JP4190919B2 - 包装装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種物品等のワークを胴巻き等して包装する際に、包装用シートをワークに密着させて包装するようにした包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の包装装置として、例えば下記特許文献1及び2に記載されたものがある。これらの包装装置は、所定寸法の包装用フィルムでワークを胴巻きまたは胴折り状態に覆ってワークの両端面から外側に延びるフラップを折り込んで包装するようになっている。
包装用フィルムがポリエチレン等の軟質性フィルムであると、ワークにフィルムを胴巻きした状態でフラップが特に天地両側で垂れ下がってしまい、そのままではその後のフラップの折り込み順序が狂う等包装をきれいに行うことができなかった。この場合、折り込んだフィルムに皺や曲がり等を生じて見栄えが悪かった。
このような不具合を改善するために、例えば特許文献1では、ワークに対して胴巻き状態のフィルムの外表面に給気管を所定間隔で配設している。そして、給気管から両側方向へフラップの外表面に沿ってエアを吹き出すことでフラップの表面に負圧を生じさせて、垂れ下がったフィルムをワークの外表面に沿う筒状に引き起こして胴平行に成形していた。この状態で、折り込み部材によってフラップをワークの端面に折り込んで包装を行っていた。
また、特許文献2においても、同様に胴巻き状態のフィルムの外表面に沿ってエアを供給することで、気圧差によってフラップを筒状に引き起こして胴平行に成形していた。
【0003】
【特許文献1】
特公昭49−29269号公報
【特許文献2】
実開平3−40903号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような包装装置では、フラップが長いと気流を強くしなければならず、高圧のエア供給装置が必要になりコスト高であった。また、フラップが長いと高圧のエアによっても垂れ下がったフラップを引き起こせないことがあった。また、フラップの折り込みに際して、気流に交差する方向に胴巻き状態のワークを移動させるが、その際、気流が抵抗になって胴平行のフラップが変形させられ、フィルムの皺や曲がりの原因になっていた。特にフラップの上面の領域が気流で曲げられて皺が発生することがあった。そのために、綺麗で見栄えのよい包装ができない不具合があった。
本発明は、このような実情に鑑みて、フラップを確実に引き起こすことができると共にフラップに皺や曲がり等を生じさせないようにした包装装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による包装装置は、包装用シートを一部包装したワークを保持手段で保持し、ワークの端面から外方に延びる包装用シートのフラップをワークの端面に折り込むようにした包装装置において、フラップの一の領域を吸着する吸着器と、フラップの他の領域をワームの端面に折り込む折り込み部材と、該折り込み部材でフラップの他の領域をワークの端面に折り込む作動に連動して吸着器をワークの端面から離間させる連動機構とを備え、連動機構は、カム面を備えていて折り込み部材と共に移動するカム部材と、該カム部材のカム面に当接すると共に吸着器を連動させるカムフォロワとを備えていて、折り込み部材の移動に連動するカムフォロワを介して吸着器をワークの端面から離間させるようにしたことを特徴とする。
包装用シートを胴折りまたは胴巻き状態等の一部包装した状態で、ワークを保持手段で保持するために相対移動させる際、吸着器で最初にフラップの一の領域をワークの端面に折り込み、その後、フラップの一の領域を吸着器でワークの端面から離間させ折り込み部材でフラップの他の領域をワークの未包装の端面に折り込むことで、フラップを構成する複数の領域をフリーにしないで折り込み作動を行うことができる。そのため、包装用シートが軟弱フィルム等であっても、フラップの包装に際してフラップが曲げられたり皺を生じたりすることなく綺麗に包装できる。しかもフラップの一の領域を一旦折り込むことで予め折り目を形成できて折り上がりが一層きれいである。また、連動機構によってスムーズに他の領域を折り込むことができる。
【0006】
また、吸着器は、フラップの一の領域を非接触で吸着保持すると共に吸着状態でフラップの一の領域の変形を抑制しつつフラップの相対移動を許容するようにしてもよい。
フラップは非接触、浮遊状態で吸引保持されるから、フラップに皺やキズ等を生じにくく、しかも一の領域を吸着した状態でフラップをワークと共に相対移動しても、フラップを変形させることなく相対移動させることができ、この点からも皺や曲がりを生じにくい。
また、吸着器は、相対移動する胴折りまたは胴巻き状態のワークに対して、フラップの一の領域をワークの端面に折り込む位置に配設されていてもよい。保持手段等で保持させるために胴折り状態等のワークを移動させる時に吸着器でフラップの一の領域を吸着によって引っ張りつつ折り込むことができ、効率的で綺麗な折り目で包装できる。
また、吸着器は対向して配設され、これら対向する吸着器の間に包装用シートを一部包装したワークを嵌挿して対向する端面を挟持するようにしてもよい。
ワークが膨らみ勝手であると、空気による膨張や温度変化や積層バラツキ等のために対向する端面間の寸法が伸びてしまい包装後のワーク仕上がり寸法をばらつかせる原因になることがあるが、所定間隔の吸着器間に嵌挿させることで圧縮してワークの端面間寸法を一定に規制することができ、吸着器はワークの寸法規制ガイドの機能を有している。
【0008】
尚、上述した包装用シートは、無延伸のプラスチックフィルムであってもよく、吸着器によって非接触で折り込み及び離間動作を行うことができ、吸着器に対して保持された包装用シートが相対移動しても、皺や曲がり等を生じない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態による包装装置を図1乃至図8により説明する。図1は包装装置を含む集積包装機において集積ユニットを包装する工程の概略を説明する斜視図、図2は包装装置の集積ユニットを移送する機構の要部構成図、図3は吸着器とサイドタッカの連動機構を示す正面図、図4は図3に示す吸着器とサイドタッカの連動機構の平面図、図5は吸着器の構成図、図6は胴巻き状態のワークを示す斜視図、図7(a)、(b)、(c)は吸着器とサイドタッカの作動工程を示す図、図8(a)、(b)、(c)は集積ユニットとサイドタッカの移動工程を示す図である。
図1に示す集積包装機1は、ワークとして例えばティッシュボックス等の直方体状のボックス(以下、単にボックスという)bを適宜数の複数個、例えば5個づつ密着状態に配列したものを単位ユニットとする集積ユニットBとして、プラスチックフィルムf等の包装用シートで包装するようにした装置である。本実施の形態では、フィルムfとして例えばポリエチレンフィルムからなる軟質で軟弱な無延伸プラスチックフィルムを用いるものとする。
この集積包装機1による包装工程は、先ず順次製造されたボックスbを密着した状態で同一方向に配列させて集積搬送装置2で搬送し、次いで搬送工程において隣接するボックスbを相互に離間させた後に適宜数、例えば5個づつ密着させて集積ユニットBを形成する。そして、この集積ユニットBをエレベータで上方に送り出す。一方、包装機3ではポリエチレン等からなる帯状のプラスチックフィルムfoがロール4に巻回されており、このフィルムfoをロール4から繰り出してフィルム切断装置5で所定長さ毎に切断する。
そして、包装機3では、切断されたフィルムfを水平に保持した状態で、エレベータで上昇する集積ユニットBを下から当てて胴折りしてフィルムfで胴巻きに包み込み、両端のフラップfa、faを更に折り曲げて封止するようになっている。
【0010】
このようなボックスbの集積とフィルムfによる包装の工程を有する集積包装機1において、例えば略四角形状に切断されたフィルムfで集積ユニットBを包装する包装機3の包装装置6について以下に説明する。
図1に示す包装機3は、包装装置6がボックスbの搬送路に略直交する方向に配設されて、集積ユニットBを搬送しつつフィルムfで胴巻き包装するようになっている。しかも包装装置6はボックスbの搬送路に対して上下方向にずれて配設され、搬送路上の集積ユニットBをエレベータで上昇させることでフィルムfで胴折りする。
図2に示す包装装置6において、フィルム切断装置5で略四角形に切断されたフィルムfは一対のベルトプーリ8、8で、集積ユニットBを上昇させるエレベータ9の位置まで搬送されて静止状態に保持される。この静止保持されたフィルムfの上側には、フィルムfを胴折りした集積ユニットBを保持するパドル機構10が静止状態に配設されている。パドル機構10は所定間隔で複数配設されて無端状のチェーン11で支持され、図示しないモータ等の駆動源によってパドル機構10を間欠的に周回搬送することになる。
尚、間欠搬送は、1つのパドル機構10の一対のアッパーパドル13,13による集積ユニットBの受け入れ位置から、隣接するパドル機構10の一対のアッパーパドル13,13が集積ユニットBの受け入れ位置に移動するまでの距離を1ピッチとして行われる。
【0011】
各パドル機構10は、図2に示すように一対のアッパーパドル13、13が内側を向いて対向配置されて集積ユニットBを挟持するものである。各アッパーパドル13は側面視略L字形をなしていて、集積ユニットBにおけるボックスbの積層配列方向に延在する略板状を形成している。各アッパーパドル13は略L字形の頭部13aが水平方向に伸びてチェーン11に固定された状態で支持され、頭部13aに略直交する脚部13bが下方に延びている。
しかも脚部13bの内側面には集積ユニットBの側面を保持するための略板状のパドル部14が取付けられている。パドル機構10の一対のアッパーパドル13、13はパドル部14、14間の間隔Wが集積ユニットBの各ボックスbの長辺の幅と略等しく設定されている。これによってエレベータ9で上昇させられた集積ユニットBがフィルムfを押して胴折りし、集積ユニットBの対向する側面B3、B4を一対のアッパーパドル13、13で挟持することになる。尚、一対のアッパーパドル13、13の間隔は集積ユニットB等のワークの幅(長さ)に応じて適宜調整して設定できる。
【0012】
またパドル部14の上部には、パドル機構10で挟持された集積ユニットBの上面B1を覆うフィルムfを介して角部近傍を弾性変形して押さえつけるプレスガイド15が取付けられている。プレスガイド15で押圧させることで、フィルムfの角部でのずれを防いで位置決め保持できる。プレスガイド15も集積ユニットBの積層配列方向に延びている。
また図2において、ベルトプーリ8,8間には、パドル機構10の下方にエレベータ9の進入と退却を許す一対のガイド17、17が配設されている。このガイド17,17も間隙Wを以て配設され、エレベータ9で支持された集積ユニットBの通過を許容する。各ガイド17は内側の面の下側に間隙Wを広げる傾斜部が形成され、集積ユニットBの上昇通過を容易にしている。
【0013】
図2において、ガイド17,17の上方には、集積ユニットBを受け入れて挟持する静止状態のパドル機構10の下側に、ボトムタッカ18が一対配設され、便宜的に、左側のものをボトムタッカ18Aとし,右側のものをボトムタッカ18Bとする。ここで、集積ユニットBの受け入れ位置のパドル機構10における一対のボトムタッカ18A、18B間の中心線をOとすると、中心線Oはエレベータ9の昇降軸、ガイド17,17の中心線、集積ユニット受け入れ位置(静止状態)のアッパーパドル13,13間の中心線に一致する。
そして、一対のボトムタッカ18A、18Bは中心線Oに直交する(水平)方向であって、中心線Oに対して接近する方向と離間する方向とに往復移動可能とされ、しかも一対のボトムタッカ18A、18Bで挟持された集積ユニットBの底面B2に沿って接触状態または非接触状態で往復移動する。図2において、ボトムタッカ18A、18Bは一対のアッパーパドル13,13の外側の静止位置を初期位置とする。
各ボトムタッカ18は、集積ユニットBの積層配列方向に沿って略板状に形成されていて、内部には通気孔19が形成され、通気孔19は図示しないエアの吸引及び供給手段に連通している。ボトムタッカ18において、集積ユニットBの底面B2に対向する上面には1または複数条(図では3条)の開口20、…が通気孔21に連通して形成され、集積ユニットBの積層配列方向に略平行に延びている。開口20からエアを排気または吸引することができる。
【0014】
そして、図2に示すように、パドル機構10によって集積ユニットBがフィルムfを胴折りして保持された状態で、一対のボトムタッカ18A、18Bが開口22からエアを吸引しながら中心線O方向に移動することで、集積ユニットBの両側面B3、B4から下方に延びるフィルムfを引っ張ることができ、タイトに胴巻きを行える。そして、後述の一次胴巻き後に集積ユニットBをパドル機構10で間欠搬送する際に、ボトムタッカ18A、18Bの開口18からエアを吹き出すことで集積ユニットBをわずかに上方に押し上げ、ボトムタッカ18A、18Bと集積ユニット底面B2のフィルムfとの間にエア膜(気体膜)を形成させることになる。
また、集積ユニットB受け入れ位置のパドル機構10からチェーン11による搬送方向前方のパドル機構10の下側には、集積ユニット底面B2の胴合わせ部fbを仮止めするための一次ヒータ21と、本止めするための二次ヒータ22が胴合わせ部fbに対して進退可能に設けられている。
【0015】
次に包装装置6の折り込み機構23を図3及び図4により説明する。図に示す折り込み機構23において、集積ユニットBは集積ユニットB受け入れ位置のパドル機構10で保持されるが、図中、パドル機構10は省略されている。この集積ユニットBの上側には回転軸24が集積ユニットBの搬送方向と略平行に配設されている。回転軸24には図3においてパドル機構10で保持された集積ユニットBの両端面Ba、Baの中心にそれぞれ垂下するアーム25が取付けられ、各アーム25には集積ユニットBの対向する端面Baに対向して吸着器26が設けられている。アーム25及び吸着器26は、図3において、パドル機構10の中心線Oと略同軸に位置している。
吸着器26は、図5に示すように、略円筒形状を呈しており、下面は吸着面26aをなしていて中央に略円錐状凹陥部をなすテーパ部26bを形成する。テーパ部26bの中央底部にはエア流路を形成する円筒状のノズル流路26cが形成され、その中央には先端に鍔部を有するノズル軸26dが設けられている。ノズル流路26cにはコンプレッサ27から電磁弁を介して圧縮空気が供給されるようになっている。そして、ノズル流路26cからテーパ部26bに吐出される圧縮空気はノズル軸26dの鍔部との関係で噴出方向を規制されてテーパ部26bに沿って放射状に噴出され、これによってテーパ部26bの中央部に負圧が発生するために吸着面26aでフィルムfを非接触状態で吸着保持できる。
そのため、吸着器26は弱い吸気と排気の気流でフィルムfを非接触に吸着保持できる。
【0016】
図3,4において、回転軸24の一方の端部にはアーム部29を介してカムフォロワ30が回転可能に支持されている。カムフォロワ30は略円盤状で外周面は断面略円弧状に形成されている。そしてカムフォロワ30が回転軸24を軸として回転すると吸着器26も回転軸24回りに一体旋回することになる。
また、図2乃至図4に示すように、集積ユニットB受け入れ位置でフィルムfを胴巻きした集積ユニットBを挟持する一対のアッパーパドル13、13が位置し、集積ユニットBの両端面Ba,Baの各両側にフィルムfのフラップfa、faが突出形成されている。フラップfaを四角筒状とした場合、上面の領域f1(一の領域)、下面の領域f2、右側面の領域f3(他の領域)、左側面の領域f4(他の領域)とする(図6参照)。フィルムfが軟質であるため、実際にはフラップfaはフリーの状態で特に上面の領域f1が下方に垂下する。
そして各フラップfaの両側には、パドル機構10の配列方向に沿って一対のサイドタッカ32、32が対向して設けられている。一対のサイドタッカ32は、便宜上、図3で右側のものを符号32Aで表し、左側のものを符号32Bで表すものとする。両サイドタッカ32A、32Bはそれぞれ略板状を呈しており、先端部が互いに噛み合うように互い違いの凹凸部33a、33bを有している。サイドタッカ32A、32Bは、フラップfaの左右側面の領域f3、f4を集積ユニットBの各端面Ba上に折り込んで包装するためのものであり、そのために端面Baに対して相対移動させることになる。本実施の形態では一方のサイドタッカ32Aが駆動源に連結され、他方のサイドタッカ32Bは静止状態に保持される。
【0017】
各サイドタッカ32の先端下部には凹凸部33a、33b近傍にサイド折りガイド35、35が取付けられている。各サイド折りガイド35は断面略V字形状を有していて一方の側板35aはサイドタッカ32に固着され、他方の側板35bは略平行四辺形状をなしていてサイドタッカ32の凹凸部33a、33bより前方に突出して、サイドタッカ32の移動時に先端角部がフラップfaの左右側面の領域f3,f4に当接して端面Ba方向に押しつけることになる。
また、図3及び図4において、右側サイドタッカ32Aには略板状のカム部材36が並列に連結配置されており、その上面は先端側領域において先端縁に向かうに従って漸次高さが低くなるようになだらかに湾曲するスロープを描くカム面37を形成している。そして吸着器26がフラップfaの上面領域f1を折り曲げた状態で集積ユニットBの各端面Baに対向した位置を初期位置として、これに対応するカムフォロワ30にカム部材36のカム面37が先端で当接した状態にある。
この初期位置からフラップfaの右側面の領域f3を折り込むためにサイドタッカ32Aを中心軸O方向に移動させると、カム面37のスロープに沿ってカムフォロワ30が上方に押されて回転軸24回りに回転し、これと一体に吸着器26がアーム25を介して回転軸24回りに回転して端面Baから上方へ離間するようになっている。尚、本実施の形態では、回転軸24に対するカムフォロワ30の回転半径より吸着器26の回転半径の方が長いものとする。また、カムフォロワ30の回動範囲でカム面37はカムフォロワ30が外れない程度の広い幅を有している。カム部材36、カムフォロワ30、回転軸24、吸着器26は連動機構を構成する。
【0018】
本実施の形態による包装装置6は上述の構成を有しており、次に作用を図7及び図8を中心に説明する。
先ず、図2において、所定寸法に切断されたフィルムfは一対のベルトプーリ8,8で両端を挟持されて集積ユニットB受け入れ位置に搬送されて静止保持される。一方、集積搬送装置2で5個づつ密着させた集積ユニットBを搬送し、集積ユニットB受け入れ位置の下方でエレベータ9に載置させて上昇させる(二点鎖線で図示する)。
集積ユニットB受け入れ位置では、チェーン11、11で間欠搬送される一対のアッパーパドル13、13からなるパドル機構10が停止している。ここで、フィルムfはパドル機構10の中心線Oに対して若干パドル機構10の搬送方向前方寄りに中心がずれて位置している。そして、アッパーパドル13、13のパドル部14、14間には、折り込み機構23の一対の吸着器26、26が集積ユニットBの両端面Ba,Baにそれぞれ対面し得る位置に静止状態で保持されている。
そのため、エレベータ9で上昇する集積ユニットBはフィルムfを下方から押して胴折りすることで、フィルムfをベルトプーリ8,8から外す。集積ユニットBは一対のガイド17、17間を通過することでガイド17、17と集積ユニットBの両側面B3,B4との間でフィルムfを略U字形に折り曲げてその両側を摩擦で下方に引っ張る。これによってフィルムfを集積ニットBの上面B1及び両側面に密着させる。
【0019】
更に上昇する集積ユニットBは、両側面B3,B4が一対のアッパーパドル13、13間に嵌挿され、これら側面に隣接する両端面Ba、Baが一対の吸着器26、26間に挿入される(図7(a)参照)。そのため、胴折り状態で集積ユニットBの両端面Ba、Baから外側に飛び出している各フラップfaは、上面の領域f1が吸着器26に誘導されて各端面Baの上稜線から折り曲げられて端面Baに押しつけられる。この場合、集積ユニットBが膨らみ勝手であるため各ボックスbが空気を吸収し、対向する端面Ba、Ba間の寸法が積層方向に伸びて包装後の集積ユニットBの仕上がり寸法をばらつかせる原因になるが、対向する一対の吸着器26,26間に嵌挿することで圧縮できて積層方向の膨らみを抑えて仕上がり寸法を一定に規制できる。
フィルムfは集積ユニットBの上面B1に緊密に密着され、上面B1と端面Baとの角部(稜線)に沿って折り目が付けられる。そのため、フラップfaの左右側面の領域f3,f4は上面の領域f1の上で緩く曲げられる(図2、図7,8(a)参照)。
そして、上昇する集積ユニットBの上面B1の両端角部付近がフィルムfを介してプレスガイド15,15に当接して弾性変形させる位置で停止し、アッパーパドル13、13のパドル部14、14で挟持される。この状態で、折り込み機構23の吸着器26は各フラップfaの上面の領域f1を端面Baに折り曲げて、カムフォロワ30はカム部材36のカム面37の先端部に当接する位置にある(図2、図7(a)参照)。
また、胴折り状態のフィルムfの両端部はガイド17,17を介して外側に曲げられているが、図2中、左側端部の方が右側端部より長く延びている。また、プレスガイド15,15によってフィルムfを介して上面B1の両端角部付近を弾性的に押圧するため、上面B1の角部付近におけるフィルムfのずれと緩みを防止する。
【0020】
次に一対のボトムタッカ18A、18Bが各通気孔21を通して各開口22から吸気を行いつつ、それぞれ中心線Oに向けて互いに近接する方向に移動し、図8(a)に示すように、垂直方向に延びるフィルムfを押して底面B2上に水平移動する。これに連動してエレベータ9が降下するため、一対のアッパーパドル13,13で挟持された集積ユニットBはボトムタッカ18A、18Bで支えられることになる。
各ボトムタッカ18が開口22で吸気しつつ底面B2に沿って中心線O方向へ摺動することで、フィルムfは底面B2を両側から覆うように次第に胴巻き状態に包装する。しかも吸気によってソフトに引っ張ることで、フィルムfの伸びやずれを防止してフィルムfを集積ユニットBに密着させてタイトに胴巻きする。そして、各ボトムタッカ18A,18Bが中心線O近傍に至ると、図中右側の短いフィルムfの端部は底面B2にほぼ密着されるが、左側の長いフィルムfの端部は底面Bに密着されない部分が多少残っている。この位置で各ボトムタッカ18A,18Bの近接移動が終了して停止する。この状態を一次胴巻き状態とする。
【0021】
次に一次胴巻き状態に至って各ボトムタッカ18が停止すると、パドル機構10がチェーン11の間欠移動によって移動し、集積ユニットBを搬送する。これと同時に各ボトムタッカ18では、通気孔21を通して開口22からエアを吹き出して集積ユニットBをプレスガイド15、15の弾性力に抗して若干押し上げる。これによって集積ユニットBの底面B2に密着したフィルムfと各ボトムタッカ18A、18Bとの間に薄い間隙のエア膜が形成され、非接触になる。
そのため、静止中の搬送方向後方側(図中、右側)に位置するボトムタッカ18Bに対して搬送方向前方側に移動する集積ユニットBの底面B2からフィルムfが引き戻されて剥がれるのを防止する。これと同時に搬送方向前方側(図中、左側)位置で静止するボトムタッカ18Aは、エア膜のために未包装部分のフィルム端部が徐々に底面B2に押しつけられ、フィルムfの他方の端部の上に重ねられて胴合わせされ、フィルムfの胴巻きが完了する。この状態を二次胴巻き状態といい、フィルムfは合わせ目fbで両端部が重ねられた胴巻き状態になる。
【0022】
また、図8(b)に示すように、一次胴巻き状態で集積ユニットBが搬送され始めると、同時に右側のサイドタッカ32Aがフラップfaの右側面の領域f3を折り込むために水平移動させられる。すると、カム部材36が一体に水平移動するために、カムフォロワ30はスロープ状のカム面37に沿って徐々に上方に押し上げられて回転軸24を中心として回転する。回転軸24の回転によって吸着器26も同軸回りに上方へ回転させられて端面Baから離間し、吸着器26に吸着されるフラップfaの上面の領域f1も端面Baから離間して上方へ回動させられる。
集積ユニットBの搬送に連動して、右側サイドタッカ32Aが集積ユニットBよりも高速で左側サイドタッカ32Bに向けて水平移動する。そして右側サイドタッカ32Aより先にサイド折りガイド35の他方の側板35bがフラップfaの右側面の領域f3を先端角部で押して端面Baに沿う方向に規制する。次いで右側サイドタッカ32Aの凹凸部33aによってフラップfaの右側面の領域f3を端面Ba上に折り込む。このとき、フラップfaの上面の領域f1は吸着器26によって上方へ退避させられているから、上面の領域f1の上に右側面の領域f3を折り込むことはない。
また、集積ユニットBの搬送によって、静止状態の左側サイドタッカ32Bは端面Ba上に相対移動し、フラップfaの左側面の領域f4は凹凸部33bによって端面Ba上に折り込まれる。そして両サイドタッカ32A、32Bの凹凸部33a、33bが相互に噛み合うことでフラップfaの両側面の領域f3、f4の折り込みが完了する(図8(c)参照)。この場合、両側面の領域f3、f4は短いので互いに重ならない。
そして、右側サイドタッカ32Aの水平移動も終了して、初期位置に戻る。また、次のパドル機構10がエレベータ8で次の集積ユニットBを受け入れ可能なように中心線Oと同軸位置に至るまでパドル機構10が搬送されて停止する。
【0023】
そして図2において、胴巻き状態の集積ユニットBを挟持するパドル機構10が次の搬送位置で停止すると、一次ヒータ24がフィルムfの合わせ目faに接触して合わせ目fbを熱圧着して仮止めする。更に次の搬送位置まで1ピッチ集積ユニットBを挟持するパドル機構10が送られて停止すると、二次ヒータ25がフィルムfの合わせ目fbに接触して熱圧着で本止めする。胴巻き状態の集積ユニットBが間欠搬送される過程で、フラップfaの上下面の領域f1,f2も、端面Ba上に既に折り込まれた左右側面の領域f3,f4の上に折り重ねられてフラップfaの包装を完了する。
こうして、順次、集積ユニットBをパドル機構10で保持させて胴巻きとフラップfaの折り込みを行いつつ間欠搬送することで、フィルムfによって集積ユニットBを皺やずれ、伸び等を生じさせることなくタイトに自動的に包装できる。
【0024】
上述のように本実施の形態による包装装置6によれば、フィルムfとしてポリエチレンフィルム等の軟弱なフィルムを用いても、フラップfaの上面の領域f1を角折りして折り目をつけた後に吸着器26で起こして左右側面の領域f3,f4を折り込み、フラップの各領域f1、f3,f4をフリーにしないで規制するため、皺や曲がり等がなく折り上がりがきれいに仕上がる。しかも、吸着器26によって弱い吸着力でフラップfaの上面の領域f1を非接触で保持して移動等させるため、上面の領域f1の折り込みや引き起こし等を行なう際に、フィルムに皺やキズや変形等を生じない。また、集積ユニットBと共にフィルムfを移動させる際に、吸着力による移動抵抗が小さく、吸着力でフィルムを変形させず皺やキズ等をつけずに移動できる。吸着器26は弱い気流でフィルムfを吸着するので高圧エアを用いる必要がなく、気流によるフィルムfの暴れや曲がりを防止できる。
【0025】
尚、上述の実施の形態では、フラップfaの上面の領域f1の引き起こしと両側面の領域f3,f4の折り込みに際し、一方のサイドタッカ32Aと集積ユニットBを異なる速度で移動し、他方のサイドタッカ32Bを静止状態に設定したが、集積ユニットBを静止状態に保持して両方のサイドタッカ32A,32Bを互いに当接する方向に移動させて折り込むようにしてもよい。
また上述の実施の形態では、胴折り状態のフィルムfのフラップfaにおいて、上面の領域f1を吸着器26で上方に退避させた状態で両側面の領域f3、f4を前後して、或いは同時に折り込むようにしたが、一方の側面の領域のみを折り込むようにしてもよい。この場合には集積ユニットBとサイドタッカ32のいずれを移動させてもよく、両者を互いに異なる速度で同一方向に移動させるようにしてもよい。
また、折り込み部材としてサイドタッカ32を用いて端面Ba,Baに沿って水平移動させるようにしたが、このような構成に限定されることなく、折り込み部材として吸着器26を採用してもよい。この場合にも、集積ユニットBに対して吸着器26を相対移動させることでフラップfaの側面の領域f3、f4を吸着しつつ引っ張って端面Ba、Ba上に折り込むことができる。
【0026】
また、上述の実施の形態では1つの吸着器26でフラップfaの上面の領域f1等を非接触吸着するようにしたが、図9に示すように複数の吸着器26で保持するようにしてもよい。特にワークが幅広、甲高の形状である場合、張り出すフラップも面積が大きくなるのでフラップの保持や折り込み等に有効である。
またフィルムfとして、上述の無延伸プラスチックフィルムに代えて、紙やOPP等の加工硬化したフィルムを用いてもよく、これらのフィルムや紙は包装用シートを構成する。
また、本発明で集積搬送するワークは、ティッシュボックスbの集積ユニットBに限定されることなく、各種の物品等に適用できる。また複数の物品を集積したものに限定されることなく単品の物品でも同様な包装を行える。
【0027】
【発明の効果】
上述したように本発明による包装装置は、フラップの複数の領域をフリーにしないで折り込み作動を行うことができ、そのため、包装用シートが軟弱フィルム等であっても、フラップが曲げられたり皺を生じたりすることなく、綺麗に包装できる。しかもフラップの一の領域を一旦折り込むことで折り目を形成できて折り上がりが一層きれいになる。また、連動機構によってスムーズに他の領域を折り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態による包装装置を含む集積包装機において、集積ユニット毎に包装する工程の概略を説明する斜視図である。
【図2】 包装装置のパドル機構の要部構成図である。
【図3】 包装装置の折り込み機構の要部正面図である。
【図4】 図3に示す折り込み機構の要部平面図である。
【図5】 吸着器の構成を示す腰部断面図である。
【図6】 胴巻き状態の集積ユニットを示す斜視図である。
【図7】 (a)、(b)、(c)はカム部材の搬送工程と各工程におけるカムフォロワとカム面との当接状態及び吸着器の回動状態を示す図である。
【図8】 (a)、(b)、(c)はフラップの両側面の領域を折り込むためのサイドタッカの移動位置を示す図である。
【図9】 本発明の変形例による包装装置において、複数の吸着器でフラップを介して集積ユニットの端面を押えた状態を示す図である。
【符号の説明】
2 集積搬送装置
6 包装装置
9 エレベータ
10 パドル機構(保持手段)
13 アッパーパドル(保持手段)
18 ボトムタッカ(ガイド部材)
23 折り込み機構
24 回転軸
26 吸着器
30 カムフォロワ(連動機構)
32、32A、32B サイドタッカ(折り込み部材)
36 カム部材(連動機構)
37 カム面(連動機構)
B 集積ユニット(ワーク)
f フィルム(包装用シート)
f1 上面の領域(一の領域)
f3 右側面の領域(他の領域)
f4 左側面の領域(他の領域)
Ba 端面
Claims (4)
- 包装用シートを一部包装したワークを保持手段で保持し、前記ワークの端面から外方に延びる包装用シートのフラップをワークの端面に折り込むようにした包装装置において、
前記フラップの一の領域を吸着する吸着器と、前記フラップの他の領域を前記ワークの端面に折り込む折り込み部材と、該折り込み部材で前記フラップの他の領域をワークの端面に折り込む作動に連動して前記吸着器をワークの端面から離間させる連動機構とを備え、
該連動機構は、カム面を備えていて前記折り込み部材と共に移動するカム部材と、該カム部材のカム面に当接すると共に前記吸着器を連動させるカムフォロワとを有していて、前記折り込み部材の移動に連動するカムフォロワを介して前記吸着器をワークの端面から離間させるようにしたことを特徴とする包装装置。 - 前記吸着器は、前記フラップの一の領域を非接触で吸着保持すると共に吸着状態で該フラップの一の領域の変形を抑制しつつフラップの相対移動を許容するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の包装装置。
- 前記吸着器は、相対移動する胴折りまたは胴巻き状態のワークに対して、前記フラップの一の領域を前記ワークの端面に折り込む位置に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の包装装置。
- 前記吸着器は対向して配設され、これら対向する吸着器の間に包装用シートを一部包装したワークを嵌挿して対向する端面を挟持するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の包装装置。
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