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JP4196851B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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JP4196851B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、真空断熱パネルを用いた冷蔵庫に関するものである。
従来の冷蔵庫は外箱と内箱間にウレタン断熱材を発泡充填することにより断熱箱体を構成し、かつ外箱内面に取付けられ、ウレタン断熱材中に埋設された真空断熱パネルと、真空断熱パネルと外箱とが接触する部分の外周における外箱内面に取付けられた凝縮パイプとを備えている。
真空断熱パネルは、外箱内面に取付けられ、ウレタン断熱材中に埋設することにより、冷蔵庫庫内へ侵入する熱量を削減、あるいは断熱の壁厚を薄くし庫内容積もしくは冷蔵庫外形寸法を小さくすることができるとしている。(たとえば特許文献1参照)
また、真空断熱パネルの側面には、冷蔵庫の凝縮パイプが入り込み得る形状の凹部があらかじめ陥没状に形成されている。(たとえば特許文献2参照)
特開平9−269177号公報 特開昭61−168772号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の冷蔵庫では、冷蔵庫の外箱内面には、真空断熱パネルの縁部の外箱内側のみに凝縮パイプが取付けられているので、真空断熱パネルの設置部分に凝縮パイプを設置できず、ウレタン断熱材のみ使用した冷蔵庫に比べ、外箱内面に設置される部分の凝縮パイプの長さが短くなり冷蔵庫外部へ放出される凝縮熱量が減り、凝縮能力が低下し冷蔵庫の消費電力量を悪化させる問題点があった。
また、特許文献2に記載の従来の冷蔵庫の真空断熱パネルでは、凝縮パイプを設置する凹部の位置については何も考慮していないので、凝縮パイプを設置する凹部の位置と真空断熱パネルの縁部との距離が接近していると、真空断熱パネルの端面において断熱性能が著しく低下(ヒートブリッジ)を生じるため、凝縮パイプより放出される凝縮熱が真空断熱パネルの断熱性能の低下により冷蔵庫の庫内側へ侵入し、冷蔵庫の消費電力量を悪化させる問題点があった。
また、真空断熱パネルと凝縮パイプとの間とのすきまについても何の考慮も行っていないので、真空断熱パネルと凝縮パイプとの間に隙間がない場合には、冷蔵庫組立時にアルミテープ等によって凝縮パイプを外箱内面に貼り付ける際に、凝縮パイプが変形していた場合、真空断熱パネルの凹部形状と異なる形で外箱内面に取り付けられるので、真空断熱パネル設置時に真空断熱パネルの凹部に凝縮パイプがうまく配置されず、真空断熱パネルが凝縮パイプの上に乗り上げるなどの問題が発生していた。
真空断熱パネルが凝縮パイプ上に乗り上げると、真空断熱パネルが外箱内面より浮き上がり真空断熱パネルと外箱内面との間に多大の隙間が生じ、真空断熱パネルと外箱の接着剤等による固定が甘くなり、真空断熱パネルが外箱内面より剥がれたり、外箱内面より脱落を生じる問題があった。また、真空断熱パネルが外箱内面より浮き上がったことにより生じた隙間が真空断熱パネルと外箱内面の間に空気層を形成し冷蔵庫の断熱性能を低下させ冷蔵庫の消費電力量を悪化させる問題もあった。
さらに、真空断熱パネル設置時に真空断熱パネルが凝縮パイプの上に乗り上げた部分にて、真空断熱パネルを接着剤等にて所定の位置に固定する際に真空断熱パネルを外箱側に押さえつけたり、真空断熱パネルの自重によって真空断熱パネルが外箱側に押さえつけられたり、ウレタン発泡充填時のウレタンの発泡圧力によって真空断熱パネルが外箱側に押さえられたりすることで、真空断熱パネルが凝縮パイプを押し潰し、凝縮パイプが変形し冷媒の流れの抵抗となり圧縮機の負荷が増大し冷蔵庫の消費電力量を悪化させたり、凝縮パイプが押し潰されて冷媒が流れにくくなったり、あるいは凝縮パイプが押し潰された部分より凝縮パイプが割れを生じ冷媒漏れを生じる恐れがあり、可燃性冷媒を使用する場合には、引火による冷蔵庫故障の原因となっていた。また、真空断熱パネルが凝縮パイプの上に乗り上げた部分にて外箱を変形させ冷蔵庫外観に凹凸ができ、冷蔵庫外箱の外観を悪化させて意匠性が悪化するという問題も発生していた。
この発明は、係る従来の技術的課題を解決するためになされたもので、真空断熱パネルをもちいた冷蔵庫において低消費電力量の冷蔵庫を提供することを目的とする。また、真空断熱材や凝縮パイプなどの変形などの少ない信頼性が高く、高性能の冷蔵庫を提供することを目的とする。また、真空断熱材や凝縮パイプなどの変形などによる冷蔵庫外箱などの変形の起こらない意匠性の優れた冷蔵庫を提供することを目的とする。また、可燃性冷媒を使用した場合も、ガス漏れなどの発生しない安全で信頼性の高い冷蔵庫を提供することを目的とするものである。
この発明の冷蔵庫は、外箱と内箱間にウレタン断熱材を発泡充填することにより断熱箱体を構成し、前記断熱箱体内に冷媒用パイプを配設する冷蔵庫において、前記外箱内面に取付けられ、前記ウレタン断熱材中に埋設されるように配置される真空断熱パネルと、前記真空断熱パネルと前記外箱内面とが接触する部分の前記真空断熱パネルに前記冷媒用パイプの外径の1.2〜2倍程度の深さを有する溝部と、を設け、前記溝部に前記冷媒用パイプを配設するとともに、外箱と内箱間にウレタン断熱材を注入するための注入口近傍の前記真空断熱材に設けられ、前記溝部に連通するウレタン注入用溝部を設けたものである。
この発明の冷蔵庫は、凝縮能力を十分確保し、消費電力量の少ない省エネな冷蔵庫を提供することができる。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1について図1乃至図8の図面をもとに説明する。図1、図2は、この発明の実施の形態1を示す冷蔵庫の模式図である。図3は、この発明の実施の形態1を示す真空断熱パネルの模式図である。図4は、この発明の実施の形態1を示す真空断熱パネルの拡大模式図で、図3で○印で囲んだ部分の要部拡大図ある。図5は、この発明の実施の形態1を示す消費電力量と凝縮能力と関係図である。図6は、この発明の実施の形態1を示す断熱性能と真空断熱パネル端面からの距離と関係図である。図7、図8は、この発明の実施の形態1を示す冷蔵庫の模式図である。
図1において、1は冷蔵庫本体、2は冷蔵庫本体1の外郭を構成する外箱、3は冷蔵庫本体1の各貯蔵室(たとえば冷蔵室9、製氷室10、切替室11、野菜室12、冷凍室13など)を構成する内箱をそれぞれ示している。冷蔵庫本体1は、前面が開放された形状の鋼板である外箱2とABS等の樹脂材料より成形された内箱3との間にウレタン断熱材4を発泡充填し、かつ各貯蔵室を仕切壁5、6、7、8によって区画し冷蔵庫上部より冷蔵室9、冷蔵庫上部に配置された冷蔵室9の下部に並列に配置された製氷室10および切替室11、並列に配置された製氷室10と切替室11の下部に野菜室12、野菜室12の下部に冷凍室13が形成されている。
冷蔵庫本体1を構成する外箱2の側面のウレタン断熱材4側には冷媒用パイプ(たとえば凝縮パイプ14)および真空断熱パネル15が設けられている。凝縮パイプ14は、アルミテープ等により外箱2に貼り付けられている。真空断熱パネル15は、ホットメルト接着剤もしくは両面テープ等の固着手段により外箱2に貼り付けられている。なお、冷蔵室9の前面には右開き等の扉(図示せず)、製氷室10、切替室11、野菜室12、冷凍室13の前面には引出式等の扉(図示せず)が開閉可能に設けられている。
この真空断熱パネル15は、例えば内側からポリエチレンもしくはポリプロピレン等からなる熱溶着層とアルミニウム層および表面保護層をラミネートした二枚のガスバリアフィルムの間にガラスウールもしくはシリカ等の微粉末を挿入し、所定の真空排気装置内において内部を真空とした後、ガスバリアフィルムの縁部を加熱して前記熱溶着層を相互に密着させ密封したものであり、全体として矩形板状をしている。
図2においては、36は冷媒を圧縮する圧縮機、17は凝縮パイプ14とともに冷媒を凝縮するキャビネットパイプ、18は冷媒を減圧する毛細管、19は冷媒を蒸発させる冷却器、20は冷媒を圧縮機36に導く吸入パイプを表している。冷蔵庫本体1において、圧縮機36より吐出された冷媒は、側面及び上面に配置された冷媒用パイプである凝縮パイプ14、キャビネットパイプ17によって凝縮され、膨張機構である毛細管18にて減圧膨張し、冷却器19で蒸発し、吸入パイプ20を通って圧縮機36へ吸入される冷凍サイクルを構成している。冷却器19の近傍には冷気循環用ファン(図示せず)が設けられ、冷蔵庫本体1の庫内に冷気を送風している。
図3および図4において、21は真空断熱パネル15と外に凝縮パイプ14を配設するための空間である溝部を表している。溝部21は真空断熱パネル15に凹部形状として設けられ、この溝部21内に凝縮パイプ14を収納配置して真空断熱パネル15と外箱2との間に凝縮パイプ14を挟み込むように構成している。ここで、溝部21は真空断熱パネル15の両側端の端部より30mm以上はなれた所に複数列設けられている。
また、本実施の形態では、真空断熱パネル15に溝部21を設けて凝縮パイプ14を溝部21内に収納することによりウレタン発泡充填時に真空断熱パネル15が凝縮パイプ14を外箱2に押し付けるが、外箱2に凝縮パイプ14の凹凸などの傷などをつけることを防止することができる。さらに、溝部21の断面形状は矩形(図4(a))、円形(図4(b))等でもよく、溝部21の深さは、例えば凝縮パイプ14の外径の1.2〜2.0倍程度(凝縮パイプの外径が4mm程度とすれば、溝部21の深さは4.8mm〜8mm程度)とすることで、外箱2に凝縮パイプ14の凹みなどの傷をつけることを防止することができる。さらに、溝部21の深さは真空断熱材15の厚さの70%程度以下とすれば溝部21がある部分の強度も確保でき、真空断熱材15が溝部21によって折れ曲がることなどがなくなり、信頼性の高い冷蔵庫が得られる。
図5は、冷蔵庫における凝縮能力(凝縮パイプ長)と消費電力量の関係を示している。図において、横軸は凝縮能力を表し、縦軸は消費電力量を表している。凝縮パイプは長いほど凝縮能力が増加し、消費電力量を低減させることができる。これにより、真空断熱パネル15と外箱2との間に凝縮パイプ14を設けず凝縮パイプ14を短くして凝縮能力を低下させるよりも、真空断熱パネルに溝部21を設けて溝部21内に凝縮パイプ14を収納し凝縮パイプ14を長くした方が断熱性能もよくなり、凝縮能力を向上させることができ消費電力を低減できる。本実施の形態では、消費電力量が所定値以下となるように凝縮パイプ全長を決めるようにしており、凝縮パイプ全長が18m以上で消費電力量が規格値以下となることが分かる。
図6は、真空断熱パネル15の端面から凝縮パイプ14を配置する溝部21までの距離と真空断熱パネル15の断熱性能の関係を示している。図において、横軸は、真空断熱パネル15の端面から溝部21までの距離を表し、縦軸は断熱能力を表している。真空断熱パネル15は、凝縮パイプ14とパネル端面との距離が短いと凝縮パイプよりの熱が端面より逃げるヒートブリッジを起こすため、所定の断熱性能が保てず断熱性能が著しく低下(ヒートブリッジ)することがわかる。
本実施の形態では、凝縮パイプを配置する溝部のうちの真空断熱パネル端面に一番近い溝部と真空断熱パネル端面までの距離(図4参照)を所定の距離以上として、端面よりヒートブリッジして著しい断熱性能の低下が生じないようにいる。例えば本実施の形態では、断熱能力がヒートビリッジの影響のない場合の断熱能力の2倍程度、すなわち真空断熱パネルの断熱性能の低下を約1/2に抑えられるように端面から溝部までの所定距離を30mm以上としている。したがって断熱性能の低下が問題とならい高性能で信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。ここで、真空断熱パネルの端面から溝部までの距離を70mm以上とすれば、図6より断熱性能の低下がおこらず更なる高性能の冷蔵庫を得ることができる。
なお、溝部の形状は図4(a)や図4(b)に示したように矩形や円形等でもよく、溝部深さは、例えば凝縮パイプの外径の1.2〜2倍程、外径φ4mmであれば溝部深さ4.8mm〜8mm程度確保すればよく、溝部幅も、例えば凝縮パイプの外径の1.2〜2倍程、外径φ4mmであれば溝部深さ4.8mm〜8mm程度確保すればよい。
図1〜図6では、真空断熱パネル15は冷蔵庫本体1の側面に設けた例を示したが、図7、図8に示すように、真空断熱パネル15と凝縮パイプ14を冷蔵庫本体1の天井部(図7)、あるいは冷蔵庫本体1の背面部(図8)に設けていてもよい。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2について、図9乃至図12の図面をもとに説明する。図9は、この発明の実施の形態2を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。また、図10は、この発明の実施の形態2を示す真空断熱パネルの形状の模式図である。また、図11は、この発明の実施の形態2を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。また、図12は、この発明の実施の形態2を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。図において、図1〜図8と同等部分は、同一の符号を付して説明は省略する。
図9、図10において、22は外箱2と内箱3との間にウレタン断熱材4のウレタン原液を注入する注入ヘッド、23は実施の形態1で説明した真空断熱パネル15に設けられたウレタン原液が注入される注入方向に配設された複数のウレタン注入用溝部であり、注入される注入方向に向って一端側より他端側まで設けられており、冷媒用パイプである凝縮パイプ14を収納する複数の溝部21と連通しており、本実施の形態では略直交している。ウレタン原液注入方向と同じ向きにあるウレタン注入用溝部23の一端側23aの近傍にウレタン原液を注入する注入ヘッド22を配置している。ウレタン原液を注入する注入ヘッド22より外箱2と内箱3との間のウレタン注入用溝部23内にウレタン原液注入方向と同じ向きにある溝部23aよりウレタンを注入してウレタンを発泡充填する。注入ヘッド22近傍に溝部23aを設けることにより、注入されたウレタンが溝部23aより進入し、凝縮パイプ14を収納する溝部21へ発泡充填され凝縮パイプ14から冷蔵庫本体1の庫内への熱侵入を低減することができる。
なお、実施の形態1や図4で説明したように、溝部21やウレタン注入用溝部23の断面形状は矩形や円形等でもよく、また、溝部21の深さは、例えば凝縮パイプ14の外径の1.2〜2.0倍程度(凝縮パイプの外径が4mm程度とすれば、溝部21の深さは4.8mm〜8mm程度)とすればよい。
また、図11、図12において、24は実施の形態1で説明した真空断熱パネル15に設けられたウレタン原液が注入される注入方向に配設された複数のウレタン注入用溝部であり、凝縮パイプ14を収納する溝部16と連通し、交差するように設けられ、ウレタンが注入される注入方向に向って一端側より他端側までウレタン注入方向に設けられており、凝縮パイプ14を収納する複数の溝部21と交差するごとに凝縮パイプ14の収納溝16の配設方向にウレタン注入用溝部24はその位置をずらして配設されている。
すなわち、ウレタン注入用溝部24aを溝部16aまで設け、溝部16bから溝部16cまでの間のウレタン注入用溝部24bはウレタン注入用溝部24aよりもその配設位置が溝部16の配設方向にずれた位置に設けられている。同様に、ウレタン注入用溝部24cはウレタン注入用溝部24bよりも凝縮パイプ14を収納する溝部16(冷媒用パイプ14)の配設方向にその配設位置がずれている。ウレタン注入用溝部24は溝部16(冷媒用パイプ14)と交差(連通)するごとにその配設位置が溝部16(冷媒用パイプ14)方向に所定距離離れて配設されている。
したがって、注入ヘッド22より真空断熱パネル15の一端側のウレタン注入用溝部24より注入されたウレタンがウレタン注入用溝部24より進入し、溝部16内へ発泡充填され、また、ウレタン注入用溝部24の配設位置が溝部16の配設方向にずれた位置に配置されているため、ウレタン注入用溝部24に注入されたウレタンが溝部16を通って充填されるため、溝部16及びウレタン注入用溝部24全域にウレタンを発泡充填することができ、ボイドの少ないウレタン断熱材4を形成でき凝縮パイプ14から冷蔵庫1の庫内への熱侵入を低減することができる。
なお、溝部16、24の断面形状は実施の形態1や図4で説明したように矩形や円形等でもよく、また、溝部16、24の深さは、例えば凝縮パイプ14の外径の1.2〜2.0倍程度(凝縮パイプの外径が4mm程度とすれば、溝部21の深さは4.8mm〜8mm程度)とすればよい。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3について、図13乃至図16をもとに説明する。図13は、この発明の実施の形態3を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。図14はこの発明の実施の形態3を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。図15はこの発明の実施の形態3を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。図16はこの発明の実施の形態2を示す真空断熱パネルの形状の模式図である。図において、図1〜図12と同等部分は同一の符号を付して説明は省略する。
図13、図14において、25は実施の形態1で説明した真空断熱パネル15に設けられた溝部16上に少なくとも1箇所設けられたウレタン用穴部を示している。ウレタン原液を注入ヘッド22より外箱2と内箱3との間に注入しウレタンを発泡充填すると、注入されたウレタンがウレタン用穴部25より溝部16内へ進入するので、溝部16内で発泡充填され冷媒用パイプである凝縮パイプ14から冷蔵庫1の庫内への熱侵入を低減することができ、また、ウレタンがウレタン用穴部25より溝部16へ直接流入するため溝部16にボイドが発生することを抑えることができる。
また、図15、図16において、26は実施の形態1で説明した真空断熱パネル15に複数列設けられた溝部16と溝部16との間の真空断熱材中に設けられ、溝部16に連通しているウレタン用穴部を示している。ウレタン原液を注入ヘッド22より外箱2と内箱3との間に注入し、ウレタンを発泡充填すると、注入されたウレタンがウレタン用穴部26より溝部16へ進入し、凝縮パイプ14を収納する溝部16内で発泡充填するので、凝縮パイプ14から冷蔵庫本体1の庫内への熱侵入を低減することができる。さらに、凝縮パイプ14と穴部26とが重なっていない(穴部26が凝縮パイプ上に無い)ので、凝縮パイプ14と内箱3との間にはウレタン用穴部26が存在せず真空断熱パネル15が配置されるため、凝縮パイプ14から冷蔵庫1の庫内への熱侵入をさらに低減することができる。
真空断熱パネル15に設けられた穴部25、26は、例えば内側からポリエチレンもしくはポリプロピレン等からなる熱溶着層とアルミニウム層および表面保護層をラミネートした二枚のガスバリアフィルムに穴をプレス加工等によって開け、ガスバリアフィルムの穴部の縁部を加熱して前記熱溶着層を相互に密着させた後に、ガラスウールもしくはシリカ等の微粉末を挿入し、所定の真空排気装置内において内部を真空とした後、ガスバリアフィルムの縁部を加熱して前記熱溶着層を相互に密着させ密封することにより製造される。真空断熱パネル15に設けられた穴部は、矩形や円形等の形をしており、穴部開口面積が36mm2以上であるとウレタンが溝部16内に侵入しやすくボイドなどが発生せず高効率で信頼性が向上する。なお、上述した各実施の形態において、内部に連続気泡の発泡ポリウレタンを封入した真空断熱パネルでも差し支えない。
以上、実施の形態1〜3で説明したように、この発明の冷蔵庫は、外箱2と内箱3間にウレタン断熱材4を発泡充填することにより断熱箱体を構成し、断熱箱体内に冷媒用パイプ(凝縮用パイプなど)14を配設する冷蔵庫において、外箱2内面に取付けられ、ウレタン断熱材4中に埋設されるように配置される真空断熱パネル15と、真空断熱パネル15と外箱2内面とが接触する部分の真空断熱パネル15に冷媒用パイプ14の外径の1.2〜2倍程度の深さを有する溝部16、21、23、24と、を設け、溝部16、21、23、24に冷媒用パイプ14を配設したので、冷蔵庫外箱に凹凸のない意匠性の優れた冷蔵庫を提供できる。また、冷媒用パイプである凝縮パイプと溝部との間にウレタン断熱材が充分注入されるので、断熱性能の低下がおこらない省エネルギーな冷蔵庫が得られる。
また、この発明の冷蔵庫は、溝部は複数列で構成され、複数列の溝部に冷媒用パイプを複数列収納し、ウレタン断熱材を発泡充填させるようにしたので、凝縮能力を十分確保し、消費電力量の少ない省エネな冷蔵庫を提供することができる。特に消費電力量が所定値以下となるように凝縮パイプの全長を決めるようにしているので、消費電力量の小さい省エネルギーな冷蔵庫が得られる。
また、この発明の冷蔵庫は、真空断熱パネルに設ける複数列の溝部を真空断熱材の端面より30mm以上離れた位置に設けるようにしたので、真空断熱パネルのヒートブリッジにより断熱性能低下し庫内へ無駄に熱が進入すること抑制し消費電力量の少ない省エネルギーな冷蔵庫を提供することができる。また、真空断熱パネルに設ける複数列の溝部を真空断熱材の端面より70mm以上離れた位置に設けるようにすれば、更なる断熱性能の低下の無い高性能で省エネルギーな冷蔵庫が得られる。
また、この発明の冷蔵庫は、真空断熱パネルに設ける溝部の幅を、外箱に貼付けた冷媒用パイプの外径の1.2〜2倍程度にしたので、ウレタン断熱材が充分に溝部内に行き渡り断熱性能の良い省エネルギーな冷蔵庫が得られる。
また、この発明の冷蔵庫は、外箱と内箱間にウレタン断熱材を注入するための注入口近傍の真空断熱材に設けられ、溝部に連通するウレタン注入用溝部を設けたので、ウレタン断熱材が凝縮パイプの設けられた真空断熱パネルの溝部に注入され、凝縮パイプから庫内へ無駄に熱が進入すること防いだ消費電力量の少ない省エネな冷蔵庫を提供することができる。
また、ウレタン注入用溝部24は溝部16(冷媒用パイプ14)と交差(連通)するごとにその配設位置が溝部16(冷媒用パイプ14)方向に所定距離離れて配設されているので、ウレタン注入用溝部24に注入されたウレタンが溝部16を通って充填されるため、溝部16及びウレタン注入用溝部24全域にウレタンを発泡充填することができ、ボイドの少ないウレタン断熱材4を形成でき凝縮パイプ14から冷蔵庫1の庫内への熱侵入を低減することができる。
また、この発明の冷蔵庫は、冷媒用パイプが配設される溝部上あるいは溝部間に設けられ、溝部にウレタン断熱材を導くための冷媒用パイプの外径と同等かあるいは冷媒用パイプの外径よりも大きな直径のウレタン用穴部を設けたので、ウレタン断熱材がウレタン用穴部を介して凝縮パイプの設けられた真空断熱パネルの溝部に導かれて注入され、凝縮パイプから庫内へ無駄に熱が進入すること防いだ消費電力量の少ない省エネルギーな冷蔵庫を提供することができる。
また、この発明の冷蔵庫は、冷媒として炭化水素などの可燃性冷媒を使用するようにしても、凝縮パイプなどの冷媒用パイプが押しつぶされることなどがなく、冷媒用パイプに変形や破損などが起こらないので、ガス漏れなどの発生しない安全で信頼性の高い冷蔵庫を提供することができる。
この発明の実施の形態1を示す冷蔵庫の模式図である。 この発明の実施の形態1を示す冷蔵庫冷媒回路の模式図である。 この発明の実施の形態1を示す真空断熱パネルの模式図である。 この発明の実施の形態1を示す真空断熱パネルの拡大模式図である。 この発明の実施の形態1を示す消費電力量と凝縮能力と関係図である。 この発明の実施の形態1を示す断熱性能と真空断熱パネル端面からの距離と関係図である。 この発明の実施の形態1を示す冷蔵庫の模式図である。 この発明の実施の形態1を示す冷蔵庫の模式図である。 この発明の実施の形態2を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。 この発明の実施の形態2を示す真空断熱パネルの形状の模式図である。 この発明の実施の形態2を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。 この発明の実施の形態2を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。 この発明の実施の形態3を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。 この発明の実施の形態3を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。 この発明の実施の形態3を示す冷蔵庫ウレタン注入時の模式図である。 この発明の実施の形態3を示す真空断熱パネルの形状の模式図である。
符号の説明
1 冷蔵庫本体、2 外箱、3 内箱、4 ウレタン断熱材、5、6、7、8 仕切り壁、9 冷蔵室、10 製氷室、11 切替室、12 野菜室、13 冷凍室、14 冷媒用パイプ、15 真空断熱パネル、16 真空断熱パネルの溝部、17 キャビネットパイプ、18 毛細管、19 冷却器、20 吸入パイプ、21 真空断熱パネルの溝部、22 ウレタン原液注入ヘッド、23、24 真空断熱パネルの溝部、25、26 真空断熱パネルの穴部、36 圧縮機。

Claims (5)

  1. 外箱と内箱間にウレタン断熱材を発泡充填することにより断熱箱体を構成し、前記断熱箱体内に冷媒用パイプを配設する冷蔵庫において、前記外箱内面に取付けられ、前記ウレタン断熱材中に埋設されるように配置される真空断熱パネルと、前記真空断熱パネルと前記外箱内面とが接触する部分の前記真空断熱パネルに前記冷媒用パイプの外径の1.2〜2倍程度の深さを有する溝部と、を設け、前記溝部に前記冷媒用パイプを配設するとともに、
    外箱と内箱間にウレタン断熱材を注入するための注入口近傍の前記真空断熱材に設けられ、前記溝部に連通するウレタン注入用溝部を設けたこと特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記ウレタン注入用溝部は、前記溝部と略直交してウレタン原液が注入される注入方向に沿って前記真空断熱パネルの一端側から他端側まで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記ウレタン注入用溝部は、ウレタン原液が注入される注入方向に複数配設されるとともに、複数の前記溝部と連通し、交差するように設けられ、前記溝部と交差するごとに前記冷媒用パイプの前記溝部の配設方向に位置をずらして配設されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  4. 前記冷媒用パイプが配設される前記溝部上あるいは前記溝部間に設けられ、前記溝部にウレタン断熱材を導くための前記冷媒用パイプの外径と同等かあるいは前記冷媒用パイプの外径よりも大きな直径のウレタン用穴部を設けたこと特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  5. 冷媒として可燃性冷媒を使用するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の冷蔵庫。
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