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JP4191699B2 - ワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋 - Google Patents
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JP4191699B2 - ワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋 - Google Patents

ワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋 Download PDF

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本発明は、石油ストーブ用カートリッジ式タンクの口金と蓋の着脱手段に関する。
石油ストーブ用カートリッジ式タンクの燃料供給口に設けた口金には、小形吐出弁を付けた蓋を装着して使用する。カートリッジタンク2を石油ストーブ内の受皿に置くと、図1(現在例)に示す受皿内の軸芯1が小形吐出弁の弁口を押し開いて、燃料が受皿に供給され所要深さに達すると停止する。以後、消耗に応じて供給と停止が繰り返される。口金と蓋の接続に、大別してねじ式とフランジ式に分類される着脱手段を使用する。
着脱手段はねじ式が多く使われ、蓋外周に着脱を容易にする滑り止め付き把手を装着する。[特許文献1]と[特許文献2]は本願出願人の先願で、ねじを使用した場合に起きる問題について、前者はねじ山の斜め締め防止、後者は締め過ぎ防止の技術を開示する。[特許文献3]はフランジ式の着脱手段で口金と蓋の接続端に固着したフランジの一辺をヒンジで開閉自在に連結し、両者間にガスケットを挟み他辺を留金で固定する技術を開示する。
口金に蓋を着脱する際、付着した燃料で手が汚れ易いため、出来るだけ手を汚さない構造、例えば、タンクを受皿に置いた時に、ねじ式の蓋の把手位置やフランジ式の蓋のフランジ位置が燃料に浸からないように設定している。
特開2000−205551 特開2000−240934 実開平4−49732
口金と蓋に求められる要件は、簡単な操作で適度の締め込みと確実な燃料漏れ防止が得られ、手の汚れも防止できることである。[特許文献1]と[特許文献2]は改良したねじ式の口金と蓋であるが、蓋を回して閉めるという動作に変わりなくねじも絞り成形のため、依然として、螺着操作に細心の注意が必要という課題が残る。[特許文献1]のフランジ式は手の汚れが少なく着脱の操作性と容易性に優れた技術であるが、構造的にフランジ部分が嵩高く、材料と部品の加工手間を増加する課題がある。本発明は、ねじやフランジを使わずワンタッチによる確実で手の汚れも防止する着脱手段の提供を目的とする。
請求項1の本発明は、石油ストーブ用カートリッジタンクの口金と蓋であって、前記口金を形成する円筒面に突起を設け、前記蓋の主部を蓋上部材と蓋下部材を順に重ねた複層の円筒構造とし、前記蓋上部材と前記蓋下部材を摺動可能に重ねる際、両部材で形成する空間に両部材に弾力を付勢する第1弾性材を内蔵し、前記口金に前記蓋を固定するため前記蓋下部材には第2弾性材の弾力で付勢される少なくとも二個か二組の係止材を格納し、前記口金に前記蓋を押し込むと前記蓋下部材が前記第1弾性材を圧縮しながら移動して、前記突起を超えて押し下げる前記蓋下部材に格納した前記係止材が前記口金と前記蓋を係止し、この係止を解くと前記蓋下部材を前記第1弾性材の弾力が前記突起を超えて押し上げて、前記口金と前記蓋を分離するものにおいて、前記蓋下部材内の前記係止材が、胴体と、前記胴体の一端に形成された外向き突起と、前記胴体の他端に形成された内向きの突起を有するレバーであることを特徴とする。
請求項2の本発明は、石油ストーブ用カートリッジタンクの口金と蓋であって、前記口金を形成する円筒面に突起を設け、前記蓋の主部を前記蓋上部材と前記蓋下部材を順に重ねた複層の円筒構造とし、前記蓋上部材と前記蓋下部材を摺動可能に重ねる際、両部材で形成する空間に両部材に弾力を付勢する第1弾性材を内蔵し、前記口金に前記蓋を固定するため前記蓋下部材には第2弾性材の弾力で付勢される少なくとも二個か二組の係止材を格納し、前記口金に前記蓋を押し込むと前記蓋下部材が前記第1弾性材を圧縮しながら移動して、前記突起を超えて押し下げると前記蓋下部材に格納した係止材が前記口金と前記蓋を係止し、この係止を解くと前記蓋下部材を前記第1弾性材の弾力が前記突起を超えて押し上げて、前記口金と前記蓋を分離するものにおいて、前記蓋下部材内の係止材が、レバーと回動板の組み合わせからなり、前記レバーは、胴体と、前記胴体の一端に形成された軸受付き外向き突起と、前記胴体の他端に形成された内向き突起を有し、前記回動板は、軸芯と内外当たりを有していることを特徴とする。

本発明の口金と蓋を使用して下記の効果を得た。口金に蓋を嵌めて押し下げるだけで、弾性材付きレバーの突起が口金の溝と自動的に係止(ロック)して口金に蓋を固定する。係止を解除すると蓋の上下部材に内蔵した弾性材の弾力が口金の突起を蓋下部材が自動的に乗り越える方向に働いて口金から蓋を外し易くする。この行為は軽い力とワンタッチで漏れ防止の確実性を低下させることなく着脱できるので操作性が向上した。
構造面の特徴は、ワンタッチ式の口金と蓋にはねじがないので、ねじの成形に必要な精度の問題もなくなり、全体の加工に必要な精度内容の大幅緩和に寄与した。また、ねじ式の螺着時に起こり易い締めの過不足と斜め締めの問題も解消し、フランジ式と比べるとフランジがないので張り出しがなく嵩も低く構成に要する部品数も少ない。
蓋下部材の環状溝に格納した二個のレバーまたは二組の回動板付きレバーからなる係止材は、前者がレバー両端のばね付き突起を全て作動させないと口金と蓋の係止状態が解除されない構造にして安全性を高め、後者の回動板付きレバーは一方だけの操作時に他方に係止(ロック)が自動的に掛かる構造を前者に追加して安全性を更に高めた。その結果、簡単操作で着脱確実な安全性に優れた口金と蓋の提供と選択を可能にした。
本発明は、ワンタッチで着脱するための石油ストーブ用カートリッジタンクの口金と蓋に関する。円筒面に突起を形成した口金に蓋を嵌めて押し下げれば、把手の付いた蓋下部材が蓋上部材沿いに動き、口金先端と蓋上部材に装着したガスケットが接触し、蓋下部材が口金の突起を越えると蓋下部材に格納した係止材と口金の突起背面の溝との間に係止機能が働いて、口金に蓋を接続し確実に燃料漏れを防止する。口金と蓋を分離する係止機能の解除は把手切込みから見える全突起を押せばよい。
口金は円筒先端を内向きに折曲げてガスケットとの接触面を形成し、口金先端から蓋上部材と嵌まりあう円筒が続き、蓋下部材側の係止材に接する突起と溝及びカートリッジタンクとの固定端を形成するための円筒が連続する。蓋上部材と口金の嵌合面にねじの必要がないので、口金を形成する各部分の外径精度は蓋上下部材との円滑な嵌めあいを妨げない程度であればよい。
蓋は蓋上部材と蓋下部材及び把手を順に重ねた複層の円筒で構成する。蓋上部材は円筒先端を閉じて小型吐出弁を装着し裏面にガスケットを装着して円筒下端を外向きに折曲げる。蓋下部材は円筒の上下端を内外に折曲げて下端に係止材を格納し、蓋上下部材が重なる空間には弾性材を格納する。口金に蓋を装着する際に弾性材に蓄積された弾力は、ガスケットと口金先端及び係止材と口金突起背面の溝の各当接面に付勢する。
蓋下部材には係止材を少なくとも二個内蔵する。係止材は円弧形状の胴体両端に突起を備えたレバーで、弾性材を内蔵する突起の一方を蓋下部材の折曲げ面の孔に嵌め半径方向に動くように保持する。他方の突起は蓋下部材の円筒下面の孔に出入自在に嵌める。弾性材を内蔵した全突起を押すと係止状態が解除され口金から蓋を外すことができる。把手内面の張出部を回動支点にしてレバーの胴体を天秤のように使用して、一方の突起に内蔵した弾性材の弾力を胴体を経て他方の突起と口金外周面の当接面に付勢する。
別態様の係止材は連結した二個の部材を一組として少なくとも二組内蔵する。一組の形状は、[0013]項に説明したレバーの弾性材を内蔵する突起側に軸受を付け、その軸受と回動自在に嵌合する軸芯と少なくとも二個の当たりを備えた回動板とからなる。回動板の当たりは同様構成の別組のレバーの弾性材を内蔵しない突起端面に当接して、全係止材が環状に連結されたように蓋下部材の環状溝に配置する。
環状に配置した二組の係止材が内臓する弾性材は、胴体を挟む他端の突起及び該突起と相手側のレバーに連結した回動板との接触面に弾力を付勢する。係止材の突起と口金の突起背後の溝との係止状態を決めるのは回動板の姿勢である。弾性材付き全突起を押すと全レバーは同じ動きをして係止状態を解除し、一方だけ押したときは係止状態の解除を阻止するように押さない側の係止材が押した側の係止材に働くので、口金と蓋は接続したまま据え置かれる。
蓋下部材内の係止材の位置がずれると係止機能が消失したり不十分になるため、蓋下部材の環状溝に係止材を格納した後、該溝の折返し面と開口面を把手の円筒の内面と底面で覆うように囲繞する。また、蓋下部材の折返し面の孔もしくは切込みに対応するように把手の外側円筒面の切込みを重ね、弾性材を内蔵する突起の半径方向の円滑な動きを助ける案内とした。係止状態の有無に関係なく口金の周りに蓋は回転することができる。
口金に蓋を接続するには蓋下部材に格納する係止材の突起が口金の突起を超え口金の突起背後の溝に嵌るまで蓋を押し下げる。口金から蓋を外すには弾性材を内蔵した突起を押して口金の溝から係止材を引き出すと、蓋上下部材に内臓する弾性材の弾力が蓋下部材に働いて口金の突起を越えさせ、口金と蓋は分離するので簡単に外れる。係止材は把手の空転止めとしても働く。係止材と把手には耐油性の合成樹脂材料、ガスケットには耐油性の弾性材料、他の部材には金属材料を使用する。
図2(A,B,C)は口金と蓋の平面図と同図(A)のa−a線とb−b線に沿う断面の矢視図である。図3(A,B)は口金の平面図と同図(A)のc−c線に沿う断面の矢視図である。図4(A,B)は蓋上部材の平面図と同図(A)のd−d線に沿う断面の矢視図である。図5(A,B,C)は蓋下部材の平面図と同図(A)のe−e線に沿う断面の矢視図と斜視図である。図6はレバーの斜視図である。図7(A,B,C)は把手の平面図と同図(A)のf−f線に沿う断面の矢視図と底面図である。図8(A,B,C)は対向配置した係止材の動作三態を図2(C)のg−g線の断面図で示した。
図2(A,B,C)の口金3と蓋11を接続するには、口金に蓋を押し込むとワンタッチで係止が完了して接続し、レバーの弾性材のばねを内蔵する突起を押すとワンタッチで係止状態が解除されて蓋を外すことができる。蓋に内蔵する係止材は円弧形状の両端に突起を備えたレバーを二個使用する。ねじを使わないため締めの過不足と斜め締めの問題は発生しない。また、フランジ式のように接続面を大きく取る必要もない。以下、各図を基にして説明する。
図3(A,B)のように、カートリッジタンク2に固定した口金3は表面に複数の膨らみを同心円状に形成した多段円筒を呈する。直線状の円筒4の開放端を内側に向けて折返し5を形成し、先端を蓋側のガスケット21との接触面に使用する。円筒面にはねじがなく蓋上半部12との嵌めあい面として使用する。円筒に続いて断面が直角三角形の突起6と該突起後方に溝7を同心円状に形成し、続くカートリッジタンクとの接続端を兼ねる部分を太めの円筒8で同心円状に形成する。
図4(A,B)のように、蓋上部材12は円筒17の先端を閉じて、張出した縁15と中央に突出部を有する盲蓋14を形成し中心に小型吐出弁16を固定する。円筒の後端から外向きに折返し18を環状に形成し、円筒内面は口金3の円筒8外面との嵌めあい面に使用する。盲蓋の裏側にはガスケット21を挿入して固定する。口金に蓋を置いた時点では蓋上部材の折返し下端は口金の環状突起6の斜面手前に位置する。
図5(A,B,C)のように、蓋下部材22は円筒23の上下端を、内外に折曲げて折
返し24,25を環状に形成する。円筒下端と下端の折返し各面に二個宛の孔26,27を開ける。円筒内面は蓋上部材12の折返し18の外周面が円滑に摺動できる程度に成形する。弾性材として使用するコイル状ばね30は口金3に蓋11を接続すると口金3とガスケット21との当接面に弾力を付勢して漏れを防止する。
図6の、係止材としてのレバー31は弾力のある円弧形状の胴体32を持ち一端に外向き突起34と他方に内向き突起35を備える。両突起は蓋下部材22の円筒23下端の孔26と折返し25の孔27に自由に出入り可能なように嵌められる。外向き突起には内側から開けた穴33に弾性材としてコイル状ばね40を内蔵する。円弧形状の胴体外面を把手の張出部47に接触させレバーを天秤のように動かすので、外向き突起の動きは内向き突起では逆に伝わる。二個のレバーは同形・同寸で非対称に配置する。
図7(A,B,C)のように、把手41は円筒42,43を同心円状に重ね、下側の円筒外周面44に滑り止めを付け、蓋下部材22下端の折返し25面の孔27と連通する切込み48を付ける。円筒の内周面45を蓋下部材の外周面28に圧入し、折返し25上端に円筒の底面46が当たるまで押し込むと、把手の下部内面の二箇所に設けた円弧状の張出部47が蓋下部材の折返しを挟恃して固定し、円筒内面と底面は蓋下部材の環状溝の囲撓に使用する。この状態の把手の底面は環状溝に格納した二個の係止材の上方への余分な動きを規制し、係止材の必要方向への円滑な動きを助ける。
各図により蓋11の組立手順を説明する。蓋上部材12下端の折返し18にばね30を乗せ蓋下部材22を嵌め込む。蓋下部材上端の折返し24内径は蓋上部材の盲蓋14の縁15外径より小さいが折返しの弾性を利用して圧入するので戻り抜けることはない。蓋上下部材が軸方向に摺動すると空間に保持したばねが伸縮する。蓋下部材下端に形成した環状溝の折返し25面の孔27にばね40付きレバー31の外向き突起34を嵌めてレバーの位置を決め、内向き突起35を孔26に嵌めると格納が済む。把手41の切込み48と蓋下部材の孔が一致するように蓋下部材に把手を圧入すると組立が完了する。
口金3に蓋11を着脱する動作を説明する。口金に蓋を嵌めると口金の円筒4に蓋上部材12の円筒17が接触し、蓋下部材22に内蔵するレバー31の内向き突起35の内側先端が口金の環状突起6の斜面に達すると止まる。蓋下部材を押し下げると口金の折返し5の上端にガスケット21が当たり蓋上下部材に内蔵するばね30を圧縮する。更に、把手を押し下げるとレバーの内向き突起の先端が口金の斜面に押され、外向き突起34に内蔵するばね40を圧縮して環状の溝内に後退し、斜面を超えると弾力で内向き突起は斜面背後の溝7に嵌り係止が完了して口金に蓋が接続される。外す時は全レバーの外向き突起を押せばよい。
図8(A,B,C)で、蓋11の着脱時に於ける二個のレバー31の動作を説明する。同図8(A)は、外向き突起34がばね40に押されて把手41下端の切込み48から頭を出し、内向き突起35は口金3の溝7に嵌り係止した状態で口金に蓋が接続される。図8(B)は、全外向き突起を押すと内向き突起が溝から離れて係止状態が解除され、蓋下部材12はばね30に押され環状突起6を超えて口金と蓋は分離する。図8(C)は、一方の外向き突起を押すだけでは係止状態は半分だけ解除されること示した。把手41の張出部47はレバーの胴体32と接することで胴体の不必要な変形の防止と天秤の回動支点としての役割を果たす。
蓋11の着脱に要する力はねじ式に比べて遜色のない軽さで、ワンタッチ式はねじ式の持つ締めの過不足や斜め締めの問題が皆無のために操作性は抜群に向上した。また、ねじの成形工程を要しないため製造時の加工内容の単純化しに寄与した。レバーの外向き突起34の外面は把手の外周面とほぼ同レベルに納まり、着脱動作時に意識して全レバーの外
向き突起を押し込まない限り、燃料を充填したカートリッジタンクから蓋が外れる心配のない安全性の高い構造である。
図9(A,B,C)は別態様の口金と蓋の平面図と同図(A)のh−h線とi−i線に沿う断面の矢視図である。図10(A,B)は口金の平面図と同図(A)のj−j線に沿う断面の矢視図である。図11(A,B)は蓋上部材の平面図と同図(A)のk−k線に沿う断面の矢視図である。図12(A,B,C)は蓋下部材の平面図と同図(A)のl−l線に沿う断面の矢視図と斜視図である。図13はレバーの斜視図で、図14(A,B)は回動板の平面図と側面図である。図15(A,B,C)は把手の平面図と同図(A)のm−m線に沿う断面の矢視図と底面図である。図16(A,B,C)は二組の係止材の動作三態を図17(C)のn−n線に沿う断面図で示した。
図9(A,B,C)の口金3と蓋51を接続するには、引用例1と同様に口金に蓋を押し込むとワンタッチで接続し、レバーの突起を押せばワンタッチで係止状態を解除して蓋を外すことができる。蓋には引用例1に似た形状で突起の一つに軸受を付けたレバーと回動板を連結してなる係止材を二組格納して使用する。本例から得られる効果は引用例1と同等か高い。以下、各図を基にして説明する。
図10(A,B)は、カートリッジタンク2に固定した口金3であるが、実施例1の図3(A,B)と殆ど同じ形状で役割も変わらないため同符号を使用して[0020]項の実施例1の説明を引用する。直線状の円筒4の開放した先端を蓋側のガスケット61との接触面に使用する。
図11(A,B)のように、蓋上部材52は円筒57の先端を閉じて、張出した縁55と中央に突出部を有する盲蓋54を形成して中心に小型吐出弁16を固定する。円筒の後端から外向きに張出し58を環状に形成して張出した端に丸みを付け、円筒内面は口金3の円筒8外面との嵌めあい面に使用する。盲蓋の裏側にガスケット61を挿入して固定する。口金に蓋を嵌めた時点では蓋上部材の折返し下端は口金の環状突起6の斜面手前に位置する。
図12(A,B,C)のように、蓋下部材62は円筒63の上端を絞った開口部64と下端を外に折曲げて折返し65で環状の溝を形成し係止材を格納する。円筒下端と下端の折返し各面に二個宛の孔66とと切込み67を付ける。円筒内面は蓋上部材52に設けた張出し58の外周面が円滑に摺動できる程度に成形する。弾性材のコイル状ばね70の弾力は口金3に蓋51を嵌めるとガスケット61に付勢して漏れを防止する。
図13のレバー71は、円弧形状の胴体72が弾力と可撓性を有し、一端に軸受90と大きな押面付き外向き突起74と他端に内向き突起75を備える。両突起は蓋下部材62の円筒63下端の孔66と折返し65面の切込み67に自由に出入り可能なように嵌めあわされる。外向き突起の内側から開けた穴73に弾性材のコイル状ばね80を内蔵する。
図14(A,B)のように、回動板91はレバー71の軸受90に回動自在に装着する軸芯92と片面に内当たり93と外当たり94からなる爪を形成し、外当たりの先端角度は45°としている。回動板は口金3に蓋51を取り付けた時の係止状態を決める役割を持ち、爪は連結されていない側のレバーに対する姿勢(内当たりと外当たりの接触位置)を変えると係止状態を変えることができる。
図15(A,B,C)のように、把手81は円筒82,83を同心円状に重ねて外側円筒の外周面84に滑り止めを付け、蓋下部材62下端の折返し65面の切込み67とは逆
向きで連通する切込み88を付ける。また、内側円筒の上端の両脇に切込み85を入れて弾力を付与した係止爪95を付け、蓋下部材62に嵌めた時の抜け止めとしての役目を持たす。把手の円筒内面と底面は蓋下部材の環状溝の囲撓に使用する。この状態の把手の底面86は環状溝に格納した二組の係止材の上方の動きを規制し、係止材の必要方向への円滑な動きを助ける。
各図により蓋51の組立手順を説明する。蓋上部材52下端の張出し58にばね70を乗せ蓋下部材62を嵌め込む。蓋下部材上端の折返し64内径は蓋上部材の盲蓋54の縁55外径より僅かに小さ目であるが折返し部の弾性を利用して圧入する。蓋上下部材を軸方向に摺動すると隙間に保持したばね70が伸縮する。蓋下部材の環状溝の折返し65面の切込み67にばね80付きレバー71の外向き突起74を嵌めてレバーの位置を決め、内向き突起75を孔66に嵌める。
レバー71の外向き突起74の大きな押面は内蔵するばね80で付勢された操作釦として使用する。内向き突起75を円筒63外面に押し付け、折返し65内面とレバー外面に囲まれた隙間に回動板91の内当たり93と外当たり94からなる爪を挿入し、軸芯92をレバーの軸受91に嵌めて連結したものを一組の係止材として二組使用する。係止材は同形・同寸で非対称配置する。
蓋下部材62の円筒63外面と下端に形成した環状溝の折返し65面に把手81を嵌めこむ際、把手の外側円筒83面の切込み88と蓋下部材の切込み66を一致させる。把手の内側円筒82に設けた係止爪95の上端を蓋下部材の円筒外面に形成した突起89が越えるまで圧入すると組立が完了する。
口金3に蓋51を装着する時の動作を説明する。口金に蓋を乗せると口金の円筒4に蓋上部材51の円筒57が接触し、蓋下部材62に内蔵するレバー71の内向き突起75の内側先端が口金の環状突起6の斜面に達すると止まる。把手を押し下げると口金の折返し5の上端にガスケット61が当たり蓋上下部材に内蔵するばね70を圧縮する。更に、押し下げるとレバーの内向き突起の内側先端が口金の斜面に押され、外向き突起74に内蔵するばね80を圧縮して環状の溝内に後退し、斜面を超えると弾力で内向き突起は斜面背後の溝7に嵌り係止が完了して口金に蓋が接続される。外す時はレバーの外向き突起の操作釦を押せばよい。
図16(A,B,C)で蓋51の着脱時に於ける二組の係止材の動作を説明する。図中の係止材が格納される環状溝の内面63と折返し65については二点鎖線で描いた。蓋下部材62の環状溝に格納したレバー71と回動板91からなる二組の係止材は組毎に独立して動くことができる。組同士の間は連結ではなく一組目のレバー71と二組目の回動板91とが出来るだけ接触するように配置する。その結果、双方の係止材を動かすと何の問題もなく蓋の着脱が進むが、一方の係止材を動した時は他方の係止材から該動きを止める干渉機能が働き蓋は離れない。
図16(A)は、口金3に嵌められて接続を終えた蓋51の状態に相当する。外向き突起74はばね80に押されて押し釦は下部材62の切込み67から突出する。回動板91の内当たり93と外あたり94からなる爪は、蓋下部材の折返し65内面と内向き突起外面の間に入り込み、内向き突起75の先端が口金の溝7に嵌り係止が完了すると口金と蓋が接続する。口金に嵌めていない蓋の場合も本図と同形になる。
図16(B)は、口金3と蓋51の接続を解いた状態に相当する。全外向き突起74をばね80に抗して押すと連結した回動板91は軸芯92の廻りに回転し姿勢を変える。内向き突起75と回動板に形成した内外当たり93,94の位置関係は、当初の内向き突起
に内外当たりが接触した状態から、内向き突起の外角が内外当たりの間の面に押されて、レバー71は外向き突起を基点に胴体72を変形しながら外向に回動するため、外当たりの厚みt部分が内向き突起と環状溝の折返し65に挟まれた状態に移行して、係止状態が解除され口金と蓋は離れる。
姿勢の変化は、外向き突起74から伝わる内向き突起75を外向きに回動させる力が、回動板91の回動で斜面になった内外当たり93,94の間の面を滑らせるためである。回動板の外当たり先端の曲り部は蓋下部材62の折返し65内面と内向き突起の外面で挟まれるように入り込むと係止材の動きは完了する。また、厚みtに設定した外当たりは内向き突起の突出部を内筒63面の孔66から環状溝側に係止状態の解除に必要な長さだけ引き込むためであり完全な引き込み防止ストッパーとしても働く。接触位置の移動で変化する内外当たりの間の平面の角度αは約45°になるが、数値はレバーと回動板及び環状溝の関係で決まり確定値ではない。
図16(C)は、一方の外向き突起74だけ押した時、押した側の内向き突起75の背後に押さない側の回動板91の内外あたり93,94が残るため[図16(A)参照]、押した側のレバー71は外向きの回動が規制されて内向き突起は係止状態の解除に必要な長さを動くことができない。押した側の回動板は回動はするが、押さない側の内向き突起に外向き突起を押す際に伝えられる力がなく、内向き突起の外角は内外当たりの間の平面を滑るに十分な力がなく、内あたりと接するだけの変位に止まる。その結果、押した側は押さない側から係止状態の解除を阻止する干渉を受けて口金と蓋の接続は継続される。
蓋51の着脱に要する力はねじ式に比べて遜色のない軽さで、ワンタッチ式はねじ式の持つ締めの過不足や斜め締めの問題が皆無のため操作性は抜群に向上した。加工性はねじの成形工程がないだけ改善され、構造はレバーと回動板からなる係止材を二組配置し、全係止材の押し釦操作以外は口金と蓋が分離できないようにしたので、安全性を一層高めることができた。
通常、可搬容器の出入口に使用する開閉手段は、口金に外挿する蓋式と内挿する栓式がある。容器表面からの突出量は前者に多く後者に少ないという外観上の相違があるが、使用されるのは前者が圧倒的に多い。本発明も前者に属するが、ねじを使用しないので回転に伴う問題が起きないこと、フランジと蝶番及び留金を要しないこと、小形で構造が簡単なこと、着脱が簡単で液漏れ防止が確実なこと、全係止材を動かさないと蓋が外れないので安全性が高いと言う多くの特徴を備える。本発明の口金と蓋は石油ストーブ用に限ることなく、非圧力液体容器に広く適用する事が可能である。
受け皿の軸芯に嵌めたカートリッジタンクの断面図である。(現在例) (A,B,C)は口金に蓋をした平面図と同図(A)のa−a線とb−b線 に沿う断面の矢視図である。(実施例1) (A,B)は口金の平面図と同図(A)のc−c線に沿う断面の矢視図であ る。 (A,B)は蓋上部材の平面図と同図(A)のd−d線に沿う断面の矢視図 である。 (A,B,C)は蓋下部材の平面図と同図(A)のe−e線に沿う断面の矢 視図と斜視図である。 レバーの斜視図である。 (A,B,C)は把手の平面図と同図(A)のf−f線に沿う断面の矢視図 と底面図である。 (A,B,C)は対向配置した係止材の動作三態を図2(C)のg−g線の 断面図に示した。 (A,B,C)は口金に別態様の蓋をした平面図と同図(A)のh−h線と i−i線に沿う断面の矢視図である。(実施例2) (A,B)は口金の平面図と同図(A)のj−j線に沿う断面の矢視図で ある。(実施例1) (A,B)は蓋上部材の平面図と同図(A)のk−k線に沿う断面の矢視 図である。 (A,B,C)は蓋下部材の平面図と同図(A)のl−l線に沿う断面の 矢視図と斜視図である。 レバーの斜視図である。 (A,B)は回動板の平面図と側面図である。 (A,B,C)は把手の平面図と同図(A)のm−m線に沿う断面の矢視 図と底面図である。 (A,B,C)は二組の係止材の動作三態を図9(C)のn−n線に沿う 断面図で示した。
符号の説明
2 カートリッジタンク
3 口金
4,8,17,23,42,43,57,62,63 円筒
5,18,24,25,64,65 折返し
6 環状突起
7 溝
11,51 蓋
12,52 蓋上部材
13,53 円筒先端
14,54 盲蓋
15,55 縁
16 小形吐出弁
21,61 ガスケット
22,62 蓋下部材
26,27,66 孔
28,44,68,64 外周面
30,40,70,80 ばね
31,71 レバー
32,72 胴体
33,73 穴
34,74 外向き突起
35,75 内向き突起
41,81 把手
45,85 内周面
46,86 底面
47 張出部
48,67,88 切込み
89 突起
90 軸受
91 回動板
92 軸芯
93 内当たり
94 外当たり
95 係止爪


Claims (10)

  1. 石油ストーブ用カートリッジタンク(2)の口金(3)と蓋(11)であって、
    前記口金(3)を形成する円筒(4)面に突起(6)を設け、
    前記蓋(11)の主部を蓋上部材(12)と蓋下部材(22)を順に重ねた複層の円筒構造とし、前記蓋上部材(12)と前記蓋下部材(22)を摺動可能に重ねる際、両部材で形成する空間に両部材に弾力を付勢する第1弾性材(30)を内蔵し、
    前記口金(3)に前記蓋(11)を固定するため前記蓋下部材(22)には第2弾性材(40)の弾力で付勢される少なくとも二個か二組の係止材を格納し、
    前記口金(3)に前記蓋(11)を押し込むと前記蓋下部材(22)が前記第1弾性材(30)を圧縮しながら移動して、前記突起(6)を超えて押し下げると前記蓋下部材(22)に格納した前記係止材が前記口金(3)と前記蓋(11)を係止し、この係止を解くと前記蓋下部材(22)を前記第1弾性材(30)の弾力が前記突起(6)を超えて押し上げて、前記口金(3)と前記蓋(11)を分離するものにおいて、
    前記蓋下部材(22)内の前記係止材が、胴体(32)と、前記胴体(32)の一端に形成された外向き突起(34)と、前記胴体(32)の他端に形成された内向きの突起(35)を有するレバー(31)であることを特徴とするワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。
  2. 石油ストーブ用カートリッジタンク(2)の口金(3)と蓋(51)であって、
    前記口金(3)を形成する円筒(4)面に突起(6)を設け、
    前記蓋(51)の主部を前記蓋上部材(52)と前記蓋下部材(62)を順に重ねた複層の円筒構造とし、前記蓋上部材(52)と前記蓋下部材(62)を摺動可能に重ねる際、両部材で形成する空間に両部材に弾力を付勢する第1弾性材(30)を内蔵し、
    前記口金(3)に前記蓋(51)を固定するため前記蓋下部材(62)には第2弾性材(40)の弾力で付勢される少なくとも二個か二組の係止材を格納し、
    前記口金(3)に前記蓋(51)を押し込むと前記蓋下部材(62)が前記第1弾性材(30)を圧縮しながら移動して、前記突起(6)を超えて押し下げると前記蓋下部材(62)に格納した係止材が前記口金(3)と前記蓋(51)を係止し、この係止を解くと前記蓋下部材(62)を前記第1弾性材(30)の弾力が前記突起(6)を超えて押し上げて、前記口金(3)と前記蓋(51)を分離するものにおいて、
    前記蓋下部材(62)内の係止材が、レバー(71)と回動板(91)の組み合わせからなり、
    前記レバー(71)は、胴体(72)と、前記胴体(72)の一端に形成された軸受(90)付き外向き突起(74)と、前記胴体(72)の他端に形成された内向き突起(75)を有し、
    前記回動板(91)は、軸芯(92)と内外当たり(93,94)を有している
    ことを特徴とするワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。
  3. 前記蓋上部材(12,52)と前記蓋下部材(22,62)の間に内蔵した前記弾性材がコイル状のばね(30)である請求項1又は2に記載のワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。
  4. 前記蓋下部材(22,62)は、円筒(23,63)と、折返し(25,65)と、これら円筒と折返しの間に位置する環状溝からなり、
    前記折返し(25,65)は、第1孔(27,67)を有し、この第1孔(27,67)と前記レバー(31,71)の前記外向き突起(34,74)が係合することにより、上下方向の動きが規制され、
    前記円筒(23,63)は、第2孔(26,66)を有し、この第2孔(26,66)と前記レバー(31,71)の前記内向き突起(35,75)が係合することにより、上下方向の動きが規制され、
    前記外向き突起(34,74)に伝わる動きが円弧形状の前記胴体(32,72)を経て前記内向き突起(35,75)に伝えられる請求項1ないし3の何れかに記載のワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。
  5. 前記蓋下部材(22,62)内の前記外向き突起(34,74)を押し、前記円筒(23,63)面の前記第2孔(26,66)から突出する前記内向き突起(35,75)の先端部を、前記円筒(23,63)と前記折返し(25,65)で囲む環状溝に引き込むと、係止が解除されて前記口金(3)と前記蓋(11,51)が分離する請求項4に記載のワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。
  6. 前記蓋下部材(62)内に二組の係止材があり、
    各組の前記回動板(91)の前記内外当たり(93,94)を備える爪と、隣接する他組の前記レバー(71)の前記内向き突起(75)の接触が絶えぬよう保持されて、各組の係止材の動きが他組の係止材に伝えられることにより、
    前記外向き突起(74)の一つを押すと前記各回動板(91)の姿勢が変わり、押さない側の係止材が押した側の係止材の動きに干渉して、前記円筒(63)面の第2孔(66)から突出する全内向き突起(75)先端部の前記円筒(63)と前記折返し(65)で囲む環状溝への引き込みを防止して係止状態を保持する請求項2ないし5の何れかに記載のワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。
  7. 前記口金(3)に前記蓋(11,51)を嵌め込んだとき、前記口金(3)と前記蓋(11,51)が係止状態にあるか否かを問わず前記口金(3)周りに前記蓋(11,51)が自由回転可能である請求項1ないし6の何れかに記載のワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。
  8. 前記蓋下部材(22,62)の外周面(28,68)に把手(41,81)を嵌め、前記蓋下部材(22,62)の前記環状溝を前記把手(41,81)の円筒(43,83)内面と底面(46,86)で囲繞し、前記折返し(25,65)の孔(27,67)と前記把手(41,81)の切込み(48,88)を一致させて前記レバー(31,71)の前記外向き突起(34,74)を保持し、前記蓋下部材(22,62)内の係止材の脱落を防止する請求項ないし7の何れかに記載のワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。
  9. 前記蓋下部材(22)に嵌める前記把手(41)が、前記蓋下部材(22)の前記折返し(25)を挟む張出部(47)を備え、前記張出部(47)に前記レバー(31)の前記胴体(32)を当接し、前記外向き突起(34)の動きを前記内向き突起(35)に伝える回動支点とした請求項8に記載のワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。
  10. 前記蓋下部材(22,62)内の前記レバー(31,71)の前記外向き突起(34,74)に、前記蓋下部材(22,62)に嵌めた前記把手(41,81)が円周方向に空転せぬように廻り止めを兼ねさせた請求項8又は9に記載のワンタッチで着脱する石油ストーブ用口金と蓋。


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