<実施の形態1>
本実施の形態は、比較器を複数設け、非反転/反転クロック信号を終端抵抗の影響を受けない電位と比較することで、より確実に差動クロック信号を伝送する信号線の断線及び短絡を検出する断線及び短絡検出回路である。
図1は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。図1に示すように、この回路は差動バッファ部DB1を備える。
図2は、差動バッファ部DB1の詳細構成を示す図である。図2に示すように、差動バッファ部DB1は、非反転クロック信号が入力される第1クロック入力端PADIと、非反転クロックとは位相が逆転した反転クロック信号が入力される第2クロック入力端PADRとを有する。
第1クロック入力端PADIには、第1終端抵抗R0Iの一端が接続されている。また、第2クロック入力端PADRには、第2終端抵抗R0Rの一端が接続されている。また、第1終端抵抗R0Iの他端及び第2終端抵抗R0Rの他端には共通して、電源電位VDDと接地電位VSSとの間で抵抗R1a,R2aにより抵抗分割されて生成された電位Vtermが与えられる。
なお、抵抗R1a,R2aの値は、非反転クロック信号及び反転クロック信号のとり得る電圧値に応じて適宜設定すればよいが、例えば非反転クロック信号及び反転クロック信号がともに電源電位VDDと接地電位VSSとの間を遷移し、両クロック信号の立上り及び立下りがともにほぼ同様の傾斜を有する場合には、抵抗R1a,R2aを同じ値として電位Vtermに電源電位VDDと接地電位VSSとの中間値を採用すればよい。
差動バッファ部DB1はさらに、第1クロック入力端PADIに接続された+入力端と、第2クロック入力端PADRに接続された−入力端とを有し、+・−入力端での電位を比較して、その比較結果に応じて第1論理値たるHiまたは第2論理値たるLowを信号Yとして出力する第1比較器C1を有する。なお、信号Yは半導体装置内での動作クロック等に利用される。
また、差動バッファ部DB1は、第1クロック入力端PADIに接続された+入力端と、電源電位VDDと接地電位VSSとの間で抵抗R1b,R2bにより抵抗分割されて生成された電位Vrefが与えられた−入力端とを有し、+・−入力端での電位を比較して、その比較結果に応じてHiまたはLowを信号YIとして出力する第2比較器C2と、第2クロック入力端PADRに接続された+入力端と、電位Vrefが与えられた−入力端とを有し、+・−入力端での電位を比較して、その比較結果に応じてHiまたはLowを信号YRとして出力する第3比較器C3とを有する。
ここで、抵抗R1b,R2bの値も、非反転クロック信号及び反転クロック信号のとり得る電圧値に応じて適宜設定すればよいが、例えば電位Vrefの値が、断線や短絡が生じていないときの電位Vtermの値と同じになるように、抵抗R1b,R2bの値を設定すればよい。
図1に目を戻すと、第2比較器C2の出力たる信号YI及び第3比較器C3の出力たる信号YRはともに、論理ゲート回路の一種たる二入力NOR回路NR1に入力される。そして、二入力NOR回路NR1の出力[A]は、直列接続された複数の遅延段D1〜D3で構成される遅延回路により所定期間、遅延される。遅延段D3からの出力[AD]と、二入力NOR回路NR1の出力[A]とは、二入力NAND回路ND1に入力される。二入力NAND回路ND1からは信号[B]が出力される。
なお、これら二入力NOR回路NR1、複数の遅延段D1〜D3、及び、二入力NAND回路ND1は、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値が所定期間以上の間、等しい場合に信号[B]をアサート(有効化)して出力する第1の信号出力回路として機能する。
第1比較器C1の出力たる信号Yは、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aの各クロック入力端Tに入力される。第1D−フリップフロップ回路F1aの入力端Dには、第1論理値たるHiに対応した電源電位VDDが与えられる。
第1D−フリップフロップ回路F1aの出力端Qからは信号[F]が出力され、信号[F]は遅延回路D4を介して遅延し、信号[G]として第2D−フリップフロップ回路F2aの入力端Dに入力される。第2D−フリップフロップ回路F2aの出力端Qからは信号[CD]が出力され、この信号[CD]が、信号線での断線及び短絡が生じていないかどうかの検出信号として機能する。
なお、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aはともにリセット機能付きD−フリップフロップ回路であって、Lowアクティブのリセット端子Rを有する。二入力NAND回路ND1からの信号[B]は、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aの各リセット端子Rに与えられる。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図3〜図5のタイミングチャートを用いて説明する。図3のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。
また、図4のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合の各部の信号の変化を示している。また、図5のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合の各部の信号の変化を示している。
まず、図3に示すように、正常動作時には、第1クロック入力端PADIでの非反転クロック信号と第2クロック入力端PADRでの反転クロック信号とは位相が逆転しつつ、Hi⇔Lowを繰り返す。
第1比較器C1は、若干の遅延を伴って非反転クロック信号の電位と反転クロック信号の電位とを比較し、比較結果を信号Yとして出力する。非反転クロック信号の電位が反転クロック信号の電位よりも高ければ信号YはHiとなり、非反転クロック信号の電位が反転クロック信号の電位よりも低ければ信号YはLowとなる。
同様にして第2比較器C2も、若干の遅延を伴って非反転クロック信号の電位と電位Vrefとを比較し、比較結果を信号YIとして出力する。非反転クロック信号の電位が電位Vrefよりも高ければ信号YIはHiとなり、非反転クロック信号の電位が電位Vrefよりも低ければ信号YIはLowとなる。
同様にして第3比較器C3も、若干の遅延を伴って反転クロック信号の電位と電位Vrefとを比較し、比較結果を信号YRとして出力する。反転クロック信号の電位が電位Vrefよりも高ければ信号YRはHiとなり、反転クロック信号の電位が電位Vrefよりも低ければ信号YRはLowとなる。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図3においては、信号YIの変化と信号YRの変化に若干の位相のずれがある場合を示している。よって、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowとなったときに、短時間のパルス状のHiが現れる。
信号[A]は、二入力NAND回路ND1の一入力端に入力されるとともに、複数の遅延段D1〜D3を介して所定期間だけ遅延して二入力NAND回路ND1の他入力端に入力される。二入力NAND回路ND1から出力される信号[B]は、信号[A]及び[AD]がともにHiの場合にLowとなり、それ以外の場合はHiとなる。よって、短時間のパルス状のHiが現れていただけの図3の信号[A]は、複数の遅延段D1〜D3を経た後の信号[AD]と同時にHiとなることはない(ただし、遅延段D1〜D3での遅延量は、信号[A]のパルス状のHiの期間よりも大きいとする)。すなわち、正常動作時には、図3に示すように信号[B]はHiを出力し続ける。
さて、第1D−フリップフロップ回路F1aは、入力された電源電位VDDを、クロック入力端Tで受けた信号Yの例えばHi→Lowへの立下り遷移でアサートして信号[F]として出力する。また、第2D−フリップフロップ回路F2aも、第1D−フリップフロップ回路F1aから遅延回路D4を介して入力された信号[G]を、クロック入力端Tで受けた信号Yの例えばHi→Lowへの立下り遷移でアサートして信号[CD]として出力する。
信号Yの信号変化は第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aに同時に伝達される。よって、クロック入力端Tで信号Yの立下り遷移があれば、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aは、いずれも入力端Dにおける信号を出力端Qに出力する。しかし、両者間には遅延回路D4が存在するので、ある信号Yの立下り遷移があって第1D−フリップフロップ回路F1aの出力端Qに入力端Dでの電源電位VDDに対応するHiが現れたとしても、信号Yの例えば次の立下り遷移があるまでは、第2D−フリップフロップ回路F2aの出力端Qに第1D−フリップフロップ回路F1aからのHiが現れない。
さて、二入力NAND回路ND1からの信号[B]は、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aの各リセット端子Rに与えられている。しかし、上述したように、正常動作時には信号[B]はHiを出力し続ける。各リセット端子RはともにLowアクティブなので、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aにリセットがかけられることはない。すなわち、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aの出力端Qからのアサートされた信号がネゲート(無効化)されることはない。
図3の場合、電源投入直後は信号[CD]がLowであるが、信号Yの一回目の立下り遷移があれば、第1D−フリップフロップ回路F1aの出力端Qに入力端Dでの電源電位VDDに対応するHiが現れ、信号Yの二回目の立下り遷移があったときに第2D−フリップフロップ回路F2aの出力端Qの信号[CD]がHiとなる。この信号[CD]がHiであれば、信号線に断線及び短絡は生じておらず、正常であると判断される。
一方、図4に示すように、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合、第1クロック入力端PADIでの非反転クロック信号が、終端抵抗R0I,R0Rを介して第2クロック入力端PADRに伝わり、第2クロック入力端PADRにて非反転クロック信号と同じ位相で変化する信号が現れる。ただし、第2クロック入力端PADRに現れる信号は、電位Vtermの影響や終端抵抗R0I,R0Rでの電圧降下の影響を受けるため、必ずしも非反転クロック信号とその信号の強度が同じであるとは限らない。図4において第2クロック入力端PADRに現れる信号の振幅が小さくなっているのは、このためである。
第1比較器C1は、若干の遅延を伴って非反転クロック信号の電位と反転クロック信号の電位とを比較し、比較結果を信号Yとして出力する。例えば、第1クロック入力端PADIにおける非反転クロック信号と第2クロック入力端PADRに現れる信号とで、前者の電位の方が低いとすれば、信号YはLowとなる。また、第2クロック入力端PADRに現れる信号の振幅が小さく、そのHiレベルが第1クロック入力端PADIでの非反転クロック信号のHiレベルよりも小さいとすれば、信号YはHiとなる。非反転クロック信号はHi⇔Lowを繰り返すので、信号Yもそれに応じて図4に示すようにHi⇔Lowを繰り返す。
第2比較器C2は、若干の遅延を伴って非反転クロック信号の電位と電位Vrefとを比較し、比較結果を信号YIとして出力する。この場合は、図3と同様である。
第3比較器C3は、若干の遅延を伴って第2クロック入力端PADRに現れる信号の電位と電位Vrefとを比較し、比較結果を信号YRとして出力する。この場合も、第2クロック入力端PADRに現れる信号の振幅は弱まってはいるものの、電位Vrefとの比較であるので、結局、信号YRには信号YIと同様の信号変化が現れることとなる。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図4の場合、信号YI及びYRの信号変化はほぼ同じである。よって、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowとなったときに、図3の場合に比べて長時間のパルス状のHiが現れる。
信号[A]は、二入力NAND回路ND1の一入力端に入力されるとともに、複数の遅延段D1〜D3を介して所定期間だけ遅延して二入力NAND回路ND1の他入力端に入力される。二入力NAND回路ND1から出力される信号[B]は、信号[A]及び[AD]がともにHiの場合にLowとなり、それ以外の場合はHiとなる。
図4の場合、短時間のパルス状のHiが現れていただけの図3の場合と異なり、信号[A]に長時間のパルス状のHiが現れる(ただし、遅延段D1〜D3での遅延量は、信号[A]のパルス状のHiの期間よりも小さいとする)。そのため、信号[A]には、複数の遅延段D1〜D3を経た後の信号[AD]と同時にHiとなる期間が存在する。よって、二入力NAND回路ND1から出力される信号[B]にはパルス状のLowが現れ、信号[B]はHi⇔Lowを繰り返す。
さて、第1D−フリップフロップ回路F1aは、入力された電源電位VDDを、クロック入力端Tで受けた信号Yの例えばHi→Lowへの立下り遷移でアサートして信号[F]として出力する。また、第2D−フリップフロップ回路F2aも、第1D−フリップフロップ回路F1aから遅延回路D4を介して入力された信号[G]を、クロック入力端Tで受けた信号Yの例えばHi→Lowへの立下り遷移でアサートして信号[CD]として出力する。
信号Yの信号変化は第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aに同時に伝達される。よって、クロック入力端Tで信号Yの立下り遷移があれば、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aは、いずれも入力端Dにおける信号を出力端Qに出力する。
ところが、図4の場合は、二入力NAND回路ND1からの信号[B]にパルス状のLowが現れる。各リセット端子RはともにLowアクティブなので、信号[B]にパルス状のLowが現れた場合、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aにリセットがかけられる。すなわち、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aの出力端Qからのアサートされた信号がネゲートされる。
図4の場合、信号Yのある立下り遷移があれば、第1D−フリップフロップ回路F1aの出力端Qに入力端Dでの電源電位VDDに対応するHiが現れる。しかし、その直後に、信号[B]にパルス状のLowが現れるので、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aにリセットがかけられる。この動作が繰り返されるので、第2D−フリップフロップ回路F2aの出力端Qの信号[CD]はLowとなったままとなる。この信号[CD]がLowの場合、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
また、図5に示すように、反転クロック信号の信号線が接地電位VSSに短絡した場合、第2クロック入力端PADRには接地電位VSSに対応するLowが現れる。
第1比較器C1は、若干の遅延を伴って非反転クロック信号の電位と反転クロック信号の電位とを比較し、比較結果を信号Yとして出力する。例えば、第1クロック入力端PADIにおける非反転クロック信号のLowレベルが接地電位VSSのLowレベルとほぼ同じ値であり、両者にほとんど差がなければ、信号YはLowとなる。また、第1クロック入力端PADIでの非反転クロック信号のHiレベルは、第2クロック入力端PADRに現れるLowよりも高いので、信号YはHiとなる。非反転クロック信号はHi⇔Lowを繰り返すので、信号Yもそれに応じて図5に示すようにHi⇔Lowを繰り返す。
第2比較器C2は、若干の遅延を伴って非反転クロック信号の電位と電位Vrefとを比較し、比較結果を信号YIとして出力する。この場合は、図3と同様である。
第3比較器C3は、若干の遅延を伴って第2クロック入力端PADRに現れるLowと電位Vrefとを比較し、比較結果を信号YRとして出力する。この場合、電位Vrefの方が第2クロック入力端PADRに現れるLow(すなわち接地電位VSS)よりも高いので、信号YRにはLowが現れることとなる。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図5の場合、信号YRはずっとLowのままであるので、信号[A]には、信号YIがLowとなったときにパルス状のHiが現れる。すなわち、図4の場合と同様の信号変化となる。
信号[A]の変化が図4の場合と同様であるため、信号[B]及び信号[CD]も図4の場合と同様となり、信号[CD]にはLowが出力され、信号線に断線または短絡が生じて異常であると判断される。
なお、図3〜図5においては、反転クロック信号の信号線に断線または短絡が生じた場合を示したが、非反転クロック信号の信号線に断線または短絡が生じた場合も、信号YI,YRでの信号変化が異なるのみであって、信号[A],[B],[CD]については、同様の信号変化となって異常の検出が可能である。
本実施の形態においては、二入力NOR回路NR1、遅延段D1〜D3及び二入力NAND回路ND1が一体となって、信号出力回路として機能する。この信号出力回路は、第2及び第3比較器C2,C3の出力する信号YI,YRの論理値が所定期間(すなわち、遅延段D1〜D3での遅延量)以上の間、ともにLowとなって等しい場合に信号[B]をアサートして出力する機能を有する。
また、本実施の形態においては、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2a及び遅延回路D4が一体となって、フリップフロップ回路として機能する。このフリップフロップ回路は、第1比較器C1から出力された信号Yを受けるクロック入力端と、論理値Hiに対応した電圧信号(すなわち、電源電位VDD)が与えられる入力端と、出力信号を出力する出力端(すなわち、第2D−フリップフロップ回路F2aの出力端Q)とを有する。そして、このフリップフロップ回路は、クロック入力端で受けた信号Yに所定方向の遷移があった場合に、アサートした出力信号[CD]としてその電圧信号を出力し、上記の信号出力回路からアサートされた信号[B]を受けた場合には、出力信号[CD]をネゲートする機能を有する。
本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路によれば、非反転クロック信号または反転クロック信号のいずれかの信号線が、断線している、あるいは、論理値Lowの接地電位VSSに短絡している場合には、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値が非反転クロック信号または反転クロック信号の一周期内において長期間等しくなる。
これにより、第2D−フリップフロップ回路F2aが出力信号をネゲートした場合、断線または短絡が生じていると判断できる。よって、非反転クロック信号及び反転クロック信号の電位を比較するのみでは行えなかった、より確実な差動クロック信号の信号線の断線及び短絡の検出が可能となる。
また、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路は、論理ゲート回路として第2及び第3比較器C2,C3の出力を受ける二入力NOR回路NR1を含む。よって、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値がいずれもLowの場合に、信号[A]をアサートできる。
また、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路は、複数の遅延段D1〜D3で構成される遅延回路と二入力NAND回路ND1とを含む。非反転クロック信号及び反転クロック信号の信号線が、断線等しておらず正常な場合には、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値が互いに異なるはずであるが、第2及び第3比較器C2,C3間での信号遅延等の影響により、短時間ではあるものの、両出力の論理値が等しくなる場合がある。すると、図3に示したように二入力NOR回路NR1が信号[A]をアサートしてしまう。
そのような場合であっても、二入力NOR回路NR1の出力を遅延段D1〜D3が遅延させ、二入力NAND回路ND1が二入力NOR回路NR1の出力と遅延段D1〜D3の出力との反転論理積を出力するので、二入力NOR回路NR1から出力される短時間のパルス状の信号を打ち消すことができる。よって、正常であるにもかかわらず、非反転クロック信号または反転クロック信号のいずれかの信号線が断線あるいは短絡しているようにフリップフロップ回路が誤って出力信号をアサートすることがない。
また、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路は、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2a及び遅延回路D4を含み、アサートされた信号[B]を受けた場合には、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aがともにその出力をネゲートする。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aがアサートされた信号[B]を受けてその出力をネゲートした後に、クロック入力端Tで受けた信号Yに所定方向の遷移が一時的にあったとしても、第1D−フリップフロップ回路F1aの出力がネゲートされているので、第2D−フリップフロップ回路F2aが誤って出力信号をアサートすることがない。
なお、遅延回路D4が存在するので、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aがアサートされた信号[B]を受けてその出力をネゲートした後に、クロック入力端で受けた信号Yに所定方向の遷移が一時的にあった場合、第1D−フリップフロップ回路F1aの出力が即座に第2D−フリップフロップ回路F2aに伝達されることはなく、第2D−フリップフロップ回路F2aの誤アサートを確実に防止することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態1におけるリセット機能付き第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aに代わって、セット機能付き第1及び第2D−フリップフロップ回路を採用するものである。
図6は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図6においては、図1におけるリセット機能付き第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aに代わって、セット機能付き第1及び第2D−フリップフロップ回路F1b,F2bに変更されている点、二入力NAND回路ND1からの信号[B]が第1及び第2D−フリップフロップ回路F1b,F2bのセット端子Sに入力されている点、第1D−フリップフロップ回路F1bの入力端Dには電源電位VDDではなく接地電位VSSが入力されている点、第2D−フリップフロップ回路F2bの出力端Qではなく反転出力端QC(出力端Qとは論理値が逆転した信号を出力する)からの出力が信号[CD]に採用されている点以外、装置構成は図1及び図2と同じである。
セット機能付き第1及び第2D−フリップフロップ回路F1b,F2bにおいては、各セット端子SはともにLowアクティブである。よって、信号[B]にパルス状のLowが現れた場合、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1b,F2bにセットがかけられる。すなわち、第1及び第2D−フリップフロップ回路F1b,F2bの反転出力端QCからのアサートされた信号(Hi)がネゲートされる(Lowとなる)。
これは即ち、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路が、図3〜図5のタイミングチャートと全く同じ動作をすることを意味する。よって、本実施の形態の場合も、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路で得られる効果を奏する。
<実施の形態3>
本実施の形態も、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態1における第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2a間の遅延回路D4を省略し、代わりに第2D−フリップフロップ回路F2aへの信号Yを反転入力するようにしたものである。
図7は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図7においては、遅延回路D4を省略し、代わりにインバータIV1を設けて第2D−フリップフロップ回路F2aへの信号Yを反転入力するように変更されている点以外、装置構成は図1及び図2と同じである。
このようにすれば、第1D−フリップフロップ回路F1aは、クロック入力端Tで受けた信号Yの例えばLow→Hiへの立上り遷移で電源電圧VDDをアサートして信号[G]として出力する。
一方、第2D−フリップフロップ回路F2aは、インバータIV1が設けられているため、信号YのLow→Hiへの立上り遷移とは逆方向のHi→Lowへの立下り遷移があった場合に第1D−フリップフロップ回路F1aからの出力[G]をアサートした出力信号[CD]として出力する。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図8のタイミングチャートを用いて説明する。図8のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合の各部の信号の変化を示している。
図8に示すように、信号Y、信号[A]、信号[B]及び信号[CD]は、図4の場合と同様の信号変化をする。さて、第1D−フリップフロップ回路F1aは、入力された電源電位VDDを、クロック入力端Tで受けた信号Yの例えばLow→Hiへの立上り遷移でアサートして信号[G]として出力する。ところがこのとき、信号[B]はLowになっており、第1D−フリップフロップ回路F1aにはリセットがかかる。よって、信号Yの立上り遷移があるにもかかわらず、信号[G]にはHiが現れず、Lowが現れる。
一方、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[G]を信号YのHi→Lowへの立下り遷移でアサートして信号[CD]として出力する。この場合は、信号[B]はHiになっており、第2D−フリップフロップ回路F2aにはリセットがかからない。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、入力端Dでの信号[G]を出力端Qへと伝達する。しかし、クロックの半周期前の信号YのLow→Hiへの立上り遷移時において、第1D−フリップフロップ回路F1aにはリセットがかかり、信号[G]にはLowが現れているので、信号[CD]にはHiが現れず、Lowが現れる。よって、信号[CD]がLowであるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路によれば、第1D−フリップフロップ回路F1aは信号Yの所定方向への遷移でアサートし、第2D−フリップフロップ回路F2aは所定方向とは逆方向の信号Yの遷移でアサートする。よって、非反転クロック信号及び反転クロック信号の周期内で第1及び第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aをそれぞれ一度ずつ、タイミングをずらせてアサートすることができる。
このとき、第1D−フリップフロップ回路F1aがアサートされた信号[B]を受けている期間内に、信号Yの所定方向の遷移が生じるよう、各部での遅延量を設定すれば、第1D−フリップフロップ回路F1aの出力はネゲートされているので、断線または短絡が生じている場合に第2D−フリップフロップ回路F2aが誤って出力信号[CD]をアサートすることがない。
なお、実施の形態1の場合のような遅延回路D4を必要としないので、回路の縮小化が図れる。遅延回路D4を構成するには、少なくとも2組のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ構成が必要であるが、インバータIV1ならば1組のCMOSトランジスタ構成で済むからである。
<実施の形態4>
本実施の形態は、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態1における第1D−フリップフロップ回路F1aを省略し、代わりに二入力NAND回路で構成したラッチ回路を採用したものである。
図9は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図9においては、第1D−フリップフロップ回路F1aを省略し、代わりに、二入力NAND回路LND1〜LND4及びインバータIV2及び二入力AND回路AD1が設けられている点、第2D−フリップフロップ回路F2aの入力端Dに直接に電源電位VDDが与えられている点、及び、信号[B]でなく二入力AND回路AD1の出力する信号[E]が第2D−フリップフロップ回路F2aのリセット端子Rに与えられている点以外、装置構成は図1及び図2と同じである。
インバータIV2には信号Yが入力され、インバータIV2の出力は、二入力NAND回路LND1の一入力端に与えられる。二入力NAND回路LND1の出力は、二入力NAND回路LND2の一入力端及び二入力AND回路AD1の一入力端に与えられ、二入力NAND回路LND2の出力は、二入力NAND回路LND1の他入力端に与えられる。
二入力NAND回路ND1からの信号[B]は、二入力NAND回路LND2の他入力端に与えられ、二入力NAND回路LND3の一入力端には、信号Yが入力される。二入力NAND回路LND3の出力は、二入力NAND回路LND4の一入力端及び二入力AND回路AD1の他入力端に与えられ、二入力NAND回路LND4の出力は、二入力NAND回路LND3の他入力端に与えられる。また、信号[B]は二入力NAND回路LND4の他入力端にも与えられる。
そして、二入力AND回路AD1がその出力[E]をLowにしてアサートした場合には、第2D−フリップフロップ回路F2aにおいてリセットがかけられる。なお、二入力NAND回路LND1及びLND2はラッチ回路LT1を構成し、二入力NAND回路LND3及びLND4はラッチ回路LT2を構成する。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図10の論理値表、及び、図11〜図13のタイミングチャートを用いて説明する。
図10の論理値表は、ラッチ回路LT1,LT2におけるセット入力S、すなわち信号[B]、および、リセット入力R(その反転入力RL)、すなわち信号Y、のHi,Lowに対するラッチ回路LT2の出力QC1、すなわち二入力NAND回路LND3の出力する信号[C]、および、ラッチ回路LT1の出力QC2、すなわち二入力NAND回路LND1の出力する信号[D]における、信号保持またはHi,Lowを示したものである。
図11のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。また、図12のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合の各部の信号の変化を示している。また、図13のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合の各部の信号の変化を示している。
まず、正常動作時には図3の場合と同様に、第1クロック入力端PADIでの非反転クロック信号と第2クロック入力端PADRでの反転クロック信号とは位相が逆転しつつ、Hi⇔Lowを繰り返す。これにより、図11に示すように、信号YI,YRも互いに逆転した位相でHi⇔Lowを繰り返す。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図11においても図3と同様、信号YIの変化と信号YRの変化に若干の位相のずれがある場合を示している。よって、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowとなったときに、短時間のパルス状のHiが現れる。そして、図3と同様、信号[B]はHiを出力し続ける。
信号[B]、すなわち、ラッチ回路LT1,LT2におけるセット入力Sは、Hiを出力し続けるので、図10の論理値表より明らかなように、ラッチ回路LT2の出力QC1およびラッチ回路LT1の出力QC2はいずれも、Hi出力か信号保持をし続けることとなる。よって、信号[C]および[D]のいずれも図11に示すように、Hiを出力し続ける。その結果、二入力AND回路AD1から出力される信号[E]はLowとなることはなく、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットをかけることがない。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、入力された電源電位VDDを例えば信号YのHi→Lowへの立下り遷移でアサートして信号[CD]として出力する。
そして、この信号[CD]がHiを出力しつづけるので、信号線に断線及び短絡は生じておらず、正常であると判断される。
一方、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合には図4の場合と同様に、第2クロック入力端PADRに非反転クロック信号と同じ位相で変化する信号が現れる。これにより、図12に示すように、信号YRには信号YIと同様の信号変化が現れることとなる。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図12においても図4と同様、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowとなったときに、図11の場合に比べて長時間のパルス状のHiが現れる。そして、図4の場合と同様、信号[B]にはパルス状のLowが現れ、信号[B]はHi⇔Lowを繰り返す。
信号[B]、すなわち、ラッチ回路LT1,LT2におけるセット入力SがHi⇔Lowを繰り返すので、図12に示すように、ラッチ回路LT2の出力QC1はちょうど信号Yの位相反転波形となり、ラッチ回路LT1の出力QC2はHi出力中に一部Low出力を含んだ波形となる。このとき、信号[C]および[D]のいずれかがLowとなる期間が生じる。その結果、二入力AND回路AD1から出力される信号[E]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、入力された電源電位VDDをアサートすることなく、信号[CD]はLowを出力し続ける。
そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
また、反転クロック信号の信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合には図5の場合と同様に、第2クロック入力端PADRには接地電位VSSに対応するLowが現れる。これにより、図13に示すように、信号YRにはLowが現れることとなる。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図13においても図5と同様、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowとなったときに、図11の場合に比べて長時間のパルス状のHiが現れる。そして、図5の場合と同様、信号[B]にはパルス状のLowが現れ、信号[B]はHi⇔Lowを繰り返す。
信号[B]、すなわち、ラッチ回路LT1,LT2におけるセット入力SがHi⇔Lowを繰り返すので、図13に示すように、ラッチ回路LT1の出力QC2はちょうど信号Yと同じ波形となり、ラッチ回路LT2の出力QC1はHi出力中に一部Low出力を含んだ波形となる。このとき、信号[C]および[D]のいずれかがLowとなる期間が生じる。その結果、二入力AND回路AD1から出力される信号[E]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、入力された電源電位VDDをアサートすることなく、信号[CD]はLowを出力し続ける。
そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
なお、図11〜図13においては、反転クロック信号の信号線に断線または短絡が生じた場合を示したが、非反転クロック信号の信号線に断線または短絡が生じた場合も、信号YI,YRでの信号変化が異なるのみであって、信号[A],[B],[CD]については、同様の信号変化となって異常の検出が可能である。
本実施の形態においては、第2D−フリップフロップ回路F2aと、インバータIV2と、二入力NAND回路LND1〜LND4と、二入力AND回路AD1とが一体となって、フリップフロップ回路として機能する。このフリップフロップ回路は、第1比較器C1から出力された信号Yを受けるクロック入力端と、論理値Hiに対応した電圧信号(すなわち、電源電位VDD)が与えられる入力端(すなわち、第2D−フリップフロップ回路F2aの入力端D)と、出力信号を出力する出力端(すなわち、第2D−フリップフロップ回路F2aの出力端Q)とを有する。そして、このフリップフロップ回路は、クロック入力端で受けた信号Yに所定方向の遷移があった場合に、アサートした出力信号[CD]としてその電圧信号を出力し、アサートされた信号[B]を受けた場合には、出力信号[CD]をネゲートする機能を有する。
よって、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路によれば、実施の形態1の場合と同様の効果を奏する。さらに、実施の形態1の場合に比べて、リセット機能付き第1D−フリップフロップ回路F1aを必要とせず、インバータIV2と、二入力NAND回路LND1〜LND4と、二入力AND回路AD1とを採用するだけで済むので、回路の縮小化が図れる。
ここで、図14〜図17にリセット機能付きD−フリップフロップおよびセット機能付きD−フリップフロップの構成例を示す。図14は、リセット機能付きD−フリップフロップF1a1(Low→Hiエッジトリガ)の構成を示す図である。また、図15は、リセット機能付きD−フリップフロップF1a2(Hi→Lowエッジトリガ)の構成を示す図である。また、図16は、セット機能付きD−フリップフロップF1b1(Low→Hiエッジトリガ)の構成を示す図である。また、図17は、セット機能付きD−フリップフロップF1b2(Hi→Lowエッジトリガ)の構成を示す図である。
図14〜図17に示したいずれの回路も、インバータがIVa〜IVeの5個、トランスファゲートがTGa〜TGdの4個、二入力NAND回路がNDa,NDbの2個で構成されている。なお、図中のφ0,φ1には、インバータIVaまたはIVbの出力φ0およびインバータIVaまたはIVbの出力φ1がそれぞれ与えられる。
インバータおよびトランスファゲートはそれぞれ、CMOS一組を用いて構成が可能である。また、二入力NAND回路はCMOS二組を用いて構成が可能である。よって、図14〜図17に示したいずれの回路も、CMOSを13組用いて構成することができる。
一方、図9の断線及び短絡検出回路に示した、インバータIV2と、二入力NAND回路LND1〜LND4と、二入力AND回路AD1とを構成するには、それぞれCMOS一組、CMOS八組、CMOS三組を用いればよい。よって、計12組のCMOSを用いるだけで済み、回路の縮小化が図れる。
<実施の形態5>
本実施の形態は、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、信号YI,YRがともにLow出力である場合を検出する二入力NOR回路NR1の経路だけでなく、信号YI,YRがともにHi出力である場合を検出する二入力AND回路AD2の経路をも信号出力回路として設けるものである。
図18は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。本実施の形態においては、信号YI及び信号YRはともに、論理ゲート回路の一種たる二入力AND回路AD2にも入力される。そして、二入力AND回路AD2の出力[C]は、直列接続された複数の遅延段D5〜D7で構成される遅延回路により所定期間、遅延される。遅延段D7からの出力[CC]と、二入力AND回路AD2の出力[C]とは、二入力NAND回路ND2に入力される。二入力NAND回路ND2からは信号[D]が出力される。そして、二入力NAND回路ND1からの信号[B]と、二入力NAND回路ND2からの信号[D]とが二入力AND回路AD3に入力される。二入力AND回路AD3から出力される信号[E]は、第1および第2D−フリップフロップ回路F1a,F2aの各リセット端子Rに入力される。
なお、これら二入力AND回路AD2、複数の遅延段D5〜D7、及び、二入力NAND回路ND2も、二入力NOR回路NR1、複数の遅延段D1〜D3、及び、二入力NAND回路ND1に加えて、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値が所定期間以上の間、等しい場合に信号[E]をアサートして出力する第1の信号出力回路として機能する。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図19〜図22のタイミングチャートを用いて説明する。
図19のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。また、図20のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合の各部の信号の変化を示している。また、図21のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合の各部の信号の変化を示している。また、図22のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の信号線に電源電位VDDへの短絡が生じた場合の各部の信号の変化を示している。
まず、正常動作時には図3の場合と同様に、第1クロック入力端PADIでの非反転クロック信号と第2クロック入力端PADRでの反転クロック信号とは位相が逆転しつつ、Hi⇔Lowを繰り返す。これにより、図19に示すように、信号YI,YRも互いに逆転した位相でHi⇔Lowを繰り返す。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図19においても図3と同様、信号YIの変化と信号YRの変化に若干の位相のずれがある場合を示している。よって、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowとなったときに、短時間のパルス状のHiが現れる。そして、図3と同様、信号[B]はHiを出力し続ける。
また、二入力AND回路AD2から出力される信号[C]は、信号YI及びYRがともにHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図19においても図3と同様、信号YIの変化と信号YRの変化に若干の位相のずれがある場合を示している。よって、信号[C]には、信号YI及びYRがともにHiとなったときに、短時間のパルス状のHiが現れる。そして、信号[B]の場合と同様、信号[D]はHiを出力し続ける。
よって、信号[B]および[D]のいずれも図19に示すように、Hiを出力し続ける。その結果、二入力AND回路AD3から出力される信号[E]はLowとなることはなく、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットをかけることがない。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、第1D−フリップフロップ回路F1aでアサートされた電源電位VDDを信号[G]として例えば信号YのHi→Lowへの立下り遷移でアサートして信号CDとして出力する。
そして、この信号CDがHiを出力しつづけるので、信号線に断線及び短絡は生じておらず、正常であると判断される。
一方、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合には図4の場合と同様に、第2クロック入力端PADRに非反転クロック信号と同じ位相で変化する信号が現れる。これにより、図20に示すように、信号YRには信号YIと同様の信号変化が現れることとなる。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図20においても図4と同様、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowとなったときに、図19の場合に比べて長時間のパルス状のHiが現れる。そして、図4の場合と同様、信号[B]にはパルス状のLowが現れ、信号[B]はHi⇔Lowを繰り返す。
また、二入力AND回路AD2から出力される信号[C]は、信号YI及びYRがともにHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。信号[C]においても信号[A]と同様、信号YI及びYRがともにHiとなったときに、図19の場合に比べて長時間のパルス状のHiが現れる。そして、信号[B]の場合と同様、信号[D]にはパルス状のLowが現れ、信号[D]はHi⇔Lowを繰り返す。
このとき、信号[B]および[D]のいずれかがLowとなる期間が比較的長く生じる。その結果、二入力AND回路AD3から出力される信号[E]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[G]をアサートすることなく、信号[CD]はLowを出力し続ける。
そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
また、非反転クロック信号および反転クロック信号のいずれもの信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合には、第1および第2クロック入力端PADI,PADRには接地電位VSSに対応するLowが現れる。これにより、図21に示すように、信号YI,YRにはLowが現れることとなる。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowであるのでHiを出力しつづける。よって、信号[B]はLowを出力しつづけることとなる。
また、二入力AND回路AD2から出力される信号[C]は、信号YI及びYRがともにLowであるのでLowを出力しつづける。よって、信号[D]はHiを出力しつづけることとなる。
その結果、二入力AND回路AD3から出力される信号[E]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[CD]をアサートすることなく、信号[CD]はLowを出力し続ける。
そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
また、非反転クロック信号および反転クロック信号のいずれもの信号線に電源電位VDDへの短絡が生じた場合には、第1および第2クロック入力端PADI,PADRには電源電位VDDに対応するHiが現れる。これにより、図22に示すように、信号YI,YRにはHiが現れることとなる。
さて、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにHiであるのでLowを出力しつづける。よって、信号[B]はHiを出力しつづけることとなる。
また、二入力AND回路AD2から出力される信号[C]は、信号YI及びYRがともにHiであるのでHiを出力しつづける。よって、信号[D]はLowを出力しつづけることとなる。
その結果、二入力AND回路AD3から出力される信号[E]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[CD]をアサートすることなく、信号[CD]はLowを出力し続ける。
そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路によれば、論理ゲート回路として第2及び第3比較器C2,C3の出力を受ける二入力AND回路AD2を含む。よって、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値がいずれもHiの場合に、信号[A]および[C]をアサート可能である。
<実施の形態6>
本実施の形態も、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態1における二入力NOR回路NR1に代えて二入力EXNOR回路を採用したものである。
図23は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図23においては、二入力NOR回路NR1が二入力EXNOR回路ER1に変更されている点以外、装置構成は図1と同じである。
なお、EXNOR回路ER1、複数の遅延段D1〜D3、及び、二入力NAND回路ND1は、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値が所定期間以上の間、等しい場合に信号[B]をアサートして出力する第1の信号出力回路として機能する。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図24〜図27のタイミングチャートを用いて説明する。
図24のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。また、図25のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合の各部の信号の変化を示している。また、図26のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合の各部の信号の変化を示している。また、図27のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の信号線に電源電位VDDへの短絡が生じた場合の各部の信号の変化を示している。
まず、正常動作時には図3の場合と同様に、第1クロック入力端PADIでの非反転クロック信号と第2クロック入力端PADRでの反転クロック信号とは位相が逆転しつつ、Hi⇔Lowを繰り返す。これにより、図24に示すように、信号YI,YRも互いに逆転した位相でHi⇔Lowを繰り返す。
さて、二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合およびともにHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図24においても図3と同様、信号YIの変化と信号YRの変化に若干の位相のずれがある場合を示している。よって、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowまたはHiとなったときに、短時間のパルス状のHiが現れる。そして、図3と同様、信号[B]はHiを出力し続ける。
よって、信号[B]は図24に示すように、Hiを出力し続ける。その結果、信号[B]はLowとなることはなく、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットをかけることがない。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、第1D−フリップフロップ回路F1aでアサートされた電源電位VDDを信号[G]として例えば信号YのHi→Lowへの立下り遷移でアサートして信号[CD]として出力する。
そして、この信号[CD]がHiを出力しつづけるので、信号線に断線及び短絡は生じておらず、正常であると判断される。
一方、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合には図4の場合と同様に、第2クロック入力端PADRに非反転クロック信号と同じ位相で変化する信号が現れる。これにより、図25に示すように、信号YRには信号YIと同様の信号変化が現れることとなる。
さて、二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowまたはHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図25においては、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowまたはHiとなったときに、図24の場合に比べて長時間のパルス状のHiが現れる。その結果、二入力NAND回路ND1から出力される信号[B]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[CD]をアサートすることなく、信号[CD]はLowを出力し続ける。
そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
また、非反転クロック信号および反転クロック信号のいずれもの信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合には、第1および第2クロック入力端PADI,PADRには接地電位VSSに対応するLowが現れる。これにより、図26に示すように、信号YI,YRにはLowが現れることとなる。
さて、二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowであるのでHiを出力しつづける。よって、信号[B]はLowを出力しつづけることとなる。
その結果、二入力NAND回路ND1から出力される信号[B]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[CD]をアサートすることなく、信号[CD]はLowを出力し続ける。
そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
また、非反転クロック信号および反転クロック信号のいずれもの信号線に電源電位VDDへの短絡が生じた場合には、第1および第2クロック入力端PADI,PADRには電源電位VDDに対応するHiが現れる。これにより、図27に示すように、信号YI,YRにはHiが現れることとなる。
さて、二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにHiであるのでHiを出力しつづける。よって、信号[B]はLowを出力しつづけることとなる。
その結果、二入力NAND回路ND1から出力される信号[B]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[CD]をアサートすることなく、信号[CD]はLowを出力し続ける。
そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路によれば、論理ゲート回路として第2及び第3比較器C2,C3の出力を受ける二入力EXNOR回路ER1を含む。よって、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値がいずれもHiまたはLowの場合に、信号[A]をアサート可能である。この場合、二入力NOR回路NR1を二入力EXNOR回路ER1に変更することにより、実施の形態5よりも少ない素子数で実施の形態5と同様の効果を得ることができる。二入力EXNOR回路ER1はMOSトランジスタ10素子分で構成可能なため、実施の形態5における遅延段D5〜D7、二入力NAND回路ND2、およびAND回路AD2,AD3を設けるよりも少ない素子数となるからである。
<実施の形態7>
本実施の形態は、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態1における複数の遅延段D1〜D3の各出力のいずれかを選択して遅延回路の出力として二入力NAND回路ND1へと出力することが可能なセレクタ回路をさらに含むようにしたものである。
図28は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図28においては、複数の遅延段D1〜D3の各出力のいずれかを選択して遅延回路の出力[AD]として二入力NAND回路ND1へと出力することが可能なセレクタ回路MX1をさらに含む点以外、装置構成は図1と同じである。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図29および図30のタイミングチャートを用いて説明する。
図29のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号が短周期クロックである場合の、各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。また、図30のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号が長周期クロックである場合の、各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。
二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]には、正常動作時ではあってもスキュー相当の短時間のHiパルスが現れるが、非反転クロック信号および反転クロック信号が長周期になると、そのパルス幅が増大する。このとき、複数の遅延段D1〜D3における遅延量が短周期にあわせた値しかとり得ないとすると、二入力NAND回路ND1から出力される出力[B]に誤ってLowが出力されてしまう可能性がある。
よって、本実施の形態においては、非反転クロック信号および反転クロック信号が短周期クロックである場合には遅延回路での遅延量を少なくし、長周期クロックである場合には遅延回路での遅延量を多くする。
図29では、信号[A]におけるスキュー相当の短時間のHiパルスのパルス幅が充分に小さい。よって、外部から切替信号を与えることによりセレクタ回路MX1を制御して、初段の遅延段D1の出力を選択して遅延回路の出力として二入力NAND回路ND1へと出力するようにすればよい。そうすれば、少ない遅延量で二入力NAND回路ND1において反転論理積をとることができ、出力[B]に誤ってLowが出力されることはない。
一方、図30では、信号[A]におけるスキュー相当の短時間のHiパルスのパルス幅が大きい。よって、初段の遅延段D1のみの遅延量では、出力[B]に誤ってLowが出力される可能性がある。よって、外部から切替信号を与えることによりセレクタ回路MX1を制御して、例えば最終段の遅延段D3の出力を選択して遅延回路の出力として二入力NAND回路ND1へと出力するようにすればよい。そうすれば、大きな遅延量で二入力NAND回路ND1において反転論理積をとることができ、出力[B]に誤ってLowが出力されることはない。
本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路によれば、複数の遅延段D1〜D3の各出力のいずれかを選択して遅延回路の出力として二入力NAND回路ND1へと出力することが可能なセレクタ回路MX1をさらに含む。よって、非反転クロック信号及び反転クロック信号の周波数に応じて、遅延回路での遅延量を適宜設定することが可能となる。
<実施の形態8>
本実施の形態は、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態1における複数の遅延段D1〜D3を可変遅延段に変更し、PLL(Phase Locked Loop)回路での制御信号を可変遅延段の制御にも用いるようにしたものである。
差動クロック信号の差分を検出する信号Yを、半導体装置内に設けられたPLL回路に入力することはよく行われる。よって、ここではPLL回路の遅延制御信号を可変遅延段の遅延量制御に利用する。
図31は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図31においては、遅延段D1〜D3に代わってインバータIV3,IV4が設けられている点、および、PLL回路PL1が設けられている点以外、装置構成は図1と同じである。
インバータIV4は、その信号の遅延量を変化させることが可能な可変遅延段として機能する。PLL回路PL1は、位相検出器PD1、及び、リング状に直列接続されたインバータIV5〜IV7で構成される発振器VC1を含み、位相検出器PD1から出力される遅延制御信号が制御線L1を介してインバータIV5〜IV7に伝達される。位相検出器PD1は、発振器VC1の出力するPLLクロック信号PLC、及び、信号Yを比較することで、PLLクロック信号PLCが信号Yの周期と同期するよう、制御線L1に遅延制御信号を出力する。
制御線L1に出力された遅延制御信号は、遅延段D1〜D3に代わって設けられたインバータIV4にも与えられ、インバータIV4での遅延量もこの遅延制御信号により制御される。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図32および図33のタイミングチャートを用いて説明する。
図32のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号が短周期クロックである場合の、各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。また、図33のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号が長周期クロックである場合の、各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。
二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]には、正常動作時ではあってもスキュー相当の短時間のHiパルスが現れるが、非反転クロック信号および反転クロック信号が長周期になると、そのパルス幅が増大する。このとき、複数の遅延段D1〜D3に代わって設けられたインバータIV3,IV4における遅延量が短周期にあわせた値しかとり得ないとすると、二入力NAND回路ND1から出力される出力[B]に誤ってLowが出力されてしまう可能性がある。
よって、本実施の形態においては、位相検出器PD1からの遅延制御信号によりインバータIV4における遅延量を自動制御し、非反転クロック信号および反転クロック信号が短周期クロックである場合には遅延量を少なくし、長周期クロックである場合には遅延量を多くする。
図32では、非反転クロック信号および反転クロック信号が短周期クロックであるため、信号[A]におけるスキュー相当の短時間のHiパルスのパルス幅が充分に小さい。例えばインバータIV4における遅延量が非反転クロック信号の1/6周期となるようインバータIV4を構成するCMOSトランジスタが設計されている場合、位相検出器PD1からの遅延制御信号がインバータIV4に与えられることによって、遅延量をその値に設定することができる。この場合、少ない遅延量で二入力NAND回路ND1において反転論理積をとることができ、出力[B]に誤ってLowが出力されることはない。
一方、図33では、非反転クロック信号および反転クロック信号が長周期クロックであるため、信号[A]におけるスキュー相当の短時間のHiパルスのパルス幅が大きい。よって、少ない遅延量では、出力[B]に誤ってLowが出力される可能性がある。上記のようにインバータIV4における遅延量が非反転クロック信号の1/6周期となるようインバータIV4を構成するCMOSトランジスタが設計されている場合、位相検出器PD1からの遅延制御信号がインバータIV4に与えられることによって、遅延量をその値に設定することができる。この場合、大きな遅延量で二入力NAND回路ND1において反転論理積をとることができ、出力[B]に誤ってLowが出力されることはない。
本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路によれば、可変遅延段たるインバータIV4での遅延量は、PLL回路PL1で生成された遅延制御信号により制御される。よって、非反転クロック信号及び反転クロック信号の周波数に応じて、遅延回路での遅延量を自動調節することが可能となる。
さらに、PLL回路の場合は、製造ばらつきや動作温度・動作電圧によらず、常に差動クロック信号の周期に比例した遅延量に調節することが可能であるので、インバータIV4での遅延量もそれらの要因に影響されずに確実に調節可能である。また、本実施の形態の場合は、実施の形態7にて必要であった外部からの切替信号も不要となる。
<実施の形態9>
本実施の形態も、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、第2及び第3比較器C2,C3での比較対象たる電位Vrefを電位Vtermの値と異ならしめ、かつ、電源投入時及びその近傍において、信号[B]がアサートされていない場合であっても、第2D−フリップフロップ回路F2aをリセット状態にする初期リセット回路を設けたものである。
図34は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図34においては、差動バッファ部DB1が差動バッファ部DB2に変更されている点、および、抵抗Rと容量Cと二入力AND回路AD4とがさらに設けられている点以外、装置構成は図1と同じである。
抵抗Rの一端には電源電位VDDが与えられ、容量Cの一端には抵抗Rの他端が接続されている。また、容量Cの他端には接地電位VSSが与えられ、二入力AND回路AD4の一入力端には二入力NAND回路ND1からの信号[B]が与えられる。そして、二入力AND回路AD4の他入力端には容量Cの一端が接続され、二入力AND回路AD4の出力たる信号[E]が信号[B]に代わって第2D−フリップフロップ回路F2aのリセット端子Rに与えられる。なお、抵抗Rと容量Cと二入力AND回路AD4とが一体となって、上記の初期リセット回路を構成する。
また、図35は、差動バッファ部DB2の詳細構成を示す図である。図35に示すように、差動バッファ部DB2においては、図2の差動バッファ部DB1の抵抗R1b,R2bの代わりに、直列接続された抵抗R3〜R5が電源電位VDDと接地電位VSSとの間に設けられている。また、電位Vrefに代わって、抵抗R3,R4の接続点での電位Vref1が第2比較器C2に入力され、電位Vrefに代わって、抵抗R3,R5の接続点での電位Vref2が第3比較器C3に入力されている。なお、各電位の大小は、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の最大値>Vref1>Vterm>Vref2>非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の最小値、となるよう抵抗R3〜R5の各値が設定される。
第2及び第3比較器C2,C3においてはそれぞれ、電位Vtermに代わって電位Vtermとは異なる電位Vref1,Vref2を用いて、非反転クロック信号及び反転クロック信号との電位の比較が行われる。非反転クロック信号及び反転クロック信号のいずれもの信号線が断線している場合、第1及び第2クロック入力端PADI,PADRには、それぞれ終端抵抗R0I,R0Rを介して電位Vtermが現れる。よって、第2及び第3比較器C2,C3は、それぞれ電位Vtermと電位Vref1と及び電位Vtermと電位Vref2とを比較することとなり、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値が不定となることはない。これにより、より確実な差動クロック信号の信号線の断線の検出が可能となる。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図36のタイミングチャートを用いて説明する。
図36のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号がともに断線した場合の各部の信号の変化を示している。
非反転クロック信号および反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合、第1および第2クロック入力端PADI,PADRにはともに電位Vtermが現れる。これにより、図36に示すように、信号YIにはLowが、信号YRにはHiが現れる(Vref1>Vterm>Vref2より)。
その結果、二入力NOR回路NR1から出力される信号[A]は、Lowを出力しつづけることとなる。また、これにより二入力NAND回路ND1から出力される信号[B]は、Hiを出力しつづけることとなる。
この信号[B]を直接に第2D−フリップフロップ回路F2aのリセット端子Rに与えると、断線が生じているにもかかわらずリセットがかからず、第2D−フリップフロップ回路F2aは誤って信号[CD]に正常の旨を示すこととなる。
初期リセット回路は、この現象を防ぐために設けられている。電源投入時及びその近傍において、容量Cには抵抗Rを介して電荷が蓄積される。この電荷の蓄積に応じて図36に示すように、抵抗R及び容量Cの接続端での信号[H]の電位は上昇する。
電源投入直後は、信号[B]がHiとなっていても信号[H]はLowのままであるので、二入力AND回路AD4は信号[E]としてLowを出力する。よって、この時点で第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。
その後、容量Cに電荷が所定量蓄積されると、図36に示すように信号[E]はLowからHiへと遷移する。すると、以降は第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかからないこととなる。しかしながら、非反転クロック信号および反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合は、クロック入力端Tに信号Yの遷移が入力されないので、第2D−フリップフロップ回路F2aの出力端Qからは、電源投入時のリセットによるLowが依然として出力され続けることとなる。
すなわち、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路によれば、初期リセット回路を設けることにより、非反転クロック信号及び反転クロック信号のいずれもの信号線が断線しているにもかかわらず、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値が等しくならない場合であっても、初期リセット回路が強制的に信号[E]をアサートして第2D−フリップフロップ回路F2aに与える。よって、より確実な差動クロック信号の信号線の断線の検出が可能となる。
また、抵抗Rと容量Cと二入力AND回路AD4とを用いて初期リセット回路を構成することで、電源投入時及びその近傍において、容量Cに電荷が所定量蓄積されるまで二入力AND回路AD4の出力が活性化しない。これにより、初期リセット回路を容易に構成できる。
なお、図36では、信号YがHiを出力し続けるように示したが、第1比較器C1の両入力端にVtermが与えられるので信号Yは厳密には不定であって、Lowを出力し続けることもある。
<実施の形態10>
本実施の形態は、実施の形態4に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、図34と同様、第2及び第3比較器C2,C3での比較対象たる電位Vrefを電位Vtermの値と異ならしめ、かつ、電源投入時及びその近傍において、信号[B]がアサートされていない場合であっても、第2D−フリップフロップ回路F2aをリセット状態にする初期リセット回路を設けたものである。
図37は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図37においては、差動バッファ部DB1が差動バッファ部DB2に変更されている点、および、抵抗Rと容量Cと二入力AND回路AD4とがさらに設けられている点以外、装置構成は図9と同じである。
差動バッファ部DB2の構成、及び、初期リセット回路の構成は、実施の形態9と全く同様であるので、ここではその説明を省略する。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図38のタイミングチャートを用いて説明する。
図38のタイミングチャートも、図36と同様、非反転クロック信号および反転クロック信号がともに断線した場合の各部の信号の変化を示している。なお、信号YI、YR、[A]、[B]、Y、[H]については、図36の場合と同様であるので、その説明を省略する。
信号[B]はHiを出力し続けるので、図10の論理値表より明らかなように、ラッチ回路LT2の出力QC1およびラッチ回路LT1の出力QC2はいずれも、Hi出力か信号保持をし続けることとなる。よって、信号[C]および[D]のいずれも図38に示すように、Hiを出力し続ける。その結果、二入力AND回路AD1から出力される信号はLowとなることはない。
しかし、電源投入直後は、二入力AND回路AD1から出力される信号がHiとなっていても信号[H]はLowのままであるので、二入力AND回路AD4は信号[E]としてLowを出力する。よって、この時点で第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。
これにより、本実施の形態の場合も実施の形態9と同様の効果が得られる。
<実施の形態11>
本実施の形態は、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態1における第2及び第3比較器C2,C3での比較対象たる電位Vrefを電位Vtermの値と異ならしめたものである。
本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路は、図1において、差動バッファ部DB1に代わって図39の差動バッファ部DB3を採用する。
図39は、差動バッファ部DB3の詳細構成を示す図である。図39に示すように、差動バッファ部DB3においては、図35の差動バッファ部DB2と同様、直列接続された抵抗R3〜R5が電源電位VDDと接地電位VSSとの間に設けられている。ただし、図35の場合と異なり、抵抗R3,R4の接続点での電位Vref1が第2及び第3比較器C2,C3の双方に入力されている。なお、各電位の大小は、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の最大値>Vref1>Vterm>非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の最小値、となるよう抵抗R3〜R5の各値が設定される。
差動バッファ部DB1の場合、第2及び第3比較器C2,C3は電位Vtermと同じ値の電位Vrefと非反転クロック信号及び反転クロック信号とを比較する。非反転クロック信号及び反転クロック信号の信号線の双方ともが断線した場合、第1及び第2クロック入力端PADI,PADRには電位Vtermが現れるので、第2及び第3比較器C2,C3は電位Vrefと電位Vtermとを比較することとなり、その出力たる信号YI,YRがHiとなるかLowとなるかが不定である。
図39に示す差動バッファ部DB3の場合、電位Vtermよりも値の大きい電位Vref1と非反転クロック信号及び反転クロック信号とを、第2及び第3比較器C2,C3は比較する。よって、非反転クロック信号及び反転クロック信号の信号線の双方ともが断線した場合、第1及び第2クロック入力端PADI,PADRには電位Vtermが現れるので、第2及び第3比較器C2,C3は電位Vref1と電位Vtermとを比較することとなり、その出力たる信号YI,YRはいずれも図40に示すようにLowとなる。
本実施の形態の場合も、第2及び第3比較器C2,C3においてそれぞれ、電位Vtermに代わって電位Vtermとは異なる電位Vref1を用いて、非反転クロック信号及び反転クロック信号との電位の比較が行われる。非反転クロック信号及び反転クロック信号のいずれもの信号線が断線している場合、第2及び第3比較器C2,C3は、それぞれ電位Vtermと電位Vref1とを比較することとなり、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値が不定となることはない。これにより、より確実な差動クロック信号の信号線の断線の検出が可能となる。
<実施の形態12>
本実施の形態も、実施の形態1に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態1における第2及び第3比較器C2,C3での比較対象たる電位Vrefを電位Vtermの値と異ならしめたものである。
本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路は、図1において、差動バッファ部DB1に代わって図41の差動バッファ部DB4を採用する。
図41は、差動バッファ部DB4の詳細構成を示す図である。図41に示すように、差動バッファ部DB4においては、図35の差動バッファ部DB2と同様、直列接続された抵抗R3〜R5が電源電位VDDと接地電位VSSとの間に設けられている。ただし、図35の場合と異なり、抵抗R3,R5の接続点での電位Vref2が第2及び第3比較器C2,C3の双方の+端子に入力されている。また、非反転クロック信号は第2比較器C2の−端子に入力され、反転クロック信号は第3比較器C3の−端子に入力されている。
なお、各電位の大小は、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の最大値>Vterm>Vref2>非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の最小値、となるよう抵抗R3〜R5の各値が設定される。
図41に示す差動バッファ部DB4の場合、電位Vtermよりも値の小さい電位Vref2と非反転クロック信号及び反転クロック信号とを、第2及び第3比較器C2,C3は比較する。よって、非反転クロック信号及び反転クロック信号の信号線の双方ともが断線した場合、第1及び第2クロック入力端PADI,PADRには電位Vtermが現れるので、第2及び第3比較器C2,C3は電位Vref2と電位Vtermとを比較することとなり、その出力たる信号YI,YRはいずれも図42に示すようにLowとなる(図39と異なり、図41では非反転クロック信号及び反転クロック信号が+端子ではなく−端子に入力されているため)。
本実施の形態の場合も、第2及び第3比較器C2,C3においてそれぞれ、電位Vtermに代わって電位Vtermとは異なる電位Vref2を用いて、非反転クロック信号及び反転クロック信号との電位の比較が行われる。非反転クロック信号及び反転クロック信号のいずれもの信号線が断線している場合、第2及び第3比較器C2,C3は、それぞれ電位Vtermと電位Vref2とを比較することとなり、第2及び第3比較器C2,C3の出力する論理値が不定となることはない。これにより、より確実な差動クロック信号の信号線の断線の検出が可能となる。
<実施の形態13>
本実施の形態は、実施の形態6に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態6において、さらに比較器を増やし、非反転クロック信号及び反転クロック信号の強度の減衰をも検出可能としたものである。
図43は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図43においては、差動バッファ部DB1に代わって図44の差動バッファ部DB5を採用する点、インバータIV8、二入力NOR回路NR2、セット機能付き第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4b、遅延回路D7及び二入力AND回路AD5をさらに設ける点以外、装置構成は図23と同じである。
本実施の形態においては、インバータIV8及び二入力NOR回路NR2が一体となって、第2の信号出力回路として機能する。この第2の信号出力回路は、第4比較器C4の出力する信号YBIの論理値がLowであり、第5比較器C5の出力する信号YBRの論理値がHiである場合以外に信号[F]をアサートして(すなわちLowにして)出力する機能を有する。
図44は、差動バッファ部DB5の詳細構成を示す図である。図44に示すように、差動バッファ部DB5においては、図2の差動バッファ部DB1の抵抗R1b,R2bの代わりに、直列接続された抵抗R3〜R6が電源電位VDDと接地電位VSSとの間に設けられている。なお、例えば抵抗R3〜R6の各抵抗値はいずれも同じ値としておけばよい。また、図2の電位Vrefに代わって、抵抗R5,R6の接続点での電位Vref0が第2及び第3比較器C2,C3に入力されている。
差動バッファ部DB5はさらに、第4,第5比較器C4,C5を備える。第4比較器C4は、第1クロック入力端PADIに接続された+入力端と、抵抗R3,R5の接続点での電位Vref1が与えられた−入力端とを有し、+・−入力端での電位を比較して、その比較結果に応じて第1論理値たるHiまたは第2論理値たるLowを信号YBIとして出力する。第5比較器C5は、第2クロック入力端PADRに接続された+入力端と、抵抗R4,R6の接続点での電位Vref2が与えられた−入力端とを有し、+・−入力端での電位を比較して、その比較結果に応じて第1論理値たるHiまたは第2論理値たるLowを信号YBRとして出力する。
なお、各電位の大小は、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の最大値>Vref1>Vterm=Vref0>Vref2>非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の最小値、となるよう抵抗R3〜R6の各値が設定される。
さて、信号YBRはインバータIV8を介して信号[E]として二入力NOR回路NR2の一入力端に与えられる。また、信号YBIは二入力NOR回路NR2の他入力端に与えられる。二入力NOR回路NR2の出力は信号[F]として、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bのセット端子Sに与えられる。なお、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bの各クロック入力端Tには信号Yが与えられる。
第3D−フリップフロップ回路F3bの入力端Dには接地電位VSSが入力されており、その出力端Qからの信号[G]は、遅延回路D7を介して信号[H]として第4D−フリップフロップ回路F4bの入力端Dに与えられる。そして、第4D−フリップフロップ回路F4bの出力端Qからの信号[CD2]と、第2D−フリップフロップ回路F2aからの信号[CD1]とは、二入力AND回路AD5に入力される。そして、二入力AND回路AD5から出力される信号[CD]が、断線または短絡の検出信号となる。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図45〜図49のタイミングチャートを用いて説明する。図45のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。また、図46のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合の各部の信号の変化を示している。また、図47のタイミングチャートは、非反転クロック信号及び反転クロック信号が減衰している場合の各部の信号の変化を示している。また、図48のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合の各部の信号の変化を示している。また、図49のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に電源電位VDDへの短絡が生じた場合の各部の信号の変化を示している。
まず、正常動作時には、第1クロック入力端PADIでの非反転クロック信号と第2クロック入力端PADRでの反転クロック信号とは位相が逆転しつつ、Hi⇔Lowを繰り返す。これにより、図45に示すように、信号YI,YRも互いに逆転した位相でHi⇔Lowを繰り返す。また、信号YBI,YBRも互いに逆転した位相でHi⇔Lowを繰り返す。
さて、二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合およびともにHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図45においても図24と同様、信号YIの変化と信号YRの変化に若干の位相のずれがある場合を示している。よって、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowまたはHiとなったときに、短時間のパルス状のHiが現れる。そして、図24と同様、信号[B]はHiを出力し続ける。その結果、信号[B]はLowとなることはなく、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットをかけることがない。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aから出力される信号[CD1]は、Hiにアサートされる。
一方、二入力NOR回路NR2から出力される信号[F]は、信号YBIがLow、信号YBRがHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。そして、図45においては、信号YBIがHiになり信号YBRがLowとなるのが長時間であるので、長時間のパルス状のLowが信号[F]に現れる。その結果、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bにセットがかかる。よって、第4D−フリップフロップ回路F4bは信号[CD2]をアサートし、信号[CD2]はHiを出力する。
よって、図45に示すように、二入力AND回路AD5は、信号[CD1]及び[CD2]のHiを受けて、信号[CD]をHiにアサートして出力する。そして、この信号[CD]がHiを出力しつづけるので、信号線に断線及び短絡は生じておらず、正常であると判断される。
一方、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合には、第2クロック入力端PADRに非反転クロック信号と同じ位相で変化する信号が現れる。これにより、図46に示すように、信号YRには信号YIと同様の信号変化が現れることとなる。また、信号YBRにも信号YBIと同様の信号変化が現れることとなる。
さて、二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowまたはHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図46においては、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowまたはHiとなったときに、図45の場合に比べて長時間のパルス状のHiが現れる。その結果、二入力NAND回路ND1から出力される信号[B]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[D]を受けて出力をアサートすることなく、信号[CD1]はLowを出力し続ける。
一方、二入力NOR回路NR2から出力される信号[F]は、信号YBIがLow、信号YBRがHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。そして、図46においては、信号YBIがLowになり信号YBRがHiとなるのが短時間であるので、長時間のパルス状のLowが信号[F]に現れる。その結果、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bにセットがかかる。よって、第4D−フリップフロップ回路F4bは信号[CD2]をアサートし、信号[CD2]はHiを出力する。
よって、図46に示すように、二入力AND回路AD5は、信号[CD1]のLow及び[CD2]のHiを受けて、信号[CD]をLowにネゲートして出力する。そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
また、非反転クロック信号及び反転クロック信号がいずれも減衰している場合には、図47に示すように、信号YI,YRが互いに逆転した位相でHi⇔Lowを繰り返す。ところが、信号YBI,YBRについては、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅がVref1及びVref2のレベルに達しないため、信号YBIにはLowが現れ、信号YBRにはHiが現れることとなる。
この場合、信号[A]、[B]及び[CD1]については、図45と同様の信号変化となるが、二入力NOR回路NR2から出力される信号[F]は、Hiのままとなる。その結果、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bにはセットがかからない。よって、第4D−フリップフロップ回路F4bは信号[CD2]をアサートすることがなく、信号[CD2]はLowを出力する。
よって、図47に示すように、二入力AND回路AD5は、信号[CD1]のHi及び[CD2]のLowを受けて、信号[CD]をLowにネゲートして出力する。そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号の減衰が生じており、異常であると判断される。
また、反転クロック信号の信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合には、第2クロック入力端PADRには接地電位VSSに対応するLowが現れる。これにより、図48に示すように、信号YR,YBRにはLowが現れることとなる。
二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YRがLowであって、信号YIがHi⇔Lowと遷移するので、Hi⇔Lowの遷移を繰り返す。よって、信号[B]には、長時間のパルス状のLowが現れる。その結果、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[D]を受けて出力をアサートすることなく、信号[CD1]はLowを出力し続ける。
一方、二入力NOR回路NR2から出力される信号[F]は、信号YBIがLow、信号YBRがHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。そして、図48においては、信号YBRがLowのままであるので、信号[F]はLowのままである。その結果、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bにセットがかかる。よって、第4D−フリップフロップ回路F4bは信号[CD2]をアサートし、Hiを出力する。
よって、図48に示すように、二入力AND回路AD5は、信号[CD1]のLow及び[CD2]のHiを受けて、信号[CD]をLowにネゲートして出力する。そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡がが生じており、異常であると判断される。
また、反転クロック信号の信号線に電源電位VDDへの短絡が生じた場合には、第2クロック入力端PADRには電源電位VDDに対応するHiが現れる。これにより、図49に示すように、信号YR,YBRにはHiが現れることとなる。
二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YRがHiであって、信号YIがHi⇔Lowと遷移するので、Hi⇔Lowの遷移を繰り返す。よって、信号[B]には、長時間のパルス状のLowが現れる。その結果、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[D]を受けて出力をアサートすることなく、信号[CD1]はLowを出力し続ける。
一方、二入力NOR回路NR2から出力される信号[F]は、信号YBIがLow、信号YBRがHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。そして、図49においては、信号YBIがHiになり信号YBRがLowとなるのが長時間であるので、長時間のパルス状のLowが信号[F]に現れる。その結果、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bにセットがかかる。よって、第4D−フリップフロップ回路F4bは信号[CD2]をアサートし、信号[CD2]はHiを出力する。
よって、図49に示すように、二入力AND回路AD5は、信号[CD1]のLow及び[CD2]のHiを受けて、信号[CD]をLowにネゲートして出力する。そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
本実施の形態においては、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4b及び遅延回路D7が一体となって、第2のフリップフロップ回路として機能する。この第2のフリップフロップ回路は、第1比較器C1から出力された信号Yを受けるクロック入力端と、論理値Lowに対応した電圧信号(すなわち、接地電位VSS)が与えられる入力端と、出力信号を出力する出力端(すなわち、第4D−フリップフロップ回路F4bの出力端Q)とを有する。そして、この第2のフリップフロップ回路は、クロック入力端で受けた信号Yに所定方向の遷移があった場合に、ネゲートした出力信号[CD2]としてその電圧信号を出力し、上記の第2の信号出力回路からアサートされた(Lowレベルの)信号[F]を受けた場合には、出力信号[CD2]をアサートする機能を有する。
本実施の形態によれば、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅が減衰している場合に、第2のフリップフロップ回路が出力信号[CD2]をネゲートし、二入力AND回路AD5の出力がネゲートされ、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の減衰が生じていると判断できる。よって、差動クロック信号の信号線の断線及び短絡の検出のみならず、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の減衰の検出も可能となる。
また、第4D−フリップフロップ回路F4bは、信号Yに所定方向の遷移があった場合に第3D−フリップフロップ回路F3bの出力をネゲートした出力信号として出力し、アサートされた(Lowレベルの)信号[F]を受けた場合には、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bがともにその出力をアサートする。よって、第4D−フリップフロップ回路F4bがアサートされた信号[F]を受けてその出力をアサートした(Hiレベルにした)後に、信号Yに所定方向の遷移が一時的にあったとしても、第3D−フリップフロップ回路F3bの出力[G]がアサートされているので、第4D−フリップフロップ回路F4bが誤って出力信号をネゲートすることがない。
なお、遅延回路D7が存在するので、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bがアサートされた信号[F]を受けてその出力をアサートした後に、信号Yに所定方向の遷移が一時的にあった場合、第3D−フリップフロップ回路F3bの出力[G]が即座に第4D−フリップフロップ回路F4bに伝達されることはなく、第4D−フリップフロップ回路F4bの誤ネゲートを確実に防止することができる。
また、第2の信号出力回路は、第5比較器C5の出力を受けるインバータIV8、及び、論理ゲート回路として第4比較器C4の出力及びインバータIV8の出力を受ける二入力NOR回路NR2を含む。よって、第4比較器C4の出力する論理値がLowであって、第5比較器C5の出力する論理値がHi以外の場合に、第2の信号出力回路が信号[F]をアサート可能である。
<実施の形態14>
本実施の形態は、実施の形態13に係る断線及び短絡検出回路の変形例であって、実施の形態13における第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bおよび遅延回路D7を設ける代わりに、抵抗Rおよび容量Cを設けて、実施の形態13の場合と同様、非反転クロック信号及び反転クロック信号の強度の減衰をも検出可能としたものである。
図50は、本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路を示す図である。なお、図50においては、第3及び第4D−フリップフロップ回路F3b,F4bおよび遅延回路D7を設ける代わりに、抵抗R、容量C、PMOSトランジスタP1、NMOSトランジスタN1、及びインバータIV9,IV10を設けている点以外、装置構成は図43と同じである。
インバータIV9には、二入力NOR回路NR2からの信号[F]が入力される。PMOSトランジスタP1のソースには電源電位VDDが与えられる。PMOSトランジスタP1のドレインには抵抗Rの一端が接続される。抵抗Rの他端はNMOSトランジスタN1のドレインに接続される。NMOSトランジスタN1のソースには接地電位VSSが与えられる。なお、PMOSトランジスタP1およびNMOSトランジスタN1のゲートには共通して、インバータIV9の出力が与えられる。
NMOSトランジスタN1のドレインには、容量Cの一端も接続される。容量Cの他端には接地電位VSSが与えられる。そして、容量Cの一端での電位がインバータIV10に入力され、インバータIV10の出力が信号CD2として二入力AND回路AD5に入力される。
次に、この断線及び短絡検出回路の動作について、図51〜図54のタイミングチャートを用いて説明する。図51のタイミングチャートは、非反転クロック信号および反転クロック信号の各信号線に断線・短絡が生じない、正常動作時の各部の信号の変化を示している。また、図52のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合の各部の信号の変化を示している。また、図53のタイミングチャートは、非反転クロック信号及び反転クロック信号が減衰している場合の各部の信号の変化を示している。また、図54のタイミングチャートは、反転クロック信号の信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合の各部の信号の変化を示している。
まず、正常動作時には、第1クロック入力端PADIでの非反転クロック信号と第2クロック入力端PADRでの反転クロック信号とは位相が逆転しつつ、Hi⇔Lowを繰り返す。これにより、図51に示すように、信号YI,YRも互いに逆転した位相でHi⇔Lowを繰り返す。また、信号YBI,YBRも互いに逆転した位相でHi⇔Lowを繰り返す。
さて、二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowの場合およびともにHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図51においても図24と同様、信号YIの変化と信号YRの変化に若干の位相のずれがある場合を示している。よって、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowまたはHiとなったときに、短時間のパルス状のHiが現れる。そして、図24と同様、信号[B]はHiを出力し続ける。その結果、信号[B]はLowとなることはなく、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットをかけることがない。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aから出力される信号[CD1]は、Hiにアサートされる。
一方、二入力NOR回路NR2から出力される信号[F]は、信号YBIがLow、信号YBRがHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。そして、図51においては、信号YBIがLowになり信号YBRがHiとなるのが長時間であるので、長時間のパルス状のHiが信号[F]に現れる。
信号[F]がHiになるとインバータIV9を介して、PMOSトランジスタP1のゲートにはLowレベルが伝達される。これにより、PMOSトランジスタP1はONし、容量Cに電荷が蓄積される。これにより、容量Cの一端での信号[G]は上昇しようとする。
しかし、図51においては信号[F]のHiレベルはパルス状であるので、信号[F]のレベルがLowに戻ると、信号[G]の上昇は停止される。インバータIV10は、信号[G]を反転してHiレベルの信号CD2として二入力AND回路に入力するので、信号CDは第2D−フリップフロップ回路F2aからの信号CD1の信号変化に依存する。よって、図51に示すように、二入力AND回路AD5は、信号[CD1]及び[CD2]のHiを受けて、信号[CD]をHiにアサートして出力する。そして、この信号[CD]がHiを出力しつづけるので、信号線に断線及び短絡は生じておらず、正常であると判断される。
一方、反転クロック信号の信号線に断線が生じた場合には、第2クロック入力端PADRに非反転クロック信号と同じ位相で変化する信号が現れる。これにより、図52に示すように、信号YRには信号YIと同様の信号変化が現れることとなる。また、信号YBRにも信号YBIと同様の信号変化が現れることとなる。
さて、二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YI及びYRがともにLowまたはHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。図52においては、信号[A]には、信号YI及びYRがともにLowまたはHiとなったときに、図51の場合に比べて長時間のパルス状のHiが現れる。その結果、二入力NAND回路ND1から出力される信号[B]はLowとなり、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[D]を受けて出力をアサートすることなく、信号[CD1]はLowを出力し続ける。
一方、二入力NOR回路NR2から出力される信号[F]は、信号YBIがLow、信号YBRがHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。そして、図52においては、信号YBIがLowになり信号YBRがHiとなるのが短時間であるので、短時間のパルス状のHiが信号[F]に現れる。
信号[F]がほとんどの期間LowであるのでインバータIV9を介して、NMOSトランジスタN1のゲートにはHiレベルが伝達される。これにより、NMOSトランジスタN1はONし、容量Cの電荷は放電状態となる。これにより、容量Cの一端での信号[G]に上昇はみられない。
インバータIV10は、信号[G]を反転してHiレベルの信号CD2として二入力AND回路に入力するので、信号CDは第2D−フリップフロップ回路F2aからの信号CD1の信号変化に依存する。その結果、二入力AND回路AD5は、信号[CD1]のLow及び[CD2]のHiを受けて、信号[CD]をLowにネゲートして出力する。そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
また、非反転クロック信号及び反転クロック信号がいずれも減衰している場合には、図53に示すように、信号YI,YRが互いに逆転した位相でHi⇔Lowを繰り返す。ところが、信号YBI,YBRについては、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅がVref1及びVref2のレベルに達しないため、信号YBIにはLowが現れ、信号YBRにはHiが現れることとなる。
この場合、信号[A]、[B]及び[CD1]については、図51と同様の信号変化となるが、二入力NOR回路NR2から出力される信号[F]は、Hiのままとなる。信号[F]がHiになるとインバータIV9を介して、PMOSトランジスタP1のゲートにはLowレベルが伝達される。これにより、PMOSトランジスタP1はONし、容量Cに電荷が蓄積される。これにより、容量Cの一端での信号[G]は上昇しようとする。
図53においては信号[F]のHiレベルは永続的であるので、信号[G]は所定量の電荷が容量Cに蓄積されるまでその上昇を続ける。インバータIV10は、上昇を終えた信号[G]を反転してLowレベルの信号CD2として二入力AND回路に入力する。その結果、二入力AND回路AD5は、信号[CD1]のHi及び[CD2]のLowを受けて、信号[CD]をLowにネゲートして出力する。そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号の減衰が生じており、異常であると判断される。
また、反転クロック信号の信号線に接地電位VSSへの短絡が生じた場合には、第2クロック入力端PADRには接地電位VSSに対応するLowが現れる。これにより、図54に示すように、信号YR,YBRにはLowが現れることとなる。
二入力EXNOR回路ER1から出力される信号[A]は、信号YRがLowであって、信号YIがHi⇔Lowと遷移するので、Hi⇔Lowの遷移を繰り返す。よって、信号[B]には、長時間のパルス状のLowが現れる。その結果、第2D−フリップフロップ回路F2aにリセットがかかる。よって、第2D−フリップフロップ回路F2aは、信号[D]を受けて出力をアサートすることなく、信号[CD1]はLowを出力し続ける。
一方、二入力NOR回路NR2から出力される信号[F]は、信号YBIがLow、信号YBRがHiの場合にHiとなり、それ以外の場合はLowとなる。そして、図54においては、信号YBRがLowのままであるので、信号[F]はLowのままである。
信号[F]がLowレベルであるのでインバータIV9を介して、NMOSトランジスタN1のゲートにはHiレベルが伝達される。これにより、NMOSトランジスタN1はONし、容量Cの電荷は放電状態となる。これにより、容量Cの一端での信号[G]に上昇はみられない。
インバータIV10は、信号[G]を反転してHiレベルの信号CD2として二入力AND回路に入力するので、信号CDは第2D−フリップフロップ回路F2aからの信号CD1の信号変化に依存する。その結果、二入力AND回路AD5は、信号[CD1]のLow及び[CD2]のHiを受けて、信号[CD]をLowにネゲートして出力する。そして、この信号[CD]がLowを出力し続けるので、信号線に断線または短絡が生じており、異常であると判断される。
本実施の形態に係る断線及び短絡検出回路によれば、第4比較器C4の出力する論理値がLowであり、第5比較器C5の出力する論理値がHiである場合以外に、二入力NOR回路NR1が信号[F]をアサートし、アサートされた信号[F]はインバータIV9を介してPMOSトランジスタP1に伝達される。これにより、PMOSトランジスタP1がONすると、抵抗Rを介して容量Cに電荷が蓄積される。すると、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅が減衰している場合に、容量Cに電荷が蓄積されて二入力AND回路AD5の出力がネゲートされ、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の減衰が生じていると判断できる。よって、差動クロック信号の信号線の断線及び短絡の検出のみならず、非反転クロック信号及び反転クロック信号の振幅の減衰の検出も可能となる。
DB1〜DB5 差動バッファ部、R0I,R0R 終端抵抗、C1〜C5 比較器、NR1,NR2 二入力NOR回路、ND1,ND2,LND1〜LND4 二入力NAND回路、AD1〜AD5 二入力AND回路、MX1 セレクタ回路、PLC PLL回路、F1a,F1b,F2a,F2b,F3b,F4b D−フリップフロップ回路、D1〜D7 遅延回路、R 抵抗、C 容量、P1,N1 トランジスタ。