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JP4195524B2 - 棒材供給機 - Google Patents
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JP4195524B2 - 棒材供給機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動旋盤の主軸に棒材を供給する棒材供給機に関する。
【0002】
【従来の技術】
棒材供給機は、図4に示すように、棒材1を軸方向に押す棒状のフィードロッド2と、フィードロッド2を案内するガイドパイプ3とを備える。フィードロッド2の前端には、棒材1をつかむフィンガーチャック4が回転可能に設けられ、フィードロッド2の後端には、駆動装置に連結される連結板2aが固定される。ガイドパイプ3は、断面U字状をなし、底部でフィードロッド2を案内する。主軸5の中心線9とガイドパイプ3の中心線が一致するよう棒材供給機は芯出しされる。
【0003】
フィードロッド2は、フィンガーチャック4で棒材1をつかみ、棒材1を軸方向に押して旋盤の主軸5に供給する。棒材1は、主軸5の前端に設けたコレットチャック10でチャッキング後、回転駆動され、コレットチャック10の前方に設けたバイト(図示せず)で切削加工される。棒材1は、前端付近がコレットチャック10でつかまれ、後端がフィンガーチャック4でつかまれた状態で回転する。
【0004】
一方、回転する主軸5内には、固定パイプ6が設けられる。この固定パイプ6は、主軸5と離間させた固定フレーム7に取り付けられたブッシュ8に片持ち支持される。固定パイプ6も、主軸5の中心線9と同一の中心線を有するよう配置される。棒材1の加工が進むと、フィードロッド2がガイドパイプ3を経由して固定パイプ6内に入り込む。固定パイプ6を設けることで棒材1をつかんだフィードロッド2がたわんでも、固定パイプ6の内径に当てて一定以上の垂れを防止できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ガイドパイプ3の底部の内径は、フィードロッド2を軸方向にスライドさせるべくフィードロッド2の外径よりも若干大きく設定される。このため、フィードロッド2とガイドパイプ3との間にわずかなクリアランスが発生し、フィードロッド2の前端に設けたフィンガーチャック4の中心線と主軸5の中心線とが一致しないことがある。
【0006】
また、加工が進み、フィードロッド2をガイドパイプ3でオーバハングして固定パイプ6内に入れた場合、図5に示すように、フィードロッド2と固定パイプ6との間には僅かなクリアランスが設けられるため、このクリアランス内でフィードロッド2がたわみ、フィンガーチャック4の中心線が主軸5の中心線9上に位置しないことがある。
【0007】
フィンガーチャック4の中心線と主軸5の中心線9とを一致させない状態で棒材1を回転させた場合、主軸5の中心線9すなわち棒材1の回転中心と、棒材1の重心とが偏心するため、アンバランスによる加振力がフィードロッド2に加わる。この加振力によって、主軸5の回転中にフィードロッド2が振動してしまうことがあった。フィードロッド2が一度振動してしまうと、フィードロッド2の振動を押さえることはできなかった。
【0008】
そこで、本発明は、主軸の回転中にフィードロッドが振動するのを防止できる棒材供給機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものでない。
【0010】
請求項1の発明は、フィードロッド(13)の一端に回転可能に設けられたフィンガーチャック(17)で棒材(14)をつかみ、該棒材(14)を軸方向に押して旋盤の主軸(15)に供給する棒材供給機(11)において、前記フィードロッド(13)の外周に膨らませて位置調整手段(16)を設け、該位置調整手段(16)を前記旋盤の主軸(15)内に設けた固定パイプ(20)の内面に当接させ、前記フィンガーチャック(17)の中心線と前記主軸(15)の中心線とを合わせることを特徴とする棒材供給機により、上述した課題を解決する。ここで、位置調整手段(16)には、バネ、ゴム等の弾性体を用いることができる。
【0011】
この発明によれば、フィードロッド(13)の外周に膨らませた位置調整手段(16)を固定パイプに当接させることで、固定パイプ(20)の内径とフィードロッド(13)の外径との間にクリアランスがあっても、フィンガーチャック(17)の中心線を主軸(15)の中心線に合わせることができる。また、フィンガーチャック(17)の中心線を主軸(15)の中心線に合わせることで、棒材(14)が主軸(15)の中心線(21)上に位置する。したがって、主軸(15)が回転しても棒材(14)のアンバランスによる加振力がフィードロッド(13)に加わることがなく、フィードロッド(13)の振動を防止できる。
【0012】
請求項2の発明は、ガイドパイプ(12)内を案内されるフィードロッド(13)の一端に回転可能に設けられたフィンガーチャック(17)で棒材(14)をつかみ、該棒材(14)を軸方向に押して旋盤の主軸(15)に供給する棒材供給機(11)において、
前記フィードロッド(13)の外周に膨らませて位置調整手段(16)を設け、該位置調整手段(16)を前記ガイドパイプ(12)の内面に当接させ、前記フィンガーチャック(17)の中心線と前記主軸(15)の中心線とを合わせることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、フィードロッド(13)の外周に膨らませた位置調整手段(16)をガイドパイプ(12)に当接させることで、ガイドパイプ(12)とフィードロッド(13)との間にクリアランスがあっても、フィンガーチャック(17)の中心線を主軸(15)の中心線に合わせることができる。また、フィンガーチャック(17)の中心線を主軸(15)の中心線に合わせると、棒材(14)が主軸(15)の中心線(21)上に位置する。したがって、主軸(15)が回転しても、棒材(14)のアンバランスによる加振力がフィードロッド(13)に加わることがなく、フィードロッド(13)の振動を防止できる。
【0014】
請求項3の発明は、ガイドパイプ(12)内を案内されるフィードロッド(13)の一端に回転可能に設けられたフィンガーチャック(17)で棒材(14)をつかみ、該棒材(14)を軸方向に押して旋盤の主軸(15)に供給する棒材供給機(11)において、
前記フィードロッド(13)の外周に膨らませて位置調整手段(16)を設け、該位置調整手段(16)を前記ガイドパイプ(12)及び前記旋盤の主軸(15)内に設けた固定パイプ(20)の内面に当接させ、前記フィンガーチャック(17)の中心線と前記主軸(15)の中心線とを合わせることを特徴とすることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、棒材(14)の加工当初、フィードロッド(13)がガイドパイプ(12)内にあるときも、棒材(14)の加工が進んでフィードロッド(13)が固定パイプ(20)内にあるときも、フィンガーチャック(17)の中心線を主軸(15)の中心線に合わせることができる。したがって、フィードロッド(13)の位置に係わらず、フィンガーチャック(17)の中心線を主軸(15)の中心線に合わせることができる。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明において、上記位置調整手段(16)が複数の板バネ(16c)を有することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、フィードロッド(13)の外周に設けられた複数の板バネ(16c)が、ガイドパイプ(12)または固定パイプ(20)の内径と当接し、均等にたわむことで、クリアランスがあっても、フィンガーチャック(17)の中心線を主軸(15)の中心線に合わせることができる。また、板バネ(16c)のバネ力を調整することで、位置調整手段(16)と固定パイプ(20)またはガイドパイプ(12)との間に働く摩擦力を低減させることができ、フィードロッド(13)の円滑な移動が可能になる。
【0018】
請求項5の発明は、請求項3の発明において、上記固定パイプ(20)の中心線及び上記ガイドパイプ(12)の中心線と上記主軸(15)の中心線とを合わせると共に、上記固定パイプ(20)の内径と上記ガイドパイプ(12)の内径とを一致させることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、より一層確実にフィンガーチャック(17)の中心線を主軸(14)の中心線に合わせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は、本発明の棒材供給機11の一実施形態を示したものである。図1に示すように、棒材供給機11は、ガイドパイプ12と、棒材14を旋盤の主軸15に送るフィードロッド13とを備える。
【0021】
ガイドパイプ12は、フィードロッド13または棒材14を軸方向に案内するもので断面U字状をなす。ガイドパイプ12の底部の内径は、フィードロッド13を軸方向にスライドさせるべくフィードロッド13の外径よりも僅かに大きく設定される。
【0022】
フィードロッド13は、細長く棒状に形成され、棒材14を軸方向に押して前方に位置する旋盤の主軸15に所定の加工量ずつ順次棒材14を供給する。フィードロッド13の前端には、フィードロッド13の中心線回りをベアリング等を介し回転可能にフィンガーチャック17が取り付けられる。フィンガーチャック17は、その弾性的な拡開変形によって、小径の棒材14をつかむ。フィードロッド13の後端には、連結板18が設けられる。この連結板18は、図示しない駆動機構に結合され、フィードロッド13を軸方向に移動させる。
【0023】
フィードロッド13には、長手方向に一定間隔を開けて、位置調整手段たる複数のスプリング部16が設けられる。スプリング部16は、図2及び図3に示すように、細長い円筒状のリング16aに軸方向に複数のスリット16bを入れ、スリット16bの間の薄い板部を折り曲げることによって形成される。スプリング部16は、外周に同じ弾性の板バネ16cを複数個有する。図3に示したように、スプリング部16の下部には、軸方向に延びる切れ目16dが設けられる。スプリング部16は、この切れ目16dを開いてフィードロッド13の外径よりも若干細く形成されたスプリング取付部13aに嵌め込まれる。スプリング部16をスプリング取付部13aに嵌め込むと、板バネ16cがフィードロッド13の外周から膨らむ。スプリング部16の外径はフィードロッド13の外径よりも大きく、また、ガイドパイプ12の底部の内径よりも大きく設定される。スプリング部16の材質は、バネ鋼で、対摩耗性を考慮して焼きが入れられる。なお、スプリング部16は、コイル状のバネをフィードロッド13に中央付近を膨らませて巻き付けたものでもよい。
【0024】
旋盤の主軸15は、先端にコレットチャック19を有する。このコレットチャック19で、フィードロッド13で送られた棒材14をつかむ。コレットチャック19で棒材14をつかんだ状態で主軸15を高速回転し、主軸台ごと棒材14を前方に位置するバイト(図示せず)に送り、棒材14を切削加工する。切削加工の際、棒材14は、その前端がコレットチャック19に、後端がフィンガーチャック17につかまれた状態で回転される。
【0025】
回転する主軸15内には、固定パイプ20が棒材供給機11側から延設される。この固定パイプ20は、主軸5と離間させた固定フレーム7に取付けられたブッシュ22に片持ち支持される。固定パイプ20は、主軸15の中心線と固定パイプ20の中心線が一致するよう設置される。固定パイプ20の内径は、フィードロッド13を案内すべく、ガイドパイプ12の内径と一致され、フィードロッド13の外径よりも若干大きく設定される。
【0026】
ガイドパイプ12内にフィードロッド13を挿入すると、フィードロッド13のスプリング部16がガイドパイプ12の内面に接触する。スプリング部16には、同じ弾性を有する板バネ16cが外周に複数巻き付けられているため、板バネ16cは、均等にたわみ、ガイドパイプ12の中心線と、フィードロッド13の中心線とが一致する。そして、フィードロッド13をガイドパイプ12内に挿入した状態で、主軸15の中心線21と、フィードロッド13の中心線とが一致するよう棒材供給機11の高さ、位置等を調整する芯出しが行われる。この芯出しによって、ガイドパイプ12の中心線とフィードロッド13の中心線も一致する。
【0027】
フィードロッド13の外周にスプリング部16を設け、このスプリング部16をガイドパイプ12の内面に当接させることで、フィードロッド13の外径とガイドパイプ12の内径にクリアランスがあっても、ガイドパイプ12の中心線上にフィードロッド13の中心線を常に位置させることができる。したがって、主軸15の中心線と、フィードロッド13の先端に設けたフィンガーチャック17の中心線とを常に一致させることができる。また、スプリング部16に板バネ16cを設けることで、スプリング部16とガイドパイプ12との間に働く摩擦力を調整でき、ガイドパイプ12内でのフィードロッド13の滑らかな移動が可能になる。なお、スプリング部16は、焼き入れされるため、ガイドパイプ12内を摺動させても摩耗することが少ない。
【0028】
棒材14の加工が進むと、フィードロッド13は、ガイドパイプ12にオーバハングされた状態で固定パイプ20内に入る。固定パイプ20内にフィードロッドが入ると、スプリング部16が固定パイプ20の内面と接触する。複数の板バネ16cは、リング16aの外周に同じ弾性を有するよう巻き付けられているため、固定パイプ20内で板バネ16cは略均等にたわむ。このため、固定パイプ20内でオーバハングされたフィードロッド13の先端がたわむのが防止され、固定パイプ20の内径とフィードロッド13の外径との間にクリアランスがあっても、固定パイプ20の中心線とフィードロッド13の中心線とを常に合わせることができる。固定パイプ20の中心線と主軸15の中心線とは一致するため、主軸15の中心線とフィードロッド13の先端に設けたフィンガーチャック17の中心線とは一致する。また、スプリング部16に板バネ16cを設けることで、スプリング部16と固定パイプ20との間に働く摩擦力を調整でき、固定パイプ20内でのフィードロッド13の滑らかな移動が可能になる。
【0029】
このように、棒材14の切削加工中、主軸15の中心線21と、フィンガーチャック17の中心線とを合わせると、棒材14を、主軸15の中心線21上に配置させることができる。棒材14を主軸15の中心線上に配置させると棒材14の回転中心と重心が偏心することがなく、棒材14を回転させても、棒材14のアンバランスによる加振力がフィードロッド13に働かない。したがって、切削加工中にフィードロッド13が振動してしまうことがない。なお、棒材14自体のたわみ等によって、棒材14自体にアンバランス等が生じ、フィードロッド13に加振力が加わる場合が生じた場合、スプリング部16からフィードロッド13に復元力が与えられ、フィードロッド13の振幅が小さくなる。
【0030】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、フィードロッドの外周に膨らませて位置調整手段を設け、該位置調整手段を旋盤の主軸内に設けた固定パイプの内面に当接させることで、固定パイプの内径とフィードロッドの外径との間にクリアランスがあっても、フィードロッドの先端に回転可能に設けられたフィンガーチャックの中心線を主軸の中心線に合わせることができる。したがって、主軸が回転しても棒材のアンバランスによる加振力がフィードロッドに加わることがなく、フィードロッドの振動が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の棒材供給機の一実施形態を示す平断面図。
【図2】スプリング部を示す平面図。
【図3】スプリング部を示す斜視図。
【図4】従来の棒材供給機を示す平断面図。
【図5】上記従来の固定パイプ内のフィードロッドを示す断面図。
【符号の説明】
11 棒材供給機
12 ガイドパイプ
13 フィードロッド
14 棒材
15 主軸
16 位置調整手段(スプリング部)
17 フィンガーチャック
20 固定パイプ
21 中心線

Claims (5)

  1. フィードロッドの一端に回転可能に設けられたフィンガーチャックで棒材をつかみ、該棒材を軸方向に押して旋盤の主軸に供給する棒材供給機において、
    前記フィードロッドの外周に膨らませて位置調整手段を設け、該位置調整手段を前記旋盤の主軸内に設けた固定パイプの内面に当接させ、前記フィンガーチャックの中心線と前記主軸の中心線とを合わせることを特徴とする棒材供給機。
  2. ガイドパイプ内を案内されるフィードロッドの一端に回転可能に設けられたフィンガーチャックで棒材をつかみ、該棒材を軸方向に押して旋盤の主軸に供給する棒材供給機において、
    前記フィードロッドの外周に膨らませて位置調整手段を設け、該位置調整手段を前記ガイドパイプの内面に当接させ、前記フィンガーチャックの中心線と前記主軸の中心線とを合わせることを特徴とする棒材供給機。
  3. ガイドパイプ内を案内されるフィードロッドの一端に回転可能に設けられたフィンガーチャックで棒材をつかみ、該棒材を軸方向に押して旋盤の主軸に供給する棒材供給機において、
    前記フィードロッドの外周に膨らませて位置調整手段を設け、該位置調整手段を前記ガイドパイプ及び前記旋盤の主軸内に設けた固定パイプの内面に当接させ、前記フィンガーチャックの中心線と前記主軸の中心線とを合わせることを特徴とする棒材供給機。
  4. 上記位置調整手段は、複数の板バネを有することを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の棒材供給機。
  5. 上記固定パイプの中心線及び上記ガイドパイプの中心線を上記主軸の中心線と合わせると共に、上記固定パイプの内径と上記ガイドパイプの内径とを合わせることを特徴とする請求項3記載の棒材供給機。
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