JP4194890B2 - 半導体装置とその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置とその製造方法に関する。特に、トレンチゲート電極を利用する縦型のMOSFETに関する。
【0002】
【従来の技術】
トレンチゲート電極を利用する縦型のMOSFETは、オン抵抗が低く、耐圧特性に優れることから、パワー用電力のスイッチング素子に適している。トレンチゲート電極を利用する縦型のMOSFETは、オン抵抗が低く、耐圧特性に優れるものの、さらにその特性を向上させようとすると、オン抵抗と耐圧特性の間にトレードオフの関係が認められる。即ち、オン抵抗を減少させると耐圧特性が低下し、耐圧特性を向上させるとオン抵抗が増加する。このトレードオフの関係を打破り、オン抵抗を減少させて耐圧特性を向上させる技術が開発されており、スーパージャンクション構造として知られている。スーパージャンクション構造とトレンチゲート電極を利用する縦型のMOSFETが、特許文献1〜2に開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−266311号公報(その公報の図面の図7〜図9等)
【特許文献2】
特開2000−260984号公報(その公報の図面の図1、図4等)
【0004】
特許文献1には、図1に示すように、ドリフト領域にいわゆるスーパージャンクション構造を利用したMOSFETが示されている。図1に示す半導体装置1は、ソース領域32とボディ領域30とドリフト領域23とドレイン領域22とトレンチゲート電極36を有する。ソース領域32はn型であり、ソース電源Sに接続されて用いられる。ボディ領域30はp型であり、ソース領域32とドリフト領域23を分離している。ドリフト領域23は、ボディ領域30とドレイン領域22の間を伸びるp型コラム24と、p型コラム24に隣接してボディ領域30とドレイン領域22の間を伸びるn型コラム26を備えている。p型コラム24とn型コラム26は組合されて単位となる互層を構成し、その互層が繰返されてドリフト領域23が構成されている。ドレイン領域22はn型であり、ドレイン電極20を介してドレイン電源Dに接続されて用いられる。トレンチゲート電極36は、ソース領域32とドリフト領域23を分離するボディ領域30を貫通してドリフト領域23に達しており、p型コラム24とn型コラム26の互層の繰返し方向の方向成分を持って伸びており、絶縁層34を介して半導体領域32、30、23に対向しており、ゲート電源Gに接続されて用いられる。
【0005】
半導体装置1のトレンチゲート電極36に正電圧を印加すると、トレンチゲート電極36の側面に対向するp型ボディ領域30に反転層が形成され、その反転層がチャネルとなる。その結果、ソース領域32に供給された電子は、ボディ領域30に形成されたチャネルとn型コラム26を通過し、n型ドレイン領域22に向かって流れる。
トレンチゲート電極36を接地すると、トレンチゲート電極36の側面に対向するp型ボディ領域30に反転層が形成されない。そのため、この半導体装置1はオフとなる。また、ソース電圧とゲート電圧を0Vとし、ドレイン電圧を正電圧とする逆バイアス電圧をこの半導体装置1に印加すると、p型コラム24とn型コラム26のpn接合面から、p型コラム24とn型コラム26に空乏層が広がる。このとき、p型コラム24とn型コラム26の不純物濃度とコラム幅(繰返し方向のピッチ)が適切な範囲であると、p型コラム24とn型コラム26の全領域へ空乏層が均等に広がり、実質的に完全空乏化され、高いオフ耐圧を実現できる。
【0006】
この半導体装置1のオン抵抗は、トレンチゲート電極36の周辺に形成されるチャネルによる抵抗(チャネル抵抗)と、n型コラム26の抵抗(ドリフト抵抗)と、n型ドレイン領域22の抵抗の和となる。図1に示す縦型のMOSFETの場合、ドリフト抵抗の占める比率が大きい。そのため、半導体装置1のオン抵抗を低減するには、ドリフト抵抗を低減する方策が有効である。具体的には、n型コラム26の不純物濃度を高くすることによってn型コラム26のオン抵抗を下げる。
【0007】
n型コラム26の不純物濃度を高くするのに伴ってp型コラム24の不純物濃度を高くしないと、pn接合面からp型コラム24とn型コラム26に広がる空乏層がアンバランスとなる。その結果、ドリフト領域23を完全空乏化するために、p型コラム24のコラム幅(繰返し方向のピッチ)に比してn型コラム26のコラム幅を小さくする必要が生じる。それでは、n型コラム26の横断面積が減少してしまうことから、n型コラム26の抵抗を下げることができない。
そこで、n型コラム26の不純物濃度を高くするのに伴ってp型コラム24の不純物濃度を高くし、p型コラム24のコラム幅とn型コラム26のコラム幅の比を変えない工夫が必要とされる。
【0008】
図1に示す半導体装置1では、オン抵抗のうちドリフト抵抗を下げようとすればするほど、つまりn型コラム26の不純物濃度を高くすればするほど、p型コラム24の不純物濃度も高くしている。
【0009】
図2(a)には、図1に示す半導体装置1のトレンチゲート電極36付近を拡大した斜視図が示されている。上述したように、ドリフト抵抗を下げるためにp型コラム24の不純物濃度を高めると、トレンチゲート電極36に正電圧を印加しても、p型コラム24のうちでトレンチゲート電極36に対向する部分(図2(a)に示す破線の領域)が反転しない。この結果、トレンチゲート電極36に対向するボディ領域30に反転層が形成されても、p型コラム24の上方に位置する反転層には電流がほとんど流れない。図2(b)には、この反転層に電流が流れない様子が図示されている。図2(b)は、図1に示す半導体装置1のA−A断面における断面図である。ボディ領域30のうちでp型コラム24の上方に位置する部分には電流がほとんど流れず、n型コラム26の上方に位置するトレンチゲート電極36に対向するボディ領域30の反転層に電流が流れている(図2(b)に示す斜線)。そのため、図1に示す半導体装置1ではトレンチゲート電極36に対向するボディ領域30の反転層(チャネル)の全領域を電流経路として利用していない。
【0010】
特許文献2には、n型コラム26の不純物濃度を高めてドリフト領域23の低抵抗化を図るとともに、ボディ領域30に形成される反転層(チャネル)を有効に活用してチャネル抵抗を低抵抗化する技術が開示されている。特許文献2の技術では、図3に示すように、スーパージャンクション構造のドリフト領域23とボディ領域30の間に、n型領域40を設ける。
このn型領域40を設けると、p型コラム24の上部に位置する反転層と、n型コラム26の間に電流経路が確保され、トレンチゲート電極36に対向するボディ領域30の反転層(チャネル)のうち、図1の半導体装置では活用されなかったp型コラム24の上部に位置する反転層にも電流が流れるようになる。このために、チャネル抵抗も低抵抗化される。
図3に示す半導体装置2は、n型コラム26の不純物濃度を高めることによってドリフト抵抗の低抵抗化を図るとともに、n型領域40を設けることによってチャネル抵抗の低抵抗化にも成功しており、極めて優れた技術であるということができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図3に示す半導体装置2は、図1に示す半導体装置1に比してn型領域40を余分に必要とし、n型領域40を形成する工程を余分に必要とする。
本発明は、n型領域40を余分に形成しないで半導体装置のオン抵抗を下げる技術を創作したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用と効果】
本発明の一つの態様の半導体装置は、図1に例示した従来の半導体装置と同様に、ソース領域とボディ領域とドリフト領域とドレイン領域とトレンチゲート電極を有する。ソース領域は、第2導電型(p型又はn型)である。ボディ領域は、第1導電型(n型又はp型であって第2導電型とは逆)であって、ソース領域とドリフト領域を分離している。ドリフト領域は、ボディ領域とドレイン領域の間を伸びる第1導電型の第1部分領域(図1に例示する場合にはp型コラム)と、第1部分領域に隣接してボディ領域とドレイン領域の間を伸びる第2導電型の第2部分領域(図1に例示する場合にはn型コラム)を備え、第1部分領域と第2部分領域の組合せ(単位互層)が繰返されて構成されている。ドレイン領域は、第2導電型である。トレンチゲート電極は、ソース領域とドリフト領域を分離するボディ領域を貫通し、第1部分領域と第2部分領域の組合せ(単位互層)の繰返し方向の方向成分を持って伸びており、絶縁層を介して半導体領域に対向している。
本発明の半導体装置は、ドリフト領域の第1部分領域の不純物濃度が位置に応じて変化しており、ドリフト領域の第1部分領域(図1に例示する場合にはp型コラム)のトレンチゲート電極近傍の不純物濃度がボディ領域の不純物濃度以下であり、第1部分領域のその他の部位における不純物濃度がボディ領域の不純物濃度以上であることを特徴とする。
トレンチゲート電極近傍とは、トレンチゲート電極に対向した領域であり、チャネルができる程度の幅の領域のことである。
第1部分領域と第2部分領域は直接に接していてもよいし、絶縁層を介して隣接していてもよい。
またトレンチゲート電極は、ボディ領域を貫通してドリフト領域に達していればよく、ドリフト領域内にまでトレンチが伸びていてもよいし、伸びていなくてもよい。
またトレンチゲート電極が第1部分領域と第2部分領域の組合せの繰返し方向の方向成分を持って伸びているというのは、繰り返し方向に平行に伸びている場合に限定されない。具体的には、トレンチゲート電極と、第1部分領域又は第2部分領域が直交して交差する場合に限定されず、トレンチゲート電極と、第1部分領域又は第2部分領域が傾斜して交差している場合も含まれる。
【0015】
ドリフト領域の第1部分領域のトレンチゲート電極近傍の不純物濃度がボディ領域の不純物濃度以下であると、トレンチゲート電極に正電圧を印加した時、トレンチゲート電極に対向するボディ領域が反転するのみならず、トレンチゲート電極に対向する第1部分領域も反転する。トレンチゲート電極に対向する第1部分領域の反転層は、第1部分領域の上方に位置するトレンチゲート電極に対向するボディ領域の反転層と、第2部分領域の間を連通させる位置にある。トレンチゲート電極に対向する第1部分領域に反転層が形成されると、第1部分領域の上方に位置するトレンチゲート電極に対向するボディ領域の反転層をチャネルとして利用することが可能となる。このためにチャネル抵抗が低抵抗化される。
しかも、第1部分領域のその他の部位における不純物濃度が高いために、第2部分領域の不純物濃度を高めることができ、ドリフト抵抗も低抵抗化される。
【0016】
前記したように、図3の半導体装置でも、第1部分領域24の上方に位置するトレンチゲート電極36に対向するボディ領域30の反転層をチャネルとして利用することが可能となり、チャネル抵抗を低抵抗化することができる。しかしながら、そのためにはn層40が必要とされていた。
本発明の半導体装置では、n層40を必要としない。n層40を利用しないでチャネル抵抗を低抵抗化とする。n層40を利用しないために、製造コストを抑えることができる。
また、図3の半導体装置2では、n層40の存在によって、p型コラム(第1部分領域)24の電位がフローティングしてしまう。p型コラム24の電位が不安定であると、p型コラム24とn型コラム26のpn接合面に充分な電圧がかからず、p型コラム24とn型コラム26が空乏化されないことがおこる。この結果、耐圧特性が不安定となる。
本発明の半導体装置では、n層40を利用しないために、第1部分領域の電位がフローティングして不安定となることがなく、耐圧特性が安定する。
【0017】
本発明は、ドリフト領域の第1部分領域のトレンチゲート電極近傍の不純物濃度が、ボディ領域の不純物濃度以下であることを特徴とするものであり、必ずしも、ソース領域やドレイン領域の存在を必要としない。ボディ領域とドリフト領域とトレンチゲート電極を有する半導体装置に具現化することができる。この場合、ボディ領域を、第1導電型とする。ドリフト領域を、ボディ領域に接する第1導電型の第1部分領域とボディ領域に接するとともに第1部分領域に隣接する第2導電型の第2部分領域で構成し、第1部分領域と第2部分領域の組合せを繰返して構成する。トレンチゲート電極は、ドリフト領域に接するボディ領域を貫通し、第1部分領域と第2部分領域の組合せの繰返し方向の方向成分を持って伸びており、絶縁層を介して半導体領域に対向するように構成する。さらに、ドリフト領域の第1部分領域の不純物濃度を位置に応じて変化させるとともに、ドリフト領域の第1部分領域のトレンチゲート電極近傍の不純物濃度をボディ領域の不純物濃度以下とし、第1部分領域のその他の部位における不純物濃度をボディ領域の不純物濃度以上とする。
【0019】
本発明では、ドリフト領域の第1部分領域のトレンチゲート電極近傍の不純物濃度をボディ領域の不純物濃度以下にしたことから、半導体装置を簡単に製造する新たな製造方法をもたらした。
【0022】
ドリフト領域の第1部分領域のトレンチゲート電極近傍の不純物濃度を残部に比して低くするために、離間して存在する第2導電型の第2部分領域によって形成させる間隔に、第1導電型の第1部分領域をエピタキシャル成長させてドリフト下部領域を形成する工程と、そのドリフト下部領域の表面に、第1部分領域の不純物濃度よりも不純物濃度が低い第1導電型の半導体層を結晶成長させる工程と、その第1導電型の半導体層の第2部分領域に対応する範囲に第2導電型の不純物を注入して第2導電型に変化させる工程を実行するのが好ましい。
【0023】
この方法によると、トレンチゲート電極近傍の不純物濃度が低く、残部の不純物濃度が高い第1部分領域を有する半導体装置を比較的簡単に製造することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
[参考例1] 図4は、参考例1のトレンチゲート電極を利用する縦型のMOSFET3の斜視図を示す。図4はp型コラム24とn型コラム26の組み合わせが繰り返して構成される互層の1組のみを図示している。従来の領域等と同等の領域等については、同一の参照番号を付して説明を省略することがある。
参考例1の半導体装置3は、ソース領域32と、ボディコンタクト領域30aと、ボディ領域30と、ドリフト領域23と、ドレイン領域22と、トレンチゲート電極36と、ゲート絶縁膜34を有する。ソース領域32はn型である。ボディコンタクト領域30aはp型である。ボディ領域30はp型であり、ソース領域32とドリフト領域23を分離している。ボディコンタクト領域30aとボディ領域30は接している。ドリフト領域23は、ボディ領域30とドレイン領域22の間を伸びるp型コラム(第1部分領域)24と、p型コラム24に隣接してボディ領域30とドレイン領域22の間を伸びるn型コラム(第2部分領域)26を備え、p型コラム24とn型コラム26で構成される単位となる互層が繰返されて構成されている。ドレイン領域22はn型である。
トレンチゲート電極36は、ソース領域32とドリフト領域23を分離するボディ領域30を貫通し、p型コラム24とn型コラム26の組合せの繰返し方向の方向成分を持って伸びており、単位となる互層の繰返しを貫くように長く伸びている。トレンチゲート電極36は、ゲート絶縁膜34を介して、ソース領域32とボディ領域30とドリフト領域23の上部領域等の半導体領域に対向している。
【0025】
ドレイン領域22は、n+型シリコン基板で構成されている。ドリフト領域23は、p型コラム24とn型コラム26で構成される単位となる互層が繰返されているスーパージャンクション構造を持ち、その縦方向の厚みを任意に設定することによって所望する耐圧を実現することができる。p型コラム24の繰返し方向の幅に不純物濃度を乗じた値と、n型コラム26の繰り返し方向の幅に不純物濃度を乗じた値がほぼ等しい場合、ドリフト領域23は実質完全空乏化されオフ耐圧が向上する。p型コラム24の不純物濃度はp型ボディ領域30の不純物濃度以下に設定されており、実施例1では、p型コラム24の不純物濃度はp型ボディ領域30の不純物濃度のおよそ1/5で設定されている。。
【0026】
図5(A)は、トレンチゲート電極36に正電圧を印加することによってトレンチゲート電極36に対向するボディ領域30が反転したときの、図4のA−A断面における電流分布を示す。つまり、図5(A)は、n型コラム26の電流分布を示す。図5(B)は、図4のB−B断面における電流分布を示す。つまり、図5(B)は、p型コラム24の電流分布を示す。図6(A)と(B)は、図5(A)と(B)のトレンチゲート電極36付近の拡大図である。このときのバイアス条件は、ソース電圧(VS)=0V、ドレイン電圧(VD)=0.1V、ゲート電圧(VG)=15Vである。
図4と図5において、黒色の箇所が電流の流れている箇所を示し、黒色が濃くなるにつれて電流密度が高くなっている。但し、ゲート絶縁膜34の色は例外である。
【0027】
図5(A)と図6(A)から、n+型ドレイン領域22を流れ出た電流は、n型コラム26を通り、トレンチトレンチゲート電極36の側面に対向しているp型ボディ領域30に形成された反転層を経由して、n+型ソース領域32へ流れていることが分かる。
図5(B)と図6(B)から、n型コラム26を流れた電流は、トレンチゲート電極36の底面に対向しているp型コラム24の上部(頂部)に分岐して流れだしていることが分かる。また、p型コラム24の上方に位置するトレンチゲート電極36に対向するp型ボディ領域30にも電流が流れていることが分かる。
このことから、n型コラム26を流れた電流は、トレンチゲート電極36に対向するp型コラム24の上部(頂部)の反転層を経由することで、トレンチゲート電極36に対向するボディ領域30の反転層の全体をチャネルとして利用することが可能となっている。その結果、電流経路を広く確保することができる。
後述する比較例に示すように、p型コラム24の不純物濃度をp型ボディー領域30の不純物濃度より高くした場合、トレンチゲート電極36の底面に対向しているp型コラム24の上部に電流が流れず、p型コラム24の上方に位置するトレンチゲート電極36の側面に対向しているp型ボディ領域30には電流が流れない。
p型コラム24とn型コラム26の長手方向と、トレンチゲート電極36の長手方向が非平行であって交差する(この例は直交する)構造の場合、p型コラム24の不純物濃度がp型ボディ領域30の不純物濃度以下に設定されていると、トレンチゲート電極36の底面に隣接しているp型コラムの上部(頂部)と、p型コラムの上方に位置するトレンチゲート電極36の側面に対向するp型ボディ領域にもチャネルが形成され、電流が流れることがわかる。その結果、チャネル抵抗が低抵抗化される。
参考例1の規格化オン抵抗(Specific On resistance:Ron)は、0.157Ω・mm2であった。
【0028】
[参考例2] 図7は、p型コラム24とp型ボディ領域30の不純物濃度が同じ濃度である場合の参考例である(構造は図4と同一である)。
図7(A)は、図4のB−B断面における電流分布を示す。つまり、図7(A)は、p型コラム24の電流分布を示す。図7(B)は、図7(A)のトレンチゲート電極36付近の拡大図である。このときのバイアス条件は、ソース電圧(VS)=0V、ドレイン電圧(VD)=0.1V、ゲート電圧(VG)=15Vである。
図7(B)から、n型コラム26を流れた電流は、トレンチゲート電極36の底面に対向しているp型コラム24の上部(頂部)に分岐して流れだしていることが分かる。また、p型コラム24の上方に位置しているトレンチゲート電極36の側面に対向しているp型ボディ領域30にも電流が流れていることがわかる。しかしながら、参考例1に比べると、図の黒色は薄いことが分かる。このことから、p型コラム24の不純物濃度が薄いほど、反転層(チャネル)の広い範囲を電流経路に利用しやすいが、p型ボディ領域30の不純物濃度以下であれば、p型コラム24に反転層が形成され、p型コラム24の上方に位置している反転層を電流経路に利用できることがわかる。p型コラム24の不純物濃度をp型ボディ領域30の不純物濃度以下に設定することが重要であるといえる。参考例2の規格化オン抵抗(Specific On resistance:Ron)を求めると、0.195Ω・mm2であった。
【0029】
[比較例] 図8は、p型コラム24の不純物濃度がp型ボディ領域30の不純物濃度より高い場合である(構造は図4と同一である)。
図8(A)は、図4のB−B断面における電流分布を示す。つまり、図8(A)は、p型コラム24の電流分布を示す。図8(B)は、図8(A)のトレンチゲート電極36付近の拡大図である。このときのバイアス条件は、ソース電圧(VS)=0V、ドレイン電圧(VD)=0.1V、ゲート電圧(VG)=15Vである。 図8(B)から、参考例1と2とは明らかに違い、参考例1と2では形成されていたゲート電極36の底面に対向するp型コラム24の上部のチャネルの位置において、黒色の部分がないことが分かる。つまり、チャネルが形成されていない。このことから、p型コラム24の不純物濃度がp型ボディ領域30の不純物濃度よりも高い場合、トレンチゲート電極36の底面に対向するp型コラム24の上部(頂部)を経由して、トレンチゲート電極36の側面に対向したp型ボディ領域30に電流が流れていないことが分かる。そのため、電流経路を広く確保できない。
比較例の規格化オン抵抗(Specific On resistance:Ron)を求めると、0.214Ω・mm2であった。参考例1のオン抵抗と比較すると、約36%増加していることが分かる。
参考例1と2と、比較例から、ドリフト領域の第1部分領域の不純物濃度を、ボディ領域の不純物濃度以下に設定することが重要であることが分かる。
【0030】
参考例1と2に示す半導体装置のオン抵抗は、ゲート電極周辺に形成されるチャネルによる抵抗(チャネル抵抗)と、n型コラム26の抵抗(ドリフト抵抗)と、n+型ドレイン領域22の抵抗の和となる。なかでもドリフト抵抗の占める比率が大きい。ドリフト抵抗は、n型コラム26の不純物濃度の他に、n型コラム26の深さ(p型ボディー領域30からn+型ドレイン領域22までの長さ)で決まる。例えば、耐圧200Vを想定してドリフト領域23の深さに設定すると、オン抵抗のうちドリフト抵抗(ドリフトりょういきとしてのn型コラム26の抵抗成分)は約85%を占める。
【0031】
耐圧が低い構造では、ドリフト領域23の深さは浅くなる。この結果、オン抵抗のうちドリフト抵抗の占める割合が減少する。つまり、オン抵抗のうちチャネル抵抗がしめる割合が増大する。参考例1と2に示す態様は、チャネル抵抗を低減(チャネルの広い範囲を電流経路に利用することでチャネル抵抗を低減する)するものなので、耐圧が低い構造(スーパージャンクション構造部23の深さが浅い構造)では、オン抵抗の低減効果がより顕著になる。
【0032】
スーパージャンクション構造部を有するパワーMOSFETを製造する場合、従来の製造方法では、p型コラム領域24の結晶形成工程(一般的にはエピタキシャル成長法)とp型ボディ領域30の結晶形成工程を別工程で実施するのが一般的である。これは、それぞれの不純物濃度が別々の理由で設定されるためである。具体的には、p型コラム24の不純物濃度は、このp型コラム24を実質的に完全空乏化できる濃度から設定され、p型ボディ領域30の不純物濃度は、トレンチゲート電極36の所望する閾値電圧から設定される。
しかしながら、参考例2で示したように、p型コラム24とp型ボディ領域30の不純物濃度が同じ場合でも、オン抵抗の増加を抑制できることが分かった。そのため、p型コラム24の結晶成長工程とp型ボディ領域30の結晶成長工程を連続で実施できる。そのため、製造工程を簡単化できる。具体的には、離間して存在するn型コラム26によって形成される間隔に、p型コラム24を埋め込みエピタキシャル成長させてドリフト領域23を形成する工程と、そのエピタキシャル成長を続けてドリフト領域23の上にp型ボディ領域30を形成する工程とを連続して実施できる。そのように製造された半導体装置では、参考例2で示したように、オン抵抗の増加を抑制することができる。
【0033】
p型コラム24の結晶成長工程とp型ボディ領域30の結晶成長工程を連続に実施する製造方法は、p型コラム24のコラム幅が、1μm以下のときに特に有効である。一般的に、p型コラム24を完全空乏化するために、p型コラム24の不純物濃度とそのコラム幅を乗じた値が1×1012cm−3以下の関係であることが望ましい。上記関係を満たすとき、p型コラム24は実質的に完全空乏化される。一般的にpボディ領域30の不純物濃度は、トレンチゲート電極36の所乏する閾値電圧から、1×1016cm−3〜1×1017cm−3で設定される。そのため、p型コラム24のコラム幅が1μm(1×10−4cm)以下である場合、p型コラム24の不純物濃度を1×1016cm−3よりも高く設定することができる。したがって、p型コラム24とp型ボディ領域30の不純物濃度を同じ濃度とすることができ、p型コラム24の結晶成長工程とp型ボディ領域30の結晶成長工程を連続で実施できる。
【0034】
[実施例1] 図9は、実施例1のトレンチゲート電極を利用する縦型のMOSFET3の斜視図を示す。
実施例1の半導体装置4は、ソース領域32と、ボディ領域30と、ドリフト領域23と、ドレイン領域22と、トレンチゲート電極36と、ゲート絶縁膜34を有する。ソース領域32はn型である。ボディコンタクト領域30aはp型である。ボディ領域30はp型であり、ソース領域32とドリフト領域23を分離している。ボディコンタクト領域30aはp型ボディ領域30と接している。ドリフト領域23は、ボディ領域30とドレイン領域22の間を伸びるp型コラム(第1部分領域)24と、p型コラム24に隣接してボディ領域30とドレイン領域22の間を伸びるn型コラム(第2部分領域)26を備え、p型コラム24とn型コラム26で構成される単位となる互層が繰返されて構成されている。p型コラム24のp型ボディ領域30側における不純物濃度は、p型ボディ領域30の不純物濃度以下となっている。図9には、その領域をp−型領域24aとして図示してある。このp−型領域24aを除いたp型コラム24の不純物濃度は、p型ボディ領域30の不純物濃度以上である。ドレイン領域22はn型である。
トレンチゲート電極36は、ソース領域32とドリフト領域23を分離するボディ領域30を貫通し、p型コラム24とn型コラム26の組合せの繰返し方向の方向成分を持って伸びており、単位となる互層の繰返しを貫くように長く伸びている。トレンチゲート電極36は、ゲート絶縁膜34を介して、ソース領域32とボディ領域30とp−型領域24aとn型コラム領域26の上部領域等の半導体領域に対向している。
【0035】
次に、実施例1の半導体装置の動作を説明する。ドレイン電極20に正電圧を印加し、n+型ソース領域32とp型ボディ領域30を接地する。この状態で、トレンチゲート電極36に正電圧を印加すると、n+型ドレイン領域22からn+型ソース領域32に電流が流れる。より具体的には、トレンチゲート電極36に正電圧を印加すると、p型ボディ領域30中の電子はトレンチゲート電極36に対向する領域に集まり、n型チャネルが形成される。また、p−型領域24a中の電子はトレンチゲート電極36の底面に対向した領域に集まり、n型チャネル領域が形成される。これにより、n+型ソース領域32から供給される電子は、p型コラム24の直上に位置するトレンチゲート電極36の側面に対向するp型ボディ領域30(p型ボディ領域30のn型チャネル)と、p−型領域24a(とくにトレンチゲート電極36の底面に対向する領域)をも経て、n型コラム26に流れ、n+型ドレイン領域22に達する。
【0036】
p−型領域24aを形成する位置は、参考例1と2のp型コラム24に形成されたn型チャネルの位置を含んで形成されているのが好ましい。トレンチゲート電極36に正電圧を印加した場合、n型チャネルが形成され易くなる。
【0037】
実施例1の特徴は、p−型領域24aをp型コラム24の上部に形成していることである。これによりp型コラム24のトレンチゲート36に隣接する部分の不純物濃度を、pボディ領域30の不純物濃度よりも低くすることができる。そのため、p−型領域24aを除いたp型コラム24の不純物濃度をpボディ領域30の不純物濃度に関係なく高く設定することできる。p型コラム24のコラム幅を狭くすることができる。よって、n型コラム26のコラム幅を狭くする必要がなく、n型コラム26のドリフト領域23全体に占める横断面積が小さくならない。n型コラム26のコラム幅を広くし、不純物濃度を高くすることができる。このことにより、n型コラム26のオン抵抗をさらに低減することができる。
【0038】
さらに、参考例2と同様に、フローティング電位状態を回避し、耐圧特性を安定させる効果を奏する。
【0039】
p−型領域24aを設けることで、チャネル抵抗を低減することができ、しかも、n型コラム26のオン抵抗まで低減することができる。
【0040】
[実施例2] 図10は、実施例2のトレンチゲート電極を利用する縦型のMOSFET4の斜視図を示す。
実施例2は、図9に示す実施例1のp−型領域24aがトレンチゲート電極36の側面と底面を囲むような構成となっている。この場合、トレンチゲート電極36の底面と側面に対向している領域がp−型領域24aで広く覆われている。特に、p型コラム24の直上に位置するトレンチゲート電極36の側面に対向する領域が、図9に示す実施例1ではp型ボディ領域30であるのに対し、実施例2では上記の領域もp−型領域24aで構成されている。そのため、トレンチゲート電極36に正電圧を印加すると、その領域をn型チャネルとして有効に活用できる。
【0041】
図10に示す実施例2の半導体装置は、n型コラム26のドリフト領域23全体に占める横断面積が小さくならずに、n型コラム26の不純物濃度を高くすることができる。実施例1と同様の効果を奏する。
さらに、後述する第3製造方法で示すように、実施例2の半導体装置は、p型コラム24とp型ボディ領域30の結晶形成工程を連続して一回で実施できる。製造が容易な半導体装置である。
【0042】
以下、本発明の半導体装置の製造方法を、図11〜22を参照して説明する。
【0043】
[第1製造方法] 実施例1に係る半導体装置の製造方法を、図11〜図17を用いて説明する。
図11に示すように、n+型ドレイン領域22の上に離間して存在するn型コラム26を準備する。具体的には、n+型ドレイン領域22の上に、n型の半導体結晶をエピタキシャル成長させ、次にRIE等のドライエッチング(異方性エッチング)によって溝を形成することによって離間して存在するn型コラム26を準備する。次に、図12に示すように、離間して存在するn型コラム26によって形成される間隔に、p型コラム24を埋め込みエピタキシャル成長させて、p型コラム24とn型コラム26が交互に繰返された構造(スーパージャンクション構造部)を形成する。スーパージャンクション構造部の形成方法としては種々の方法がある。例えば、斜めイオン注入法(例えばISPSD2000, p.77-80)、マルチエピタキシャル法(例えばIEDM98, p683-685)、埋め込みエピタキシャル法(例えばISPSD2001, p.363-366)によって形成することができる。
【0044】
次に、図13に示すように、上記のように形成されたn型コラム26の上にマスク60を形成する。具体的には、レジスト膜を塗布形成した後に、フォトリソグラフィーによりp型コラム24の表面を露出させる。次に、露出しているp型コラム24に対して所定量のn型の不純物をイオン注入し(カウンタードーピング)、p型コラム24の上部のp型不純物濃度を低下させる。次に、熱処理工程(アニール工程)を行い、イオン注入した不純物を活性化する。マスク60はエッチング除去する。その結果、図14に示すように、p型コラム24の上部に、p型コラム24よりも不純物濃度が低いp−型領域24aが形成される。なお、このp−型領域24aは、次に形成するpボディ領域30の不純物濃度よりも低くなるまでカウンタードーピングを行う。
【0045】
図15に示すように、ボディ領域を形成するのに必要な厚さになるまでp型の結晶を、p−型領域24aとn型コラム26の表面からエピタキシャル成長させp型ボディ領域30を形成する。このp型ボディ領域30の不純物濃度は所望するゲート電極の閾値電圧から一義的に設定される。以降の工程はゲート電極形成工程である。図16に示すように、p型ボディ領域30を貫通し、p−型領域24aを越えない深さまでトレンチを形成する。具体的には、p型ボディ領域30の表面にレジスト膜を塗布形成し、フォトリソグラフィーによりトレンチを形成すべき領域にp型ボディ領域30の表面を露出させる。この露出する面はp型コラム24とn型コラム26が伸びる方向に対して直交する方向に形成する。次に、露出しているp型ボディ領域30の表面をRIE等のドライエッチング(異方性エッチング)で所望する厚さまで除去する。この例では、p型ボディ領域30を貫通し、p−型領域24aを越えない深さである。これによりトレンチが形成される。次に、熱酸化法やCVD法等によってトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜34を形成する。
【0046】
次に、図17に示すように、CVD法などによって電極材料(例えばポリシリコン等)をトレンチの内部に積層しトレンチゲート電極36を形成する。次に、p型ボディ領域30の上部であって、トレンチの側面に近い側の領域にn型不純物をイオン注入する。この領域は、n+型ソース領域32となる。また、p型ボディ領域の上部のうち、n型不純物をイオン注入した領域に隣合う領域にp型不純物をイオン注入する。この領域は、p+型ボディコンタクト領域30aとなる。以上のような製造工程を経て、実施例3の態様の半導体装置を具現化することができる。
【0047】
[第2製造方法] 図18と図19は第1製造方法例とは別の、実施例1の製造方法例である。p型コラム24とn型コラム26が交互に繰返された構造(スーパージャンクション構造部)を形成するまでは、第1製造方法と同じである。次に、図18に示すように、p型コラム24とn型コラム26の上に、CVD法等によってp型コラム24の不純物濃度より低い濃度で、p−型半導体薄膜層70をエピタキシャル成長させる。次に、レジスト膜を塗布形成し、フォトリソグラフィーによってn型コラム26に対応したレジスト膜を除去する。この結果、p−型半導体薄膜層70の上にp型コラム24に対応したマスク60が形成される。次に、露出しているp−型半導体薄膜層70に対してn型不純物をイオン注入する。イオン注入は、n型コラム26に対応するp−型半導体薄膜層70の導電型がn型に変わり、さらにn型不純物濃度がn型コラム26の不純物濃度と等しくなるまで行う。
【0048】
このイオン注入の結果、図19に示すように、イオン注入されたp−型半導体薄膜層70はn型コラム26の一部とみなせる。そして、マスク60の下方でイオン注入されなかったp−型半導体薄膜層70が、p−型領域24aとなる。次に、マスク60をエッチング除去し、n型コラム26とp−型領域24aの上に、CVD法等によって、p型の結晶をエピタキシャル成長させ、p型ボディ領域30を形成する。この後のトレンチゲート電極36の製造方法は、上記第1製造方法のゲート電極形成方法と同じ工程となる。
【0049】
[第3製造方法] 次に、実施例2に係る半導体装置の製造方法を、図20〜図22を用いて説明する。
図20に示すように、離間して存在するn型コラム26によって形成される間隔に、p型コラム24を埋め込みエピタキシャル成長させ、さらにそのエピタキシャル成長を続けてn型コラム26を覆うまで結晶成長させる。これによって、スーパージャンクション構造部の上部にp型半導体結晶層が形成される。このp型半導体結晶層はp型ボディ領域30となる。p型コラム24とp型ボディ領域30の結晶形成工程を連続して一回で実施できるため、製造工程を簡単化できる。
【0050】
次に、図21に示すように、n型コラム26が露出する深さまで、p型ボディ領域30をエッチング除去し、トレンチを形成する。具体的には、p型ボディ領域30の表面にレジスト膜を塗布形成し、フォトリソグラフィーによりトレンチを形成すべき領域のp型ボディ領域30の表面を露出させる。この露出する面は、n型コラム26が伸びる方向に対して直交する方向に形成する。次に、露出しているp型コラム24をRIE等のドライエッチング(異方性エッチング)で所望する厚さまで除去する。この例では、n型コラム領域の上部に到達するまでの深さである。これによってトレンチが形成される。
【0051】
次に、トレンチの壁面を酸化し、後に形成するゲート絶縁膜34よりも厚い酸化膜50を形成する。この酸化膜50は、一般的な犠牲酸化膜を用いてもよい。トレンチの壁面をL酸化すると、酸化工程中に、酸化膜50とp型コラム24との接触近傍において、p型コラム24の不純物が酸化膜50へ偏析する(不純物の再分布現象)。その結果、トレンチに対向するp型ボディ領域30とp型コラム24には、不純物濃度が低くなったp−型領域24aが形成される。
【0052】
次に、図22に示すように、酸化膜50をエッチング除去する。次に、熱酸化法やCVD法等によってトレンチの壁面に沿ってゲート絶縁膜34を形成する。次に、CVD法などによって電極材料(例えばポリシリコン等)をトレンチの内部に積層し、トレンチゲート電極36を形成する。後のソース領域とコンタクト領域を形成する工程は第1製造方法と同じである。以上のような製造工程を経て、実施例4の半導体装置は具現化することができる。
なお、図20に続けて、第1製造方法のように、酸化膜50の製造工程を省略して直接にゲート電極形成工程を実施することができる。その場合にはp型コラム24とp型ボディー領域30の不純物濃度が等しい半導体装置を製造することができる。
【0053】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の半導体装置1の斜視図を示す。
【図2】(a)従来の半導体装置1の部分拡大斜視図を示す。(b)図1のA−A線断面図の電流経路を示す。
【図3】従来の半導体装置2の斜視図を示す。
【図4】参考例1と2と比較例の半導体装置の斜視図を示す。
【図5】p型コラム領域の不純物濃度がpボディ領域の不純物濃度よりも低い場合であり、(A)は図4のA−A線断面図のオン時の電流分布を示す。(B)は図4のB−B線断面図のオン時の電流分布を示す。
【図6】(A)は図5のA−A線断面図の部分拡大図のオン時の電流分布を示す。(B)は図5のB−B線断面図の部分拡大図のオン時の電流分布を示す。
【図7】(A)はp型コラム領域の不純物濃度がpボディ領域の不純物濃度と同じ場合であり、図4のB−B線断面図のオン時の電流分布を示す。(B)は(A)の部分拡大図である。
【図8】(A)はp型コラム領域の不純物濃度がpボディ領域の不純物濃度よりも高い場合であり、図4のB−B線断面図のオン時の電流分布を示す。(B)は(A)の部分拡大図である。
【図9】実施例1の半導体装置の斜視図を示す。
【図10】実施例2の半導体装置の斜視図を示す。
【図11】実施例1の半導体装置の第1製造方法の説明図を示す(1)。
【図12】実施例1の半導体装置の第1製造方法の説明図を示す(2)。
【図13】実施例1の半導体装置の第1製造方法の説明図を示す(3)。
【図14】実施例1の半導体装置の第1製造方法の説明図を示す(4)。
【図15】実施例1の半導体装置の第1製造方法の説明図を示す(5)。
【図16】実施例1の半導体装置の第1製造方法の説明図を示す(6)。
【図17】実施例1の半導体装置の第1製造方法の説明図を示す(7)。
【図18】実施例1の半導体装置の第2製造方法の説明図を示す(1)。
【図19】実施例1の半導体装置の第2製造方法の説明図を示す(2)。
【図20】実施例2の半導体装置の変形例の製造方法の説明図を示す(1)。
【図21】実施例2の半導体装置の変形例の製造方法の説明図を示す(2)。
【図22】実施例2の半導体装置の変形例の製造方法の説明図を示す(3)。
【符号の説明】
20:ドレイン電極
21:半導体部
22:n+型ドレイン領域
23:ドリフト領域
24:p型コラム領域(第1部分領域の一例)
24a:p−型領域
26:n型コラム領域(第2部分領域の一例)
30:p型ボディ領域
32:n+型ソース領域
34:ゲート絶縁膜
36:トレンチゲート電極
50:酸化膜
60:マスク
70:p−型半導体薄膜層
Claims (3)
- ソース領域とボディ領域とドリフト領域とドレイン領域とトレンチゲート電極を有する半導体装置であり、
ソース領域は、第2導電型であり、
ボディ領域は、第1導電型であり、ソース領域とドリフト領域を分離しており、
ドリフト領域は、ボディ領域とドレイン領域の間を伸びる第1導電型の第1部分領域と、第1部分領域に隣接してボディ領域とドレイン領域の間を伸びる第2導電型の第2部分領域を備え、第1部分領域と第2部分領域の組合せが繰返されて構成されており、
ドレイン領域は、第2導電型であり、
トレンチゲート電極は、ソース領域とドリフト領域を分離するボディ領域を貫通し、第1部分領域と第2部分領域の組合せの繰返し方向の方向成分を持って伸びており、絶縁層を介して半導体領域に対向しており、
ドリフト領域の第1部分領域の不純物濃度は位置に応じて変化しており、ドリフト領域の第1部分領域のトレンチゲート電極近傍の不純物濃度がボディ領域の不純物濃度以下であり、第1部分領域のその他の部位における不純物濃度がボディ領域の不純物濃度以上である半導体装置。 - ボディ領域とドリフト領域とトレンチゲート電極を有する半導体装置であり、
ボディ領域は、第1導電型であり、
ドリフト領域は、ボディ領域に接する第1導電型の第1部分領域と、ボディ領域に接するとともに第1部分領域に隣接する第2導電型の第2部分領域を備え、第1部分領域と第2部分領域の組合せが繰返されて構成されており、
トレンチゲート電極は、ドリフト領域に接するボディ領域を貫通し、第1部分領域と第2部分領域の組合せの繰返し方向の方向成分を持って伸びており、絶縁層を介して半導体領域に対向しており、
ドリフト領域の第1部分領域の不純物濃度は位置に応じて変化しており、ドリフト領域の第1部分領域のトレンチゲート電極近傍の不純物濃度がボディ領域の不純物濃度以下であり、第1部分領域のその他の部位における不純物濃度がボディ領域の不純物濃度以上である半導体装置。 - 請求項1又は請求項2の半導体装置を製造する方法であって、
離間して存在する第2導電型の第2部分領域によって形成させる間隔に、第1導電型の第1部分領域をエピタキシャル成長させてドリフト下部領域を形成する工程と、
そのドリフト下部領域の表面に、第1部分領域の不純物濃度よりも不純物濃度が低い第1導電型の半導体層を結晶成長させる工程と、
その第1導電型の半導体層の第2部分領域に対応する範囲に第2導電型の不純物を注入して第2導電型に変化させる工程と、
を有する半導体装置の製造方法。
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