基づき、ウイングロックを後述の実施形態5のように構成する(図16参照)。
また、以上の視点において、ハンドル部材を基台側に解除可能に係止する手段(ラッチ手段)を、ハンドル部材の枢支点を挟んで、ストッパ部材との連結点などの反対側に設けることが好ましい。さらに、第1、2、3の視点においては、ハンドル部材を中間状態に保持する機構をハンドル部材と基台間に設けることが好ましい。また、以上の視点におけるそれぞれの特徴に応じて、ストッパ部材、ハンドル部材、連結部材などは基台、又は基台に取り付けられた部材に設けることができる。基台としては、アオリのように回動可能なものでもよく、不動のものでもよい。
以上説明したように、本発明によれば、ウイングロックが取り付けられる基台側(例えばアオリ)の被取付け部材の切り取り加工が不要、又は少なくとも大きな切断が不要となり、被取付け部材の強度が維持され、該部材の加工工数が減少される。また、本発明のウイングロックは、外観形状において凹凸が少なく、平面的に非常にコンパクトに構成することが可能とされ、このウイングロックをトラック側面に取り付けた場合、ウイングロック取付けによる外法幅の増加が少ないので、内法幅を広くとることができ、積載量を大きくすることができる。さらに、本発明のウイングロックによれば、ハンドル部材の操作によって、いわば梃子の原理により間接的にストッパ部材が操作されるので、ウイングを内側に押し込む必要な操作力が低下され、開き勝手のウイングを確実にロックすることができる。すなわち、本発明のウイングロックによれば、ウイングロック操作及びアンロック操作の両方が容易化される。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態を説明する。
[実施形態1:実施形態1は参考例1である]
図2は本発明の一実施形態に係るウイングロックの概略構成を説明するための斜視図である。図2に示したウイングロックは、ウイング20に固定されたウイング側プレート20aと、アオリ30側に固定されたベースプレート31に枢支された屈曲部を有するストッパ2と、内側がチャンネル状のハンドル4を備える。ハンドル4とストッパ2とは互いに交差してベースプレート31に枢支されており、それらの交差する部分に係合手段(ピン5cとガイド2a)が設けられている。このウイングロックの開放動作の概略を説明する。先ず、リリースハンドル8によってベースプレート31に固定されたフック9とハンドル4とのラッチ(ロック)が解除され、リリースハンドル8又はハンドル4が操作されて、ハンドル4が図中上方に枢動され、ハンドル4に固定されたガイドピン5cによりウイング20をロックする内側方向に付勢されていたストッパ2が、ガイドピン5cとストッパ2の外側面に形成された斜面状のガイド面2aとが摺動することにより支持されながら、初期位置から外側方向に枢動し、これによって、ストッパ2によるウイング側プレート20aの係止状態が解除され、ウイング20の跳ね上げが可能となる。初期位置への復帰の場合は、ガイドピン5cがガイド面2aと摺動しながらガイド面2aをベースプレート31側に付勢することにより、ストッパ2が初期位置へ向かって回動する。
さらに、ウイングロックの構造及び動作を詳説する。図3に、図2に示したウイングロックの動作図を示す。図3中左側がウイングロック状態、右側がロック解除状態である。図3を参照して、ハンドル4の上端部には凹状の開口部が形成され、ストッパ2が挿通されている。ハンドル4の上端部両端(凹状部両先端)及びベースプレート21に固定された2つの軸受の間に固定ピン5aが挿通されることにより、ハンドル4はベースプレート31に枢動可能に取り付けられ、固定ピン5aより下方のハンドル4の凹部(中間部)両端間にはガイドピン5cが固定されされている。ハンドル4の下端部には、圧縮コイルバネ10及びハンドル4内に設けられたケース11によってハンドル4の長軸方向に移動可能に保持されたリリースハンドル8が配置され、リリースハンドル8の先端部は径大とされ、径大部の先端面は斜面8aとされている。ベースプレート31には、ハンドル4が戻るときに斜面8aと摺動するようにピン9が設けられている。ストッパ2の下端部とベースプレート31に固定された軸受との間には固定ピン5aが挿通されている。ストッパ2の中間部は屈曲されて、屈曲部の外側面がガイド面2aとなり、ハンドル4及びストッパ2が枢動した際にガイドピン5cと摺動する位置にある。さらに、ハンドル4の先端部にはピン10zが固定され、ハンドル4の枢軸となる固定ピン5aとピン10zの間には、弦巻バネ10aが圧縮状態で介装され、ハンドル4を外側方向(開放方向)に付勢している。この弦巻バネ10aはハンドル4を開き状態に保持し、ウイング20を閉じる際の使い勝手を向上させる(図3右側参照)。
次ぎに、このウイングロックの動作を詳細に説明する。ウイングロックを解除する場合には、先ず、圧縮コイルバネ10のバネ力に対抗してリリースハンドル8を下方に引き、ピン9によるリリースハンドル8先端部外側との当接(ラッチ)状態を解除する。これによって、操作によりハンドル4が枢動可能となる。続いて、ハンドル4又はリリースハンドル8を枢動(回動)する。これによって、ハンドル4に設けられたガイドピン5cによるストッパ2の係止状態(図3の左側図参照)は解除される。このハンドル4の枢動によるガイドピン5cの移動に伴って、ストッパ2のガイド面2aがガイドピン5cと摺動しながら、ストッパ2はハンドル4とは反対方向に枢動する。こうして、ウイング20が跳ね上げ可能となる。ウイングロックする場合は、ハンドル4又はリリースハンドル8を押し下げ方向に回動することにより、ガイドピン5cを介してストッパ2が内側に付勢されて枢動していき、最後にフック9が斜面8aと摺動しながらリリースハンドル8を下方に押し込み、摺動後ラッチがかかり、ハンドル4等が初期位置に復帰する。このように、ストッパ部材に比べて軸方向に長くされたハンドル部材の作用によって、ウイングロック動作が行われるため、ウイングロックに必要な操作力が低減され、かつ、ストッパ部材が初期位置において安定的に保持される(以下の実施形態も同様)。
なお、図5は、ハンドル4側のウイングロックのラッチ機構を説明するための図であり、図5(A)は正面図、図5(B)は側面断面図である。ハンドル4側のラッチ機構は、リリースハンドル8、圧縮コイルバネ10、ケース11から構成される。ベースプレート31側のピンとリリースハンドル8の径大先端部とのラッチは、リリースハンドル8を下方に引くことに圧縮コイルバネ10がさらに圧縮されて、ピン9によるリリースハンドル8の係止が解除され、ハンドル4が枢動可能となる。ハンドル4を戻す際には、リリースハンドル8の先端径大部に形成された斜面部8aがピン9と摺動しながら下方に付勢されて、圧縮コイルバネ10が圧縮され、斜面部8aがピン9を越えると圧縮コイルバネ10は初期長さに復帰し、そのバネ力によりラッチ状態を維持する。
このようなウイングロックによれば、ハンドル部材の操作によって、いわば梃子の原理により間接的にストッパ部材が操作されるので、必要な操作力が低下され、例えばウイングが開き加減の場合でもウイングを基台側に押し込めることができ、確実にウイングをロックすることができる。また、ハンドル操作に連動してストッパが動くため操作性が向上されている。また、アオリを切断する必要もなく強度が維持されると共に、ウイングロック機構全体が平面的にコンパクトに形成されている。
[実施形態2:実施形態2は参考例2である]
実施形態2は実施形態1の変形例である。図4に、本発明の他の実施形態(実施形態2)に係るウイングロックの動作図を示す。図3及び図4を参照して、実施形態2のウイングロックが実施形態1と異なる点は、ストッパ2の枢軸となる固定ピン5bとストッパ2の基端部との間に、弦巻バネ10bが圧縮状態で介装され、ストッパ2を開放(外側)方向に付勢していることである。この機構によって、ストッパ2が開いた状態が維持されるため、ウイングを閉じる際にストッパ2とウイングプレート20aとの接触が防止され、ウイングロック装置の使い勝手が向上される。実施形態2のその他の構成及び動作は実施形態1と同様である。
[実施形態3]
図6は本発明の他の実施形態に係るウイングロックの概略構成を説明するための斜視図、図7は正面図である。図6及び図7に示したウイングロックは、ウイング20に固定されたウイング側プレート20aと、アオリ30側に固定されたベースプレート31に枢支された下端部が凸状のピン挿通部分を有するストッパ2と、上端部が凹状のピン挿通部分を有するハンドル4と、ストッパ2とハンドル4の間に下端部が凸状、上端部が凹状のピン挿通部分を有する連結プレート部材3を備える。このウイングロックの開放動作の概略を説明する。先ず、リリースハンドル8によってベースプレート31に固定されたフック9とのラッチ(ロック)が解除され、リリースハンドル8又はハンドル4が操作されて、ハンドル4が図中上方に枢動され、この枢動に伴い連結プレート部材3が下方に移動し、この移動により、ハンドル4及び連結プレート部材3によりウイング20をロックする内側方向に付勢されていたストッパ2が、下方に滑動すると共に外側方向に枢動してストッパ2によるウイング側プレート20aの係止状態が解除され、ウイング20の跳ね上げが可能となる。
さらに、ウイングロックの構造及び動作を詳説する。図8は、図7中矢視D−D線方向の側断面図であって、図6及び図7に示したウイングロックの動作図である。図8中左側がウイングロック状態、右側がロック解除状態である。図9(A)〜(C)に、図7中矢視A−A線、B−B線及びC−C線に沿って切断した断面図をそれぞれ示す。図10はピン6c及び固定ピン6d近傍を部分的に拡大して示す動作図、図11はピン6a及び6b近傍を部分的に拡大して示す動作図である。
図6〜図11を参照して、ハンドル4の上端部及びベースプレート31側に固定された軸受に固定ピン6dが挿通されて、ハンドル4はベースプレート31に対して枢動可能に取り付けられている。ハンドル4の固定ピン6dより上端部は凹状に形成され、連結プレート部材3の下端部の凸部を収容し、上部ベース部材32と下部ベース部材33の間に挟持されたピンが、組み合わされたハンドル4の上端凹部及びストッパ2の下端凸部を挿通することにより、ハンドル4と連結プレート部材3を連結している。これによって、連結プレート部材3は、ハンドル4の枢動に伴いピン6cが固定ピン6dの回りを遊星運動することにより、連結プレート部材3全体として下方にスライドする(図10参照)。連結プレート部材3の上端部は凹状に形成されている。ベースプレート31基面に対して互いに平行な上部ベース部材32と中間ベース部材34の間に、ストッパ2と一体とされたピン6aが、パイプコロ35を介してベースプレート31基面に対して平行に滑動可能に挟持されている。このピン6aが、組み合わされた連結プレート部材3の上端凹部及びストッパ2の下端凸部を挿通することにより(図9(A)参照)、ストッパ2と連結プレート部材3とが連結されている。ストッパ2の下端部には、ストッパ2の板厚方向凹部と上部ベース部材凸面33aとの間に配されたパイプコロ36を介して、ピン6bが配されている。上部ベース部材凸面33aは徐々にストッパ2側からベースプレート31基面側に傾斜されている。ストッパ2は、連結プレート部材3から下方に付勢された場合、ピン6a,6bの案内角度が異なっていることにより、ピン6aをベースプレート31に対する枢軸とし、ピン6aの周囲をピン6bが遊星運動することにより枢動する。ウイングロックのラッチ機構は実施形態1で述べた通りである。また、連結プレート部材3のピン6c側端部は、所定角度屈曲され、ハンドル4が図8右側のように枢動された状態で、ハンドル4の固定ピン6d側端部と当接して、ハンドル4を中間状態に安定的に保持することができる。
次ぎに、このウイングロックの動作を詳細に説明する。先ず、ウイングロックのラッチを解除する。解除動作については、実施形態1で述べた通りであるので説明を省略する。ラッチを解除した後、ハンドル4又はリリースハンドル8を引き上げ方向に枢動する。この枢動により、ハンドル4の枢軸である固定ピン6dの周囲をピン6cが遊星運動して、連結プレート部材3が下方に滑動する。ストッパ2は連結プレート部材3から下方に付勢されて、ストッパ2が下方に滑動しつつピン6aの周囲をピン6bが遊星運動することにより、ピン6aをベースプレート31に対する枢軸として枢動する。こうして、ウイング20が跳ね上げ可能となる。ウイングロックの場合には、上記動作と反対の動作が行われる。
このようなウイングロックによれば、ウイングロック取付けのためのアオリの切り取りが不要とされ、また、ストッパ2を下方にスライドさせつつ、下端部を枢軸として回動させることにより、ストッパ2下端部の回動を許容する空間が不要とされ、やはりアオリの切り取りが不要とされている。従って、アオリの強度の低下がない。加えて、ウイングロック機構全体が平面的にコンパクトに形成されているため、ウイングロック取付けによる外法幅の増加が僅かであり、内法幅を拡げて積載量を増加することが可能とされている。また、ハンドル部材の操作によって、いわば梃子の原理により間接的にストッパ部材が操作されるので、ウイングロックに必要な操作力が低下され、例えばウイングが開き加減の場合でもウイングを容易に基台側に押し込めることができ、確実にウイングをロックすることができる。また、図4に示したような弦巻バネ10aを取り付けなくても、ハンドル及びストッパを開状態に保つことができ(図8右側参照)、ウイングを閉じる際の使い勝手が向上されている。
[実施形態4]
図12は本発明の別の一実施形態に係るウイングロックの概略構成を説明するための正面図である。図12に示したウイングロック機構は、ウイング20に固定されたウイング側プレート20aと、アオリ30側に固定されたベースプレート31に枢支された下端部が凸状のストッパ2と、上端部が凹状のハンドル4と、ハンドル4をベースプレート31に対して枢動可能に取り付けるための連結アーム部材12を備える。
さらに、このウイングロックの構造及び動作を詳説する。図13は、図12のウイングロック中心部の側断面図であって、ウイングロックの動作図である。図13中左側がウイングロック状態、右側がロック解除状態である。図13を参照して、アオリ30中央部及びアオリ30に固定されたベースプレート31中央部は一部切除されて凹部が形成され、凹部開口面は上下に広い部分を細長い連絡部分がつないだ形状をしている。ベースプレート31の一部は略直角に屈曲して、上下よりアオリ30の凹部内に突入している(図14(B)参照)。ハンドル4の上方端部は凹状、ストッパ2の下方端部は凸状に形成されている。連結アーム部材12は、前記凹部内において、ベースプレート31間に沿ってアオリ30と直交する方向に延在して凹部開口側に突出している。そして、固定ピン7sを介して、アオリ30の凹部底部において、ベースプレート31の屈曲部先端(図14(B)参照)に連結されている。そして、ピン7rの軸方向中央部が連結アーム部材12の先端部を挿通し、軸方向両端部がハンドル部材4の上方両端部を挿通し、ハンドル4と連結アーム部材12とを連結している。ストッパ2は、固定ピン7pを介して(図14(A)参照)、ベースプレート31に対し枢動可能に取り付けられている。そして、ハンドル4の凹状上方端部と、ストッパ2の凸状下方端部が組み合わされた形状で、ピン7qの軸方向中央部がストッパ2の凸部を挿通し、ピン6cの軸方向両端部がハンドル4の凹部両先端を挿通し、ストッパ2とハンドル4とを連結している。これによって、ストッパ2は、ハンドル4の枢動に伴い、ピン7qが固定ピン7pの回りを遊星運動することにより、ベースプレート31に対してハンドル4とは反対方向に枢動する。ウイングロックのラッチ機構は実施形態1で述べた通りである。さらに、ハンドル4の中間部にはハンドル保持機構40が軸支されている。ハンドル保持機構40の枢軸には弦巻バネが取り付けられ、この弦巻バネと反対側端部にはコロが回転可能に配されている。この弦巻バネは、ハンドル4と、コロを介してベースプレート31とを互いに反対方向に付勢し、コロを摺動可能にベースプレート31に押し付けている。
次ぎに、このウイングロックの動作を詳細に説明する。先ず、ウイングロックのラッチを解除する。解除動作については、実施形態1で述べた通りであるので説明を省略する。ウイングを開放する場合、ハンドル4のラッチを解除した後、ハンドル4又はリリースハンドル8を引き上げ方向に枢動する。これにより、連結アーム部材12が枢動してハンドル4が上方にスライドして、ピン7qが固定ピン7pの周囲を遊星運動し、ストッパ2は、固定ピン7pを枢軸として、ウイングプレート20aに近接する初期位置からハンドル4とは反対方向に枢動する。また、ハンドル4の枢動に伴い、ハンドル保持機構40が備えるコロがベースプレート31上を転がって上昇し、且つ弦巻バネの付勢力によってハンドル4及びストッパ2の開状態(中間状態)を保持する。こうして、ウイング20が跳ね上げ可能となる。ストッパ2を初期位置に復帰させる場合には、ハンドル4を押し下げ方向に回動することにより、以上と反対の動作が行われる。
このようなウイングロックによれば、アオリの切り取り部分が小さく、アオリの強度が十分に維持されている。加えて、ウイングロック機構全体が平面的にコンパクトに形成されているため、ウイングロック取付けによる外法幅の増加が僅かであり、内法幅を拡げて積載量を増加することが可能とされている。また、ハンドル部材の操作によって、いわば梃子の原理により間接的にストッパ部材が操作されるので、ウイングロックに必要な操作力が低下され、例えばウイングが開き加減の場合でも、ストッパをウイング側に付勢する力が大きくされ、且つハンドル部材のラッチによりストッパが初期位置で安定的に保持されるので、ウイングを容易に基台側に押し込めることができ、確実にウイングをロックすることができる。
[実施形態5]
図15は本発明の別の一実施形態(実施形態5)に係るウイングロックの概略構成を説明するための正面図である。図15に示したウイングロック機構は、ウイング20に固定されたウイング側プレート20aと、アオリ30側に固定されたベースプレート31に枢支される下端部が凸状にされたストッパ2と、固定ピン7eを介してベースプレート31に枢動可能に取り付けられた上端部両側が2叉状とされたハンドル4と、アオリ30が部分的に切除された凹部を備える。
さらに、このウイングロックの構造及び動作を詳説する。図16は、図15のウイングロック中心部の側断面図であって、ウイングロックの動作図である。図16中左側がウイングロック状態、右側がロック解除状態である。図16を参照して、固定ピン7eがハンドル4の上方凹部(中間部)両端及びベースプレート31側の軸受に挿通され、ハンドル4をベースプレート31に対して枢支している。ハンドル4の上端部は凹状且つ上端部両側が2叉状とされ、ストッパ2の下方端部は凸状とされ、ピン7dにより両者が連結されている。すなわち、ピン7dの軸方向両端部がハンドル4の2叉部を挿通し、ピン7dの軸方向中央部がストッパ2の下端部を挿通し、ハンドル4とストッパ2とを連結している。ストッパ2は、固定ピン7cを介して、ベースプレート31に対し枢動可能に取り付けられている。ウイングロックのラッチ機構は実施形態1で述べた通りである。さらに、ハンドル4の中間部にはハンドル保持機構40が軸支されている。ハンドル保持機構40の枢軸には弦巻バネが取り付けられ、この弦巻バネと反対側端部にはコロが回転可能に配されている。この弦巻バネは、ハンドル4と、コロを介してベースプレート31とを互いに反対方向に付勢し、コロを摺動可能にベースプレート31に押し付けている。
次ぎに、このウイングロックの動作を詳細に説明する。先ず、ウイングロックのラッチを解除する。解除動作については、実施形態1で述べた通りであるので説明を省略する。ラッチを解除した後、ハンドル4又はリリースハンドル8を引き上げ方向に枢動する。これによって、ハンドル4の枢動に伴い、ピン7dが固定ピン7eの回りを遊星運動することにより、ストッパ2はベースプレート31に対してハンドル4とは反対方向にウイングプレート20に近接する初期位置から枢動する。また、ハンドル4の枢動に伴い、ハンドル保持機構40が備えるコロがベースプレート31上を転がって上昇し、且つ弦巻バネの付勢力によってハンドル4及びストッパ2の開状態(中間状態)を保持する。こうして、ウイング20が跳ね上げ可能となる。ウイングロック動作は、上記動作と反対に行われる。
このようなウイングロックによれば、アオリの切り取り部分が小さく、アオリの強度が十分に維持されている。加えて、ウイングロック機構全体が平面的にコンパクトに形成されているため、ウイングロック取付けによる外法幅の増加が僅かであり、内法幅を拡げて積載量を増加することが可能とされている。さらに、構成部材の数が少ないため工数が低減される。また、ハンドル部材の操作によって、いわば梃子の原理により間接的にストッパ部材が操作されるので、ウイングロックに必要な操作力が低下され、例えばウイングが開き加減の場合でもウイングを容易に基台側に押し込めることができ、確実にウイングをロックすることができる。
ここで、実施形態4(図13参照)及び実施形態5(図16参照)で用いたハンドル保持機構40の詳細を説明する。図17は、本発明の実施形態で好適に用いられるハンドル保持機構を説明するための斜視図である。図17を参照して、ハンドル4の裏側とベースプレート31の間に配置されたハンドル保持機構40は、2本のレバー43と、2本のレバー43のハンドル4側先端間に取り付けられ、ハンドル4に固定された軸受に挿通されたピン42と、2本のレバー43のベースプレート31側先端間に取り付けられたピン45に回転可能に取り付けられたコロ44と、ピン42に挿通され且つハンドル4のプレート部及びハンドル保持機構40のプレート部を互いに反対方向に付勢する弦巻バネ41から構成される。従って、弦巻バネ41によって、コロ45はベースプレート41に押し付けられており、ハンドル4の枢動に伴い、コロ41がベースプレート31上を転がりながら上昇又は下降する。そして、ハンドル4が開方向(ベースプレート31から離間する方向)に枢動し、ハンドル4への操作力が解除された場合、弦巻バネ41のバネ力及びコロ44がベースプレート31に当接されていることによって、ハンドル保持機構40はハンドル4及びストッパを中間位置(開状態)に保持する。このようなハンドル保持機構によれば、ハンドル及びストッパのウイングロック解除状態(枢動した状態)が保持され、開放したウイングを閉じる際に、ストッパがウイングプレートに衝突することがなくされ、ウイングロック機構の使い勝手が向上される。
[実施形態6:実施形態6は参考例3である]
図19〜24は、本発明のさらに別の実施形態(実施形態6)に係るウイングロックを説明するための図である。本実施形態のウイングロックは、ストッパ2の基台(アオリ)に対する枢支点が基台壁面に沿って移動可能であって、ストッパ2の該枢支点がストッパ2(及びストッパ2に係合するハンドル4)が開き勝手となるように付勢されていることを特徴としている。図19〜24を参照して、このウイングロックにおいて、ハンドル4はチャンネル状とされ、ハンドル4のチャンネル部にストッパ2の他端部が収容されている。ハンドル4のチャンネル内部からは2本のアームがストッパ2側に延在している。初期位置において、ストッパ2はウイングプレート20aに近接することにより、ストッパ2の一端部がウイングプレート20aに対向してウイング20をロック可能とした。ストッパ2の下端部に設けられた軸受と、ベースプレート31の壁面に沿って移動可能なバネ軸50の上端部に設けられたピン受け部材50aとの間にスライドピン5bが挿通されている。ハンドル4の先端部からは、ストッパ2の側面に沿って前記2本のアームが突出し、該2本のアームの先端部には軸受がそれぞれ設けられ、該軸受らとベースプレート31に設けられた軸受との間に固定ピン5aが挿通され、ハンドル4が基台側(アオリ)に枢支されている。また、ストッパ2とハンドル4は、前記2本のアームの中間部(ハンドル4のチャンネル開口部近傍)において交差するように配されている。前記2本のアームの中間部に設けられた軸受と、ストッパ2の中間部に設けられた軸受との間にはガイドピン5cが挿通され、ストッパ2とハンドル4を互いに係合している。すなわち、ストッパ2の枢支点とハンドル4の枢支点との間に(互いに交差する部分)、ストッパ2とハンドル4の係合点が位置している。
ベースプレート31の中間部には、バネ軸50が挿通しバネ軸50をベースプレート31の壁面に沿って案内する軸案内手段37が設けられている。図23を参照して、バネ軸50の一端にはスライドピン5bを受容する凹状のピン受け部材(ピン係合手段)50aが形成されている。また、バネ軸50は圧縮コイルバネ51の内腔を挿通し、圧縮コイルバネ51はピン受け部材50aの背部と基台側に取り付けられた軸案内手段37の間に圧縮介装されている。また、ストッパ2のアンロック位置において、ピン受け部材50aの開口部に当接して、スライドピン5bの固定ピン5a側(上方)への移動を規制する圧縮コイルバネ規制部材38がベースプレート31の所定位置に設けられいる。
次に、ハンドルのラッチ手段について説明する。図24を参照して、ハンドル4のチャンネル内下端部(操作部近傍)には、図22に示すリリースハンドル8が挿入されている。リリースハンドル8の後端部はハンドル4の下端から突出する操作部であり、中間部には窓部が設けられ、該窓部の下方にはロック部材8aが設けられ、該窓部の上縁からは幅広部の上縁を越えてバネ軸8bが突出している。バネ軸8bは圧縮コイルバネ51を挿通し、バネ軸8bの後端はハンドル4に取り付けられバネ軸8bをその軸方向に案内する案内部材39を挿通し、バネ軸8bの先端部には、コイルピン8cが挿通され、圧縮コイルバネ10はコイルピン8cと案内部材39との間に介装されている。また、ベースプレート31にはハンドル4に開けられた窓部に向かって突出する突出部を備えたチャンネル状のフック部材9が設けられ、初期位置において該突出部はリリースハンドル8に開けられた窓の縁部と係合する。この初期位置において、リリースハンドル8に設けられたロック部材8aは、フック部材9の突出部内面及びハンドル4の内面に当接して、ハンドル4が枢動しないようにかんぬきを掛ける。ウイングロックを解除する際には、リリースハンドル8を下方へ引くことにより、ロック部材8aも下方に移動してフック部材9の突出部内面との当接状態が解除され、ハンドル4は枢動可能となる。リリースハンドル8を操作解除すると、リリースハンドル8の下方への操作に伴い圧縮されていた圧縮コイルバネ10が復元力を発揮し、リリースハンドル8はハンドル4に対して上方に移動して初期位置に復帰する。ハンドル4をロックする際には、リリースハンドル4を下方に向かって操作することにより、ロック部材8aが下方に移動してハンドル4の窓部にフック部材9の突出部が嵌合可能となり、続いてリリースハンドル8を初期位置に向かって枢動操作してすることにより、上記かんぬきが再び掛かる。
次に、図24を参照してこのウイングロック機構の動作を説明する。ウイングロックを解除する場合、まず、リリースハンドル8を下方に引いてハンドル4のラッチ(ロック)状態を解除してから、リリースハンドル8を枢動する。これに伴って、ハンドル4と、ハンドル4とガイドピン5cを介して係合しているストッパ2とが基台(アオリ)に対して枢動し(ハンドル4とストッパの枢動方向は互いに反対方向)、ストッパ2の枢支点(スライドピン5b)は、圧縮コイルバネ51の付勢力によって上方へ移動する。また、圧縮コイルバネ51の付勢力及びストッパ2の自重はストッパ2(及びストッパ2に係合するハンドル4)を開き勝手に付勢するモーメントとして作用する。一方、ハンドル4の自重はハンドル4及びストッパを閉じる方向に付勢するモーメントとして作用する。従って、これら互いに反対方向に作用するモーメントが釣り合うように、圧縮コイルバネ51のバネ定数や圧縮コイルバネ規制部材38の位置を設定することにより、ストッパ2が回動されるウイングと衝突しない所定の枢動位置において、ストッパ2を静止させることができる。また、ハンドル4の枢支点(固定ピン5a)とハンドル4とストッパ2の係合点(スライドピン5c)との距離に対して、該枢支点と操作部であるハンドル4の下端部との距離を非常に大きくとることができるため、ハンドル4(又はリリースハンドル8)の枢動操作によって、構造上開き勝手となっているウイングをストッパ2及びウイングプレート20aを介して強い力で押し込むことができる。
本発明は、バン型トラックの側面開放式のウイングのロック機構として、好適に適用されるが、後面又は前面など種々の形態で取り付けることができる。また、トラックなどの車両以外に、収容庫などの固定物のウイングのロック機構にも適用される。
(a)及び(b)はウイング車を説明するための図であり、(a)はウイングが閉じた状態の側面図、(b)は一側のウイングが開いた状態の後面図である。 本発明の一実施形態(実施形態1、参考例1)に係るウイングロックの概略構成を説明するための斜視図である。 図2に示したウイングロックの動作図であり、図中左側がウイングロック状態、右側がロック解除状態を示す。 本発明の他の実施形態(実施形態2、参考例2)に係るウイングロックの動作図である。 ハンドル側のウイングロックのラッチ機構を説明するための図であり、(A)は正面図、(B)は側面断面図である。 本発明の他の実施形態(実施形態3)に係るウイングロックの概略構成を説明するための斜視図である。 図6の正面図である。 図7中矢視D−D線方向の側断面図であって、図6及び図7に示したウイングロックの動作図であり、図中左側がウイングロック状態、右側がロック解除状態を示す。 (A)〜(C)は、それぞれ図7中矢視A−A線、B−B線及びC−C線に沿って切断した断面図である。 図8のピン6c及び6d近傍を部分的に拡大して示す動作図である。 図8のピン6a及び6b近傍を部分的に拡大して示す動作図である。 本発明の別の一実施形態(実施形態4)に係るウイングロックの概略構成を説明するための正面図である。 図12に示したウイングロックの動作図であり、図中左側がウイングロック状態、右側がロック解除状態を示す。 (A)及び(B)は、それぞれ図12中矢視A−A線、B−B線及びC−C線に沿って切断した断面図である。 本発明の別の一実施形態(実施形態5)に係るウイングロックの概略構成を説明するための正面図である。 図15に示したウイングロックの動作図であり、図中左側がウイングロック状態、右側がロック解除状態を示す。 本発明の実施形態で好適に用いられるハンドル保持機構を説明するための斜視図である。 従来のウイングロックを説明するための斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態(実施形態6、参考例3)に係るウイングロックの外観を説明するための斜視図である。 本発明の実施形態6に係るウイングロックの外観を説明するための正面図である。 本発明の実施形態6に係るウイングロックの内部を説明するための図である。 本発明の実施形態6に係るウイングロックのリリースハンドルを説明するための図である。 本発明の実施形態6に係るウイングロックにおいて、圧縮コイルバネの付勢力を受けてストッパの枢支点と係合する部材を説明するための図である。 本発明の実施形態6に係るウイングロックの動作図である。
符号の説明
2 ストッパ(ストッパ部材)
2a ガイド面
3 連結プレート部材(第1連結部材)
4 ハンドル(ハンドル部材)
5c ガイドピン(摺動手段)
5a,5b 固定ピン
6d 固定ピン
6a,6b,6c ピン
7c,7e,7p,7s 固定ピン
7q,7r ピン
8 リリースハンドル
8b バネ軸
8a 斜面部、ロック部材
8c コイルピン
9 フック部材
10 圧縮コイルバネ
10a,10b 弦巻コイルバネ
11 ケース
12 連結アーム部材(第2連結部材)
20 ウイング
20a ウイング側プレート
30 アオリ
31 ベースプレート
32 上部ベース部材
33 下部ベース部材
33a 上部ベース部材凸面
34 中間ベース部材
35,36 パイプコロ
37 軸案内手段
39 案内手段
40 ハンドル保持機構
41 弦巻バネ
42 ピン
43 レバー
44 コロ
45 ピン
50 バネ軸
50a ピン受け部材
51 圧縮コイルバネ

Claims (3)

  1. 回動して開状態にされるウイングを閉状態に保持するためのウイングロックであって、
    基台側に枢支され、操作により該基台側に接近又は離間するように枢動するハンドル部材と、
    前記基台側に枢支され、且つ前記ハンドル部材の枢動に伴い、該ハンドル部材からの付勢力を受けて該ハンドル部材の枢動方向とは反対方向に、且つ前記ウイングに接近又は離間するように枢動するストッパ部材と、を備え、
    前記ストッパ部材は、
    前記ハンドル部材から付勢されて、該ストッパ部材の端部が前記ウイングに近接してウイングの開放を阻止する初期位置に係止され、
    前記ハンドル部材の一方向への枢動により、前記初期位置から枢動し、前記ウイングと離間して該ウイングを開放可能とし、
    前記ハンドル部材の他方向への枢動により、該ハンドル部材から前記初期位置方向に付勢されて、該初期位置方向に枢動し、

    前記ストッパ部材の一端部が前記初期位置において前記ウイングに近接し該ウイングをロック可能とされ、
    前記ハンドル部材と前記ストッパ部材との間に、両者を連結する第1連結部材が配され、
    前記第1連結部材の他端部は該ハンドル部材の一端部に軸をもって連結され、一端部は前記ストッパ部材の他端部に軸をもって連結され、
    前記基台側に前記ハンドル部材の中間部及び前記ストッパ部材の中間部が、枢支され、
    前記第1連結部材と前記ハンドル部材の連結軸は、前記ハンドル部材の枢軸に対して遊星運動可能とされ、
    前記第1連結部材と前記ストッパ部材の連結軸は、前記ストッパ部材の枢軸に対して、遊星運動可能とされ、
    前記基台側に、前記ストッパ部材の枢軸を該基台と略平行に案内する第2ガイド手段と、前記第1連結部材と前記ストッパ部材の連結軸を該基台に対して所定角度をもって案内する第3ガイド手段と、がそれぞれ設けられ、
    前記ハンドル部材の枢動に伴い、前記第1連結部材と前記ハンドル部材の連結軸が前記遊星運動して、前記第1連結部材がスライドし、
    さらに、前記第1連結部材のスライドにより、該第1連結部材と前記ストッパ部材の連結軸が、前記第3ガイド手段に案内されながら前記基台に対して所定角度をもって滑動し、且つ前記ストッパ部材の枢軸が、前記第2ガイド手段に案内されながら前記基台に対して平行に滑動することにより、
    前記第1連結部材と前記ストッパ部材の連結軸が該ストッパ部材の枢軸に対し遊星運動して、前記ストッパが枢動することを特徴とするウイングロック。
  2. 回動して開状態にされるウイングを閉状態に保持するためのウイングロックであって、
    基台側に枢支され、操作により該基台側に接近又は離間するように枢動するハンドル部材と、
    前記基台側に枢支され、且つ前記ハンドル部材の枢動に伴い、該ハンドル部材からの付勢力を受けて該ハンドル部材の枢動方向とは反対方向に、且つ前記ウイングに接近又は離間するように枢動するストッパ部材と、を備え、
    前記ストッパ部材は、
    前記ハンドル部材から付勢されて、該ストッパ部材の端部が前記ウイングに近接してウイングの開放を阻止する初期位置に係止され、
    前記ハンドル部材の一方向への枢動により、前記初期位置から枢動し、前記ウイングと離間して該ウイングを開放可能とし、
    前記ハンドル部材の他方向への枢動により、該ハンドル部材から前記初期位置方向に付勢されて、該初期位置方向に枢動し、

    前記基台側に凹部が形成され、該凹部底面から開口部方向へ第2連結部材が延在し、
    前記第2連結部材の一端部は前記基台側に枢支され、他端部は前記ハンドル部材の中間部に軸をもって連結され、
    前記ストッパ部材の中間部は前記基台側に枢支され、他端部は前記ハンドル部材の一端部に軸をもって連結され、一端部は前記初期位置において前記ウイングに近接し該ウイングをロック可能とされ、
    前記ハンドル部材の枢動に伴い、前記第2連結部材が前記基台側に対して枢動し、該第2連結部材の枢動により、前記ハンドル部材が該ハンドル部材の軸方向にスライドして、前記ハンドル部材と前記ストッパ部材の連結軸が、前記ストッパ部材の枢軸の周囲を遊星運動することにより、該ストッパ部材が枢動することを特徴とするウイングロック。
  3. 回動して開状態にされるウイングを閉状態に保持するためのウイングロックであって、
    基台側に枢支され、操作により該基台側に接近又は離間するように枢動するハンドル部材と、
    前記基台側に枢支され、且つ前記ハンドル部材の枢動に伴い、該ハンドル部材からの付勢力を受けて該ハンドル部材の枢動方向とは反対方向に、且つ前記ウイングに接近又は離間するように枢動するストッパ部材と、を備え、
    前記ストッパ部材は、
    前記ハンドル部材から付勢されて、該ストッパ部材の端部が前記ウイングに近接してウイングの開放を阻止する初期位置に係止され、
    前記ハンドル部材の一方向への枢動により、前記初期位置から枢動し、前記ウイングと離間して該ウイングを開放可能とし、
    前記ハンドル部材の他方向への枢動により、該ハンドル部材から前記初期位置方向に付勢されて、該初期位置方向に枢動し、

    前記ストッパ部材の一端部が前記初期位置において前記ウイングに近接し該ウイングをロック可能とされ、
    前記ハンドル部材の中間部及び前記ストッパ部材の中間部が前記基台側にそれぞれ枢支され、
    前記ハンドル部材の一端部と前記ストッパ部材の他端部が軸をもって連結され、
    前記基台に、前記ハンドル部材と前記ストッパ部材の連結軸の回動を許容する分の凹部を設け、
    前記ハンドル部材の枢動に伴い、該ハンドル部材と前記ストッパ部材の連結軸が該ストッパ部材の枢軸の周囲を遊星運動することにより、該ストッパ部材が枢動することを特徴とするウイングロック。
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