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JP4191173B2 - 殺菌操作方法及び殺菌装置。 - Google Patents
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殺菌操作方法及び殺菌装置。 Download PDF

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本発明はフラッシュランプを使用して殺菌処理する場合の殺菌操作方法及び殺菌装置に関し、食材、弁当箱、食品用トレー、食材用バット等の殺菌処理に使用できる。
食料品容器、日用品、医療・介護用品等に対する非加熱の殺菌方法として消毒液をスプレーする方法が汎用されている。例えば、給食センターにおいては、食品の腐敗防止と食中毒対策のために、弁当のトレー容器に消毒液をスプレーし、この消毒済のトレー容器に弁当を納めている。
しかしながら、消毒液による殺菌方法では、人体への消毒液の影響が懸念され、また作業コストも相当に高くつくという不具合がある。
非加熱式の殺菌方法として、低圧水銀灯(殺菌灯)の放射光を照射する方法も知られている。これは紫外線照射により菌のDNAを損傷させて菌の増殖を防止する方法であり、254nmを主波長とする光を照射している。これに対し、キセノンフラッシュランプの閃光は図3に示すように200nm〜2000nm付近までの波長分布を有し、かつ220nm〜300nmの紫外線波長域を豊富に含んでいる。
キセノンフラッシュランプは殺菌灯に較べて照度が高く、近来殺菌灯からキセノンフラッシュランプへの転換が図られている。
本発明者の鋭意検討結果によれば、フラッシュランプの1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーを0.5J〜25J、1秒当たりの閃光パルス箇数30〜120箇で食品を殺菌でき、オープン方式で照射しても作業者の紫外線被爆量をJIS被殺菌処理物8812−1987の許容値(波長270nmで30J/m以下)に抑えることができて人体への影響も排除できる。
キセノンフラッシュランプは殺菌以外に、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等でのトナー像の加熱定着や半導体ウエハ表面膜の熱処理にも使用されているが、これらはキセノン閃光の赤外線領域を使用するものである。
プリンタ等のトナー像の定着に使用する装置として、「記録紙上に形成されたトナー像に2箇のキセノンフラッシュランプから閃光パルスを照射して定着させるのに、2箇のキセノンフラッシュランプに対する充放電駆動回路を一箇で共用すること」が提案されている(特許文献1)。
特開2000−47517号公報
図4の(イ)は特許文献1に記載された閃光パルス発生回路であり、図4の(ロ)はトリガパルスと充放電時のコンデンサ電圧であり、これらにより閃光パルス発生回路の動作を説明すれば、フラッシュランプ12aがトリガパルス(b)により放電して時間間隔Tで閃光パルスを発生し、フラッシュランプ12bがトリガパルス(c)により放電して時間間隔Tで閃光パルスを発生する。トリガパルス(c)はトリガパルス(b)に対し時間T/2だけシフトされており、両フラッシュランプ12a、12bの閃光の都度、コンデンサ19の充放電が繰り返される。この場合、コンデンサ電圧がフラッシュランプの放電可能電圧に達する時間taに対し、ta≦T/2とされている。
フラッシュランプ12a,12bはキセノンガスの放電により前記図3に示した放射スペクトル分布の閃光を発生する。
このスペクトル分布の照度は、閃光パルスの累積箇数の増加と共に低減していき、例えば1閃光パルス当たりの供給電力エネルギー1J、1秒当たりの閃光パルス箇数60箇(60Hz)のもとでの相対放射照度S%と閃光パルス累積箇数Nとの間には、
S=100−1.4×10−7
の関係がある。
図4の(イ)におけるトリガパルス用スイッチSW3、SW4には通常、サイリスタが使用され、その両サイリスタに時間間隔Tでシフト時間T/2のゲートパルスが印加され、各フラッシュランプ12a、12bの累積閃光パルス箇数がサイリスタのゲートパルスの累積により得られ、この累積箇数が限界値(例えば、相対放射照度Sが80%にまで低下する累積箇数)に達すると両フラッシュランプ12a,12bが取り替えられる。
閃光パルスを照射して殺菌処理を行うには、被殺菌処理物の上側及び裏側の両方向から閃光を照射する必要があり、通常被殺菌処理物の上方及び下方にフラッシュランプを設置することが要請される。この場合、殺菌装置が遮光ケース式やロールコンベア式であると、被殺菌処理物と下側フラッシュランプとの間隔を被殺菌処理物と上方フラッシュランプとの間隔よりも短くせざるを得ず(被殺菌処理物の高さがまちまちであり、いずれの高さにも対応できるように、上方フラッシュランプの設置高さを高めにせざるを得ない)、図4の(イ)に示すように充放電用コンデンサ19を共用する2箇のフラッシュランプ12a,12bを使用すると、両フラッシュランプが同一エネルギー、同一周波数の閃光パルスを発生するので、被殺菌処理物の上面側照度に較べて裏面側照度が高くなり、両フラッシュランプ12a,12bが前記したように共通の限界累積閃光パルス箇数にて取り替えられる以上、下側フラッシュランプに被殺菌処理物側殺菌能力が相当に残っているにもかかわらず、フラッシュランプの取り替えが行われることになる。
これは次のように説明することもできる。
閃光パルス1箇当たりの供給電力エネルギーをE、1つのフラッシュランプから照射面までの距離をr、前記したように累積閃光パルス箇数Nに対する放射相対照度を100−kNとすると、被殺菌処理物の照度Xは
X=AE(100−kN)/(2πr)
で表すこともできる(Aは定数)。
殺菌上の限界照度をXとすると、限界累積閃光パルス箇数Nは、
=〔100−(2πr・X/AE)〕/k
で表すことができる。
上側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N’と下側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N”とは、フラッシュランプから被殺菌処理物までの距離rが異なるために相違し、下側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N”が上側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N’より大となるが、特許文献1に記載されたようなフラッシュランプの操作方法では、両フラッシュランプに対する累積閃光パルス箇数を個別的に把握できず、両フラッシュランプの個々の殺菌残存能力を把握して両フラッシュランプを個々に取り替えることが叶わず、下側フラッシュランプに充分な殺菌残存能力があるにもかかわらず下側フラッシュランプも上側フラッシュランプと共に取り替えられてしまうことになる。
本発明の目的は、キセノンフラッシュランプを被殺菌処理物の上方及び下方に配設し、両フラッシュランプに対し充放電用コンデンサを共用し、同一周波数のトリガパルスを時間的にシフトさせてこれらのフラッシュランプに印加して閃光パルスを発生させ、この閃光パルスを被殺菌処理物に照射して殺菌処理を行っていく場合、各フラッシュランプの発生閃光パルスの累積に基づく殺菌限界からフラッシュランプを取り替えるのに、フラッシュランプの殺菌能力を有効に使い尽くしたうえでその取替えを行い得るようにすることにある。
請求項1に係る殺菌操作方法は、被殺菌処理物に対し上側から閃光パルスを照射するフラッシュランプを配設し、同じく下側から閃光パルスを照射する下側フラッシュランプをフラッシュランプと被殺菌処理物との距離を前記上側フラッシュランプにおける同距離よりも短くして配設し、これら両フラッシュランプを共通の充放電用コンデンサに対し並列に接続し、時間的にシフトさせた周波数fのトリガパルスを両フラッシュランプに加えて各フラッシュランプに周波数fの閃光パルスを発生させ、各フラッシュランプにおけるトリガパルス累積箇数を計数し、上側フラッシュランプの使用限界累積トリガパルス箇数に較べて下側フラッシュランプの使用限界累積トリガパルス箇数を大に設定して両フラッシュランプに対する新規取替えを行うことを特徴とする。
請求項2に係る殺菌装置は、並列接続の上側フラッシュランプと下側フラッシュランプに並列に接続された充放電用コンデンサと、これらの各フラッシュランプにトリガパルスを印加する個別のトリガパルス発生回路と、各トリガパルスの累積箇数を計数する個別のカウンタを備えていることを特徴とする。
請求項3に係る殺菌装置は、請求項2の殺菌装置において、上側フラッシュランプがロールコンベアの中間上方に、下側フラッシュランプが前記ロールコンベアの中間下方にそれぞれ設けられ、下側フラッシュランプとロールコンベア面との距離が上側フラッシュランプとロールコンベア面との距離よりも短くされていることを特徴とする。
請求項4に係る殺菌装置は、請求項2の殺菌装置において、遮光ケース内に格子棚が設けられ、上側フラッシュランプが格子棚の上方に、下側フラッシュランプが前記格子棚の下方にそれぞれ設けられ、下側フラッシュランプと格子棚との距離が上側フラッシュランプと格子棚との距離よりも短くされていることを特徴とする。
請求項5に係る殺菌操作方法は、請求項1の殺菌操作方法において、予備フラッシュランプを設置しておき、旧フラッシュランプの予備フラッシュランプへの切り替えを自動的に行わせることを特徴とする。
請求項6に係る殺菌装置は、請求項2〜4何れかの殺菌装置において、上側フラッシュランプに対する予備フラッシュランプ及び下側フラッシュランプに対する予備フラッシュランプを備え、トリガパルス累積箇数が使用限界トリガパルス累積箇数になったことを検出して予備フラッシュランプへの切り替えを自動的に行う切り替えスイッチを備えていることを特徴とする。
請求項7に係る殺菌操作方法は、請求項1または5の殺菌操作方法において、フラッシュランプの1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーを0.5J〜25Jとし、1秒当たりの閃光パルス箇数を30〜120箇とすることを特徴とする。
請求項8に係る殺菌装置は、請求項2〜4、6何れかの殺菌装置において、フラッシュランプがキセノンフラッシュランプであることを特徴とする。
閃光パルス1箇当たりの供給電力エネルギーをE、1つのフラッシュランプから照射面までの距離をr、累積閃光パルス箇数Nに対する放射相対照度を100−kNとすると、被殺菌処理物の照度Xは
X=AE(100−kN)/(2πr)
で表すこともでき(Aは定数)、殺菌上の限界照度をXとすると、限界累積閃光パルス箇数Nは、
=〔100−(2πr・X/AE)〕/k
で表すことができる。
上側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N’と下側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N”とは、フラッシュランプから被殺菌処理物までの距離rが異なるために相違し、下側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N”が上側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N’より大となる。
本発明では、上側フラッシュランプのトリガパルス累積箇数と下側フラッシュランプのトリガパルス累積箇数とを個別的にカウントできるから、上側フラッシュランプの累積閃光パルス箇数と下側フラッシュランプの累積閃光パルス箇数とを個別的に把握でき、それらの累積閃光パルス箇数が上側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N’や下側フラッシュランプに対する限界累積閃光パルス箇数N”になったときにフラッシュランプを取り替えることができる。
従って、下側フラッシュランプをその殺菌残存能力を使い尽くしたうえで取り替えることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1−1の(イ)は本発明において使用される殺菌装置の一例を示す横断面図、図1−1の(ロ)は図1−1の(イ)におけるロ−ロ断面図である。
図1−1において、2は遮光ケース、例えば鋼製ケース、アルミ製ケースであり、前壁は下端ヒンジ支持蓋21により開閉自在としてある。3はケース2内に設けた格子棚であり、石英棒、金属棒等により構成できる。Mは格子棚3上に載置された被殺菌処理物である。1aは上側キセノンフラッシュランプ、1bは下側キセノンフラッシュランプであり、下側キセノンフラッシュランプ1bと格子棚3との距離rbは上側キセノンフラッシュランプ1aと格子棚3との距離raよりも短くされている(被殺菌処理物は通常平坦表面ではなく、例えば弁当の弁当箱底壁を考慮して、被殺菌処理面とフラッシュランプとの距離をコンベア面とフラッシュランプとの距離に実質的に等しいとしている)。これらキセノンフラッシュランプ1a,1bは、図1−3に示す駆動回路で操作することができる。
図1−2の(イ)は本発明において使用される殺菌装置の一例を示す縦断面図、図1−2の(ロ)は図1−2の(イ)におけるロ−ロ断面図である。
図1−2において、4は架台、5は架台4上に設けたロールコンベア、6はロールコンベア5の中間上方に設けた照射室であり、入口及び出口に遮光カーテン61,62を取り付けてある。1aは遮光室6内の上側に設けた上側キセノンフラッシュランプ、1bはロールコンベア5の下側に前記上側キセノンフラッシュランプ1aと同位置にて設けた下側キセノンフラッシュランプであり、下側キセノンフラッシュランプ1bとロールコンベア面5との距離rは上側キセノンフラッシュランプ1aとロールコンベア面5との距離rよりも短くされている(被殺菌処理物は通常平坦表面ではなく、例えば弁当の弁当箱底壁を考慮して、被殺菌処理面とフラッシュランプとの距離を棚面とフラッシュランプとの距離に実質的に等しいとしている)。これらキセノンフラッシュランプ1a,1bは、図1−3に示す駆動回路で操作することができる。
図1−3は本発明において使用されるフラッシュランプ駆動回路の一例を示し、Cは主充放電コンデンサ、1aは上側フラッシュランプ、1bは下側フラッシュランプ、Cはトリガコンデンサ、Tta(Ttb)はトリガ昇圧トランス、SCR(SCR)はゲートパルスPGa(PGb)によってオンされるサイリスタである。K(K)はトリガパルスカウンターである。
図1−4の(イ)〜(ホ)はフラッシュランプ駆動回路の動作状態を説明するのに使用した各部位の出力波形を示している。
図1−3の回路において、ゲートパルスPGa(PGb)によりサイリスタSCR(SCR)がオンされてトリガコンデンサCの充電電圧が放電され、この放電に基づきトリガ昇圧トランスTta(Ttb)の二次側に昇圧(5〜20kv程度)されたトリガパルスPTa(PTb)が発生される。
この時、主充放電コンデンサCの充電電圧が加えられているキセノンフラッシュランプ1a(1b)がトリガパルスPTa(PTb)の印加によりアークを発生して閃光し、このアーク発生により主充放電コンデンサCの電圧が降下してアークが停止され、再度主充放電コンデンサCが充電されていく。従って、主充放電コンデンサCの電圧Vcは、図1−4の(ホ)に示すように両トリガパルスPTa、PTbが重ねられた周期の波形となる。
前記において、上側フラッシュランプ1aと下側フラッシュランプ1bの1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーが等しく、かつ1秒当たりの閃光パルス箇数が等しいから、上側フラッシュランプ1aと下側フラッシュランプ1bの放射エネルギーは等しい。
フラッシュランプと被殺菌処理物との間の距離をrとし、反射等の影響がないと仮定すると、フラッシュランプが線光源であるから、被殺菌処理物表面の照度は2πrに反比例する。
而るに、前記下側フラッシュランプ1bと被殺菌処理物Mの裏面との距離rは殺菌装置の構造上、前記上側フラッシュランプ1aと被殺菌処理物Mの上面との距離rよりも短くされるから、被殺菌処理物裏面の照射照度はフラッシュランプ上面の照射照度よりも高くなる。
フラッシュランプにおいては、ガラス管の曇り、放電電極の劣化等により経時的に放射能力が低下されていき、その放射能力S(%)は、閃光パルスの累積箇数をNとすると、
S=100−kN
で与えられ、例えば1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーが1J、閃光パルス周波数(トリガパルス周波数)が60Hzの場合、
S=100−1.4×10−7
で与えられる。
本発明により殺菌処理を行うには、図1−2に示すロールコンベア式の場合は、被殺菌処理物Mが照射室6に入る際に図1−3に示す駆動回路の電源スイッチSWをオンさせ、同照射室6を出る際に同電源スイッチSWをオフさせるようにし、図1−1に示す遮光ケース式の場合は、同電源用スイッチSWをタイマー操作とし、前記図1−3により説明した通り、上側フラッシュランプ1a、下側フラッシュランプ1bを閃光させて被殺菌処理物の殺菌処理を行っていく。
この間、上側フラッシュランプ1aの閃光パルス累積箇数をカウンターKによりカウントし、下側フラッシュランプ1bの閃光パルス累積箇数をカウンターKによりカウントしていく。
上側フラッシュランプ1aの初期照射照度をSa,t=0、殺菌限界照射照度をSとすると、上側フラッシュランプ1aの限界累積閃光パルス箇数N
=〔1−(S/Sa,t=0)〕100/k
で与えられ、例えば、殺菌限界照射照度Sを初期照射照度Sa,t=0の80%とし、kが1.4×10−7(1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーが1J、閃光パルス周波数が60Hzの場合)であるとすると、Na=1.43×10となり、カウンターKaのカウント値が1.43×10になると、上側フラッシュランプ1aを新規のフラッシュランプに取り替え、カウンターKを0にリセットしたうえで殺菌処理を継続していく。
前記した通り、下側フラッシュランプ1bと被殺菌処理物裏面との間の距離rが上側フラッシュランプ1aと被殺菌処理物上面との間の距離rよりも小であるから、下側フラッシュランプ1bによる被殺菌処理物裏面の初期照射照度Sb,t=0は上側フラッシュランプ1aによる被殺菌処理物上面の初期照射照度Sa,t=0よりも高く、
b,t=0=eSa,t=0,e>1
で表すことができる(例えば、下側フラッシュランプと被殺菌処理物裏面との間の距離rが上側フラッシュランプと被殺菌処理物上面との間の距離rの1/2である場合、反射の影響がないと仮定すると、e=2)。
従って、下側フラッシュランプ1bの限界累積閃光パルス箇数N
=〔1−(S/Sb,t=0)〕100/k=〔1−(S/eSa,t=0)〕100/k
で与えられ、前記Naに対し
/N=〔1−(S/eSa,t=0)〕/〔1−(S/Sa,t=0)〕
で与えられ、例えば、前記と同様の条件のもとで〔殺菌限界照射照度Sを初期照射照度Sa,t=0の80%とし、kが1.4×10−7すなわち1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーが1J、閃光パルス周波数が60Hzの場合〕、N/N=3となり、カウンターKbのカウント値が1.43×3×10になると、下側フラッシュランプ1bを新規のフラッシュランプに取り替え、カウンターKを0にリセットしたうえで前記操作による殺菌処理を継続していく。
上記上側フラッシュランプ1a(下側フラッシュランプ1b)の新規フラッシュランプへの取替えは、図2に示すように上側フラッシュランプ1a(下側フラッシュランプ1b)に予備の上側フラッシュランプ1a’(下側1b’)を隣接して並設し、旧上側フラッシュランプ1a(旧下側フラッシュランプ1b)と予備上側フラッシュランプ1a’(下側1b’)との間に切り替えスイッチSW(SW)を設け、カウンターKa(Kb)が前記の限界累積閃光パルス箇数N(N)をカウントすると、その切り替えスイッチSW(SW)を自動的に動作させるようにしてもよい。
本発明においては、1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーを0.5〜25J、好ましくは4〜18Jのもとで閃光パルスを発生させ1閃光パルス当たりの供給電力波形の半値巾を10〜40μsとし、1秒当たりの閃光パルス数を30〜120箇好ましくは30〜70箇とすることが望ましい。キセノンフラッシュランプと照射面との間隔は、上側で100mmを基準として±20mmの範囲、下側で30mmを基準として±20mmの範囲とされる。
1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーを0.5〜25Jとする理由は、0.5J未満では照度が低すぎて殺菌の不完全を免れ得ず、25Jを越えると、放電ギャップが大となったり、キセノンフラッシュランプの冷却手段の大型化が招来されてキセノンフラッシュランプの小型化が困難になると共に照射面を反射して作業者が浴びる紫外線照度が高くなり作業者の保安に支障が生じるからである。
前記の主充放電コンデンサCの容量をC、コンデンサに課電する直流電圧をVとすると、コンデンサの蓄積エネルギーはC/2で与えられ、このエネルギーが1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーを0.5〜25Jとすることによりコンデンサの小型化、または直流電圧の低圧化が可能となり、エネルギー供給装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
1秒当たりの閃光パルス数を30〜120箇とする理由は、30未満では単位時間当たりの累積紫外線照射量が少くな過ぎて有効な殺菌が困難となり、120箇を越えると、単位時間当たりの累積紫外線照射量が大となり過ぎフラッシュランプの発熱が顕著となり大型冷却手段が必要となり、フラッシュランプの実質的な小型化を担保し難くなるからである。
本発明において、フラッシュランプにはキセノンフラッシュランプの他、クリプトンフラッシュランプ、アルゴンフラッシュランプ等の希ガスフラッシュランプを使用することも可能である。
本発明において使用される殺菌装置の一例を示す図面である。 本発明において使用される殺菌装置の上記とは別の例を示す図面である。 前記殺菌装置におけるフラッシュランプの駆動回路の一例を示す回路図である。 図1−3のフラッシュランプ駆動回路の各部位の出力波形を示す図面である。 本発明において使用されるフラッシュランプの駆動回路の別例の要部を示す回路図である。 キセノン閃光のスペクトル分布を示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
1a 上側フラッシュランプ
1a’ 予備上側フラッシュランプ
1b 下側フラッシュランプ
1b’ 予備下側フラッシュランプ
2 遮光ケース
3 格子棚
5 ロールコンベア
6 照射室
M 被殺菌処理物
C 主充放電コンデンサ
トリガ用コンデンサ
ta トリガ昇圧用トランス
tb トリガ昇圧用トランス
トリガパルスカウンター
トリガパルスカウンター

Claims (8)

  1. 被殺菌処理物に対し上側から閃光パルスを照射するフラッシュランプを配設し、同じく下側から閃光パルスを照射する下側フラッシュランプをフラッシュランプと被殺菌処理物との距離を前記上側フラッシュランプにおける同距離よりも短くして配設し、これら両フラッシュランプを共通の充放電用コンデンサに対し並列に接続し、時間的にシフトさせた周波数fのトリガパルスを両フラッシュランプに加えて各フラッシュランプに周波数fの閃光パルスを発生させ、各フラッシュランプにおけるトリガパルス累積箇数を計数し、上側フラッシュランプの使用限界累積トリガパルス箇数に較べて下側フラッシュランプの使用限界累積トリガパルス箇数を大に設定して両フラッシュランプに対する新規取替えを行うことを特徴とする殺菌操作方法。
  2. 並列接続の上側フラッシュランプと下側フラッシュランプに並列に接続された充放電用コンデンサと、これらの各フラッシュランプにトリガパルスを印加する個別のトリガパルス発生回路と、各トリガパルスの累積箇数を計数する個別のカウンターを備えていることを特徴とする殺菌装置。
  3. 上側フラッシュランプがロールコンベアの中間上方に、下側フラッシュランプが前記ロールコンベアの中間下方にそれぞれ設けられ、下側フラッシュランプとロールコンベア面との距離が上側フラッシュランプとロールコンベア面との距離よりも短くされていることを特徴とする請求項2記載の殺菌装置。
  4. 遮光ケース内に格子棚が設けられ、上側フラッシュランプが格子棚の上方に、下側フラッシュランプが前記格子棚の下方にそれぞれ設けられ、下側フラッシュランプと格子棚との距離が上側フラッシュランプと格子棚との距離よりも短くされていることを特徴とする請求項2記載の殺菌装置。
  5. 予備フラッシュランプを設置しておき、旧フラッシュランプの予備フラッシュランプへの切り替えを自動的に行わせることを特徴とする請求項1記載の殺菌操作方法。
  6. 上側フラッシュランプに対する予備フラッシュランプ及び下側フラッシュランプに対する予備フラッシュランプを備え、トリガパルス累積箇数が使用限界トリガパルス累積箇数になったことを検出して予備フラッシュランプへの切り替えを自動的に行う切り替えスイッチ回路を備えていることを特徴とする請求項2〜4何れか記載の殺菌装置。
  7. フラッシュランプの1閃光パルス当たりの供給電力エネルギーを0.5J〜25Jとし、1秒当たりの閃光パルス箇数を30〜120箇とすることを特徴とする請求項1または5記載の殺菌操作方法。
  8. フラッシュランプがキセノンフラッシュランプであることを特徴とする請求項2〜4、6何れか記載の殺菌装置。
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