JP4193326B2 - 車載電子機器制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願の特許請求の範囲に記載された発明は、車両に搭載されたオーディオ機器あるいはナビゲーション機器等の電子機器に対して車両の使用状況に応じた動作制御を行う車載電子機器制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両には、その使用にあたって本質的に必要とされる各種の機能を電動式で果たす電装品、例えば、閉状態をとるドアの施錠・解錠を行う電動ドア用錠機構,ウインドウの開閉を行う電動ウインドウ装置,ドアミラー等の向き調節を行う電動ミラー装置等に加え、その車室内に配されて運転者を含む車両の乗員の使用に供される各種の電子機器が搭載される。これら車室内に搭載される電子機器として、例えば、オーディオ機器,テレビジョン受像機,ナビゲーション機器,電話機等々が挙げられる。
【0003】
車両に搭載されたオーディオ機器,ナビゲーション機器等の電子機器、即ち、車載電子機器は、それらの動作制御を行うべく車両に備えられた、例えば、マイクロコンピュータによって構成される制御ユニットによる制御のもとにおかれ、車両が使用されるときには、乗員によるスイッチ操作等に応じて直ちに正常動作状態に移行できる動作待機状態、もしくは、動作待機状態からスイッチ操作等に応じて移行した正常動作状態におかれる。そして、車載電子機器の動作待機状態は、従来においては、通常、運転者が運転席に着席した後にキースイッチ部にキーを差し込んで行うキー操作に応じてとられる。
【0004】
車両に備えられるキースイッチ部にはアクセサリーポジションと称される位置が設けられており、キースイッチ部に差し込まれたキーがキー操作によってアクセサリーポジションにおかれるとき、車両に装備された電装品及び各種の電子機器に、アクセサリーラインと称される電圧供給ラインを通じて、動作電圧の供給が行われるようにされる。そして、制御ユニットによるアクセサリーラインを通じて供給される動作電圧についての立上りの検出が行われ、制御ユニットにより、アクセサリーラインを通じて供給される動作電圧についての立上が検出されると、それに応じて、車両に装備された電子機器が、動作停止状態(スリープ状態)から動作待機状態に移行せしめられる。
【0005】
また、従来にあっては、例えば、特開平10−248179号にも記載されている如くに、車載電子機器、例えば、液晶画像表示部を備えたテレビジョン受像機を、車両に搭載されたエンジンを始動させるためのセルフ・スターティング・モータの回転中もしくは回転終了後に、作動開始状態をとらせるようになすことが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如くに、車載電子機器が、アクセサリーラインを通じて供給される動作電圧についての立上りに応じて動作待機状態をとるものとされる場合、あるいは、セルフ・スターティング・モータの回転中もしくは回転終了後に作動開始状態をとるものとされる場合には、通常、車両の使用状態が、例えば、ドアの錠機構を解錠状態とするための操作によって開始された後、運転者が、運転席に着座し、車両の走行を始めるべくキーをキースイッチ部に差し込んでキー操作を行ったとき、始めて車載電子機器が動作待機状態あるいは作動開始状態におかれることになる。
【0007】
そして、車載電子機器にあっては、一般に、動作停止状態から動作待機状態に移行するに際して、その開始後適正な動作待機状態をとるまでに所定の移行時間が必要とされ、あるいは、作動開始状態がとられた後、正常動作を行うまでに所定の立上り時間が必要とされる。特に、ナビゲーション機器の如くに、ディスク形式のメモリ媒体の駆動動作を伴う車載電子機器にあっては、動作停止状態から適正な動作待機状態となるまでに要される移行時間、あるいは、作動開始状態が取られた後正常動作を行うまでに要される立上り時間は、比較的長いものとされる。
【0008】
それゆえ、車載電子機器が、アクセサリーラインを通じて供給される動作電圧についての立上りに応じて動作待機状態をとるものとされる場合、あるいは、セルフ・スターティング・モータの回転中もしくは回転終了後に作動開始状態をとるものとされる場合にあっては、車両の使用状態が、例えば、ドアの錠機構を解錠状態とするための操作によって開始された後、車室内に乗り込んだ乗員が、直ぐ様、車載電子機器に正常動作状態をとらせることはできず、車載電子機器に正常動作状態をとらせるには、運転席に着座した運転者が車両の走行を始めるべくキーをキースイッチ部に差し込んでキー操作を行った後、上述の移行時間あるいは立上り時間に相当する所定の時間の経過を待たなければならない。このことは、種々の車載電子機器について、その使用上の不便さを来しており、特に、当該車載電子機器がナビゲーション機器等であるときには、不便さの度合いが大である。
【0009】
斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に記載された発明は、車両に搭載されたオーディオ機器,ナビゲーション機器等の電子機器を、車両の使用状態が開始された後、車室内に乗り込んだ乗員が、直ぐ様、正常動作状態をとらせることが可能なものとなすことができる車載電子機器制御装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項3までのいずれかに記載された発明に係る車載電子機器制御装置は、動作電圧を得ることができるもとで動作停止状態,直ちに正常動作状態に移行することができる動作待機状態及び正常動作状態を選択的にとる電子機器が搭載された車両に設けられて、当該車両の使用開始状態を検出する使用開始検出部と電子機器に対する制御信号を発生する動作制御部とを内蔵した制御ユニットを備え、使用開始検出部が、制御ユニットが待機状態から起動されて制御動作状態に移行する際に生じる起動電圧変動を検出することによって、車両の使用開始状態を検出するものとされ、使用開始検出部により車両の使用開始状態が検出されたとき、動作制御部が電子機器に動作待機状態をとらせるための制御信号を発生するものとされて、構成される。
【0011】
特に、本願の特許請求の範囲における請求項2または請求項3に記載された発明に係る車載電子機器制御装置は、車両におけるドア用錠機構に解錠状態をとらせるための錠制御信号を受信する錠制御信号受信部、または、車両におけるドア用錠機構に解錠状態をとらせるべくなされる車両におけるドアのノブに対する操作を検出するドアノブ操作検出部が車両に設けられたもとで、錠制御信号受信部による錠制御信号の受信が検出されるとき、または、ドアノブ操作検出部によりドアのノブに対する操作が検出されるとき、制御ユニットが待機状態から起動されて制御動作状態に移行して起動電圧変動を生じるものとされて、構成される。
【0012】
上述の如くに構成される本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項3までのいずれかに記載された発明に係る車載電子機器制御装置にあっては、電子機器が搭載された車両に設けられた使用開始検出部と動作制御部とを内蔵する制御ユニットが備えられ、使用開始検出部による車両の使用開始状態の検出がなされると、動作制御部が車両に搭載された電子機器に、直ちに正常動作状態に移行することができる動作待機状態をとらせるための制御信号を発生する。それにより、車両に搭載された電子機器が、特定の場合を除き、直ちに正常動作状態に移行することができる動作待機状態をとるものとされる。その際、使用開始検出部は、制御ユニットが待機状態から起動されて制御動作状態に移行する際に生じる起動電圧変動を検出することによって、車両の使用開始状態を検出する。また、使用開始検出部によって検出される起動電圧変動は、例えば、車両におけるドア用錠機構に解錠状態をとらせるための錠制御信号を受信する錠制御信号受信部、または、車両におけるドア用錠機構に解錠状態をとらせるべくなされる車両におけるドアのノブに対する操作を検出するドアノブ操作検出部が車両に設けられたもとで、錠制御信号受信部による錠制御信号の受信が検出されるとき、または、ドアノブ操作検出部によりドアのノブに対する操作が検出されるとき、制御ユニットが待機状態から起動されて制御動作状態に移行することにより生じる。
【0013】
このようにして、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項3までのいずれかに記載された発明に係る車載電子機器制御装置によれば、車両が使用開始状態とされるとき、車両に搭載された電子機器が、直ちに正常動作状態に移行することができる動作待機状態をとるものとされる。それにより、車両に搭載されたオーディオ機器,ナビゲーション機器等の電子機器が、車両の使用状態が開始された後、車室内に乗り込んだ乗員が、直ぐ様、正常動作状態をとらせることが可能なものとされることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項3までのいずれかに記載された発明に係る車載電子機器制御装置の一例が適用された車載システムを示す。
【0015】
この図1に示される車載システムは、車両に電装品として搭載されたドア用錠機構11,電動ミラー12,電動ウインドウ13,電動シート14及びセルフ・スタータ15を含んでおり、さらに、車両の車室内に配された車載電子機器16を含んでいる。
【0016】
ドア用錠機構11は、車両に備えられたドアが閉状態にあるとき、そのドアについての施錠状態及び解錠状態を選択的にとる。電動ミラー12は、例えば、車両に備えられたドアから外部に突出するように設けられ、その向きが可変とされる。電動ウインドウ13は、車両における車体構成部あるいは車両に備えられたドアに設けられ、開閉可能とされる。電動シート14は、車両の車室内に配され、位置調節,高さ調節,シートバッック角度調節等の各種の調節が可能とされる。セルフ・スタータ15は、車両に搭載されたエンジンに付随して備えられ、例えば、モータ(セルフ・スターティング・モータ)によって構成されて、エンジンを始動させる。
【0017】
また、車載電子機器16は、オーディオ機器,テレビジョン受像機,ナビゲーション機器,電話機等々とされ、車両の乗員による操作に応じて作動せしめられる。図2は、車載電子機器16が、ナビゲーション機器とされて、車両の車室内に配された状態の一例を示し、この例では、ナビゲーション機器である車載電子機器16が、車室前方部に設けられたコンソール部分17の上部に配されている。そして、車載電子機器16は、付随する操作部の操作により、車載電子機器16に一時的な動作停止状態をとらせるべく機能せしめられるポーズ制御部を内蔵している。
【0018】
ドア用錠機構11に関連して、ドア用錠機構11を閉状態にあるドアについての施錠状態をとらせるべく駆動するドア施錠駆動部20と、ドア用錠機構11を閉状態にあるドアについての解錠状態をとらせるべく駆動するドア解錠駆動部21とが設けられている。また、電動ミラー12に関連して、電動ミラー12をその向きを調節すべく駆動する電動ミラー駆動部22が設けられ,電動ウインドウ13に関連して、電動ウインドウ13をその開閉を行うべく駆動する電動ウインドウ駆動部23が設けられ、そして、電動シート14に関連して、電動シート14をその位置,高さ,シートバッック角度等々を調節すべく駆動する電動シート駆動部24が設けられている。
【0019】
さらに、セルフ・スタータ15に関連して、セルフ・スタータ15を車両に搭載されたエンジンを始動させるべく駆動するセルフ・スタータ駆動部25が設けられている。
【0020】
ドア施錠駆動部20及びドア解錠駆動部21の夫々には、車両に搭載された二次電池である車載バッテリー26からの電圧VBが供給される。車載バッテリー26からの電圧VBは、キー・スイッチ部27にも供給される。キー・スイッチ部27は、キーが差し込まれたもとでキー操作が行われるものとされる。
【0021】
図3に示される如く、キー・スイッチ部27においては、キー28についてのLOCK位置, ACC位置(アクセサリー位置) ,ON位置,START位置が設けられている。キ−28は、LOCK位置においてキー・スイッチ部27に対する差込み及びキー・スイッチ部27からの引抜きが行われ、差し込まれたキー28は、回転せしめられて、ACC位置もしくはON位置におかれる。また、ON位置におかれたキー28は、さらに回転せしめられる付勢力が加えられるときSTART位置をとるが、付勢力が加えられなくなるとON位置に戻される。
【0022】
キー・スイッチ部27においてキー28がACC位置もしくはON位置におかれるとき、車載バッテリー26からの電圧VBが動作電圧VBAとしてキー・スイッチ部27から電動ミラー駆動部22,電動ウインドウ駆動部23及び電動シート駆動部24に供給される。また、キー・スイッチ部27においてキー28がSTART位置をとるとき、車載バッテリー26からの電圧VBが動作電圧VBSとしてキー・スイッチ部27からセルフ・スタータ駆動部25に供給される。
【0023】
なお、キー・スイッチ部27においてキー28がON位置におかれるときには、車載バッテリー26からの電圧VBがキー・スイッチ部27から車両に備えられたイグニッション装置等(図示されていない)に供給され、車両に搭載されたエンジンの継続運転状態がとられる。
【0024】
車載バッテリー26からの電圧VBは、車載電子機器16にも供給される。それにより、車載電子機器16は、車載バッテリー26からの電圧VBに基づく動作電圧を得ることができるもとで、動作停止状態,動作待機状態及び正常動作状態を選択的にとるものとされる。
【0025】
さらに、図1に示される車載システムにあっては、上述の如くのドア施錠駆動部20,ドア解錠駆動部21,電動ミラー駆動部22,電動ウインドウ駆動部23,電動シート駆動部24,セルフ・スタータ駆動部25及び車載電子機器16についての動作制御のための制御動作を行う状態を選択的にとる制御ユニット30が備えられている。そして、制御ユニット30には、錠制御信号受信部31,ドアノブ操作検出部32及び制御入力部33が接続されている。これらの制御ユニット30とそれに接続された錠制御信号受信部31,ドアノブ操作検出部32及び制御入力部33とを含む部分によって、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項3までのいずれかに記載された発明に係る車載電子機器制御装置の一例が構成されている。
【0026】
制御ユニット30,錠制御信号受信部31,ドアノブ操作検出部32及び制御入力部33の夫々には、車載バッテリー26からの電圧VBが供給されている。それゆえ、制御ユニット30,錠制御信号受信部31,ドアノブ操作検出部32及び制御入力部33の夫々は、車載バッテリー26からの電圧VBに基づく動作電圧を得ることができ、斯かる動作電圧のもとで動作状態をとる。
【0027】
このようなもとで、車両が使用状態になく、ドア用錠機構11が施錠状態をとるとき、車外に配された送信部35から、ドア用錠機構11に解錠状態をとらせるための錠制御信号SEが送出されて、車両の使用開始状態がとられると、送信部35から送出された錠制御信号SEが錠制御信号受信部31によって受信される。ドア用錠機構11に解錠状態をとらせるための錠制御信号SEを受信した錠制御信号受信部31は、受信された錠制御信号SEに応じた受信出力信号SSを送出して、それを制御ユニット30に供給する。
【0028】
制御ユニット30は、車両が使用状態にないときには、制御動作は行わないが特定の信号供給には応答できる待機状態にあり、錠制御信号受信部31からの受信出力信号SSが供給されると、それにより起動されて待機状態から制御動作を行うことができる制御動作状態に移行する。即ち、車両が使用開始状態におかれるとき、待機状態から起動されて制御動作状態に移行するのである。それにより、制御ユニット30において、車載バッテリー26からの電圧VBに基づいて各部に動作電圧を供給する電源ラインにおける起動による電圧変動(以下、起動電圧変動という。)が生じる。
【0029】
また、車両が使用状態になく、ドア用錠機構11が施錠状態をとるとき、送信部35が使用されず、車両のドアに設けられたノブが、ドア用錠機構11に解錠状態をとらせるべく操作されて、車両の使用開始状態がとられるときには、そのドアのノブに対する操作が、ドアノブ操作検出部32によって検出される。ドアのノブに対する操作を検出したドアノブ操作検出部32は、検出されたドアのノブに対する操作に応じた検出出力信号SDを送出して、それを制御ユニット30に供給する。
【0030】
制御ユニット30は、ドアノブ操作検出部32からの検出出力信号SDが供給されるときにも、それによって起動されて待機状態から制御動作状態に移行する。即ち、車両が使用開始状態におかれるとき、待機状態から起動されて制御動作状態に移行するのである。それにより、斯かる際にも、制御ユニット30において起動電圧変動が生じる。
【0031】
このようにして、車両の使用開始状態がとられるとき制御ユニット30において生じる起動電圧変動は、制御ユニット30に内蔵された起動電圧変動検出部36によって検出される。起動電圧変動検出部36は、制御ユニット30において生じた起動電圧変動を検出することによって、制御ユニット30の待機状態から制御動作状態への移行を検出し、それによって車両の使用開始状態を検出する。
【0032】
即ち、制御ユニット30に内蔵された起動電圧変動検出部36は、車両の使用開始状態を検出する使用開始検出部を形成しているのであり、その車両の使用開始状態の検出を、制御ユニット30における待機状態から制御動作状態への移行を検出することによって行い、さらに、その制御ユニット30における待機状態から制御動作状態への移行の検出を、制御ユニット30において生じる起動電圧変動を検出することによって行うのである。
【0033】
このようにして、錠制御信号受信部31からの受信出力信号SS、もしくは、ドアノブ操作検出部32からの検出出力信号SDが、制御ユニット30に供給され、起動電圧変動検出部36によって車両の使用開始状態が検出されると、制御動作状態とされた制御ユニット30に内蔵された動作制御部37が、ドア解錠駆動部21に対する制御信号CLRを発生する。この制御信号CLRは、制御ユニット30からドア解錠駆動部21に供給され、ドア解錠駆動部21は、制御信号CLRに応じて、車載バッテリー26からの電圧VBを動作電圧として作動し、ドア用錠機構11に解錠状態をとらせる。
【0034】
それとともに、制御ユニット30に内蔵された動作制御部37は、起動電圧変動検出部36によって車両の使用開始状態の検出されると、車載電子機器16に、直ちに正常動作状態に移行することができる動作待機状態をとらせるための制御信号CXを発生する。この制御信号CXは、制御ユニット30から車載電子機器16に供給され、車載電子機器16は、制御信号CXに応じて、動作停止状態から動作待機状態に移行する。従って、車載電子機器16は、車両の使用開始状態において動作待機状態をとるものとされることになる。動作待機状態をとった車載電子機器16は、例えば、車両の乗員による所定の操作がなされるとき、直ちに正常動作状態に移行する。
【0035】
但し、斯かる際、車載電子機器16に内蔵されたポーズ制御部38が機能せしめられているときには、車載電子機器16は、制御ユニット30からの制御信号CXが供給されても、ポーズ制御部38の機能が優先し、動作停止状態から動作待機状態に移行せずに動作停止状態を維持する。その後、ポーズ制御部38の機能が解除されると、車載電子機器16は、動作停止状態から正常動作状態に移行する。このようにされることにより、車両の使用開始状態において、車載電子機器16が不所望に動作待機状態をとるものとされることが回避される。
【0036】
その後、キー・スイッチ部27において、それに差し込まれたきキー28(図3)が、ACC位置及びON位置を経てSTART位置をとるものとされると、車載バッテリー26からの電圧VBが動作電圧VBSとしてキー・スイッチ部27からセルフ・スタータ駆動部25に供給されるとともに、キー・スイッチ部27から制御ユニット30に、キー位置情報信号SKが供給される。キー・スイッチ部27からのキー位置情報信号SKが供給された制御ユニット30にあっては、動作制御部37が、セルフ・スタータ15を作動させるための制御信号CSを発生する。この制御信号CSは、制御ユニット30からセルフ・スタータ駆動部25に供給され、セルフ・スタータ駆動部25は、制御信号CSに応じて、キー・スイッチ部27から動作電圧VBSとして供給される車載バッテリー26からの電圧VBを動作電圧として作動し、セルフ・スタータ15を作動させる。
【0037】
セルフ・スタータ15が作動し、それにより車両に搭載さたエンジンが始動されると、キー・スイッチ部27において、キー28がON位置に戻される。それに伴い、車載バッテリー26からの電圧VBが動作電圧VBAとしてキー・スイッチ部27から電動ミラー駆動部22,電動ウインドウ駆動部23及び電動シート駆動部24に供給される状態がとられる。
【0038】
このようなもとで、制御入力部33に対する所定の操作、例えば、電動ミラー12,電動ウインドウ13もしくは電動シート14を調節するための制御入力操作が行われると、制御入力部33が、その制御入力操作に応じた制御入力信号SZを発生して、それを制御ユニット30に供給する。制御入力部33からの制御入力信号SZが供給された制御ユニット30においては、動作制御部37が、制御入力信号SZに応じた制御信号CM,CWもしくはCTを発生する。この制御信号CM,CWもしくはCTは、制御ユニット30から電動ミラー駆動部22,電動ウインドウ駆動部23もしくは電動シート駆動部24に供給され、電動ミラー駆動部22,電動ウインドウ駆動部23もしくは電動シート駆動部24は、制御信号CM,CWもしくはCTに応じて、キー・スイッチ部27から動作電圧VBAとして供給される車載バッテリー26からの電圧VBを動作電圧として作動し、電動ミラー12,電動ウインドウ13もしくは電動シート14を調節する。
【0039】
さらに、車両の使用状態が終了し、車両に備えられたドアが閉状態とされたもとで、車外に配された送信部35から、ドア用錠機構11に施錠状態をとらせるための錠制御信号SEが送出されると、送信部35から送出された錠制御信号SEが錠制御信号受信部31によって受信される。ドア用錠機構11に施錠状態をとらせるための錠制御信号SEを受信した錠制御信号受信部31は、受信された錠制御信号SEに応じた受信出力信号SSを送出して、それを制御ユニット30に供給する。
【0040】
制御ユニット30は、錠制御信号受信部31からの受信出力信号SSが供給されると、待機状態から制御動作状態に移行し、制御ユニット30に内蔵された動作制御部37が、このときの受信出力信号SSに応じて、ドア施錠駆動部20に対する制御信号CLLを発生する。この制御信号CLLは、制御ユニット30からドア施錠駆動部20に供給され、ドア施錠駆動部20は、制御信号CLLに応じて、車載バッテリー26からの電圧VBを動作電圧として作動し、ドア用錠機構11に施錠状態をとらせる。
【0041】
また、車両の使用状態が終了し、車両に備えられたドアが閉状態とされたもとで、送信部35が使用されず、車両のドアに設けられたノブが、ドア用錠機構11に施錠状態をとらせるべく操作されるときには、そのドアのノブに対する操作が、ドアノブ操作検出部32によって検出される。ドアのノブに対する操作を検出したドアノブ操作検出部32は、検出されたドアのノブに対する操作に応じた検出出力信号SDを送出して、それを制御ユニット30に供給する。
【0042】
制御ユニット30は、ドアノブ操作検出部32からの斯かる検出出力信号SDが供給されるときにも、待機状態から制御動作状態に移行し、制御ユニット30に内蔵された動作制御部37が、このときの検出出力信号SDに応じて、ドア施錠駆動部20に対する制御信号CLLを発生する。この制御信号CLLは、制御ユニット30からドア施錠駆動部20に供給され、ドア施錠駆動部20は、制御信号CLLに応じて、車載バッテリー26からの電圧VBを動作電圧として作動し、ドア用錠機構11に施錠状態をとらせる。
【0043】
このようにして、送信部35からドア用錠機構11に施錠状態をとらせるための錠制御信号SEが送出されることにより、あるいは、車両のドアに設けられたノブがドア用錠機構11に施錠状態をとらせるべく操作されることにより、車両が使用状態になく、車両に設けられたドア用錠機構11が施錠状態をとる状態が得られる。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項3までのいずれかに記載された発明に係る車載電子機器制御装置にあっては、オーディオ機器,テレビジョン受像機,ナビゲーション機器,電話機等々とされる電子機器が搭載された車両に設けられた、使用開始検出部と動作制御部とを内蔵する制御ユニットが備えられ、使用開始検出部による車両の使用開始状態の検出がなされると、動作制御部が車両に搭載された電子機器に、直ちに正常動作状態に移行することができる動作待機状態をとらせるための制御信号を発生する。それにより、車両に搭載された電子機器が、特定の場合を除き、直ちに正常動作状態に移行することができる動作待機状態をとるものとされる。その際、使用開始検出部は、制御ユニットが待機状態から起動されて制御動作状態に移行する際に生じる起動電圧変動を検出することによって、車両の使用開始状態を検出する。また、使用開始検出部によって検出される起動電圧変動は、例えば、車両におけるドア用錠機構に解錠状態をとらせるための錠制御信号を受信する錠制御信号受信部、または、車両におけるドア用錠機構に解錠状態をとらせるべくなされる車両におけるドアのノブに対する操作を検出するドアノブ操作検出部が車両に設けられたもとで、錠制御信号受信部による錠制御信号の受信が検出されるとき、または、ドアノブ操作検出部によりドアのノブに対する操作が検出されるとき、制御ユニットが待機状態から起動されて制御動作状態に移行することにより生じる。
【0045】
このようにして、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項3までのいずれかに記載された発明に係る車載電子機器制御装置によれば、車両が使用開始状態とされるとき、車両に搭載された電子機器が、直ちに正常動作状態に移行することができる動作待機状態をとるものとされる。それにより、車両に搭載されたオーディオ機器,ナビゲーション機器等の電子機器が、車両の使用状態が開始された後、車室内に乗り込んだ乗員が、直ぐ様、正常動作状態をとらせることが可能なものとされることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項3までのいずれかに記載された発明に係る車載電子機器制御装置の一例が適用された車載システムを示すブロック接続図である。
【図2】 図1に示される車載システムを構成する車載電子機器が車室内に配された状態の一例を示す部分斜視図である。
【図3】 図1に示される車載システムを構成するキー・スイッチ部の説明に供される斜視図である。
【符号の説明】
11・・・ドア用錠機構, 12・・・電動ミラー, 13・・・電動ウインドウ, 14・・・電動シート, 15・・・セルフ・スタータ, 16・・・車載電子機器, 17・・・コンソール部分, 20・・・ドア施錠駆動部, 21・・・ドア解錠駆動部, 22・・・電動ミラー駆動部, 23・・・電動ウインドウ駆動部, 24・・・電動シート駆動部, 25・・・セルフ・スタータ駆動部, 26・・・車載バッテリー, 27・・・キー・スイッチ部, 30・・・制御ユニット, 31・・・錠制御信号受信部, 32・・・ドアノブ操作検出部, 33・・・制御入力部, 35・・・送信部, 36・・・起動電圧変動検出部, 37・・・動作制御部, 38・・・ポーズ制御部
Claims (3)
- 動作電圧を得ることができるもとで動作停止状態,直ちに正常動作状態に移行することができる動作待機状態及び上記正常動作状態を選択的にとる電子機器が搭載された車両に設けられて、該車両の使用開始状態を検出する使用開始検出部と上記電子機器に対する制御信号を発生する動作制御部とを内蔵した制御ユニットを備え、
上記使用開始検出部が、上記制御ユニットが待機状態から起動されて制御動作状態に移行する際に生じる起動電圧変動を検出することによって、上記車両の使用開始状態を検出するものとされ、上記使用開始検出部により上記車両の使用開始状態が検出されたとき、上記動作制御部が上記電子機器に上記動作待機状態をとらせるための制御信号を発生することを特徴とする車載電子機器制御装置。 - 上記車両におけるドア用錠機構に解錠状態をとらせるための錠制御信号を受信する錠制御信号受信部が上記車両に設けられ、上記錠制御信号受信部による上記錠制御信号の受信が検出されるとき、上記制御ユニットが上記待機状態から起動されて上記制御動作状態に移行して上記起動電圧変動を生じることを特徴とする請求項1記載の車載電子機器制御装置。
- 上記車両におけるドア用錠機構に解錠状態をとらせるべくなされる上記車両におけるドアのノブに対する操作を検出するドアノブ操作検出部が上記車両に設けられ、上記ドアノブ操作検出部により上記ドアのノブに対する操作が検出されるとき、上記制御ユニットが上記待機状態から起動されて上記制御動作状態に移行して上記起動電圧変動を生じることを特徴とする請求項1記載の車載電子機器制御装置。
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