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JP4193402B2 - 写真撮影プリント装置、写真撮影プリント装置の制御方法、写真撮影プリント装置制御プログラム、および、このプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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JP4193402B2 - 写真撮影プリント装置、写真撮影プリント装置の制御方法、写真撮影プリント装置制御プログラム、および、このプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

写真撮影プリント装置、写真撮影プリント装置の制御方法、写真撮影プリント装置制御プログラム、および、このプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばゲームセンタ等に設置され、利用者の顔や姿を写真撮影し、撮影した写真をプリントする写真撮影プリント装置、この写真撮影プリント装置の制御方法、写真撮影プリント装置制御プログラム、このプログラムを記録した記録媒体、およびプリント紙ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばプリント倶楽部(商標)の名称で知られる写真撮影プリント装置が人気を呼んでいる。この写真撮影プリント装置では、複数人で撮影することが多く、また、通常のポートレート写真とは異なり、利用者が変わったポーズをとったり、変な顔をしたりして撮影するなど、面白い写真をとることが主目的とされる。さらに、撮影した写真の画像をディスプレイに表示し、そのディスプレイ上でタッチペン等を利用して落書きしたり、予め用意された背景画像と合成したり、予め用意されたスタンプ画像と合成したりして、その結果をプリントすることもよく行われている。
【0003】
このプリントのための記録媒体としてはシール状のものがよく用いられている(以下では、プリントされた記録媒体を「写真シール」と称することがある)。そして、利用者は、写真シールを友人と交換したりして楽しんでいる。
【0004】
このような写真撮影プリント装置を利用する利用者は、他人とは違った個性的な写真シールを求めており、個性的な出力画像の得られる新しい機能をもった写真撮影プリント装置を望んでいる。しかし、写真撮影プリント装置は比較的狭いスペースに設置されることが多いため、装置の大きさは制限され、その限られた範囲の中に新しい機能を盛り込んでいく必要がある。
【0005】
従来、例えば登録実用新案公報第3047910号には、被写体となる利用者の背景に異なる種類の複数のカーテンを重ねて設け、そのカーテンをめくっていくことで背景を変化させるものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に開示されたものでは、単に背景の絵や色が変化するだけであり、プリントされる画像に与える効果としては一般的なものであり、利用者の要望を十分に満たすものではなかった。したがって、プリントされる画像に対して、より意外性をもった効果を与えることができる写真撮影プリント装置が望まれている。
【0007】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プリントされる画像に対して、より意外性をもった効果を与えることができる写真撮影プリント装置、この写真撮影プリント装置の制御方法、写真撮影プリント装置制御プログラム、このプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、被写体を写真撮影し、撮影した画像をプリントする写真撮影プリント装置であって、上記の課題を解決するために、被写体の背景となる背景面を構成する背景部材と、少なくとも上記背景面を照明し、互いに異なる種類の光を発することができる複数の照明装置と、上記背景部材により構成される背景面上に位置し、上記各照明装置に対応して上記背景面を分割し、上記各照明装置からの光がその照明装置に対応する領域以外の領域に進入するのを遮るための仕切部材とを備えることを特徴としている。
【0009】
上記の構成では、複数の照明装置によって互いに異なる種類の光(例えば、色や強度の異なる光)で背景面を照明することにより、撮影した画像において各照明装置によって照明された領域が互いに異なる背景(例えば、色や明るさの異なる背景)を形成するようになっている。このように、各領域において背景面を照明する光が異なっていることにより、撮影した画像において領域ごとに顕著に異なった背景を構成することができる。
【0010】
ここで、別個の照明装置から発せられた光により背景面を照明すると、通常、それぞれ対応する領域の境界付近において各照明装置から発せられた光が重なり合ってしまう、あるいは完全に分離してしまうことになる。各照明装置から発せられた光が重なり合ってしまうと、撮影した画像における境界付近での背景の変化があいまいになってしまい、上記の効果を低減してしまうことになる。
【0011】
そこで、上記の構成では、仕切部材を設けている。この仕切部材は、各照明装置からの光がその照明装置に対応する領域以外の領域(他の照明装置に対応する領域)に進入するのを遮る機能を有しており、これにより別個の照明装置からの光が背景面で重なり合うことを抑制することができる。したがって、境界付近での背景の変化を顕著なものとすることができるようになる。
【0012】
なお、仕切部材は、照明装置からの光がその照明装置に対応する領域以外の領域に進入するのを完全に遮ることが望ましいが、部分的に遮るようになっていても効果は得られる。
【0013】
このように、上記の構成では、領域ごとに異なる撮影環境を形成することができ、1つの画像でありながら領域ごとに全く異なる印象を与えるとともに、領域の境界での変化を顕著なものとした画像を形成することができるようになる。これにより、写真撮影プリント装置によって意外性をもった画像を形成することができるようになる。
【0014】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、上記仕切部材が、位置が可変であることが好ましい。
【0015】
上記の構成では、仕切部材の位置を変化させることによって撮影範囲内において各照明装置により照明される領域の分割割合を変更することができる。したがって、被写体に応じて(例えば、被写体が人物である場合にはその人数やポーズに応じて)領域を分割できるようになり、利用者の要望に応じた多様な画像を形成することができるようになる。
【0016】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、上記各照明装置が、上記仕切部材の位置の変更にともなって移動することが好ましい。
【0017】
上記の構成では、仕切部材の位置の変更によって領域の形状や配置が変化したときに、対応する照明装置が例えばその領域のほぼ中央を照明するように、照明装置を移動することができるようになる。これにより、仕切部材の位置を変更したときにより適した状態でその領域を照明することができるようになる。
【0018】
なお、上記各照明装置は、例えば互いに異なる色の光を発することができるようになっている。
【0019】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、上記背景部材が互いに異なる背景を形成する分割された複数の背景領域からなり、上記仕切部材が上記背景領域の境界に位置していることが好ましい。
【0020】
上記の構成では、背景面を分割して複数の背景領域とし、各背景領域が互いに異なる背景(例えば、色や模様の異なる背景)を形成するようになっている。そして、背景領域の境界に仕切部材が設けられている。このように、各背景領域において、その背景面を照明する光に加えて背景面自体も異なっていることにより、撮影した画像において背景領域ごとにより顕著に異なった背景を構成することができる。
【0021】
この場合も、背景領域の境界に仕切部材が設けられていることにより、別個の照明装置からの光が背景面で重なり合うことを抑制することができる。したがって、境界付近での画像の変化を顕著なものとすることができるようになる。
【0022】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、上記仕切部材および上記背景領域の境界が、位置が可変であることが望ましい。
【0023】
上記の構成では、仕切部材および背景領域の境界の位置を変化させることによって撮影範囲内において各照明装置により照明される背景領域の分割割合を変更することができる。したがって、被写体に応じて背景領域を分割できるようになり、利用者の要望に応じた多様な画像を形成することができるようになる。
【0024】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、上記各照明装置が、上記仕切部材および上記背景領域の境界の位置の変更にともなって移動することが好ましい。
【0025】
上記の構成では、仕切部材および背景領域の境界の位置の変更によって背景領域の形状や配置が変化したときに、対応する照明装置が例えばその背景領域のほぼ中央を照明するように、照明装置を移動することができるようになる。これにより、仕切部材および背景領域の境界の位置を変更したときにより適した状態でその領域を照明することができるようになる。
【0026】
なお、背景面の各背景領域は、例えば互いに異なる色を有しているようになっている。また、各照明装置は、例えば互いに異なる強度の光を発することができるようになっている。
【0027】
また、上記写真撮影プリント装置は、上記複数の照明装置により発する光の種類を選択するための照明選択入力を受け付けるステップと、上記照明選択入力に基づいて上記複数の照明装置により発する光の種類を設定するステップとを含む制御方法によって制御することができる。
【0028】
あるいは、上記写真撮影プリント装置は、上記複数の照明装置により発する光の種類を選択するための照明選択入力を受け付けるステップと、上記複数の背景領域の背景を選択するための背景選択入力を受け付けるステップと、上記照明選択入力および背景選択入力に基づいて、上記複数の照明装置により発する光の種類、および上記複数の背景領域の背景を設定するステップとを含む制御方法によって制御することができる。
【0029】
本発明に係る写真撮影プリント装置制御プログラムは、上記制御方法をコンピュータに実行させるものであり、また、本発明に係る記録媒体は、写真撮影プリント装置制御プログラムを記録したものである。
【0030】
本発明に係るプリント紙ユニットは、画像が印刷されるプリント紙と、上記プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記の写真撮影プリント装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、上記識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上で上記プリント紙に画像が出力されることを特徴としている。これにより、写真撮影プリント装置に適合しないプリント紙ユニットが使用されることを避けることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1から図15に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0032】
図2は、背景を変化させることができる写真撮影プリント装置50として考え得る一例の概略構成を示す図面であり、(a)は平面図、(b)は(a)の矢印Y方向に見た正面図である。この写真撮影プリント装置50における背景装置51は、コの字型のカーテンレール52の両端から中央部分に向けて互いに異なる種類のカーテン53a・53bが設置されて構成されている。そして、カーテン53aとカーテン53bとの境界がカーテンレール52に沿って移動できるようになっている。この背景装置51では、カーテン53aとカーテン53bとの境界を移動させることにより、カーテン53aによる背景と、カーテン53bによる背景との分割比率を変化させることができる。したがって、例えばカーテン53aの色とカーテン53bの色とが異なっておれば、異なる2種類の背景色の分割比を変化させることができるようになる。
【0033】
図3は、背景を変化させることができる写真撮影プリント装置60として考え得る他の例の概略構成を示す図面であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。この写真撮影プリント装置60における背景装置61は、複数のカーテンレール62a・62b・62cにそれぞれ互いに異なる種類のカーテン63a・63b・63cが設置されて構成されている。このカーテン63a・63b・63cは背景として重なり合って配置されており、最前面のカーテン63aを折り畳むと中間のカーテン63bが現れ、この中間のカーテン63bをも折り畳むと最背面のカーテン63cが現れるようになる。これにより、図2の写真撮影プリント装置50よりもさらに背景のバリエーションを増やすことができるようになる。
【0034】
しかし、これらの背景装置51・61では単に背景の色や模様を分割して変化させることができるにとどまってしまう。
【0035】
これに対して、図1の構成では、より意外性をもった画像を形成できる写真撮影が可能になる。図1は、本発明に係る写真撮影プリント装置10の概略構成を示す図面であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。以下、写真撮影プリント装置10について説明する。写真撮影プリント装置10は、背景装置11および本体12より構成されている。
【0036】
まず、本体12の構成について説明する。図4は、本体12の構成をより詳細に示したブロック図である。本体12は、写真撮影プリント装置10の各部を制御するとともに画像処理を行う制御装置1、写真撮影のための撮影ユニット2、環境設定メニューや撮影した画像を表示するとともに環境設定や画像編集のための入力を受け付ける入出力ユニット3、画像をプリントするプリントユニット4等を備えている。
【0037】
制御装置1は、写真撮影プリント装置10の各部の動作を統括的に制御するものである。この制御装置1は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置1がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
【0038】
記憶装置5は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶装置5に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、およびその他各種プログラム、撮影カメラにおける動作設定値、撮影環境の設定値、撮影した画像および編集した画像の画像データなどが挙げられる。上記の撮影カメラにおける動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。上記撮影環境の設定値としては、後述する背景の分割割合、分割された各背景を構成するカーテンの種類、分割された各背景を照明する光の種類等が含まれる。
【0039】
課金処理部6は、利用者から徴収する課金に関する処理を行うブロックである。課金処理部6による課金状況に応じて、制御装置1が該当利用者に対する写真撮影プリント装置10の動作を制御する。
【0040】
プリントユニット4は、IDタグリーダ/ライタ4a(識別情報読み取り手段)およびプリンタ4bを有しているとともに、このプリントユニット4に対して、プリントすべき画像の出力媒体となるプリント紙4cおよびIDタグ4d(識別媒体)が1組となってセットされるようになっている。
【0041】
プリンタ4bは、出力すべき画像データが制御装置1から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙4cにプリントするものである。このプリンタ4bとしては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙4cおよびIDタグ4dに加えて、昇華型用インクフィルムが1組となってセットされることになる。なお、プリント紙4cとしては、剥離紙をはがすことによりシールとして貼り付けられるシール状のものがよく用いられるが、シール状ではない通常の用紙であってもよい。
【0042】
IDタグリーダ/ライタ4aは、IDタグ4dに記録されている各種識別情報を読み出して制御装置1に出力する。IDタグ4dは、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
【0043】
制御装置1は、IDタグリーダ/ライタ4aで読み取った識別情報に基づいて、装着されたプリント紙4cおよびインクフィルムが、当該写真撮影プリント装置10において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ4bを動作可能とする。すなわち、写真撮影プリント装置10において指定されているプリント紙4cおよびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
【0044】
また、IDタグ4dに記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙4cを使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握することが可能となる。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ4dに記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ4dに記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ4dを無効にすることが可能となる。
【0045】
IDタグ4dとしては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ4aとしては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
【0046】
なお、上記の例では、IDタグを利用して利用可能なプリント紙であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
【0047】
撮影ユニット2には、撮影カメラ2a、表示モニタ2b、および操作ボタン13が設けられている。
【0048】
撮影カメラ2aは、例えばレンズ群、絞り、CCD(Charge Coupled Device)撮像素子などを備えたデジタルカメラによって構成される。この撮影カメラ2aは、全身撮影とアップ撮影との両方に対応できるように、例えば使用するレンズ群および絞りを切り替えられるような構成となっていてもよい。
【0049】
表示モニタ2bは、撮影処理における各種操作内容の表示や、撮影時の撮影画面表示などに用いられるモニタである。この表示モニタ2bは、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイや、小型のCRT(Cathode Ray Tube)などによって構成される。
【0050】
操作ボタン2cは、後述する撮影環境の設定、その他、表示モニタ2bに表示される操作内容に応じて設定等を行う際に用いたりするボタンである。操作ボタン2cには、撮影を指示するためのシャッタボタンも含まれている。
【0051】
入出力ユニット3は、編集表示パネル3aおよびタッチペン3bを備えた構成となっている。
【0052】
編集表示パネル3aは、撮影した画像に「落書き」するなどの編集処理(落書き処理)を行うためのものであり、この落書き処理時に編集対象の画像の表示や各種編集ツールの選択表示などを行うものである。この編集表示パネル3aは、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRTなどによって構成されるとともに、その表面にタッチパネルが設けられている。
【0053】
タッチペン3bは、編集表示パネル3aにおけるタッチパネルを利用して、落書きなどの画像描画や、表示されている各種編集ツール、操作ボタンなどの選択を行うためのペンである。
【0054】
なお、制御装置1は、カーテン制御部1aおよび照明制御部1bを含んでいる。カーテン制御部1aは、背景装置11に設けられたカーテン移動装置21を制御することにより撮影環境を設定するためのものである。また、照明制御部1bは、被写体照明装置22および背景照明装置23(照明装置)を制御することにより撮影環境を設定するためのものである。
【0055】
カーテン移動装置21は、背景装置11に設けられており、後述する背景装置11のカーテン等を移動することにより背景を変化させるためのものである。
【0056】
被写体照明装置22は、本体12に設けられており、撮影時に主に被写体を照明するフラッシュとして機能するとともに、通常時の照明として機能するものである。背景照明装置23a・23bは、背景装置11に設けられており、後述する背景装置11のカーテンを照明することにより背景の状態を変化させるためのものである。
【0057】
図1に戻って、背景装置11に関して説明する。背景装置11は、写真撮影プリント装置10による撮影の際に、被写体位置Sに位置する被写体の背景を構成するための装置である。そのため、背景装置11には、撮影カメラ2aによる撮影範囲Cにおける被写体位置Sの撮影ユニット2からみた後方を覆うように配置されたカーテン31a・31b、およびこのカーテン31a・31bを支持するためのカーテンレール32a・32bが設けられている。このように、カーテン31a・31b(背景部材)は被写体の背景となる背景面を構成している。なお、ここでは背景部材としてのカーテン31a・31bをカーテンレール32a・32bによって支持する構成について説明しているが、他の構成(例えばスクリーン)によって背景部材を実現してもよい。
【0058】
ここで、撮影範囲C内の背景は、カーテン31a・31bによって2つ領域(第1および第2領域A・B)に分割されており、それぞれ異なった背景を形成できるようになっている。なお、ここでは分割数が2の場合について説明するが、これに限らず分割数が3以上であってもよい。また、ここでは横方向に分割されている場合について説明するが、縦や斜め方向に分割されていてもよい。
【0059】
第1および第2領域A・Bにそれぞれ別個のカーテン31a・31bを設置できるように、カーテンレール32a・32bも別個に設けられている。第1および第2領域A・Bは、撮影カメラ2aに対してほぼ線対称になるように配置されている(なお、後述するように領域の分割位置が変更された場合は、対称性が崩れることもある)。
【0060】
このカーテンレール32a・32bは、それぞれ背面部32a1・32b1、側面部32a2・32b2、仕切部32a3・32b3からなっている。第1および第2領域A・Bは線対称の関係にあるので、ここでは第1領域Aに関してのみ説明する。背面部32a1は、カーテン31aを撮影カメラ2aと対向するように配置するための部分であり、撮影カメラ2aの中心線に対してほぼ直交する方向に延在している。側面部32a2は、撮影範囲Cの外側を覆うようにカーテン31aを配置するために、背面部32a1から本体12側に折れ曲がって延在している。仕切部32a3は、第1および第2領域A・Bの境界部分において背面部32a1から本体12側に折れ曲がって延在している。なお、仕切部32a3は、被写体位置Sに侵入しない程度の長さを有している。
【0061】
このようにカーテンレール32a・32bを配置しておくことにより、カーテン31a・31bによってそれぞれ第1および第2領域A・Bを囲い込むような状態にすることができる。これにより、後述するように第1および第2領域A・Bそれぞれに対応して設けられた背景照明装置23a・23bからの光がそれぞれの領域外に漏れることを抑制することができる。
【0062】
また、カーテンレール32a・32bは背面部32a1・32b1がその長手方向(矢印X方向)に伸縮できるようになっており、この伸縮にともなって仕切部32a3・32b3がX方向に移動できるようになっている。これにより、背景における第1および第2領域A・Bの分割割合が変更できるようになっている。なお、写真撮影プリント装置10は、第1および第2領域A・Bの分割割合が変更できる方が望ましいが、変更できなくてもよい。
【0063】
この背面部32a1・32b1の伸縮動作は、制御装置1の制御のもとで自動的に行われてもよく、利用者によって手動で行われてもよい。手動の場合は、カーテン制御部1aやカーテン移動装置21は不要となる。自動の場合、カーテン制御部1aにより制御されるカーテン移動装置21がカーテンレール32a・32bに取り付けられることになる。
【0064】
図5は、カーテン移動装置21の具体的構成を示す図であり、(a)は正面図(本体12側からみた図)、(b)は側面図である。カーテン移動装置21は、カーテンレール32a・32bの伸縮部分に設けられたラック21a、このラック21aに歯合するピニオン21b、このピニオン21bを回転駆動するためのモータ21cを備えている。このモータ21cは伸縮動作によって移動しない部材に固定されており、このモータ21cを回転させることにより背面部32a1・32b1を伸縮させて仕切部32a3・32b3を移動させることができる。
【0065】
カーテン31a・31bは同一のものであってもよいが、互いに種類の異なるものであってもよい。種類の異なっている場合には、第1および第2領域A・Bにおいてカーテン31a・31bにより互いに異なる背景を形成することができる。
【0066】
なお、カーテン31a・31bは、それぞれ複数種類のカーテンの集合であってもよい。つまり、複数種類のカーテンが多重に配置されていてもよい。この場合、同一領域においても複数種類のカーテンの中から好みの背景を形成するカーテンを選択することができる。この多重に配置されたカーテンの選択も、制御装置1の制御のもとに自動で行われてもよく、利用者によって手動で行われてもよい。
【0067】
カーテンの種類としては、例えば互いに色が異なっているもの、互いに模様が異なっているもの、互いに反射率が異なっているものなどが考えられる。
【0068】
図1に戻って、さらに背景装置11に関して説明する。背景装置11は、背景照明装置23を備えている。背景照明装置23は、第1および第2領域A・Bのカーテン31a・31bをそれぞれ別個に照明するものである。背景照明装置23としては、第1および第2領域A・Bそれぞれの中央上方からカーテン31a・31bを照明する主照明装置23a1・23b1、それぞれの側面部32a2・32b2側上方からカーテン31a・31bを照明する側面側副照明装置23a2・23b2、それぞれの仕切部32a3・32b3側上方からカーテン31a・31bを照明する仕切部側副照明装置23a3・23b3が設けられている。なお、これらの数や配置は上記に限るものではなく、例えば主照明装置23a1・23b1のみを設けてもよく、また、それぞれが下方から照明するものであってもよい。以下では、第1領域側に対応して設けられている主照明装置23a1、側面側副照明装置23a2、仕切部側副照明装置23a3を第1背景照明装置23a、第2領域側に対応して設けられている主照明装置23b1、側面側副照明装置23b2、仕切部側副照明装置23b3を第2背景照明装置23bとそれぞれ総称する。
【0069】
第1および第2背景照明装置23a・23bは、それぞれ少なくともカーテン31a・31bを照明し、互いに異なる種類の光を発することができるものである。ここで、「少なくともカーテン31a・31bを照明する」とは、例えば被写体をも照明してもよいことを意味する。また、光の種類には、例えば光の色や、光の強度等を含む。光の色は、第1および第2背景照明装置23a・23bにカラーフィルタを設けることによって変化させることができる。これにより、第1および第2領域A・Bそれぞれのカーテン31a・31bに対して互いに異なる照明効果を与えることができるようになる。
【0070】
なお、主照明装置23a1・23b1、および仕切部側副照明装置23a3・23b3は、仕切部32a3・32b3の移動にともなって移動する。これにより、第1および第2領域A・Bの分割割合が変更されたときでも、主照明装置23a1・23b1は常に第1および第2領域A・Bの中央から、仕切部側副照明装置23a3・23b3は常に仕切部32a3・32b3から照明するようになり、仕切部32a3・32b3が中央に位置しているときと同じような状態での照明が可能になる。
【0071】
ただし、図6に示すように、照明装置が固定されていてもよい。図6は、照明装置が固定されている場合の照明装置と第1および第2領域A・Bとの関係を示す概念図であり、(a)は第1領域A:第2領域B=1:1に分割されている場合を示す図面、(b)は第1領域A:第2領域B=1:3に分割されている場合を示す図面である。この図では、照明装置としての上方照明装置40a1〜40a4、および下方照明装置40b1〜40b4が設けられている場合を示している。
【0072】
図6(a)の場合は第1領域Aに対応する照明装置が上方照明装置40a1・40a2、および下方照明装置40b1・40b2であり、第2領域Bに対応する照明装置が上方照明装置40a3・40a4、および下方照明装置40b3・40b4であるのに対し、図6(b)の場合は第1領域Aに対応する照明装置が上方照明装置40a1〜40a3、および下方照明装置40b1〜40b3であり、第2領域Bに対応する照明装置が上方照明装置40a4、および下方照明装置40b4である。このように、分割割合によって領域と照明装置との対応関係が変化することになってもよい。
【0073】
このような背景装置11を用いて撮影を行ったときに得られる画像について説明する。
図7は、被写体として1人の利用者を撮影したときの画像を説明するための図面である。ここでは、第1領域Aの背景が相対的に反射率の高い色(例えば白色)でありその背景を照明する光の強度が相対的に大きく、第2領域Bの背景が相対的に反射率の低い色(例えば黒色)でありその背景を照明する光の強度が相対的に小さい場合を示している。また、利用者が第1および第2領域A・Bの境界位置に立っている場合を示している。
【0074】
このとき、第1領域Aでは背景によって反射した光が逆光となるため、第1領域A内の被写体の輪郭をぼやけた状態にすることができる。一方、第2領域Bでは背景による反射光が発生しにくい条件になっているため、輪郭が強調された状態になる。このように、1つの画像でありながら第1および第2領域A・Bで全く異なる印象を与える画像を形成することができる。
【0075】
ここで、背景装置11では、カーテンレール32a・32bの仕切部32a3・32b3の下に位置するカーテン31a・31bによって第1および第2領域A・Bが分割されている(図1参照)。このように、第1および第2領域A・Bを分割しているカーテン31a・31bの部分、つまりカーテンレール32a・32bの仕切部32a3・32b3の下に位置するカーテン31a・31bの部分は仕切部材を構成している。
【0076】
この仕切部材によって、第1領域Aに対応する第1背景照明装置23aからの光が第2領域Bへ漏れることを抑制することができる。同様に、第2領域Bに対応する第2背景照明装置23bからの光が第1領域Aへ漏れることを抑制することもできる。これにより、第1および第2領域A・Bの境界において、それぞれの領域を照明している光が重なり合うことを抑制することができる。したがって、境界において領域ごとに顕著に異なった背景を有する意外性をもった画像を構成することができるようになる。
【0077】
なお、仕切部材は、第1および第2背景照明装置23a・23bからの光がそれぞれに対応する第1および第2領域A・B以外の領域に進入するのを完全に遮ることが望ましいが、部分的に遮るようになっていても効果は得られる。
【0078】
ここでは第1領域Aの背景を照明する光と、第2領域Bの背景を照明する光とが、互いに強度が異なる場合について説明したが、これに限らず、色が異なる場合であってもよい。例えば、利用者の衣服の色が青色である場合に、第1領域Aの背景を赤色として色のコントラストを強調するとともに、第2領域Bの背景を青色として色のコントラストを低減するようにもでき、第1領域では利用者の輪郭が強調され、第2領域では利用者の輪郭が曖昧になるような画像を構成することもできる。この場合も、単に背景面を構成するカーテンの色を異ならせるだけの場合(例えば図2または図3の場合)より、それぞれのカーテンの色を際だたせるような色の光を用いて背景を照明することで、コントラストの差異をより強調することができる。
【0079】
また、図8は、被写体として3人の利用者を撮影したときの画像を説明するための図面である。このように、利用者がそれぞれの領域に分かれて立つようにする場合には、人数に応じて分割割合を変化させることができる。
【0080】
以上のように、写真撮影プリント装置10は、被写体を写真撮影し、撮影した画像をプリントするものであって、次のような特徴を有している。すなわち、写真撮影プリント装置10は、被写体の背景となる背景面を構成する背景部材(カーテン31a・31b)と、少なくとも上記背景面を照明し、互いに異なる種類の光を発することができる複数の照明装置(第1および第2背景照明装置23a・23b)と、上記背景部材により構成される背景面上に位置し、上記各照明装置に対応して上記背景面を分割し、上記各照明装置からの光がその照明装置に対応する領域以外の領域に進入するのを遮るための仕切部材(カーテンレール32a・32bの仕切部32a3・32b3の下に位置するカーテン31a・31bの部分)を備えている。なお、仕切部材は背景面に接していることを要しない。
【0081】
この写真撮影プリント装置10では、複数の照明装置によって互いに異なる種類の光(例えば、色や強度の異なる光)で背景面を照明することにより、撮影した画像において各照明装置によって照明された領域が互いに異なる背景(例えば、色や明るさの異なる背景)を形成するようになっている。このように、各領域において背景面を照明する光が異なっていることにより、撮影した画像において領域ごとに顕著に異なった背景を構成することができる。
【0082】
また、写真撮影プリント装置10は、仕切部材を設けている。この仕切部材は、各照明装置からの光がその照明装置に対応する領域以外の領域に進入するのを遮る機能を有しており、これにより別個の照明装置からの光が背景面で重なり合うことを抑制することができる。したがって、境界付近での背景の変化を顕著なものとすることができるようになる。
【0083】
このように、写真撮影プリント装置10では、領域ごとに異なる撮影環境を形成することができ、1つの画像でありながら領域ごとに全く異なる印象を与えるとともに、領域の境界での変化を顕著なものとした画像を形成することができるようになる。これにより、意外性をもった画像を形成することができるようになる。
【0084】
なお、上記の写真撮影プリント装置10は、さらに、背景部材が互いに異なる背景を形成する分割された複数の背景領域からなり、仕切部材が背景領域の境界に位置していることを特徴としている。ここでは、この複数の背景領域は、それぞれ第1および第2領域A・Bに対応しており、それぞれカーテン31a・31bによって構成される。
【0085】
このように、写真撮影プリント装置10では、背景面を照明する光に加えて、背景部材における各背景領域が互いに異なる背景(例えば、色や模様の異なる背景)を形成するようになっていることにより、撮影した画像において背景領域ごとにより顕著に異なった背景を構成することができる。
【0086】
この場合も、背景領域の境界に仕切部材が設けられていることにより、別個の照明装置からの光が背景面で重なり合うことを抑制することができる。したがって、境界付近での画像の変化を顕著なものとすることができるようになる。
【0087】
なお、上記では背景部材が互いに異なる背景を形成する分割された複数の背景領域からなる場合、つまり、カーテン31a・31bによっても第1および第2領域A・Bが分割されている場合について説明したが、カーテンを共通にしてもよい。
【0088】
図9は、カーテン31およびカーテンレール32を共通にした写真撮影プリント装置10’の概略構成を示す図面であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。なお、図1の写真撮影プリント装置10と同等の機能を有する部材に関しては、同一符号を付記し、その説明を省略する。
【0089】
この写真撮影プリント装置10’では、仕切部材41によって第1および第2領域A・Bが分割されており、第1および第2領域A・Bにそれぞれ対応して第1および第2背景照明装置23a・23bが設けられている。この場合、カーテン31が共通であることから、第1および第2背景照明装置23a・23bそれぞれからの光によって背景を異なったものにすることになる。例えば、第1および第2背景照明装置23a・23bから互いに異なる色や強度の光でカーテン31を照明することで、第1および第2領域A・Bでの背景の色や明るさを異なったものにすることができる。この場合、カーテン31の色は、照明される光の色を反映しやすい色、例えば白色であることが好ましい。
【0090】
このように、照明効果によって背景を異ならせることによっても、単に背景面を構成するカーテンの色を異ならせるだけの場合(例えば図2または図3の場合)より、背景の差異が顕著になり、より意外性をもった画像を形成することができるようになる。
【0091】
次に、図4および図10から図13に基づいて、写真撮影プリント装置10における処理の流れについて説明する。図10は全体的な処理の流れを示すフローチャート、図11は図10における撮影処理の流れを示すフローチャート、図12は図11におけるカーテン環境設定処理の流れを示すフローチャート、図13は図11における照明環境設定処理の流れを示すフローチャートである。
【0092】
利用者によってコインが投入されると(S1)、課金処理部6によって課金が確認される。適正な金額が投入されていると、撮影処理S2が行われ、撮影した画像に対して利用者により入出力ユニット3を用いて落書き処理S3が行われ、落書き処理S3された画像が印刷処理S4されてプリント紙4cにプリントされて利用者に提供される。ここでは撮影処理S2についてさらに詳細に説明する。
【0093】
図11に示すように、撮影処理S2では、表示モニタ2bに環境設定選択画面を表示し(S11)、カーテン環境を設定するか否か、および照明環境を設定するか否か、を順次利用者に選択させる。利用者がカーテン環境を設定することを選択すると(S12)、カーテン環境設定処理S13を行う。また、利用者が照明環境を設定することを選択すると(S14)、照明環境設定処理S15を行う。なお、カーテン環境や照明環境を設定しないことを利用者が選択した場合には、デフォルトの設定を用いる。このようにして決定された環境を被写体照明装置22や背景装置11によって再現して撮影ユニット2により撮影を行う(S16)。
【0094】
図12に示すように、カーテン環境設定処理S13では、左右分割指定画面を表示し(S21)、利用者が分割指定することを選択した場合には(S22)、分割比率設定画面を表示し(S23)、分割比率が入力されると(S24)、指定された割合に応じて仕切部材の位置を決定する(S25)。続いて、カーテンの色設定画面を表意し(S26)、カーテン色の設定を行う。このとき、左右分割指定されているか否かにより場合分けする(S27)。左右分割指定されている場合は、左側カーテンの色設定画面を表示し(S28)、左側カーテンの色が入力されると(S29)、続いて右側カーテンの色設定画面を表示し(S30)、右側カーテンの色が入力されると(S31)、実際の背景を設定されたカーテンにする(S32)。一方、左右分割指定されていない場合、利用者がカーテンの色指定をするときは(S33)、全体の色設定画面を表示し(S34)、全体の色が入力されると(S35)、実際の背景を設定されたカーテンにする(S32)。なお、利用者がカーテンの色指定をしないときは(S33)、デフォルトで設定されているカーテンを用いる。
【0095】
なお、ここでいう「左」が第1領域Aに相当し、「右」が第2領域Bに相当している。
【0096】
図13に示すように、照明環境設定処理S15では、左右分割指定画面を表示し(S41)、利用者が分割指定することを選択した場合には(S42)、分割比率設定画面を表示し(S43)、分割比率が入力されると(S44)、指定された割合に応じて仕切部材の位置を決定する(S45)。なお、カーテン環境設定処理S13において仕切部材の位置がすでに決定されている場合はS43からS45は省略される。続いて、照明の設定画面を表意し(S46)、照明の設定(色や強度)を行う。このとき、左右分割指定されているか否かにより場合分けする(S47)。左右分割指定されている場合は、左側照明の設定画面を表示し(S48)、左側照明の設定が入力されると(S49)、続いて右側照明の設定画面を表示し(S50)、右側カーテンの色が入力されると(S51)、設定された照明を実際に実現する(S52)。一方、左右分割指定されていない場合、利用者が照明の指定をするときは(S53)、全体の照明設定画面を表示し(S54)、全体の照明が入力されると(S55)、設定された照明を実際に実現する(S52)。なお、利用者が照明の指定をしないときは(S53)、デフォルトで設定されている照明を用いる。
【0097】
カーテン環境設定処理S13および照明環境設定処理S15における画面表示の例をそれぞれ図14および図15に示す。
【0098】
このように、写真撮影プリント装置10または写真撮影プリント装置10’の制御では、複数の照明装置により発する光の種類を選択するための照明選択入力を受け付けるステップ(S49,S51)と、この照明選択入力に基づいて複数の照明装置により発する光の種類を設定するステップ(S52)とを含むことになる。
【0099】
また、写真撮影プリント装置10の制御では、さらに、複数の背景領域の背景を選択するための背景選択入力を受け付けるステップ(S29,S31)と、この背景選択入力に基づいて、複数の背景領域の背景を設定するステップ(S32)とを含むことになる。
【0100】
これらの制御は、それぞれ制御装置1(コンピュータ)の照明制御部1bおよびカーテン制御部1aで実行される。また、これらの制御方法は、上記制御プログラムとしての写真撮影プリント装置制御プログラムに基づいて制御装置1にて実行されるものである。
【0101】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る写真撮影プリント装置は、被写体の背景となる背景面を構成する背景部材と、背景面を照明し、互いに異なる種類の光を発することができる複数の照明装置と、背景部材により構成される背景面上に位置し、各照明装置に対応して背景面を分割し、各照明装置からの光がその照明装置に対応する領域以外の領域に進入するのを遮るための仕切部材とを備える構成である。
【0102】
上記の構成では、各領域において背景面を照明する光が異なっていることにより、撮影した画像において領域ごとに顕著に異なった背景を構成することができる。また、上記の構成では、仕切部材を設けている。この仕切部材は、各照明装置からの光がその照明装置に対応する領域以外の領域に進入するのを遮る機能を有しており、これにより別個の照明装置からの光が背景面で重なり合うことを抑制することができる。したがって、境界付近での背景の変化を顕著なものとすることができるようになる。
【0103】
このように、上記の構成では、領域ごとに異なる撮影環境を形成することができ、1つの画像でありながら領域ごとに全く異なる印象を与えるとともに、領域の境界での変化を顕著なものとした画像を形成することができるようになる。これにより、写真撮影プリント装置によって意外性をもった画像を形成することができるようになる。
【0104】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、仕切部材が、位置が可変であることが好ましい。
【0105】
上記の構成では、被写体に応じて領域を分割できるようになり、利用者の要望に応じた多様な画像を形成することができるようになる。
【0106】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、各照明装置が、仕切部材の位置の変更にともなって移動することが好ましい。
【0107】
上記の構成では、仕切部材の位置を変更したときにより適した状態でその領域を照明することができるようになる。
【0108】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、背景部材が互いに異なる背景を形成する分割された複数の背景領域からなり、仕切部材が背景領域の境界に位置していることが好ましい。
【0109】
上記の構成では、各背景領域において、その背景面を照明する光に加えて背景面自体も異なっていることにより、撮影した画像において背景領域ごとにより顕著に異なった背景を構成することができる。
【0110】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、仕切部材および背景領域の境界が、位置が可変であることが望ましい。
【0111】
上記の構成では、被写体に応じて背景領域を分割できるようになり、利用者の要望に応じた多様な画像を形成することができるようになる。
【0112】
本発明に係る写真撮影プリント装置は、上記の写真撮影プリント装置において、各照明装置が、仕切部材および背景領域の境界の位置の変更にともなって移動することが好ましい。
【0113】
上記の構成では、仕切部材および背景領域の境界の位置を変更したときにより適した状態でその領域を照明することができるようになる。
【0114】
また、上記写真撮影プリント装置は、複数の照明装置により発する光の種類を選択するための照明選択入力を受け付けるステップと、照明選択入力に基づいて複数の照明装置により発する光の種類を設定するステップとを含む制御方法によって制御することができる。
【0115】
あるいは、上記写真撮影プリント装置は、複数の照明装置により発する光の種類を選択するための照明選択入力を受け付けるステップと、複数の背景領域の背景を選択するための背景選択入力を受け付けるステップと、照明選択入力および背景選択入力に基づいて、複数の照明装置により発する光の種類、および複数の背景領域の背景を設定するステップとを含む制御方法によって制御することができる。
【0116】
本発明に係る写真撮影プリント装置制御プログラムは、上記制御方法をコンピュータに実行させるものであり、また、本発明に係る記録媒体は、写真撮影プリント装置制御プログラムを記録したものである。
【0117】
本発明に係るプリント紙ユニットは、画像が印刷されるプリント紙と、プリント紙に関する識別情報を記録する識別媒体とを備え、上記の写真撮影プリント装置に備えられた識別情報読み取り手段によって、識別媒体に記録されている識別情報が読み取られ、その内容が確認された上でプリント紙に画像が出力されることを特徴としている。これにより、写真撮影プリント装置に適合しないプリント紙ユニットが使用されることを避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る写真撮影プリント装置の概略構成を示す図面であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。
【図2】背景を変化させることができる写真撮影プリント装置として考え得る一例の概略構成を示す図面であり、(a)は平面図、(b)は(a)における矢印Y方向に見た正面図である。
【図3】背景を変化させることができる写真撮影プリント装置として考え得る他の例の概略構成を示す図面であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。
【図4】図1の写真撮影プリント装置における本体の構成をより詳細に示したブロック図である。
【図5】図1の写真撮影プリント装置におけるカーテン移動装置の具体的構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】照明装置が固定されている場合の照明装置と第1および第2領域との関係を示す概念図であり、(a)は第1領域:第2領域=1:1に分割されている場合を示す図面、(b)は第1領域:第2領域=1:3に分割されている場合を示す図面である。
【図7】被写体として1人の利用者を撮影したときの画像を説明するための図面である。
【図8】被写体として3人の利用者を撮影したときの画像を説明するための図面である。
【図9】本発明に係る写真撮影プリント装置の一変形例の概略構成を示す図面であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。
【図10】本発明に係る写真撮影プリント装置の全体的な処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】図10における撮影処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】図11におけるカーテン環境設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】図11における照明環境設定処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】図11におけるカーテン環境設定処理の画面表示の例を示す図面である。
【図15】図11における照明環境設定処理の画面表示の例を示す図面である。
【符号の説明】
1 制御装置
1a カーテン制御部
1b 照明制御部
2 撮影ユニット
3 入出力ユニット
4 プリントユニット
4a IDタグリーダ/ライタ(識別情報読み取り手段)
4b プリンタ
4c プリント紙
4d IDタグ(識別媒体)
5 記憶装置
6 課金処理部
10 写真撮影プリント装置
10’ 写真撮影プリント装置
11 背景装置
12 本体
21 カーテン移動装置
22 被写体照明装置
23 背景照明装置
31 カーテン
32 カーテンレール

Claims (11)

  1. 被写体を写真撮影し、撮影した画像をプリントする写真撮影プリント装置において、
    互いに異なる背景を形成する分割された複数の背景領域と、
    上記背景領域ごとに設けられた、被写体の背景となる背景面を構成する、互いに色または模様が異なる複数の背景部材と、
    上記背景領域ごとに設けられた、少なくとも上記背景面を照明し、互いに異なる種類の光を発することができる照明装置と、
    上記背景領域の境界に位置する、上記各照明装置からの光がその照明装置に対応する背景領域以外の領域に進入するのを遮るための仕切部材とを備え、
    上記背景領域ごとに、上記照明装置により発する光の色または強度を選択するための照明選択入力を受け付け、
    上記背景領域ごとに、上記複数の背景部材の色または模様のうちの1つを選択するための背景選択入力を受け付け、
    上記照明選択入力および背景選択入力に基づいて、上記背景領域ごとに、上記照明装置により発する光の色または強度、および上記選択された色または模様の背景部材を設定することを特徴とする写真撮影プリント装置。
  2. 請求項1に記載の写真撮影プリント装置において、
    上記仕切部材は、位置が可変であることを特徴とする写真撮影プリント装置。
  3. 請求項2に記載の写真撮影プリント装置において、
    上記各照明装置は、上記仕切部材の位置の変更にともなって移動することを特徴とする写真撮影プリント装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の写真撮影プリント装置において、
    上記各照明装置は、互いに異なる色の光を発することができることを特徴とする写真撮影プリント装置。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の写真撮影プリント装置において、
    上記仕切部材および上記背景領域の境界は、位置が可変であることを特徴とする写真撮影プリント装置。
  6. 請求項5に記載の写真撮影プリント装置において、
    上記各照明装置は、上記仕切部材および上記背景領域の境界の位置の変更にともなって移動することを特徴とする写真撮影プリント装置。
  7. 請求項6に記載の写真撮影プリント装置において、
    上記背景面の各背景領域は、互いに異なる色を有していることを特徴とする写真撮影プリント装置。
  8. 請求項7に記載の写真撮影プリント装置において、
    上記各照明装置は、互いに異なる強度の光を発することができることを特徴とする写真撮影プリント装置。
  9. 被写体を写真撮影し、撮影した画像をプリントする写真撮影プリント装置であって、互いに異なる背景を形成する分割された複数の背景領域と、上記背景領域ごとに設けられた、被写体の背景となる背景面を構成する、互いに色または模様が異なる複数の背景部材と、上記背景領域ごとに設けられた、少なくとも上記背景面を照明し、互いに異なる種類の光を発することができる照明装置と、上記背景領域の境界に位置する、上記各照明装置からの光がその照明装置に対応する背景領域以外の領域に進入するのを遮るための仕切部材とを備えた、写真撮影プリント装置の制御方法において、
    上記背景領域ごとに、上記照明装置により発する光の色または強度を選択するための照明選択入力を受け付けるステップと、
    上記背景領域ごとに、上記複数の背景部材の色または模様のうちの1つを選択するための背景選択入力を受け付けるステップと、
    上記照明選択入力および背景選択入力に基づいて、上記背景領域ごとに、上記照明装置により発する光の色または強度、および上記選択された色または模様の背景部材を設定するステップとを含むことを特徴とする写真撮影プリント装置の制御方法。
  10. 請求項9に記載の写真撮影プリント装置の制御方法をコンピュータに実行させる写真撮影プリント装置制御プログラム。
  11. 請求項9に記載の写真撮影プリント装置の制御方法をコンピュータに実行させる写真撮影プリント装置制御プログラムを記録した記録媒体。
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