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JP4191402B2 - 積層金属材料の加工方法および化粧品等の収納容器の収納部材 - Google Patents
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JP4191402B2 - 積層金属材料の加工方法および化粧品等の収納容器の収納部材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明はポリエチレンテレフタレートのフィルムを貼着したアルミニウムの積層金属板材の加工方法およびその加工方法によって構成された化粧品の収納容器の収納部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の化粧品収納容器を構成する金属製の収納部材は、その材質としてはアルミニウム材が多く使用され、その外観には塗装、メッキ、印刷などの加飾としてコーティングが施されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように構成された従来の化粧品収納容器は外観は塗装などによってコーティングされているものであるが、内面はコーティングしにくいものであり、それによって内面はアルミニウム材の金属面がむき出しとなり、酸化、腐食などの耐食性及び耐摩耗性が劣るという欠点があった。
【0004】
このような欠点を補うためポリエチレンテレフタレートのフィルムを貼着したアルミニウムの積層金属板材をフィルム面が内面となるように所定形状にプレス加工することによりポリエチレンテレフタレートの薄肉フィルムを内面に貼着した状態とする容器も知られているが、従来の工程ではプレス後の開口部の切断処理方法としては切削あるいはロール加工によるものなので、その切り口には金属のバリが発生してしまうというものであった。
【0005】
次にそのバリの除去するためにナイフなどの刃物、あるいはリーマ等の工具を使用した面取り処理が行われていたが、その際に内面のフィルムを傷つけてしまい、その切断部面よりフィルムがアルミニウムの板材より剥離しやすくなってしまうという欠点があり、また面取り処理の代わりに口元をカールして切断面を覆い隠すという方法も知られているが、その場合にはカールすることでデザインが犠牲になってしまうものであった。
【0006】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、酸化、腐食などの耐食性及び耐摩耗性に優れ、さらにデザインが犠牲になることのない化粧品収納容器を構成する収納部材及びその製造加工方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、ポリエチレンテレフタレートのフィルムを貼着したアルミニウムの積層金属板材をフィルム面が内面となるように所定形状にプレス加工するプレス加工工程と、このプレス加工工程を施された物の開口部内面のフィルムだけを全周にわたって切断するフィルム切断工程と、このフィルム切断工程によって切断されたフィルム切断面より若干開口部よりのアルミニウムの板材を切断する金属切断工程と、外面のアルミニウムの金属板材に塗装などの加飾を施す加飾工程より構成される積層金属材料の加工方法を用いている。
【0008】
【発明の実施の形態】
耐食性に優れたポリエチレンテレフタレートのフィルムが内面となることによってアルミニウム材製の収納部材の耐食性を向上させることができる。
【0009】
また、フィルムだけを全周にわたって切断するフィルム切断工程と、このフィルム切断工程によって切断された切断面より若干開口部よりのアルミニウムの板材を切断する金属切断工程とで構成されているので、アルミニウムの板材の切断面よりフィルムの剥離を防ぐことができる。
【0010】
【実施例】
以下、図面に示す実施例により本発明を詳細に説明する。
図1ないし図6に示す発明の第1の実施例において、1は製品の加工工程を示す工程図である。
【0011】
2は本発明の工程によって形成された化粧品の収納部材を使用した化粧品収納容器を示すもので、本発明の化粧品の収納部材は口紅容器の蓋3として使用されているものであり、その構成としては形状を形成するアルミニウムの厚みが0.5mm〜1.0mm程度の金属材の蓋本体4、その内面に形成された厚みが0.02mm程度のポリエチレンテレフタレートのフィルム5、蓋本体4の外面に形成された加飾層6により構成されているものであり、以下はこの蓋3の製造加工方法について説明する。
【0012】
図3に示すものは本発明のプレス加工工程8で、このプレス加工工程8はポリエチレンテレフタレートのフィルム5が貼着されたアルミニウムの板材7をフィルム5が内面となるようにダイス9とパンチ10による絞り加工等により蓋3は切り口を除いて所定形状にプレス加工される。
【0013】
図4はプレス加工工程8の次に行われるフィルム切断工程11を示すもので、
このフィルム切断工程11はプレス加工工程8によって所定形状にプレス加工された蓋3の内部に挿入された第一内ロール回転刃13を持つ回転する第一内ロール12と、その外面に形成されこの第一内ロール12と逆方向に回転する円筒状の押さえ部15を持つ第一外ロール14によって挟み込むことで蓋3内面のフィルム5だけを全周に渡って切断するものである。
【0014】
その際に第一内ロール回転刃13は蓋3の底方向に対して拡径となるテーパーとしておくことが望ましく、そのテーパーの拡径部によってフィルム5をせん断するように切断するもので、それによってフィルム切断面25より開口部よりの蓋3の内面も若干のテーパーとなるように加工するとよい。
【0015】
図5は金属切断工程16を示すもので、前記フィルム切断工程11によって切断されたポリエチレンテレフタレートのフィルム5のフィルム切断面25よりも若干開口部寄り、たとえば0.5mm〜2mm程度開口部寄りの部位を蓋3の内部に挿入された第二内ロール回転刃18を持つ回転する第二内ロール17と、その外面に形成されこの第二内ロール17と逆方向に回転する第二外ロール回転刃20を持つ第二外ロール19によってせん断するように挟み込むことでフィルム5および金属の蓋本体4を全周に渡って切断するものである。
【0016】
その際に第二内ロール回転刃18を含む第二ロール刃17はフィルム切断面25より奥のフィルム5に触れることがないので、フィルム5を傷つけてしまうことがない。
【0017】
図6は加飾工程21を示すもので、前記の金属切断工程16を終えた蓋本体4は洗浄脱脂をした後、スプレー22などの塗装装置によってコーティングなどの加飾がされるものであり、このようにしてして蓋本体4の外周面に加飾層6が形成される。
【0018】
またこの加飾層6は塗装に限らず印刷、メッキ、アルマイトなどによるものであってもよく、このようにして化粧品収納容器2の蓋3が完成する。
【0019】
このような加工方法によって構成された収納部材は口元の金属切断面26より若干奥にフィルム切断面25があるので、仮に金属切断面26のフィルム5が剥離したとしてもそれは金属切断面26とフィルム切断面25の間だけであり、フィルム切断面25より奥のフィルム5が剥離することはない。
【0020】
【発明の異なる実施例】
次に本発明の異なる実施例につき説明する。なお、これらの説明にあたって前記発明の第1の実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0021】
図7および図8に示す発明の第2の実施例において、前記発明の第1の実施例と主に異なる点は、図7に示す工程図1Aのように金属切断工程16と加飾工程21の間に面取り工程23を行うものである。
【0022】
この面取り工程23は図8に示すように金属切断工程16を終えた蓋本体4の金属切断面26に回転するリーマ24を押しあてることでフィルム切断面25と金属切断面26の間に残ったフィルム5および金属切断工程16で発生したバリを除去するものであり、このような工程を行うものであればより完全なものとなる。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0024】
(1)内面をフィルム面とした積層金属板材を使用しているものであり、それによって内面はアルミニウム材の金属面がむき出しとなることがなく、酸化、腐食などの耐食性及び耐摩耗性に優れた収納部材とすることができる。
【0025】
(2)フィルムだけを全周にわたって切断するフィルム切断工程を使用しているので、口元の金属切断面より若干奥にフィルム切断面があり、仮に金属切断面のフィルムが剥離したとしてもそれは金属切断面とフィルム切断面の間だけであり、フィルム切断面より奥のフィルムが剥離することはない。
【0026】
(3)金属切断面のバリを除去するためにリーマ等の工具を使用した面取り処理を行なっても、その際にフィルム切断面より内面のフィルムを傷つけてしまったりすることがなく、そのフィルム切断面よりフィルムが剥離しやすくなってしまうということがない。
【0027】
(4)カールの必要がないので収納部材のデザインが犠牲になってしまうということがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の工程図である。(実施例1)
【図2】 発明の実施例を示す部分断面図である。(実施例1)
【図3】 発明のプレス加工工程を示す説明図である。(実施例1)
【図4】 発明のフィルム切断工程を示す説明図である。(実施例1)
【図5】 発明の金属切断工程を示す説明図である。(実施例1)
【図6】 発明の加飾工程を示す説明図である。(実施例1)
【図7】 発明の工程図である。(実施例2)
【図8】 発明の面取り工程を示す説明図である。(実施例2)
【符号の説明】
1 工程図
2 化粧品収納容器
3 蓋
4 蓋本体
5 フィルム
6 加飾層
7 板材
8 プレス加工工程
9 ダイス
10 パンチ
11 フィルム切断工程
12 第一内ロール
13 第一内ロール回転刃
14 第一外ロール
15 押さえ部
16 金属切断工程
17 第二内ロール
18 第二内ロール回転刃
19 第二外ロール
20 第二外ロール回転刃
21 加飾工程
22 スプレー
23 面取り工程
24 リーマ
25 フィルム切断面
26 金属切断面

Claims (3)

  1. ポリエチレンテレフタレートのフィルムを貼着したアルミニウムの積層金属板材をフィルム面が内面となるように所定形状にプレス加工するプレス加工工程と、このプレス加工工程を施された物の開口部内面のフィルムだけを全周にわたって切断するフィルム切断工程と、このフィルム切断工程によって切断されたフィルム切断面より若干開口部よりのアルミニウムの板材を切断する金属切断工程と、外面のアルミニウムの金属板材に塗装などの加飾を施す加飾工程より構成される積層金属材料の加工方法。
  2. ポリエチレンテレフタレートのフィルムを貼着したアルミニウムの積層金属板材をフィルム面が内面となるように所定形状にプレス加工するプレス加工工程と、このプレス加工工程を施された物の開口部内面のフィルムだけを全周にわたって切断するフィルム切断工程と、このフィルム切断工程によって切断されたフィルム切断面より若干開口部よりのアルミニウムの板材を切断する金属切断工程と、この金属切断工程によって切断された金属切断面とフィルム切断面との間のフィルムを取り除く面取り工程と、外面のアルミニウムの金属板材に塗装などの加飾を施す加飾工程より構成される積層金属材料の加工方法。
  3. ポリエチレンテレフタレートのフィルムを貼着したアルミニウムの積層金属板材をフィルム面が内面となるように所定形状にプレス加工するプレス加工工程と、このプレス加工工程を施された物の開口部内面のフィルムだけを全周にわたって切断するフィルム切断工程と、このフィルム切断工程によって切断されたフィルム切断面より若干開口部よりのアルミニウムの板材を切断する金属切断工程と、外面のアルミニウムの金属板材に塗装などの加飾を施す加飾工程より形成された化粧品の収納部材。
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