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JP4187426B2 - 半導体装置の製造方法、マスクパターンの設計方法およびプログラム - Google Patents
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半導体装置の製造方法、マスクパターンの設計方法およびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法、半導体装置の製造に用いるマスクパターンの設計方法及びマスクパターン設計のためのプログラムに関する。特に、被研磨層の膜厚を管理しつつ化学的機械的研磨により被研磨層に平坦化研磨を行う半導体装置の製造方法、この製造方法に用いる露光用のマスクパターンの設計方法及びそのためのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の半導体集積回路技術において、ウェハ表面上に形成した配線や回路素子によって生じた段差を低減する平坦化技術をとしては、化学機械研磨法(以下、CMP法ともいう。またCMP法による研磨をCMP研磨ともいう)が知られている(持公平5−30052号、特開平7−285050号公報等参照)。
【0003】
図5に示すCMP装置17は、回転円盤11とこの回転円盤11に対向して配置される研磨ヘッド15とを備える。回転円盤11には図示しない粘着剤により研磨布12が貼り付けられ、研磨ヘッド15には、図示しない粘着剤によりパッキング材14が貼り付けられている。
このような装置を用いてCMP法を行う場合、表面(図中下面)に被研磨層が形成された半導体ウェハ13を、真空吸着力あるいは水の表面張力によってパッキング剤14に保持する。次いで、回転円盤11及び研磨ヘッド15を、それぞれの回転軸の周りに回転させる。そして、回転円盤11上に研磨剤16を供給しながら、回転円盤11に対して研磨ヘッド15を所定の圧力で押しつける。これによって、半導体ウェハ13表面の被研磨層がCMP研磨される。
【0004】
図6は、このようなCMP研磨を行う半導体装置の製造工程の一例を示す図である。まず図6(a)に示すように、シリコン基板21の表面層に窒化シリコン膜24をマスクとして酸化膜22を形成し、この酸化膜22の下層に第1の拡散層23を形成する。次に、図6(b)に示すように、酸化膜22上に電極25を形成し、窒化シリコン膜24が除去された露出面に第2の拡散層26を形成する。その後、図6(c)に示すように、層間絶縁膜27を形成してこの状部に第1の配線28を形成する。次いで、図6(d)に示すように、第1の配線28を覆う状態で層間絶縁膜29を形成する。しかる後、図6(e)に示すように、上述のCMP研磨を行い、層間絶縁膜29の表面を平坦化する。以上の後、図6(f)に示すように、層間絶縁膜29上に第2の配線30を形成する。
【0005】
ここで、第2の配線30を形成する前には、エッチングで配線間を垂直方向に接続するためコンタクトホール29Hを層間絶縁膜29に形成する。この場合、層間絶縁膜29の膜厚が厚いと、コンタクトホール29Hが第1の配線28にまで到達せず、接続不良となる。逆に、層間絶縁膜29の厚さが薄いと、コンタクトホール29Hが第1の配線28を突き抜けてしまい、抵抗値が上昇するなどの問題が発生する。そこで、図6(e)を用いて説明した層間絶縁膜29を平坦化する工程においては、製品管理上、CMP研磨を行う際に、第1の配線28上における層間絶縁膜29の膜厚を測定し、層間絶縁膜29の成膜時の膜厚(形成膜厚)、研磨量、研磨後の膜厚を検知しておく必要がある。
【0006】
その具体的手法として、例えば、特開平11−219922号公報では、第1の配線28と同一レイヤーに膜厚測定用のCMPモニタパターンを設けることで、このCMPモニタパターン上において層間絶縁膜29の膜厚を測定し、これによって研磨前後における膜厚の管理を行えることが開示されている。
【0007】
即ち、図7は、ウェハ上(即ち半導体基板上)におけるCMPモニタパターンの配置例を示す図である。この図に示すように、ウェハ1の表面側は、スクライブライン3によって複数のチップ領域に分割されている。そして、上方から見た平面形状が四辺形のCMPモニタパターン8,9が、このスクライブライン3内の中央部やチップ領域5内に設けられている。チップ領域5内のCMPモニタパターン8は、各機能ブロック領域5aの内部や周縁部、さらには、機能ブロック領域5aに隣接し設けられている。
【0008】
このようなCMPモニタパターン8,9の形成から平坦化工程までを、図8の要部断面図を用いて説明する。まず、図8(a)に示すように、シリコンからなるウェハ1の表面に酸化シリコンからなる下地絶縁膜2を形成し、この下地絶縁膜2の表面層をエッチングしてスクライブライン3を形成する。この際、スクライブライン3の中央付近に、島状パターン4を残す。またこれによって、ウェハ1の表面側を各チップ領域5に分割する。なお、図面においては1本のスクライブラインとその両側に配置される2つのチップ領域5を示している。次に、図8(b)に示すように、下地絶縁膜2上にアルミニウムやポリシリコンからなる配線層6を形成する。その後、図8(c)に示すように、配線層6をパターニングすることによって、線上の配線7及び四辺形のCMPモニタパターン8,9を形成する。ここで、配線7はチップ領域5内に形成され、CMPモニタパターン8,9はスクライブライン3内に島状パターン4の上部あるいはチップ領域5内に形成される。なお、チップ領域5に形成される配線7は一様の密度に形成される訳ではない。そこで、本図では、図中左側には配線7が比較的密に形成され、図中右側には配線7が比較的疎に形成されるように記載してある。
そして、この配線7を覆う状態で、表面平坦な絶縁膜をウェハ1上に形成する場合には、まず図8(d)に示すように、配線7及びモニタパターン8,9を覆う状態で下地絶縁膜2上に酸化シリコンからなる層間絶縁膜10を形成する。次いで、CMPモニタパターン8,9上における層間絶縁膜10の膜厚を測定しつつ、この層間絶縁膜10をCMP研磨する(図8(e)参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような化学機械研磨法は、その平坦性において下地のパターン依存性を持っている。つまり、下地のパターン密度が低い部分においては、パターン密度の高い部分のよりも研磨速度が速くなり、パターン密度の高い部分の厚さが相対的に厚く、パターン密度の低い部分の厚さが相対的に薄くなる。
このため、CMP研磨後は、スクライブライン3上に配置されたCMPモニタパターン9や、チップ領域5に配置されたCMPモニタパターン8の上の層間絶縁膜10の膜厚は、その周囲のチップ領域5に配置される配線7の粗密によって異なる値になる。例えば、図8(e)に即して言えば、比較的配線7のパターン密度が高い図中左側のチップ領域においては、層間絶縁膜10の厚さが厚くされ、比較的配線7のパターン密度が低い図中右側のチップ領域においては、層間絶縁膜10の厚さが薄くされる。
【0010】
従って、スクライブライン3上の1個所に配置されたCMPモニタパターン9上の層間絶縁膜10の膜厚d1を測定しただけでは、そのウェハ全体あるいはチップ領域5全体における層間絶縁膜10の膜厚を把握することはできず、また測定した値が層間絶縁膜10の膜厚分布のどの位置にあるかを把握することもできない。このため、この測定値に基づいて層間絶縁膜10の研磨膜厚を管理し、測定箇所付近における膜厚を管理の規格範囲に入れるようにしても、その他の部分の膜厚が規格範囲を超える場合がある。
【0011】
一方、チップ領域5内に配置した複数のCMPモニタパターン8を用いて層間絶縁膜10の膜厚d2,d3等を測定する場合には、測定自身は良好に行える。しかし、これによって、チップ領域5内における配線形成可能な面積が減少するため、半導体装置の回路設計に制約が加えられて、回路設計の自由度が低下したり、チップサイズを大きくせざるを得なくなってコストアップとなる。
また、スクライブライン3内に多数のCMPモニタパターンを配置し、これらを用いて測定した膜厚の平均値を求めてこれを用いることも考えられる。しかし、スクライブライン3上にも、CMPモニタパターン9のみならず、各種のモニタパターンや検査パターンを形成されるため、多数のCMPモニタパターン9を形成すると、これらのパターン形成が困難になるなどの制約が生じる。
【0012】
ところで、半導体基板上に回路やCMPモニタパターンなどのパターンを形成するには、露光用のフォトマスクを多数用いる。これらのフォトマスクのマスクパターンをコンピュータプログラムを用いて設計するに当たっては、データ処理上、図9に示すようにする。即ち、各チップ領域に形成する回路等のパターンに対応するマスクパターン(チップ領域マスクパターン)51を作成する(図9(a)参照)。一方、スクライブ領域などに形成するCMPモニタパターン用のマスクパターン54や、その他のモニタパターンや検査パターンに対応するマスクパターン55、フォトマスクのアライメントのためのマスクパターン56などを含み、スクライブ領域のパターニングや半導体装置の製造プロセスで用いるためのプロセスマスクパターン53を作成する(図9(b)参照)。その後、これらのパターン51,53を併せて、フォトマスクのマスクパターン57のデータとする(図9(c)参照)。このマスクパターン57のデータを用いて各々のフォトマスクを形成し、各フォトマスクに形成されているアライメントマークで位置決めし、露光して、半導体基板上に所望の回路やCMPモニタパターンなどのパターンを順次形成して行く。
【0013】
このようなフォトマスクのマスクパターン設計のうち、プロセスマスクパターン53のデータ作成は、例えば、図10に示すように行われる。即ち、品種、チップサイズ、ブロック構成、配置チップ数などの品種処理情報61から、ステップS62においてスクライブ領域に対応するスクライブ対応領域を設定する。次いで、ステップS64において、プロセスマスクパターン53の作成基準63に基づき、ステップS62で設定したスクライブ対応領域のうち適切な位置に、CMPモニタパターン用のマスクパターン54や、その他のモニタパターンや検査パターンに対応するマスクパターン55、フォトマスクのアライメントのためのマスクパターン56などを配置する。これにより、プロセス領域マスクパターン53のデータが出来上がる。なお、作成基準63には、これらのマスクパターン54,55,56の作成ルールや、CMPモニタパターンの配置基準などのルールも含まれている。
【0014】
しかしながら、このようにしてプロセス領域マスクパターン53のデータを作成する場合には、例えば、図9(a)に示すように、チップ領域マスクパターン51に、DRAM領域に対応するDRAMマクロ領域52など、配線や誘電体などのパターンの密度が高い高密度領域に対応する高密度マクロ領域が含まれている場合にも、これらの情報を参照していないため、この高密度マクロ領域の配置に応じてCMPモニタ用マスクパターン54を適切な位置に配置することはできなかった。
【0015】
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、研磨・平坦化された絶縁膜の膜厚をより適切に測定することができる半導体装置の製造方法、この製造方法に用いる露光用のマスクパターンの設計方法及びそのためのプログラムを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
しかしその解決手段は、スクライブ領域とこのスクライブ領域によって区画されたチップ領域とを備えるウェハのうち、上記チップ領域に半導体デバイス用のデバイスパターンを形成し、上記スクライブ領域に複数のCMPモニタパターンを形成する第1の工程と、上記チップ領域及び上記スクライブ領域に被研磨層を形成する第2の工程と、上記CMPモニタパターンを用いて上記被研磨層の膜厚を管理しつつ、上記被研磨層を化学的機械的研磨により平坦化研磨する第3の工程と、を備える半導体装置の製造方法であって、上記チップ領域は、DRAM領域、フラッシュメモリ領域などパターン密度が周囲よりも相対的に高い高密度領域を少なくとも1つ含み、上記CMPモニタパターンは、上記スクライブ領域であって上記高密度領域の近傍領域の内に形成される第1CMPモニタパターンと、上記スクライブ領域であって上記高密度領域から離れた上記近傍領域の外に形成される第2CMPモニタパターンと、を含む半導体装置の製造方法である。
【0017】
上記したように、CMP法による研磨では、パターン密度の高い領域では、研磨後の被研磨層(残膜の膜厚)が厚くなり、これより相対的に密度の低い領域では研磨後の厚さが薄くなる傾向にある。つまり、被研磨層のうち、チップ領域の高密度領域に位置する部分では厚くなり、その他の部分では薄くなる傾向が現れる。
これに対し、本発明では、スクライブ領域のうち、高密度領域の近傍領域の内に第1CMPモニタパターンを、高密度領域から離れた近傍領域の外に第2CMPモニタパターンをそれぞれ形成している。第1CMPモニタパターンの位置する高密度領域の近傍領域の内では、高密度領域の影響で被研磨層の厚さが相対的に厚くなる。一方、第2CMPモニタパターンの位置する高密度領域から離れた近傍領域の外では、被研磨層の厚さが相対的に薄くなる。
従って、第1及び第2CMPモニタパターンを用いることで、厚く残る部分と薄くなる部分との両方から被研磨層の厚み情報を得ることができるから、容易に被研磨層の研磨厚み管理ができる。
【0018】
しかも、CMPモニタパターンをスクライブ領域に形成しているので、CMPモニタパターンをチップ領域に形成する場合のように、デバイスパターンの形成の邪魔になったり、デバイスパターンの面積確保のためにチップサイズを大きくせざるを得なくなるなどの不具合を生じない。また、スクライブ領域に多数のCMPモニタパターンを形成し、各CMPモニタパターンを用いて被研磨層の厚さを計測しようとすると、スクライブ領域に形成すべき他のモニタパターンや検査パターンなどの配置に影響し、これらやCMPモニタパターンの配置が困難になることもある。しかし、第1及び第2CMPモニタパターンの2つを用いる本発明では、これらとの干渉も抑制できるので、他のモニタパターンや検査パターンなども容易に配置することができる。
【0019】
なお、CMPモニタパターンの形成については、デバイスパターンの形成の処理プロセスを利用して、デバイスパターンの形成と同一の材料を用いて同時に行うのが好ましい。
また、本明細書において、チップ領域とは、ウェハを個分け切断した後に、個々のチップとなる領域を指す。さらに、スクライブ領域とは、各チップ領域を取り巻くように形成され、ウェハを切断して各チップ領域を個々のチップとする際に、切断刃で切断することが予定されている領域を指す。また、高密度領域とは、例えば、DRAM領域、フラッシュメモリ領域など、ある機能を有する機能ブロックが形成される領域のうち、その機能ブロックの性質上、配線パターンや誘電体パターンなどその領域に形成されるパターンのパターン密度が、他の機能ブロックよりも高いために、チップ領域全体について見たとき、その周囲よりも相対的に密度の高い領域を指す。
【0020】
また、上記半導体装置の製造方法であって、前記第1CMPモニタパターンを前記高密度領域の端から1000μm以内の範囲に、前記第2CMPモニタパターンを前記高密度領域の端から1000μmを超える範囲に形成する半導体装置の製造方法とすると良い。
【0021】
DRAM領域などの高密度領域があることにより、CMP研磨の際に被研磨層の厚さに影響の出る範囲は、高密度領域の端から概略1000μm程度であることが判った。従って、第1CMPモニタパターンをスクライブ領域のうち高密度領域の端から1000μm以内に、また、第2CMPモニタパターンをスクライブ領域のうち高密度領域の端から1000μmを超える範囲に形成することで、厚く残る部分と薄くなる部分との両方から被研磨層の厚み情報を得ることができるから、容易に被研磨層の研磨厚み管理ができる。
【0022】
さらに他の解決手段は、スクライブ領域とこのスクライブ領域によって区画されたチップ領域とを備えるウェハのうち上記表面側に配置され、化学的機械的研磨時に被研磨層の膜厚を測定するためのCMPモニタパターン、に対応するCMPモニタ用マスクパターンを含む露光用のマスクパターンの設計方法であって、品種、チップサイズ、ブロック構成などの品種処理情報から上記スクライブ領域に対応するスクライブ対応領域を設定する第1の手段と、上記チップ領域に形成される機能ブロックについての機能ブロック配置情報から、DRAM領域、フラッシュメモリ領域などパターン密度が周囲よりも相対的に高い高密度領域に対応する高密度マクロ領域を抽出する第2の手段と、設定された上記スクライブ対応領域を、上記高密度マクロ領域の近傍領域の内に位置する第1マスク領域と、上記第1マスク領域以外であって、上記高密度マクロ領域の近傍領域の外に位置する第2マスク領域とに分割する第3の手段と、第1CMPモニタパターンに対応する第1CMPモニタ用マスクパターンを上記第1マスク領域内に配置し、第2CMPモニタパターンに対応する第2CMPモニタ用マスクパターンを上記第2マスク領域内に配置する第4の手段と、を備えるマスクパターンの設計方法である。
【0023】
本発明では、品種処理情報からスクライブ対応領域を設定し、機能ブロック配置情報から高密度マクロ領域を抽出し、スクライブ対応領域を第1マスク領域と第2マスク領域とに分割し、第1CMPモニタ用マスクパターンを第1マスク領域内に、また、第2CMPモニタ用マスクパターンを第2マスク領域内に配置する。このため、高密度領域に対応する高密度マクロ領域の近傍領域の内に第1CMPモニタパターンに対応する第1CMPモニタ用マスクパターンが、高密度領域に対応する高密度マクロ領域から離れた高密度マクロ領域の近傍領域の外に第2CMPモニタパターンに対応する第2CMPモニタ用マスクパター、それぞれ配置される。
つまり、この設計方法に従って製作した露光用のマスクパターンを用いれば、第1,第2CMPモニタパターンが高密度領域の近傍及び離れた位置に配置されるので、研磨の際に、被研磨層の残膜厚さが厚い部分と薄い部分との両方から厚み情報を得ることができるから、容易に研磨厚みの管理ができる。
【0024】
しかも、第1,第2CMPモニタ用マスクパターンをスクライブ対応領域に形成しているから、この設計方法に従ったマスクを用いれば、CMPモニタパターンがスクライブ領域に形成される。このため、CMPモニタパターンをチップ領域に形成する場合のように、デバイスパターンの形成の邪魔になったり、デバイスパターンの面積確保のためにチップサイズが大きくなるなどの不具合を生じない。
さらに、マスク設計に際して、機能ブロック配置情報や品種処理情報を用いることができれば、あとはスクライブ領域だけを考慮すればよく、チップ領域に対応する部分とは独立に設計を行うことができる。
また、スクライブ対応領域において、多数のCMPモニタ用マスクパターンを形成して、スクライブ領域に多数のCMPモニタパターンを形成することも考えられる。しかし、スクライブ対応領域には、他のモニタパターンや検査パターンを形成するためのマスクパターンも形成する必要がある。これに対し、2つのCMPモニタ用マスクパターンを用いれば足りる本発明の設計方法では、これらのマスクパターンの配置を決定する際の、CMPモニタ用マスクパターンとの干渉も抑制できる。
【0025】
また、本発明では、各手段により、機能ブロック配置情報から高密度マクロ領域を抽出し、スクライブ対応領域を分割し、第1,第2マスク領域にそれぞれ第1,第2CMPモニタ用マスクパターンを配置する。つまり、研磨で厚く残ることが予期される高密度領域の近傍とこれから離れた位置とに第1,第2CMPモニタパターンを形成するようにマスクを設計することができるので、実際に多数のCMPモニタパターンを形成してみて、各部分の膜厚を測定し、どのCMPモニタパターンを使うかというような予備調査や試作を行う必要が無く、調査や試作費用を削減できる。
【0026】
なお、本明細書において、品種処理情報とは、品種、シリーズ名、層名、サフィックス、チップサイズ、ブロック構成、配置チップ数など、スクライブ領域及びスクライブ対応領域を設定することに役立つ情報をいう。また、機能ブロック配置情報とは、チップ領域における各機能ブロックのレイアウトや、各機能ブロックの位置を特定し、高密度領域及び高密度マクロ領域を抽出するのに役立つ情報をいう。例えば、チップ領域の設計レイアウトデータ、レイアウト情報などが挙げられる。さらに、高密度マクロ領域とは、マスクパターンのうち、ウェハ上に形成される高密度領域に対応する領域を指し、例えば、DRAM形成用のマスクパターンを配置する領域などが挙げられる。
【0027】
さらに他の解決手段は、コンピュータにより、スクライブ領域とこのスクライブ領域によって区画されたチップ領域とを備えるウェハに配置され、化学的機械的研磨時に被研磨層の膜厚を測定するためのCMPモニタパターン、に対応するCMPモニタ用マスクパターンを含む露光用のマスクパターン設計のためのプログラムであって、上記コンピュータを、品種、チップサイズ、ブロック構成などの品種処理情報から上記スクライブ領域に対応するスクライブ対応領域を設定する第1の手段、上記チップ領域に形成される機能ブロックについての機能ブロック配置情報から、DRAM領域、フラッシュメモリ領域などパターン密度が周囲よりも相対的に高い高密度領域に対応する高密度マクロ領域を抽出する第2の手段、設定された上記スクライブ対応領域を、上記高密度マクロ領域の近傍領域の内に位置する第1マスク領域と、上記第1マスク領域以外であって、上記高密度マクロ領域の近傍領域の外に位置する第2マスク領域とに分割する第3の手段、及び第1CMPモニタパターンに対応する第1CMPモニタ用マスクパターンを上記第1マクロ領域内に配置し、第2CMPモニタパターンに対応する第2CMPモニタ用マスクパターンを上記第2マクロ領域内に配置する第4の手段、として機能させるプログラムである。
【0028】
本発明のプログラムによれば、コンピュータを用いて、高密度領域に対応する高密度マクロ領域の近傍領域の内に第1CMPモニタパターンに対応する第1CMPモニタ用マスクパターンが、高密度領域に対応する高密度マクロ領域から離れた高密度マクロ領域の近傍領域の外に第2CMPモニタパターンに対応する第2CMPモニタ用マスクパターンが、それぞれ配置された露光用マスクパターンを容易に設計することができる。
従って、このプログラムを用いて設計製作した露光用のマスクパターンを用いれば、第1,第2CMPモニタパターンが高密度領域の近傍及び離れた位置に配置されるので、研磨の際に、被研磨層の残膜厚さが厚い部分と薄い部分との両方から厚み情報を得ることができるから、容易に研磨厚みの管理ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1〜図4を参照して説明する。本実施形態でも、フォトマスクのマスクパターンをコンピュータプログラムを用いて設計するに当たり、データ処理上、図9に示して上述したのと同様にする。但し、フォトマスクのマスクパターン設計のうち、プロセスマスクパターン78のデータ作成は、図1,図2に示すように行う。即ち、まず、品種、シリーズ名、層名、サフィックス、チップサイズ、ブロック構成、配置チップ数などの品種処理情報61から、ステップS62においてスクライブ領域に対応するスクライブ対応領域82(図2(b)参照)を設定する。
なお、この設計に用いるコンピュータの構成は、公知の構成を用いれば良く、CPU、ROM、RAM、キーボード、CRTなどの画面表示装置、プリンタやプロッタなどの出力装置、ハードディスクなどの大容量記憶メディアなどを備えるものが挙げられる。また、複数のコンピュータを通信回線で結んだシステムを用いることもできる。
【0030】
一方、チップ領域データ71、および、DRAMマクロ、ロジックマクロなどの機能マクロ名やCADレイヤなどのチップ領域のレイアウト情報72など、機能ブロックの配置を検知できる機能ブロック配置情報70を用いて、ステップS72で、チップ領域マスクパターン51内からDRAMマクロ領域52(図2(a)参照)を抽出する。このDRAMマクロ領域52は、配線や誘電体などのパターンの密度が高い高密度領域に対応する高密度マクロ領域である。
次いで、図2(a)において破線で示すように、このDRAMマクロ領域52の近傍の領域、具体的には、DRAMマクロ領域52の端部から1000μm以内の領域を、DRAMマクロ近傍領域81に設定する。DRAMマクロ領域52では、前述したように、CMP研磨後の層間絶縁膜の厚さが厚く研磨されるため、その近傍のDRAMマクロ近傍領域81でも、この影響を受けてCMP研磨後の層間絶縁膜の厚さが厚く研磨されるからである。
【0031】
次いで、ステップS61で設定したスクライブ対応領域82に、DRAMマクロ近傍領域81を重ね、スクライブ対応領域82を、DRAMマクロ近傍領域81と重なる第1マスク領域83と、DRAMマクロ近傍領域81と重ならない第2マスク領域84とに分割する。このうち第1マスク領域83は、DRAMマクロ領域52の近傍に位置する領域であり、第2マスク領域84は、DRAMマクロ領域52から離れた領域である。
【0032】
その後、ステップS77において、プロセス領域マスクパターンの作成基準76に基づきつつ、第1マスク領域83内の適切な位置に、第1CMPモニタパターン用のマスクパターン85を配置する。一方、第2マスク領域84内の適切な位置にも、第2CMPモニタパターン用のマスクパターン86を配置する。さらに、その他のモニタパターンや検査パターンに対応するマスクパターン55、フォトマスクのアライメントのためのマスクパターン56などをも配置する。これにより、プロセス領域マスクパターン78のデータが出来上がる。なお、作成基準77には、第1、第2CMPモニタ用のマスクパターン85,86や他のマスクパターン55,56の作成ルールや、CMPモニタパターンの配置基準などのルールも含まれている。
【0033】
かくして作成された、図2(b)に示すプロセスマスクパターン78のデータと、別途作成されていた各チップ領域に形成する回路等のパターンに対応するチップ領域マスクパターン51(図2(a)参照)のデータとを併せて、フォトマスクのマスクパターン79のデータとする(図2(c)参照)。このマスクパターン79のデータを用いることで、図3に示すフォトマスク80を形成する。このフォトマスク80では、第1CMPモニタパターン用のマスクパターン85はDRAMマクロ領域52の近傍に位置に配置され、また、第2CMPモニタパターン用のマスクパターン86はDRAMマクロ領域52から離れた位置に配置されている。
従って、このフォトマスク80を用いて、露光し、半導体基板上に所望の回路やCMPモニタパターンなどのパターンを順次形成して行くと、第1CMPモニタパターンはDRAM領域の近傍、具体的にはDRAM領域の端から1000μm以内に、また、第2CMPモニタパターンはDRAM領域から離れた位置に形成されることとなる。
【0034】
このようにして形成した半導体基板上に回路素子およびCMPモニタパターンを形成したものとCMP研磨との関係について、図4を用いて説明する。
シリコン基板101は、図中一点鎖線で示すように、チップ領域121とスクライブ領域124とに分けられる。このうち、チップ領域121内には、機能ブロックとして、DRAM領域122とロジック領域123とが含まれる。このうち、DRAM領域122には、完成後にDRAMのワード線として機能する多数のトランジスタ125や配線等が密集して形成されて、パターン密度が高くなっている。また、ロジック領域123にも、完成後にロジック回路として機能する複数のトランジスタ126や配線などが形成される。但し、トランジスタ126はDRAM領域122に形成されるトランジスタ125等より疎に配置されて、パターン密度が低くなっている。さらに、スクライブ領域124には、第1CMPモニタパターン127Bと第2CMPモニタパターン127Cとが形成されている。
【0035】
DRAM領域122およびロジック領域123に形成されるトランジスタ125,126等は、いずれも公知のフォトリソグラフィ技術等の手法によって形成されたものであり、第1,第2CMPモニタパターン127B,127Cも、これらのトランジスタ125,126と同時に同じ材料を用いて形成されている。
これらのトランジスタ125,126は、ゲート酸化層103、ゲート電極104、SiN膜105が順に積層された構造を有し、その両側にスペーサ108が形成されている。また、シリコン基板101上面のうちゲート酸化層103を挟む部分は、n型ドレイン領域106およびn型ソース領域107されている。また、シリコン基板101上面のうち所要部分には、素子絶縁膜102も形成されている。従って、第1,第2CMPモニタパターン127B,127Cも3層構造を有し、ゲート酸化層103、ゲート電極104、SiN膜105と同じ材質からなり、シリコン基板101上面から高さはトランジスタ125,126のそれと略同一の250μmとされている。
【0036】
このトランジスタ125,126等および第1,第2CMPモニタパターン127B,127C上を含めてシリコン基板101の上面上に、層間絶縁膜として、後に研磨されるPSG膜112を厚さ約600μm堆積させる。堆積後のPSG膜112は、図4中、二点鎖線で示すように、パターン密度の高いDRAM領域122およびその近傍では、相対的に高くなり、パターン密度の低いロジック領域123およびその近傍では、下方にトランジスタ126が位置する部分を除いて、高さが低くなる。即ち、DRAM領域122ではPSG膜112のシリコン基板101表面からの高さは約850μm(=250+600)となるが、ロジック領域123では、一部を除き、PSG膜112の高さは約600μmである。
【0037】
その後、前述のCMP法を用いてこのPSG膜112を平坦化すべくCMP研磨する。CMP研磨では、研磨当初はPSG膜112のうち高い部分から研磨が進むため、途中状態を見ると図中破線で示すように、高い部分が多く研磨されて、高さが平均化(平坦化)される。しかし、研磨が進むにつれて、前記したようにPSG膜112の下部にあるトランジスタ125,126などのパターン密度の影響が支配的になるため、さらに研磨を進めると、実線で示したようになる。即ち、パターン密度の高いDRAM領域122およびその近傍では、相対的に高くまた、PSG膜112の膜厚が厚くなる。一方、パターン密度の低いロジック領域123およびその近傍では、相対的に高さが低く、また、PSG膜112の膜厚が薄くなる。
【0038】
しかるに、本実施形態では、DRAM領域122の近傍(図中左側)、具体的にはDRAM領域122の端から1000μm以内のスクライブ領域124に第1CMPモニタパターン127Bが形成されている。一方、DRAM領域122から1000μm以上離れた位置、具体的には、ロジック領域123の近傍(図中右側)のスクライブ領域124に第2CMPモニタパターン127Cが形成されている。そこで、この第1CMPモニタパターン127Bを用いてPSG膜112の膜厚TH1を測定すれば、チップ領域121のうちでPSG膜112が比較的厚い部分の膜厚を得ることができる。一方、第2CMPモニタパターン127Cを用いてPSG膜112の膜厚TH2を測定すれば、チップ領域121のうちでPSG膜112が比較的薄い部分の膜厚を得ることができる。
従って、膜厚TH1,TH2を測定することで、場所的な膜厚の違いを検知し、PSG膜112の研磨厚さを適切に管理をすることができる。
なお、PSG膜112の膜厚TH1,TH2などは、光学的手法など公知の手法で測定すればよい。
【0039】
以上において、本発明を実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、チップ領域の形成する高密度領域としてDRAM領域を例示して説明したが、フラッシュメモリ領域などパターン密度が高く、層間絶縁膜などの被研磨層がCMP研磨によって厚くなる機能ブロックの領域であれば、いずれのものでも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態にかかり、フォトマスクのマスクパターンデータのうち、プロセスマスクパターンデータの作成手順を示す説明図である。
【図2】 プロセスマスクパターンデータとチップ領域データとを用いてフォトマスクのマスクパターンデータを形成する様子を示す説明図である。
【図3】 作成されたフォトマスクのマスクパターンの例を示す説明図である。
【図4】 シリコン基板上の素子およびCMPモニタパターンの上に形成した層間絶縁膜のCMP研磨前後の様子を示す説明図である。
【図5】 機械的化学的研磨法(CMP法)による研磨の概要を示す説明図である。
【図6】 CMP研磨を含む半導体装置の製造の各工程を説明するための断面説明図である。
【図7】 従来の半導体装置におけるCMPモニタパターンの配置を示す説明図である。
【図8】 CMP研磨を含む半導体装置の製造の各工程を説明するための断面説明図である。
【図9】 フォトマスクパターンデータの形成手法を示す説明図である。
【図10】 フォトマスクパターンデータのうち、プロセスパターンデータの作成手順を示す説明図である。
【符号の説明】
51 チップ領域マスクパターン
52 DRAMマクロ領域(高密度マクロ領域)
61 品種処理情報
70 機能ブロック配置情報
77 プロセス領域マスクパターンの作成基準
80 フォトマスク
81 DRAMマクロ近傍領域
82 スクライブ対応領域
83 第1マスク領域
84 第2マスク領域
86 第1CMPモニタパターン用マスクパターン
87 第2CMPモニタパターン用マスクパターン
101 シリコン基板(ウェハ)
112 PSG膜(被研磨層)
121 チップ領域
122 DRAM領域(高密度領域)
123 ロジック領域
123 スクライブ領域
125,126 トランジスタ(デバイスパターン)
127 CMPモニタパターン
127B 第1CMPモニタパターン
127C 第2CMPモニタパターン
TH1,TH2 (被研磨層の)膜厚

Claims (4)

  1. クライブ領域とこのスクライブ領域によって区画されたチップ領域とを備えるウェハのうち、上記チップ領域に半導体デバイス用のデバイスパターンを形成し、上記スクライブ領域に複数のCMPモニタパターンを形成する第1の工程と、
    上記チップ領域及び上記スクライブ領域に被研磨層を形成する第2の工程と、
    上記CMPモニタパターンを用いて上記被研磨層の膜厚を管理しつつ、上記被研磨層を化学的機械的研磨により平坦化研磨する第3の工程と、
    を備える半導体装置の製造方法であって、
    上記チップ領域は、DRAM領域、フラッシュメモリ領域などパターン密度が周囲よりも相対的に高い高密度領域を少なくとも1つ含み、
    上記CMPモニタパターンは、
    上記スクライブ領域であって上記高密度領域の近傍領域の内に形成される第1CMPモニタパターンと、
    上記スクライブ領域であって上記高密度領域から離れた上記近傍領域の外に形成される第2CMPモニタパターンと、を含む半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第1CMPモニタパターンを前記高密度領域の端から1000μm以内の範囲に、前記第2CMPモニタパターンを前記高密度領域の端から1000μmを超える範囲に形成する
    半導体装置の製造方法。
  3. クライブ領域とこのスクライブ領域によって区画されたチップ領域とを備えるウェハに配置され、化学的機械的研磨時に被研磨層の膜厚を測定するためのCMPモニタパターン、に対応するCMPモニタ用マスクパターンを含む露光用のマスクパターンの設計方法であって、
    品種、チップサイズ、ブロック構成などの品種処理情報から上記スクライブ領域に対応するスクライブ対応領域を設定する第1の手段と、
    上記チップ領域に形成される機能ブロックについての機能ブロック配置情報から、DRAM領域、フラッシュメモリ領域などパターン密度が周囲よりも相対的に高い高密度領域に対応する高密度マクロ領域を抽出する第2の手段と、
    設定された上記スクライブ対応領域を、上記高密度マクロ領域の近傍領域の内に位置する第1マスク領域と、上記第1マスク領域以外であって、上記高密度マクロ領域の近傍領域の外に位置する第2マスク領域とに分割する第3の手段と、
    第1CMPモニタパターンに対応する第1CMPモニタ用マスクパターンを上記第1マスク領域内に配置し、第2CMPモニタパターンに対応する第2CMPモニタ用マスクパターンを上記第2マスク領域内に配置する第4の手段と、
    を備えるマスクパターンの設計方法。
  4. コンピュータにより、スクライブ領域とこのスクライブ領域によって区画されたチップ領域とを備えるウェハに配置され、化学的機械的研磨時に被研磨層の膜厚を測定するためのCMPモニタパターン、に対応するCMPモニタ用マスクパターンを含む露光用のマスクパターン設計のためのプログラムであって、
    上記コンピュータを、
    品種、チップサイズ、ブロック構成などの品種処理情報から上記スクライブ領域に対応するスクライブ対応領域を設定する第1の手段、
    上記チップ領域に形成される機能ブロックについての機能ブロック配置情報から、DRAM領域、フラッシュメモリ領域などパターン密度が周囲よりも相対的に高い高密度領域に対応する高密度マクロ領域を抽出する第2の手段、
    設定された上記スクライブ対応領域を、上記高密度マクロ領域の近傍領域の内に位置する第1マスク領域と、上記第1マスク領域以外であって、上記高密度マクロ領域の近傍領域の外に位置する第2マスク領域とに分割する第3の手段、及び、
    第1CMPモニタパターンに対応する第1CMPモニタ用マスクパターンを上記第1マクロ領域内に配置し、第2CMPモニタパターンに対応する第2CMPモニタ用マスクパターンを上記第2マクロ領域内に配置する第4の手段、
    として機能させるプログラム。
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