JP4183205B2 - 高速アスペクト比ズーミング及び圧縮及びシーリングを用いるサムネイル操作 - Google Patents
高速アスペクト比ズーミング及び圧縮及びシーリングを用いるサムネイル操作 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はディスプレイ装置上の画像の表示、さらに詳しくは画像のズームインおよびズームアウトのための高速処理、画像閲覧用の画像サムネイルのレイアウトおよびそれに関連するズーミング、画像閲覧等の用途で可変解像度での複数画像の高速表示用の画像サムネイルの符号化および伸縮に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタルカメラの価格は下降し続け、パーソナル・コンピュータはさらにパワフルになっており、家庭や中小ビジネスのコンピュータユーザが管理するデジタル画像の数は近い将来には劇的に増加するといわれている。それにも関らず、現在の設計上の取り決めによる制限を超えて数千枚の画像のブラウジング(閲覧)が効率的にサポートされるようなソフトウェア画像ブラウザの必要性はあまり関心が持たれていない。さらに、ユーザは、通例、多数のデジタル画像に遭遇するにも関らず、固定サイズの画像サムネイルまたは画像アイコンが従来の画像ブラウジング・アプリケーションの設計の基盤として使用され続けている。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】
既存の画像ブラウザは、固定サイズ画像サムネイルをユーザに表示する概念に基づいている。画像サムネイルはサムネイルが表わす実際の画像ファイルの小形コピーである。代表的には、サムネイルは80×80画素から120×120画素程度で表示される。これにより画面とサムネイルの解像度やインタフェース設計によっては目に見える表示画面上で9枚から25枚のサムネイルを一度に表示できる。その結果、多数の画像サムネイルをブラウズする場合、ユーザは興味のある画像のごく一部だけしか見ることが出来ず、大抵は大量のサムネイルをスクロールしなければならなくなる。これはブラウジングと見当感において重大な問題となる。
【0004】
既存の画像ブラウザ設計者がサムネイルを表示するように選択した固定解像度は、画像ブラウザのサムネイルで画像内容をブラウジングすることと画像内容を評価することの2種類の主な用途の間の兼ね合いを表わしている。画像内容をブラウジングすることは、本明細書では画像サムネイルを大まかに眺めるかまたは一覧して利用できる画像の概略を掴むこととして定義する。内容のブラウジングは一度に表示できるサムネイルの個数に制限される。画像内容の評価は画像サムネイルのより詳細な検証と細部の評価であり、表示可能なサムネイル解像度で制限される。
【0005】
サムネイル使用の従来のアプローチには、全部のサムネイルを表示するだけの十分な広さが無い表示領域で固定サイズのサムネイルの一部だけを表示することやスクロールバーの使用を含めた多数の欠点がある。これらの欠点はどちらもユーザの見当感の欠如、画像空間を移動する際の一般的困難、また画像空間の矛盾した空間表現等に特に関与している。
【0006】
固定サイズのサムネイルの一部分だけしか表示できないことと、スクロールバーを用いて画像空間を移動するのは困難であり、画像空間の矛盾した空間表現をもたらすという欠点以外に、このような固定サイズサムネイル自体が大量のメモリーを使用することもあり得るし、またはこれ以外でも圧縮画のストレージから展開するのに比較的長い時間がかかることもあり得る。例えば、従来のサムネイルズーミングの方法では所望の画像が得られるまでサムネイル画像のプログレッシブ展開を実行することがある。これはユーザがみえるようなズーム表示を提供するが、多数の複雑な展開を連続的に実行することになる。また、高価なプロセッサ時間やオペレータ時間を消費することが分かっており、望ましくない。
【0007】
つまり、サイズが固定されないサムネイルを提供し、また必要なメモリーが少なく、高速にスケーリングでき、改良されたブラウジングアプリケーションを提供する方法が明らかに必要とされている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、従来の構成に関連した1つまたは2つ以上の問題を実質的に克服するか、または少なくとも改善することである。
[画像の高速ズーミングのための方法]
本発明の第1の態様によれば、ディスプレイ装置上において画像をズーミングする方法が提供され、該方法は、第1の所定のサイズで第1の画像を表示するステップと、所定の画像サイズに前記第1の画像を拡大または縮小するステップと、前記拡大または縮小した画像の少なくとも1つを表示するステップと、第2の所定の画像サイズで第2の画像を表示するステップとを含み、前記拡大または縮小は前記第1の画像の画素を操作することにより前記第1の画像のサイズを調節することを含み、前記拡大は、少なくとも1つの画素値を提供するように画素のグループの値を数学的に操作することと、前記少なくとも1つの画素値を複製することを含む。
【0019】
本発明のその他多くの態様及び開示内容は、以下の説明と請求項の参照ならびに理解により明らかになろう。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1および図2は、本明細書で説明する処理を実現するためのパーソナル・コンピュータ・システム900等の代表的実施例を示す。パーソナル・コンピュータ・システム900はコンピュータ901とビデオディスプレイ・モニタ904を含む。さらに1つまたは2つ以上の入力デバイス902,903を含むこともある。コンピュータ901を動作させるユーザ入力は入力装置から提供される。例えば、ユーザはキーボード902および/またはマウス903等のポインティングデバイスを経由してコンピュータ901へ入力を提供できる。パーソナル・コンピュータ・システム900は、モデム通信経路、コンピュータ・ネットワーク、またはインターネット等のような通信チャンネルを使用して1台または2台以上の他のコンピュータへ接続できる。さらに、プロッタ、印刷装置、レーザー印刷装置、およびその他の複写装置等を含む数種類の出力デバイスのいずれかをコンピュータ901に接続することが出来る。
【0021】
コンピュータ・モジュール901は、1台または2台以上の中央演算処理ユニット(CPUまたはプロセッサ)905と、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)とスタティックRAMまたはキャッシュとリード・オンリー・メモリー(ROM)とを含むメモリー906と、ビデオ・インタフェース/アダプタ907と、入出力(I/O)インタフェース910と、図9においてブロック909によって示されている記憶デバイスを有する。ビデオ・インタフェース/アダプタ907はビデオディスプレイモニタ904に接続されて、ビデオディスプレイモニタ904での表示のためにコンピュータ・モジュール901からビデオ信号を提供する。画像またはビデオ取り込みデバイス920(例えばデジタルカメラ)を、実施例にしたがってサムネイルで表現することの出来るデジタル画像またはビデオシーケンスのソースとして、インタフェース910経由でコンピュータ・モジュール901へ、任意に接続することができる。
【0022】
記憶デバイス909は、フロッピー・ディスク、ハードディスク・ドライブ、光磁気ディスク・ドライブ、磁気テープ、CD−ROMと他の多数の不揮発性記憶デバイスの少なくともいずれかを含んでいてよい。図9に図示してあるコンポーネント905から910はバス911経由で相互に接続されている。バス911はさらにデータ、アドレス、制御バスを含むことが出来る。パーソナル・コンピュータ・システム900の全体的構造と個別コンポーネントは基本的に従来通りで当業者には周知であろう。つまり、パーソナル・コンピュータ・システム900は図示の目的で単に提供されたものであり、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく他の設定を使用することが出来る。コンピュータ・システムはIBMパーソナル・コンピュータ(PC)またはその互換機、またはマッキントッシュ(TM)ファミリーのPCやサン・マイクロシステムズのSparcstation(TM)、またはその他のうちのひとつを用いて実現することが出来る。前述のコンピュータの種類は本発明の実施例を実施することの出来る一例にすぎない。
【0023】
図3において、パーソナル・コンピュータ・システム900の代表的コンポーネントはハードウェア・システム925,オペレーティング・システム930,アプリケーション・ソフトウェア935を含むように図示してある。典型的には、ハードウェア・システム925は、図1および図2を参照して前述したようにパーソナル・コンピュータ・システム900の物理的コンポーネントを含む。オペレーティング・システム930は、伝統的にハードウェアの動作を処理し、各種タスクを実行するためパーソナル・コンピュータ・システム900内部に適用される管理ソフトウェアを含む。アプリケーション・ソフトウェア935はユーザが希望するタスクを実行するように設定された特定のルーチンを含む。オペレーティング・システム930とアプリケーション・ソフトウェア935は永久的記憶デバイス909またはメモリー906に常駐させるか、またはデバイス909からメモリー記憶906へ一時的にロードすることが出来る。
【0024】
図示してあるように、オペレーティング・システム930は、典型的にはキーボード902からキーボード・インタフェース926を経由して、またマウス903からマウス・インタフェース927を経由してユーザが起動した制御信号を受信する入力デバイス管理システム931を含む。入力デバイス管理システム931は、ユーザのコマンドを処理して、その時点で動作しているアプリケーション・ソフトウェア935、この場合にはサムネイル管理ソフトウェア936へ転送する。サムネイル管理ソフトウェア936はオペレーティング・システム930に含まれるファイルシステム933への出力を含む。ファイルシステム933はそれぞれハードウェアシステム内部でディスクI/Oインタフェース928経由でアクセスされるディスク・ドライブ929上に記憶されるファイルやフォルダへのアクセスを提供する。ドライブ929は、図2に図示したように記憶デバイス909の一部を含むことが出来る。さらに、サムネイル管理ソフトウェア936は描画管理システム932へ画像コンポーネントを出力することが出来、システム932がさらにビデオ・インタフェース・アダプタ907経由でビデオディスプレイモニタ904への画像表示を提供する。つまり、例えば、図1に図示してあるように、サムネイル管理システムはパーソナル・コンピュータ・システム900内部で動作するファイル管理システム942へのインタラクティブなグラフィカル・ユーザ・インターフェースとしてコンポーネントとして含まれているサムネイル画像940の表示を提供できる。
【0025】
本実施例において、サムネイル管理システムは多数のコンポーネントを含み、コンポーネントは画像、特にサムネイル画像のズーミングを提供するサイズ調節コンポーネント937、サムネイル画像のグループの調整を提供するグループ化構成938、および各種のサムネイルグループのアスペクト比の調節を提供するアスペクト比コンポーネント939である。
(画像の高速ズーミング)
一般に画像また特にカラーサムネイル画像を取り扱う際に、過剰なグラフィカルおよびオブジェクトおよび/または画素ベースの画像操作でプロセッサ905に負荷をかけることなく、ファイル管理システムを使用する場合にこれらの画像を高速でズームインおよびズームアウトできるのが望ましい。
【0026】
図4を参照すると、例えばビデオディスプレイモニタ904上に第1の所定のサイズで表示されており、第2の所定のサイズで第2の画像11として表示されることを意図した第1の画像10が図示してある。多くの場合、第1と第2のサイズは、正しく完全に表示された場合に例えば1024×768画素で24ビット/画素RGBカラーのビデオディスプレイ全体を占有するような本来の画像の変化(典型的には縮小)である。実際の画像は、従来、例えばJPEG規格を用いる圧縮フォーマットでディスク記憶デバイス909上に記憶される。典型的には、第2の画像11は、第1の画像例えばサムネイル画像に対応するが、別の解像度スケールである。例えば図示したように、第1の画像10は4×4画素の画像で、実質的に同じ画像を16×16画素の画像解像度(すなわち第2の画像11)を表示するように少なくともひとつの中間表示サイズを経て拡大される。
【0027】
しばしば、「サムネイル」サイズの画像は所望の画像の多数の所定のサイズのうちでもっとも小さいサイズであるとされる。図4の第1の画像10は、例えば「サムネイル」サイズ画像であると本明細書では称し、第2の画像11は所望の画像と呼ぶことにする。図4に図示してある双方向の矢印12は、サムネイルサイズの画像10を所望の画像11にズームできること、または所望の画像を後述するようにサムネイルサイズの画像にズームできることを表わしている。
【0028】
サムネイルサイズの画像10と所望の画像(例えば11)は圧縮フォーマット(表現)でメモリーデバイスに記憶することが出来、望ましくはサムネイルサイズの画像と所望の画像は単一の圧縮画像の各種解像度とする。多様な画像圧縮表現のなかで、メモリー記憶デバイス上に記憶されている単一の画像から多数の解像度を抽出できる。一例として、ウェーブレット符号化で圧縮した画像では圧縮画像の複数解像度の抽出が出来る。ウェーブレット圧縮画像は1と0のビットストリームであると考えることが出来る。ビットストリーム全体に対して展開アルゴリズムを適用することにより、ウェーブレット圧縮画像を実質的に復元する(すなわち全体的に展開する)ことが出来る。しかし、ビットストリームの第1の部分へ展開アルゴリズムを適用することにより、ウェーブレット圧縮画像の低い解像度のバージョンを復元でき、さらに展開アルゴリズムをビットストリームの第1の部分より大きな部分に適用することで、低解像度バージョンより解像度の高いバージョンを得ることも出来る。このようなウェーブレット圧縮/展開構成の一例は、本明細書において「画像処理方法A−デジタル画像圧縮のための方法」の見出しの下でさらに詳細に説明する。単一の圧縮画像から複数の解像度を抽出するのに敵するような圧縮技術の他の例としては、JPEG(Joint Photographic Expert Group)圧縮が挙げられる。
【0029】
図5Aを参照すると、サムネイルサイズ画像20が図示してあり、これは圧縮されたもとの画像から第1の解像度で抽出されてディスプレイデバイス上に表示される。サムネイルサイズ画像20はサムネイルサイズ画像20より大きな所定のサイズで所望の画像21に拡大すべきものである。サムネイルサイズ画像20は所望の画像21の最終的な所定のサイズまで、複数の中間ステップ・サイズ22,23,24を経て拡大されることになる。本実施例において、中間サイズ22,23,24は画素複製により実現される。サムネイルサイズ画像20の各画素25が4回づつ複製(再生)されてサムネイルサイズ画像20の第1の中間サイズ22で4画素のブロック26を得る。第1の中間サイズ22のブロック26の各画素を4回づつ複製して画像20の第2の中間サイズ23の4画素のブロック27を生成する。結局この段階で、もとの画素25は16画素を形成するように複製されたことになる。ブロック複製処理は所定の最終的サイズに達するまで反復される。望ましくは、所定の最終サイズは所望の画像21と(寸法的に)同じサイズである。この点で、図5Aの画像20〜24は縮尺通りに描画しておらず、画素の相対的表現は図示を目的としたものであることに注意されるべきである。この段階で所望の画像21が圧縮画像から展開(抽出)されサムネイルサイズ画像20の所定の最終的サイズで表示される。中間段階サイズ22,23,24の少なくともひとつをディスプレイデバイス上に表示して所望の画像21の所定の最終的サイズまでサムネイルサイズ画像20から「ズームイン」する視覚的効果を与えるのが望ましい。
【0030】
このようにして、サムネイルのズームインは画素複製により実現でき、もとの画像から所望のサイズ/解像度の展開を行ないながら実行して、例えばマウス903をクリックすることによりユーザから要求されたら、複製段階が再表示されることでズーム効果が起こるように「見え」るようにするのが望ましい。しかしズーム完了時に、もっと正確で、複製されないが展開された画像が表示される。つまり、ひとつの画像だけ(すなわち所望の最終的画像)を展開すれば良く、ズームイン効果を実現し表示するには1回だけの展開時間しか必要としない。この時間の間に、ユーザには高画質画像ではないが元々のサムネイル画像が徐々にズームするように表示され、画像サイズの間の過渡的状況をユーザに提供してブラウジング操作中にファイル/フォルダ構造内部でのユーザの見当感を維持する補助とする。
【0031】
上記の画素複製処理は中間段階サイズのサイズで2×2(4倍)の増加を参照して行なっている。しかし、4の倍数以外の他の中間段階サイズでの増加も図5Bと図5Cに図示してあるように随意に実行できる。
【0032】
画素複製によりサムネイルサイズ画像20を伸縮する一例として、サムネイルサイズ画像20の2個の隣接する画素対の間で補間値を取得し補間値を3つに複製して第1の中間サイズのそれぞれの寸法で3個の出力画素を発生するように出来る。これによりサムネイルサイズ画像20がそれぞれの寸法で1.5倍のサイズに増加したような(1.5×1.5)見かけが得られる。
【0033】
図5Bに図示してあるように、4×4サムネイル画像28Aは画素値a、b、c,...pを有するように設定してある。この例では、サムネイル画像28Aをそれぞれの方向に1.5倍伸展して6×6中間段階を提供するのが望ましい。前述のようにサムネイル画像の隣接する画素対が補間される。このようにすると、隣接行の画素値の対「a」と「b」が補間されて画素値「1」が与えられ、これが3つに複製される。同様に、画素値「c」と「d」を補間してこれも3つに複製された補間値「2」が得られる。この処理をサムネイル画像28Aの各行で隣接する画素対のそれぞれに適用して、画素値1...8の6×4アレイ28Bが与えられる。同様の方法で、但し各列の隣接する値について、補間を行なう。画素値1と画素値3を補間して画素値9があたえられ、これが3つに複製される。その値の組合せで画素のそれぞれについてこれが行なわれる。こうして、36の画素位置に展開された、4つの補間された値9,10,11,12を含む9×9画素アレイ28Cが形成される。
【0034】
図5Cを参照すると、すべての隣接画素を補間する別の方法が提供できる。図5Cに図示してあるように、画素値a、b、c、...pを含む入力された4×4画素アレイ29Aが与えられる。補間値「1」は入力値aとbから得られ、図示したように3つに複製される。補間値2は隣接画素bとcから得られ、これも3つに複製される。同様に、補間値3は隣接画素cとdから得られ、これもまた複製される。この処理が入力アレイの各行について行なわれて9×4補間値画素アレイ29Bが得られる。図5Bの構成に対応する方法で、画素アレイ29Bは隣接する値に基づいてさらに補間され、値1と4を補間することで値13が得られ、値4と7を補間することで補間値18が得られるというようにする。つまり、このアプローチを用いると画素の9×9アレイ29Cが4×4アレイから得られ、2.25倍の拡大が出来ることが理解されよう。
【0035】
さらに、前述の説明は隣接した画素対の補間に関連して説明しているが、その他の数学的処理を適用して所望の結果を得ることが出来る。例えば、中間の新規画素の間にあれば隣接画素値を平均化するかまたは混合することができる。しかし、ある種の数学的演算の複雑さは中間ズーミング段階を決定するのに必要な計算時間を増加させることが理解されよう。中間ズーミング段階は典型的には全くの一過性なので、必要とされることは、特定のサムネイル画像がズームインによって拡大されているという印象をユーザに与えることであるから、高画質である必要は一般にない。従って、展開された元の画像が得られると、それがユーザの目にはもっとも強い長続きする印象を残すことになるので画素複製/平均化等による画像の歪みは許容出来る。
【0036】
図6を参照すると、所望の画像30を複数の中間段階サイズ31,32,33からサムネイルサイズ画像34まで縮小(サイズを縮める)して「ズームアウト」の視覚的効果を発生させる。「ズームアウト」技術は、圧縮画像フォーマットから元の画像を展開して第1の画像サイズ(寸法)かつ第1の解像度で所望の画像30を提供することで行われる。次に、複数の画素35の平均を求めて平均画素値を生成し、平均画素値を所望の画像30の第1の中間段階サイズ31のひとつの画素として割り当てる。図6に図示してある例では、所望の画像30の4画素のグループ35の各々を平均化して、第1の中間段階31のひとつの画素36を発生する。所望の画像30の第1の中間段階31の4画素のグループ36を平均化して第2の中間段階サイズ32のひとつの画素37を発生する。所望の画像30の第2の中間段階サイズ32の各画素が生成されるまで、第1の中間段階31のそれぞれの4画素グループ化のためにこの処理を反復する。4画素を平均化して次の中間段階サイズ33の画素を生成する処理は、望ましくは所望の画像30のサムネイルサイズ34に達するまで反復される。サムネイルサイズ34の画像が実質的に与えられれば、圧縮画像から低解像度画像を抽出してサムネイルサイズ34で表示できる。また、図5Bおよび図5Cを参照して説明した画素複製処理と同様に、所望の画像のサイズを4倍以外の倍率で縮小できる。例えばひとつの中間段階サイズの25画素を平均化して次の中間段階サイズの4画素を得ることで、縮小サイズ比6.25:1が得られる。
【0037】
画像のサイズを縮小する別の選択肢は画像のサブサンプリングである。つまり、縮小画像を形成するための画素として、画像のn番目の画素ごとにひとつの画素を選択する。縮小画像は縮小(サイズ)比n:1となる。
【0038】
図7Aを参照すると、本発明の実施例による画像のズームインまたはズームアウトのためのステップを示す概要フロー図が図示してある。これはアプリケーション・ソフトウェア935のサイズ調節コンポーネント937内部で動作するソフトウェアとして実施するのが望ましい。
【0039】
図7Aから分かるように、開始ステップ46Aから開始して、第1の画像が圧縮入力画像からステップ40で抽出(展開)され、第1のサイズと解像度でディスプレイデバイス上に表示される。伸展(または縮小)処理41を前述の技術にしたがって適用し、第1の画像の第1の中間サイズが得られる。第1の画像はビデオディスプレイモニタ904から消去されて第1の画像の第1の中間サイズが表示される。
【0040】
チェック処理42では、第1の中間サイズが所定の画像サイズと実質的に同様の寸法的なサイズになっているか調べる。チェック処理で所定のサイズに達していないと判定した場合、伸展(または収縮)処理41をさらに現在の(第1の中間)画像に適用し(43)、第1の画像の第2の中間段階サイズを取り出して、これを第1の所定のサイズの代わりに表示する。ステップ44で実質的に所定の画像サイズに達したことをチェック処理42で判定するまで処理を継続する。この段階で、処理を停止し、所望のサイズでの伸展/縮小画像を連続表示することができる。しかし、第2の寸法かつ第1の画像の解像度の第2の画像を圧縮入力画像から展開(抽出)してディスプレイデバイス上に表示するのが望ましい。伸展処理41はズームインする場合に用い、縮小処理41はズームアウトする場合に使用する。画像のズームインまたはズームアウトのどちらかで不合理な結果が得られるようになる範囲まで伸展または縮小処理41を使用できないことに注意する。
【0041】
図7Bの実施例では、図7Aの処理と同様の処理が図示してあるが、ここでは開始ステップ46Bで、第1のサイズによる入力画像の展開表示のステップ40と入力画像の展開を開始するステップ45Bの両方を起動している。この方法では展開と低画質伸展/縮小の両方が同時に行なわれ、伸展/縮小画像の第2の画像サイズが得られ展開が完了した後で、決定ステップ48を評価することから第2の画像が表示される。
【0042】
図7Aおよび図7Bの例のそれぞれで、入力画像はもとの完全に圧縮された画像である必要はなく、部分的に圧縮された画像や実際には前述したようなこれの実用版である例えばサムネイルまたは中間段階のいずれかを含むことができる。
【0043】
上記から、画像のズームインとズームアウトの両方は、ズーム処理の進行段階を表示するような方法で実行できてユーザの見当感を補助するが、それぞれの表示段階で複雑な圧縮を行なう必要がないことは明らかであろう。中間(または最終)段階の伸展/収縮はパーソナル・コンピュータ・システム900内部の実質的に少ない計算資源しか占有せず、インクリメンタル展開に較べて高速に実行できる。つまり特にファイル管理システムでの画像ブラウジング操作は容易になり速度と使い易さが向上し、一方で完全な画像再現の能力が維持される。
(サムネイルのアスペクト比ズーミング)
本実施例はコンピュータを使用する画像ブラウジングで使用するサムネイルのアスペクト比ズーミングのための方法、装置、システム、およびコンピュータ・プログラム製品に係る。これは基本的に内容のブラウジングと評価の仕事を分離することにより、画像サムネイルサイズで妥協する必要性を排除するものである。アスペクト比ズーミングの処理は画像ブラウジングにおける新しい概念を表わしており、広大な画像空間におけるナビゲーションおよび見当感の問題にユニークな解決方法を提供する。
【0044】
好適な実施例におけるアスペクト比ズーミングを用いれば、検索領域(サーチドメイン)内の全サムネイルは、有効な表示領域内に適合するように変倍(スケーリング)される。これは、内容の全体的なブラウジングを容易ならしめる。注目サムネイルは、その後求められれば拡大される。これは、画像の内容のより詳細な評価を容易ならしめる。
【0045】
好適な実施例でのアスペクト比ズーミング処理では、サーチ・ドメイン全体の一貫した空間的表現を提供するようなユニークな画像ブラウジング・システムの実施、階層化したユーザ定義構造内部での画像グループ化のサポート、および内容のブラウジングと、より詳細な内容評価との間の迅速な移動が可能になる。アスペクト比ズーミング処理の重要な側面は、一定のアスペクト比で画像表示領域を再帰的にレイアウトし、アスペクト比が画像表示領域の高さに対する画像表示領域の幅の比率として定義される処理であることである。画像表示領域で一定のアスペクト比を維持することにより、画像空間全体のなかでのユーザのナビゲーションと見当感の問題、ならびにブラウジング処理を中断しないような十分な速度で画像をスケールアップおよびスケールダウンすることに関連した技術的問題を克服する。
【0046】
本方法による画像ブラウジングで使用するサムネイルのアスペクト比ズーミングのための装置は、例えば図1,図2,図3に図示したシステム等のパーソナルコンピュータ上で実行するソフトウェアを用いて実施するのが望ましい。特に、コンピュータ上で動作するソフトウェアがディスプレイデバイスの最大限利用可能な表示領域のアスペクト比に対応する所定のアスペクト比を有する収容領域内でデジタル画像のサムネイルの1つまたは2つ以上のグループをレイアウトし、望ましくは出来るだけ大きく、それぞれの収容領域に適合させるようにサムネイルをスケーリングする。
【0047】
望ましくは、本装置は、コンピュータで読み取り可能な媒体上に記録されコンピュータで読み取り可能な媒体からパーソナル・コンピュータ・システム900へロードされるソフトウェアまたは(例えばブラウザ・アプリケーション内の)コンピュータ・プログラムとして実現されるアスペクト比ズーミング処理で実施する。適当なコンピュータで読み取り可能な媒体の例としては、フロッピー・ディスク、磁気テープ、ハードディスク・ドライブ、ROMまたは集積回路、光磁気ディスク、コンピュータと別のデバイスの間の無線または赤外線送信チャンネル、コンピュータで読み取り可能なカード例えばPCMCIAカード、別のコンピュータまたはネットワーク上のデバイスへのネットワーク接続、および電子メール送信とウェブサイトその他に記録された情報を含むインターネットやイントラネットが挙げられる。前述の例は単にコンピュータで読み取り可能な媒体関連の例である。本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく他のコンピュータで読み取り可能な媒体を実施することが出来る。
【0048】
図16は図3のアスペクト比コンポーネント939で実施するのが望ましいアスペクト比ズーミング処理120の実施例を示すフロー図である。処理はステップ121で開始し、1つまたは2つ以上のグループに構成されたサムネイルをそれぞれの収容領域にレイアウトする。各収容領域はさらに(部分)収容領域を含み所定のアスペクト比を有している。アスペクト比はディスプレイデバイス上で利用できる最大限表示可能な領域(画面全体、画面の一部、またはウィンドウ等)の高さに対する幅の比である。これについては図8から図15を参照して、以下でさらに詳細に説明する。ステップ123では、各収容領域内のサムネイルが収容領域の利用可能な部分と適合するようにスケーリングされる。これは表示可能な領域内部でひとつの収容領域が最上部の収容領域を形成するような種類の階層化したツリー状の構造を形成する。ステップ121およびステップ123は本実施例の基本的ステップを構成する。処理はこれらのステップだけで構成することが出来るが、オプションとしてステップ124からステップ126を含むことも出来る。
【0049】
望ましくは、決定ブロック124で、ユーザが選択した収容領域をズームインするかどうか決定するチェックを行なう。決定ブロック124が真(ズームインする)を返した場合、処理はステップ125に進む。ステップ125では、選択された収容領域を利用可能な表示領域まで拡大(ズームアップ)し、これはに親収容領域に対するすべての(部分)収容領域でも同様に実行される。処理はステップ121に続き、ここでアスペクト比ズーミング処理がステップ121とステップ123に適用される。
【0050】
それ以外で、決定ブロック124が偽を返す(ズームアウトする)場合、処理はステップ126に進む。このステップでは、ステップ125の逆または相補的処理を実行してからステップ121へ処理が戻る。つまり、選択されたグループの親収容領域は利用できる表示領同様域にセットされ、同様に選択された収容領域はサムネイルといっしょにサイズが縮小される。
【0051】
本実施例をアスペクト比ズームインする処理は画像空間内部でのユーザのナビゲーションおよび見当感の問題を克服する。図8は6個の別個のグループに分割された合計132枚の画像サムネイルを含む画像空間全体の一例を示したものである。画像サムネイルは番号をつけた四角で表わされている。主収容領域100は例えばビデオディスプレイモニター上の画像サムネイルの表示に利用できる空間全体を表わしている。一般に、主収容領域はディスプレイのアスペクト比を定義する。収容領域102,104,106,108,110,112は画像空間内部の画像の6個のグループについて視覚的分離を提供する。この例では、各グループが22枚のサムネイルを含み一様な寸法で表示され、グループがそれぞれの収容領域内部に適合できる最大限可能なサイズにスケーリングされる。図8から分かるように、収容領域108は主収容領域100と同じアスペクト比を有する唯一の領域で、この場合約1.320の比となっている。
【0052】
通常のブラウジングまたはサーチ動作の間に、ユーザはサーチドメイン全体(この場合画像空間全体)をスキャンして、注目領域をもっと近くで見られるように選択することでサーチを絞り込む。この場合、ユーザは収容領域のひとつに表示されている画像に対してズームインを選択する。図示したような収容領域108は好適実施例の処理にしたがってレイアウトされる。収容領域108(主収容領域100と同じアスペクト比を有している)内部の画像だけがズームアップされて、ユーザに方向性の問題を惹起することなく主収容領域100(すなわち画像の表示に利用できる空間全体)を埋めることが出来る。
【0053】
図9は好適実施例の処理にしたがって、最大限表示可能な領域と同じアスペクト比を有する収容領域108のサムネイルをアスペクト比ズーミングする処理を示したものである。つまり、収容領域108の画像は再配置せずに主収容領域100を埋めるように拡大できる。これが重要な理由は、画像空間の一貫した空間表現を提供しているためである。逆に、図8の他の画像収容領域102,104,106,110,112のひとつをズームアップすると(そのグループ内部の画像サムネイルは主収容領域100を埋めるようにできるだけ大きくされる)図10を参照して後述するように画像が再配置されることになる。
【0054】
図10は主収容領域100を埋めるようにズームアップする場合に主収容領域100の画像をどのように再構成すべきかを示したものである。主収容領域100とは異なるアスペクト比で収容領域をズームアップする別の方法が図11と図12に図示してある。どちらもスクロールバー114,115(または同様の制御)を用いる必要があり、ユーザにとって見当感とナビゲーションの問題を起こす。スクロールバーを使用することに関連した使い易さの問題は周知である。
【0055】
図13は図8のサムネイルを好適実施例のアスペクト比ズーミング処理にしたがってどのように再配置できるかを示している。6個のサムネイルグループの収容領域102から112のそれぞれは主収容領域100と同じアスペクト比を有するようにレイアウトされている。このようにすると、6個の画像グループ全部が主収容領域と同じアスペクト比の領域に表示される。
【0056】
図14は一定のアスペクト比の画像収容領域が同じアスペクト比の別の画像収容領域を表示できるように拡張したアスペクト比ズーミング処理の一例を示す。これらのグループを含む収容領域はさらに(部分)収容領域も含むことがある。つまり、収容領域と(部分)収容領域の階層構造が提供される。画像空間の構造はスクリーンショットまたは画像の左側に(ウィンドウズまたはインターネット)「エクスプローラ」(TM)方式のツリー状ビュー130で示してある。収容領域のそれぞれはツリー内のフォルダとして表示される。最大限表示可能な領域または主収容領域は「Library」132トラベルが付けられており、「Australia」134,「Transport」136,「Image of the World」138,「People」140のラベルがついた4個のサムネイルグループを含む。
【0057】
「Australia」とラベルのついた収容領域134は画像サムネイルだけを含むが、「People」とラベルのついた収容領域140は、さらに画像サムネイルグループ(「Children」141,「Corporate People」142,「Couple」143,「Sports people」144)を含んでいる。これは「Transport」や「Image of the World」にも等しく当てはまる。このようにすると、アスペクト比ズーミングは画像空間全体の有意義な同時表示をサポートする。
【0058】
図15は利用可能な表示スペース(それまで「Library」とラベルが付けられていた)を埋めるような「People」収容領域140の拡張を示す。「People」グループの内容を詳細に見るには、ユーザは別の収容領域(例えば「Sports people」144はさらに4つのグループ145〜148を含む)にさらに「ズームイン」するように選択するか、ズームバックすることが出来る。このようにすると、ユーザは内容および空間的参照を維持しながら利用できる表示スペースを埋めるようにすべての収容領域を縮小または拡大できる。
【0059】
好適実施例によるアスペクト比ズーミングの処理は従来技術の欠点を克服する点で有利である。これは十分なスピードで画像をスケールアップおよびスケールダウンすることに伴う技術的問題を含んでいる。ズーミング(画像および/または収容領域のグループを表示することからひとつの収容領域の内容を表示することに移動すること)は多数の方法で実行できる。
【0060】
1)切り換え表示:初期状態からズームインされた状態へ単純に切り替える。これは非常に高速である点で有利である。
【0061】
2)アウトラインのズーム:それぞれのズームステップでズームされるそれぞれの画像または収容領域の輪郭を描画する。これも非常に高速で、ユーザにズーム処理の感覚をかなり与える。
【0062】
3)正確なズーム:多数の中間ズームステップを実行し、各ステップで正確にディスプレイを再描画する。これは各ズームステップの見かけが良い点で有利である。
【0063】
4)ビットマップ・スケーリング:主収容領域100の全体(または一部)のビットマップをそれぞれのズームステップにスケールアップ(またはスケールダウン)して、ズームの最後に正確に再描画する。これは非常に高速でズームの良い感覚をユーザに与える。
【0064】
上記項目(4)の「ビットマップをスケーリングする」は、ズームインしようとする領域のビットマップが観察領域と同じアスペクト比を有している場合には簡単に実行できる。同じアスペクト比を有していない場合には、ズームステップは最終的に得られる表示と一致しない。このようなズーミングの一例が図4から図7Bを参照してすでに説明した高速ズームである。
【0065】
最後のズームステップの後で、ディスプレイは「スケーリングしたビットマップ」を含む。背景を迅速に描画するがスケーリングした画像をいじらないようにすることで、最終ディスプレイの良好な近似が得られる。各画像は一度に1つずつ正しく描画され、同時にユーザはプログラムと対話し続けられる。ユーザの待ち時間が長い程、(画像全部が再描画されるまでの)ディスプレイの品質は良くなる。
【0066】
さらに好適な実施が図17Aから図17Dに図示してあり、これはサムネイルのこれまでに説明した別の高速ズーミングの実施にアスペクト比ズーミングを組み合せたものである。さらに詳しく説明すると、本発明の発明者らは、収容領域をズーミングする際に必要とされることのある画像毎のサムネイル伸展は、特に各々の中間段階で収容領域の背景を再描画する必要性のせいで過剰な時間がかかり得ることが分かった。この問題点は収容領域全体(ウィンドウ)を選択して1つの入力画像であるかのようにその領域を処理し、これによってテキストと画像を含む収容領域全体を伸縮するようにすることで克服され、最終的サイズがこれまでに説明した高速ズーミング処理を用いて得られる場合、収容領域/ウィンドウ全体が背景、タイトル、個々の画像を含めて再描画される。これが図17A〜図17Dに図示してあり、図17Aは図14ですでに見たようなライブラリ・ウィンドウ132の模式的表現であることが理解されよう。本実施例では、「People」収容領域140にズームインして図15に図示した画像を取り出すのが望ましい。図17Aはズーム開始前で初期の形のライブラリ・ディスプレイを示す。図17Bで、People収容領域140は第1の中間サイズにズームされており他の収容領域を排除しはじめるように図示してある。図17Cは更なる過渡的段階で、ここではPeople収容領域140が実質的にズームが進むにしたがって残りの部分を排除している。図17Dはズーム完了時のディスプレイの構成を示す。図17Bと図17Cの中間ディスプレイ状態で、People収容領域140は、図17Aに図示してあるPeople収容領域から複製された画素を用いて表示される。しかし図17Dでは、個別のサムネイルと部分収容領域141〜144の各々が展開されて所望の高品質画像を展開している。
【0067】
好適実施例によるアスペクト比ズーミング処理は、データベース・ナビゲーションとブラウジングの原理に関して一般に認められている知識が与えられれば、新規かつ優位な画像ブラウジング・システムを提供する点でも有利である。この処理はまたデータベース・ナビゲーション・システムの設計についての指導原理にも従い、サーチドメインの内容全体にユーザの注意を喚起して個別の項目をさらに詳細に高速で検証し易くする(例えば、Spence, R. およびApperly,M.D. の"Database Navigation: An Office Environment For theProfessional", Behaviour and Information Technology, 1,1, pp43−54を参照)。
【0068】
この処理は人間の持つ顕著な(また良く文書化されている)空間記憶と視覚的操作能力を活用して(単純にそれまでの分類による想起に依存するのではなく)ブラウジング処理の補助を行なう。さらに、無意識にでも、空間的な記憶を拡張すると一般に見なされている画像空間の構造とレイアウトについて、絶え間なく補強する点で有利である。また、最大限可能なサイズでサーチ・ドメインに全てのサムネイルを表示しつつ内容を維持し一貫性のある空間的参照を提供することにより、人間の認識記憶のほとんど無制限な容量(例えばStanding, L. (1973)"Learning 10,000 Pictures", Quartely Journal of Experimental Psychology,25, pp. 207-222参照)ならびにパターン認識の高度に発達した技術を利用する。
【0069】
ユーザは80×80画素より小さいサムネイルからの画像内容について判断するのが必ずしも楽ではないが、それでも6×6画素程度まで小さい画像サムネイルでは互いに簡単に識別することができる。さらに、画像内容の予備知識と組み合せると、人間の知覚系は14×14画素程度に小さく表示されたサムネイルから画像を認識することができる。したがって、(内容評価とは異なるものとして)ブラウジングの目的では、従来技術を用いて表示されるよりもさらに小さいサイズでサムネイルを表示することにより相当な有用性が選られる。
(サムネイルの圧縮とスケーリング)
本実施例はサムネイルの符号化とスケーリングのための方法、装置、コンピュータ・プログラム製品に係る。つまり、画像サムネイルが変化する解像度またはサイズで生成される。各種解像度またはサイズはあらかじめ決定しておいても良く、所定のサイズとは異なるサイズに調節することができる。好適実施例にしたがって提供されるサムネイルはデジタル画像の大きなデータベースをナビゲーションするのに用いる画像ブラウザの用途で特に有用である。好適実施例にしたがって作成されるサムネイルの使用は画像データベースをブラウジングする特定の用途を有するが、このような技術は本発明の範囲と趣旨から逸脱することなく他の用途でも有利に実施できることが当業者には明らかになろう。以下の説明において、多数の特定の詳細、例えば画像サムネイルのサイズ、処理を実現するアプリケーション・ソフトウェア、画面表示、サムネイルの構成などが本発明をさらに完全に説明するため詳細に説明される。しかし本発明はこれらの説明に特定されることなく実施できることは当業者には明らかであろう。他の例では、不必要に本発明を不明瞭にしないように周知の特徴は詳細に説明しない。
(概要)
好適な実施例にしたがってサムネイルを圧縮しスケーリングする処理は、多数の小さいサムネイルまたは画像アイコンの表示ができる一方で、必要な時には、このようなサムネイルをできる限り大きく表示することもできる。データベースの要素がサムネイルによって表現されるようなブラウジング用途では、符号化とスケーリング処理を有利に用いて前述の兼ね合いを最適化し、サムネイルが表示される時に表示ウィンドウを埋め、使用されない表示ウィンドウの相当以上の部分を不必要に残さないようにするのが望ましい。大まかな近似として、表示されるサムネイルの個数に関係なくサムネイルは一定の「画像データ」を埋める。多数の画像を表示しなければならないような場合、サムネイルは小さくされ、一方で数個のサムネイルしか表示しなくて良い場合にはサムネイルは大きくされる。一定の画像領域の見当は、領域の量が画像アイコンのサイズと個数とで変化する辺縁領域のサイズに依存するため、単なる近似である。
【0070】
好適実施例の処理は、このようなサムネイルで記憶容量を最小化するような圧縮も提供する。小さな画像でも相当量の空間を必要とするので多数のサムネイルでは相当量のメモリーを使用することがある。圧縮はメモリー効率の点からも望ましい。高速なアクセスのために、多数のサムネイルをディスク上にではなくメモリー内に格納するのが望ましいことが多い。メモリーは通常高価であるから好適実施例の処理は圧縮フォーマットでメモリー内にサムネイルを格納する。
【0071】
この処理では、階層化した画像アイコン表現を用いて「一定面積」/可変画像サイズの要件に適合させる。圧縮を用いるには、画像アイコンを受け入れ可能な時間量で表示するように比較的高速の展開が要求される。実質的に同じ時間量で画像の「一定面積」を表示するには、好適実施例の処理は画像のサイズに実質的に比例する展開時間を提供する。異なる種類の「一定面積」画像のセットを同じ時間量で表示することにより、各々の画像セットが受け入れ可能な時間量で表示されることを処理が保証する。各々の画像セットが実質的に同じ時間量で表示される場合、この処理を用いて「最悪の場合」の表示時間の問題を低減または排除できる。つまり全ての画像セットはできる限り迅速に表示される。
【0072】
前述の要件に適合するため、好適実施例の処理は効率的階層化ディスクリート・ウェーブレット変換(DWT)符号化した表現を使用する。DWT圧縮技術は良好な画像圧縮を提供し、かつ周波数増加に関してDWTで発生するサブバンドの符号化が、圧縮効率(即ち圧縮量)を実質的に犠牲にすることなしに階層化表現を提供する。さらに、このような順序でのサブバンドの符号化で復号した画像のサイズに比例する展開時間が与えられ、元の画像のサイズとは無関係である。適当なDWTで圧縮した表現を用いることはさらに別の利点を有している。画像アイコンは本来の圧縮画像アイコンのサイズより大きなサイズで実際に展開することができる。これは展開コード内部で逆DWTエンジンを用いれば簡単に実現される。好適実施例の処理は圧縮用途に特に適している、後述の「画像処理方法A」による圧縮技術を用いている。「画像処理方法A」の技術は「デジタル画像圧縮」と題した1997年1月22日付オーストラリア出願第PO4728号に開示されており、これの関連する開示は対応する小見出しのもとに再現する。後述の画像処理方法Aを用いる圧縮と展開はどちらも非常に高速である。また、サブバンドは増加周波数の桁で独立して符号化される。さらに、後述の「画像処理方法A」は高い圧縮効率を提供する。
【0073】
好適実施例の処理はディスクリート・ウェーブレット変換符号化を使用しているので、復号される画像のサイズに直線的に依存する復号時間で画像の低解像度バージョンを復号できる。したがって、領域を構成する画像のサイズとは無関係に一定の画像「面積」が復号できる。効率的階層化DWT表現は復号される画像のサイズに実質的に比例した展開速度で高速展開の所望の要件と階層化サイズ展開に適合する。さらに、この階層表現は圧縮効率を犠牲にせずに実現でき、実際に最新技術に匹敵する圧縮が得られる。最後に、DWT表現を用いると、逆DWTエンジンを用いて本来の圧縮サイズより大きなサイズで画像アイコンを表示できる。
(サムネイルを用いる代表的な環境)
図13はすでに説明したようにディスプレイデバイス100(例えばコンピュータのディスプレイモニタ)上に表示される6個のサムネイルグループ102〜112を示したブロック図である。代表的なグループ102〜112の各々は適切な番号のついた22個のサムネイルを含む。特定のグループとサムネイルの番号が図示してあるが、本発明の実施例がこのように制限されるものではなく、図13の例はグレーで塗りつぶしたブロックとして示してある各サムネイルの説明を容易にするために用意されている。
【0074】
前述のように、各々のサムネイルはこれに対応するのが望ましい画像ファイルの視覚的表現である。画像ファイルの場合、各画像ファイルはこれとこれに対応するサムネイルへの参照を有している。サムネイルすなわち画像アイコンは、これらによって表わされる画像の指示を提供する、その画像の小型版である。画像ファイルへの参照はデータベースに記憶され(これは非画像ファイルへと簡単に拡張できる)ファイルシステムから、またはデジタルカメラまたはスキャナなどの入力デバイスから取り込むことができる。画像ファイルをデータベースシステムへ追加する場合、画像ファイルへの参照が記憶され、その画像に対するサムネイルが作成される。好適実施例はさらに画像を表わすサムネイルを使用しているが、本発明はこの特定アプリケーションに制限されない。むしろ、後述するように好適実施例の方法を用いるサムネイルを用いてビデオシーケンス、アイコンを作成できる文書などを含む他の物を表わすことができる。
【0075】
図14の画面写真に示してあるように、サムネイルの各々は画像のグラフィカルな表現である。関係する特定のアプリケーションに依存して、サムネイルの構成は多数の事物を反映できる。その事物には、フォルダ(1つの根があり枝だけの有向非周回グラフ、即ち画像それ自身が複数回参照できる)への画像の半階層的な分類、未だ分類されていないがシステムに取り込まれる画像の表示、またはシステム内の画像に対する何らかの自動サーチの結果、がある。多数の画像がシステム内に記憶できる。例えば、画像データベースは1万枚の画像をまれに含むことがある。実際に画像データベースのサイズの唯一の制限は使用するコンピュータの記憶容量と性能である。
【0076】
本実施例では、トップレベルの表示は論理的に全ての分類済み画像を示している。図14の左手に図示してあるグラフ(各フォルダ)の内部ノード各々について、サムネイルの四角い配列が上部左隅に、このノードに直接接続された全ての枝について同じサイズで表示される。残りのスペースでは、このノードにぶら下がる全ての内部ノードにアウトラインがレイアウトされる。この処理は各々のアウトラインの内部で、即ち各々の内部ノードについて再帰的に(もっと小さいスケールで)反復される。サムネイルの階層は代表的用途においてフォルダのズームインとズームアウトによりナビゲーションできる。有向非周回グラフが表示されているので、階層内で任意の画像もまた数回出現することがある。画像が現われる場所は階層の異なったレベルであるため、幾つかのサムネイルを異なるサイズでその画像について同時に表示する必要がある。
(好適実施例の符号化およびスケーリング処理)
潜在的に多数のサムネイルについてのメモリ要求を減少するためとサムネイルの高速スケーリングを提供するため、図18に図示したような好適実施例ではサムネイルを符号化する方法150を提供し、それによると画像は圧縮され、その圧縮された形式は、階層表現を用いてサムネイルの高速スケーリングができる。望ましくは、ステップ154で、階層化ディスクリート・ウェーブレット変換(DWT)圧縮技術を用いて1つまたは2つ以上のサムネイルを生成する。さらに望ましくは、使用する階層化DWT圧縮技術は、後述の「画像処理方法A」による技術とする。
【0077】
図19は好適実施例によるサムネイルのスケーリング処理を示すフロー図である。さらに詳しくは、フロー図は、各々のサムネイルがデジタル画像の階層表現を含み複数のスケールの所定の1つでサムネイルを復号して所望のサイズを有する表示用のサムネイルを提供する処理160を示している。処理はステップ162から始まる。ステップ164では、画像の階層表現を含むサムネイルが所望のサイズまたはスケールのサムネイルを作成する目的で復号される。サムネイルは表示用サムネイルの所望のサイズに最も近いスケールに復号される。復号される階層表現のスケールはサムネイルの所望のサイズに等しい。等しくない場合は復号される階層化表現は所望のサイズより大きいのが望ましい。また、階層表現は、後述の「画像処理方法A」によう圧縮技術を用いて圧縮された画像が望ましい。決定ブロック166では、復号サムネイルのスケールが表示しようとする所望のサイズに等しいか判定するチェックを行なう。決定ブロック166が真(イエス)を返す場合、処理はステップ170に続く。それ以外の場合、決定ブロック166が偽(ノー)を返す場合、処理はステップ168に進む。
【0078】
ステップ168では、復号階層表現のサイズを表示しようとするサムネイルの所望のサイズに調節する。望ましくは、調節ステップは復号した階層表現を均一にスケールダウンするかまたはダウンサンプリングして、復号階層表現のスケールがサムネイルの所望のサイズより大きい場合に所望のサイズのサムネイルを提供するようにする。サムネイルのスケーリングは常にスケールダウンとするのが望ましく、また各々の直線方向で2倍より小さいのが良い。マイクロソフト(TM)ウィンドウズ(TM)などの動作環境で、ウィンドウズ組み込み関数を用いてこれを実行し、システムにできる限り最高の動作を最適化する機会を与えることができる。
【0079】
ステップ170では、復号階層表現が所望のサイズでサムネイルとして表示される。符号化階層表現と復号階層表現(例えば圧縮サムネイルと展開サムネイル)のいずれか或いは両方は、あとで高速に取り出して表示するためサムネイルのキャッシュまたはメモリに記憶するのが望ましい。オプションとして、階層表現を所望のスケールに展開する勝利が階層表現の数個の中間スケールまたはサイズを復号することに係るため、中間スケールもサムネイルのキャッシュまたはメモリに記憶できる。例えば、64×64画素で表示される復号サムネイルはこの後16×16の画素サイズで表示できる。そのような場合、64×64画素のサムネイルを復号する処理で小さいサイズのサムネイルが得られているキャッシュから、このサイズで先に復号されているサムネイルが取り出される。処理はステップ172で終了する。
【0080】
ステップ164と168は(大きなサイズの)復号階層表現を所望のサイズに調節するようにダウンサンプリングすることに係るが、本発明の範囲から逸脱することなくこのようにする他の技術を用いることもできる。例えば、図19の方法はこれ以外でも階層化表現を所望のサムネイルサイズより小さいスケールに復号し、復号した階層表現をアップサンプリングして所望のサイズのサムネイルを提供することに係る。さらに別の方法として、本方法はステップ164で2つの異なる隣接したスケールまたはサイズ(例えば64×64画素と32×32画素)で階層表現を復号して所望のサイズのサムネイルを提供することに係る。ステップ168では、復号した階層表現の間で補間を行ない所望のサイズのサムネイルを提供することができる。この場合、復号階層表現のスケールの一方は所望のサムネイルサイズより大きく、他方のスケールが所望のサムネイルサイズより小さい。
【0081】
図15に戻ると、図14のPeopleグループのサムネイルすなわち画像アイコンのズームアップ表示を示す更なる典型的な画面写真が図示してある。図15に図示してあるサムネイルのスケールアップしたバージョンは図19の処理によって得られる。
【0082】
望ましくは、前述の処理は、コンピュータで読み取り可能な媒体上に記録されパーソナル・コンピュータ・システム900へ、コンピュータで読み取り可能な媒体からロードされるソフトウェアまたはコンピュータ・プログラムとして(例えばブラウザ・アプリケーションの内部で)実現されるサムネイル符号化およびスケーリング処理によって実施する。このようなコンピュータで読み取り可能な媒体の例としては、フロッピー・ディスク、磁気テープ、ハードディスク・ドライブ、ROMまたは集積回路、光磁気ディスク、コンピュータと別のデバイスとの間の無線または赤外線送信チャンネル、コンピュータで読み取り可能なカード例えばPCMCIAカード、別のコンピュータまたはネットワーク上のデバイスへのネットワーク接続、および電子メール送信とウェブサイトその他に記録された情報を含むインターネットやイントラネットが挙げられる。前述の例は、コンピュータで読み取り可能な媒体関連の一例である。本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく他のコンピュータで読み取り可能な媒体を実施することが出来る。
【0083】
好適実施例による方法、また特に後述の「画像処理方法A」の圧縮技術を用いる方法はサムネイルを記憶しスケーリングするための多数の同時要件を満足し、よって多数の利点を有している。第1に、サムネイルの圧縮によりメモリには可能な限り多くのサムネイルを記憶できる。これはユーザが例えば大きな画像データベースをブラウジングするような用途でメモリ内に多数のサムネイルをロードする場合に特に重要である。さらに詳しくは、キャッシュを用いて、多数の異なるサイズで復号したサムネイルのバージョンを含め高速アクセス用にサムネイルを記憶できる。第2に、好適実施例では迅速なサムネイルの展開が可能になる。これは、特に画像データベースなどユーザがサムネイルをズームアップまたはズームダウンするようなデータベースのナビゲーションが関係する用途で、ユーザに対する高速な応答時間を提供する。好適実施例による方法は圧縮効率と展開速度を提供する。第3に、好適実施例はサムネイルを表示する全てのサイズまたはスケールで満足できる画質を提供する。この第3の要件は、JPEG圧縮で要求されることがあるような可変サイズで格納されたサムネイルの多数の圧縮を必要とすることなく、また必要とされる最大限可能なサイズで画像を一回圧縮してから均一にスケールダウンすることなく達成される。つまり、好適実施例は記憶およびメモリを無駄にすることが無く、また遅くはない。
【0084】
後述の「画像処理方法A」の圧縮技術を用いて画像を圧縮し階層表現を作成することは多数の利点を有している。「画像処理方法A」で達成される圧縮は代表的に10:1であるから良好な圧縮率を提供する。さらに「画像処理方法A」を用いる展開は高速であり展開される画素数に関して直線的である。つまり多数の(例えば画面いっぱいの)小さなサムネイルを表示するまでの展開時間は数個の大きなサイズのサムネイルを表示するのと同程度である。さらに、「画像処理方法A」はサムネイルを階層的に符号化するので、小さなサイズのサムネイルを得るのにデータセット全体を展開する必要がない。実際に、後述の「画像処理方法A」の圧縮技術はデータを順次符号化するため、後述の「画像処理方法A」により圧縮したデータの第1の部分はもっとも小さいサイズの画像を展開するための情報を全部含んでおり、次の部分は次に大きなサイズで展開するのに必要とされる追加の情報を含む、というようになる。さらに、もっとも小さいサイズのサムネイルを多数表示する場合に全てのデータをCPUキャッシュでプリフェッチできるため、さらに性能が拡張される。
【0085】
図19のステップ168に関して、後述の「画像処理方法A」で記憶された利用可能な最高解像度が完全に使用される。さらに詳しくは、「画像処理方法A」は「マイナス1」展開を提供し、これは非圧縮サムネイルのサイズの(各々の直線方向に)2倍のサムネイルを提供する。マイナス1画像がスケールダウンされる場合、未だ充分な画質が提供される。「画像処理方法A」で提供される最大サイズ(これは調節可能なパラメータである)より大きなサイズでサムネイルを観察するのが望まれる場合、「マイナス1」バージョンをスケールアップできる。好適実施例の更なる利点は、非圧縮の形でサイズが異なるサムネイルをシステムで取り扱えることである。
【0086】
前述の説明から理解されるように、好適実施例による方法では以下のうちの少なくとも1つまたは2つ以上を必要とする各種の異なる構成で、サムネイルまたは画像を表示できる。すなわち、1つまたは2つ以上の異なる画像、または異なる均一なスケールの1つまたは2つ以上の画像、または異なる位置にある1つまたは2つ以上の画像である。本方法は異なるディスプレイ構成間での迅速な変更を容易にする。画像はサイズと関係なく満足できる品質で表示できる。
【0087】
図20は前述した各種実施例をパーソナル・コンピュータ・システム900において具体的にどのように実施するかをフローチャートとして示している。ステップ181でビデオディスプレイモニタ904のアスペクト比が所定のハードウェアパラメータから識別される。ステップ182では、ブラウザ・アプリケーションソフトウェア内部の収容領域が図8から図13を参照して説明したような対応するアスペクト比を有する形状に調節される。ステップ183では、収容領域内部のサムネイルサイズの決定ができるようにサムネイルの個数が識別される。ステップ184では図4〜図7Bと図16,または図18〜図19にしたがってサムネイルのサイズが調節され、全てのサムネイルが収容領域に適合するようにする。ステップ185ではリサイズしたサムネイルが収容領域に配置され、最終的にステップ156でユーザは収容領域をリサイズしてブラウジングを簡単にできる。
【0088】
図21はユーザレベルで以上のことがどのように見えるかを示している。ステップ187Aからステップ187Cはコンベンショナルな方法でユーザが指示したディレクトリ移動を各々識別する。ステップ187Bで正しいディレクトリが識別されると、ステップ188Aではユーザが目的画像を識別するためにディレクトリを観察する。このような画像がステップ188Bで選択され、これによって前述したような高速ズームインが行なわれる。ユーザはステップ188Cで中間サイズの画像を観察し正しい画像であると確認する。違う場合には、ズームアウトを実行しステップ188Aで別の選択を行なう。正しい画像がステップ188Cで識別された場合、正しい画像が展開され高画質レベルで表示されるように選択される。ディレクトリ操作187A〜187Cの各々で、アスペクト比に基づくディレクトリと収容領域の操作を行ない、好適実施例ではこれが画像の階層か表現およびズーミングと組み合わされている。
(「画像処理方法A」−デジタル画像圧縮のための方法)
本開示はデジタル画像データを表現するための方法ならびにその装置に関連し、またさらに詳しくはデジタル画像データから得られた変換係数を符号化また復号化するための方法ならびにその装置に関する。
【0089】
ソース画像を線形変換してデータを非相関させ変換係数を符号化することによる変換に基づく多数の画像符号化技術が知られている。このようなコンベンショナルな技術には、8×8ブロックディスクリートコサイン変換(DCT)を使用するJPEG規格画像圧縮法が含まれる。JPEG符号化はDCTを用いてソース画像のブロックを変換し、得られた変換係数を量子化することによっており、圧縮の大半は視覚的認識を利用して行なわれるもので、最も低い周波数係数から最も高い周波数係数へと所定のジグザグなシーケンスで量子化係数を無損失符号化する。
【0090】
他にも埋め込み(embedded)ゼロツリー・ウェーブレット(EZW)法と呼ばれる圧縮技術がある。EZWは、ディスクリート・ウェーブレット変換をソース画像に適用して、通常は多数の異なる解像度レベルまたはスケールで多数の高周波サブバンドと最低周波数サブバンドに画像を分解する。ゼロツリー符号化をスケール間の係数の自己相似性の予測にしたがってサブバンドに適用する。ゼロツリー符号化した係数は算術符号化を用いて無損失符号化する。
【0091】
しかし、両方の技術とも位置情報を符号化するために複雑な方法を用いており無損失符号化を使用している。つまり、前述の方法は柔軟性の欠如や符号化技術の複雑さを含む多数の欠点を有している。
【0092】
基本的に、本発明の「画像処理方法A」による処理は符号化表現を提供するようにデジタル画像を表現する方法を提供するもので、
各々の係数が所定のビット・シーケンスにより表わされるような複数の係数を導くようにデジタル画像を変換するステップと、
複数の係数の一部を領域として選択するステップと、
(a)各々の有意でないビットプレーンについて、有意なビットプレーンが判定されるまで符号化表現における第1のトークンを提供するように、最上位ビットプレーンから最下位ビットプレーンに向かって選択された領域の各々のビットプレーンの有意性をスキャンするステップであって、第2のトークンは有意なビットプレーンについて符号化表現において提供されるステップと、
(b)選択された領域を所定の形状を有する2つまたは3つ上の部分領域に分割して選択された領域として部分領域の各々をセットするステップと、
(c)選択された領域の係数が符号化されて符号化表現に提供されるように、選択され領域が所定のサイズを有するまで有意なビットプレーンからはじめてステップ(a)とステップ(b)を反復するステップとを含む。
【0093】
望ましくは、線形変換のステップはデジタル画像へディスクリート・ウェーブレット変換を適用するステップを含み、係数の選択された部分は最初に複数の係数全体、または係数のサブバンドを含む。
【0094】
望ましくは、第1と第2のトークンは0と1のビット値を各々含む。
【0095】
望ましくは、部分領域の所定のサイズは1×1係数である。さらに、1×1係数は各々の有意なビットプレーンから始まり対応するビット・シーケンスのビットを出力することにより符号化される。望ましくは、所定の最少ビットレベル以上の対応するビット・シーケンスのビットだけが符号化表現に出力される。
【0096】
望ましくは、ステップ(c)において、選択された領域の各ビットプレーンがスキャンされるまでステップ(a)とステップ(b)が反復される。最低ビットレベル以上の選択された領域の各ビットプレーンがスキャンされる。
【0097】
「画像処理方法A」はデジタル画像を符号化する方法も提供し、当該方法は、多数のサブバンドを提供するようにディスクリート・ウェーブレット変換を用いて画像を分解するステップと、
各々のサブバンドについて、初期領域としてのサブバンドを選択し、以下のサブステップ:
(a)選択された領域の現在のビットレベルが有意か調べるステップと、
(b)現在のビットレベルが有意な場合、符号化表現に第1のトークンを出力し、選択された領域を多数の等しいサイズの部分領域に分割するステップであって、各々の部分領域をさらに選択された領域として処理するステップと、
(c)現在のビットレベルが有意でない場合、符号化表現に第2のトークンを出力して選択された領域の次に低いビットレベルを現在のビットレベルとして選択するステップと、
(d)現在のビットレベルが指定された最低ビットレベルより小さくなるまで、または選択された領域が所定のサイズを有し選択された領域の係数が符号化表現に符号化されるまでステップ(a)からステップ(c)を反復するステップ
を実行するステップとを含む。
【0098】
望ましくは、選択された領域の係数はこれに対応する現在のビットレベルと最低ビットレベルの間のビットによって各々の係数を表わすことにより符号化される。
【0099】
「画像処理方法A」はデジタル画像を符号化する方法も提供し、当該方法は、a)デジタル画像を複数のブロックに分割するステップと、
b)1つまたは2つ以上の解像度で複数のACサブバンド領域と、各々のブロックについてのDCサブバンド領域とを提供するように、ブロックの各々にサブバンド変換を適用するステップと、
c)選択された領域としてDCサブバンド領域を選択し以下のサブステップ:
ca)選択された領域の現在のビットプレーンが有意か調べるステップと、
cb)現在のビットプレーンが有意な場合、符号化表現に第1のトークンを出力し選択された領域を多数の部分領域に分割するステップであって、各々の部分領域をさらに選択された領域として処理するステップと、
cc)現在のビットプレーンが有意でない場合、符号化表現に第2のトークンを出力して選択された領域の次に低いビットレベルを現在のビットレベルとして選択するステップと、
cd)現在のビットプレーンが指定された最低ビットプレーンより小さくなるまで、または選択された領域が所定のサイズを有し選択された領域の係数が符号化表現に符号化されるまでサブステップca)からサブステップcc)までを反復するステップ
を実行するステップと、
d)各ブロックの残りの領域として実質的に全ての符号化されていないACサブバンド領域を選択し最上位のビットプレーンから最下位ビットプレーンに向かって残りの領域の各ビットプレーンの有意性をスキャンし、有意なビットプレーンが決定されるまで各々の有意でないビットプレーンに対して第2のトークンを出力するステップと、
e)現在の解像度レベルで選択された領域として1つまたは2つ以上のACサブバンド領域をセットし、サブステップca)からcd)までを実行するステップと、
f)現在の解像度レベルの実質的に全てのACサブバンドが符号化されるまでステップe)を反復するステップと、
g)各ブロックの全部のACサブバンドが符号化されるまでステップd)からステップf)を反復するステップと、
を含む。
【0100】
「画像処理方法A」の他の態様としては、符号化表現が本発明の第1または第2の側面にしたがって作成され、デジタル画像の符号化表現を復号するための方法、符号化表現を提供するようにデジタル画像を表現するための装置、デジタル画像の符号化表現を復号するための装置、符号化表現を提供するようにデジタル画像を表現するためのコンピュータソフトウェアシステム、および符号化表現を復号するためのコンピュータソフトウェアシステムが挙げられる。
【0101】
「画像処理方法A」法の実施例の概要を示すために高レベルブロック図が図22に図示してある。入力画像190は線形変換が望ましい変換ブロック192に提供されて対応する変換係数194を生成する。ディスクリート・ウェーブレット変換(DWT)を用いるのが望ましい。
【0102】
画像の2次元DWTは画像に対する低周波近似と3つの高周波細部コンポーネントを用いて画像を表現する変換である。従来、これらのコンポーネントはサブバンドと呼ばれている。DWTで形成された4枚の部分画像の各々はもとの画像のサイズの1/4である。低周波画像はもとの画像についての情報の大半を含む。この情報、またはエネルギー・コンパクションは、画像圧縮に活用されるディスクリート・ウェーブレット変換画像サブバンドの特徴である。
【0103】
単一レベルDWTを低周波画像、またはサブバンドに対して再帰的に任意の反復回数だけ適用できる。例えば、画像の3レベルDWTは、1回変換を適用してから変換によって得られた低周波サブバンドにDWTを適用することで得られる。つまり、これにより9個の細かいサブバンドと1つの(非常に)低周波のサブバンドが得られる。3レベルDWTの後でも、得られた低周波サブバンドはもとの画像についての相当量の情報を含んでおり、なおかつ64分の1の小ささ(1/4×1/4×1/4)であることから、圧縮において係数64倍となる。
【0104】
しかし、画像データを非相関させるための他の線形変換も本発明の範囲から逸脱することなく実行できる。例えば、ディスクリートコサイン変換(DCT)を実行できる。変換係数194,または、さらに特定すれば符号化表現198を提供する効率的な方法でビット再構成ブロック196によりビット・シーケンスが表わす値を符号化する。
【0105】
復号処理は符号化処理の単なる逆である。符号化係数は変換係数に復号される。(変換ドメインの)画像は逆変換されてもとの画像、またはそのある程度の近似を形成する。
【0106】
「画像処理方法A」は例えば図1,図2,図3に図示してあるようなコンベンショナルな汎用コンピュータを用いて実施するのが望ましく、図24から図27または図29から図32の処理がコンピュータ上で動作するソフトウェアとして実装される。さらに詳しくは、符号化および/または復号方法のステップはパーソナル・コンピュータ・システム900によって実現されるソフトウェア内の命令により行なわれる。
【0107】
「画像処理方法A」の実装の更なる説明を進める前に、以下で用いる術語の概略を提供する。数「ビットn」または「ビット数n」の二進整数表現は最下位ビットの左側で2進数の桁n番目を表わす。例えば、8ビットのバイナリ表現を仮定すると、十進数9は00001001で表わされる。この数で、ビット3は1に等しく、ビット2,ビット1,ビット0は各々0,0,1に等しい。
【0108】
変換符号化用途で、係数の可能な範囲を表わすために必要とされる係数あたりのビット数は線形変換と入力画素の(画素あたりビット数で)各画素の解像度により決定される。各画素の値の範囲は代表的には変換係数の大半の値に対して大きく、大半の係数はゼロが先行する大きな数を有する。例えば、数値9は8ビット表現で4個のゼロが先行し、16ビット表現では12個のゼロが先行する。本発明の実施例は、効率的な方法で、係数のブロックに対して、これらの先行するゼロを表現する(または符号化する)方法ならびにその装置を提供する。残りのビットと数値の符号は変更なしに直接符号化される。
【0109】
説明を簡略化して不必要に本発明を不明瞭にしないために、以降で変換係数は符号なし2進数の形で符号1ビットをつけて表現されるものと仮定する。つまり、十進数−9と9は同じビット列即ち1001で表わされ、前者は1に等しい符号ビットで負の値であることを表わし、後者は0に等しい符号ビットで正の値を表わす。先行するゼロの個数は変換係数の範囲によって決まる。整数表現を用いる場合に、係数はすでに暗黙のうちに最も近い整数値へ量子化されているが、これは本発明の本実施例では必ずしも必要ではない。さらに、圧縮目的で、小数点以下のビットに含まれる何らかの情報は通常無視される。
【0110】
領域は一組の連続的な画像係数で構成される。係数という述語は、以降で画素と相互交換可能なように使用されるが、当業者には良く理解されるように、前者は変換ドメイン(例えばDWTドメイン)内の画素を表わすために用いられるのが代表的である。
(「画像処理方法A」の符号化処理)
図24は好適実施例による画像符号化の方法を示すフロー図である。ステップ302において、入力画像を用いて処理が開始される。ステップ304で、入力画像は線形変換望ましくはディスクリート・ウェーブレット変換を用いて変換される。最初の領域は画像全体となるように定義される。例えば、入力画像の3レベルDWTの場合、得られる係数は10個のサブバンドから構成され領域として指定できる。これ以外に、各々のサブバンドを別々に処理し、各々の初期領域を問題とするサブバンド全体に設定することができる。
【0111】
ステップ306では、絶対値が最大の変換係数の最上位ビット(MSB)が決定され、パラメータmaxBitNumberがこの係数値にセットされる。例えば、最大の変換係数が二進数の値00001001(十進数9)の場合、パラメータmaxBitNumberは3にセットされるが、これはMSBがビット番号3であるためである。これ以外に、パラメータmaxBitNumberは絶対値が最大の変換係数のMSBより大きい何らかの値となるようにセットしても良い。
【0112】
さらに、ステップ306で、符号化パラメータminBitNumberが符号化画像品質を指定するようにセットされる。さらに詳しくは、この符号化パラメータは、変換される画像の全ての係数の精度を指定し、必要に応じて変更できる。例えば、minBitNumberが3では、値が1より元の画像の再現がより粗くなる。
【0113】
オプションとして、本技術が入力画像の符号化表現で出力ヘッダを提供するステップ308を含む。こうすれば、実際上の実装において、ヘッダ情報は符号化表現の一部として出力される。例えば、本発明の実施例の出力ヘッダは、画像の高さと幅、DWTのレベル数、DCサブバンドの平均値、パラメータmaxBitNumber、パラメータminBitNumberを含むソース画像についての情報を含む。
【0114】
ステップ310が始まると、変換画像の各々のサブバンドがステップ312とステップ314で別々に符号化される。各サブバンドは独立して、低周波から高周波の順番に符号化される。DCサブバンドでは、符号化の前に平均値が除去されステップ308でヘッダ情報に符号化される。ステップ312では、各々のサブバンドはサブバンド全体として初期領域をセットすることにより符号化される。ステップ314では、パラメータとしてmaxBitNumberおよびminBitNumberにより領域が符号化される。これは、画像の低解像度バージョンが高解像度以前にビットストリームに符号化されるため階層化コードを提供する。処理はステップ316で終了する。
【0115】
図25は各々の領域を符号化するために図24のステップ314でコールされる手順"Code region(currentBitNumber,minBitNumber)の詳細なフロー図である。ここでmaxBitNumberがcurrentBitNumberとして提供される。ステップ402で処理が始まる。図25の領域符号化処理への入力はcurrentBitNumberとminBitNumberパラメータを含む。望ましくは、本方法は、選択された領域または部分領域で処理がそれ自体をコールできるような再帰的技術として実装される。しかし、処理は本発明の範囲と趣旨から逸脱することなく非再帰的な方法で実装してもよい。
【0116】
決定ブロック404で、currentBitNumberパラメータがminBitNumberパラメータより小さいか判定するチェックを行なう。それ以外に、決定ブロック404が真(イエス)を返す場合には何も行なわずに処理はステップ406の呼び出し手順に戻る。この条件は、選択された領域のあらゆる係数がminBitNumberより小さいMSB番号を有することを表わしている。決定ブロック404が偽(ノー)を返す場合、処理は決定ブロック408に進む。
【0117】
決定ブロック408では、選択された領域が1×1画素か調べるチェックを行なう。決定ブロック408が真(イエス)を返す場合、処理はステップ410に進む。ステップ410では、1×1画素が符号化される。望ましくは、これは符号化表現にminBitNumberより上の残りのビットを直接出力することからなる。ステップ412では、処理は呼び出し手順に戻る。それ以外の場合、決定ブロック408が偽(ノー)を返す場合、領域は1つ以上の係数から構成されており処理は決定ブロック414に続く。
【0118】
決定ブロック414では、有意かどうか決定するために選択領域をチェックする。つまり、領域の有意性を調べる。領域内で各々の係数のMSBがcurrentBitNumberパラメータの値より小さい場合には領域は有意でないとされる。領域有意性の考え方を正確にするため、式(1)に数学的定義を掲載する。任意のビット番号で、仮にcurrentBitNumber=nで、領域は次のような場合に有意でないとされる:
【0119】
【数1】
【0120】
ここでRは領域、またcijはこの領域内の係数(i,j)を表わす。
【0121】
決定ブロック414が偽(ノー)を返した場合、処理はステップ416に続く。ステップ416では、値0(すなわち第1のトークン)が符号化表現ストリームに出力され、currentBitNumberパラメータが1だけデクリメントされる。つまり、この領域の次に低いビットプレーンが処理のために選択される。処理は決定ブロック404に続き、ここでパラメータcurrentBitNumber-1とminBitNumberによりその領域が再処理される。それ以外の場合、決定ブロック414が真(イエス)を返した場合、つまり領域が有意な場合、処理はステップ418に続く。
【0122】
ステップ418では、値1(すなわち第2のトークン)が符号化表現ストリームに出力される。ステップ420では、指定した分割アルゴリズムを用いて選択領域が所定数(望ましくは4)の部分領域に分割される。使用する分割アルゴリズムでコーダに分かっている。
【0123】
本発明の本実施例では正方形領域を使用する。領域は4個の等しいサイズの(正方形)部分領域に分割されるのが望ましい。図23に図示してあるように、選択領域(R)200はM×M係数のサイズを有し4つの等しいサイズの部分領域210,212,214,216に分割される。部分領域の各々はN×Nのサイズで、NはM/2に等しい。初期領域のサイズと形状によってはこれが常に可能になるわけではない。不可能な場合には、初期領域を多数の正方形領域に分割し、各々が2のべき乗の寸法を取るようにし、これらの区画を別々に符号化できる。いずれの場合にも、インテリジェントな方法で行なわれれば総合的な結果に対してこの初期化がもたらす影響は最少である。別の実施例においては、ブロック単位のコーダに適している異なる分割が用いられる。
【0124】
ステップ422では、各々の部分領域が同じcurrentBitNumberとminBitNumberパラメータで符号化される。これは図25の手順 "Code region (currentBitNumber,minBitNumber)"の再帰的呼び出しを用いて行なうのが望ましい。部分領域の符号化は並列にまたは逐次的に実施できる。後者の場合、処理は低周波サブバンドから高周波サブバンドへ向かって始める。
【0125】
符号化表現において、変換係数はcurrentBitNumberからminBitNumberへ画素ビットを単純に出力することで符号化する。望ましくは、標記にしたがい係数ビットの幾つかが非ゼロの場合にのみ符号を出力する。例えば、currentBitNumber=3の場合で、minBitNumber=1であれば、−9(00001001)は符号ビット「1」に続く「100」に符号化される。
(好適実施例の復号処理)
図26は、図24および図25の処理を用いて得られた画像の符号化表現を復号する方法を示すフロー図である。ステップ502において、符号化表現を用いて処理を開始する。ステップ504では、ヘッダ情報が符号化表現から読み取られてもとの画像のサイズを決定し、これによって初期領域サイズを決定する。また、maxBitNumber(符号化処理における初期のcurrentBitNumberに等しい)やminBitNumberなどの情報が入力される。更なる情報としてはDCサブバンドの平均値などが挙げあれる。
【0126】
ステップ506では、各サブバンドの復号が各々のサブバンドへ領域を設定することから開始される。ステップ508では、maxBitNumberとminBitNumberパラメータを用いて選択領域が復号される。ステップ510では、逆DWTを復号した選択領域にて起用する。処理はステップ512で終了する。
【0127】
図27は手順コール"Decode region(currentBitNumber, minBitNumber)を用いて各領域を符号化するための図26のステップ508の詳細なフロー図である。ここでmaxBitNumberはcurrentBitNumberとして提供される。ステップ602で処理が始まる。図27の領域復号処理への入力はcurrentBitNumberとminBitNumberパラメータである。また、本方法は再帰的技術として実装するのが望ましい。しかし、本発明の趣旨と範囲から逸脱することなく処理を非再帰的な方法で実現することもできる。
【0128】
決定ブロック604では、currentBitNumberがminBitNumberより小さいか決定するチェックを行なう。決定ブロック604が真(イエス)を返す場合、処理はステップ606に続き、ここで呼び出し手順に処理が復帰する。それ以外の場合、決定ブロック604が偽(ノー)を返した場合、処理は決定ブロック608に続く。
【0129】
決定ブロック608では、選択領域が1×1画素のサイズを有するか決定するチェックを行なう。決定ブロック608が真(イエス)を返す場合、処理はステップ610に続く。ステップ610では、1×1領域が復号される。処理はステップ612で呼び出し手順に戻る。決定ブロック608が偽(ノー)を返した場合、処理はステップ614に続く。ステップ614では、符号化表現からビットが入力される。
【0130】
決定ブロック616では、ビットが1に等しいか決定するチェックを行なう。即ち領域が有意か決定するために入力をチェックする。決定ブロック616が偽(ノー)を返した場合処理はステップ618に進む。ステップ618では、currentBitNumberが決定され、処理は決定ブロック604に続く。それ以外の場合、決定ブロック616が真(イエス)を返した場合、処理はステップ620に進む。ステップ620では、領域が所定の個数(望ましくは4)の部分領域に分割される。ステップ622では、部分領域の各々がcurrentBitNumberとminBitNumberを用いて復号される。好適実施例において、これは図27に図示してある処理への再帰的呼び出しを用いて行なわれる。ステップ624で処理は呼び出し手順に戻る。
【0131】
このように、エンコーダでの有意性の決定から出力されたビットがアルゴリズムのどのパスを取るかデコーダに指示し、こうしてエンコーダに倣う。画素とおそらくは符号も適当なビット数(currentBitNumberからminBitNumberまで、及び、それらに非ゼロがある場合には符号ビット)で単純に読み出すことにより復号される。
(2次元的な例)
本方法は大半の変換係数の先行するゼロを効率的に符号化し、一方で最上位ビットから所定の最下位ビットへ、パラメータminBitNumberにより指定されるビットを符号化し、符号は単純にそのままとする。このようにして、本発明の好適実施例ではうまく先行するゼロを表現している。本方法はある状況で、即ちディスクリート・ウェーブレット変換画像係数の符号化で非常に有効であり、代表的には広いダイナミックレンジが示される。代表的には少数の係数が非常に大きな値を有しているが、大半は非常に小さい値を有している。
【0132】
4×4係数を含む2次元領域の符号化の例について、図28Aから図28Dを参照して説明する。図28Aの4×4領域700の処理は、係数全部のうちで最大のビット番号(ビットプレーン)である7にmaxBitNumberをセットして開始する。
【0133】
【数2】
【0134】
図示の目的では、minBitNumberは3にセットされる。ヘッダはmaxBitNumberとminBitNumberを含む符号化表現に出力されるのが望ましい。領域700を符号化する処理は次のように進む。
【0135】
currentBitNumber=7で、領域700はビット番号7(図25の決定ブロック404,408,414およびステップ418を参照)に対して有意であるから出力される。領域700は、図28Aの左上の領域710,右上の領域712,左下の領域714,右下の領域716の4個の部分領域に分割される(図25のステップ420参照)。部分領域各々は2×2係数で構成される。
【0136】
図28Aの部分領域710,712,714,716はさらに図28Bに図示してある所定の処理シーケンスで符号化される。領域750は4個の部分領域750A〜750Dで構成される。図面に示してある3本の矢印は処理の順番またはシーケンス、即ち左上の部分領域750A、右上の部分領域750B、左下の部分領域750C、右下の部分領域750Dそれぞれの処理を表わす。
【0137】
図28Aの部分領域710は最初に符号化される(図4のステップ422参照)。currentBitNumberが7に等しい場合、1が符号化表現に出力される。部分領域710は十進数の値200,13,−13,3を有する4個の1×1画素に分割される。これらの係数の各々はcurrentBitNumber=7からminBitNumber=3までの各係数のビットを出力することで符号化される(図28の決定ブロック408とステップ410参照)。符号ビットは必要なら出力される。このようにして、十進数での値が200なら符号ビット0に続けて11001と符号化される。係数値13は符号ビット0付きで00001として符号化される。係数値−13では符号ビット1のついた00001に符号化される。最後に、係数値3は00000(符号ビットなし)に符号化される。各係数の符号化表現は、currentBitNumberとminBitNumberの間に、係数「200」のビットに先行する2個の「1」ビットを含む。これで左上の部分領域710の符号化が完了する。この状態での符号化出力は次のようになる:
【0138】
【数3】
【0139】
ヘッダ情報は前述の表現に示していない。
【0140】
右上の部分領域712が次に符号化される(図28B参照)。領域712は、7,6,5,4に等しいcurrentBitNumberの各々について有意でないので、これらのビット番号で0が出力される。currentBitNumber=3では1が出力されるが、これはビットプレーンがビット番号3に対して有意であるためである。部分領域712は値−11,−8,−4,−3を有する1×1画素4個に分割される。これらの十進数の値は、符号ビット1のついたビット値1,符号ビット1のビット値1,符号ビットなしのビット値0,0に各々符号化される。つまりこの段階で、符号化表現は次のようになる:
【0141】
【数4】
【0142】
左下の部分領域714が次に符号化される。領域714は、7,6,5,4に等しいcurrentBitNumberの各々について有意でないので、これらのビット番号で0が出力される。currentBitNumber=3では1が出力されるが、これはビットプレーンがビット番号3に対して有意であるためである。部分領域714は値8,1,2,−1を有する1×1画素4個に分割される。これらが各々、符号ビット0の2進数1、および符号ビットのない2進数0,0,0に符号化される。
【0143】
最後に、値−2,−2,−3,−3を有する右下の部分領域716が符号化される。currentBitNumber=7,6,5,4,3の各々で部分領域716がこれらのビット数に対して有意ではないため0を出力する。符号ビットは出力されない。つまり符号化表現は次のようになる:
【0144】
【数5】
【0145】
デコーダは単純に符号化処理にならって図28Cに図示したように符号化表現から領域を再構成する。
【0146】
復号処理は多数の方法で「よりスマート」に行なうことができる。このような「よりスマート」な方法の1つが図28Dに図示してある。この場合、非ゼロ係数の大きさは2のminBitNumberのべき乗の半分ずつ各々増加する。これが図28Dに図示してある。このようにすると、「スマート」な復号処理は、復号した係数ともとの係数の間の平均二乗誤差を一般的に減少できる。さらに、エンコーダはこれ以外にもこの(種の)演算を実行でき、これによってデコーダに図28Cに図示した最も簡単な方法を利用させる。
(他の「画像処理方法A」の符号化処理)
他の「画像処理方法A」法による符号化処理について、図29から図32を参照して説明する。図29から図32に図示したフロー図に図示してある処理は前述した処理に対応する汎用コンピュータ・システム900上で動作するソフトウェアを用いて実装できる。
【0147】
デジタル画像全体のディスクリート・ウェーブレット変換はブロック単位で実行できる。各ブロックでの変換の結果は一組の係数となり、これは基本的に画像全体のディスクリート・ウェーブレット変換の一組の空間的に対応する係数と等しい。例えば、画像全体についてのディスクリート・ウェーブレット変換の所定の係数の組から、デジタル画像の一部またはブロックを指定された細部まで再現できる。周波数ドメインから所定の係数の組を選択することは実質的に空間ドメインからのデジタル画像(ブロック)の対応する部分を表現することになる。デジタル画像のブロック単位のディスクリート・ウェーブレット変換は、画像を複数ブロックに分割し各ブロックに対して独立して変換を適用することにより実行でき、これによって実質的に現在の空間的な位置に関連したDWT係数を評価することができる。ブロック単位の変換アプローチを採用する利点は、画像の他のブロックとの最小限の相互作用で(実質的に独立して)ブロックを実質的に符号化できることである。ブロック単位の技術は本質的にメモリーにローカライズされており、そのためコンピュータ・システムを用いて実現した場合には一般に効率的である。
【0148】
図29は本発明の他の実施例によるブロック単位の符号化処理を示すフロー図である。処理はステップ802から始まる。ステップ804で、ヘッダが出力される。この情報は画像の高さと幅、DWTのレベル数、2個のパラメータmaxBitNumberとminBitNumberを含むのが望ましい。オプションとして、用途によっては多少なりともヘッダ情報を使用できる。
【0149】
符号化パラメータmaxBitNumberは様々な方法で選択できる。全ての画像ブロックについて、これらのうちのどれかを符号化する前にブロックDWTを実行する場合、maxBitNumberは全部のDWTブロックにわたる最大の係数のMSB番号となるように選択できる。例えば、最大の係数が10000001(十進数129)だとすると、maxBitNumberはMSBがビット番号7であるため7にセットされる。これ以外に、入力画像の変換と解像度によって決まる決定閾値を用いることができる。例えば、8ビット入力画像(7ビットと符号にレベルがシフトされる)およびハール変換では、最大のMSBはJ+7で区切られ、JはDWTのレベル数である。ブロックが小さい場合、このパラメータの選択は圧縮に対して有意な影響を有することがある。場合によっては、maxBitNumberを選択するもっと洗練された方法を用いることがある。しかし、これは特定のアプリケーションに依存する。
【0150】
パラメータminBitNumberは圧縮比に対する画質の兼ね合いを決定し変更できる。例えば、ほぼ直交に近い変換では、値3が8ビットグレースケールまたは24ビットRGB画像で充分な画質を提供する。
【0151】
ステップ806では、画像がブロックに分解される(または画像ブロックが形成される)。画像は重複するブロックに分割されるのが望ましい。しかし、重複しないブロックを用いることもある。係数のブロックはもとの画像全体と同程度の大きさとするか、または8×8係数(3レベル変換で)と同程度の小ささにできる。メモリーの少ないアプリケーションでは、できる限り小さいブロックを使用する。一般に、16係数のブロックサイズが、3乃至4レベルDWTによる高レベルの圧縮に充分である。3レベルDWTでの8×8係数のブロックサイズは各ブロックのDC係数に対して差動パルス符号変調(DPCM)を用いることで良好な符号化効率を維持できる。
【0152】
ステップ808で、各ブロックはレベルシフトされ変換が実行される。望ましくは、DWTが使用される。画像値はレベルシフトされ(例えば、8ビット画像では128だけシフトされる)、望ましくない平均バイアスを減少または排除し、画像の各々の空間ブロックが変換される。DWTでは、現在のブロックを包囲するブロックについての何らかの知識が必要とされるのが普通だが(また逆DWTでも同様だが)、これは厳密には必要とされない。
【0153】
ステップ810では、maxBitNumberとminBitNumberパラメータを用いてブロックを符号化する。処理はステップ812で終了する。
【0154】
ブロックを符号化するステップ810が図30のフロー図に詳細に図示してある。図30のブロック符号化処理への入力はcurrentBitNumberおよびminBitNumberパラメータを含む。処理はステップ1002で始まる。決定ブロック1004では、currentBitNumberがminBitNumberより小さいか決定するチェックを行なう。決定ブロック1004が真(イエス)を返した場合、処理はステップ1006に進む。ステップ1006では、実行が呼び出し処理に返され、これによってブロック内の全ての係数がminBitNumberより小さいMSB番号を有することを表わす。それ以外の場合で、決定ブロック1004は偽(ノー)を返すと、処理は決定ブロック1008に進む。
【0155】
決定ブロック1008では、現在のブロックが有意か決定するチェックを行なう。決定ブロック1008が偽(ノー)を返した場合、処理はステップ1010に進む。ステップ1010では、符号化表現に0が出力されてcurrentBitNumberがデクリメントされ、言い換えれば次に低いビットプレーンを選択する。処理は決定ブロック1004に進む。これ以外の場合、決定ブロック1008が真(イエス)を返した場合、処理はステップ1012に進む。
【0156】
ステップ1010と併せて決定ブロック1004と1008により処理はブロック内で最大の係数のMSB番号を見つけ出すことができるようになる。ブロック内の全ての係数のMSB番号がcurrentBitNumberより小さければcurrentBitNumberに対してブロックは有意でない。これは、ブロックのビットプレーンが有意かまたはminBitNumberよりcurrentBitNumberが小さくなるまで反復される。
【0157】
ステップ1012で、ビットプレーンが有意であることを表わすように、符号化表現には1が出力される。ステップ1014では、DCサブバンドが符号化される。ステップ1016では、ブロックの細部が、パラメータJ,currentBitNumber,minBitNumberを用いて符号化される。ステップ1018では、実行が呼び出し手順に戻る。つまり、ブロックが有意であれば、ステップ1012,1014,1016が実行され、(一般化)クワドツリー・セグメンテーションを用いてminBitNumberより大きなMSB番号を有する全ての係数を見付けようとする。ブロックが有意な場合には、DCサブバンド係数と残りの係数から構成されレベルJに対して「ブロック細部」と呼ばれるブロックの、2個の「サブブロック」に分割される。これは全ての低いレベルでレベルJのブロックについての高周波情報を表わすためである。
【0158】
DCサブバンド符号化についての図30のステップ1014が図32のフロー図で詳細に図示してある。つまり、図32はcurrentBitNumberとminBitNumberパラメータを使用するサブバンドまたはサブブロックの符号化処理を示している。ステップ1202で処理が始まる。決定ブロック1204では、currentBitNumberがminBitNumberより小さいか判定するチェックを行なう。決定ブロック1204が真(イエス)を返したなら、処理はステップ1206に続く。ステップ1206では、実行が呼びだし手順に戻る。それ以外の場合、決定ブロック1204が偽(ノー)を返した場合、処理は決定ブロック1208に進む。
【0159】
決定ブロック1208では(サブバンドの)ブロックサイズが1×1画素か調べるチェックを行なう。決定ブロック1208が真(イエス)を返した場合、処理はステップ1210に進む。ステップ1210では、1×1画素が符号化される。これは、必要なら符号ビットに続けて、currentBitNumberとminBitNumberを含め、これらの間にあるビットを出力することによる。処理はステップ1212で呼びだし手順に戻る。それ以外の場合、決定ブロック1208が偽(ノー)を返したなら、処理は決定ブロック1214に進む。
【0160】
決定ブロック1214では、(サブバンドの)ブロックが有意か調べるチェックを行なう。決定ブロック1214が偽(ノー)を返した場合、処理はステップ1216に進む。ステップ1216では、符号化表現に0が出力されcurrentBitNumberがデクリメントされる。処理は決定ブロック1204に続く。それ以外の場合で、決定ブロック1214が真(イエス)を返したなら、処理はステップ1218に進む。
【0161】
ステップ1218では、(サブバンド)ブロックが有意であることを表わすよう1が符号化表現に出力される。ステップ1220では、(サブバンドの)ブロックが4個のサブブロックに分割される。ステップ1222では、図32の処理に再帰的呼び出しを行ない、currentBitNumberとminBitNumberを用いて各々のサブブロックを符号化する。ステップ1224では、実行が呼び出し手順に戻る。
【0162】
つまり図32に図示した処理では、サブバンドまたはそのサブブロックが符号化される。最大のMSB番号は前述のように分離される。サブブロックが1つの画素だけで構成される場合、単一の係数として符号化される。それ以外の場合、currentBitNumberがデクリメントされて、currentBitNumberがminBitNumberより小さくなるまで、またはサブバンド(サブブロック)が有意になるまで符号化表現には0が出力される。サブバンド(サブブロック)が有意な場合、4個の(できるだけ等しくなるように)サブブロックに分割され、これらがさらに符号化される。単一の係数、例えばDC係数は、currentBitNumberからMINBINNへ係数ビットを出力することにより符号化される。また、符号は係数ビットの幾つかが非ゼロの場合にだけ出力するのが望ましい。
【0163】
ブロック細部を符号化するための図30のステップ1016は図31のフロー図に図示してある。ステップ1102で処理が始まる。決定ブロック1104では、currentBitNumberがminBitNumberより小さいか判定するチェックを行なう。決定ブロック1104が真(イエス)を返した場合、ステップ1106で実行は呼び出し手順に戻る。それ以外の場合、決定ブロック1104が偽(ノー)を返したならには、処理は決定ブロック1108へ進む。
【0164】
決定ブロック1108では、ブロック(細部)が有意か判定するチェックを行なう。決定ブロック1108が偽(ノー)を返した場合、処理はステップ1110に進む。ステップ1110では、符号化表現に0が出力されcurrentBitNumberがデクリメントされる。処理は決定ブロック1104に進む。それ以外の場合には、決定ブロック1108が真(イエス)を返したなら、処理はステップ1112に進む。
【0165】
ステップ1112では、ブロック(細部)が有意であることを表わすよう符号化表現に1が出力される。ステップ1114では、ハイ−ロー(HL)、ロー−ハイ(LH)、ハイ−ハイ(HH)周波数サブバンドの各々が符号化される。各々の解像度のHL,LH,HH周波数サブバンドは共通にACサブバンドと呼ばれる。これらのサブバンドの各々は図32の処理にしたがって符号化される。ステップ1116では、(ブロック細部が存在する場合)図31に図示してある処理への再帰的呼び出しにより、パラメータJ−1,currentBitNumber,minBitNumberを用いてブロック細部が符号化される。ステップ1118で実行は呼び出し手順に戻る。
【0166】
このように、レベルJでのブロック細部は最大の係数のMSB番号を最初に分離するように処理される。これはcurrentBitNumberをデクリメントしてブロックが有意になるまでゼロを出力することにより行なう。ブロックは次にレベルJでの3個の高周波サブバンドとレベルJ−1について(J−1が0より大きい場合)ブロック細部に分割される。この分割アプローチはいわゆる1/f形式のスペクトルモデルにより誘導される。
【0167】
他の「画像処理方法A」法での復号処理は図29から図32を参照して説明した符号化処理に倣うことにより実現できる。
【0168】
したがって「画像処理方法A」は、画像を記憶するか送信するかのいずれか或いは両方のために表現が適しているような効率的かつ柔軟性のある方法でデジタル画像データを表現するための方法ならびに装置を提供する。符号化技術は一般に変換係数のアレイを表わすために使用でき、またディスクリート・ウェーブレット変換ドメインにおいて画像を表現することにより効率的な表現を提供するために使用できる。さらに詳しくは、実施例は入力画像から取得した変換係数のブロックの先行するゼロを表現する(または符号化する)方法ならびにその装置を提供する。本技術は、任意のサイズのコードで元の画像の良好な再現を与える点に関してと、高速な復号処理を提供する点に関して効率的である。さらに、本技術は線形変換から得られた係数がエントロピー符号化を使用することなく独立して符号化される点で柔軟性がある。実施例の有利な側面としては符号化の深さ第1の性質が挙げられる。さらに、サブバンドを符号化する場合、本発明の有利な側面には各々のサブバンドを別々に階層符号化することが含まれる。
【0169】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のパーソナル・コンピュータ・システムの構成例を示す図である。
【図2】図1のシステムの概要ブロック図である。
【図3】図1および図2の構成を包含するハードウェアならびにソフトウェアを含むサムネイル管理システムを示す図である。
【図4】ひとつの実施例による画像をズームアップまたはズームダウンする最初と最後の段階を示す図である。
【図5A】ズームアップする場合の画像の中間段階の例を示す図である。
【図5B】ズームアップのための別の構成を示す図である。
【図5C】ズームアップのための別の構成を示す図である。
【図6】ズームダウンする場合の画像の中間段階の例を示す図である。
【図7A】一般化した実施例によるズーミング処理でのステップを模式的に示す図である。
【図7B】一般化した実施例によるズーミング処理でのステップを模式的に示す図である。
【図8】22個のサムネイルを6グループにした模式図で、各グループはそれぞれの収容領域にあり、収容領域のひとつが伸縮され実施例のアスペクト比ズーミング処理によりレイアウトされる様子を示す図である。
【図9】実施例によるアスペクト比ズーミング処理にしたがって図8のサムネイルのグループのスケーリングを示す模式図である。
【図10】最大限に表示可能な領域のアスペクト比とは異なるアスペクト比を有する収容領域を用いる不利な側面を示す図である。
【図11】最大限に表示可能な領域のアスペクト比とは異なるアスペクト比を有する収容領域を用いる不利な側面を示す図である。
【図12】最大限に表示可能な領域のアスペクト比とは異なるアスペクト比を有する収容領域を用いる不利な側面を示す図である。
【図13】実施例の処理により最大限表示可能な領域と同じアスペクト比を有するそれぞれの収容領域で、図8のサムネイルの幾つかのグループのレイアウトおよびスケーリングを表わす模式図である。
【図14】実施例の処理に従い最大限表示可能な領域と同じアスペクト比をそれぞれが有し、それぞれの収容領域に構成された4個のサムネイルグループの代表例を示す表示画面の写真である。
【図15】図14の収容領域のひとつのアスペクト比ズーミングを示し、親収容領域と最大限表示可能な領域の両方と同じアスペクト比を有する(部分)収容領域に構成されたサムネイルの(サブ)グループを表示する表示画面の写真である。
【図16】好適実施例による処理を示すフロー図である。
【図17A】図14および図15の収容領域に適用される図4から図7の高速ズーム処理を示す図である。
【図17B】図14および図15の収容領域に適用される図4から図7の高速ズーム処理を示す図である。
【図17C】図14および図15の収容領域に適用される図4から図7の高速ズーム処理を示す図である。
【図17D】図14および図15の収容領域に適用される図4から図7の高速ズーム処理を示す図である。
【図18】別の実施例によるサムネイルの符号化を示すフロー図である。
【図19】別の実施例によるサムネイルのスケーリングを示すフロー図である。
【図20】図1から図9、および図13から図19の実施例の組合せによる使用を示す図である。
【図21】図1から図9、および図13から図19の実施例の組合せによる使用を示す図である。
【図22】「画像処理方法A」処理による画像表現技術を示す高レベルでのブロック図である。
【図23】「画像処理方法A」処理による分割を示す略図である。
【図24】「画像処理方法A」処理による画像の表現または符号化の方法を示すフロー図である。
【図25】図24での領域のコーディングステップを示す詳細なフロー図である。
【図26】図24の方法にしたがって作成した画像のコード表現の復号方法を示すフロー図である。
【図27】図26における領域を復号するステップを示した詳細なフロー図である。
【図28A】図24から図26の符号化および復号方法にしたがった2次元8計数領域の処理を示す略図である。
【図28B】図24から図26の符号化および復号方法にしたがった2次元8計数領域の処理を示す略図である。
【図28C】図24から図26の符号化および復号方法にしたがった2次元8計数領域の処理を示す略図である。
【図28D】図24から図26の符号化および復号方法にしたがった2次元8計数領域の処理を示す略図である。
【図29】別の「画像処理方法A」の方法による画像の表現または符号化方法を示すフロー図である。
【図30】別の「画像処理方法A」の方法による画像の表現または符号化方法を示すフロー図である。
【図31】別の「画像処理方法A」の方法による画像の表現または符号化方法を示すフロー図である。
【図32】別の「画像処理方法A」の方法による画像の表現または符号化方法を示すフロー図である。
Claims (9)
- ディスプレイデバイス上で画像をズーミングする方法であって、
第1の所定のサイズで第1の画像を表示するステップと、
所定の画像サイズに前記第1の画像を拡大または縮小するステップと、
前記拡大または縮小した画像の少なくとも1つを表示するステップと、
第2の所定の画像サイズで第2の画像を表示するステップと
を含み、
前記拡大または縮小は前記第1の画像の画素を操作することにより前記第1の画像のサイズを調節することを含み、
前記拡大は、少なくとも1つの画素値を提供するように画素のグループの値を数学的に操作することと、前記少なくとも1つの画素値を複製することを含むこととを特徴とする方法。 - 前記第1の画像は符号化されたフォーマットでメモリー記憶手段に記憶され、前記表示するステップはさらに表示のために前記第1の画像の復号を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記第2の画像は符号化されたフォーマットでメモリー記憶手段に記憶され、前記表示するステップはさらに表示のために前記第2の画像の復号を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記符号化フォーマットは圧縮画像フォーマットであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の方法。
- 前記圧縮画像フォーマットはウェーブレット符号化技術により実現されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 前記圧縮画像フォーマットはJPEG符号化技術により実現されることを特徴とする請求項4に記載の方法。
- 前記縮小は、少なくとも1つの画素値を提供するように画素のグループを数学的に操作することと、前記1つの画素値を前記グループに含まれるより小さい限られた個数の画素に割り当てることとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- ディスプレイデバイス上に表示するために画像をズーミングするための装置であって、
第1の所定のサイズで前記画像の第1の表現を表示するための手段と、
前記第1の表現を少なくとも1つのさらに所定のサイズに拡大または縮小するための手段と、
前記拡大または縮小した表現を前記更なる所定のサイズの各々で表示するための手段と、
前記画像の第2の表現を第2の所定のサイズで表示するための手段とを含み、
前記拡大または縮小は前記第1の画像の画素を操作することにより前記第1の画像のサイズを調節することを含み、
前記拡大は、少なくとも1つの画素値を提供するように画素のグループの値を数学的に操作することと、前記少なくとも1つの画素値を複製することを含むこととを特徴とする装置。 - ディスプレイデバイス上に表示する画像をズーミングするためのコンピュータ・プログラムが記録された、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体であって、
第1の所定のサイズで前記画像の第1の表現を表示するための手段と、
前記第1の表現を少なくとも1つのさらに所定のサイズに拡大または縮小するための手段と、
前記拡大または縮小した表現を前記更なる所定のサイズの各々で表示するための手段と、
前記画像の第2の表現を第2の所定のサイズで表示するための手段としてコンピュータを機能させ、
前記拡大または縮小は前記第1の画像の画素を操作することにより前記第1の画像のサイズを調節することを含み、
前記拡大は、少なくとも1つの画素値を提供するように画素のグループの値を数学的に操作することと、前記少なくとも1つの画素値を複製することを含むこととを特徴とするコンピュータ・プログラムが記録された、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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