JP4190907B2 - 契約等級により楽曲ごとに伴奏音楽の楽器編成が変わるカラオケ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカラオケ装置における機能制限方式に関し、具体的には、楽曲演奏に付加されて質の高い楽曲演奏状態にする各種付加価値演奏機能をカラオケ事業者とカラオケ装置を営利目的で使用する者との契約内容に基づいて制限するための方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のカラオケ装置は、楽曲演奏とともに利用できる様々な付加価値演奏機能が搭載されている。例えば、肉声をサンプリングして得たバックコーラスをカラオケ伴奏音楽に付加する機能や、歌詞字幕用の背景映像として元歌歌手の出演映像や歌詞の内容に合わせた映像などの専用映像を表示する機能などを付加価値演奏機能としているものもある。なお、付加価値演奏機能の利用の有無に応じて、その利用料金が異なっていることは当然であり、楽曲の1番だけを演奏することを基本として、2番以降の演奏を付加価値演奏機能とし、利用者が投じた料金に応じて付加価値演奏機能の動作を制限するカラオケ装置が開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−38983号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
カラオケ事業者とカラオケ店舗とは、カラオケ装置の保守・点検や新曲の追加などに係わる契約を交わしており、カラオケ店舗はその契約内容に応じて所定の契約料をカラオケ事業者に支払っている。そしてこの契約料は、カラオケ装置に搭載されている付加価値演奏機能に応じて異なる場合もある。
【0005】
カラオケ店舗では、客層によっては、全ての付加価値演奏機能が必要であるわけではない。そのため、必要最小限の付加機能を実装したカラオケ装置を設置した方が設備投資や契約料が少なくて済む。しかし、客の嗜好は移ろい易く、客が希望する付加価値演奏機能は随時変わる。絶え間なく変化する客の嗜好に対応するためにカラオケ装置自体を随時他の機種に交換していては却って多額の設備投資が必要となる。また、全ての付加価値演奏機能が搭載されたカラオケ装置を設置すれば、あらゆる客層にも対応できるが、ほとんど利用されない付加価値演奏機能に対して対価を支払う可能性もある。
【0006】
一方、カラオケ事業者にとっても、カラオケ店舗ごとに機能の異なるカラオケ装置を提供していたのではカラオケ装置自体の製造コストが嵩み、カラオケ装置の販売による収益が望めない。カラオケ事業者側は、機種を絞り込み、できれば全ての付加演奏機能を搭載した高価なカラオケ装置をより多く供給することを望んでいる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るカラオケ装置は、契約等級により楽曲ごとに伴奏音楽の楽器編成が変わることを特徴とするもので、つぎのように分説される各事項(1)〜(12)を必須の構成要件とするものである。
(1)通信手段と、カラオケデータベースと、記憶手段と、演奏手段と、制御手段を備え、リクエスト曲の伴奏音楽を演奏するカラオケ装置であること
(2)通信手段は、ホスト装置と通信可能とすること
(3)カラオケデータベースは、各楽曲ごとに、楽曲IDと、伴奏音楽データと、楽器編成特定テーブルを対応付けして格納すること
(4)伴奏音楽データは、複数の楽器編成セクションに分離可能な電子楽譜データであること
(5)楽器編成特定テーブルは、契約等級の複数のレベル値のそれぞれに異なる楽器編成セクション情報を対応付けすること
(6)記憶手段は、契約等級の複数のレベル値のうちの1つのレベル値を記憶すること
(7)演奏手段は、制御手段の制御により電子楽譜データに基づいて音楽を演奏すること
(8)制御手段は、契約等級更新処理を行うとともに、リクエスト曲の伴奏音楽を演奏に際して第1〜第3処理を行うこと
(9)契約等級更新処理は、ホスト装置から契約等級レベル値を特定した更新命令を受信した際、記憶手段のレベル値を通知されたレベル値に書き替えること
(10)第1処理は、カラオケデータベースから該当楽曲IDの伴奏音楽データと楽器編成特定テーブルを抽出するとともに、記憶手段から契約等級レベル値Xを読み出すこと
(11)第2処理は、第1処理で読み出した楽器編成特定テーブルから契約等級レベル値Xに対応付けられた楽器編成セクション情報を抽出すること
(12)第3処理は、第1処理で抽出した伴奏音楽データのうち、第2処理で抽出した楽器編成セクション情報に該当する電子楽譜データを演奏手段に転送して伴奏音楽を演奏させること
【0008】
上記カラオケ装置における機能制限方式において、ある楽曲の楽曲別付加機能情報として、カラオケ伴奏音楽を演奏する楽器の音色の数と契約情報との対応関係が記載されている場合、付加機能制御手段は、固有の契約情報に基づいて所定の数の音色で当該楽曲を演奏することとしてもよい。
【0009】
あるいは、ある楽曲の楽曲別付加機能情報として、カラオケ伴奏音楽を演奏する楽器の編成と契約情報との対応関係が記載されている場合、付加機能制御手段は、固有の契約情報に基づいて所定の楽器編成で当該楽曲を演奏することとしてもよい。
【0010】
また、ある楽曲の楽曲別付加機能情報として、肉声をサンプリングして得たバックコーラスの音響出力条件と契約情報との対応関係が記載されている場合、付加機能制御手段は、固有の契約情報に基づいて当該楽曲演奏時のバックコーラスを適宜に音響出力することも可能である。
【0011】
ある楽曲の楽曲別付加機能情報として、この楽曲専用に作成された専用動画映像の表示条件と契約情報との対応関係が記載されている場合、付加機能制御手段は、固有の契約情報に基づいて当該楽曲演奏時に歌詞字幕の背景映像として専用動画映像の表示/非表示を制御するカラオケ装置における機能制限方式としてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
===カラオケ装置の構成と動作===
図1は、この発明の一実施例に係る歌唱練習支援システムを含むカラオケ装置の機能ブロック図である。このカラオケ装置1は周知の通信カラオケシステムの演奏端末とほぼ同様の構成である。中央制御部11は、各周辺構成部を制御してこのカラオケ装置1を統括し、ハードディスク装置12には多数のカラオケ楽曲について、MIDIデータを主体とした伴奏音楽データと、歌詞画像の生成起源となる歌詞描出データとを含むカラオケデータが蓄積されている。伴奏音楽データは、シンセサイザ16に内蔵されている多数の音源のそれぞれを一つの楽器として、それぞれの楽器が発音すべき演奏音について、発音/消音タイミング、音高、音量などを指定している。また、肉声をサンプリングして得たADPCM形式のバックコーラスの音声データを特定するための情報(音声データファイル名など)や発音タイミングもMIDIデータにおける制御データとして伴奏音楽データ中に記載されている。したがって、ハードディスク装置にはバックコーラスの音声データファイルも格納されている。
【0013】
歌詞描出データは歌詞文字、歌詞文字列の表示/消去タイミング、表示した文字列において歌唱タイミングにある文字を色変えていくための指示情報などを含んでいる。さらにハードディスク装置12には、所定形式の長時間分の動画データと、動画データの処理シーケンス(処理すべき動画データの格納場所と処理順番など)を規定した台本データも格納されている。そして、中央制御部11は、各楽曲のカラオケデータと台本データとを楽曲番号によって識別し、これをカラオケデータベースとして管理している。なお、中央制御部11は、通信制御部23を介して所定の情報通信網に接続されているホスト装置と適時に通信し、新譜楽曲についてのカラオケデータや台本データなどを取り寄せ、カラオケデータベースの内容を随時更新している。
【0014】
中央制御部11は、カラオケ装置1本体に配設されている操作パネル14やリモコン送信器13から楽曲番号を含んだ演奏予約コマンドを操作制御部15を介して受け付けると、その番号を内部のRAMに格納して演奏処理の待ち行列で管理する。そして、待ち行列から楽曲番号を順次取り出し、該当のカラオケデータをハードディスク装置12より読み出し、このカラオケデータ中の伴奏音楽データをシンセサイザ16に転送して伴奏音楽を生成させる。また、バックコーラスについては、指定の音声データファイルを指定のタイミングでシンセサイザ16に転送する。シンセサイザ16は、ADPCM形式の音声データをアナログの音声信号に復号するためのD/Aコンバータを内蔵し、転送されてきた音声データファイルを復号して得た音声信号をMIDIデータを起源とする伴奏音楽の音声信号とともに出力する。
【0015】
一方、歌詞描出データについては、伴奏音楽に同期して歌唱すべき箇所が色変わりする歌詞画像をビデオRAM20に順次ビットマップ展開していく。また、台本データに基づいて所定の動画データを所定の順番で映像制御部21に順次転送して歌詞画像の背景動画を復号させる。
【0016】
ミキシングアンプ17は伴奏音楽やそれに付随するバックコーラスと、マイクロホン19に入力された歌声音声とを混合・増幅してスピーカ18より音響出力する。映像制御部21は、復号した動画映像に歌詞画像をスーパーインポーズ処理してディスプレイ22に表示出力する。
【0017】
===付加価値演奏機能===
カラオケ装置1は、楽曲演奏とともに動作して、より質の高い楽曲演奏とする付加価値演奏機能を備えている。本実施例では、付加価値演奏機能として、同時発音が可能な楽器の音色を64種から128種まで可変制御して演奏する機能と、楽器の数や楽器の種類などの楽器編成を可変制御する機能と、ADPCM形式で記録されたバックコーラスの音声データを楽曲演奏に添えて付加したり、その付加状態を制御したりする機能と、専用映像が用意されている楽曲については、その専用映像を背景映像として表示出力する機能とを備えている。そして、これら付加価値演奏機能は、カラオケ店舗とカラオケ事業者との契約内容に基づいてその利用が制限されるようになっている。なお付加価値演奏機能は、上記に示したものに限らず各種考えられる。
【0018】
===契約情報====
カラオケ装置1には契約内容を特定するための契約情報が管理されている。具体的には、カラオケ事業者とカラオケ店舗との契約内容をランク分けし、カラオケ事業者は、カラオケ装置1を店舗に設置する際、そのカラオケ装置1自身に関する契約内容に応じたランクを契約情報として、あらかじめハードディスク装置12などの所定の記憶資源に登録しておく。またホスト装置には、通信対象となるカラオケ装置ごとにその契約情報を管理しており、あるカラオケ装置に関し、契約情報が変更されると、そのカラオケ装置と通信し、登録されている契約情報を新規の契約情報で上書きする。
【0019】
===付加価値演奏機能の動作条件===
カラオケ装置1に搭載されている各種付加価値演奏機能は、それぞれ、カラオケ装置1に登録されている契約情報に基づいて動作の制限内容が決定される。また、各楽曲のそれぞれについて、利用可能な付加価値演奏機能が異なり、カラオケ装置1のハードディスク装置12には、自身が搭載する各種付加価値演奏機能についての能動化の条件を規定した情報(楽曲別付加機能情報)が登録されている。図2にこの楽曲別付加機能情報の概略を示した。この例では、楽曲番号ごとに、演奏時に動作可能な付加価値演奏機能が記載されており、さらに、その各付加価値演奏機能における詳細な動作内容に所定の契約情報が対応付けされている。なお、契約情報は4段階のランクA,B,C,Dが規定されている。また、ある楽曲について、新規に専用映像が作成されたりするなど、楽曲別付加機能情報も随時更新することができる。そして、ホスト装置にて最新の楽曲別付加機能情報を管理しておき、適時にカラオケ装置1に配信するようにすればよい。もちろん、カラオケ装置の機種によっては搭載されている付加価値演奏機能が異なる場合もある。このような場合には、ホスト装置がカラオケ装置ごとの楽曲別付加機能情報を管理するようにすればよい。
【0020】
===付加価値演奏機能の動作===
ここで、カラオケ装置1にはランクBが固有の契約情報として登録されているものとし、利用者が図2に示した楽曲別付加機能情報に対応する楽曲をリクエストしたものとして、本実施例の付加価値演奏機能の動作を説明する。
【0021】
中央制御部11は、この楽曲のカラオケデータを処理する際、該当の楽曲別付加機能情報と、カラオケ装置1に固有の契約情報とをハードディスク装置12より取り出す。そして、固有の契約情報がBであることから、この楽曲演奏時の楽器編成に弦楽セクションを加え、同時発音数を96とし、2コーラス目まではバックコーラスを付加し、台本データに従った背景映像に代えて専用映像を採用するように設定する。すなわち、弦楽セクションに相当するパートのMIDIデータをシンセサイザ16に転送し、シンセサイザ16を制御して同時発音数を96に設定し、別途楽曲番号に対応付けされている専用映像の動画ファイルを映像制御部21に転送し、バックコーラスの音声データファイルをハードディスク装置12より読み出すとともに2コーラス目までは伴奏音楽データに指定されたタイミングで音声データファイルをシンセサイザ16に転送する。それによって、弦楽セクションが付加された伴奏音楽が最高96音まで同時発音数で音響出力されるとともに、2コーラス目の演奏が終了するまでは指定のタイミングでバックコーラスが伴奏音楽に付加される。そして、専用の動画映像が歌詞字幕の背景映像として表示出力される。
【0022】
【発明の効果】
本発明のカラオケ装置における機能制限方式によれば、カラオケ装置に搭載されている付加演奏機能をカラオケ店舗とカラオケ事業者との契約などに基づいて制御することができる。したがって、搭載すべき付加演奏機能に応じてカラオケ装置の機種を揃える必要がない。そのため、カラオケ店舗ではカラオケ装置自体を変更することなく客層や客の嗜好の変化に柔軟に対応することができる。カラオケ事業者にとっては、カラオケ装置の品揃えを必要最小限にすることができ、カラオケ装置の製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の機能制限方式を搭載したカラオケ装置の機能ブロック図である。
【図2】上記機能制限方式が処理対象としてる楽曲別付加機能情報の概略図である。
【符号の説明】
1 カラオケ装置
11 中央制御部
12 ハードディスク装置
16 シンセサイザ
21 映像制御部
Claims (1)
- 通信手段と、カラオケデータベースと、記憶手段と、演奏手段と、制御手段を備え、リクエスト曲の伴奏音楽を演奏するカラオケ装置であって、
通信手段は、ホスト装置と通信可能とし、
カラオケデータベースは、各楽曲ごとに、楽曲IDと、伴奏音楽データと、楽器編成特定テーブルを対応付けして格納し、
伴奏音楽データは、複数の楽器編成セクションに分離可能な電子楽譜データであり、
楽器編成特定テーブルは、契約等級の複数のレベル値のそれぞれに異なる楽器編成セクション情報を対応付けし、
記憶手段は、契約等級の複数のレベル値のうちの1つのレベル値を記憶し、
演奏手段は、制御手段の制御により電子楽譜データに基づいて音楽を演奏し、
制御手段は、契約等級更新処理を行うとともに、リクエスト曲の伴奏音楽を演奏に際して第1〜第3処理を行い、
契約等級更新処理は、ホスト装置から契約等級レベル値を特定した更新命令を受信した際、記憶手段のレベル値を通知されたレベル値に書き替え、
第1処理は、カラオケデータベースから該当楽曲IDの伴奏音楽データと楽器編成特定テーブルを抽出するとともに、記憶手段から契約等級レベル値Xを読み出し、
第2処理は、第1処理で読み出した楽器編成特定テーブルから契約等級レベル値Xに対応付けられた楽器編成セクション情報を抽出し、
第3処理は、第1処理で抽出した伴奏音楽データのうち、第2処理で抽出した楽器編成セクション情報に該当する電子楽譜データを演奏手段に転送して伴奏音楽を演奏させる
カラオケ装置。
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