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JP4200745B2 - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents
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JP4200745B2 - 信号処理装置および信号処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、撮像手段により撮像された画像データに対してノイズ除去やアパーチャ補正等の信号処理を施す信号処理装置および信号処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年ではデジタルカメラの小型化、高性能化にともない撮像素子としてのCCD(Charge Coupled Device)で被写体を撮像できる画素数が増えることにより、1画素を構成するセルサイズが小さくなっており、このため、CCDのセンサー出力信号に対するノイズの割合が大きくなっている。
【0003】
これにより、肌色や空色といった特定色に対して、CCDの暗電流に基づくノイズ除去やアパーチャ補正等の技術が必要となっており、ディジタルカラー画像の分野において、肌色等の特定色の検出、および検出した特定色の領域に対するノイズ除去、アパーチャ補正等の技術が一般的によく知られている(特許文献1〜特許文献6)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−210916号公報
【特許文献2】
特開平11−146405号公報
【特許文献3】
特開平8−210916号公報
【特許文献4】
特開平11−146405号公報
【特許文献5】
特開2000−152268号公報
【特許文献6】
特開平11−146405号公報
【特許文献7】
特開平10−293840号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の特定色の検出技術としては特許文献3があり、RGBの各信号レベルの上限値と下限値を用いて特定色を検出するが、この手法では座標変換テーブルが必要となるため、特定色の検出のためにメモリの記憶容量が増大するという不都合があった。
【0006】
また、特許文献4でも色差信号をアドレスとしてメモリ内のテーブルに書き込むためハードウェア規模が増大するという不都合があった。
【0007】
また、ノイズ除去技術としては特許文献5があり、ノイズを判断するレベルを色によって変えて、ノイズスライスレベルを用いてノイズ除去をする手法であるため、特定色領域と特定色以外の領域の境界部分でノイズレベルが急激に変化するが、本発明では特定色の周辺の画素情報をもとにノイズ除去を行うことにより、特定色領域と特定色以外の領域の境界部分でノイズレベルが急激に変化しないようにすることを課題とする。
【0008】
また、アパーチャ補正技術には特許文献6があり、周波数特性の異なるBPF( Band Pass Filter) を用いてアパーチャ補正信号のゲインを変えることなく周波数特性を変更しているため、アパーチャ補正信号のゲインを変えることができず、回路構成が複雑になるが、本発明では特定色に対する注目画素周辺の情報をもとに、アパーチャ補正信号のゲインを算出しているので、より簡易な回路で適正なゲインのアパーチャ補正信号を生成することを課題とする。なお、特許文献7には、撮像画像の2値化した顔領域を正規化する技術が開示されているが、本発明では色差信号に基づく色差平面でノイズ除去、アパーチャ補正を行うために特定色領域を検出することを課題とする。
【0009】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、メモリの記憶容量が増大することなく特定色の検出を行い、特定色領域と特定色以外の領域の境界部分でノイズレベルが急激に変化しないようにすると共に、より簡易な回路でアパーチャ補正を行うことができる信号処理装置および信号処理方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の信号処理装置は、画像データの輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出手段と、特定色領域検出手段の判定結果に基づき、注目画素のノイズを削減するフィルタのフィルタ係数を、周辺画素についてのこの多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするノイズ削減手段とを備え、特定色領域における信号処理を行うようにしたものである。
【0011】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
画像処理を行う際に、肌色や空色等の特定色領域に含まれるか否かの判定結果を多ビットで表現すると、1ビットで表現した場合に比べて、注目画素のフィルタ係数がなめらかに変化する。これにより、特定色領域と特定色領域以外の境界部分で処理をなめらかに変化させ、画質に違和感を与えないようにノイズ削減を行うことができる
【0012】
また、本発明の信号処理装置は、画像データの輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出手段と、特定色領域検出手段の判定結果に基づき、注目画素に対するアパーチャ補正信号のゲインを、周辺画素についてのこの多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするアパーチャ補正手段とを備え、特定色領域における信号処理を行うようにしたものである。
【0013】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
画像処理を行う際に、肌色や空色等の特定色領域に含まれるか否かの判定結果を多ビットで表現すると、1ビットで表現した場合に比べて、アパーチャ補正信号のゲインがなめらかに切り替わる。これにより、特定色領域と特定色領域以外の境界部分で処理をなめらかに変化させ、画質に違和感を与えないようにアパーチャ補正を行うことができる
【0014】
また、本発明の信号処理方法は、画像データの輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出ステップと、特定色領域検出ステップの判定結果に基づき、注目画素のノイズを削減するフィルタのフィルタ係数を、周辺画素についてのこの多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするノイズ削減ステップとを備え、特定色領域における信号処理を行うようにしたものである。
【0015】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
画像処理を行う際に、肌色や空色等の特定色領域に含まれるか否かの判定結果を多ビットで表現すると、1ビットで表現した場合に比べて、注目画素のフィルタ係数がなめらかに変化する。これにより、特定色領域と特定色領域以外の境界部分で処理をなめらかに変化させ、画質に違和感を与えないようにノイズ削減を行うことができる
【0016】
また、本発明の信号処理方法は、画像データの輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出ステップと、特定色領域検出ステップの判定結果に基づき、注目画素に対するアパーチャ補正信号のゲインを、周辺画素についての多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするアパーチャ補正ステップとを備え、特定色領域における信号処理を行うようにしたものである。
【0017】
従って本発明によれば、以下の作用をする。
画像処理を行う際に、肌色や空色等の特定色領域に含まれるか否かの判定結果を多ビットで表現すると、1ビットで表現した場合に比べて、アパーチャ補正信号のゲインがなめらかに切り替わる。これにより、特定色領域と特定色領域以外の境界部分で処理をなめらかに変化させ、画質に違和感を与えないようにアパーチャ補正を行うことができる
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
図1にデジタルスチルカメラのブロック図を示す。
まず、デジタルスチルカメラの構成を説明する。
図1において、レンズ1は、被写体の反射光を集光し、画像センサー4に導く。絞り2は、光が通過する面積を変化させることにより画像センサー4に当たる光量を制御する。シャッター3は、光の通過を遮断することにより露光を制御する。上述の絞り2がこのシャッター3の機能を兼ねるようにしてもよい。画像センサー4は、CCDやCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)センサー等の画像センサーであり、被写体の光情報を電気情報に変換する。センサー表面には色を識別するために複数の色フィルタが配置されている。
【0019】
フロントエンド(S/H(Sample and Hold)6−1、GC(Gain Control)6−2、A/D( Analog to Digital) 6−3)6部分は、画像センサー4の出力のアナログ信号をデジタル信号に変換するものであり、内部では、ノイズ成分を除去する相関二重サンプリング、ゲインコントロール、A/Dコンバートが行われる。タイミングジェネレータ(TG)5は、画像センサー4を水平、および垂直に駆動して、高速・低速電子シャッター等の露光制御も行う。カメラシステムLSI( Large Scale Integration) 7は、デジタル化された画像センサー4からの情報を元に各種デジタル信号処理を行い、輝度信号・色信号を生成すると共に、データの圧縮を行い、圧縮データを生成する。
【0020】
画像メモリ8は、デジタルの画像データを格納するための記憶素子であり、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSDRAM(Syncronous Random Access Memory)等があり、カメラシステムLSI7でのデジタル信号処理で用いられる。マイクロコンピュータ(以下、マイコンという。))9は、カメラブロック全体の制御を行い、具体的には、絞り2による露光制御、シャッター3の開閉制御、TG5での電子シャッター制御、フロントエンド6でのゲインコントロール、カメラシステムLSI7の各種モード制御、パラメータ制御等の制御を行う。
【0021】
外部記憶媒体10は、圧縮されたデータ、例えばJPEG(Jpint Photograph Experts group)データを格納する記憶媒体であり、デジタルスチルカメラ本体に対して着脱可能で、取り出して、持ち運べるように構成される。画像モニター11は、撮影画像を確認するためのモニターであり、LCD(Charge Coupled Device)パネル等である。
【0022】
このように構成されたデジタルスチルカメラの動作を以下に説明する。
図2は、カメラシステムLSIのブロック図である。
図2において、画像検波部21は、オートフォーカス(AF)、オートエキスポージャー(AE)、オートホワイトバランス(AWB)の各種カメラ制御の基準となるカメラ撮影画像の検波処理を行う。マイコンI/F(interface)25は、カメラシステムLSI7をコントロールするマイコン9とのバスI/Fを行い、マイコン9とシステムLSI7との間の制御データや画像データの受け渡しを行う。メモリーI/F23は、システムLSI7での信号処理の際に用いる画像メモリ8とのI/Fを行い、画像データや圧縮データの受け渡しを行う。
【0023】
メモリーコントローラ24は、各種信号処理ブロック間または信号処理ブロックとメモリ間での画像データの受け渡しを行うと共にデータが流れるデータパスを制御する。画像圧縮・解凍部26は、画像データを圧縮し、または圧縮された画像データを解凍するもので、例えばJPEGエンコーダ等である。モニターI/F27は、画像データを外部モニターやディスプレイに表示すために各種表示フォーマットに変換するものであり、例えば、NTSC(National Television System Standard Committee)モニターに表示するためのNTSCエンコーダである。カメラ信号処理部22は、フロントエンド部6においてデジタル化されたセンサー画像情報を元に補間演算、フィルタ演算、マトリクス演算、輝度生成演算、色生成演算等のデジタル信号処理を行い、輝度・色信号からなる画像信号を生成する。
【0024】
図1で、タイミングジェネレータ(TG)5から駆動パルスをうけた画像CCDセンサー4の出力信号に対し、S/H6−1、GC6−2、A/D6−3部分(フロントエンド6)でノイズの成分を除去する相関二重サンプリング、ゲインコントロール、A/Dコンバートを行い、アナログ信号をデジタル信号に変換する。その後、カメラシステムLSI7(図2)のカメラ信号処理部分22で、デジタルクランプ、ホワイトバランス、ガンマ補正、補間処理等をし、RGB値を作り出した後に輝度、色差信号に変換する。
【0025】
本願の処理はカメラ信号処理部分22に含まれ、輝度、色差信号を入力として、特定色領域検出、ノイズ削減、アパーチャ補正の処理を行った後、JPEGエンコード回路に輝度、色差信号を出力する。本願の信号処理部のブロック図を図3に示す。特定色領域検出回路31では、輝度信号Y、色差信号Cr、Cb、楕円領域情報I、抽出半径rの情報をもとに肌色等の特定色領域の検出を判定する特定色判定フラグFを出力する。ディレーライン(DL)32は垂直方向の信号を同時化する。その後この輝度信号Y、特定色判定フラグFの情報をもとにノイズリダクション部(NR)33で周辺の画素情報をもとにノイズを削減し、アパーチャ補正部(AP)34でアパーチャ補正を行い、補正後の輝度信号Yを後段のJPEGエンコード回路に出力する。
【0026】
まず第1に特定色領域検出技術について説明する。
一般に肌色等の特定色の色差信号によるCr、Cbの平面上において色差分布は図4のようになっており、例えば、楕円状領域(肌色)41や、楕円状領域(空色)42が楕円状に分布している。そのため特定色領域の検出は円を対象として行うよりも楕円を対象として行ったほうが誤検出が少なくなることが実験で確認された。特定色領域の検出は、色差信号が図4の楕円状領域(肌色)41や、楕円状領域(空色)42の内部に含まれるかどうか判定することで実現できる。
【0027】
しかし、楕円による領域検出をハードウェアで実現しようとすると、回路規模が増大してしまうため、処理の工夫が必要となる。そこで、ハードウェアで簡易に実現可能な楕円状の距離計算手法を提案する。
【0028】
図5に示す楕円状領域C1にある画素(x, y)が含まれるかどうかの判定は、ある画素(x, y)および楕円状領域C1の座標移動51をし、回転52、53、拡大または圧縮54の処理を施した値を比較することによって実現できる。
【0029】
楕円状領域C1の中心座標を( α, β) とし、円領域C2の半径(領域の抽出半径)をr と仮定し、C2はC1 を平行移動51および回転52、53させた後、Cb方向にA,Cr方向にBだけ拡大または圧縮した円であると考える。つまり、図5において楕円状の距離e を移動51、回転52、53、拡大および圧縮54の処理を施した距離e ”が抽出半径rより小さいかどうか判定すればよい。
【0030】
ある画素の平行移動51は、以下の数1式のように示すことができる(x方向へα、y方向へβ移動した場合)。
【0031】
【数1】
Figure 0004200745
【0032】
一方、座標の回転は以下の数2式で表される。
【0033】
【数2】
Figure 0004200745
【0034】
よって、図5に示す通り、ある画素について考えると移動51および回転52、53は以下の数3式のように示される。
【0035】
【数3】
Figure 0004200745
【0036】
次にCb方向にA,Cr方向にB、拡大または圧縮すると、(x”, y”)は以下の数4式のように示される。
【0037】
【数4】
Figure 0004200745
【0038】
以上より、x" およびy" は以下の数5式のように示される。
【0039】
【数5】
Figure 0004200745
【0040】
数5式を用いると、楕円状の距離e を移動、回転、拡大および圧縮した距離e ”は以下の数6式のように示すことができる。
【0041】
【数6】
Figure 0004200745
【0042】
数6式では距離の計算に平方根の展開が必要となる。ここでは距離の比較に、距離を2乗した値を用いることで平方根の展開をなくすことができる。Cb方向およびCr方向の拡大率(圧縮率)をA, Bとすると、数5式および数6式より楕円状距離計算ブロックは図6のように、x、α、y、β、A,B、cosθ、sinθを入力として、減算器61−1 〜61−2、63−1、加算器63−2、66、乗算器62−1〜62−4、64−1 〜64−2、65−1〜65−2で構成して、近時距離e ”2 を出力することができることになる。
【0043】
ここで、Aを2 のa乗、Bを2のb乗と限定すれば、拡大、圧縮のための乗算器64−1 〜64−2を削減することができ、楕円状の距離計算ブロックは図7に示すように、a、bのビットシフト演算を行うシフタ74−1〜74−2および簡単な乗算器72−1〜72−4、75−1〜75−2、減算器71−1 〜71−2、73−1、加算器73−2、76、で実現できる。
【0044】
さらに、回転角を30度、60度、120度、150度等に限定すれば、より簡単な乗算器およびシフタで回路を実現できる。例えば回転角が30度の場合、回転行列は数7式となる。
【0045】
【数7】
Figure 0004200745
【0046】
よって数5式は以下の数8式のようになる。
【0047】
【数8】
Figure 0004200745
【0048】
図6と同様にAを2のa乗、Bを2のb乗とした場合、数8式より回転角が30度の場合、楕円状の距離計算ブロックは図8のようにx、α、y、β、√3を入力として、減算器81−1 〜81−2、83−1、加算器83−2、86、乗算器82−1〜82−2、85−1〜85−2、a−1、b−1のビットシフト演算を行うシフタ84−1 〜84−2で構成して、近時距離e ”2 を出力するようにして実現できる。
【0049】
回転角を30n度(ただしnは3mではなく、m, nは任意の整数)とすると、図7の入力のcosθ,sinθは、±√3/ 2または±1/ 2となるため、楕円状距離計算ブロックはセレクタS1(92−1)、セレクタS2(92−2)を用いて、図9のように、x、α、y、β、√3、1、―√3、―1を入力として、セレクタS1(92−1)、セレクタS2(92−2)、減算器91−1 〜91−2、94−1、加算器94−2、97、乗算器93−1〜93−4、96−1〜96−2、a−1、b−1のビットシフト演算を行うシフタ95−1 〜95−2で構成して、近時距離e ”2 を出力するようにして実現することが可能である。セレクタS1(92−1)は図9のcosθの値を出力するように動作し、セレクタS2(92−2)は図9のsinθの値を出力するように動作する。
【0050】
ここで、図9に含まれるセレクタS1(92−1)およびセレクタS2(92−2)の動作について説明する。
図9は回転角を30n度(ただしnは3mと等しくなく、m, nは任意の整数である)とした場合の楕円状の距離計算ブロックであり、セレクタS1(92−1)は図7のcosθ×2の値を出力するように動作し、セレクタS2(92−2)は図7のsinθ×2の値を出力するように動作します。ここでは、後段の、a−1、b−1のビットシフト演算を行うシフタ95−1 〜95−2でビットシフトしているためである。
【0051】
具体的には、以下の表1に示すように、セレクタS1(92−1)およびセレクタS2(92−2)は、−√3, −1, 1, √3の4つの値の中からnの値によって1つの値を選択して出力する。
【0052】
【表1】
Figure 0004200745
【0053】
さらに、図9において、図10に示すセレクタS’(102−1,102−2)を用いると図10のように乗算器93−1〜93−4を削減して、x、α、y、β、√3を入力として、セレクタS’(102−1,102−2)、減算器101−1 〜101−2、104−1、加算器104−2、107、乗算器103−1〜103−2、106−1〜106−2、a−1、b−1のビットシフト演算を行うシフタ105−1 〜105−2で構成して、近時距離e ”2 を出力するようにして構成することが可能である。
【0054】
ただし、セレクタS‘(102−1,102−2)は図10に示すsig1〜sig4を以下の値、具体的には、sig1: x―α、sig2: y―β、sig3: √3(x―α)、sig4: √3(y―β)に設定した場合に表2に示すnの値によって表2のような動作をするセレクタである。
【0055】
【表2】
Figure 0004200745
【0056】
また、n= 3mの場合には、楕円状距離計算ブロックは図11のように、セレクタS’(102−1,102−2)、乗算器103−1〜103−2、減算器104−1、加算器104−2、を削減して、x、α、y、βを入力として、減算器111−1 〜111−2、a、bのビットシフト演算を行うシフタ112−1 〜112−2、113−1〜113−2乗算器、加算器114で構成して、近時距離e ”2 を出力するようにして実現することが可能である。
【0057】
以上に示した図6〜図11の楕円状距離計算ブロックを用いると、特定色領域検出回路は図12のように実現できる。図12において、図6〜図11の楕円状距離計算ブロック121は、画素情報Pおよび楕円領域情報Iから近時距離e ”2 を算出し、乗算器122は抽出半径rの2 乗r2 を算出し、比較器(comp)123は近時距離e ”2 と抽出半径Rの2乗r2 とを比較して、判定フラグFを出力する。
【0058】
ただし、図12の楕円領域情報Iは色差信号Cb, Cr方向の拡大率およびC1の中心座標であり、比較器(comp)123のブロックは近時距離e ”2 と抽出半径rの2乗r2 との値の大小を比較し、抽出半径r2 より楕円状距離e ”2 の方が小さければ1を出力し、抽出半径r2 より楕円状距離e ”2 の方が大きければ0を出力するブロックである。
【0059】
本実施の形態では、楕円状の距離計算をし、距離比較をする際に平方根の展開をさけるために距離を2乗した値を比較に用いたが、必ずしも距離を用いて比較する必要はなく、距離に比例する値を使えばかまわない。よって、距離計算には例えば以下の数9式で示される16角形近似(特開2002−216136号公報参照)などの手法を用いてもかまわない。
【0060】
【数9】
Figure 0004200745
【0061】
つぎに、第2のノイズ削減技術について説明する。
デジタル画像中に含まれるノイズを削減させる際に、例えば肌色のような特定色の画像に対してはフィルタのろ過作用を強めにかけてディテールを失わせることによって皺や肌荒れ等の肌領域のトラブルを目立たせにくくすることが考えられる。この場合特定色領域と特定色領域以外の境界部分で処理を急激に変化させると違和感のある画像となってしまうという問題がある。
【0062】
そこで、注目画素のフィルタのろ過作用を変化させるためにフィルタ係数の重み付けを周辺画素の色情報を用いて行うことによって、特定色領域には強いろ過作用に対応する係数のフィルタをかけ、特定色以外の領域には弱いろ過作用に対応する係数のフィルタをかけ、さらに、特定色領域と特定色以外の領域との境界でノイズ削減レベルをなだらかに変化させることが可能となる。
【0063】
ノイズの削減には、図13Aまたは図13Bのような2次元のタップ係数をもつディジタルフィルタを用いる。図13Aまたは図13Bのαが注目画素のフィルタ係数であり、注目画素の周辺画素が全て特定色であった場合にはαは最小値になり、最もフィルタのろ過作用が強くかかる。図13には3×3フィルタと5×5フィルタを示したが、同等の特性が得られるものであれば、フィルタの係数、大きさは問わない。
【0064】
図14にフィルタ係数の導出のための特性図を示す。各特性L1、L2、L3について、縦軸に注目画素のフィルタ係数αを示し、横軸に周辺画素の特定色の数(count)を示す。
【0065】
図14において、周辺画素が全て特定色でない場合には縦軸に示すフィルタ係数αはF_maxになり、周辺画素が全て特定色の場合にはフィルタ係数はF_minとなる。
【0066】
図14より横軸に示すように周辺画素の特定色の個数をカウント(count)とすると、縦軸に示す注目画素のフィルタ係数αは横軸に示すカウント(count)の値に依存するため、以下の数10式のように表すことができる。
【0067】
【数10】
Figure 0004200745
【0068】
ここで、横軸に示す周辺画素の特定色の個数のカウント(count)の値から注目画素のフィルタ係数αを求めるフィルタ係数算出ブロックをf _nr(count)ブロック152とすると、ノイズ削減ブロックは図15のように、上述した図3に示す特定色領域検出回路から出力される肌色等の特定色領域の検出を判定する特定色判定フラグF、輝度信号Y、色差信号Cr、Cbを、垂直方向に同時化するディレーライン(DL)151、特定色判定フラグFに基づいて周辺画素の特定色の個数のカウント(count)の値から注目画素のフィルタ係数αを求めるフィルタ係数算出ブロックのf _nr(count)ブロック152、注目画素のフィルタ係数αの2次元のタップ係数により輝度信号yに対してろ過作用を施す2次元ディジタルフィルタ153で構成して、実現することが可能である。
【0069】
例えば、図14中の特性L 2を例にとって考えると上述した数10式は以下の数11式のように示すことができる。
【0070】
【数11】
Figure 0004200745
【0071】
数11式で2項目の分母のFilter_sizeはフィルタの要素数であり、countは周辺画素の特定色の個数である。数11式をハードウエアで実現するとノイズ削減ブロックは図16のように、上述した図3に示す特定色領域検出回路から出力される肌色等の特定色領域の検出を判定する特定色判定フラグF、輝度信号Y、色差信号Cr、Cbを、垂直方向に同時化するディレーライン(DL)161、特定色判定フラグFに基づいて周辺画素の特定色の個数を加算して周辺画素の特定色個数xを出力する加算器164、F_maxからF_minを減算して減算値を出力する減算器162、減算値をFilter_sizeで除算して除算値を出力する除算器163、周辺画素の特定色個数xと除算値とを乗算して乗算値を出力する乗算器165、乗算値とF_maxを加算して注目画素のフィルタ係数αを出力する加算器166、注目画素のフィルタ係数αの2次元のタップ係数により輝度信号yに対してろ過作用を施す2次元ディジタルフィルタ167で構成して、実現することが可能でなる。しかし、図16のノイズ削減ブロックでは除算器163を使っているためハードウェア規模が大きくなってしまう。
【0072】
そこで、例えば、3×3フィルタを用いてF_maxの値を10、F_minの値を1とした場合について考える。
このとき数11式は以下の数12式のようになる。
【0073】
【数12】
Figure 0004200745
【0074】
フィルタ係数αが数12式で表される場合、ノイズ削減ブロックは図17のように、上述した図3に示す特定色領域検出回路から出力される肌色等の特定色領域の検出を判定する特定色判定フラグF、輝度信号Y、色差信号Cr、Cbを、垂直方向に同時化するディレーライン(DL)171、特定色判定フラグFに基づいて周辺画素の特定色の個数を加算して周辺画素の特定色個数xを出力する加算器172、周辺画素の特定色個数xからF_maxを減算して注目画素のフィルタ係数αを出力する減算器173、注目画素のフィルタ係数αの2次元のタップ係数により輝度信号yに対してろ過作用を施す2次元ディジタルフィルタ174で構成して、実現することができ、これにより除算器163をなくし、簡単な回路構成とすることが可能である。
【0075】
ここでは例として回路構成を簡単にするため、数12式について説明したが、フィルタ係数αを求める数式は図14の特性L1〜L3のように数10式で示される一般的な式であればかまわない。
例えば、以下の数13式のような式でもかまわない。
【0076】
【数13】
Figure 0004200745
【0077】
ただし、αmaxは周辺画素が全て特定色でなかった場合のαの値とする。
【0078】
さらに、第3の特定色領域と特定色以外の領域の境界部分でゲインがなめらかに変化するアパーチャ補正技術について説明する。
デジタル画像信号処理では、画像の解像感、解像度を補正し、見映えを良くするためにアパーチャ補正(f 特補正( 周波数特性補正) )を行うことが多い。
【0079】
例えば、図18のように、ディレーライン(DL)181により入力信号の輝度信号Y、色差信号Cr、Cbを、垂直方向に同時化する画像本線184に対して、ハイパスフィルタ( HPF) 182により輝度信号Y、色差信号Cr、Cbから画像の高域周波数成分185を抜き出して、加算器183により再び画像本線184の輝度信号Y、色差信号Cr、Cbに足す手法が知られている。
【0080】
しかし、肌色のような特定色領域では、ディテールを失わせることによって皺や肌荒れ等の肌領域のトラブルを目立たせにくくするために、アパーチャ補正信号を小さくする必要がある。
【0081】
しかし、全領域に対してアパーチャ補正信号を小さくしてしまうと、ボケた画像になってしまうので特定色領域のアパーチャ補正信号のみを小さくして、特定色以外の領域のアパーチャ補正信号は変更しないことが望ましい。さらに、出力画像に違和感を与えないためには、特定色領域と特定色以外の領域でアパーチャ補正信号がなめらかに変化している必要がある。
【0082】
そこで、図19のように、ディレーライン(DL)191により入力信号の輝度信号Y、色差信号Cr、Cbを、垂直方向に同時化し、垂直ローパスフィルタ( V−LPF) 192により輝度信号Yの垂直方向の低域周波数成分を抜き出し、水平バンドパスフィルタ( H−BPF) 194により輝度信号Yの水平方向の所定帯域周波数成分を抜き出し、垂直バンドパスフィルタ( V−BPF) 193により輝度信号Yの垂直方向の所定帯域周波数成分を抜き出し、水平ローパスフィルタ( H−LPF) 195により輝度信号Yの水平方向の低域周波数成分を抜き出し、加算器197によりアパーチャ補正信号を出力し、特定色判定フラグFの注目画素周辺の色情報をもとに、ゲイン算出ブロック196により周辺画素の特定色の個数のカウント(count)の値から注目画素のゲインを求め、アパーチャ補正信号にゲインを与え、乗算器198によりアパーチャ補正信号にゲインを乗算する。
【0083】
周辺画素の特定色の個数をカウント(count)とした場合に、注目画素のアパーチャ補正信号のゲインは、カウント(count)の値に依存するため、数14式のように表すことができる。
【0084】
【数14】
Figure 0004200745
【0085】
数14式をハードウエアで実現したものが、図19に示したゲイン算出ブロック196となる。
【0086】
ここで、図20のアパーチャ補正信号のゲインの導出図で示す特性L1、L2、L3のように、横軸の周辺画素の特定色の個数をカウント(count)としたとき、縦軸のゲインをなめらかに変化させることで、特定色領域のみのアパーチャ補正信号を小さくし、特定色以外の領域との境界でアパーチャ補正信号をなめらかに変化させることが可能となる。
【0087】
ここで、図20の特性L2を例にとって考えると、アパーチャ補正信号のゲインを算出する式は以下の数15式のようになる。
【0088】
【数15】
Figure 0004200745
【0089】
数15式をハードウエアで実現すると、図19に示したゲイン算出ブロック196は図21のように、特定色判定フラグFに基づいて周辺画素の特定色の個数を加算して周辺画素の特定色個数xを出力する加算器211、G_maxからG_minを減算して減算値を出力する減算器212、減算値をFilter_sizeで除算して除算値を出力する除算器213、周辺画素の特定色個数xと除算値とを乗算して乗算値を出力する乗算器214、乗算値とG_maxを加算して注目画素のアパーチャ補正信号のゲインGを出力する加算器215で構成して、実現することが可能である。この図21では除算器213が必要となるが、ここで、図20のX_valueを2のx’乗とすると、数15式は数16式のように変形することができる。
【0090】
【数16】
Figure 0004200745
【0091】
X_valueは2のx' 乗であるので、数16式中の除算はx' のビットシフトを行うシフタで実現できることになる。数16式中の除算をx' のビットシフトを行うシフタで実現した場合のゲイン算出ブロックを図22に示すと、特定色判定フラグFに基づいて周辺画素の特定色の個数を加算して周辺画素の特定色個数xを出力する加算器221、G_maxのx' のビットシフトを行ってビットシフト値を出力するシフタ224、周辺画素の特定色個数xとG_maxのx' のビットシフト値を乗算して乗算値を出力する乗算器222、乗算値とG_maxを加算して注目画素のアパーチャ補正信号のゲインGを出力する加算器223で構成して、実現することが可能である。
【0092】
アパーチャ補正信号のゲイン導出についてここでは例として数16式を説明したが、図15の特性L1〜L3のように数14式で示される一般的な式であればかまわない。
例えば、以下の数17式のような式でもかまわない。
【0093】
【数17】
Figure 0004200745
【0094】
ただし、数17式中のgmaxは周辺画素が全て特定色でなかった場合のg(ゲイン)の値とする。
【0095】
以上より、アパーチャ補正ブロックは図23のように、ディレーライン(DL)231により入力信号の輝度信号Y、色差信号Cr、Cbを、垂直方向に同時化し、垂直ローパスフィルタ( V−LPF) 232により輝度信号Yの垂直方向の低域周波数成分を抜き出し、水平バンドパスフィルタ( H−BPF) 234により輝度信号Yの水平方向の所定帯域周波数成分を抜き出し、垂直バンドパスフィルタ( V−BPF) 233により輝度信号Yの垂直方向の所定帯域周波数成分を抜き出し、水平ローパスフィルタ( H−LPF) 235により輝度信号Yの水平方向の低域周波数成分を抜き出し、加算器236によりアパーチャ補正信号を出力し、特定色判定フラグFの注目画素周辺の色情報をもとに、ゲイン算出ブロック237により周辺画素の特定色の個数のカウント(count)の値から注目画素のゲインを求め、アパーチャ補正信号にゲインを与え、乗算器238によりアパーチャ補正信号にゲインを乗算し、加算器239によりこの乗算値を輝度信号y、色差信号Cr、Cbに加算する。
【0096】
図23中の「V−LPF」232は垂直方向のローパスフィルタであり、「V−BPF」233は垂直方向のバンドパスフィルタである。同様に「 H−LPF」 235、「 H−BPF」 234はそれぞれ水平方向のローパスフィルタ、水平方向のバンドパスフィルタを示す。なお、図示はしないが、乗算器238の後段にコアリング(coring)部として微少振幅をノイズとみなし、ノイズとみなした部分のアパーチャ信号は0にするという処理をするブロックを付加してもよい。
【0097】
また、第4に図12に示した特定色領域検出回路における特定色領域検出において比較器(comp)123部分の判定フラグFの出力を距離に応じた多ビットの信号にした場合について説明する。
【0098】
特定色領域検出において、特定色領域に含まれているかどうかの判定結果を多ビットで表現することにより、図24に示すように「特定色らしさ」を示すことが可能となる。ある画素が特定色領域の中心に近ければ近いほど、特定色に近いということになる。
【0099】
例えば、図24で判定フラグFの特定色らしさを2ビットで表現すると仮定した場合について説明する。中心に最も近い領域に含まれる場合には重み付けを3とし、中心から次に近い領域に含まれる場合には2とし、図22中の楕円状領域の中で最も外側の領域に含まれる場合を1 とし、楕円状領域に含まれていない場合には0とする。このようにある画素が特定色領域の中心に近ければ近いほど大きい値を割り当てることで、判定結果の値の大きさを用いてどのくらい楕円状領域の中心に近いのかを判定することが可能となる。
【0100】
例として、特定色らしさを2 ビットで表現する場合について説明したが、特定色らしさを表現するには何ビットでもかまわない。
【0101】
特定色領域検出ブロックの判定結果を多ビットで表現すると、1 ビットで表現した場合に比べてノイズ削減部で注目画素のフィルタ係数がなめらかに変化し、アパーチャ補正部でアパーチャ補正信号のゲインがなめらかに切り替わることになる。そのため、図12や図15等に示した特定色判定フラグFが多ビットになるが、その他のブロックの構成は変更しなくても、特定色判定結果を1 ビットで表現した場合に比べて、特定色領域と特定色以外の領域の境界でよりなめらかな処理の実現が可能となる。
【0102】
上述した本実施の形態によれば、例えば肌色などの特定色のノイズを削減することができ、ノイズがほとんどない領域に対しても、故意にノイズ削減(NR)を強くかけアパーチャ補正信号を弱くしてディテールを失わせることによって、例えば、肌色領域ならば「にきび」や「しみ」といった肌のトラブルを目立ちにくくし、綺麗な肌を再現することが可能となる。しかも、他の色領域については変化させないようにすることができる。
【0103】
上述した本実施の形態に限らず、本発明の特許請求の範囲を逸脱しない範囲で適宜他の構成をとりうることができることは言うまでもない。
【0104】
【発明の効果】
この発明の信号処理装置は、撮像手段により撮像された画像データ輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出手段と、特定色領域検出手段の判定結果に基づき、注目画素のノイズを削減するフィルタのフィルタ係数を、周辺画素についての多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするノイズ削減手段とを備え、特定色領域における信号処理を行うようにしたので、画像処理を行う際に、肌色や空色等の特定色領域に含まれるか否かの判定結果を多ビットで表現することにより、1ビットで表現した場合に比べて注目画素のフィルタ係数がなめらかに変化する。これにより、特定色領域と特定色領域以外の境界部分で処理をなめらかに変化させ、画質に違和感を与えないようにノイズ削減を行うことができるので、例えば肌色などの特定色のノイズを削減して滑らかな画像を生成して、画像品質を向上させることができるという効果を奏する。
【0105】
また、この発明の信号処理装置は、上述において、特定色領域検出手段は、色差平面で楕円状の特定色領域に対する各画素の距離を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した距離の2乗の値と、色差平面で楕円状の特定色領域を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した円の半径の2乗の値とを比較して判定を行うので、特定色領域検出手段を簡単な回路で実現できるという効果を奏する。
【0106】
また、この発明の信号処理装置は、上述において、特定色領域検出手段は、圧縮・拡大の比率を2の累乗に限定するか、回転角度を30度、60度、120度、150度に限定するかの少なくとも一方の限定をして計算を行うので、特定色領域検出手段をより簡単な回路で実現できるという効果を奏する。
【0107】
また、この発明の信号処理装置は、撮像手段により撮像された画像データ輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出手段と、特定色領域検出手段の判定結果に基づき、注目画素に対するアパーチャ補正信号のゲインを、周辺画素についてのこの多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするアパーチャ補正手段とを備え、特定色領域における信号処理を行うようにしたので、画像処理を行う際に、肌色や空色等の特定色領域に含まれるか否かの判定結果を多ビットで表現することにより、1ビットで表現した場合に比べてアパーチャ補正信号のゲインがなめらかに切り替わる。これにより、特定色領域と特定色領域以外の境界部分で処理をなめらかに変化させ、画質に違和感を与えないようにアパーチャ補正を行うことができるので、例えば肌色などの特定色をアパーチャ補正して滑らかな画像を生成して、画像品質を向上させることができるという効果を奏する。
【0108】
また、この発明の信号処理装置は、上述において、特定色領域検出手段は、色差平面で楕円状の特定色領域に対する各画素の距離を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した距離の2乗の値と、色差平面で楕円状の特定色領域を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した円の半径の2乗の値とを比較して判定を行うので、特定色領域検出手段を簡単な回路で実現できるという効果を奏する。
【0109】
また、この発明の信号処理装置は、上述において、特定色領域検出手段は、圧縮・拡大の比率を2の累乗に限定するか、回転角度を30度、60度、120度、150度に限定するかの少なくとも一方の限定をして計算を行うので、特定色領域検出手段をより簡単な回路で実現できるという効果を奏する。
【0110】
また、この発明の信号処理方法は、撮像手段により撮像された画像データ輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出ステップと、特定色領域検出ステップの判定結果に基づき、注目画素のノイズを削減するフィルタのフィルタ係数を、周辺画素についてのこの多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするノイズ削減ステップとを備え、特定色領域における信号処理を行うようにしたので、画像処理を行う際に、肌色や空色等の特定色領域に含まれるか否かの判定結果を多ビットで表現することにより、1ビットで表現した場合に比べて注目画素のフィルタ係数がなめらかに変化する。これにより、特定色領域と特定色領域以外の境界部分で処理をなめらかに変化させ、画質に違和感を与えないようにノイズ削減を行うことができるので、例えば肌色などの特定色のノイズを削減して滑らかな画像を生成して、画像品質を向上させることができるという効果を奏する。
【0111】
また、この発明の信号処理方法は、上述において、特定色領域検出ステップは、色差平面で楕円状の特定色領域に対する各画素の距離を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した距離の2乗の値と、色差平面で楕円状の特定色領域を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した円の半径の2乗の値とを比較して判定を行うので、特定色領域検出ステップを行うブロックを簡単な回路で実現できるという効果を奏する。
【0112】
また、この発明の信号処理方法は、上述において、特定色領域ステップは、圧縮・拡大の比率を2の累乗に限定するか、回転角度を30度、60度、120度、150度に限定するかの少なくとも一方の限定をして計算を行うので、特定色領域検出ステップを行うブロックをより簡単な回路で実現できるという効果を奏する。
【0113】
また、この発明の信号処理方法は、撮像手段により撮像された画像データ輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出ステップと、特定色領域検出ステップの判定結果に基づき、注目画素に対するアパーチャ補正信号のゲインを、周辺画素についての多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするアパーチャ補正ステップとを備え、特定色領域における信号処理を行うようにしたので、画像処理を行う際に、肌色や空色等の特定色領域に含まれるか否かの判定結果を多ビットで表現することにより、1ビットで表現した場合に比べてアパーチャ補正信号のゲインがなめらかに切り替わる。これにより、特定色領域と特定色領域以外の境界部分で処理をなめらかに変化させ、画質に違和感を与えないようにアパーチャ補正を行うことができるので、例えば肌色などの特定色をアパーチャ補正して滑らかな画像を生成して、画像品質を向上させることができるという効果を奏する。
【0114】
また、この発明の信号処理方法は、上述において、特定色領域検出ステップは、色差平面で楕円状の特定色領域に対する各画素の距離を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した距離の2乗の値と、色差平面で楕円状の特定色領域を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した円の半径の2乗の値とを比較して判定を行うので、特定色領域検出ステップを行うブロックを簡単な回路で実現できるという効果を奏する。
【0115】
また、この発明の信号処理方法は、上述において、特定色領域ステップは、圧縮・拡大の比率を2の累乗に限定するか、回転角度を30度、60度、120度、150度に限定するかの少なくとも一方の限定をして計算を行うので、特定色領域検出ステップを行うブロックをより簡単な回路で実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルスチルカメラのブロック図である。
【図2】カメラシステムLSIのブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に適用されるカメラ信号処理部のブロック図である。
【図4】特定色(肌色)の色差分布を示す図である。
【図5】楕円状の距離計算手順を示す図である。
【図6】楕円状距離計算ブロックを示す図である。
【図7】拡大、圧縮をシフトで実現した楕円状の距離計算ブロックを示す図である。
【図8】回転角が30度の場合の楕円状の距離計算ブロックを示す図である。
【図9】回転角を3 0n度(ただしn≠3m:m, nは任意の整数)とした場合の楕円状の距離計算ブロックを示す図である。
【図10】セレクタS’を用いた楕円状の距離計算ブロックを示す図である。
【図11】n= 3mの場合の楕円状距離計算ブロックを示す図である。
【図12】特定色領域検出回路を示す図である。
【図13】NRフィルタを示す図であり、図13Aは3×3フィルタ、図13Bは5×5フィルタである。
【図14】フィルタ係数αの導出を示す図である。
【図15】ノイズ削減ブロック(1)を示す図である。
【図16】ノイズ削減ブロック(2)を示す図である。
【図17】ノイズ削減ブロック(3)を示す図である。
【図18】一般的なアパーチャ補正を示す図である。
【図19】アパーチャ補正信号の導出を示す図である。
【図20】アパーチャ補正信号のゲインの導出を示す図である。
【図21】ゲイン算出ブロック(1)を示す図である。
【図22】ゲイン算出ブロック(2)を示す図である。
【図23】アパーチャ補正ブロックを示す図である。
【図24】特定色らしさを示す図である。
【符号の説明】
1……レンズ、2……絞り、3……シャッター、4……画像センサー、5……TG(タイミングジェネレーター)、6……フロントエンド、7……カメラシステムLSI、8……画像メモリ、9……マイコン、10……外部記憶媒体、11……画像モニター、21……画像検波部、22……カメラ信号処理部、23……メモリI/F、24……メモリコントローラ、25……マイコンI/F、26……画像圧縮・解凍部、27……モニターI/F、31……特定色領域検出部、32……DL(ディレイライン)、33……NR(ノイズリダクション)部、34……AP(アパーチャ―)補正部、41……楕円状領域( 肌色) 、42……楕円状領域( 空色) 、51……移動、52、53……回転、54……拡大・圧縮、121……楕円状距離計算ブロック

Claims (12)

  1. 撮像手段により撮像された画像データ輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、上記特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出手段と、
    上記特定色領域検出手段の判定結果に基づき、注目画素のノイズを削減するフィルタのフィルタ係数を、周辺画素についての上記多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするノイズ削減手段と
    を備え、特定色領域における信号処理を行うようにした信号処理装置。
  2. 請求項1記載の信号処理装置において、
    上記特定色領域検出手段は、色差平面で楕円状の特定色領域に対する各画素の距離を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した距離の2乗の値と、色差平面で上記楕円状の特定色領域を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した円の半径の2乗の値とを比較して判定を行う信号処理装置。
  3. 請求項記載の信号処理装置において、
    上記特定色領域検出手段は、上記圧縮・拡大の比率を2の累乗に限定するか、上記回転角度を30度、60度、120度、150度に限定するかの少なくとも一方の限定をして計算を行う信号処理装置。
  4. 撮像手段により撮像された画像データ輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、上記特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出手段と、
    上記特定色領域検出手段の判定結果に基づき、注目画素に対するアパーチャ補正信号のゲインを、周辺画素についての上記多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするアパーチャ補正手段と
    を備え、特定色領域における信号処理を行うようにした信号処理装置。
  5. 請求項4記載の信号処理装置において、
    上記特定色領域検出手段は、色差平面で楕円状の特定色領域に対する各画素の距離を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した距離の2乗の値と、色差平面で上記楕円状の特定色領域を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した円の半径の2乗の値とを比較して判定を行う信号処理装置。
  6. 請求項記載の信号処理装置において、
    上記特定色領域検出手段は、上記圧縮・拡大の比率を2の累乗に限定するか、上記回転角度を30度、60度、120度、150度に限定するかの少なくとも一方の限定をして計算を行う信号処理装置。
  7. 撮像手段により撮像された画像データ輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、上記特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出ステップと、
    上記特定色領域検出ステップの判定結果に基づき、注目画素のノイズを削減するフィルタのフィルタ係数を、周辺画素についての上記多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするノイズ削減ステップと
    を備え、特定色領域における信号処理を行うようにした信号処理方法。
  8. 請求項7記載の信号処理方法において、
    上記特定色領域ステップは、色差平面で楕円状の特定色領域に対する各画素の距離を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した距離の2乗の値と、色差平面で上記楕円状の特定色領域を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した円の半径の2乗の値とを比較して判定を行う信号処理方法。
  9. 請求項記載の信号処理装置において、
    上記特定色領域検出ステップは、上記圧縮・拡大の比率を2の累乗に限定するか、上記回転角度を30度、60度、120度、150度に限定するかの少なくとも一方の限定をして計算を行う信号処理方法。
  10. 撮像手段により撮像された画像データ輝度信号および色差信号に基づき、色差平面で各画素の色差値が特定色領域に含まれるか否かの判定結果を、上記特定色領域の中心に近いほど値の大きい多ビットの信号で表現する特定色領域検出ステップと、
    上記特定色領域検出ステップの判定結果に基づき、注目画素に対するアパーチャ補正信号のゲインを、周辺画素についての上記多ビットの信号のカウント値が大きいほど小さくするアパーチャ補正ステップと
    を備え、特定色領域における信号処理を行うようにした信号処理方法。
  11. 請求項10記載の信号処理方法において、
    上記特定色領域ステップは、色差平面で楕円状の特定色領域に対する各画素の距離を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した距離の2乗の値と、色差平面で上記楕円状の特定色領域を移動、回転させた後に縦横を圧縮・拡大した円の半径の2乗の値とを比較して判定を行う信号処理方法。
  12. 請求項11記載の信号処理装置において、
    上記特定色領域検出ステップは、上記圧縮・拡大の比率を2の累乗に限定するか、上記回転角度を30度、60度、120度、150度に限定するかの少なくとも一方の限定をして計算を行う信号処理方法。
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