JP4196596B2 - 自動車のドア侵入防止構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のドア侵入防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の側面衝突時におけるドアの車室側への侵入を防止するため、従来、例えば特開平9−86178号公報に示されているドア侵入防止構造が知られている。
【0003】
これは、リヤサイドドアに前後方向に配設したドアガードバーの後端部を、車体開口部の外側周縁部を構成するパネル材と車幅方向で重なるように配置すると共に、このパネル材の内側に下側稜線を有するリインフオースメントを配設し、この下側稜線を前記ドアガードバーの後端部の中心線よりも上方に位置するように設定した構造としたものである。
【0004】
この従来構造では、自動車の側面衝突時にリヤサイドドアが側方から衝突入力を受けて車室側に変形すると、ドアガードバーの後端部がリインフオースメントの下側に入り込んで係合することによって、リヤサイドドアのそれ以上の車室側への侵入を阻止しようとするものである。
【0005】
しかしながら、前記従来構造の場合、側面衝突時におけるリインフオースメントによるドアガードバー後端部の喰え込み(係止作用)を確実なものとするためには、該リインフオースメントの車幅方向外側への突出量を大きくする必要があり、そのためには、該リインフオースメントを深絞り成形する必要がある。
【0006】
この結果、通常、前記パネル材の内側に配設される車体補剛のための車体リインフオースとは別体に前記リインフオースメントを単体として構成する必要があって、コスト的に不利となってしまうのみならず、該リインフオースメントのレイアウトにも支障を来してしまう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は簡単な構造によって側面衝突時におけるドアガードバー端部との係合作用を確実に行えて、ドアの車室側への侵入を防止することができることは勿論、車体構成の大幅な構造変更を伴うことなくドア侵入防止を行える自動車のドア侵入防止構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明にあっては、ドア本体内に前後方向に配設したドアガードバーの端部を、ドア閉時に車体のドア開口部の外側周縁部を構成するパネル材と車幅方向で重なるように配置すると共に、前記パネル材の内側に前記ドアガードバーの端部と車幅方向で重なる位置にリインフオースメントを配設した構造において、前記リインフオースメントの前記ドアガードバーの端部と対向する側壁に、ドア本体が側方から衝突入力を受けて車室側に変形した際に、前記ドアガードバーの端部を受け止める凹部を形成し、かつ、該凹部に前記衝突入力による前記側壁の変形を促進する脆弱部を形成し、該脆弱部を開口として形成したことを特徴としている。
【0009】
【発明の効果】
本発明によれば、側面衝突によりドアが車室側に変形すると、ドアガードバーの端部がリインフオースメントの凹部に受け止められると共に、該リインフオースメントは衝突入力により前記凹部に設けた脆弱部を起点に変形が促進されて、該凹部周りの変形度合いが大きくなり、ドアガードバー後端部と凹部とが確実に係合して該ドアガードバー後端部の上方移動が拘束され、以て、ドアの車室側への侵入を確実に防止することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
【0011】
図1〜図5は本発明をリヤサイドドアと該リヤサイドドアが装着されるリヤ側の車体側部開口部(以下、単に車体開口部と称する)に適用したものである。
【0012】
これら図において、車体1の車体開口部2に装着されるドア本体としてのリヤサイドドア8は、ドアアウタパネル8aとドアインナパネル8bとで閉断面に形成してあり、該リヤサイドドア8の前端部をセンターピラー5に図外のドアヒンジにより車幅方向に開閉自在に装着してある。
【0013】
リヤサイドドア8の下側部にはその前端部から後端部の下側隅部に跨ってドアガードバー9を後ろ下がりに斜状に配設してある。
【0014】
このドアガードバー9はその前後端部にブラケット10を接合固定してあり、これらブラケット10を介してドアインナパネル8bに接合固定してある。
【0015】
前記ドアガードバー9の後端部は、車体開口部2の後側の下側隅部で、該車体開口部2の外側周縁部を構成するパネル材であるリヤフェンダ3の下側前端部と車幅方向で重なるように配置してある。
【0016】
また、このリヤフェンダ3の下側前端部の内側には前記ドアガードバー9の後端部と車幅方向で重なる位置にリインフオースメント7を配設してある。
【0017】
本実施形態ではこのリインフオースメント7として、フロアサイドに前後方向に延在配置した閉断面構造のサイドシル6の内部に前後方向に配設した略コ字形断面のシルリインフオースメントを有効利用しており、このシルリインフオースメント7の後端部を前記ドアガードバー9の後端部と車幅方向で重なるように配設してある。
【0018】
即ち、前述のリヤフェンダ3の下側前端部はリヤホイールハウスインナ4の下側前端部とで閉断面に形成してあって、サイドシル6の後端部にオーバーラップして接合して、実質的にサイドシル6の後端部を構成しており、前記シルリインフオースメント7は図外のシルインナから前記リヤホイールハウスインナ4の下側前端部に亘って接合して、これらシルインナおよびリヤホイールハウスインナ4の下側前端部との間に閉断面部を構成している。
【0019】
そして、このシルリインフオースメント7の後端部の前記ドアガードバー9の後端部と対向する側壁7aに、リヤサイドドア8が側方から衝突入力を受けて車室側に変形した際に、前記ドアガードバー9の後端部を受け止める凹部11をエンボス成形してある。
【0020】
また、この凹部11には前記衝突入力による前記側壁7aの車室側への変形を促進して、凹部11の凹みを増大させるための脆弱部としての開口12を形成してある。
【0021】
以上の実施形態の構造によれば、側面衝突により、リヤサイドドア8が図5に示すように側方より衝突入力Fを受けて車室側に変形すると、ドアガードバー9の後端部がリヤフェンダ3の前側下端部の変形を伴ってシルリインフオースメント7の後端部の凹部11に受け止められる。
【0022】
すると、この凹部11には脆弱部としての開口12を形成してあるため、シルリインフオースメント7の後端部は、前記衝突入力Fにより前記凹部11の開口12の形成部分を起点に変形が促進されて、該凹部11の凹みが増大される。
【0023】
これにより、ドアガードバー9の後端部と凹部11とが確実に係合して該ドアガードバー9の後端部の上方移動が拘束され、以て、リヤサイドドア8の後端部の車室側への侵入を確実に防止することができる。
【0024】
ここで、本実施形態では前述のように凹部11の前記ドアガードバー9の後端部と対応する部分に開口12を設けてこれを脆弱部としてあるため、シルリインフオース7のプレス成形時に容易に成形できることは勿論、開口12の形状,大きさ等により要求される変形特性に任意に設定することができる。
【0025】
しかも、このようにシルリインフオースメント7の側壁に凹部11と開口12を設けるだけで側面衝突時におけるドアガードバー9の後端部の上方移動を確実に拘束できるため、従来のようにリインフオースメントを深絞りする必要がなく、従って、別体成形した専用のリインフオースメントを用いることなく本実施形態のようにサイドシル6の内部に配設したシルリインフオースメント7を有効利用して、車体構成の大幅な構造変更を伴わずにコスト的に有利に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における車体開口部とドアガードバーとの関係を示す略示的側面説明図。
【図2】図1のA−A線に沿う略示的断面説明図。
【図3】図1のB−B線に沿う略示的断面説明図。
【図4】図1のサイドシル後端部におけるリインフオースメントとドアガードバー後端部との関係を拡大して示す略示的側面説明図。
【図5】側面衝突時における作用を説明する図2と同様の断面図。
【符号の説明】
1 車体
2 車体開口部
3 リヤフェンダ(パネル材)
7 シルリインフオースメント(リインフオースメント)
7a リインフオースメントの側壁
8 リヤサイドドア(ドア本体)
9 ドアガードバー
11 凹部
12 開口(脆弱部)
Claims (2)
- ドア本体内に前後方向に配設したドアガードバーの端部を、ドア閉時に車体のドア開口部の外側周縁部を構成するパネル材と車幅方向で重なるように配置すると共に、前記パネル材の内側に前記ドアガードバーの端部と車幅方向で重なる位置にリインフオースメントを配設した構造において、
前記リインフオースメントの前記ドアガードバーの端部と対向する側壁に、ドア本体が側方から衝突入力を受けて車室側に変形した際に、前記ドアガードバーの端部を受け止める凹部を形成し、
かつ、該凹部に前記衝突入力による前記側壁の変形を促進する脆弱部を形成し、該脆弱部を開口として形成したことを特徴とする自動車のドア侵入防止構造。 - 前記リインフオースメントが、サイドシルの内部に前後方向に配設したシルリインフオースメントであることを特徴とする請求項1に記載の自動車のドア侵入防止構造。
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