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JP4185079B2 - 内燃機関用制御装置 - Google Patents
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JP4185079B2 - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関への吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段を備えた内燃機関用制御装置において、気筒の吸気弁が閉じきった時点の筒内圧力および筒内に吸引された吸入空気量を、燃料噴射を開始するよりも前に推定するようにした内燃機関用制御装置に関するものである。
内燃機関の筒内への吸入空気量算出の方法として、従来より、圧力センサやエアフローセンサなどを設置し、その検出値から吸入空気量を算出することが知られている。
この場合、センサ類具備によるコストがかかる。特に気筒毎にスロットルを設置した多連スロットルシステムにおいては、センサ類も気筒毎に設置することとなり、よりコスト高となる。
そこで、圧力センサやエアフローセンサなどを使用すること無しに筒内への吸入空気量を推定し、燃料量制御を実施するものとして、例えば、特開平5−222998号公報(以下、特許文献1という。)に示されるような内燃機関の吸気状態検出装置が提案されている。
この特許文献1に記載のものは、スロットル弁、吸気弁、排気弁をオリフィスとみなすことで、オリフィスの流路面積とオリフィスの上流、下流の圧力から流体力学の式に基づいて、オリフィス部を通過する空気量(オリフィス通過流量)を推定する。推定したスロットル部通過流量と吸気弁通過流量から新たなスロットル下流圧力を、吸気弁通過流量と排気弁通過流量から新たな筒内圧力を推定し、次回各通過流量推定に使用する。これをクランク角に従って逐次実施することでスロットル下流圧力、筒内圧力、そして筒内への吸気流入出量積算による吸入空気量を推定する。これにより圧力センサやエアフローセンサなどを使用すること無しに筒内への吸入空気量を推定し燃料量制御を実施することが出来ると記載されている。
特開平5−222998号公報
一般的に内燃機関の当該気筒の燃料噴射を開始する時期は、シリンダへの吸引時間、燃料の霧化に掛かる時間を考慮して、当該気筒の吸気弁が閉じきる時点に対して2行程程度前までに設定されており、このことは、当該気筒の燃料噴射を開始する時期に対して2行程程度先の筒内への吸入空気量を推定する必要があることを示している。
しかし上記の従来技術では、クランク角に従ってリアルタイムでのスロットル下流圧力、筒内圧力、筒内への吸気流入出量の推定を実施するものであるので、燃料噴射制御に使用する吸入空気量は当該気筒が吸気行程を完了する2行程前に吸気行程を完了した他気筒の吸入空気量を使用する等しなければならない。
前記制御を、図1を参照して説明する。
図1は、4気筒エンジンにおける各気筒の行程表(横軸:時間、縦軸:気筒ナンバー)を示している。図1内の記号等は、図1の右側に記載している凡例の通りである。
第4気筒の燃料噴射時期αを例にとって前記制御を説明する。
第4気筒の燃料噴射時期αで噴射する燃料は、第4気筒の吸気行程βで筒内に吸引されるので、第4気筒の吸気行程βでの吸入空気量を基に燃料制御を実施するのが望ましい。しかし、図1から分かるように、第4気筒の吸気行程βよりも前に第4気筒の燃料噴射時期αがくるので、第4気筒の燃料噴射時期αで第4気筒の吸気行程βを基に燃料制御することができない。よって、従来技術では第1気筒の吸気行程γで推定した吸入空気量を基に第4気筒の燃料噴射時期αでの燃料制御を実施している。
この場合、特に過渡運転時でスロットル流路面積が急激に変化する等すれば、図2に示すように、実際の吸入空気量と燃料量算出で使用する吸入空気量とのずれが大きくなり、排ガスや燃費、ドライバビリティ等に悪影響を与えてしまう。
また、上記従来技術では、スロットル下流圧力、筒内圧力、筒内への吸気流入出量の推定に際し、スロットル弁、吸気弁、排気弁の計3箇所の通過流量推定を実施するため、その際に実施する計算負荷が大きい。内燃機関回転数が大きくなれば各部通過流量推定のための計算の許容時間が減少していくので計算負荷が大きいと推定が間に合わなくなり、それを回避するためにより高機能のコントロールユニットを設置する必要が生じる。これによりコストが高くなってしまう問題がある。
この発明は、上記のような従来装置の問題点を解消するためになされたもので、クランク角に従ってリアルタイムでのスロットル下流圧、筒内圧力、吸入空気量を推定するだけでなく、当該気筒の燃料噴射を開始する時期までに、クランク角に先駆けて当該気筒の吸気弁が閉じきった時点のスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量を推定することで、推定した当該気筒への吸入空気量を使用して高精度な燃料噴射制御を実施することのできる内燃機関用制御装置を提供することを目的とする。
また、スロットル部、吸気弁、排気弁の計3箇所の通過流量推定を実施するのではなく、スロットル通過流量のみを推定してスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量を推定することで、計算負荷を小さくすることが可能な内燃機関用制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係わる内燃機関用制御装置は、複数の気筒を有する内燃機関の各気筒の吸気弁に一端が導通し、他端が各気筒の集合部に導通する独立吸気管の各々に、当該気筒への吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段を配設し、排気行程噴射を行うポート噴射式の内燃機関用制御装置において、吸入空気量制御手段の上流から吸気弁までの吸気通路をモデル化した吸気弁閉モデルと、吸入空気量制御手段の上流から容積変化を考慮した筒内までの吸気通路をモデル化した吸気弁開モデルの2つの吸入空気量推定モデルと、吸入空気量制御手段の流路面積を検出する流路面積検出手段と、吸入空気量制御手段の下流の圧力を検出する下流圧力検出手段と、内燃機関回転数検出手段を備え、前記2つの吸入空気量推定モデルと、吸入空気量制御手段の上流圧力と下流圧力と、吸入空気量制御手段の流路面積と、内燃機関回転数と、筒内容積と、吸入空気温度を用いて、今回噴射される燃料が当該気筒へ吸引されたあとに当該気筒の吸気弁が閉じきった時点の筒内圧力及び筒内に吸引された吸入空気量を、今回の燃料噴射を開始する時期までに推定するよう構成したものである。
この発明の内燃機関用制御装置によれば、当該気筒の燃料噴射を開始する時期までにクランク角に先駆けて当該気筒の吸気弁が閉じきった時点の吸入空気量を推定できるため、前記吸入空気量を基に、特に内燃機関の過渡運転時において、高精度な燃料噴射制御を実施することができる。
また、従来技術のようにスロットル部、吸気弁、排気弁の計3箇所の通過流量推定を実施するのではなく、スロットル部通過流量のみを推定して吸入空気量を推定する計算モデルを使用ことで、吸入空気量を推定する際の計算負荷が小さくなり、低コストの演算装置での吸入空気量推定が実施できる。
この発明では、従来技術のように流体力学の式を基にクランク角に従って所定周期毎にリアルタイムでのスロットル下流圧、筒内圧力、吸入空気量を推定する制御(以下、リアルタイム推定制御と称す)を実施するだけでなく、クランク角に先駆けて、燃料噴射を開始する時期までに吸気弁が閉じきった時のスロットル下流圧、筒内圧力、吸入空気量を予測推定する制御(以下、予測推定制御と称す)も実施する。
リアルタイム推定制御及び予測推定制御での任意のクランク角におけるスロットル下流圧力は、例えば下記の式1のような漸化式で推定される。
Figure 0004185079
つまり、任意のクランク角CA―△CAでのスロットル下流圧力は、CAでのスロットル下流圧力を推定するための基礎となる。
予測推定制御は、燃料噴射を開始する時期より前の所定時期(以下、所定時期Aと称す)から吸気弁が閉じきった時点のスロットル下流圧、筒内圧力、吸入空気量を即座に推定することを目的とし、スロットル上流圧力と下流圧力、スロットル流路面積、筒内容積、内燃機関回転数、吸入空気温度から流体力学の式に基づいた式1のような漸化式を、クランク角に先駆けて吸気弁が閉じきった時点に達するまで繰り返すことで、吸気弁が閉じきった時点のスロットル下流圧、筒内圧力、吸入空気量の推定を完了させる。
以降では、便宜上、予測推定制御でのスロットル下流圧力と筒内圧力を、それぞれ予測推定下流圧、予測推定筒内圧力と称し、さらに吸気弁が閉じきった時点の予測推定下流圧、予測推定筒内圧力を燃料制御用下流圧、燃料制御用筒内圧力と称す。そして燃料制御用筒内圧力と吸気弁が閉じきった時点の筒内容積と吸入空気温度から推定される吸入空気量を燃料制御用吸入空気量と称す。また、リアルタイム推定制御でのスロットル下流圧力と筒内圧力を、それぞれ推定下流圧、推定筒内圧力と称す。
実際のスロットル下流圧力と推定下流圧と予測推定下流圧の関係をイメージ図にしたものを図3に示す。
図3は多連スロットルシステムを想定しており、上段図はクランク角と実際のスロットル下流圧力の関係、中段図はクランク角とNサイクルにおける推定下流圧及び予測推定下流圧の関係、そして下段図はクランク角とN+1サイクルにおける推定下流圧の関係を示したものである。
図3に示されるように、リアルタイム推定制御により所定周期毎に推定下流圧力を推定する一方で、所定時期Aから燃料噴射を開始する時期までに予測推定制御によって燃料制御用下流圧を推定する。
そして、予測推定制御を開始するために所定時期Aでのスロットル下流圧力が必要であるが、これは図3で示したようにリアルタイム推定制御で推定する、もしくは各気筒のスロットル下流部に圧力センサを具備したものであって、クランク角が当該気筒の所定時期Aに到達したときに圧力センサ等から取得したスロットル下流圧力値を使用する。
そして、従来技術では、スロットル弁、吸気弁、排気弁の3箇所の通過流量を推定してスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量等を推定していたのに対して、この発明ではスロットル部通過流量のみを推定してスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量等を推定することで計算負荷を小さくする。
具体的には多連スロットルシステムにおいて、スロットル上流から吸気弁までの吸気通路をモデル化した吸気弁閉モデルと、スロットル上流から容積変化を考慮した筒内までの吸気通路をモデル化した吸気弁開モデル、の2つの吸入空気量推定モデルを使用する。
吸気弁閉モデルは吸気弁が閉じているときの、そして吸気弁開モデルは吸気弁が開いているときのスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量等を推定するために使用する。
なお、各気筒の吸気管が集合する通路内にスロットルを設置して内燃機関の吸入空気量を制御する一般的な集合部スロットルシステムでは、スロットル上流から容積変化を考慮した各筒内までの吸気通路をモデル化した集合部スロットルシステムモデルを使用する。
また、燃料制御用下流圧、燃料制御用筒内圧力、燃料制御用吸入空気量推定時等で使用する大気圧、吸入空気温度をセンサから取得し、その値を使用することにより、より高精度の燃料制御用下流圧、燃料制御用筒内圧力、燃料制御用吸入空気量推定を実施できる。
以下、実施の形態に基づき詳細に説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1は、気筒毎にスロットルを設置した多連スロットルシステムにおける本発明の適用の一例である。実施の形態1では、リアルタイム推定制御による所定時期Aでの推定下流圧の推定と、所定時期Aでの推定下流圧を基にした予測推定制御による燃料制御用吸入空気量の推定を行う。
また実施の形態1では、推定下流圧や燃料制御用吸入空気量の推定において、スロットル上流から吸気弁までの吸気通路をモデル化した吸気弁閉モデルと、スロットル上流から容積変化を考慮した筒内までの吸気通路をモデル化した吸気弁開モデルを使用する。
吸気弁閉モデルと吸気弁開モデルは、スロットル上流圧力と下流圧力及び筒内圧力、スロットル流路面積、筒内容積、内燃機関回転数、吸入空気温度から流体力学の式に基づいてスロットル通過流量を推定し、推定したスロットル通過流量と筒内容積変化から新たなスロットル下流圧力及び筒内圧力を推定する計算を実施する。
つまり、従来技術のようにスロットル部、吸気弁部、排気弁部の3ヶ所の通過流量を計算するのではなく、スロットル部のみの通過流量を計算することで計算負荷を小さくする。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図4は、この発明の実施の形態1による内燃機関用制御装置の全体構成の一例を示す概略図である。図4は多連スロットルシステムであり、代表的に第1気筒のみ示したが、エンジンの第2〜4気筒も同様に構成されている。
図4において、エンジンには、気筒毎に吸気量を制限するスロットル弁1、燃料噴射弁2、吸気弁3、排気弁4、エンジン本体部にクランク角センサ5が設けられている。
スロットル弁1は、スロットル弁1毎に設置されたスロットルアクチュエータ6で駆動し、スロットルコントロールユニット7により、スロットルアクチュエータ6へスロットル開度制御信号を送ることでスロットル弁1は電子制御される。
スロットルアクチュエータ6にはスロットル開度を検出するセンサ(以下、TPSと称す)が具備され、スロットル開度検出信号をスロットルコントロールユニット7へ送信する。なお、実施の形態1において、スロットルコントロールユニット7はスロットルアクチュエータ6毎に設置され、各スロットル弁1は個別に制御されるものとする。
スロットルコントロールユニット7には、スロットルアクチュエータ6からスロットル開度検出信号、そしてエンジンコントロールユニット8からエンジン回転数信号、クランク角信号、目標吸入空気量信号が入力される。そして、スロットルコントロールユニット7からスロットルアクチュエータ6へスロットル開度制御信号、エンジンコントロールユニット8へ燃料制御用吸入空気量信号が出力される。
スロットルコントロールユニット7では、スロットル開度検出信号と燃料制御用吸入空気量と目標吸入空気量信号から目標スロットル開度の決定と、エンジン回転数信号とクランク角信号等から燃料制御用吸入空気量等の推定処理が実施される。
なお、図4において、スロットル下流圧とはスロットル下流部9の圧力、筒内圧力とはシリンダ10内の圧力のことである。
エンジンコントロールユニット8には、アクセルポジションセンサからアクセル踏み込み量検出信号、クランク角センサ5からクランク角検出信号が入力される。
そして、エンジンコントロールユニット8から各気筒の燃料噴射弁2へ燃料噴射制御信号が出力される。なお、燃料噴射弁2は気筒別に独立で噴射するものとする。
エンジンコントロールユニット8では、クランク角検出信号からエンジン回転数とクランク角の検出、アクセル踏み込み量と燃料制御用吸入空気量等から目標吸入空気量の決定、燃料制御用吸入空気量と目標空燃比等から燃料噴射量の決定がなされる。
ところで、従来の技術では、スロットル弁、吸気弁、排気弁の3箇所の通過流量を推定してスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量等を推定していたのに対して、この発明ではスロットル部通過流量のみを推定してスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量等を推定することで計算負荷を小さくすることを達成するために、多連スロットルシステムにおいて、スロットル上流から吸気弁までの吸気通路をモデル化した吸気弁閉モデル(図5)と、スロットル上流から容積変化を考慮した筒内までの吸気通路をモデル化した吸気弁開モデル(図6)の、2つの吸入空気量推定モデルを吸気弁の状態を判断して切り替えて使用する。
そこで実施の形態1で使用する吸気弁閉モデル、吸気弁開モデルについて、図5、図6を参照して説明する。
図5において、吸気弁閉モデルは、吸気弁が閉じている状態におけるスロットル通過流量の推定とスロットル下流圧力、吸入空気量等の推定を実施するためのモデルで、スロットル上流部とスロットル開口部、そしてスロットル部〜吸気弁までのスロットル下流部から形成され筒内は考慮しない。
スロットル上流部は、スロットル上流圧力Pと吸入空気温度Tで構成される。
スロットル開口部は、スロットル流路面積ATから構成され、スロットル開口部を通過する吸入空気は、スロットル上流圧力P1とスロットル下流圧力P2から圧力を受ける。
スロットル下流部は、スロットル下流圧力P2とスロットル下流容積V2と吸入空気温度T1から構成される。
なおスロットル上流圧力Pは略大気圧として取り扱い、吸入空気温度Tは全域で一定として取り扱う。
図5の吸気弁閉モデルにおけるスロットル通過流量の推定は、流体力学の式を基に以下の式から推定される。
Figure 0004185079
式(2)、(3)は、スロットルを通過する吸入空気の速度が音速となるか否かの指標であるスロットル上流と下流の圧力比から場合分けしており、式(2)はスロットルを通過する吸入空気の速度が音速未満となる条件のときの、式(3)は音速となる条件のときの単位時間当りスロットル通過流量である。
上記の単位時間当りスロットル通過流量と、所定周期と、スロットル下流圧力P2と、スロットル下流容積V2と、吸入空気温度T1から、気体の状態方程式を使って所定周期後のスロットル下流圧力を推定する。推定したスロットル下流圧力は、さらに所定周期後のスロットル下流圧力を推定する際の基礎とする。上記の処理を所定周期毎に実施して、吸気弁が開き始める時点に達したところで吸気弁開モデルに切り替える。
図6の吸気弁開モデルは、吸気弁が開いている状態におけるスロットル通過流量の推定とスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量等の推定を実施するためのモデルで、スロットル上流部とスロットル開口部、スロットル部〜吸気弁までのスロットル下流部と、クランク角に従って容積が変化する筒内から形成される。
スロットル上流部とスロットル開口部とスロットル下流部に関しては、スロットル吸気弁閉モデルと同じ構成であり、吸入空気温度も同様に全域で一定とする。
筒内は、筒内圧力P3と筒内容積V3と吸入空気温度T1から構成され、筒内容積V3はクランク角に従って変化する。そして、筒内圧力P3は吸気弁が開き始める時点を除いてスロットル下流圧力と平衡(P23(P2=P3))しているものとする。
吸気弁が開き始める時点のスロットル通過流量を推定する場合、まず吸気弁が開き始める時点のスロットル下流圧力と筒内圧力が平衡したときの圧力を推定する必要がある。
この理由は、吸気弁が開く直前は排気行程なので筒内は略大気圧であり、この状態で吸気弁が開くと、略大気圧の筒内と負圧になっているスロットル下流部が連通状態となり下流圧と筒内圧力が平衡状態になるからである。圧力平衡後のスロットル下流圧力及び筒内圧力は、気体の状態方程式を基に以下の式から推定される。
Figure 0004185079
なお吸気弁が開き始める時点の筒内圧力は略大気圧となっているので、P3ーIVO
の値はスロットル上流圧力Pと等しいものとする。
また、吸気弁開モデルでスロットル通過流量の推定を実施するにあたり、吸気弁閉モデルと扱いが異なるところは、筒内容積の変化によりスロットル下流圧力及び筒内圧力が変化するので、それを考慮する必要があることである。そこで、スロットル通過流量の推定の際に、まず所定周期の間にスロットルからの流量がないと仮定した上で筒内容積の変化したときのスロットル下流圧力及び筒内圧力を推定(下記の式(5))し、推定したスロットル下流圧力及び筒内圧力を基にスロットル通過流量を推定(下記の式(6)、(7))する。
Figure 0004185079
上記式(6)、(7)は前出の式(1)、(2)と同様の式である。なお、吸気弁が開き始める時点では式(4)でP23_IVOを推定した上で、それを式(5)におけるP23_oldとして単位時間当りスロットル通過流量の推定をする。
上記の単位時間当りスロットル通過流量と、所定周期と、現時点(スロットルからの流量
がないと仮定したとき)のスロットル下流圧力及び筒内圧力P’23_oldと、スロットル下流容積Vと現時点の筒内容積V3_newの和と、吸入空気温度T1から、気体の状態方程式を使って現時点のスロットル下流圧力及び筒内圧力を推定する。推定したスロットル下流圧力及び筒内圧力は、さらに所定周期後のスロットル下流圧力及び筒内圧力を推定する際の基礎とする。
上記の処理を所定周期毎に実施して、吸気弁が閉じきる時点に到達したところで筒内圧
力と筒内容積と吸入空気温度から気体の状態方程式を使って筒内への吸入空気量を推定後、
吸気弁閉モデルに切り替える。
次にスロットルコントロールユニット7で行われる吸入空気量推定フロー1について説明する。図7〜図14は吸入空気推定フロー1のフローチャートを示している。
吸入空気量推定フロー1では、上記に記載したとおり図5、図6の吸気弁閉モデル、吸気弁開モデルを使用することとする。
また、スロットルコントロールユニット7に、スロットル上流圧力P1(=定数)、吸気温度T(=定数)値、さらにクランク角をパラメータとした吸気弁のバルブタイミングマップ(図15:吸気弁開閉の判定に使用)を組み込んでおく。
吸入空気量推定フロー1は、クランク角基準の所定周期ΔCA毎にエンジンコントロールユニット8からスロットルコントロールユニット7へ送られるトリガーを受けたときに実施し、予測推定制御によって予測推定下流圧及び予測推定筒内圧力と燃料制御用吸入空気量、そしてリアルタイム推定制御によって推定下流圧及び推定筒内圧力を推定する。
吸入空気量推定フロー1は予測推定制御を実施する制御ロジック(図12〜図14)と、リアルタイム推定制御を実施する制御ロジック(s1、s2、s4〜s20ステップの制御ロジック(図7、図8))から構成される。
予測推定制御及びリアルタイム推定制御では、上記式(2)〜(7)と気体の状態方程式を使用して予測推定下流圧や燃料制御用吸入空気量等を算出する。
吸入空気量推定フロー1内では、上記式(2)、(3)、(6)、(7)で示した単位時間当りスロットル通過流量と気体の状態方程式を基に、△CA前から現時点までのスロットル通過流量により変化するスロットル下流圧力を下記の式から算出する。
Figure 0004185079
また上記式(4)で説明したように、吸気弁が開き始める時点のスロットル通過流量を推定する場合、まず吸気弁が開き始める時点のスロットル下流圧力と筒内圧力が平衡したときの圧力を推定する必要がある。吸入空気量推定フロー1内では、式(4)を基にした下記の式から平衡したときの圧力を算出する。
Figure 0004185079
さらに式(5)で示したように、吸気弁開モデルでスロットル下流圧力及び筒内圧力などを算出する際に、△CA間でスロットルからの流量がないと仮定した上で筒内容積が変化した後のスロットル下流圧力及び筒内圧力を算出する必要がある。
吸入空気量算出フロー1では筒内容積が変化した後のスロットル下流圧力及び筒内圧力を下記の式(10)により算出する。
Figure 0004185079
上記の式(8)〜(10)を吸気弁閉モデル(式(8)のみ)と吸気弁開モデル(式(8)、(10)、そして吸気弁開き始め時点で式(9))で使い分けて、スロットル下流圧力及び
吸気弁が開いている時の筒内圧力を推定、または予測推定する。
なお、予測推定により推定される燃料制御用筒内圧力と筒内容積と吸入空気温度から、気
体の状態方程式を使って吸気弁が閉じきった時点で筒内に吸引した吸入空気量を予測推定
することが出来る。
以下、ステップ毎に説明する。なお、吸入空気量算出フロー1内では式(8)〜(10)における現時点のクランク角をCA1、計算周期を△CA1とおいてCA1、△CA1に値を代入するものとする。
まず、s1ステップにてエンジンが作動中か如何かを確認し、作動中ならばs2ステッ
プへ、停止しているならばs3ステップへ進む。
エンジンが停止している場合、スロットルを介して吸気流量がスロットル下流容積にたまるので、スロットル下流圧力が大気圧まで回復する。そこでs3ステップでは、スロットル上流圧力が略大気圧なので(P2_old=P1)を実施したあと、吸入空気量算出フロー1を終了し、次のトリガーを受けるまで待機する。
s1ステップからs2ステップに進んだ場合、エンジンコントロールユニット8からクランク角、エンジン回転数、スロットルアクチュエータ6からスロットル開度を読み込み、s4ステップへ進む。
s4ステップでは、吸気弁のバルブタイミングマップ(図15)を参照することにより、現時点(クランク角CA)で吸気弁が閉じているか否かを判定する(以下、吸気弁が開き始める時点をIVO、吸気弁が閉じきった時点をIVCと称す)。
吸気弁が閉じている場合はs5ステップへ進み、吸気弁が開いている場合はs12ステップ(図8)へ進む。
s5ステップへ進んだ場合、s4ステップと同様にして前サイクル(=CA−△CA)で吸気弁が閉じていたか如何かを判定する。
閉じていればs6ステップへ、開いていればs8ステップへ進む。
s6ステップに進んだ場合、s7ステップまでで吸気弁閉モデルを使ってリアルタイム推定制御により推定下流圧を算出する。
まずs6ステップにて、△CA1=△CAとCA1=CAを実施して、s7ステップに進む。
s7ステップでは吸気弁閉モデル計算を実施する。吸気弁閉モデル計算は図10に示している通りs23〜28ステップで構成される。
まず、s23ステップでエンジン回転数と△CA1から時間項Sを算出する。その後、s24ステップで体積項V=Vを実施し、s25ステップへ進む。
s25ステップでは、(P2_old/P)と速度項マップから速度項Hを算出、s26ステップではスロットル開度と面積項マップから面積項Dを算出して、s27ステップへ進む。
s27ステップでは、式(8)からCA1での推定下流圧を算出する。
その後、s28ステップでP2_old=P2_newを実施して、s21ステップへ進む。
前サイクル(=CA−△CA)で吸気弁が開いていて現時点(=CA)で吸気弁が閉じている、つまりs5ステップからs8ステップ進んだ場合は、まずs9ステップまでで吸気弁開モデルを使ってリアルタイム推定制御によりIVCでの推定下流圧及び推定筒内圧力を算出する。それからs10ステップからs11ステップを経てs7ステップまででリアルタイム推定制御によりIVC以降の推定下流圧を算出する。
s8ステップでは、IVCでの推定下流圧及び推定筒内圧力を算出するために△CA1=IVC−(CA−△CA)とCA1=IVCを実施して、s9ステップに進む。
s9ステップでは、吸気弁開モデル計算を実施する。吸気弁開モデル計算は図11に示している通り、s29〜37ステップで構成される。
まず、s29ステップでエンジン回転数と△CA1から時間項Sを算出する。
その後、s30ステップでCA1と筒内容積マップからCA1での筒内容積V3_newを算出して、体積項Vを算出する。
s31ステップでは、式(10)を使用して吸気弁開モデルでCA1での(スロットルからの流量がないと仮定したときの)推定下流圧及び推定筒内圧力を算出する。
s32ステップでは、P2_old=2_newを実施、s33ステップでは(P2_old/P)と速度項マップから速度項Hを算出、s34ステップではスロットル開度と面積項マップから面積項Dを算出して、s35ステップへ進む。
s35ステップでは、式(8)からCA1での推定下流圧及び推定筒内圧力を算出する。
その後、s36ステップでP3_old=3_newを実施、s37ステップでP2_old=2_newを実施してs10ステップへ進む。
s10ステップでは、所定時期Aの算出を実施する。これは、エンジン回転数と所定時期Aマップ(図19:エンジン回転数をパラメータとしたマップ)から算出される。
なお、図19から分かるとおり、所定時期Aは内燃機関回転数が増加するにつれて推定処理時間確保のため予測推定制御の開始が早まる方へ所定周期△CAずつシフトさせるようにしている。所定時期Aを算出後、s11ステップへ進む。
s11ステップでは、△CA1=CA−IVCとCA1=CAを実施し、IVC以降の推定下流圧算出に備える。その後、s7ステップで吸気弁閉モデル計算を実施してCA1での推定下流圧を算出して、s21ステップへ進む。
現時点(=CA)で吸気弁が開いている、つまりs4ステップからs12ステップへ進んだ場合、まずs12ステップにて、前サイクル(=CA−△CA)ですでに吸気弁が開いていたか否かを判定する。開いていればs13ステップへ進み、閉じていればs15ステップへ進む。
s13ステップへ進んだ場合、△CA1=△CAとCA1=CAを実施し、s14ステップではs9ステップで説明した吸気弁開モデル計算を実施してCA1での推定下流圧及び推定筒内圧力を算出後、s21ステップへ進む。
前サイクル(=CA−△CA)で吸気弁が閉じていて現時点(=CA)で吸気弁が開いている、つまりs12ステップからs15ステップへ進んだ場合、s16ステップまででIVOでの推定下流圧を算出する。そして、s17〜s20ステップを経てs14ステップまででIVO以降の推定下流圧及び推定筒内圧力を算出する。
まず、s15ステップでIVOでの推定下流圧を算出するために、△CA1=IVO−(CA−△CA)とCA1=IVOを実施して、s16ステップに進む。
s16ステップでは、s7ステップで説明した吸気弁閉モデル計算を実施してIVOでの推定下流圧を算出する。
s17ステップでは、IVOと筒内容積マップからIVOでの筒内容積V3_newを算出する。
s18ステップでは、IVOでのスロットル下流圧力と筒内圧力が平衡したときの圧力を推定する。これは式9より算出される。
その後はs19ステップでP2_old=2_newを実施、s20ステップで△CA1=△CAとCA1=CAを実施した上で、s14ステップにて吸気弁開モデル計算を実施してCA1での推定下流圧及び推定筒内圧力を算出する。その後、s21ステップへ進む。
s21ステップから以降は予測推定制御を実施する。
まず、s21ステップにてCAが所定時期Aであるか否かを判定することで、予測推定制御を実施するか否かを判定する。
CA=所定時期Aであれば予測推定制御を実施するためにs22ステップに進み、そうでなければ吸入空気量算出フロー1を終了し、次のトリガーを受けるまで待機する。
s22ステップに進んだ場合、予測推定制御による燃料制御用吸入空気量算出を実施する。これは図12〜図14に示されるように、s38〜s59ステップで構成される。
まずs38、s39ステップで予測推定制御の前準備をする。s40〜s57ステップで予測推定制御によりIVCでの予測推定下流圧及び予測推定筒内圧力(=燃料制御用下流圧及び燃料制御用筒内圧力)を算出する。s58ステップで燃料制御用筒内圧力から燃料制御用吸入空気量を算出し、s59ステップを経て吸入空気量算出フロー1を終了する。
s38ステップでは、CA’=CAを実施する。CA’は予測推定制御を実施する際に使用するクランク角である。そしてs39ステップでP2_A=P2_oldを実施して現時点(=所定時期A)での推定下流圧を保存した上で、s40ステップに進む。
s40〜s57ステップはCA’がIVCに達するまでループする制御である。
まず、s41ステップでCA’= CA’+△CAを実施してCA’を△CA分進める。
s42〜s56ステップは、フローチャートを見比べて分かるとおり、CAがCA’となっていることを除いて基本的にs4〜s20ステップと同じである。
それぞれは下記のとおり対応するので詳しい説明は省略する。
「s4〜s7ステップ(前サイクル(=CA−△CA)で吸気弁が閉じていて現時点(=CA)で吸気弁が閉じている状態)」と「s42〜s45ステップ」
「s4、s12〜s14ステップ(前サイクル(=CA−△CA)で吸気弁が開いていて現時点(=CA)で吸気弁が開いている状態)」と「s42、s48〜s50ステップ」
「s4、s12、s15〜s20を経てs14ステップ(前サイクル(=CA−△CA)で吸気弁が閉じていて現時点(=CA)で吸気弁が開いている状態)」と「s42、s48、s51〜s56を経てs50ステップ」
なお、「s4、s5、s8〜s11ステップを経てs7ステップ(前サイクル(=CA−△CA)で吸気弁が開いていて現時点(=CA)で吸気弁が閉じている状態)」に関しては、予測推定制御でIVC以降の予測推定下流圧を算出する必要はないため、「s4、s5、s8〜s11ステップを経てs7ステップ」のうちのs7、s10、s11ステップにあたるステップを省いた「s4、s5、s8、s9ステップ」と「s42、s43、s46、s47ステップ」が対応する。
s40〜s57ステップのループ制御を実施してIVCでの燃料制御用下流圧及び燃料制御用筒内圧力を算出した後、s58ステップへ進む。
s58ステップでは、燃料制御用筒内圧力とIVCでの筒内容積と吸入空気温度から気体の状態方程式を使って燃料制御用吸入空気量を算出する。そして算出した燃料制御用吸入空気量をエンジンコントロールユニット8へ送信した後、s59ステップへ進む。
s59ステップでは、P2_old=2_Aを実施して、次のトリガーを受け取った後に行うリアルタイム推定制御に備える。s59ステップを処理後、吸入空気量算出フロー1を終了し次のトリガーを受け取るまで待機する。
以上の処理をエンジン動作中に気筒毎に具備されたスロットルコントロールユニット7で実施することにより、エアフローセンサや圧力センサを具備しない実施の形態1において、所定時期Aから燃料噴射を開始する時期までに、クランク角に先駆けて当該気筒の燃料制御用吸入空気量を推定することで、推定した当該気筒への燃料制御用吸入空気量を使用して高精度な燃料噴射制御を実施することができる。
そして、従来技術のようにスロットル部、吸気弁、排気弁の計3箇所の通過流量計算を実施するのではなく、スロットル部通過流量のみを計算してスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量を推定することで計算負荷を小さくすることが可能である。
また、実施の形態1では、スロットルコントロールユニット7で吸入空気量の推定を実施し、エンジンコントロールユニット8で燃料量演算を実施したシステムを示したが、当然のことながらこれらの機能をエンジンコントロールユニット8に統合して、吸入空気量の推定をエンジンコントロールユニット8で実施してもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、スロットル下流圧力を検出するセンサを設置せず、リアルタイム推定制御により所定時期Aでのスロットル下流圧力を推定した。
実施の形態2では、所定時期Aでのスロットル下流圧力を、圧力センサにより検出する。つまり、圧力センサにより検出した所定時期Aでのスロットル下流圧力を基に、実施の形態1でも実施した予測推定制御を実施することで、燃料制御用吸入空気量の推定を行う。
また、実施の形態1と同様に実施の形態2でも、推定下流圧や燃料制御用吸入空気量の推定において、計算負荷を従来技術よりも小さくするため、吸気弁閉モデルと吸気弁開モデルを使用することにより、従来技術のようにスロットル部、吸気弁部、排気弁部の3ヶ所の通過流量を計算するのではなく、スロットル部のみの通過流量を計算するようにする。
図20に、実施の形態2の全体構成図を示す。なお、図中、図4との同一符号は、同一あるいは相当部分を示すものとする。
図20は、実施の形態1と同じ多連スロットルシステムであり、代表的に第1気筒のみ示したが、エンジンの第2〜4気筒も同様に構成されている。
図20と実施の形態1の全体構成図である図4を見比べて分かるとおり、両者の違いは、スロットル下流部9に圧力センサ11が具備されているか否かである。
図20の圧力センサ11は、各スロットル下流部9に具備され、各スロットルコントロールユニット7へスロットル下流圧力検出信号を送信するものとする。
また実施の形態1と同様に、実施の形態2でも使用する吸気弁閉モデルと吸気弁開モデルに関しては、構成、式など実施の形態1と同様のため説明は省略する。
次にスロットルコントロールユニット7で行われる吸入空気量推定フロー2のフローチャートについて説明する。
図21は実施の形態2において実施する吸入空気推定フロー2のフローチャートを示している。吸入空気量推定フロー2では、実施の形態2が実施の形態1と同様に、各スロットル弁1が個別制御の多連スロットルシステムであることから、図5、図6の吸気弁閉モデル、吸気弁開モデルを使用することとする。
また、実施の形態1と同様に、スロットルコントロールユニット7にスロットル上流圧力P1の値、吸入空気温度T1の値、さらにクランク角をパラメータとした吸気弁のバルブタイミングマップ(図15)を組み込んでおく。
吸入空気量推定フロー2は、エンジンコントロールユニット8からスロットルコントロールユニット7へクランク角が所定周期A(:所定時期Aマップ(図19)から算出)に到達した時点で送られるトリガーを受けたときに実施し、予測推定制御によって、予測推定下流圧及び予測推定筒内圧力と燃料制御用吸入空気量を推定する。
吸入空気量推定フロー2は、予測推定制御を実施する制御ロジックのみで構成される。
つまり、吸入空気量推定フロー1と同様に吸入空気量推定フロー2内でも、実施の形態1で示した式(8)〜(10)と気体の状態方程式及び各種マップ(図15〜図19)を使用して、予測推定下流圧や燃料制御用吸入空気量等を算出する。
以下、ステップ毎に説明する。なお、図21において、s10ステップとs22ステップに関しては、実施の形態1のs10ステップとs22ステップと同一処理を実施する。
エンジンコントロールユニット8からトリガーを受けた後、まずss1ステップにて、エンジンコントロールユニット8からクランク角、エンジン回転数、スロットルアクチュエータ6からスロットル開度、圧力センサ11からスロットル下流圧力を読み込み、ss22ステップへ進む。
s22ステップでは、上述のとおり実施の形態1のs22ステップと同一の処理(つまり、s38〜s59ステップと同一の処理)を実施して、燃料制御用吸入空気量を算出する。
その後s10ステップでは、これも上述のとおり実施の形態1のs10ステップと同一の処理を実施して、所定時期Aを算出してエンジンコントロールユニット8に送信する。s10ステップ処理後、吸入空気量算出フロー2を終了し、次のトリガーを受け取るまで待機する。
以上の処理をエンジン動作中に気筒毎に具備されたスロットルコントロールユニット7で実施することにより、圧力センサ11を使用した燃料制御用吸入空気量の推定を実施することができる。
実施の形態2によれば、実施の形態1と比較して、気筒毎に圧力センサ11を具備しているためコスト高となる。しかし、吸入空気量推定フロー1と吸入空気量推定フロー2を見比べて分かるように、実施の形態2ではより簡単な制御ロジックで燃料制御用吸入空気量の推定を実施することができる。そして、所定時期Aでのスロットル下流圧力を圧力センサ11で検出するので、実施の形態1よりもより高精度な燃料制御用吸入空気量の推定を実施することができる。
実施の形態3.
実施の形態1、2では多連スロットルシステムにおけるこの発明の説明を行った。
実施の形態3では、集合部スロットルシステムにおけるこの発明の説明を行う。
同時に、実施の形態1、2では適用しなかった、大気圧補正、吸入空気温度補正を実施の形態3に組み組み、説明を行う。
実施の形態3では、実施の形態1と同様に、リアルタイム推定制御により所定時期Aでのスロットル下流圧力を推定した上で、予測推定制御によってクランク角に先駆けて燃料噴射を開始する時期までに燃料制御用吸入空気量の推定を行う。
また、実施の形態1、2では、推定下流圧や燃料制御用吸入空気量の推定において、計算負荷を従来技術よりも小さくするため、吸気弁閉モデルと吸気弁開モデルを使用することにより、従来技術のようにスロットル部、吸気弁部、排気弁部の3ヶ所の通過流量を計算するのではなく、スロットル部のみの通過流量を計算するようにした。
実施の形態3では、スロットル上流から容積変化を考慮した各筒内までの吸気通路をモデル化した集合部スロットルシステムモデルを使用して、従来技術のようにスロットル部、吸気弁部、排気弁部の3ヶ所の通過流量を計算するのではなく、スロットル部のみの通過流量を計算するようにして計算負荷を小さくするよう構成している。
実施の形態1、2で使用した吸気弁閉モデル、吸気弁開モデルと異なる吸入空気量推定モデルを使用するのは、集合部スロットルシステムでは、スロットル下流部で各気筒がスロットルで遮蔽されることなく導通しているので、常時いずれかの少なくとも1つの気筒の吸気弁が開いており、さらに2つ以上の気筒の吸気弁が開いている場合では、吸気弁が開いているすべての気筒の筒内容積を考慮する必要があるからである。
また実施の形態3では、リアルタイム推定制御、予測推定制御の際に使用するスロットル上流圧力と吸入空気温度をセンサ値で補正する制御も合わせて実施する。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図22は、実施の形態3の全体構成図である。図22の内燃機関用制御装置は集合部スロットルシステムであり、一例として4気筒エンジンとした。
気筒部分は、代表的に第1気筒のみ示したが、エンジンの第2〜4気筒も同様に構成されている。なお、図中、図4、図20との同一の名前かつ同一の符号を持つ構成要素は、図4、図20の構成要素と同一ものを示す。
図22において、エンジンには、吸気量を制限するスロットル弁1、気筒毎に燃料噴射弁2と吸気弁3と排気弁4が、そしてエンジン本体部にクランク角センサ5が設けられている。スロットル弁1は、スロットル弁1に設置されたスロットルアクチュエータ6で駆動し、スロットルコントロールユニット12により、スロットルアクチュエータ6へスロットル開度制御信号を送ることでスロットル弁1は電子制御される。
スロットルアクチュエータ6にはスロットル開度を検出するTPSが具備され、スロットル開度検出信号をスロットルコントロールユニット12へ送信する。
スロットルコントロールユニット12には、スロットルアクチュエータ6からスロットル開度検出信号、そしてエンジンコントロールユニット13からエンジン回転数信号、クランク角信号、目標吸入空気量信号、大気圧信号、吸入空気温度信号が入力される。
そして、スロットルコントロールユニット12からスロットルアクチュエータ6へスロットル開度制御信号、エンジンコントロールユニット13へ燃料制御用吸入空気量信号が出力される。
スロットルコントロールユニット12では、スロットル開度検出信号と燃料制御用吸入空気量と目標吸入空気量信号から目標スロットル開度の決定と、エンジン回転数検出信号とクランク角信号と大気圧と吸入空気温度等から燃料制御用吸入空気量等の推定処理が実施される。なお、図22において、スロットル下流圧とはスロットル下流部14の圧力のことである。
エンジンコントロールユニット13には、アクセルポジションセンサからアクセル踏み込み量検出信号、クランク角センサ5からクランク角検出信号、各気筒のスロットルコントロールユニット12から燃料制御用吸入空気量信号、大気圧センサ15から大気圧検出信号、温度センサ16から吸入空気温度検出信号が入力される。
なお、大気圧センサ15と温度センサ16は、スロットル弁1とエアクリーナー17の間の吸気通路内に設置するものとする。
そして、エンジンコントロールユニット13から各気筒の燃料噴射弁2へ燃料噴射制御信号、スロットルコントロールユニット12へエンジン回転数信号、クランク角信号、目標吸入空気量信号、大気圧信号、吸入空気温度信号が出力される。
なお、燃料噴射弁2は気筒別に独立で噴射するものとする。
エンジンコントロールユニット13ではクランク角検出信号からエンジン回転数とクランク角の検出、アクセル踏み込み量と燃料制御用吸入空気量等から目標吸入空気量の決定、燃料制御用吸入空気量と目標空燃比等から燃料噴射量の決定がなされる。
ところで、従来技術では、スロットル弁、吸気弁、排気弁の3箇所の通過流量を推定してスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量等を推定していたのに対して、この発明の実施の形態3では、スロットル部通過流量のみを推定してスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量等を推定することで計算負荷を小さくすることを達成するために、集合部スロットルシステムにおいて、スロットル上流から容積変化を考慮した各筒内までの吸気通路をモデル化した、吸入空気量推定モデルである集合部スロットルシステムモデル(図23)を使用する。
以下に、実施の形態3で使用する集合部スロットルシステムモデルについて図23を参照して説明する。
図23において、集合部スロットルシステムモデルは、スロットル通過流量の推定とスロットル下流圧力、筒内圧力、吸入空気量等の推定を実施するためのモデルで、スロットル上流部とスロットル開口部、そしてスロットル部〜吸気弁までのスロットル下流部を経て各筒内までで構成される。
スロットル上流部〜スロットル下流部は、実施の形態1で説明した吸気弁閉モデル及び吸気弁開モデルと同じ構成であり、スロットル上流部はスロットル上流圧力Pと吸入空気温度Tから、スロットル開口部はスロットル流路面積ATから構成され、スロットル開口部を通過する吸入空気はスロットル上流圧力P1とスロットル下流圧力P2から圧力を受ける。
また、スロットル下流部はスロットル下流圧力P2とスロットル下流容積V2と吸入空気温度T1から構成される。
筒内に関しては、個々の筒内の構成は吸気弁開モデルでの筒内の構造と同じく、筒内圧力(P4〜P)と筒内容積(V4〜V)と吸入空気温度Tから構成され、筒内容積(V4〜V)はクランク角に従って変化する。そして筒内圧力(P4〜P)に関しては、吸気弁が開き始める時点を除いて吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力とスロットル下流圧力が平衡しているものとする。なおスロットル上流圧力Pは略大気圧として取り扱い、吸入空気温度Tは全域で一定として取り扱う。
ある気筒の吸気弁が開き始める時点のスロットル通過流量を推定する場合、まず吸気弁が開き始める時点の「スロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力」と当該気筒の筒内圧力が平衡したときの圧力を推定する必要がある。
この理由は、吸気弁が開く直前は排気行程なので当該気筒の筒内は略大気圧であり、この状態で吸気弁が開くと略大気圧の筒内と負圧になっている「スロットル下流部及び吸気弁が開いている各気筒の筒内」が連通状態となり、「スロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力」と当該気筒の筒内圧力が平衡状態になるからである。
圧力平衡後のスロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力は、気体の状態方程式を基に以下の式から推定される。
Figure 0004185079
ところで実施の形態1、2で使用した吸気弁開モデルと同様に、各気筒の筒内容積の変化によりスロットル下流圧力及び筒内圧力が変化するので、それも考慮する必要がある。そこで、スロットル通過流量の推定の際に、まず所定周期の間にスロットルからの流量がないと仮定した上で各気筒の筒内容積が変化したときのスロットル下流圧力及び筒内圧力を推定(下記の式(12))し、推定したスロットル下流圧力及び筒内圧力を基にスロットル通過流量を推定(下記の式(13)、(14))する。
Figure 0004185079
上記式(13)、(14)は実施の形態1の式(2)、(3)と同様に、スロットルを通過する吸入空気の速度が音速となるか否かの指標であるスロットル上流と下流の圧力比から場合分けしている。なお、第1〜4気筒いずれかの吸気弁が開き始める時点では式(11)で、P2_OPEN_IVOを推定した上で、それを式(12)におけるP2_OPEN_oldとして単位時間当りスロットル通過流量の推定をする。上記の単位時間当りスロットル通過流量と、所定周期と、現時点(スロットルからの流量がないと仮定したとき)のスロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力P’2_OPEN_oldと、スロットル下流容積Vと現時点の「吸気弁が開いている各気筒の筒内容積ΣVk_new 」の和と、吸入空気温度T1から、気体の状態方程式を使って現時点のスロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力を推定する。
推定したスロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力は、さらに所定周期後のスロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力を推定する際の基礎とする。上記の処理を所定周期毎に実施する。
次にスロットルコントロールユニット12で行われる吸入空気量推定フロー3について説明する。図24〜図31は、吸入空気推定フロー3のフローチャートを示している。
吸入空気量推定フロー3では、上記に記載したとおり図23の集合部スロットルシステムモデルを使用することとする。
またスロットルコントロールユニット12に、クランク角をパラメータとした各吸気弁のバルブタイミングマップ(図32(a):吸気弁開閉の判定に使用)を組み込んでおく。
吸入空気量推定フロー3は、クランク角基準の所定周期△CA毎にエンジンコントロールユニット13からスロットルコントロールユニット12へ送られるトリガーを受けたときに実施し、予測推定制御によって、予測推定下流圧及び予測推定筒内圧力と燃料制御用吸入空気量、そしてリアルタイム推定制御によって、推定下流圧及び推定筒内圧力を推定する。
吸入空気量推定フロー3は、予測推定制御を実施する制御ロジック(図29〜図31)と、リアルタイム推定制御を実施する制御ロジック(sss1、sss2、sss4〜sss23ステップの制御ロジック)と、吸入空気温度と大気圧の補正を実施する制御ロジック(sss0ステップ)から構成される。
予測推定制御及びリアルタイム推定制御では、上記式(11)〜(14)と気体の状態方程式を使用して、予測推定下流圧や燃料制御用吸入空気量等を算出する。
吸入空気量推定フロー3内では、上記式(13)、(14)で示した単位時間当りスロットル通過流量と気体の状態方程式を基に、△CA間のスロットル通過流量により変化するスロットル下流圧力を下記の式から算出する。
Figure 0004185079
また上記式(11)で説明したように、いずれかの気筒の吸気弁が開き始める時点のスロットル通過流量を推定する場合、まず吸気弁が開き始める時点のスロットル下流圧力及び吸気弁が開いている筒内圧力と当該気筒の筒内圧力が平衡したときの圧力を推定する必要がある。吸入空気量推定フロー3内では、式(11)を基にした下記の式から平衡したときの圧力を算出する。
Figure 0004185079
さらに式(12)で示したように、集合部スロットルシステムモデルでスロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力などを算出する際に、△CA間でスロットルからの流量がないと仮定した上で各気筒の筒内容積が変化した後のスロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力を算出する必要がある。
吸入空気量算出フロー3では、各気筒の筒内容積が変化した後のスロットル下流圧力及び筒内圧力下記の式(17)により算出する。
Figure 0004185079
上記の式(15)〜(17)を使ってスロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力を推定、または予測推定する。
なお、予測推定により推定される燃料制御用筒内圧力と筒内容積と吸入空気温度から、気体の状態方程式を使って吸気弁が閉じきった時点で筒内に吸引した吸入空気量を予測推定することが出来る。
以下、ステップ毎に説明する。
なお、吸入空気量算出フロー3内では、式(15)〜(17)における現時点のクランク角をCA1、計算周期を△CA1とおいてCA1、△CA1に値を代入するものとする。
図24において、まずsss0ステップで、エンジンコントロールユニット13から大気圧、吸入空気温度のセンサ値を読み込んで、読み込んだ大気圧のセンサ値をP1に、吸入空気温度のセンサ値をT1に代入する。
sss1ステップでは、エンジンが作動中か如何かを確認し、作動中ならばsss2ステップへ、停止しているならばsss3ステップへ進む。
エンジンが停止している場合、スロットルを介して吸気流量がスロットル下流容積にたまるのでスロットル下流圧力が大気圧まで回復する。よってsss3ステップでは、「P2_old=P1」を実施して、吸入空気量算出フロー3を終了し、次のトリガーを受け取るまで待機する。
sss1ステップからsss2ステップに進んだ場合、エンジンコントロールユニット13からクランク角、エンジン回転数、スロットルアクチュエータ6からスロットル開度を読み込み、sss4ステップへ進む。
sss4ステップでは、各気筒の吸気弁のバルブタイミングマップ(図32(a))を参照することにより、前サイクル(=CA−△CA)から現時点(=CA)の間にいずれの気筒もIVCまたはIVOに到達していないかどうかを判定する。
いずれの気筒もIVCまたはIVOに到達していないならばsss5ステップ(図26)へ進み、いずれかの気筒がIVCまたはIVOに到達している場合はsss6ステップへ進む。
sss5ステップに進んだ場合、sss5ステップとsss23ステップからリアルタイム推定制御を実施し、CAでの推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出する。
まず、sss5ステップで△CA1=△CAとCA1=CAを実施して、sss23ステップに進む。
sss23ステップでは、推定下流圧計算を実施する。
推定下流圧計算は図27で示すとおり、sss30〜sss41ステップで構成される。
まず、sss30ステップで、エンジン回転数と△CA1から時間項Sを算出する。
その後、sss31ステップで、CA1と筒内容積マップからCA1での吸気弁の開いている各気筒(IVCに達した気筒を含む)の筒内容積の和ΣVk_newを算出してVnewに代入し、VnewとV2から体積項Vを算出する。
sss32ステップでは、式(17)を使用して、CA1での(スロットルからの流量がないと仮定したときの)推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出する。
sss33ステップでは、P2_old=P2_newを実施、sss34ステップでは、(P2_old//P1)と(P1 /T1)と速度項マップから速度項Hを算出、sss35ステップではスロットル開度と面積項マップから面積項Dを算出して、sss36ステップへ進む。
sss36ステップでは、式(15)からCA1での推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出する。
その後sss37ステップへ進み、CA1が第1〜4気筒いずれかのIVCまたはIVOであるか否かを各吸気弁のバルブタイミングマップ(図32(a))から判定する。
CA1が第1〜4気筒いずれのIVCまたはIVOでないときはsss38に進み、
old=Vnewを実施、そしてsss41ステップでP2_old=P2_newを実施した後、sss24ステップへ進む。
sss37ステップにおいて、CA1が第1〜4気筒いずれかのIVCまたはIVOである場合は、sss39、sss40ステップで筒内容積マップを使ってΣVk_old を算出する。これはVnewが「吸気弁が開いている各気筒(IVCに達した気筒を含む)の筒内容積の和」であるのに対して、Voldが「吸気弁が開いている各気筒(IVOに達したを含む)の筒内容積の和」と定義が違うため、CA1が第1〜4気筒いずれかのIVCまたはIVOである場合は単純にVold=Vnewと出来ないからである。
よってsss39ステップでCA1と筒内容積マップからCA1での「吸気弁が開いている各気筒(IVCを含む)の筒内容積の和」ΣVk_newを算出した上で、sss40ステップでVold=ΣVk_newを実施、そしてsss41ステップでP2_old=P2_newを実施した後、sss24ステップへ進む。
ところで、sss4ステップで前サイクル(=CA−△CA)から現時点(=CA)の間にいずれの気筒もIVCまたはIVOに達していないかどうかを判定し、いずれかの気筒がIVCまたはIVOに達しているためsss6ステップに進む場合は、sss6〜sss23ステップで、△CA間をIVCまたはIVO毎に区切って推定下流圧等の算出を実施する。
これは式(11)〜(17)のところで記載しているように、例えばIVOでは吸気弁が開き始める気筒の筒内圧力と「スロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力」が平衡したときの圧力を算出する必要があるなどの処理を実施するからである。
まず、sss6ステップで、各気筒の吸気弁のバルブタイミングマップ(図32(a))を参照することにより、到達したいずれかの気筒のIVCまたはIVOのうち早く到達したのはIVOであるか否かを判定する。
IVOの方が早く到達した場合はsss7ステップへ進み、IVCの方が早く到達した場合はsss15ステップへ進む。
sss7ステップへ進んだ場合、先に到達したIVO(以後、IVO_Fと称す)での推定下流圧を算出するために、△CA1=IVO_F−(CA−△CA)とCA1=IVO_Fを実施して、sss8ステップに進む。
sss8ステップではsss23ステップで説明した推定下流圧計算を実施して、IVO_Fでの推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出して、sss9ステップへ進む。
sss9ステップでは、IVO計算を実施する。
IVO計算は図28に示すとおり、sss42、sss43ステップから構成される。
まずsss42ステップでIVO(ここではIVO_F)での「スロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力」と、吸気弁が開き始める気筒の筒内圧力が平衡したときの圧力を推定する。これは式(16)より算出される。
その後、sss43ステップでP2_old=P2_newを実施してsss10ステップへ進む。
sss10ステップではIVO_Fに到達した後、CAに至るまでにいずれかの気筒がIVCに到達するか否かの判定をsss6と同様にして実施する。
いずれかの気筒がIVCに到達する場合にはsss11ステップへ、いずれの気筒もIVCに到達しない場合にはsss14ステップへ進む。
sss11ステップへ進んだ場合、IVO_Fより後に到達したIVC(以後、IVC_Lと称す)での推定下流圧等を算出するために、△CA1=IVC_L−IVO_FとCA1=IVC_Lを実施して、sss12ステップに進む。
sss12ステップでは、sss23ステップで説明した推定下流圧計算を実施して、IVC_Lでの推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出する。
その後、sss13ステップで、CAでの推定下流圧等を算出するために、△CA1=CA−IVC_LとCA1=CAを実施してsss23ステップに進み、CAでの推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出した後sss24ステップに進む。
また、IVO_Fに到達した後、CAに至るまでにいずれの気筒のIVCにも到達しない場合、つまりsss10ステップからsss14ステップに進む場合は、sss14ステップでCAでの推定下流圧等を算出するために、△CA1=CA−IVO_FとCA1=CAを実施してsss23ステップに進み、CAでの推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出した後sss24ステップに進む。
ところで、sss6ステップで、到達したいずれかの気筒のIVCまたはIVOのうち早く到達したのはIVOであるか否かを判定し、IVCの方が早く到達したのでsss15ステップに進む場合は、先に到達したIVC(以後、IVC_Fと称す)での推定下流圧を算出するために、△CA1=IVC_F−(CA−△CA)とCA1=IVC_Fを実施して、sss16ステップに進む。
sss16ステップではsss23ステップで説明した推定下流圧計算を実施して、IVC_Fでの推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出して、sss17ステップへ進む。
sss17ステップではIVC_Fに到達した後、CAに至るまでにいずれかの気筒がIVOに到達するか否かの判定をsss6と同様にして実施する。
いずれかの気筒がIVOに到達する場合にはsss18ステップへ、いずれの気筒もIVCに到達しない場合にはsss22ステップへ進む。
sss18ステップへ進んだ場合、IVC_Fより後に到達したIVO(以後、IVO_Lと称す)での推定下流圧等を算出するために、△CA1=IVO_L−IVC_FとCA1=IVO_Lを実施して、sss19ステップに進む。
sss19ステップでは、sss23ステップで説明した推定下流圧計算を実施して、IVO_Lでの推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出し、sss20ステップへ進む。
sss20ステップではsss9ステップで説明したIVO計算を実施して、IVO(ここではIVO_L)での「スロットル下流圧力及び吸気弁が開いている各気筒の筒内圧力」と吸気弁が開き始める気筒の筒内圧力が平衡したときの圧力を推定する。
その後、sss21ステップでCAでの推定下流圧等を算出するために、△CA1=CA−IVO_LとCA1=CAを実施してsss23ステップに進み、CAでの推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出した後、sss24ステップに進む。
また、IVC_Fに到達した後、CAに至るまでにいずれの気筒もIVCに到達しない場合、つまり、sss17ステップからsss22ステップに進む場合は、sss22ステップでCAでの推定下流圧等を算出するために、△CA1=CA−IVC_FとCA1=CAを実施してsss23ステップに進み、CAでの推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出した後sss24ステップに進む。
以上のsss1〜sss23ステップでリアルタイム推定制御により推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力を算出した。
sss24〜sss25ステップでは、予測推定制御の実施判定及び予測推定制御を実施する。
まず、sss24ステップでは、CAがいずれの気筒の所定時期Aではないか否かを判定する。なお、各気筒の所定時期Aはエンジン回転数と所定時期Aマップ(図32(b):エンジン回転数をパラメータとしたマップ)から算出される。
図32(b)から分かるとおり、各気筒の所定時期Aは、内燃機関回転数が増加するにつれて推定処理時間確保のため予測推定制御の開始が早まる方へ所定周期△CAずつシフトさせるようにしている。
sss24ステップにおいて、CAがいずれの気筒の所定時期Aではない場合はsss26ステップへ進み、CAがいずれかの気筒の所定時期Aの場合はsss25ステップへ進む。
sss24ステップからsss25ステップに進む場合は、sss25ステップで予測推定制御による燃料制御用吸入空気量算出を実施する。
これは図29〜図31に示されるように、sss44〜sss74ステップで構成される。まず、sss44〜sss46ステップで、予測推定制御の前準備をする。
sss47〜sss71ステップで、予測推定制御により(燃料制御用吸入空気量算出の対象気筒である)当該気筒のIVCでの予測推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の予測推定筒内圧力(=燃料制御用下流圧及び燃料制御用筒内圧力)を算出する。
sss72ステップで、燃料制御用筒内圧力から燃料制御用吸入空気量を算出し、sss73、sss74ステップを経て、sss26ステップへ進む。
まずsss44ステップで、CA’=CAを実施する。CA’は予測推定制御を実施する際に使用するクランク角である。そしてsss45ステップで、P2_A=P2_oldを、sss46ステップで、VA=Voldを実施して、現時点(=当該気筒の所定時期A)での「推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の推定筒内圧力」と「吸気弁が開いている各気筒(IVOに達した気筒を含む)の筒内容積の和」を保存した上で、sss47ステップに進む。
sss47〜sss71ステップは、CA’が当該気筒のIVCに達するまでループする制御である。
まず、sss48ステップでCA’= CA’+△CAを実施してCA’を△CA分進める。
sss49〜sss70ステップは、フローチャートを見比べて分かるとおりCAがCA’となっていることを除いて基本的にsss4〜sss23ステップと同じである。
それぞれは下記のとおり対応するので詳しい説明は省略する。
「sss4、sss5、sss23ステップ(CA−△CAからCAまでの間にいずれの気筒のIVO及びIVCにも到達しない状態)」と「sss49、sss50、sss70ステップ」
「sss4、sss6〜sss10、sss14、sss23ステップ(CA−△CAからCAまでの間に、いずれかの気筒のIVOに到達する状態)」と「sss49、sss51〜sss55、sss60、sss70ステップ」
なお、「sss4、sss6〜sss13、sss23ステップ(CA−△CAからCAまでの間に、まずいずれかの気筒のIVOに到達した後、いずれかの気筒のIVCに到達する状態)」に関しては、予測推定制御の目的が、当該気筒のIVCでの予測推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の予測推定筒内圧力を算出することであるため、「sss4、sss6〜sss13、sss23ステップ」と「sss49、sss51〜sss57、sss59、sss70ステップ」が対応した上で、sss57ステップ(IVC_Lでの予測推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の予測推定筒内圧力を算出)のあとにIVC_Lが当該気筒のIVCであるか否かの判定を実施する制御ロジック(sss58ステップ)を組み込んでいる。
sss58ステップでは、IVC_Lが当該気筒のIVCでないのならsss59ステップに進み、IVC_Lが当該気筒のIVCならばsss71ステップに進みループを出るようにしている。
同様にして、「sss4、sss6、sss15〜sss21、sss23ステップ(CA−△CAからCAまでの間に、まずいずれかの気筒のIVCに到達した後、いずれかの気筒のIVOに到達する状態)」では「sss49、sss51、ss61、sss62、sss64〜sss68、sss70ステップ」が対応した上で、sss62ステップ(IVC_Fでの予測推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の予測推定筒内圧力を算出)のあとにsss63ステップでsss58ステップと同じ制御を組み込む。
また「sss4、sss6、sss15〜sss17、sss22、sss23ステップ(CA−△CAからCAまでの間に、いずれかの気筒のIVCに到達する状態)」では「sss49、sss51、sss61、sss62、sss64、sss69、sss70ステップ」が対応した上で、sss62ステップ(IVC_Fでの予測推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の予測推定筒内圧力を算出)のあとにsss63ステップでsss58ステップと同じ制御を組み込む。
当該気筒のIVCでの予測推定下流圧及び吸気弁が開いている各気筒の予測推定筒内圧力(=燃料制御用下流圧及び燃料制御用筒内圧力)を算出した後、sss72ステップへ進む。
sss72ステップでは燃料制御用筒内圧力と当該気筒のIVCでの筒内容積と吸入空気温度から気体の状態方程式を使って燃料制御用吸入空気量を算出する。
そして、算出した燃料制御用吸入空気量をエンジンコントロールユニット13へ送信した後、sss73ステップへ進む。
sss73ステップでは、P2_old=2_Aを実施、sss74ステップでは、Vold=Aを実施して次のトリガーを受け取った後に行うリアルタイム推定制御に備えて、sss26ステップに進む。
sss26ステップでは、CAが各気筒の所定時期Aの算出時期か否かを判定する。
所定時期Aの算出時期は、例えば第1気筒の吸気行程のTDC(トップ・デッド・クランク)など4ストロークサイクルに1回程度の頻度となるようしておく。
CAが所定時期Aの算出時期でなければ吸入空気量算出フロー3を終了し、次のトリガーを受け取るまで待機し、CAが所定時期Aの算出時期であればsss27ステップへ進む。
sss27ステップでは、各気筒の所定時期Aをエンジン回転数と所定時期Aマップ(図32(b))から算出し、吸入空気量算出フロー3を終了し、次のトリガーを受け取るまで待機する。
以上の処理をエンジンスタートからエンジンストップまでスロットルコントロールユニット12で実施することにより、集合部スロットルシステムである実施の形態3においても、実施の形態1、2と同様に、推定した当該気筒への燃料制御用吸入空気量を使用して高精度な燃料噴射制御を実施することができる。
また、実施の形態3では、スロットル弁上流に大気圧センサと温度センサを設置して一定期間毎に大気圧と吸入空気温度を補正することにより、より高精度な燃料制御用吸入空気量の推定を実施することができる。
なお、大気圧センサと温度センサによる大気圧と吸入空気温度補正は、スロットル弁上流での大気圧センサと温度センサを設置し、実施の形態3と同様の補正制御を組み込むことにより実施の形態1、2でも実施可能である。
従来技術での4気筒エンジンにおける、燃料噴射を開始する時期と参照する吸入空気量の関係を示した各気筒の行程表である。 従来技術での過渡時における「燃料量算出で使用する吸入空気量」と「実際の吸入空気量」の関係を示した図である。 実際のスロットル下流圧力と推定下流圧と予測推定下流圧の関係を示した図である。 この発明の実施の形態1による内燃機関用制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態1における吸気弁閉モデルを表した図である。 この発明の実施の形態1における吸気弁開モデルを表した図である。 この発明の実施の形態1における吸入空気量推定フロー1のフローチャートである。 この発明の実施の形態1における吸入空気量推定フロー1の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態1における吸入空気量推定フロー1の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態1における吸入空気量推定フロー1の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態1における吸入空気量推定フロー1の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態1における吸入空気量推定フロー1の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態1における吸入空気量推定フロー1の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態1における吸入空気量推定フロー1の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態1、2における吸気弁のバルブタイミングマップである。 この発明の実施の形態1、2における面積項マップである。 この発明の実施の形態1、2における速度項マップである。 この発明の実施の形態1、2における筒内容積マップである。 この発明の実施の形態1、2における所定時期Aマップである。 この発明の実施の形態2による内燃機関用制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態2における、吸入空気量推定フロー2のフローチャートである。 この発明の実施の形態3による内燃機関用制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態3における集合部スロットルシステムモデルを表した図である。 この発明の実施の形態3における吸入空気量推定フロー3の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態3における吸入空気量推定フロー3の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態3における吸入空気量推定フロー3の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態3における吸入空気量推定フロー3の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態3における吸入空気量推定フロー3の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態3における吸入空気量推定フロー3の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態3における吸入空気量推定フロー3の部分フローチャートである。 この発明の実施の形態3における吸入空気量推定フロー3の部分フローチャートである。 この発明の実施形態3における、各気筒の吸気弁のバルブタイミングマップと各気筒の所定時期Aマップである。 この発明の実施の形態3における速度項マップである。
符号の説明
1:スロットル弁 2:燃料噴射弁 3:吸気弁 4:排気弁 5:クランク角センサ
6:スロットルアクチュエータ 7、12:スロットルコントロールユニット
8、13:エンジンコントロールユニット 9、14:スロットル下流部
10:シリンダ 11:圧力センサ 15:大気圧センサ 16:温度センサ
17:エアクリーナ−

Claims (11)

  1. 複数の気筒を有する内燃機関の各気筒の吸気弁に一端が導通し、他端が各気筒の集合部に導通する独立吸気管の各々に、当該気筒への吸入空気量を制御する吸入空気量制御手段を配設し、排気行程噴射を行うポート噴射式の内燃機関用制御装置において、
    吸入空気量制御手段の上流から吸気弁までの吸気通路をモデル化した吸気弁閉モデルと、吸入空気量制御手段の上流から容積変化を考慮した筒内までの吸気通路をモデル化した吸気弁開モデルの2つの吸入空気量推定モデルと、吸入空気量制御手段の流路面積を検出する流路面積検出手段と、吸入空気量制御手段の下流の圧力を検出する下流圧力検出手段と、内燃機関回転数検出手段を備え、前記2つの吸入空気量推定モデルと、吸入空気量制御手段の上流圧力と下流圧力と、吸入空気量制御手段の流路面積と、内燃機関回転数と、筒内容積と、吸入空気温度を用いて、今回噴射される燃料が当該気筒へ吸引されたあとに当該気筒の吸気弁が閉じきった時点の筒内圧力及び筒内に吸引された吸入空気量を、今回の燃料噴射を開始する時期までに推定することを特徴とする内燃機関用制御装置
  2. 内燃機関の燃料噴射量を算出するため燃料噴射を開始する時期までに吸気弁が閉じきった時点の筒内に吸引された吸入空気量を推定する際に、推定される吸気弁が閉じきった時点の予測推定下流圧を吸気弁が閉じきった時点の筒内圧力とし、前記吸気弁が閉じきった時点の筒内圧力と筒内容積から、吸気弁が閉じきった時点の筒内に吸引された吸入空気量を推定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用制御装置
  3. 前回の予測推定下流圧と、吸入空気量制御手段の上流圧力と、吸入空気量制御手段の流路面積、筒内容積、内燃機関回転数、吸入空気温度から推定される前回から所定周期後の予測推定下流圧であって、前回から所定周期後の予測推定下流圧の推定を繰り返すことによって、吸気弁が閉じきった時点の予測推定下流圧を推定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関用制御装置
  4. 予測推定下流圧の推定を開始する時期は、燃料噴射を開始する時期より前の所定時期であり、前記所定時期は、内燃機関回転数が増加するほど燃料噴射を開始する時期に対して予測推定下流圧の推定を開始する時期が早まる方へシフトさせることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関用制御装置
  5. 下流圧力は、前回推定した下流圧力と、吸入空気量制御手段の上流圧力と、吸入空気量制御手段の流路面積、筒内容積、内燃機関回転数、吸入空気温度から推定することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の内燃機関用制御装置
  6. 下流圧力の推定を、クランク角に従がって所定周期毎に実施することを特徴とする請求項に記載の内燃機関用制御装置
  7. 下流圧力を検出するセンサを具備し、下流圧力は前記センサの出力に基づくことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の内燃機関用制御装置
  8. 吸入空気量制御手段は、スロットル弁であり、前記流路面積はスロットル開度に基づき設定されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の内燃機関用制御装置
  9. 内燃機関回転数検出手段は、クランク角を検出できるセンサであり、内燃機関回転数を検出するとともに、クランク角に基づき設定される筒内容積を検出することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の内燃機関用制御装置
  10. 大気圧力検出手段を具備した内燃機関であって、大気圧力検出手段から検出される圧力に基づいて、吸入空気量制御手段の上流圧力を補正することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の内燃機関用制御装置
  11. 吸入空気温度検出手段を具備した内燃機関において、吸入空気温度検出手段から検出される吸入空気温度に基づいて、吸入空気温度を補正することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の内燃機関用制御装置。
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