JP4190645B2 - 包装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の通気開口部を通気可能に被うフード内に感熱部材の感熱により当該通気開口部を閉止する回動可能なダンパープレートを備えた防火ダンパー付フードを緩衝状態において外箱内に収める包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物の通気開口部を通気可能に被うフード内に感熱部材の感熱により当該通気開口部を閉止する回動可能なダンパープレートを備えた防火ダンパー付フードは、防火機能を果たすダンパープレート部分については建築基準法により構造や性能が定められている。例えば、ダンパープレートについては鋼板の板厚が1.6mm以上は必要である。フードについては特段の定めはなく、薄い鋼板が採用されている。こうした防火ダンパー付フードの包装は、従来においては、自由状態においたダンパープレートをフードの内面にテープ等で止めて、段ボール箱に門型の緩衝材を逆向きにして収め、この緩衝材を介して収め込んでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の防火ダンパー付フードの包装形態においては、質量が大きく高剛性のダンパープレートを質量が小さく低剛性のフードで支えているので、輸送や保管時の取扱いにおいて、振動が加わるとダンパープレートによってフードが損傷を受け易いといった問題点がある。また、支持面が二面の緩衝材では質量の大きい防火ダンパー付フードを緩衝状態においておくことは無理であり、緩衝材の緩衝性能の低さと相まって、上述したフードの損傷が起き勝ちであった。
【0004】
本発明は上記した従来の問題点を解消するためになされたもので、その課題とするところは、緩衝性能の高い防火ダンパー付フードの包装装置を得ることであり、構成が簡素で緩衝性能の高い防火ダンパー付フードの包装装置を得ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために請求項1の発明は、建物の通気開口部を通気可能に被うフード内に感熱部材の感熱により通気開口部を閉止する回動可能なダンパープレートを備えた防火ダンパー付フードを緩衝状態において外箱内に収める包装装置について、その防火ダンパー付フードの通気開口端に、自由状態のダンパープレートの自由端側を回動範囲の中間位置で保持しその動きを拘束するダンパー保持部材を装着し、ダンパー保持部材によってダンパープレートをその回動範囲の中間位置で保持させた状態で外箱に収め込む手段を採用する。
【0006】
前記課題を達成するために請求項2の発明は、建物の通気開口部を通気可能に被うフード内に感熱部材の感熱により通気開口部を閉止する回動可能なダンパープレートを備えた防火ダンパー付フードを緩衝状態において外箱内に収める包装装置について、その防火ダンパー付フードの通気開口部に連通させるフランジを備えた開口部のフランジを受承し、フードの外側を囲む一枚の段ボールシートにより構成されたスリーブにより保持させた状態で外箱に収め込む手段を採用する。
【0007】
前記課題を達成するために請求項3の発明は、建物の通気開口部を通気可能に被うフード内に感熱部材の感熱により当該通気開口部を閉止する回動可能なダンパープレートを備えた防火ダンパー付フードを緩衝状態において外箱内に収める包装装置について、その防火ダンパー付フードの通気開口端に、自由状態のダンパープレートの自由端側を回動範囲の中間位置で保持しその動きを拘束するダンパー保持部材を装着し、このダンパー保持部材によってダンパープレートをその回動範囲の中間位置で保持させるとともに、これら防火ダンパー付フードとダンパー保持部材の総体を、防火ダンパー付フードの通気開口部に連通させる開口部に備えたフランジにおいて受承し、外側を囲む一枚の段ボールシートにより構成されたスリーブに保持させた状態で外箱に収め込む手段を採用する。
【0008】
前記課題を達成するために請求項4の発明は、請求項1又は請求項3のいずれかに係る前記手段におけるダンパー保持部材を、一枚の段ボールシートで構成するとともに、その段ボールシートにダンパープレートの回動面に直交する回動面で回動できる保持片を画成し、保持片に保持片の回動によってダンパープレートの自由端が嵌合する嵌合凹部を設ける手段を採用する。
【0009】
前記課題を達成するために請求項5の発明は、請求項4に係る前記手段における保持片の嵌合凹部の端を開先形状にする手段を採用する。
【0010】
前記課題を達成するために請求項6の発明は、請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5のいずれかに係る前記手段におけるダンパー保持部材に保持片を、互いに反対方向に回動できるように二個並列に近接状態に画成する手段を採用する。
【0011】
前記課題を達成するために請求項7の発明は、請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5のいずれかに係る前記手段におけるダンパー保持部材に保持片を複数個並列して画成する手段を採用する。
【0012】
前記課題を達成するために請求項8の発明は、請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7のいずれかに係る前記手段におけるダンパー保持部材のダンパープレートとの当り部分にプレート保護部材を装着する手段を採用する。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図9によって示す本実施の形態は、建物の換気系等の通気開口部の屋外側を通気可能に被うフード1内に感熱部材の感熱により通気開口部を閉止する回動可能なダンパープレート2を備えた防火ダンパー付フードを緩衝状態において外箱3内に収める包装装置に関するものである。被包装物である防火ダンパー付フードは、通気開口部の外側に取付けるフランジ4を備えた枠体5に垂直面内で回動できるように枢支されたダンパープレート2を備えた防火機能部の上側と前側と両側をドーム状のフード1で被った構成である。枠体5のフランジ4で囲まれる開口部6は通気開口部に連通され、フード1内を経てフード1の下部の通気開口端7において屋外に通じるものである。枠体5の下部にはフランジ4に沿って延び自由端側が通気開口端7側に斜めに曲げられた水切部材8が設けられている。
【0014】
防火機能部は建築基準法により定められた規定を満たす構成となっており、高剛性で質量も大きくなっている。ダンパープレート2については板厚が1.6mm以上の鋼板により構成されている。防火機能部を被うフード1は、薄い鋼板により構成されている。ダンパープレート2は取付け状態では感熱部材により通気開口部を開放する位置に保持されるが、出荷時には感熱部材は外され自由に回動できる形態を採っている。
【0015】
この包装装置は、上述したような構成の防火ダンパー付フードを枠体5を上にしてフード1の通気開口端7を一側に向けて段ボール紙よりなる六面体の外箱3に収納するものであり、外箱3とダンパープレート2を保持するダンパー保持部材9と、フード1の外側を囲むスリーブ10とにより構成されている。
【0016】
ダンパー保持部材9は、図4,5に示すようにフード1の通気開口端7の外側に当接可能な面積の方形の一枚の段ボールシートで構成され、段ボールシートの中間位置にはダンパープレート2の回動面に直交する回動面で互いに反対方向に回動できる二個の矩形の保持片11が100mm内外の間隔をもって画成されている。二個の保持片11には保持片11の回動によってダンパープレート2の自由端を嵌合させうる溝状の嵌合凹部12が反回動側辺縁の中間位置に形成されている。この嵌合凹部12はダンパープレート2の厚さより大きい幅を持ち、開放側の上部は斜めに打抜かれ開先形状13に形成され、図3,4に示すような片面段ボール紙よりなる保護部材14がコルゲート側を内向きにして装着される。なお、図6,7に示すように保持片11は外側で折り曲げるようにしても、内側で折り曲げるようにしてもよい。
【0017】
スリーブ10は、一枚の段ボールシートによりフード1の四周を囲む角筒体として構成されている。スリーブ10の上端には枠体5のフランジ4を受承する受面15が三方向にフランジ状に曲げ形成され、残る一方向には他の受面15より下位において水切部材8の基部を受ける受面16が形成されている(図8参照)。スリーブ10の展開形状は図9に示すように三隅に切欠きを付けた方形であり、各曲げ罫線17を折り曲げ対角線上において重合部を接着またはステッチングワイヤーにより固着することにより組立てられる。固着部の一方は、一側面から延出する状態に張出し18として突出し、外箱3の内側面に端面が当接し支保機能を果たす。なお、図中の矢印は段ボール紙のコルゲートの走る方向を示している。また、ダンパー保持部材9の保持片11は一つでも、三つ以上でもよい。
【0018】
この包装装置による、防火ダンパー付フードの包装は、つぎのような手順で行なうことができる。即ち、蓋の開放した外箱3内に組立てたスリーブ10を受面15を上にして収め込む。スリーブ10は各受面15,16と張出し18の端面が外箱3の内側面に当接することにより外箱3内に位置決めされる。ダンパー保持部材9を通気開口端7を閉止する状態に当てがい、開口部6を上にして自由状態におかれているダンパープレート2を持ち上げ回動範囲の中間である保持片11の嵌合凹部12に対応する位置に自由端が位置するように保持し、各保持片11を親指と人指指側を使ってフード1側へ曲げ起し、嵌合凹部12にダンパープレート2の自由端を入り込ませる。これによって、ダンパープレート2は自由端の二箇所において支えられ、その動きが拘束される。ダンパー保持部材9を装着した総体を図1に示すようにポリバック19で包み、外箱3内のスリーブ10に入れ、フランジ4をスリーブ10の受面15に受承させる。この後、開口部6を塞ぐ状態に段ボールパット20を載せ、外箱3の蓋を閉じ封緘すれば包装が完了する。
【0019】
保持片11を予め曲げ起しておいてダンパー保持部材9を通気開口端7に装着する方法で包装してもよく、この場合には曲げ起した保持片11の嵌合凹部12に保護部材14を装着しておき、この保護部材14の中にダンパープレート2の自由端を差し込むように入れる。このとき、嵌合凹部12の先は開先形状13に構成されているので、ダンパープレート2の差し込みは容易であり、嵌合凹部12の破れや裂けなども防止される。ダンパープレート2は保護部材14のコルゲート側の面で保持され、緩衝状態で動きが拘束される。
【0020】
このように包装された防火ダンパー付フードは、全体が強度の高いフランジ4において四面で支えられたスリーブ10で受けられ、質量が大きくてもしっかりと保持され、圧縮荷重に対して緩衝保護される。スリーブ10と外箱3の内側面との間には隙間ができているので、側方からの衝撃はこの隙間により空気緩衝される。輸送や保管時の取扱いで振動を受けても、高剛性で質量の大きいダンパープレート2は二つの保持片11で安定に保持されているため、フード1を傷つけるようなことは起きない。また、保護部材14が装着されているのでダンパープレート2自体の塗装が傷つくようなこともない。このように、この防火ダンパー付フードの包装装置は、構成が簡素で緩衝性能の高いものである。
【0021】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、構成が簡素で緩衝性能の高い防火ダンパー付フードの包装装置が得られる。
【0022】
請求項2の発明によれば、緩衝性能の高い防火ダンパー付フードの包装装置が得られる。
【0023】
請求項3の発明によれば、緩衝性能の高い防火ダンパー付フードの包装装置が得られる。
【0024】
請求項4の発明によれば、請求項1又は請求項3のいずれかに係る前記効果とともに構成を一層簡素にすることができる。
【0025】
請求項5の発明によれば、請求項4に係る前記効果とともに、包装操作が容易になる。
【0026】
請求項6の発明によれば、請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5のいずれかに係る前記効果とともに保持片の組立てが片手で簡単にできるものとなる。
【0027】
請求項7の発明によれば、請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5のいずれかに係る前記効果とともにダンパープレートをより安定に保持することができる。
【0028】
請求項8の発明によれば、請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7のいずれかに係る前記効果とともにダンパープレートを保持しながら保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の包装装置を示す分解斜視図である。
【図2】 実施の形態の包装装置を示す断面図である。
【図3】 実施の形態の包装装置の保護部材の平面図である。
【図4】 実施の形態の包装装置の保護部材の側面図である。
【図5】 実施の形態の包装装置のダンパー保持部材を示す斜視図である。
【図6】 実施の形態の包装装置のダンパー保持部材を示す展開図である。
【図7】 実施の形態の包装装置の他のダンパー保持部材を示す展開図である。
【図8】 実施の形態の包装装置のスリーブを示す斜視図である。
【図9】 実施の形態の包装装置のスリーブの展開図である。
【符号の説明】
1 フード、 2 ダンパープレート、 3 外箱、 6 開口部、 7 通気開口端、 9 ダンパー保持部材、 10 スリーブ、 11 保持片、 12 嵌合凹部、 13 開先形状、 14 保護部材。
Claims (8)
- 建物の通気開口部を通気可能に被うフード内に感熱部材の感熱により当該通気開口部を閉止する回動可能なダンパープレートを備えた防火ダンパー付フードを緩衝状態において外箱内に収める包装装置であって、前記防火ダンパー付フードの通気開口端に、自由状態の前記ダンパープレートの自由端側を回動範囲の中間位置で保持しその動きを拘束するダンパー保持部材を装着し、このダンパー保持部材によって前記ダンパープレートをその回動範囲の中間位置で保持させた状態で前記外箱に収め込んだ包装装置。
- 建物の通気開口部を通気可能に被うフード内に感熱部材の感熱により当該通気開口部を閉止する回動可能なダンパープレートを備えた防火ダンパー付フードを緩衝状態において外箱内に収める包装装置であって、前記防火ダンパー付フードの前記通気開口部に連通させるフランジを備えた開口部のそのフランジを受承し、フードの外側を囲む一枚の段ボールシートにより構成されたスリーブにより保持させた状態で前記外箱に収め込んだ包装装置。
- 建物の通気開口部を通気可能に被うフード内に感熱部材の感熱により当該通気開口部を閉止する回動可能なダンパープレートを備えた防火ダンパー付フードを緩衝状態において外箱内に収める包装装置であって、前記防火ダンパー付フードの通気開口端に、自由状態の前記ダンパープレートの自由端側を回動範囲の中間位置で保持しその動きを拘束するダンパー保持部材を装着し、このダンパー保持部材によって前記ダンパープレートをその回動範囲の中間位置で保持させるとともに、これら防火ダンパー付フードとダンパー保持部材の総体を、前記防火ダンパー付フードの前記通気開口部に連通させる開口部に備えたフランジにおいて受承し、外側を囲む一枚の段ボールシートにより構成されたスリーブに保持させた状態で前記外箱に収め込んだ包装装置。
- 請求項1又は請求項3のいずれかに記載の包装装置であって、ダンパー保持部材を一枚の段ボールシートで構成するとともに、その段ボールシートにダンパープレートの回動面に直交する回動面で回動できる保持片を画成し、この保持片に同保持片の回動によって前記ダンパープレートの自由端が嵌合する嵌合凹部を設けた包装装置。
- 請求項4に記載の包装装置であって、保持片の嵌合凹部の端を開先形状にした包装装置。
- 請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5のいずれかに記載の包装装置であって、ダンパー保持部材に保持片を、互いに反対方向に回動できるように二個並列に近接状態に画成した包装装置。
- 請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5のいずれかに記載の包装装置であって、ダンパー保持部材に保持片を複数個並列して画成した包装装置。
- 請求項1又は請求項3又は請求項4又は請求項5又は請求項6又は請求項7のいずれかに記載の包装装置であって、ダンパー保持部材のダンパープレートとの当り部分にプレート保護部材を装着した包装装置。
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