JP4186726B2 - 電子レンジ用包装紙箱およびそれを外装に用いた電子レンジ加熱包装体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子レンジ加熱包装袋を収納する自立性を有する包装紙箱であって、特には、カレー等の流動性内容物を充填密封した軟包装袋を収納したまま電子レンジ加熱が可能な自立性を有する電子レンジ用包装紙箱およびそれを外装に用いた電子レンジ加熱包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、調理済のレトルトカレーのような加熱するだけで賞味することができる食品類を軟包装袋に収納したまま、自立安定性を付与した状態で電子レンジ加熱が可能な包装紙箱が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−240582号公報(第2頁、図1〜図4)
【特許文献2】
特開平2002ー12274号公報(第2頁、図1)
【0004】
特許文献1の発明は、中に食品類を充填した軟包装袋を収納したまま自立安定性を付与した容器で、電子レンジ加熱用の包装紙箱としても使用できる。しかし、自立性を持たせるための衝立具を付けるために加工が複雑になる。また、消費者が組み立てる必要があるため煩雑であるといった問題がある。
【0005】
特許文献2の発明は、中に食品類を充填した軟包装袋を収納したまま自立安定性を付与した容器で、電子レンジ加熱用の包装紙箱としても使用できる。材料費が安価な構造だが、自立性を持たせるために消費者が使用する際に成形する必要があり煩雑である。また、中身が膨らむような場合、左右に倒れる危険性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、調理済の食品類を収納した軟包装袋を収容して電子レンジ加熱する電子レンジ用包装紙箱に関する以上のような問題点を解決するためになされたもので、組み立てが煩雑でなく容易で、しかも安定した自立性が保持できる電子レンジ用包装紙箱およびそれを外装に用いた電子レンジ加熱包装体を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1の発明は、加熱により内部蒸気圧が所定圧以上に上昇すると該蒸気圧により開口する蒸気逃がし部が設けられた偏平状軟包装袋の外装に適用される直方体形状の包装紙箱であって、前記包装紙箱の上面板の上方には、ミシン目状などの切れ目線を二本平行に設けて形成された横方向の帯状の開封機構が上面板の両端縁に連設されている二つの側面板から連続して設けられ、前記包装紙箱の下面板には、前記帯状の開封機構の下側の切れ目線と同一線上に切れ目線と連続して横方向の破断線が設けられ、前記上面板の帯状の開封機構の下側の切れ目線の略中央部分から上面板の両方の下角隅に向けて、それぞれ斜め折り曲げ線が設けられ、前記下面板の横方向の破断線の略中央部分から上方には縦方向の折り曲げ線が設けられ、下面板の両方の下角隅に向けてはそれぞれ斜め折り曲げ線が設けられていることを特徴とする、電子レンジ用包装紙箱である。
【0008】
このように請求項1に記載の発明によれば、包装紙箱の上面板の上方には、ミシン目状などの切れ目線を二本平行に設けて形成された横方向の帯状の開封機構が、上面板の両端縁に連設されている二つの側面板から連続して設けられ、前記包装紙箱の下面板には、前記帯状の開封機構の下側の切れ目線と同一線上に切れ目線と連続して横方向の破断線が設けられているので、帯状の開封機構を切れ目線に沿って切り取り、残った包装箱の上方部分を下面板の横方向の破断線に沿って折り返すと、折り返した包装袋の上方部分が包装箱本体の枕のようになって、開口部分が上方に傾斜して安定して自立することができる。
また、上面板の帯状の開封機構の下側の切れ目線の略中央部分から上面板の両方の下角隅に向けて、それぞれ斜め折り曲げ線が設けられ、前記下面板の横方向の破断線の略中央部分から上方には縦方向の折り曲げ線が設けられ、下面板の両方の下角隅に向けてはそれぞれ斜め折り曲げ線が設けられているので、包装容器に偏平状軟包装袋を収容して電子レンジ加熱した場合に、膨張した包装袋に沿って包装紙箱は膨らむが、上面板と下面板に設けた折り曲げ線に沿って膨張変形を軽減することができる。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記側面板と重なる糊代片には、該側面板に設けられた二本の平行な切れ目線と重なる横方向の破断線が設けられ、下面板の両端縁で側面板と糊代片に接する折り曲げ線の帯状の開封機構と重なる部分は破断線にしたことを特徴とする、請求項1記載の電子レンジ用包装紙箱である。
【0010】
このように、請求項2に記載の発明によれば、側面板と重なる糊代片には、該側面板に設けられた二本の平行な切れ目線と重なる横方向の破断線が設けられ、下面板の両端縁で側面板と糊代片に接する折り曲げ線の帯状の開封機構と重なる部分は破断線にしたので、帯状の開封機構を側面板および糊代片から容易に切り取ることができる。
【0013】
また、請求項3の発明は、前記上面板に設けられた斜め折り曲げ線と、前記下面板に設けられた縦方向の折り曲げ線と斜め折り曲げ線とは、その一部又は全部に破断線が重ねて設けられていることを特徴とする、請求項1記載の電子レンジ用包装紙箱である。
【0014】
このように、請求項3に記載の発明によれば、上面板に設けられた斜め折り曲げ線と、前記下面板に設けられた縦方向の折り曲げ線と斜め折り曲げ線とは、その一部又は全部に破断線が重ねて設けられているので、包装容器に偏平状軟包装袋を収容して電子レンジ加熱した場合に、膨張した包装袋に沿って包装紙箱は膨らむが、その包装紙箱の膨らみはより見栄えの良いものとなる。
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか 1 項記載の電子レンジ用包装紙箱を外装に用いた電子レンジ加熱包装体である。
【0016】
このように、蒸気逃がし部を包装紙箱の開口部分方向に向けて軟包装袋を本発明の電子レンジ用包装紙箱に収容することにより、この包装体を電子レンジ加熱して、包装袋が内圧により膨張して、蒸気逃がし部から蒸気が吹き出すようになっても、包装袋は蒸気逃がし部を上にして傾斜しているので、内容物が包装袋から溢れだすようなことがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の電子レンジ用包装紙箱およびそれを外装に用いた電子レンジ加熱包装体を一実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
本発明の電子レンジ用包装紙箱は、例えば、図1〜図6に示すように、加熱により内部蒸気圧が所定圧以上に上昇すると、蒸気圧により開口する蒸気逃がし部(21)が設けられた偏平状軟包装袋(20)の外装に適用される直方体形状の包装紙箱(10)であり、通常のレトルトパウチの外装に使用されている包装紙箱と同じ材質、坪量の紙が使用できる。
【0018】
包装紙箱(10)の上面板(12)の上方には、ミシン目状などの切れ目線(a)を二本平行に設けて形成された横方向の帯状の開封機構(16)が、上面板(12)の両端縁に連設されている二つの側面板(11、13)から連続して設けられている。
【0019】
包装紙箱(10)の下面板(14)の上方には、横方向の帯状の開封機構(16)の下側の切れ目線(a)に対応する位置に該切れ目線(a)と連続して横方向の破断線(b)が設けられている。
そして、下側の切れ目線(a)とそれに連続する横方向の破断線(b)から上側(図1、図2では左側)を蓋体部分(17)とし、下側(図1、図2では右側)を容器部分(18)としている。
【0020】
側面板(11)と重なる糊代片(15)には、側面板に設けられた二本の平行な切れ目線(a)と重なる横方向の破断線(c)が設けられている。
また、下面板(14)の両端縁で側面板(13)と糊代片(15)に接する縦方向の折り曲げ線の帯状の開封機構(16)と重なる部分は破断線(d)にしている。
こうすることにより、帯状開封機構(16)は側面板(11、13)や糊代片(15)から容易に分離することができる。
【0021】
上面板(12)の帯状の開封機構(16)の下側の切れ目線(a)の略中央部分から上面板の両方の下角隅(容器部分の下角隅)に向けて、それぞれ斜め破断線(e、e)を設けても良い。
【0022】
下面板(14)の横方向の破断線(b)の略中央部分から上方には縦方向の破断線(f)を設け、また、下面板(14)の両方の下角隅(容器部分の下角隅)に向けてはそれぞれ斜め破断線(g、g)を設けても良い。
破断線(e、f、g)は折り曲げ線であっても構わないし、破断線と折り曲げ線を適宜に組み合わせて使用しても良い。
上面板(12)および下面板(14)に破断線(e、f、g)を設けることにより、軟包装袋(20)を収納した包装紙箱(10)を電子レンジ加熱した際、軟包装体の膨張に従って包装紙箱も膨張して変形するが、その膨張による変形を軽減することができる。
【0023】
カレー等の内容物を充填した軟包装袋(20)をこのような構造を有する本発明の電子レンジ用包装紙箱(10)に収納し、電子レンジ加熱包装体(1)とするが、この電子レンジ加熱包装体(1)を電子レンジで加熱する手順の一例を述べる。
【0024】
先ず、電子レンジ加熱包装体(1)の外装である電子レンジ用包装紙箱(10)の帯状開封機構(16)を切れ目線(a)や破断線(d)に沿って切り取る(図2参照)。
【0025】
蓋体部分(17)を横方向の破断線(b)に沿って下面板(14)を合わせるように折り返すことにより、蓋体部分(17)が枕のようになって、容器部分(18)は傾斜状態で自立する(図4参照)。
【0026】
この状態で電子レンジ加熱包装体(1)を電子レンジに入れ加熱する。軟包装袋(20)が膨張して、外装の電子レンジ用包装紙箱(10)も変形してくるが斜め破断線(e、e、g、g)や縦方向の破断線(f)に膨張が吸収されて、包装紙箱(10)の変形を軽減することができる(図5参照)。
【0027】
【実施例】
以下実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
〈実施例1〉
図6は、本発明の電子レンジ用包装紙箱のブランクの一実施例を示す展開説明図である。
側面板(11)、上面板(12)、側面板(13)、下面板(14)、糊代片(15)が折り曲げ線を介して順次連設されている。
【0028】
側面板(11)の縦方向の両端縁には、横方向の折り曲げ線を介してそれぞれ上折り込み片(111)と下折り込み片(112)が連設されている。
【0029】
上面板(12)の縦方向の両端縁には、横方向の折り曲げ線を介してそれぞれ上面板上縁片(121)と上面板下縁片(122)が連設されている。
【0030】
側面板(13)の縦方向の両端縁には、横方向の折り曲げ線を介してそれぞれ上折り込み片(131)と下折り込み片(132)が連設されている。
【0031】
下面板(14)の縦方向の両端縁には、横方向の折り曲げ線を介してそれぞれ下面板上縁片(141)と下面板下縁片(142)が連設されている。
【0032】
上面板(12)の上方には、ミシン目状などの切れ目線(a)を二本平行に設けて形成された横方向の帯状の開封機構(16)が、上面板の両端縁に連設されている二つの側面板(11、13)から連続して設けられている。
【0033】
下面板(14)には、帯状の開封機構(16)の下側の切れ目線(a)と同一線上に、前記切れ目線(a)と連続して横方向の破断線(b)が設けられている。
【0034】
ブランクを容器に組み立てた際、側面板(11)と重なる糊代片(15)には、側面板(11)の設けられた二本の平行な切れ目線(a、a)と重なる二本の横方向の破断線(c、c)が設けられている。
【0035】
また、下面板(14)の両端縁で側面板(13)と糊代片(15)に接する折り曲げ線の帯状の開封機構(16)と重なる部分は破断線(d、d)にしている。
【0036】
さらに上面板(12)の帯状の開封機構の下側の切れ目線(a)の略中央部分から上面板(12)の両方の下隅角に向けて、それぞれ斜め破断線(e、e)が設けられている。
また、下面板(14)の横方向の破断線(b)の略中央部分から上方には縦方向の破断線(f)が設けられ、下面板(14)の両方の下隅角に向けてはそれぞれ破断線(g、g)が設けられている。
【0037】
このような構成からなるブランクを二つ折りして糊代片(15)の表側と側面板(11)の裏側とを一般的に公知の接着剤を介して接着し、スリーブ状に成形する。
【0038】
このスリーブを一般的に公知のカートニングマシンにセットして、例えば、先ず、スリーブを起こし、下折り込み片(112、132)、上面板下縁片(122)、下面板下縁片(142)をそれぞれ起こして適宜の接着剤を介在させて容器部分(18)の底を組み立てる。
【0039】
底の組上がったスリーブの開口部分から、カレー等の内容物が充填された軟包装袋(20)を装填し、最後に、上折り込み片(111、131)、上面板上縁片(121)、下面板上縁片(141)をそれぞれ起こして適宜の接着剤を介在させて蓋体部分(17)の蓋を密閉して、実施例1の電子レンジ加熱包装体とする。軟包装袋は蒸気逃がし部が包装紙箱の開封口の方に位置するように装填しなければならない。
なお、これらの一連の作業は、汎用のカートニングマシンがそのまま使用できる。
【0040】
この電子レンジ加熱包装体を電子レンジで加熱する方法等については上述の通りであるので省略する。
【0041】
【発明の効果】
上記のように、本発明の電子レンジ用包装紙箱およびそれを外装に用いた電子レンジ加熱包装体は、つぎに示すような効果がある。
即ち、開封機構を破り、開封口を開けて包装紙箱の上部を背面に折り曲げ、容易に紙箱を安定して自立させることができる。
加熱に際しては、膨張する軟包装袋に沿って外装の包装紙箱も変形するが、破断線に沿って変形するので、膨張変形を軽減することができる。
外装の包装紙箱が膨張変形する際、蓋体部分の枕が持ち上がるので、内容物が蒸気逃がし部からこぼれにくい。
電子レンジ加熱時、膨張変形することにより蓋体部分の枕が持ち上がることで固定され、自立を安定させる。
汎用のカートニングマシンがそのまま使用できるので、包装適正に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジ用包装紙箱の一実施例を示す、斜視説明図である。
【図2】図1の電子レンジ用包装紙箱の帯状開封機構を切り離した状態を示す、斜視説明図である。
【図3】図2の電子レンジ用包装紙箱の蓋体部分を背面に折り返した状態を示す、斜視説明図である。
【図4】図3の電子レンジ用包装紙箱に内容物が充填された軟包装袋を収納した状態を示す、正面説明図である。
【図5】本発明の電子レンジ加熱包装体を電子レンジで加熱して包装袋および外装の包装紙箱が膨張している状態の一実施例を示す、正面説明図である。
【図6】本発明の電子レンジ用包装紙箱に使用するブランクの一実施例を示す、展開説明図である。
【符号の説明】
1‥‥電子レンジ加熱包装体
10‥‥包装紙箱
11‥‥側面板
12‥‥上面板
13‥‥側面板
14‥‥下面板
15‥‥糊代片
16‥‥帯状開封機構
17‥‥蓋体部分
18‥‥容器部分
20‥‥軟包装袋
21‥‥蒸気逃がし部
111‥‥上折り込み片
112‥‥下折り込み片
121‥‥上面板上縁片
122‥‥上面板下縁片
131‥‥上折り込み片
132‥‥下折り込み片
141‥‥下面板上縁片
142‥‥下面板下縁片
a‥‥切れ目線
b‥‥横方向の破断線
c‥‥横方向の破断線
d‥‥破断線
e‥‥斜め破断線
f‥‥縦方向の破断線
g‥‥斜め破断線
Claims (4)
- 加熱により内部蒸気圧が所定圧以上に上昇すると該蒸気圧により開口する蒸気逃がし部が設けられた偏平状軟包装袋の外装に適用される直方体形状の包装紙箱であって、前記包装紙箱の上面板の上方には、ミシン目状などの切れ目線を二本平行に設けて形成された横方向の帯状の開封機構が上面板の両端縁に連設されている二つの側面板から連続して設けられ、前記包装紙箱の下面板には、前記帯状の開封機構の下側の切れ目線と同一線上に切れ目線と連続して横方向の破断線が設けられ、前記上面板の帯状の開封機構の下側の切れ目線の略中央部分から上面板の両方の下角隅に向けて、それぞれ斜め折り曲げ線が設けられ、前記下面板の横方向の破断線の略中央部分から上方には縦方向の折り曲げ線が設けられ、下面板の両方の下角隅に向けてはそれぞれ斜め折り曲げ線が設けられていることを特徴とする、電子レンジ用包装紙箱。
- 前記側面板と重なる糊代片には、該側面板に設けられた二本の平行な切れ目線と重なる横方向の破断線が設けられ、下面板の両端縁で側面板と糊代片に接する折り曲げ線の帯状の開封機構と重なる部分は破断線にしたことを特徴とする、請求項1記載の電子レンジ用包装紙箱。
- 前記上面板に設けられた斜め折り曲げ線と、前記下面板に設けられた縦方向の折り曲げ線と斜め折り曲げ線とは、その一部又は全部に破断線が重ねて設けられていることを特徴とする、請求項1記載の電子レンジ用包装紙箱。
- 請求項1〜3のいずれか 1 項記載の電子レンジ用包装紙箱を外装に用いた電子レンジ加熱包装体。
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