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JP4189558B2 - 流体制御器 - Google Patents
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JP4189558B2 - 流体制御器 - Google Patents

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    • F16K7/12Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves with flat, dished, or bowl-shaped diaphragm
    • F16K7/14Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves with flat, dished, or bowl-shaped diaphragm arranged to be deformed against a flat seat
    • F16K7/16Diaphragm valves or cut-off apparatus, e.g. with a member deformed, but not moved bodily, to close the passage ; Pinch valves with flat, dished, or bowl-shaped diaphragm arranged to be deformed against a flat seat the diaphragm being mechanically actuated, e.g. by screw-spindle or cam

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、上端部がボンネット上面より上方に突出している垂直状弁棒の上端部にこれを貫通する水平軸が設けられており、水平軸の上下移動に伴って弁棒が上下移動することにより流体通路を開閉する流体制御器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このような流体制御器としては、図5に示すものが知られている。同図に示す流体制御器(51)は、トグル弁と称されるものであって、左向きの流体入口通路(52a) および右向きの流体出口通路(52b) が設けられた弁本体(52)と、弁本体(52)上部に取り付けられた筒状のボンネット(53)と、弁本体(52)内およびボンネット(53)内に上下移動自在に設けられかつ上端部(54a) がボンネット(53)より上方に突出している弁棒(54)と、弁棒上端部(54a) を貫通する水平軸(55)と、弁棒(54)の下端に設けられて弁棒(54)の上下移動に伴って流体入口通路(52a) を開閉する弁体(56)と、弁棒(54)の下端部近くに設けられた外向きフランジ部(54a) とボンネット(53)の上端部内周に設けられた環状のばね受け(53a) とにより受け止められて弁棒(54)を下向きに付勢する圧縮コイルばね(57)と、水平軸(55)が先端部を貫通しており水平軸(55)の軸線を中心として揺動し水平状態(実線で示す)および垂直状態(鎖線で示す)とに切換え可能な水平軸駆動レバー(58)と、ボンネット(53)の上端に設けられて水平軸駆動レバー(58)に当接する環状のレバー受け(59)とを備え、水平軸駆動レバー(58)のレバー受け(59)への当接面(58a)(58b)と水平軸(55)の軸線との距離を変更することにより、水平軸(55)を上下移動させるものである。
【0003】
すなわち、同図に実線で示す水平軸駆動レバー(58)の水平状態においては、水平軸駆動レバー(58)の長手方向に平行な第1の当接面(58a) がレバー受け(59)に当接している。そして、弁棒(54)が圧縮コイルばね(57)により下向きに付勢されることにより、流体通路閉の状態となっている。また、同図に鎖線で示す水平軸駆動レバー(58)の垂直状態においては、水平軸駆動レバー(58)の長手方向に垂直な第2の当接面(58b) がレバー受け(59)に当接している。第2の当接面(58b) と水平軸(55)の軸線との距離は、第1の当接面(58a) と水平軸(55)の軸線との距離よりも大きくなされており、水平軸駆動レバー(58)を水平状態から垂直状態に揺動させることにより、水平軸駆動レバー(58)の第2の当接面(58b) と水平軸(55)の軸線との距離が増加し、この水平軸(55)の上方への移動に伴って弁棒(54)が上方に移動し、流体通路開の状態が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の流体制御器では、水平軸駆動レバーとレバー受けとの間の滑り摩擦力に抗して、水平軸駆動レバーを水平状態または垂直状態となるように揺動させなければならず、その揺動のためのトルクが大きく、流体通路開閉操作を行うことによって手が痛くなったり、水平軸駆動レバーのレバー受けへの当接面が滑り摩擦に伴って摩滅し、全開・全閉状態が確保できなくなったりするという問題や、水平軸駆動レバーを水平状態とするのに必要な空間が大きく、複数個設置する場合に設置スペースを多く取るという問題があった。
【0005】
この発明の目的は、流体通路開閉操作に大きい力を必要とせず、摩擦力に伴う摩滅がなく、しかも、複数個設置する場合の設置スペースを少なくすることができる流体制御器を提供することにある。
【0006】
この発明の他の目的は、全開・全閉状態を確実に保持するロック機構付きの流体制御器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
この発明による流体制御器は、上端部がボンネット上面より上方に突出している垂直状弁棒の上端部にこれを貫通する水平軸が設けられており、弁棒が弾性部材により下向きに付勢されて下方位置にある流体通路閉状態と、水平軸を上方に移動させることにより弁棒が上方位置にある流体通路開状態とに切換え可能な流体制御器において、水平軸を上下移動させる水平軸駆動装置が、水平軸の軸線を中心として揺動する揺動体と、揺動体下端部に回転自在に支持されかつ水平軸の軸線と平行な軸線を有する転動ローラと、ボンネット上面に形成されかつ転動ローラを軸線と直交する面内で転動させる傾斜面と、傾斜面の両端部に設けられて転動ローラを傾斜面下端位置および傾斜面上端位置でそれぞれ受け止める立上がり部と、弁棒上端部を覆うカバーとを備え、揺動体は、カバー内にあって水平軸が貫通しているローラ支持部と、カバーの頂部に設けられた貫通孔からカバー上方に突出している把手部とを有し、揺動体を揺動させることにより転動ローラを傾斜面に沿って転動させ、これに伴って転動ローラを支持する揺動体が上下移動することにより、水平軸および弁棒を回転させることなく上下移動させることを特徴とするものである。
【0008】
この発明の流体制御器によると、揺動体を手で揺動させると、転動ローラが傾斜面に沿って転動し、これに伴って揺動体が上下移動することにより水平軸が上下移動する。その結果、弁棒が上下移動して流体通路の開閉を行うことができる。したがって、従来のように滑り摩擦に抗して揺動体を揺動させるのではなく、転がり摩擦に抗して揺動体を揺動させるだけであるから、流体通路開閉操作に大きい力を必要とせず、滑り摩擦の生じる部分が摩滅するという心配もない。しかも、転動ローラを傾斜面に沿って転動させるに際しては、揺動体を水平状態まで揺動させる必要がないから、複数個設置する場合の設置スペースを従来より少なくすることができる。
【0009】
弁棒上端部と係合する位置と係合しない位置との間を移動し得るように揺動体に支持されたストッパをさらに備え、弁棒上端部に、弁棒が上方位置にあるときにストッパと係合する流体通路開状態ロック用凹所と、弁棒が下方位置にあるときにストッパと係合する流体通路閉状態ロック用凹所とが設けられており、弁棒を上方位置にある流体通路開状態および下方位置にある流体通路閉状態でロックすることができることが好ましい。このようにすると、ストッパを弁棒の流体通路閉状態ロック用凹所または流体通路開状態ロック用凹所と係合させることにより、流体通路閉状態または流体通路開状態で弁棒をロックすることができる。このとき、ストッパは、弾性部材によって弁棒と係合する方向に付勢されるので、ロック状態を維持することができる。そして、弾性部材の付勢力に抗してストッパを移動させることによりロック状態を解除することができる。こうして、非常に簡単な操作で、流体通路閉状態および流体通路開状態でのロックおよびアンロックを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、以下図面を参照して説明する。図1から図5までは第1実施形態を示し、図6から図8までは第2実施形態を示している。この明細書において、上下・左右は、図1の上下・左右をいうものとし、前後については、図1の紙面表側を前、同裏側を後というものとする。
【0012】
図1に示すこの発明の流体制御器(1) は、左向きの流体入口通路(2a)および右向きの流体出口通路(2b)が設けられた弁本体(2) と、弁本体(2) 上面にボンネットナット(4) により取り付けられた筒状のボンネット(3) と、ボンネット(3) 内に上下移動自在に設けられかつ上端部(5a)がボンネット(3) より上方に突出している弁棒(5) と、弁棒(5) の下端に設けられ弁棒(5) の上下移動に伴って流体入口通路(2a)を開閉するダイヤフラム(弁体)(6) と、ボンネット(3) 下端部に設けられてダイヤフラム(6) の周縁部を弁本体(2) との間に挟持する環状のダイヤフラム押さえ(7) と、流体入口通路(2a)の上向き開口の周縁部に設けられてダイヤフラム(6) を受けるシート(8) と、ボンネット(3) 内に納められ、弁棒(5) の下端部近くに設けられた外向きフランジ部(5a)とボンネット(3) の上端部に設けられた環状のばね受け(10)とにより受け止められて弁棒(5) を下向きに付勢する圧縮コイルばね(9) と、弁棒(5) 上端部(5a)を覆うカバー(11)と、弁棒(5) の上端部(5a)を貫通し弁棒(5) とともに上下移動する水平軸(12)と、水平軸駆動装置(13)と、水平軸駆動装置(13)と弁棒(5) との間に設けられて弁棒(5) を下方位置にある流体通路閉状態および上方位置にある流体通路開状態のいずれか一方の状態でロックするロック装置(14)とを備えている。
【0013】
水平軸駆動装置(13)は、水平軸(12)の軸線を中心として揺動する揺動体(15)と、揺動体(15)下端部に設けられた前後一対の転動ローラ(16)と、ボンネット(3) 上面に形成されかつ転動ローラ(16)が転動する右上がりの傾斜面(17)とよりなる。
【0014】
カバー(11)は、円筒状であって、ボンネット(3) 上端部外周に被せられた小径部(18)と、小径部(18)の上方に連なりこれより内径が大きい大径部(19)と、大径部(19)の上端に設けられかつ方形の貫通孔(20a) を有する頂部(20)とよりなり、その小径部(18)を貫通してねじ込まれた水平の止めねじ(21)によりボンネット(3) 上端部に取り付けられている。
【0015】
揺動体(15)は、正面から見て略六角形でカバー(11)内にありほぼ中央を水平軸(12)が貫通しているローラ支持部(22)と、正面から見て略長方形でカバー(11)の頂部(20)の方形貫通孔(20a) からカバー(11)上方に突出している把手部(23)とよりなる。
【0016】
揺動体(15)のローラ支持部(22)は、把手部(23)との境界の右端に連なる上部右下がり面(22a) と、上部右下がり面(22a) の下端に連なる下部左下がり面(22b) と、把手部(23)との境界の左端に連なる上部左下がり面(22c) と、上部左下がり面(22c) の下端に連なる下部右下がり面(22d) と、下部左下がり面(22b) と下部右下がり面(22d) の下端同士をつなぐ下端面(22e) とを有している。ローラ支持部(22)には、揺動体(15)が揺動したさいに弁棒(5) と干渉しないように、弁棒収納凹所(24)が設けられている。
【0017】
図2および図3に示すように、揺動体(15)のローラ支持部(22)の下端には、前後転動ローラ(16)がそれぞれ嵌め入れられている前後一対の下向きのローラ嵌入凹所(25)が設けられている。そして、各転動ローラ(16)は、各ローラ嵌入凹所(25)の側壁を貫通する回転軸(26)に支持されており、その下端部を揺動体(15)のローラ支持部(22)から下方に突出させている。
【0018】
ボンネット(3) 上面に形成されている傾斜面(17)は、水平面を基準として、10°程度傾斜させられており、転動ローラ(16)は、この傾斜面(17)に沿って、転動ローラ(16)の軸線と直交する面内で転動させられる。傾斜面(17)の左端部および右端部には、転動ローラ(16)を傾斜面(17)下端位置および傾斜面(17)上端位置でそれぞれ受け止める正面から見て円弧状の立上がり部(17a)(17b)が設けられている。
【0019】
ロック装置(14)は、弁棒(5) と係合する位置と係合しない位置との間を移動し得るように揺動体(15)に支持されたストッパ(27)と、ストッパ(27)を弁棒(5) と係合する方向に付勢するストッパ付勢用圧縮コイルばね(28)と、弁棒(5) 上端面に設けられておりストッパ(27)の先端部(27b) が嵌め入れられる左右一対のストッパロック用凹所(29)(30)と、ストッパ(27)の上端部に設けられた直方体ブロック状のロック・アンロック操作つまみ(31)とよりなる。
【0020】
図1から図3までは、弁棒(5) が上方位置にある流体通路開状態を示すもので、このとき、圧縮コイルばね(9) から弁棒(5) に働く下向きの付勢力は、転動ローラ(16)を介して水平軸(12)にかかる上向き力と釣り合っており、また、ストッパ(27)の先端部(27b) は、弁棒(5) 上端面に設けられた左右一対の凹所(29)(30)のうち左の凹所(流体通路開状態ロック用凹所)(29)に嵌め入れられており、流体通路開のロック状態となっている。また、図4は、この状態から揺動体(15)を揺動させて転動ローラ(16)を下方に移動させた状態を示すもので、このとき、圧縮コイルばね(9) の下向き付勢力によって弁棒(5) が押し下げられるとともに、ストッパ(27)の先端部(27b) が右の凹所(流体通路閉状態ロック用凹所)(30)に嵌め入れられており、弁棒(5) が下方位置にある流体通路閉状態でかつロック状態となっている。
【0021】
水平軸(12)の軸線と転動ローラ(16)の回転軸(26)の軸線とは、ストッパ(27)の軸線の延長線上に位置させられており、操作つまみ(31)から水平軸(12)までの距離は、水平軸(12)から転動ローラ(16)下端までの距離の約2.5倍とされている。そして、揺動体(15)の揺動角度は、垂直軸を基準として、±20°程度とされている。
【0022】
揺動体(15)には、横断面円形のストッパ案内溝(32)がその把手部(23)全長およびローラ支持部(22)の上端部にわたって設けられており、ストッパ(27)は、このストッパ案内溝(32)に摺動自在にかつストッパ(27)の軸線回りに回動自在に嵌め入れられている。ストッパ(27)の下端部近くには、ストッパ付勢用圧縮コイルばね(28)の下端部を受け止める外向きフランジ部(27a) が設けられている。ストッパ案内溝(32)の上端部の径は、ストッパ(27)の軸部の径よりわずかに大きく、同中間部の径は、ストッパ(27)のフランジ部(27a) の径よりわずかに小さく、同下端部の径は、ストッパ(27)のフランジ部(27a) の径よりわずかに大きく形成されている。ストッパ付勢用圧縮コイルばね(28)は、ストッパ案内溝(32)の上端部と中間部との間にある段部(32a) とストッパ(27)のフランジ部(27a) とにより受け止められている。
【0023】
揺動体(15)の把手部(23)は、前後に長い長方形状横断面を有しており、その上端面には、幅広で深い左右にのびるストッパロック用嵌入溝(33)と、ロック用嵌入溝(33)の前後両側にありかつ幅狭で浅い前後にのびるストッパアンロック用嵌入溝(34)とが設けられている。
【0024】
ストッパ(27)の上端部は、揺動体(15)の把手部(23)より上方に突出させられて操作つまみ(31)を貫通している。そして、このストッパ(27)の上端に止め輪(35)が嵌められることにより、ストッパ(27)と操作つまみ(31)とが結合されている。したがって、操作つまみ(31)を手で持って圧縮コイルばね(28)の付勢力に抗して引き上げることにより、ストッパ(27)をその軸線方向に沿って上方に動かすことができ、また、ストッパ(27)の先端部(27b) が弁棒(5) 上端面に設けられたストッパロック用凹所(29)(30)に嵌まり合ってないときに操作つまみ(31)を回動することにより、ストッパ(27)をその軸線回りに回動させることができる。
【0025】
操作つまみ(31)の下端面には、図1に示す流体通路開のロック状態において、揺動体(15)の把手部(23)の上端部を挟むように左右一対の下方突出部(31a) が設けられている。ストッパ(27)の先端部(27b) がストッパロック用凹所(29)に嵌まり合っているロック状態においては、図2に実線で示すように、操作つまみ(31)の下半部が揺動体(15)の把手部(23)のロック用嵌入溝(33)に納められている。そして、この状態から操作つまみ(31)を引き上げて90°回動させると、図2に鎖線で示すように、操作つまみ(31)の下方突出部(31a) が揺動体(15)の把手部(23)のアンロック用嵌入溝(34)に嵌まり合う。これにより、操作つまみ(31)は、ロック用嵌入溝(33)とアンロック用嵌入溝(34)の深さの差と下方突出部(31a) の突出量とを合わせた分だけ揺動体(15)に対して上昇し、これに伴って、ストッパ(27)の先端部(27b) がストッパロック用凹所(29)から外れ、揺動体(15)の揺動が可能なアンロック状態となる。
【0026】
このアンロック状態で、揺動体(15)を揺動させると、転動ローラ(16)が傾斜面(17)に沿って下方に転動し、弁棒(5) に働く圧縮コイルばね(9) の下向き付勢力によって弁棒(5) が押し下げられる。その結果、弁棒(5) は、下方へ移動して流体入口通路(2a)が閉じられる。ここで、操作つまみ(31)を90°回動させてから手を離すことにより、図4に示す流体通路閉のロック状態となる。このような操作は、転動ローラ(16)と傾斜面(17)との間の転がり摩擦に抗して揺動体(15)を揺動させるだけであるから、流体通路開閉操作に大きい力を必要とせず、滑り摩擦の生じる部分が摩滅するという心配もない。しかも、揺動体(15)を揺動させるのに必要なスペースは、弁本体(2) の左右にはみ出すことはないので、この流体制御器(1) を複数個設置する場合の設置スペースを少なくすることができる。また、流体通路閉状態または流体通路開状態でロックする操作は、操作つまみ(31)の上げ下げと回動だけで行うことができ、非常に簡単に行える。
【0027】
なお、図5に示すように、図1においてカバー(11)の貫通孔(20a) から見える揺動体(15)のローラ支持部(22)の上部右下がり面(22a) は、「OPEN」と記載された開状態表示面とされており、図4においてカバー(11)の貫通孔(20a) から見える上部左下がり面(22c) は、「CLOSE」と記載された閉状態表示面とされている。
【0028】
上記の第1実施形態において、弁棒(5) の上端部(5a)、カバー(11)、揺動体(15)およびストッパ(27)の構成は、種々変更することができる。図6から図8までを参照して以下にその一例を示す。
【0029】
図6から図8までに示すこの発明の第2実施形態の流体制御器(61)は、流体通路(図示略)が設けられた弁本体(62)と、弁本体(62)上面にボンネットナット(64)により取り付けられた筒状のボンネット(63)と、ボンネット(63)内に上下移動自在に設けられかつ上端部(65a) がボンネット(63)より上方に突出している弁棒(65)と、弁棒(65)の下端に設けられ弁棒(65)の上下移動に伴って流体通路を開閉するダイヤフラム(図示略)と、弁棒(65)を下向きに付勢する圧縮コイルばね(69)と、弁棒(65)上端部(65a) を覆うカバー(71)と、弁棒(65)の上端部(65a) を貫通し弁棒(65)とともに上下移動する水平軸(72)と、水平軸駆動装置(73)と、水平軸駆動装置(73)と弁棒(65)との間に設けられて弁棒(65)を下方位置にある流体通路閉状態および上方位置にある流体通路開状態のいずれか一方の状態でロックするロック装置(74)とを備えている。
【0030】
水平軸駆動装置(73)は、水平軸(72)の軸線を中心として揺動する揺動体(75)と、揺動体(75)下端部に設けられた前後一対の開放ラジアル玉軸受からなる転動ローラ(76)と、ボンネット(63)上面に形成されかつ転動ローラ(76)が転動する右下がりの傾斜面(77)とよりなる。
【0031】
カバー(71)は、円筒状であって、その周壁下部を貫通してねじ込まれた水平の止めねじ(79)によりボンネット(63)上端部に取り付けられている。カバー(71)の周壁下部とボンネット(63)上端部外周との間には、スペーサ(78)が嵌め入れられている。
【0032】
揺動体(75)は、正面から見て円形でカバー(71)内にあり中央やや上を水平軸(72)が貫通している前後一対のローラ支持部(82)と、カバー(71)の頂部の方形貫通孔(80)からカバー(71)上方に突出している略直方体状把手部(83)と、把手部(83)の下端部に一体に設けられた前後一対のローラ支持部取付け壁(84)とよりなる。
【0033】
図7に示すように、揺動体(75)のローラ支持部(82)は、対応するローラ支持部取付け壁(84)に外側から挿通された止めねじ(81)により取り付けられている。そして、揺動体(75)のローラ支持部(82)の下端には、前後転動ローラ(76)がそれぞれ嵌め入れられている前後一対の下向きのローラ嵌入凹所(85)が設けられている。
【0034】
各転動ローラ(76)は、各ローラ嵌入凹所(85)の側壁を貫通する回転軸(86)に支持されており、その下端部を揺動体(75)のローラ支持部(82)から下方に突出させている。前後のローラ支持部(82)間の内のりは、弁棒(5) の外径にほぼ等しくなされている。
【0035】
ボンネット(3) 上面に形成されている傾斜面(77)は、水平面を基準として、5°程度傾斜させられており、転動ローラ(76)は、この傾斜面(77)に沿って、転動ローラ(76)の軸線と直交する面内で転動させられる。傾斜面(77)の左端部および右端部には、転動ローラ(76)を傾斜面(77)上端位置および傾斜面(77)下端位置でそれぞれ受け止める正面から見て円弧状の立上がり部(77a)(77b)が設けられている。
【0036】
ロック装置(74)は、弁棒(5) と係合する位置と係合しない位置との間を移動し得るように揺動体(75)に支持されたストッパ(87)と、弁棒(65)上端部(65a) に設けられ半円形でその円弧部分を上に向けた係合板(88)と、係合板(88)の円弧部分の上部に設けられておりストッパ(87)の先端部(87b) が嵌め入れられる左右一対のストッパロック用凹所(89)(90)と、ストッパ(87)の上端部に設けられた直方体ブロック状のロック・アンロック操作つまみ(91)とよりなる。
【0037】
係合板(88)は、弁棒上端部(65a) を貫通している水平軸(72)がこれに挿通されることにより、弁棒(65)と一体となって上下するようになされている。そして、この係合板(88)にストッパロック用凹所(89)(90)を設けることにより、弁棒上端部(65a) にストッパロック用凹所(89)(90)が形成されている。
【0038】
図6および図7は、弁棒(65)が下方位置にある流体通路閉状態を示すもので、このとき、圧縮コイルばね(69)の下向き付勢力によって弁棒(65)が押し下げられるとともに、ストッパ(87)の先端部(87b) が左の凹所(流体通路閉状態ロック用凹所)(89)に嵌め入れられており、弁棒(65)が下方位置にある流体通路閉状態でかつロック状態となっている。図8は、この状態から揺動体(75)を揺動させて転動ローラ(76)を上方に移動させた状態を示すもので、このとき、圧縮コイルばね(69)から弁棒(65)に働く下向きの付勢力は、転動ローラ(76)を介して水平軸(72)にかかる上向き力と釣り合っており、また、ストッパ(87)の先端部(87b) は、弁棒(65)上端面に設けられた左右一対の凹所(89)(90)のうち右の凹所(流体通路開状態ロック用凹所)(90)に嵌め入れられており、流体通路開のロック状態となっている。
【0039】
水平軸(72)の軸線と転動ローラ(76)の回転軸(86)の軸線とは、ストッパ(87)の軸線の延長線上に位置させられており、操作つまみ(91)から水平軸(72)までの距離は、水平軸(72)から転動ローラ(76)下端までの距離の約2.5倍とされている。そして、揺動体(75)の揺動角度は、垂直軸を基準として、±25°程度とされている。
【0040】
揺動体(75)の把手部(83)には、横断面円形のストッパ案内溝(92)がその全長にわたって設けられており、ストッパ(87)は、このストッパ案内溝(92)に摺動自在にかつストッパ(87)の軸線回りに回動自在に嵌め入れられている。ストッパ(87)の下端部近くには、外向きフランジ部(87a) が設けられている。ストッパ案内溝(92)の上部の径は、ストッパ(87)のフランジ部(87a) の径より小さく、同下部の径は、ストッパ(87)のフランジ部(87a) の径よりわずかに大きく形成されている。
【0041】
揺動体(75)の把手部(83)の上端面には、幅広で深い左右にのびるストッパロック用嵌入溝(93)と、ロック用嵌入溝(93)の前後両側にありかつ幅狭で浅い前後にのびるストッパアンロック用嵌入溝(94)とが設けられている。
【0042】
ストッパ(87)の上端部は、揺動体(75)の把手部(83)より上方に突出させられて操作つまみ(91)の下向き凹所にきつく嵌め入れられている。したがって、操作つまみ(91)を手で持って引き上げることにより、ストッパ(87)をその軸線方向に沿って上方に動かすことができ、また、ストッパ(87)の先端部(87b) が弁棒(65)上端面に設けられたストッパロック用凹所(89)(90)に嵌まり合ってないときに操作つまみ(91)を回動することにより、ストッパ(87)をその軸線回りに回動させることができる。
【0043】
操作つまみ(91)の下端面には、図6に示す流体通路閉のロック状態において、揺動体(75)の把手部(83)の上端部を挟むように左右一対の下方突出部(91a) が設けられている。ストッパ(87)の先端部(87b) がストッパロック用凹所(89)に嵌まり合っているロック状態においては、操作つまみ(91)の下半部が揺動体(75)の把手部(83)のロック用嵌入溝(93)に納められている。そして、この状態から操作つまみ(91)を引き上げて90°回動させると、操作つまみ(91)の下方突出部(91a) が揺動体(75)の把手部(83)のアンロック用嵌入溝(94)に嵌まり合う。これにより、操作つまみ(91)は、ロック用嵌入溝(93)とアンロック用嵌入溝(94)の深さの差と下方突出部(91a) の突出量とを合わせた分だけ揺動体(75)に対して上昇し、これに伴って、ストッパ(87)の先端部(87b) がストッパロック用凹所(89)から外れ、揺動体(75)の揺動が可能なアンロック状態となる。
【0044】
上記第2実施形態の流体制御器(61)における流路開閉操作は、転動ローラ(76)と傾斜面(77)との間の転がり摩擦に抗して揺動体(75)を揺動させるだけであるから、流体通路開閉操作に大きい力を必要とせず、滑り摩擦の生じる部分が摩滅するという心配もない。しかも、揺動体(75)を揺動させるのに必要なスペースは、弁本体(62)の左右にはみ出すことはないので、この流体制御器(61)を複数個設置する場合の設置スペースを少なくすることができる。また、流体通路閉状態または流体通路開状態でロックする操作は、操作つまみ(91)の上げ下げと回動だけで行うことができ、非常に簡単に行える。
【0045】
なお、図示省略したが、図6においてカバー(71)の貫通孔(80)から見える揺動体(75)のローラ支持部(22)の上部右面は、「CLOSE」と記載された閉状態表示面とされ、図8においてカバー(71)の貫通孔(80)から見える上部左面は、「OPEN」と記載された開状態表示面とされている。
【0046】
上記第1および第2実施形態の流体制御器(1) の弁体(6) は、ダイヤフラムに限られるものではなく、弁棒(5) の上下移動に伴って流体通路が開閉されるとともに、下方位置にある流体通路閉状態および上方位置にある流体通路開状態でそれぞれ弁棒(5) がロックされる流体制御器であれば、上記の水平軸駆動装置(13)およびロック装置(14)を設けることができる。また、ボンネット(3) と弁本体(2) とをナット(4) で連結する代わりに、両者を一体的に形成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による流体制御器の第1実施形態の流体通路開状態を示す垂直断面図である。
【図2】 図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】 図1のIII-III 線に沿う断面図である。
【図4】 図1に対応する流体通路閉状態を示す垂直断面図である。
【図5】 流体通路開状態(a)および流体通路閉状態(b)を示す平面図である。
【図6】 この発明による流体制御器の第2実施形態の流体通路閉状態を示す垂直断面図である。
【図7】 図6のVII-VII 線に沿う断面図である。
【図8】 図6に対応する流体通路開状態を示す垂直断面図である。
【図9】 従来の流体制御器の垂直断面図である。
【符号の説明】
(1)(61) 流体制御器
(3)(63) ボンネット
(5)(65) 弁棒
(5a)(65a) 上端部
(9)(69) 圧縮コイルばね(弾性部材)
(11)(71) カバー
(12)(72) 水平軸
(13)(73) 水平軸駆動装置
(14)(74) ロック装置
(15)(75) 揺動体
(16)(76) 転動ローラ
(17)(77) 傾斜面
(20) 頂部
(20a)(80) 貫通孔
(22)(82) ローラ支持部
(23)(83) 把手部
(27)(87) ストッパ
(29)(90) 流体通路開状態ロック用凹所
(30)(89) 流体通路閉状態ロック用凹所

Claims (2)

  1. 上端部(5a)(65a) がボンネット(3)(63) 上面より上方に突出している垂直状弁棒(5)(65) の上端部(5a)(65a) にこれを貫通する水平軸(12)(72)が設けられており、弁棒(5)(65) が弾性部材(9)(69) により下向きに付勢されて下方位置にある流体通路閉状態と、水平軸(12)(72)を上方に移動させることにより弁棒(5)(65) が上方位置にある流体通路開状態とに切換え可能な流体制御器において、水平軸(12)(72)を上下移動させる水平軸駆動装置(13)(73)が、水平軸(12)(72)の軸線を中心として揺動する揺動体(15)(75)と、揺動体(15)(75)下端部に回転自在に支持されかつ水平軸(12)(72)の軸線と平行な軸線を有する転動ローラ(16)(76)と、ボンネット(3)(63) 上面に形成されかつ転動ローラ(16)(76)を軸線と直交する面内で転動させる傾斜面(17)(77)と、傾斜面 (17)(77) の両端部に設けられて転動ローラ (16)(76) を傾斜面 (17)(77) 下端位置および傾斜面 (17)(77) 上端位置でそれぞれ受け止める立上がり部 (17a)(17b)(77a)(77b) と、弁棒 (5)(65) 上端部を覆うカバー (11)(71) を備え、揺動体 (15)(75) は、カバー (11)(71) 内にあって水平軸 (12)(72) が貫通しているローラ支持部 (22)(82) と、カバー (11)(71) の頂部 (20) に設けられた貫通孔 (20a)(80) からカバー (11)(71) 上方に突出している把手部 (23)(83) とを有し、揺動体(15)(75)を揺動させることにより転動ローラ(16)(76)を傾斜面(17)(77)に沿って転動させ、これに伴って転動ローラ(16)(76)を支持する揺動体(15)(75)が上下移動することにより、水平軸(12)(72)および弁棒(5)(65)を回転させることなく上下移動させることを特徴とする流体制御器。
  2. 弁棒上端部(5a)(65a) と係合する位置と係合しない位置との間を移動し得るように揺動体(15)(75)に支持されたストッパ(27)(87)をさらに備え、弁棒上端部(5a)(65a) に、弁棒(5)(65) が上方位置にあるときにストッパ(27)(87)と係合する流体通路開状態ロック用凹所(29)(90)と、弁棒(5)(65) が下方位置にあるときにストッパ(27)(87)と係合する流体通路閉状態ロック用凹所(30)(89)とが設けられており、弁棒(5)(65) を上方位置にある流体通路開状態および下方位置にある流体通路閉状態でロックすることができる請求項1の流体制御器。
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