JP4195985B2 - 昇降式照明器具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、昇降装置によって器具の高さを容易に可変できる機能をもった、例えばコード吊り下げ型の昇降式照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例を図7および図8に示す。第1の従来例は、図7に示すように、昇降装置50を配線器具51とは別の場所の天井52に木ねじ53で取り付けている。54は引掛シーリングキャップ、55は電源線、56は照明器具本体である。
【0003】
第2の従来例は、昇降装置50を配線器具51の取付金具57に引っ掛ける場合である。例えば図8に示すように、配線器具51の近辺の天井52に木ねじ58で取付けた取付金具57に、昇降装置50を引掛けて取付けている。
【0004】
第3の従来例として、昇降装置を引掛シーリングキャップの引掛爪により電気的機械的に係合して接続することが開示されている(特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献】
特開2002−109948(段落0045)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
第1の従来例は、昇降装置50を取付ける木ねじ53により天井52に傷をつけてしまうという欠点がある。
【0007】
第2の従来例は、取付金具57を天井52に木ねじ58で固定する必要がある。また取付金具57を配線器具51に取付けるものでは、取付金具57がない場合は配線器具51を一度天井から外して取付金具57を設置する必要がある。
【0008】
第3の従来例は、電源線で昇降装置を吊持するため、配線器具への直付けが困難であり、照明器具の昇降の際に昇降装置が横揺れして不安定になるとともに、昇降装置の横揺れにともなって引掛シーリングキャップが配線器具から外れやすくなる可能性がある。
【0009】
したがって、この発明の目的は、昇降装置を配線器具に取付金具を付けることなく直接取付けることができ、昇降装置の横揺れを防止でき、しかも天井を傷つけない昇降式照明器具を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の昇降式照明器具は、配線器具に引っ掛ける引掛爪を上面に有し電源線を下面より引き出した引掛シーリングキャップと、前記引掛シーリングキャップを支持する支持片を有し前記支持片に対して段差をなすように前記支持片に連続した取付片を有しかつ前記支持片に前記電源線を挿通する挿通孔を有する取付具と、この取付具の前記取付片を取付けた昇降装置と、この昇降装置に取付けられて前記支持片に前記引掛シーリングキャップの下面が当接するように前記電源線を前記支持片より側方へ引出した状態で張力止めする張力止め具と、前記昇降装置の吊下索条に昇降自在に吊下られるとともに前記電源線の下端を接続した器具本体とを備えたものである。
【0011】
請求項1記載の昇降式照明器具によれば、取付具とこの取付具から引き回した電源線とこの電源線の張力止め具とにより、引掛シーリングキャップを昇降装置に固定することができるため、従来と比較して、昇降装置を既設の配線器具に取付金具を付けることなく直接取付けることができ、簡易施工になるとともに、昇降装置の横揺れを防止でき、しかも天井を傷つけない。また電源線を短縮でき、コスト低減になる。
【0012】
請求項2記載の昇降式照明器具は、請求項1において、前記昇降装置に取付けられて前記昇降装置を被覆する筒状の固定フランジと、この固定フランジに嵌合して伸縮自在に天井または前記配線器具との間の隙間を塞ぐ可動フランジとを有するものである。
【0013】
請求項2記載の昇降式照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、配線器具の高さ違いを吸収して、内部の昇降装置を常に覆い隠すことができ、外嵌を損なわない。
【0014】
請求項3記載の昇降式照明器具は、請求項2において、前記可動フランジの内周に凹凸係合部が形成され、前記固定フランジの上端に前記凹凸係合部に係合する爪を有するものである。
【0015】
請求項3記載の昇降式照明器具によれば、請求項2と同様な効果がある。
【0016】
請求項4記載の昇降式照明器具は、請求項2において、前記固定フランジと前記可動フランジとの間に前記可動フランジを前記天井または前記配線器具に押しつけるばねが介在されているものである。
【0017】
請求項4記載の昇降式照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、昇降の斜め操作においても、フランジ内のばねの反発により天井または配線器具と可動フランジの間の隙間が自然に塞がれる。
【0018】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態の図1から図5に基づいて説明する。すなわち、この昇降式照明器具は、引掛シーリングキャップ1と、取付具2と、昇降装置3と、張力止め具5と、器具本体6を有する。
【0019】
引掛シーリングキャップ1は、例えば天井19に取付けられた既設の、配線器具7に引っ掛ける引掛爪8を上面1aに有し電源線4を下面1bより引き出している。実施の形態では既存の引掛シーリングキャップ1を使用している。電源線4は電源線の一部を構成している伸縮コード28を接続具29により接続し、器具本体6に吊下している。
【0020】
取付具2は、引掛シーリングキャップ1を支持する支持片9を有し、支持片9に対して段差をなすように支持片9に連続した取付片10を有し、かつ支持片9に電源線4を挿通する挿通孔11を有する。実施の形態では略ハット形または略逆U字形の金属板を用い、その中央片を支持片9とし、両端片を取付片10としている。10aは取付具挿通孔である。
【0021】
昇降装置3は、取付具2の取付片10を例えばねじ等の連結具14により挿通孔10aを通して取付けている。昇降装置3の吊下索条13は例えばワイヤである。図3は器具本体6を上昇した状態、図4は器具本体6を下降した状態である。
【0022】
張力止め具5は、昇降装置3に取付けられて支持片9に引掛シーリングキャップ1の下面1bが当接するように電源線4を支持片9より側方へ引出した状態で張力止めする。実施の形態では、張力止め具5を昇降装置3の正面に例えばねじ15により取付け、電源線4を取付具2の挿通孔11から支持片9の下面側より昇降装置3の背面側に引出し、さらに昇降装置3の側面に引き回して張力止め具5に張力止めされている。これにより、引掛シーリングキャップ1が昇降装置3に固定される。したがって、引掛シーリングキャップ1と昇降装置3が一体のため引掛シーリングキャップ1を配線器具7に引っ掛けることにより、配線器具7に昇降装置3が直接取付けできることとなる。
【0023】
器具本体6は、昇降装置3の吊下索条13に昇降自在に吊下られるとともに電源線4の下端を接続している。実施の形態ではセード付2灯環形蛍光灯用であり、中心下面より昇降のための筒状の把手16を垂下し、把手16を通してスイッチ用の引き紐30を吊下している。
【0024】
また、実施の形態では、昇降装置3を被覆する筒状の固定フランジ17と、この固定フランジ17に嵌合して天井19との間の隙間を塞ぐ可動フランジ18とを有する。固定フランジ17と可動フランジ18との間にばね21が介在されている。詳しく説明すると、固定フランジ17の下端部を昇降装置3の下端部に取付ける取付部22を固定フランジ17の下端部に設けている。可動フランジ18は固定フランジ17に伸縮自在に外嵌し、固定フランジ17の内側にばね支持部23を延出し、固定フランジ17の内側にばね支持部23に対向するばね受け部24を設け、ばね支持部23とばね受け部24との間にばね21、例えば圧縮コイルばねを圧縮介在し、可動フランジ18を押し上げるように付勢している。このため、可動フランジ18はばね21により配線器具7に合わせて天井19との隙間を塞ぐように自然に可動し、昇降の斜め操作においても、フランジ内のばね21の反発により天井とフランジの間の隙間が自然に塞がれる。
【0025】
図5(a)はこの実施の形態の配線器具7が角型引掛シーリング、丸型引掛シーリング、丸型フル引掛シーリングの場合であり、天井19からの高さが高い例である。可動フランジ18は天井19に当接し、可動フランジ18のほぼ下端部に固定フランジ17の上端部が位置する。ここで、配線器具7の最大高さ(例えば23mm)の時に昇降装置4が外観に現れない寸法にフランジの高さを設定する。
【0026】
図5(b)は配線器具7がフル引掛ローゼットの場合であり、図5(a)よりも若干低いが可動フランジ18は引掛ローゼットの段部に当接し、可動フランジ18の中間部に固定フランジ17の上端部が位置し、ばね21は若干圧縮されている。図5(c)は埋込ローゼットの場合であり、昇降装置の天井までの高さが低い例である。可動フランジ18が配線器具7の下面に当接し、可動フランジ18の上端部に固定フランジ17の上端部が位置し、ばね21はもっとも圧縮されている。
【0027】
このように、可動フランジ18が配線器具7の種類に応じてフランジ高さを変動でき、各種の配線器具7に対して天井19などとの隙間をなくすことができ、外観性が向上する。そして引掛シーリングキャップ1と昇降装置3が一体構造のため電源線4の長さを短くすることができ、コスト低減になる。
【0028】
この発明の第2の実施の形態を図6により説明する。第1の実施の形態において、固定フランジ17に可動フランジ18が外嵌し、ばね21に代えて、可動フランジ18の内周に凹凸係合部26が形成され、可動フランジ18の上端に凹凸係合部26に係合する爪27を有するものである。凹凸係合部26は例えばローレットにより形成している。可動フランジ18を固定フランジ17に対して伸縮するときはユーザが手動により、爪27と凹凸係合部26との係合または離脱を操作する。
【0029】
図6(a)は配線器具7が図5(a)と同じであり、図6(b)は配線器具7が図5(b)と同じ、図6(c)は配線器具7が図5(c)と同じである。各場合について、可動フランジ18により配線器具7の種類に応じてフランジ高さを変動でき、各種の配線器具7に対して天井などとの隙間をなくすことができ、外観性が向上する。
【0030】
なお、この発明において、取付具2は金属板の略ハット形に限らず、例えば略Z字形でもよい。また、可動フランジ18は固定フランジ17の内側に嵌合してもよい。
【0031】
【発明の効果】
請求項1記載の昇降式照明器具によれば、取付具とこの取付具から引き回した電源線とこの電源線の張力止め具とにより、引掛シーリングキャップを昇降装置に固定することができるため、従来と比較して、昇降装置を既設の配線器具に取付金具を付けることなく直接取付けることができ、簡易施工になるとともに、昇降装置の横揺れを防止でき、しかも天井を傷つけない。また電源線を短縮でき、コスト低減になる。
【0032】
請求項2記載の昇降式照明器具によれば、請求項1と同様な効果のほか、配線器具の高さ違いを吸収して、内部の昇降装置を常に覆い隠すことができ、外嵌を損なわない。
【0033】
請求項3記載の昇降式照明器具によれば、請求項2と同様な効果がある。
【0034】
請求項4記載の昇降式照明器具によれば、請求項2と同様な効果のほか、昇降の斜め操作においても、フランジ内のばねの反発により天井または配線器具と可動フランジの間の隙間が自然に塞がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の主に昇降装置の部分を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
【図2】取付具の斜視図である。
【図3】照明器具の上昇状態の半断面正面図である。
【図4】照明器具の下降状態の半断面正面図である。
【図5】それぞれ異なる配線器具に引掛シーリングキャップを引っ掛けた昇降装置を示す半断面図である。
【図6】それぞれ異なる配線器具に引掛シーリングキャップを引っ掛けた、第2の実施の形態における昇降装置の半断面図である。
【図7】第1の従来例の断面図である。
【図8】第2の従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 引掛シーリングキャップ
2 取付具
3 昇降装置
4 電源線
5 張力止め具
6 器具本体
7 配線器具
8 引掛爪
9 支持片
10 取付片
11 挿通孔
13 吊下索条
17 固定フランジ
18 可動フランジ
19 天井
26 凹凸係合部
27 爪
Claims (4)
- 配線器具に引っ掛ける引掛爪を上面に有し電源線を下面より引き出した引掛シーリングキャップと、前記引掛シーリングキャップを支持する支持片を有し前記支持片に対して段差をなすように前記支持片に連続した取付片を有しかつ前記支持片に前記電源線を挿通する挿通孔を有する取付具と、この取付具の前記取付片を取付けた昇降装置と、この昇降装置に取付けられて前記支持片に前記引掛シーリングキャップの下面が当接するように前記電源線を前記支持片より側方へ引出した状態で張力止めする張力止め具と、前記昇降装置の吊下索条に昇降自在に吊下られるとともに前記電源線の下端を接続した器具本体とを備えた昇降式照明器具。
- 前記昇降装置に取付けられて前記昇降装置を被覆する筒状の固定フランジと、この固定フランジに嵌合して伸縮自在に天井または前記配線器具との間の隙間を塞ぐ可動フランジとを有する請求項1記載の昇降式照明器具。
- 前記可動フランジの内周に凹凸係合部が形成され、前記固定フランジの上端に前記凹凸係合部に係合する爪を有する請求項2記載の昇降式照明器具。
- 前記固定フランジと前記可動フランジとの間に前記可動フランジを前記天井または前記配線器具に押しつけるばねが介在されている請求項2記載の昇降式照明器具。
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