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JP4189879B2 - 生成装置、生成方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents
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JP4189879B2 - 生成装置、生成方法、プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、生成装置、生成方法、プログラム、及び記録媒体に関する。特に本発明は、ホログラムパターンを生成する生成装置、生成方法、プログラム、及び記録媒体に関する。
従来、観測者に対して3次元の物体を知覚させることができるホログラフィー技術が用いられている。ホログラフィー技術は、特殊な装置等を必要とせず、また、観測者の視覚に負担を与えることなく直感的かつ正確に立体像を知覚させることができるので、応用範囲が広い。例えば、ホログラフィー技術は、展示、広告、医療、教育、及び娯楽等の分野で用いられている。
ホログラフィー技術の原理を説明する。図6は、光学的にホログラムパターンを生成する光学的ホログラム生成システム60の例を示す。光学的ホログラム生成システム60は、照明610と、発光装置620と、ホログラム630と、発光装置640とを備える。まず、光学的ホログラム生成システム60は、光の干渉を発生させるべく以下の処理を行う(S62)。照明610は、表示対象である物体600に光を照射する。物体600は、照明610から照射された光を、物体光としてホログラム630に反射する。発光装置620は、ホログラム630に対して参照光を照射する。これにより、物体光及び参照光が干渉した干渉光が生じる。
ホログラム630は、S62において生じた干渉光の波長及び位相を、干渉縞として記録する(S64)。例えば、ホログラム630は、所定の光学的フィルムであり、干渉光により露光され干渉光の波長及び位相を記録する。発光装置640は、ホログラム630に対して参照光を照射する(S66)。ホログラム630は、発光装置640から照射された参照光を、干渉縞により回折させ、観測者に対して再生光として反射する。観測者は、再生光を観測することにより、ホログラム630に記録された光の波長及び位相を知覚する(S68)。これにより、観測者は、物体600と同一の立体像650を知覚することができる。
また、近年、電子計算機の発達及びLCDパネルの高精細化に伴い、ホログラムパターンを電子計算機により生成しLCDパネルにより表示する方法が注目されている(例えば、非特許文献1及び非特許文献2を参照。)。従来の方法は、例えば、以下の2つに分類される。
方法1.
物体を点光源の集合とみなす。そして、各点光源について、点光源から照射される光波を定めるフレネル・キルヒホッフの積分式を計算する。
方法2.
物体を奥行方向に垂直な面で分割した各断面について、当該断面から発する光により生ずる回折像、例えば、フラウンホーファ回折像、フレネル回折像、又はフーリエ回折像を、奥行方向に積分する。
High-Speed Holographic-Stereogram Calculation Method Using 2D FFT、SPIE Vol. 3010 p49 Recurrence formulas for fast creation of synthetic three-dimennsional hologram、Applied Optics、Vol. 39, No. 35 p6587
一般に、光学的にホログラムパターンを製作するのには、様々な設備、例えば、所定の参照光を発生する装置、干渉縞を記録するフィルム、及びホログラムを露光するための暗室等が必要となる。特に、動画を再生するホログラムを光学的に製作するには、膨大な費用と時間が必要となる。
また、電子的にホログラムを生成する従来の方法によっても、膨大な計算時間が必要となる。例えば、従来の2次元画像において、各画素は、表示対象の物体の各部分に対応付けられている。これに対し、ホログラムパターンの各画素は、表示するべき物体全体から照射された光波の干渉光を記録する必要がある。このため、ホログラムパターンの作成には、通常の3次元コンピュータグラフィックスを生成する場合と比較して、多くの計算が必要となる。
例えば、上記方法1によると、ホログラムの作成に必要な計算時間は、ホログラムの画素数、点光源の個数、及び1つの点光源が1つの画素を定める計算時間の積に比例する。電子計算機を用いてこの方法により動画を作成する場合、数ペタフロップスもの計算性能が必要となる。また、方法2によると、計算時間は、1つの断面からホログラムパターンを定める計算時間及び断面の数の積に比例する。この方法によっても、100ギガフロップスから1テラフロップス程度の計算性能が必要である。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンを生成する生成装置であって、立体像をホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択手段と、一の断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、逆回折関数において複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数に依存しない値に近似して奥行方向に積分することにより、観測点から複数の断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分手段と、奥行方向積分関数を、一の断面範囲における複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段とを備える生成装置、当該生成装置を用いた生成方法、コンピュータを当該生成装置として機能させるプログラム提供する。
また、本発明の第2の形態においては、表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンを生成する生成装置であって、立体像をホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択手段と、一の断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、観測点から複数の断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分手段と、奥行方向積分関数を、一の断面範囲における複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段とを備え、選択手段は、逆回折関数において複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数を、当該断面までの距離で除した変数に変数変換することにより、複数の断面範囲を選択し、奥行方向積分手段は、変数変換された逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、座標変数について、変数変換後の座標変数に対する変数変換前の座標変数の比率を周期として有する周期関数に近似して、ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分することにより奥行方向積分関数を算出し、フーリエ逆変換手段は、奥行方向積分関数を変数変換された座標変数についてフーリエ逆変換することにより、複数の格子点について2次元フーリエ変換する生成装置、当該生成装置を用いた生成方法、コンピュータを当該生成装置として機能させるプログラムを提供する。

なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明によれば、ホログラムパターンを高速に生成することができる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、生成装置10の機能ブロック及び機能の概念を説明する図である。生成装置10は、回折像として表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンを生成して表示する装置である。本図を用いて、生成装置10が観測者に立体像105を知覚させるべくLCD145にホログラムパターンを表示する方法を説明する。
生成装置10は、立体像データベース100と、選択手段110と、奥行方向積分手段120と、フーリエ逆変換手段130と、表示手段140と、ホログラムパターンを表示するLCD145とを備える。立体像データベース100は、表示するべき立体像を示すデータを、ネットワークを介して通信する他の装置等から取得して格納する。これに代えて、立体像データベース100は、表示するべき立体像を示すデータを、表示対象の物体の形状を読み取る3次元スキャナから取得して格納してもよい。例えば、表示するべき立体像とは、観測者がLCD145上のホログラムパターンを見た結果、知覚する立体像である。
選択手段110は、表示するべき立体像を示すデータ、例えば、立体像105の形状等を示すデータを立体像データベース100から取得する。そして、選択手段110は、立体像105をLCD145と平行な複数の断面に分割した各断面における、ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲115−1〜Nを選択し、断面範囲115−1〜Nを識別する情報を奥行方向積分手段120に送る。
具体的には、選択手段110は、各断面における断面範囲115−1〜Nのそれぞれとして、ホログラムパターン上の予め定められた観測点148から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる範囲を選択する。
奥行方向積分手段120は、一の断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、観測点148から複数の断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出し、算出結果をフーリエ逆変換手段130に送る。
例えば、奥行方向積分手段120は、断面範囲115−1の格子点であるu(X、Y、z)について、逆回折関数を、観測点148から断面範囲115−1〜Nを透視した場合にu(X、Y、z)と重なる断面範囲115−1〜N上のそれぞれにおける格子点であるu(X、Y、z)及びu(X、Y、z)等について積分した関数を奥行方向積分関数として算出する。
更に、奥行方向積分手段120は、断面範囲115−1の格子点であるu(X、Y、z)について、逆回折関数を、観測点148から断面範囲115−1〜Nを透視した場合にu(X、Y、z)と重なる断面範囲115−1〜N上のそれぞれにおける格子点であるu(X、Y、z)及びu(X、Y、z)等について積分した関数を奥行方向積分関数として算出する。
フーリエ逆変換手段130は、奥行方向積分手段120から受け取った奥行方向積分関数を、一の断面範囲における複数の格子点、例えばu(X、Y、z)及びu(X、Y、z)等について2次元フーリエ逆変換の一例である2次元離散フーリエ逆変換を行うことにより、ホログラムパターンを生成し表示手段140に送る。このように、フーリエ逆変換手段130は、1つのホログラムパターンを生成するためにフーリエ逆変換を1回行う。これにより、生成装置10は、ホログラムパターンを高速に生成することができる。
ここで、格子点とは、例えば、フーリエ逆変換手段130により行われる2次元離散フーリエ逆変換における離散化の対象となる点である。
表示手段140は、フーリエ逆変換手段130から受け取ったホログラムパターンをLCD145に表示する。これにより、LCD145は、観測者に立体像105をホログラフィーとして知覚させることができる。
図2は、生成装置10の動作フローを示す。選択手段110は、立体像105をLCD145と平行な複数の断面に分割した各断面における、ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲115−1〜Nを選択する(S200)。以下の手順により、具体的に説明する。
1.ホログラムパターンの周期性
ホログラムH上のホログラムパターンを示すh(x,y)に波長λの可干渉(コヒーレント)光を垂直に照射した場合に、ホログラムパターンからの距離がzである断面に再生される回折像u(X,Y,z)は、以下の式(1)に示すフラウンホーファ回折積分関数により定まる。
Figure 0004189879
ここで、k=2π/λであり、kは光波の波数を示す。
右辺の積分はフーリエ変換を用いて以下のように表すことができる。
Figure 0004189879
また、表示手段140が、ホログラムパターンを、LCD145上に配列された画素により表示するので、ホログラムパターンh(x,y)は、以下の式(3)として表すことができる。
Figure 0004189879
ここで、gn,mは、LCD145上の座標(n,m)の画素に表示する色を示す。また、χ(x,y)は、各画素の開口関数を示す。また、Δは、ホログラムパターンを表示するLCD145の画素間距離を示す。
以上の条件により、回折像を示すu(X,Y,z)は、以下の式(4)により定まる。
Figure 0004189879
ここで、式(6)は、開口関数のフーリエ変換であるので、回折像が表示される平面全体のコントラストを示す。即ち、式(7)が、回折像の形を示す項である。
Figure 0004189879
Figure 0004189879
Figure 0004189879
ここで、式(7)は、gn,mを係数とするフーリエ級数であるので、X及びYのそれぞれについて、λz/Δの周期性を有する。即ち、式(4)は、光波の位相を示す式(5)及び平面全体のコントラストを示す式(6)を除外した場合には、全体としてλz/Δの周期性を有する。
2.フラウンホーファ回折積分関数の逆関数によるホログラムパターンの決定
回折像u(X,Y,z)を表示させるホログラムパターンh(x,y)は、フラウンホーファ回折積分関数の逆関数である以下の式(8)により定まる。
Figure 0004189879
ここで、本発明に係る逆回折関数とは、例えば、フラウンホーファ回折積分関数の逆関数である式(8)における座標変数による被積分関数である。
右辺の積分は、フーリエ逆変換を用いて以下のように表すことができる。
Figure 0004189879
3.選択手段110による断面範囲115−1〜Nの選択
選択手段110は、フラウンホーファ回折積分関数の逆関数において、上記「1.ホログラムパターンの周期性」で説明した周期を積分区間に設定することにより、断面範囲115−1〜Nを選択する。
まず、選択手段110は、式(10)及び式(11)に示すように、式(8)の逆回折関数において複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数であるX及びYを、当該断面までの距離で除した変数に変数変換する。
Figure 0004189879
Figure 0004189879
また、選択手段110は、式(8)において変数変換後の座標変数による積分区間を、断面範囲115−1〜Nのそれぞれについて同一の予め定められた区間、例えば0から1に設定する。従って、式(8)は、以下の式(12)に変形される。
Figure 0004189879
ただし、式全体に係る定数項を省略して示した。
従って、X及びYのそれぞれによる積分区間は、0からλz/Δまでとなる。即ち、選択手段110は、断面範囲115−1〜Nのそれぞれとして、当該断面範囲のX方向及びY方向の辺が、LCD145から当該断面までの距離及び光波の波長に比例し、かつLCD145の画素間距離に反比例する範囲を選択する。これにより、選択手段110は、立体像105をLCD145と平行な複数の断面に分割した各断面における複数の断面範囲を、LCD145上の観測点148から透視した場合に複数の断面範囲が重なるように選択することができる。
続いて、奥行方向積分手段120は、一の断面範囲における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、観測点148から複数の断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する(S210)。
具体例を説明する。まず、本例の前提として、LCD145は、N行N列に配列された画素を有している。そして、奥行方向積分手段120は、LCD145における当該画素のそれぞれに対応付けて、観測点148から断面範囲115−1〜Nを透視した場合に断面範囲115−1〜Nのそれぞれにおいて互いに重なる格子点を定める。これにより、立体像の各格子点を表示する逆回折関数は、式(14)となる。但し、式(12)の被積分関数のうち最後の指数関数を除いた最初の2項を式(13)として省略して表した。
Figure 0004189879
Figure 0004189879
従って、奥行方向積分手段120は、立体像の一の断面における各格子点を表示するホログラムパターンを、以下の式(15)に示す関数として定めることができる。
Figure 0004189879
ここで、立体像を表示するホログラムパターンを生成するためには、式(15)をzにより積分すればよい。例えば、式(16)を計算すればよい。
Figure 0004189879
しかしながら、式(16)をそのまま計算するには、2次元離散フーリエ逆変換を、断面の数に応じた回数行わなくてはならない。一方、2次元離散フーリエ逆変換及びzによる積分の処理順序を入れ替えることができれば、2次元離散フーリエ逆変換の処理回数を1回に減らすことができるので、計算時間を短縮することができる。
以下、処理順序を入れ替えることができる理由を説明する。
回折像を定める式(12)は、回折像を定める式u(X,Y,z)についての2次元フーリエ逆変換を行った後に、その結果について奥行方向の変数zについて積分する処理を示している。そして、当該2次元フーリエ逆変換は、変数変換後の座標変数についての積分変換であって、その積分区間は0から1である。即ち、式(12)は、変数変換後の3次元座標系における直方体の領域についての積分となるので、2次元フーリエ逆変換及び積分処理の処理順序は入れ替えることができる。
ここで、式(16)は、式(12)における2次元フーリエ逆変換に相当する処理を離散化して2次元離散フーリエ逆変換として行うものである。従って、式(16)において、2次元離散フーリエ逆変換に相当する級数の計算と、奥行方向の変数zについての積分する処理との処理順序は入れ替えることができる。これの結果、奥行方向積分手段120は、回折像を定める式u(X,Y,z)について、2次元離散フーリエ逆変換より先にzによる積分を行うことができる。
更に、奥行方向積分手段120は、式(12)に示す逆回折関数において、光波の位相を示す項(17)を、座標変数に依存しない関数、例えば式(18)に近似する。従って、奥行方向積分手段120は、光波の位相を示す項についても、2次元離散フーリエ逆変換より先にzによる積分を行うことができる。
Figure 0004189879
Figure 0004189879
これに代えて、奥行方向積分手段120は、光波の位相を示す項(17)を、座標変数について、変数変換後の座標変数に対する変数変換前の座標変数の比率を周期として有する周期関数、例えば、λz/Δの周期で所定の値をとる周期関数に近似してもよい。この近似によっても、奥行方向積分手段120は、逆回折関数を2次元離散フーリエ逆変換に先だってzにより積分することができる。
以上に示したように、奥行方向積分手段120は、変数変換された逆回折関数を、ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数zについて積分することにより、奥行方向積分関数を算出することができる。
続いて、フーリエ逆変換手段130は、奥行方向積分関数を、変数変換された座標変数について、一の断面範囲における複数の格子点について2次元離散フーリエ逆変換する(S220)。これにより、フーリエ逆変換手段130は、ホログラムパターンを生成することができる。S210及びS220の処理手順を式(19)に示す。
Figure 0004189879
そして、表示手段140は、フーリエ逆変換手段130により生成されたホログラムパターンをLCD145に表示する(S230)。
以上、本実施例に示すように、生成装置10は、逆回折関数の積分区間及び離散化の粒度を適切に定めることにより、表示するべき回折像からホログラムパターンまでの距離を示す変数による積分処理を、2次元離散フーリエ逆変換より先に実行する。これにより、2次元離散フーリエ逆変換の回数を大幅に減少させることができる。
図3は、変形例における生成装置10のブロック図を示す。本例における生成装置10は、図1の生成装置10における各部材と、更に、2次元画像データベース150と、距離情報取得手段160と、逆回折関数生成手段170とを備える。また、本例における生成装置10は、立体像データベース100と、選択手段110と、奥行方向積分手段120とを備えなくともよい。
2次元画像データベース150は、回折像として表示するべき立体像を所定の平面に射影した結果得られた2次元画像について、当該2次元画像の各画素を示す情報を、当該画素から当該画素として記録された立体像の一部までの距離を示す距離情報に対応付けて格納する。また、2次元画像データベース150は、ネットワークを介して通信する他の装置から2次元画像を取得してもよい。
例えば、2次元画像データベース150は、グラフィック処理用のAPIであるOpenGL規格に準拠した2次元画像を格納していてもよい。この場合、2次元画像データベース150は、OpenGL規格におけるZバッファのデータを、距離情報として格納する。より具体的には、2次元画像データベース150は、2次元画像の(X座標,Y座標)=(1,0)の画素について、当該画素を示す情報として、当該画素の色彩等を示す0x0010を格納し、当該画素の距離情報として、0xC3を格納している。なお、2次元画像データベース150は、所定の処理によりデータサイズを圧縮した2次元画像を格納してもよい。
そして、距離情報取得手段160は、当該2次元画像の各画素を示す情報を、当該画素の距離情報に対応付けて2次元画像データベース150から取得し、逆回折関数生成手段170に送る。逆回折関数生成手段170は、当該2次元画像の各画素について、当該画素として記録された立体像の一部を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、当該画素における距離情報に基づいて生成し、フーリエ逆変換手段130に送る。
フーリエ逆変換手段130は、受け取った逆回折関数を、2次元画像の座標を示す変数について2次元離散フーリエ逆変換することにより、ホログラムパターンを生成し、表示手段140に送る。表示手段140は、受け取ったホログラムパターンをLCD145に表示する。
図4は、変形例における生成装置10の動作フローを示す。距離情報取得手段160は、回折像として表示すべき立体像を所定の平面に射影した結果得られた2次画像の各画素について、距離情報を取得する(S400)。そして、逆回折関数生成手段170は、当該2次元画像の各画素について、当該画素として記録された立体像の一部を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、当該画素における距離情報に基づいて生成する(S410)。
例えば、逆回折関数とは、フラウンホーファ回折積分関数の逆関数における被積分関数である。この場合、逆回折関数生成手段170は、当該逆回折関数における光波の位相を示す項を、距離情報に基づいて生成する。
フーリエ逆変換手段130は、2次元画像の座標を示す変数について、当該逆回折関数を2次元離散フーリエ逆変換することにより、ホログラムパターンを生成する(S420)。表示手段140は、ホログラムパターンをLCD145に表示する(S430)。
以上、本変形例によると、生成装置10は、OpenGL規格等に準拠した既存の2次元画像に基づいて、ホログラムパターンを生成することができる。これにより、利用者は、既存の2次元画像を容易に立体化することができる。また、生成装置10は、実施例における生成装置10と同様、1回の2次元離散フーリエ逆変換により非常に高速にホログラムパターンを生成することができる
図5は、実施形態又は変形例における生成装置10のハードウェア構成の一例を示す。生成装置10は、ホストコントローラ1082により相互に接続されるCPU1000、RAM1020、グラフィックコントローラ1075、及びLCD145を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1084によりホストコントローラ1082に接続される通信インターフェイス1030、ハードディスクドライブ1040、及びCD−ROMドライブ1060を有する入出力部と、入出力コントローラ1084に接続されるROM1010、フレキシブルディスクドライブ1050、及び入出力チップ1070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホストコントローラ1082は、RAM1020と、高い転送レートでRAM1020をアクセスするCPU1000及びグラフィックコントローラ1075とを接続する。CPU1000は、ROM1010及びRAM1020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィックコントローラ1075は、CPU1000等がRAM1020内に設けたフレームバッファ上に生成する画像データを取得し、LCD145上に表示させる。これに代えて、グラフィックコントローラ1075は、CPU1000等が生成する画像データを格納するフレームバッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ1084は、ホストコントローラ1082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス1030、ハードディスクドライブ1040、及びCD−ROMドライブ1060を接続する。通信インターフェイス1030は、ネットワークを介して外部の装置と通信する。ハードディスクドライブ1040は、生成装置10が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ1060は、CD−ROM1095からプログラム又はデータを読み取り、RAM1020を介して入出力チップ1070に提供する。
また、入出力コントローラ1084には、ROM1010と、フレキシブルディスクドライブ1050や入出力チップ1070等の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1010は、生成装置10の起動時にCPU1000が実行するブートプログラムや、生成装置10のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスクドライブ1050は、フレキシブルディスク1090からプログラム又はデータを読み取り、RAM1020を介して入出力チップ1070に提供する。入出力チップ1070は、フレキシブルディスク1090や、例えばパラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
生成装置10に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク1090、CD−ROM1095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、入出力チップ1070及び/又は入出力コントローラ1084を介して、記録媒体から読み出され生成装置10にインストールされて実行される。
生成装置10にインストールされて実行されるプログラムは、選択モジュールと、奥行方向積分モジュールと、フーリエ逆変換モジュールと、表示モジュールとを含む。各モジュールが生成装置10に働きかけて行わせる動作は、図1から図4において説明した生成装置10における、対応する部材の動作と同一であるから、説明を省略する。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク1090、CD−ROM1095の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムを生成装置10に提供してもよい。
以上の説明から明らかなように、生成装置10は、所望の立体像を表示させるホログラムパターンを高速に生成することができる。具体的には、生成装置10は、立体像の一点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数の積分区間を、ホログラムパターン及び立体像の断面間の距離に応じて広く設定する。これにより、生成装置10は、積分処理及びフーリエ逆変換の処理順序を交換し、フーリエ逆変換の回数を減少させることができる。
また、生成装置10は、従来の規格に対して高い親和性を有している。具体的には、生成装置10は、OpenGL規格に準拠した2次元画像を立体像として表示するホログラムパターンを生成することができる。
このように、生成装置10は、従来と比較して非常に高速にホログラムパターンを生成することができる。これにより、現実的な計算力を有するコンピュータによって、ホログラフィーによる動画再生を実現することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以上に示す実施例及び変形例によれば、以下の各項目に示す生成装置、生成方法、プログラム、及び記録媒体が実現される。
(項目1) 表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンを生成する生成装置であって、前記立体像を前記ホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、前記ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、前記ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択手段と、一の前記断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、前記観測点から複数の前記断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる前記複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分手段と、前記奥行方向積分関数を、前記一の断面範囲における前記複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段とを備える生成装置。
(項目2) 前記選択手段は、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数を、当該断面までの距離で除した変数に変数変換することにより、前記複数の断面範囲を選択し、前記奥行方向積分手段は、変数変換された前記逆回折関数を、前記ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分することにより前記奥行方向積分関数を算出し、前記フーリエ逆変換手段は、前記奥行方向積分関数を変数変換された前記座標変数についてフーリエ逆変換することにより、前記複数の格子点について2次元フーリエ変換する項目1記載の生成装置。
(項目3) 前記逆回折関数は、フラウンホーファ回折積分関数の逆関数における前記座標変数による被積分関数であり、前記選択手段は、前記被積分関数の前記座標変数を変数変換し、かつ前記フラウンホーファ回折積分関数の前記逆関数において前記座標変数による積分区間を前記複数の断面範囲について同一の予め定められた区間に設定することにより、前記複数の断面範囲を選択する項目2記載の生成装置。
(項目4) 前記奥行方向積分手段は、前記逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、前記座標変数に依存しない値に近似することにより、前記ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分する項目2記載の生成装置。
(項目5) 前記奥行方向積分手段は、前記逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、前記座標変数について、変数変換後の座標変数に対する変数変換前の座標変数の比率を周期として有する周期関数に近似することにより、前記ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分する項目2記載の生成装置。
(項目6) 前記フーリエ逆変換手段により生成された前記ホログラムパターンを表示する表示手段を更に備える項目1記載の生成装置。
(項目7) 前記選択手段は、前記複数の断面範囲のそれぞれとして、当該断面範囲の一辺が前記ホログラムパターンから当該断面範囲までの距離及び光波の波長に比例し、前記ホログラムパターンの画素間距離に反比例する範囲を選択する項目1記載の生成装置。
(項目8) ホログラムパターンを生成する生成装置であって、表示すべき立体像を所定の平面に射影した結果得られた2次元画像の各画素について、当該画素から当該画素として記録された立体像の一部までの距離を示す距離情報を取得する距離情報取得手段と、前記2次元画像の各画素について、当該画素として記録された立体像の一部を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、当該画素における前記距離情報に基づいて生成する逆回折関数生成手段と、前記逆回折関数を、前記2次元画像の座標を示す変数について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段とを備える生成装置。
(項目9) 表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンを、コンピュータにより生成する生成方法であって、前記コンピュータにより、前記立体像を前記ホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、前記ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、前記ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択段階と、前記コンピュータにより、一の前記断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、前記観測点から複数の前記断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる前記複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分段階と、前記コンピュータにより、前記奥行方向積分関数を、前記一の断面範囲における前記複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換段階とを備える生成方法。
(項目10) ホログラムパターンをコンピュータにより生成する生成方法であって、前記コンピュータにより、表示すべき立体像を所定の平面に射影した結果得られた2次元画像の各画素について、当該画素から当該画素として記録された立体像の一部までの距離を示す距離情報を取得する距離情報取得段階と、前記コンピュータにより、前記2次元画像の各画素について、当該画素として記録された立体像の一部を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、当該画素における前記距離情報に基づいて生成する逆回折関数生成段階と、前記コンピュータにより、前記逆回折関数を、前記2次元画像の座標を示す変数について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換段階とを備える生成方法。
(項目11) 表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンをコンピュータにより生成させるプログラムであって、前記コンピュータを、前記立体像を前記ホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、前記ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、前記ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択手段と、一の前記断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、前記観測点から複数の前記断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる前記複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分手段と、前記奥行方向積分関数を、前記一の断面範囲における前記複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段として機能させるプログラム。
(項目12) ホログラムパターンをコンピュータにより生成させるプログラムであって、前記コンピュータを、表示すべき立体像を所定の平面に射影した結果得られた2次元画像の各画素について、当該画素から当該画素として記録された立体像の一部までの距離を示す距離情報を取得する距離情報取得手段と、前記2次元画像の各画素について、当該画素として記録された立体像の一部を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、当該画素における前記距離情報に基づいて生成する逆回折関数生成手段と、前記逆回折関数を、前記2次元画像の座標を示す変数について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段として機能させるプログラム。
(項目13) 項目11又は項目12に記載のプログラムを記録した記録媒体。
図1は、生成装置10の機能ブロック及び機能の概念を説明する図である。 図2は、生成装置10の動作フローを示す。 図3は、変形例における生成装置10のブロック図を示す。 図4は、変形例における生成装置10の動作フローを示す。 図5は、実施形態又は変形例における生成装置10のハードウェア構成の一例を示す。 図6は、光学的にホログラムパターンを生成する例を示す。
符号の説明
10 生成装置
100 立体像データベース
105 立体像
110 選択手段
115 断面範囲
120 奥行方向積分手段
130 フーリエ逆変換手段
140 表示手段
145 LCD
148 観測点
150 2次元画像データベース
160 距離情報取得手段
170 逆回折関数生成手段
60 光学的ホログラム生成システム
600 物体
610 照明
620 発光装置
630 ホログラム
640 発光装置
650 立体像

Claims (12)

  1. 表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンを生成する生成装置であって、
    前記立体像を前記ホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、前記ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、前記ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択手段と、
    一の前記断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数に依存しない値に近似して奥行方向に積分することにより、前記観測点から複数の前記断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる前記複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分手段と、
    前記奥行方向積分関数を、前記一の断面範囲における前記複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段と
    を備える生成装置。
  2. 前記選択手段は、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す前記座標変数を、当該断面までの距離で除した変数に変数変換することにより、前記複数の断面範囲を選択し、
    前記奥行方向積分手段は、変数変換された前記逆回折関数を、前記ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分することにより前記奥行方向積分関数を算出し、
    前記フーリエ逆変換手段は、前記奥行方向積分関数を変数変換された前記座標変数についてフーリエ逆変換することにより、前記複数の格子点について2次元フーリエ変換する
    請求項1記載の生成装置。
  3. 表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンを生成する生成装置であって、
    前記立体像を前記ホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、前記ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、前記ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択手段と、
    一の前記断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、前記観測点から複数の前記断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる前記複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分手段と、
    前記奥行方向積分関数を、前記一の断面範囲における前記複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段と
    を備え
    前記選択手段は、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数を、当該断面までの距離で除した変数に変数変換することにより、前記複数の断面範囲を選択し、
    前記奥行方向積分手段は、変数変換された前記逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、前記座標変数について、変数変換後の座標変数に対する変数変換前の座標変数の比率を周期として有する周期関数に近似して、前記ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分することにより前記奥行方向積分関数を算出し、
    前記フーリエ逆変換手段は、前記奥行方向積分関数を変数変換された前記座標変数についてフーリエ逆変換することにより、前記複数の格子点について2次元フーリエ変換する
    生成装置。
  4. 前記逆回折関数は、フラウンホーファ回折積分関数の逆関数における前記座標変数による被積分関数であり、
    前記選択手段は、前記被積分関数の前記座標変数を変数変換し、かつ前記フラウンホーファ回折積分関数の前記逆関数において前記座標変数による積分区間を前記複数の断面範囲について同一の予め定められた区間に設定することにより、前記複数の断面範囲を選択する
    請求項2または3に記載の生成装置。
  5. 前記フーリエ逆変換手段により生成された前記ホログラムパターンを表示する表示手段を更に備える
    請求項1から3のいずれかに記載の生成装置。
  6. 前記選択手段は、前記複数の断面範囲のそれぞれとして、当該断面範囲の一辺が前記ホログラムパターンから当該断面範囲までの距離及び光波の波長に比例し、前記ホログラムパターンの画素間距離に反比例する範囲を選択する
    請求項1から3のいずれかに記載の生成装置。
  7. 表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンを、コンピュータにより生成する生成方法であって、
    前記コンピュータにより、前記立体像を前記ホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、前記ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、前記ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択段階と、
    前記コンピュータにより、一の前記断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数に依存しない値に近似して奥行方向に積分することにより、前記観測点から複数の前記断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる前記複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分段階と、
    前記コンピュータにより、前記奥行方向積分関数を、前記一の断面範囲における前記複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換段階と
    を備える生成方法。
  8. 前記選択段階は、前記コンピュータにより、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す前記座標変数を、当該断面までの距離で除した変数に変数変換することにより、前記複数の断面範囲を選択し、
    前記奥行方向積分段階は、前記コンピュータにより、変数変換された前記逆回折関数を、前記ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分することにより前記奥行方向積分関数を算出し、
    前記フーリエ逆変換段階は、前記コンピュータにより、前記奥行方向積分関数を変数変換された前記座標変数についてフーリエ逆変換することにより、前記複数の格子点について2次元フーリエ変換する
    請求項7記載の生成方法。
  9. 表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンを、コンピュータにより生成する生成方法であって、
    前記コンピュータにより、前記立体像を前記ホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、前記ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、前記ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択段階と、
    前記コンピュータにより、一の前記断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、前記観測点から複数の前記断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる前記複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分段階と、
    前記コンピュータにより、前記奥行方向積分関数を、前記一の断面範囲における前記複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換段階と
    を備え
    前記選択段階は、前記コンピュータにより、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数を、当該断面までの距離で除した変数に変数変換することにより、前記複数の断面範囲を選択し、
    前記奥行方向積分段階は、前記コンピュータにより、変数変換された前記逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、前記座標変数について、変数変換後の座標変数に対する変数変換前の座標変数の比率を周期として有する周期関数に近似して、前記ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分することにより前記奥行方向積分関数を算出し、
    前記フーリエ逆変換段階は、前記コンピュータにより、前記奥行方向積分関数を変数変換された前記座標変数についてフーリエ逆変換することにより、前記複数の格子点について2次元フーリエ変換する
    生成方法。
  10. 表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンをコンピュータにより生成させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記立体像を前記ホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、前記ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、前記ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択手段と、
    一の前記断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数に依存しない値に近似して奥行方向に積分することにより、前記観測点から複数の前記断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる前記複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分手段と、
    前記奥行方向積分関数を、前記一の断面範囲における前記複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段と
    して機能させるプログラム。
  11. 前記選択手段は、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す前記座標変数を、当該断面までの距離で除した変数に変数変換することにより、前記複数の断面範囲を選択し、
    前記奥行方向積分手段は、変数変換された前記逆回折関数を、前記ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分することにより前記奥行方向積分関数を算出し、
    前記フーリエ逆変換手段は、前記奥行方向積分関数を変数変換された前記座標変数についてフーリエ逆変換することにより、前記複数の格子点について2次元フーリエ変換する
    請求項10記載のプログラム。
  12. 表示すべき立体像に基づいて、当該立体像を表示するホログラムパターンをコンピュータにより生成させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記立体像を前記ホログラムパターンと平行な複数の断面に分割した各断面における、前記ホログラムパターンの生成に用いる範囲である断面範囲として、前記ホログラムパターン上の予め定められた観測点から当該断面を透視した場合に他の断面における断面範囲と互いに重なる断面範囲を選択する選択手段と、
    一の前記断面範囲に設けた座標系における複数の格子点のそれぞれについて、立体像の各点を表示させるホログラムパターンを定める逆回折関数を、前記観測点から複数の前記断面範囲を透視した場合に当該格子点と重なる前記複数の断面範囲上のそれぞれにおける格子点について積分した奥行方向積分関数を算出する奥行方向積分手段と、
    前記奥行方向積分関数を、前記一の断面範囲における前記複数の格子点について2次元フーリエ逆変換することにより、前記ホログラムパターンを生成するフーリエ逆変換手段と
    して機能させ、
    前記選択手段は、前記逆回折関数において前記複数の断面のそれぞれにおける座標を示す座標変数を、当該断面までの距離で除した変数に変数変換することにより、前記複数の断面範囲を選択し、
    前記奥行方向積分手段は、変数変換された前記逆回折関数における光波の位相成分を示す項を、前記座標変数について、変数変換後の座標変数に対する変数変換前の座標変数の比率を周期として有する周期関数に近似して、前記ホログラムパターンから断面までの距離を示す変数について積分することにより前記奥行方向積分関数を算出し、
    前記フーリエ逆変換手段は、前記奥行方向積分関数を変数変換された前記座標変数についてフーリエ逆変換することにより、前記複数の格子点について2次元フーリエ変換する
    プログラム。
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