JP4199595B2 - 電子機器の端子構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電子機器の端子構造に係り、特に、他の電子機器へと導線する伝送線が接続される接続端子の防水に配慮した電子機器の端子構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の電子機器の端子構造として、加入者線を壁に這わせて設置するような露出配線を必要とし、施工しやすい露出型インターホン構造が開示されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
従来例をなす露出型インターホン構造によれば、他の電子機器(図示せず)へと配線される加入者線を即結端子に接続した後でも、即結端子を支持する端子基板ユニットがインターホン本体に対してスライド可能としたため、また、インターホン本体側配線付コネクタと加入者線とは、壁掛け用アダプターユニット側の接続端子と即結端子にそれぞれ別個に接続させるようにしたために、インターホン本体を壁掛け用アダプターユニットに取り付けるに際し、加入者線を無理によじったり左右に動かしたりすることなく、施工時取り付け作業を可能とすることができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−159125号公報(段落番号0001、段落番号0005、段落番号0024、図1、図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来例をなす露出型インターホン構造において、設置壁面に這設された加入者線を端子基板ユニットに実装させた即結端子へと接続するためには、設置壁面の表て面側に取り付けた壁掛け用アダプタユニットに穿設した抜き孔に加入者線を挿通させ、この加入者線を端子基板ケースに設けられている端子基板ユニットに実装させた即結端子へと接続する手段(以下、第1の接続手段という。)、または壁掛け用アダプタユニットの設置壁面に対する表て面側に取り付けた端子基板ケースに設けられている端子基板ユニットに実装させた即結端子へと設置壁面に這設された加入者線を接続する手段(以下、第2の接続手段という。)が適用されていた。
【0006】
しかしながら、第1の接続手段では、設置壁面に対向した方向に即結端子が実装されているため、この即結端子へと加入者線を接続すると、雨水等が加入者線を伝ってきたときに即結端子へと水滴が浸入し、即結端子が腐食する虞があった。
【0007】
また、第2の接続手段では、設置壁面に対して平行の位置に即結端子が実装され接続口が上方向に向いているため、この即結端子へと加入者線を接続すると、上述の第1の接続手段と同様、雨水等が加入者線を伝ってきたときに即結端子へと水滴が浸入し、即結端子が腐食する虞があった。
【0008】
本発明は、上述の難点を解消するためになされたもので、他の電子機器へと導線する伝送線が接続される接続端子を、雨水等の水滴の影響から保護して腐食の発生を防止させた電子機器の端子構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明の電子機器の端子構造は、ケースにより構成され壁に取り付けて屋外で使用される電子機器に、外部の電子機器と伝送線によって接続するための接続端子を設けている。接続端子に接続された伝送線を接続端子よりも下方に延在させて外部の電子機器へと導線するための線処理蓋を取り付け、ケース、線処理蓋には、伝送線を接続するときに線処理蓋を開けた状態で保持するための係止突起、係止片をそれぞれ有し、ケースに設けられた軸受けの内径を、線処理蓋に設けられた回転軸の軸径よりも大きくしたものである。
【0010】
このような電子機器の端子構造によれば、接続端子に接続される伝送線を、ケースに嵌合される線処理蓋によって接続端子よりも下方に延在させて外部の電子機器へと導線することができるため、伝送線を伝ってきた雨水等は、接続端子へと浸入せず水滴の自重により下方へと落下する。
【0011】
また、このような電子機器の端子構造によれば、ケースに設けられた係止突起に線処理蓋に設けられた係止片が係止されることにより、伝送線を接続端子へと接続するときに、線処理蓋の開けた状態を保持できる。
【0012】
また、本発明の電子機器の端子構造において、ケース、線処理蓋には、線処理蓋が嵌合されたときに衝撃等によって開くのを防止するための嵌合溝、嵌合片をそれぞれ有する。
【0013】
このような電子機器の端子構造によれば、ケースに穿設された嵌合溝に線処理蓋に設けられた嵌合片が嵌合されることにより、線処理蓋がケースに嵌合されたときに電子機器に衝撃等が生じる、例えば、電子機器が壁から落下して衝撃が生じた場合において、線処理蓋が開くのを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子機器の端子構造を適用した好ましい形態の実施例について、図面を参照して説明する。
【0015】
図1(a)は、本発明の実施例による電子機器(以下、電子機器1という。)の端子構造を示す断面図であり、図1(b)は、電子機器1を(裏面側である)A部から見た場合のA矢視図である。
【0016】
図1(a)の断面図および図1(b)のA矢視図に示すように、本発明の実施例による端子構造が適用される電子機器1は、上ケース(図示せず)および下ケース10により構成されており、例えば、玄関先(住戸玄関先)等の屋外で使用され壁(壁面)2に取り付け可能なボックス型に形成されている。
【0017】
この電子機器1には、外部の電子機器、例えば、住戸内に設置される電子機器(図示せず)との間を導線するための伝送線Lが下ケース10の裏面側から挿入され、この伝送線Lを接続(電気的に接続)するための挿入口200および挿入口200毎に割り当てられて伝送線Lをリリースさせるためのリリースボタン201が実装された接続端子20と、接続端子20の挿入口200に挿入して接続された伝送線Lの線処理方向を可変、ここでは、接続端子20よりも下方に延在させるために下ケース10に枢着されて回動可能な図2の拡大斜視図に示す線処理蓋21とが設けられている。
【0018】
なお、(電子機器1をなす)下ケース10に設けられた接続端子20の挿入口200およびリリースボタン201の個数は、通常、伝送線Lの線路数と同一、または線路数以上の数とされる。
【0019】
また、(電子機器1をなす)上ケース(図示せず)は、通常、玄関先(住戸玄関先)等の屋外へと露出されるため、雨水等の水滴や塵埃の影響を受けないように保護カバー(図示せず)にて被蓋される。
【0020】
また、(電子機器1をなす)下ケース10には、線処理蓋21を枢着させて回動可能とするための軸受け100、100と、伝送線Lを接続端子20の挿入口200に挿入させ接続するときに線処理蓋21の開けた状態を保持するための係止突起101とが設けられているとともに、線処理蓋21が当該下ケースへと嵌合されたときに電子機器1に衝撃等が生じる、例えば、電子機器1が壁2から落下して衝撃が生じた場合において、線処理蓋21が開くのを防止するための少なくとも1つの嵌合溝、ここでは、2つの嵌合溝102、102が穿設されている。
【0021】
また、線処理蓋21には、(電子機器1をなす)下ケース10に設けられた軸受け100、100にそれぞれ嵌合され回動可能とするための回転軸210、210と、(電子機器1をなす)下ケース10に設けられた係止突起101に係止され、伝送線Lを接続端子20の挿入口200に挿入させ接続するときに当該線処理蓋の開けた状態を保持するための係止片211と、(電子機器1をなす)下ケース10に穿設された嵌合溝102、102にそれぞれ嵌合され線処理蓋21が上述の衝撃等によって開くのを防止するための少なくとも1つの嵌合片、ここでは、2つの嵌合片212、212とが設けられている。
【0022】
さらに、(電子機器1をなす)下ケース10に設けられた軸受け110、110で回動可能に枢着される回転軸210、210が設けられた線処理蓋21を閉めた状態、すなわち、下ケース10に穿設された嵌合溝102、102に線処理蓋21に設けられた嵌合片212、212をそれぞれ嵌合させた状態において、下ケース10と線処理蓋21との間には線処理孔300が開口される。
【0023】
このような構造である本発明の実施例による電子機器の端子構造において、以下、当該電子機器の配線処理方法について具体的に説明する。
【0024】
電子機器1に外部の電子機器、例えば、住戸内に設置される電子機器(図示せず)を接続するためには、外部の電子機器(図示せず)へと導線された伝送線Lを接続端子20の挿入口200に挿入させ接続する必要があり、この配線処理を行う場合には、先ず、図3(a)の断面図に示すように、(電子機器1をなす)下ケース10に穿設された嵌合溝102、102に予め嵌合されている線処理蓋21に設けられた嵌合片212、212を、工具等を利用して当該嵌合溝からそれぞれ外した後、下ケース10に設けられた軸受け100、100で枢着される回転軸210、210が設けられた線処理蓋21を図3(b)の部分断面図に示す矢印の方向に回動させた後、図3(c)の部分断面図に示すように、下ケース10と線処理蓋21との間に開口された上述の線処理孔300よりも大きな孔(開口部)に挿通させた伝送線Lについて接続端子20の挿入口200に挿入して接続する。このとき、線処理蓋21に設けられた係止片211は、(電子機器1をなす)下ケース10に設けられた係止突起101の頂点部を乗り越えて当該係止突起の反対側にて係止されるため、伝送線Lを接続端子20の挿入口200に挿入させ接続するにあたり、線処理蓋21の開けた状態を保持でき配線処理が容易となる。
【0025】
なお、(電子機器1をなす)下ケース10に設けられた軸受け100、100の内径を、線処理蓋21に設けられた回転軸210、210の軸径よりも大きくすると、線処理蓋21の回動が容易となり開閉し易くなる。
【0026】
また、伝送線Lを接続端子20の挿入口200に挿入させ接続した後、線処理蓋21を回動させて図1(a)の断面図のように閉めた状態、すなわち、(電子機器1をなす)下ケース10に穿設された嵌合溝102、102に線処理蓋21に設けられた嵌合片212、212をそれぞれ嵌合させると、電子機器1に衝撃等が生じる、例えば、電子機器1が壁2から落下して衝撃が生じた場合において、線処理蓋21が開くのを防止できるばかりでなく、外部の電子機器、例えば、住戸内に設置される電子機器(図示せず)へと導線される伝送線Lを接続端子20よりも下方に延在させることができるため、伝送線Lを伝ってきた雨水等は、接続端子20の挿入口200へと浸入せず水滴の自重により下方へと落下することから、接続端子20が雨水等の水滴の影響を受けずに保護され腐食の発生を防止できる。
【0027】
なお、上述の実施例によれば、(電子機器1をなす)下ケース10に穿設される少なくとも1つの嵌合溝および線処理蓋21に設けられる嵌合片を、2つの嵌合溝102、102および嵌合片212、212として説明したが、2つに限定されず、より複数個の嵌合溝102、102、102、…を下ケース10に穿設し、この嵌合溝102、102、102、…の数(穿設数)に対応した嵌合片212、212、212、…を線処理蓋21に設けることにより、電子機器1に上述のような衝撃等が生じた場合において、線処理蓋21が開くのをさらに防止できる。
【0028】
また、上述の実施例によれば、(電子機器1をなす)下ケース10に設けられた接続端子20の挿入口200を壁2に対向した方向に設けたが、この方向に限定されず、図4の断面図に示すように、壁2に対して平行の位置に接続端子20の挿入口200を設けて当該挿入口を下方向とすることにより、接続端子20を雨水等の水滴の影響から保護して腐食の発生をさらに防止できる。
【0029】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電子機器の端子構造によれば、接続端子に接続される伝送線を、ケースに嵌合される線処理蓋によって接続端子よりも下方に延在させて外部の電子機器へと導線することができるため、伝送線を伝ってきた雨水等は、接続端子へと浸入せず水滴の自重により下方へと落下することから、接続端子が雨水等の水滴の影響を受けずに保護され腐食の発生を防止できる。また、伝送線を接続端子へと接続するときに、線処理蓋の開けた状態を保持できるため、配線処理が容易となる。さらに、線処理蓋がケースに嵌合されたときに電子機器に衝撃等が生じる、例えば、電子機器が壁から落下して衝撃が生じた場合において、線処理蓋が開くのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、本発明の実施例による電子機器の端子構造を示す断面図。図1(b)は、本発明の実施例による電子機器の端子構造において、電子機器をA部から見た場合のA矢視図。
【図2】 図2は、本発明の実施例による電子機器の端子構造において、電子機器を構成する線処理蓋を示す拡大斜視図。
【図3】 図3(a)は、本発明の実施例による電子機器の端子構造において、他の電子機器へと導線される伝送線を下ケース(ケース)に設けられた接続端子の挿入口に挿入させ接続するときの配線処理方法を説明するための断面図。図3(b)、(c)は、それぞれ上述の配線処理方法を説明するための部分断面図。
【図4】 図4は、本発明の他の実施例による電子機器の端子構造を示す断面図。
【符号の説明】
1‥‥‥電子機器
10‥‥‥下ケース(ケース)
101‥‥‥係止突起
102、102‥‥‥嵌合溝
2‥‥‥壁
20‥‥‥接続端子
21‥‥‥線処理蓋
211‥‥‥係止片
212、212‥‥‥嵌合片
L‥‥‥伝送線
100、100‥‥‥軸受け
210、210‥‥‥回転軸
Claims (2)
- ケース(10)により壁(2)に取り付けて屋外で使用される電子機器(1)に、外部の電子機器と伝送線(L)によって接続するための接続端子(20)を設け、
前記接続端子に接続された前記伝送線を前記接続端子よりも下方に延在させて前記外部の電子機器へと導線するための線処理蓋(21)を取り付け、
前記ケース、前記線処理蓋には、前記伝送線を接続するときに前記線処理蓋を開けた状態で保持するための係止突起(101)、係止片(211)をそれぞれ有し、
前記ケースに設けられた軸受け(100、100)の内径を、前記線処理蓋に設けられた回転軸(210、210)の軸径よりも大きくすることを特徴とする電子機器の端子構造。 - 前記ケース、前記線処理蓋には、前記線処理蓋が嵌合されたときに衝撃等によって開くのを防止するための嵌合溝(102、102)、嵌合片(212、212)をそれぞれ有することを特徴とする請求項1記載の電子機器の端子構造。
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