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JP4196502B2 - サンルーフ装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサンルーフ装置に関するものであり、特に車両屋根の開口部から浸入する水滴を流するための雨樋部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のサンルーフ装置として、実開昭62−131923号に開示される技術がある。この公報には、車両屋根に開設した開口の下方に設けられ、開口の周縁部に車両屋根の開口からの水滴を受けるリヤドレーン及び雨樋を形成したフレームを備え、フレームと車両屋根との間にフレームの内方に向けフレームに沿って延びるリップ部を内側部に設けたウェルトシールを介装したサンルーフ装置が開示されている。
【0003】
このような構成において、例えば車体が平坦な水平面にありリヤドレーンを流れる水滴の速度が比較的遅い場合には、開口から浸入した水滴はリヤドレーンからフレームの雨樋内に落下するように設定されている。また、路面状況や走行状態によって車体が傾いた場合には、リヤドレーンを流れる水滴の速度が速くなり、水滴はフレームの雨樋内に流れ落ちずにフレームの側面に向かって飛散し、雨樋を飛び越して外部へ落ちてしまい、車室内に水滴が浸入してしまうことが考えられるが、上記従来装置では、車両屋根とフレームとの間にウェルトシールを介装したことにより、雨樋を飛び越した水滴はウェルトシールによって吸収されて水滴が外部へ落ちるのが防止され、これによって車体の状態に依らず水滴が外部へ飛散を防止していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来装置の構成では、リヤドレーンからフレームの雨樋に落ちた水滴が雨樋を飛び越えて外部へ飛散するのを防止する構成として、別部材で構成されるウェルトシールが新たに必要となるので、部品点数が増加して製造工数及びコストが増大してしまう、という問題がある。
【0005】
そこで本発明は、上記問題点を解決すべく、部品点数を増加することなく水滴の外部への飛散を防止することが可能なサンルーフ装置を提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するために本発明において講じた技術的手段は、前記第2雨樋部材は、前記可動パネルの後端に沿って延設され前記可動パネルの左右方向における端部に空隙が形成された底面と、前記空隙を介して前記端部と一体に形成され前記可動パネルの左右方向において互いに対向する対の立壁とを備え、
前記可動パネルの上下方向において前記端部に対向する前記立壁の端部は前記空隙上に配置されて、前記空隙、前記立壁及び前記底面を一体に形成するよう構成した、ことである。
【0007】
上記技術的手段によると、開口から浸入して第2雨樋部材内を流れる水滴の速度が所定の速度以下では、水滴は第2雨樋部材の端部から第1雨樋部内に流れ落ちる。第2雨樋部材内を流れる水滴の速度が充分速いときは、第2雨樋部材内の水滴は第2雨樋部の端部から第1雨樋部内に直接流れ落ちず、一旦立壁に当ってから第1雨樋部内に流れ落ちる。したがって本発明の構成によれば、立壁を第2雨樋部材と一体に形成したことにより、第2雨樋部材内の水滴の速度に関わらず、水滴は第1雨樋部内に導かれるので、部品点数を増加させることなく水滴が外部へ飛散するのを防止することが可能になる。
【0008】
好ましくは、立壁が、下側に対して上側が可動パネルの左右方向の内方に向かって傾斜している部分を有するようにすると、立壁に向かう水滴が確実に第1雨樋部内に導かれる。
【0009】
第2雨樋部の具体的な構成としては、例えば、前記第2雨樋部材は、前記底面及び前記立壁から連続して一体に形成され前記可動パネルの開閉方向において互いに対向する対の側壁を備える構成が考えられる。
【0010】
更に好ましくは、前記底面は前記空隙との境界で下方に向かって延出する延出部を有するとともに、前記立壁は前記延出部の最下部と略同じ位置まで形成されるようにすると、底面を流れる水滴及び立壁に向かって飛散する水滴はともに下方に向かって導かれることになり、水滴は確実に第1雨樋部材内に導かれる。
【0011】
【実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に示されるように、サンルーフ装置は、車両屋根1の開口部2を開閉する可動パネル5と、開口部2の両縁に前後方向(図1上下方向)に配設され、第1雨樋部材と一体に形成される対のガイドレール3と、可動パネル5の後縁に沿って可動パネル5に配置されるとともに開口部2の左右方向における端部がガイドレール3の上方に位置する第2雨樋部材であるレインチャンネル7と、を有するものである。ガイドレール3には可動パネル5がそれぞれ周知のリンク機構4を介して車両前後方向にスライド自在に支持されている。開口部2の前縁には樹脂製のフロントフレーム6が配置されており、両ガイドレール3はフロントフレーム6にタッピングスクリュにて連結されている。また、フロントフレーム6には周知の駆動機構9が固定されており、この駆動機構9はケーブル(図示せず)を介して各リンク機構4に連係されている。尚、ケーブルは周知の如く歯付のものであってパイプ8およびガイドレール3内に摺動案内される。
【0012】
上記した構成において、駆動機構9を一方向に作動させると、ケーブルおよびリンク機構4を介して可動パネル5が車両後方向にスライドして開口部2が開状態となる。また、駆動機構9を他方向に作動させると、ケーブルおよびリンク機構4を介して可動パネル5が車両前方向にスライドして開口部2が閉状態となる。
【0013】
図2は図1のA部拡大斜視図、図3は図1のA−A断面図、図4は図1のC−C断面図である。図2乃至図4に示すように、本実施の形態においては、両ガイドレール3は、可動パネル5がスライド自在に支持されるレール長手方向に渡るガイド部31と、開口部2の閉状態時におけるルーフパネル1と可動パネル5との境界の下(開口部2の側縁下)に配置されるレール長手方向に渡る雨樋部32とを一体に構成することで、ガイドレール3に第1雨樋部材が一体に形成される。ガイド部31はリンク機構44を摺動案内する溝部分31a、サンシェードパネル(図示せず)を摺動案内する溝部分31cが一体に形成されている。雨樋部32は、断面略U字状を呈しており一方の側壁32aにルーフパネル1への取付部となるフランジ部32bおよびケーブルを摺動案内する溝部分32dが一体に形成されている。ガイド部31と雨樋部32とは、ガイド部31が雨樋部32より車両幅方向内側になるように一体とされている。このように構成されたガイドレール3はアルミ製であって、押出し成形により成形される。
【0014】
レインチャンネル7は、ロッド75を介してリンク機構4に連結されており、可動パネル5のスライド動作に連動して前後方向に移動動作する。レインチャンネル7は、可動パネル5の開閉方向に対向する対の側壁71a、71bと、対の側壁71a、71bを連結する底面72と、対の側壁71a、71bと底面72との間に空隙74を介在して側壁71bの端部及び底面72の一部から連続して形成される立壁73とを一体に形成してなるものである。尚、レインチャンネル7の機能上、車両前側の側壁71aは車両後側の側壁71bに比べて低く構成されている。立壁73は、下側から上側に向かうにつれて可動パネル5の左右方向の内方(図2の左方向)に向かって傾斜しており、立壁73の最上端は内方に向かって屈曲している。また、立壁73は側壁71a及び71bの高さに対応して、車両後側から車両前側に向かって低くなるように構成されている。更に、底面72における空隙74との境界端部には、下方に向かって延出する延出部72aが底面部72と連続して形成されるとともに、立壁73の最下部も延出部72aの最下部と略同じ位置まで形成される。このように構成されたレインチャンネル7は強化ナイロン製であって、側壁71a、71b、底面72及び立壁73は射出成形により一体に成形される
上記した構成のサンルーフ装置において、開口部2から雨等の水滴が浸入すると、先ずレインチャンネル7内に水滴が流れ落ちる。レインチャンネル7内の水滴が少量であったり車体が傾いていない場合等のレインチャンネル7内での水滴の流れが比較的遅い場合には、レインチャンネル7内の水滴は空隙74に向かってゆっくりと流れ、水滴が延出部72aに達すると延出部72aから雨樋部32内に水滴が流れ落ちる。次に、レインチャンネル7内の水滴が大量であったり車体が傾いている等のレインチャンネル7内での水滴の流れが充分速い場合には、レインチャンネル7内の水滴は立壁73に向かってすばやく流れ、水滴は空隙74との境界付近で延出部72aの最下部まで達することなく左右方向の外方に向かって飛散し、立壁73に当って立壁の73最下端から雨樋部32内に確実に導かれる。上述の説明のように雨樋部32内に流れ落ちた水滴は車両の前後方向の端部に形成されるドレンポート33を介して外部に排出される。
【0015】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図はなく、例えば、ガイドレールと第1雨樋部材とが別体に構成されるものや、ガイドレールとフロントフレームとが一体に構成されるもの等、本発明の主旨に沿った形態のサンルーフ装置であればどのような形態であってもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明によると、第2雨樋部材内を流れる水滴の速度が充分速いときは、第2雨樋部材内の水滴は第2雨樋部の端部から第1雨樋部内に直接流れ落ちず、一旦立壁に当ってから第1雨樋部内に流れ落ちる。立壁は第2雨樋部材と一体に形成されているので、第2雨樋部材内の水滴の速度に関わらず、水滴は第1雨樋部内に導かれることになり、部品点数を増加させることなく水滴が外部へ飛散するのを防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサンルーフ装置を搭載した車両の上面図である。
【図2】図1のA部拡大斜視図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1のC−C断面図である。
【符号の説明】
1・・・車両屋根
2・・・開口部
3・・・ガイドレール
4・・・リンク機構
5・・・可動パネル
6・・・フロントフレーム
7・・・レインチャンネル(第2雨樋部材)
31・・・ガイド部
32・・・雨樋部(第1雨樋部材)
71a、71b・・・側壁
72・・・底面
73・・・立壁
74・・・空隙

Claims (4)

  1. 車両屋根の開口部を開閉する可動パネルと、
    前記開口部の前後方向に配設される第1雨樋部材と、
    前記可動パネルの後縁に沿って前記可動パネルに配置されるとともに前記開口部の左右方向における端部が前記第1雨樋部材の上方に位置する第2雨樋部材と、を有するサンルーフ装置において、
    前記第2雨樋部材は、前記可動パネルの後端に沿って延設され前記可動パネルの左右方向における端部に空隙が形成された底面と、
    前記空隙を介して前記端部と一体に形成され前記可動パネルの左右方向において互いに対向する対の立壁とを備え、
    前記可動パネルの上下方向において前記端部に対向する前記立壁の端部は前記空隙上に配置されて、前記空隙、前記立壁及び前記底面を一体に形成するよう構成したことを特徴とする、サンルーフ装置。
  2. 前記立壁は、下側に対して上側が前記可動パネルの左右方向の内方に向かって傾斜している部分を有することを特徴とする、請求項1のサンルーフ装置。
  3. 前記第2雨樋部材は、前記底面及び前記立壁から連続して一体に形成され前記可動パネルの開閉方向において互いに対向する対の側壁を備えることを特徴とする請求項1或いは2のサンルーフ装置。
  4. 前記底面は前記空隙との境界で下方に向かって延出する延出部を有するとともに、前記立壁は前記延出部の最下部と略同じ位置まで形成されることを特徴とする、請求項1乃至3のサンルーフ装置。
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