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JP4200314B2 - 壁パネル配線構造 - Google Patents
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Description

この出願の発明は、壁パネル配線構造に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、集合住宅や戸建住宅等にて用いられる壁パネルにおいて電力配線および情報配線の両方を行う際に有用な壁パネル配線構造に関するものである。
従来、壁パネルについては、内部に配線を通すことがしばしばある。たとえば特許文献1記載のものでは、壁パネルの下端部に幅木で隠した配線スペースを設けている。
特開平9−13553号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の構造では、幅木裏の配線スペースを上下に分離し、それぞれに電力線および情報線を分けて通すことが可能となっているものの、従来の幅木の高さサイズを踏襲すると、上下分離では各区画の高さが低くなり、空間が狭くなってしまう。
また、壁パネル下端面と床面との間に配線スペースを確保するための中央支柱を必要としているため、その中央支柱によって配線スペースが左右にも分離されて4区画となっている。したがって、上下左右分離ではより一層狭い空間となってしまう。
さらに、壁パネルの配線スペースの上方にコンセントを設ける際、結局各配線が近接することになり、またたとえば図3に例示したように、壁パネル(1)の交差部分で電力線(10)および情報線(20)が交差することにもなる。
そこで、以上のとおりの事情に鑑み、この出願の発明は、壁パネルに、電力配線の他に情報配線を併せて行えるようにし、電気−情報の共通コンセントを容易に設けることができ、かつ互いの配線を分離することのできる壁パネル配線構造を提供することを課題としている。
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、第1には、壁パネル本体と床との間に配線スペースを設けた壁パネル配線構造であって、配線スペースは、壁パネル本体の下方において中央に位置する電力線配線スペース部材の内部空間およびその両外側に位置する情報線配線スペース部材の内部空間とにより確保されていることを特徴とする壁パネル配線構造を提供する。
第2には、電力線配線スペース部材および情報線配線スペース部材は、壁パネル本体下方において互いに当接して一体化されていることを特徴とする前記壁パネル配線構造を提供する。
第3には、情報線配線スペース部材は、そのさらに外側に位置する幅木と係合具を介して係合されていることを特徴とする前記壁パネル配線構造を提供する。
第4には、情報線配線スペース部材はその外側面に開口部を有しており、当該開口部に幅木の裏面に突設された係合具が係合されることを特徴とする前記壁パネル配線構造を提供する。
第5には、電力線配線スペース部材および情報線配線スペース部材は、床に設けられたランナーの嵌合凹所に嵌め込まれることを特徴とする前記壁パネル配線構造を提供する。
第6には、嵌合凹所の外側壁内面が内側下方に至るに従って内側方に向けて傾斜しており、情報線配線スペース部材にも傾斜面が設けられており、前記嵌込み時にこれら外側壁内面および傾斜面が対向するようになっていることを特徴とする前記壁パネル配線構造を提供する。
上記第1の壁パネル配線構造によれば、壁パネル本体下方において床との間に中央位置の電力線配線スペース部材およびその両外側位置の情報線配線スペース部材を介在させることで、壁パネルの厚さ内で中央位置にて電力配線、その両外側位置にて情報配線を別々に且つ近接させることなく行うことができ、従来の幅木の高さを踏襲しても十分な配線スペースを確保できる。これにより、電力配線および情報配線を併せて行え、電気−情報の共通コンセントを容易に設けられ、かつ互いの配線を分離できるようになる。
上記第2の壁パネル配線構造によれば、上記第1の構造と同様な効果が得られ、また、元々別体の電力線配線スペース部材および情報線配線スペース部材を壁パネル本体下方において一体化させることで、その上に壁パネル本体が立設されてもそれをしっかりと支持することができる。
上記第3の壁パネル配線構造によれば、上記第1および第2の構造と同様な効果が得られ、また、情報配線スペース部材にそれを隠す幅木を係合固定させることができる。
上記第4の壁パネル配線構造によれば、上記第3の構造と同様な効果が得られ、また、係合具を介したより容易な係合固定が可能となる
上記第5の壁パネル配線構造によれば、上記第1〜第4の構造と同様な効果が得られ、また、電力線配線スペース部材および情報線配線スペース部材をランナーの嵌合凹所へ嵌め込むことで、位置決めを容易に行うことができ、また配線スペースの増大も望める。
上記第6の壁パネル配線構造によれば、上記第5の構造と同様な効果が得られ、また、位置決めをさらに容易に行え、且つよりしっかりとした嵌込みを実現できるようになる。
図1および図2は、各々、この出願の発明の一実施形態を示したものである。
これら図1および図2の実施形態では、まず、壁パネル本体(1)は、中央の芯材(11)とその両側のパネル材(12)とからなるものとなっている。芯材(11)には通線口(111)が設けられてもいる。
この壁パネル本体(1)の下方において、中央に位置して電力線配線スペース部材(2)およびその両外側に位置して情報線配線スペース部材(3)が設けられている。
電力線配線スペース部材(2)は、中空筐体状のものとなっており、上記中央の芯材(11)の直下に位置して、壁パネル本体(1)が走る方向に沿って配設されている。そして、芯材(11)とほぼ等しい横幅寸法を有し、その内部空間が電力線配線スペースとなって、電力線(10)が配線されている。
情報線配線スペース部材(3)は、中空筐体状のものとなっており、芯材(11)両側のパネル材(12)の直下に位置するとともに電力線配線スペース部材(2)の両外側に位置して、壁パネル本体(1)が走る方向に沿って配設されている。横幅寸法は電力線配線スペース部材(2)よりも細身で、パネル材(12)とほぼ等しい寸法を有しており、その内部空間が情報線配線スペースとなって、情報線(20)が配線されている。なお、高さ寸法は、電力線配線スペース部材(2)と略同一のものとなっている。
これら電力線配線スペース部材(2)および情報線配線スペース部材(3)は、壁パネル本体(1)の下方にて上記のとおりの配置をもって、互いに対向する面が当接し一体化されている。この一体化については、たとえば、両者に係合部(図示なし)を設けたり、両者間に係合具(図示なし)を介在させたりすることで、互いに係合させて行うことができる。もちろん接着による一体化も可能である。
このように電力線配線スペース部材(2)と一体化された情報線配線スペース部材(3)は、そのさらに外側に位置する幅木(4)と係合具(5)を介して係合されてもいる。
本実施形態では、情報線配線スペース部材(3)は、その外側面の適宜箇所に開口部(31)を有しており、係合具(5)は、固定片(51)および係合爪(52)を有しており、固定片(51)が幅木(4)の裏面に当接して接着剤等により固定され、この状態で幅木(4)裏面から突出した係合爪(52)が開口部(31)に係合される。なお、開口部(31)は、情報線配線スペース部材(3)からの情報線(20)の引出し口としても使用できる。
以上の電力線配線スペース部材(2)および情報線配線スペース部材(3)は、床(9)に設けられたランナー(6)の嵌合凹所(61)に嵌め込まれて当該ランナー(6)上に設置されている。
より具体的には、ランナー(6)は、中央凸部(62)を間にして左右両側に嵌合凹所(61)を有しており、電力線配線スペース部材(2)は、ランナー(6)の中央凸部(62)を跨ぐように両側の嵌合凹所(61)に嵌め込まれており、情報線配線スペース部材(3)は、電力線配線スペース部材(2)が嵌め込まれた嵌合凹所(61)における残りの凹みスペースに嵌め込まれている。これにより、電力線配線スペース部材(2)および情報線配線スペース部材(3)の位置決めを容易にでき、また凹み分だけ部材寸法を大きくして内部配線スペースを増やすこともできる。
本実施形態ではさらに、嵌合凹所(61)の外側壁内面(611)が内側下方に至るに従って内側方に向けて傾斜した斜面状に形成されており、情報線配線スペース部材(3)にもこの傾斜した外側壁内面(611)に沿う傾斜面(32)が設けられており、これら外側壁内面(611)および傾斜面(32)が嵌合時に対向して合致する。これにより、位置決めをより容易なものとできる。
以上においては、まず、床(9)にランナー(6)を設置し、このランナー(6)の上に嵌合凹所(61)に嵌め込むようにして電力線配線スペース部材(2)および情報線配線スペース部材(3)を設置する。このとき、電力線配線スペース部材(2)および情報線配線スペース部材(3)は予め一体化しておいても、別々に設置して後から一体化するようにしてもよい。
電力線配線スペース部材(2)は、設置後に釘(7)の打ち込み等によってランナー(6)および床(9)にしっかりと固定される。情報線配線スペース部材(3)と一体化された後に釘(7)を打ち込む場合には、電力線配線スペース部材(2)の側面に開口部(図示なし)を適宜設けておき、情報線配線スペース部材(3)の上記開口部(31)からその開口部を通して打ち込みを行えばよく、また、情報線配線スペース部材(3)との一体化の前に釘(7)打ちする場合には、同様に適宜設けられた開口部(図示なし)を通して行い、その後情報線配線スペース部材(3)を係合や接着等により一体化させればよい。
そして、これら電力線配線スペース部材(2)および情報線配線スペース部材(3)の上に芯材(11)およびパネル材(12)からなる壁パネル本体(1)を立設させ、さらに、壁パネル本体(1)の下端部とともに情報線配線スペース部材(3)を隠すように、幅木(4)を、上記係合具(5)を介して係合取付けする。
以上の実施形態によれば、壁パネル本体(1)下方においてその厚さ内で三区画された中央位置の電力配線用のスペースおよび左右両側位置の情報配線用のスペースを確保でき、それら空間にて互いに干渉することなく中央の電力配線および両側の情報配線を行うことができる。また、図2に例示したように、壁パネル本体(1)の交差部分において電力線(10)および情報線(20)が交差することもない。交差部分にて情報線(20)を引き出すには、情報線配線スペース部材(3)側面の上記開口部(31)を介して行えばよく、また電力線(10)の引出しについても、電力線配線スペース部材(2)側面に設けた開口部(図示なし)から情報線配線スペース部材(3)の開口部(31)や別途設けた開口部(31)を通して行えばよい。
なお、上記電力線配線スペース部材(2)は、壁パネル本体(1)の台座として機能し、情報線配線スペース部材(3)はその台座の両側に沿って配設されたダクトと呼ぶこともできる。このことは、台座が電力線配線スペース部材(2)を兼ねており、それに沿って情報線配線スペース部材(3)としてのダクトが配設されているとも言える。
また、上記情報線配線スペース部材(3)は、電力と弱電の絶縁を実現する絶縁性のものとすることが好ましく、絶縁性ダクトとも呼ぶことができる。
もちろん、この出願の発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能である。
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、壁パネルに、電力配線の他に情報配線を併せて行えるようにし、電気−情報の共通コンセントを容易に設けることができ、かつ互いの配線を分離することのできる壁パネル配線構造が提供される。
この出願の発明の一実施形態を示した断面図である。 この出願の発明について説明するための平面図である。 従来の配線構造について説明するための平面図である。
符号の説明
1 壁パネル本体
11 芯材
111 通線口
12 パネル材
2 電力線配線スペース部材
3 情報線配線スペース部材
31 開口部
32 傾斜面
4 幅木
5 係合具
51 固定片
52 係合爪
6 ランナー
61 嵌合凹所
611 外側壁内面
62 嵌合凸部
7,8 釘
9 床
10 電力線
20 情報線

Claims (6)

  1. 壁パネル本体と床との間に配線スペースを設けた壁パネル配線構造であって、
    配線スペースは、壁パネル本体の下方において中央に位置する電力線配線スペース部材の内部空間およびその両外側に位置する情報線配線スペース部材の内部空間とにより確保されていることを特徴とする壁パネル配線構造。
  2. 電力線配線スペース部材および情報線配線スペース部材は、壁パネル本体下方において互いに当接して一体化されていることを特徴とする請求項1記載の壁パネル配線構造。
  3. 情報線配線スペース部材は、そのさらに外側に位置する幅木と係合具を介して係合されていることを特徴とする請求項1または2記載の壁パネル配線構造。
  4. 情報線配線スペース部材はその外側面に開口部を有しており、当該開口部に幅木の裏面に突設された係合具が係合されることを特徴とする請求項3記載の壁パネル配線構造。
  5. 電力線配線スペース部材および情報線配線スペース部材は、床に設けられたランナーの嵌合凹所に嵌め込まれることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の壁パネル配線構造。
  6. 嵌合凹所の外側壁内面が内側下方に至るに従って内側方に向けて傾斜しており、情報線配線スペース部材にも傾斜面が設けられており、前記嵌込み時にこれら外側壁内面および傾斜面が対向するようになっていることを特徴とする請求項5記載の壁パネル配線構造。
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