JP4205249B2 - 蛇腹 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば、マシニングセンタ,研削機等或いはレーザ加工機や溶接機等の工作機械に取り付けられる蛇腹に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、蛇腹は、例えば写真機やアコーディオン等を構成する部品として使用されていたが、近年では、マシニングセンタ,研削機等或いはレーザ加工機や溶接機等のような工作機械を構成する部品としても使用されるに至っている。例えば、レーザ溶接機では、二次元又は三次元方向に駆動するとともにレーザ光を照射するヘッドの左右又は上下には、蛇腹が取り付けられており、こうした蛇腹により上記ヘッドをガイドするガイドレールに塵埃が付着することが防止され、又は該蛇腹内をレーザ光が通過するタイプのレーザ溶接機においては、作業者の手指にレーザ光が照射されることを防止している。
【0003】
しかしながら、上述した従来の蛇腹では、例えば上記研削機により金属を研削する場合、研削屑やクーラント液が飛散する場合が多く、こうした研削屑等が蛇腹に付着した場合には、該蛇腹に穴が開いてしまったり溶融してしまう場合がある。
【0004】
そこで、こうした研削屑等の飛散により穴が開く等の不都合を解消するために、蛇腹本体に形成されたそれぞれ山部に、ほぼ円弧状に折曲された金属板の基端を固定したものが提案され使用されている。この蛇腹を構成する各金属板は、蛇腹本体が伸長されたときにおける特定の山部から、この特定の山部の隣に形成された他の山部までの幅に成形されてなるものであり、蛇腹本体が縮小された場合には、該金属板同士が重なり合うようにされたものである。こうした蛇腹によれば、工作機械から飛散した研削屑等は、これらの金属板に付着することから、蛇腹本体の損傷は防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の蛇腹では、蛇腹本体に形成された各山部のそれぞれに上記金属板を固定する必要があり製造に手間がかかりコスト高となるばかりではなく、該蛇腹を縮小した場合には、蛇腹本体の伸縮方向の長さに加えて、上記金属板1枚の幅とほぼ同じ幅のクリアランスが必要となり、該蛇腹を取り付ける工作機械に、こうしたクリアランスを考慮した設計が余技なくされ、また、上記蛇腹の伸縮動作の度に、上記多数の金属板が相互にぶつかったり擦れ合ったりすることにより騒音が発生する場合が多い。
【0006】
そこで、本発明は、上述した従来の蛇腹が有する課題を解決するために提案されたものであって、従来の蛇腹よりも製造上簡単で且つ低コストとすることができ、該蛇腹が取り付けられる工作機械に特定のクリアランスを必要とせず、さらには、騒音の発生も防止することができる新規な蛇腹を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、第1のシート体を折曲し本体側山部と本体側谷部とが交互に形成されてなる蛇腹本体と、第2のシート体からなり上記蛇腹本体の正面側に固定され上記蛇腹本体の伸縮動作に伴って伸縮される保護部材と、を備えてなり、上記保護部材は、上記蛇腹本体に形成された各本体側山部に固定されることにより形成された保護部材側山部と、この保護部材側山部と保護部材側山部との間に形成され収縮時には本体側谷部方向に移動する保護部材側谷部と、から構成され上記各保護部材側山部から各保護部材側谷部までの長さは、上記本体側山部から本体側谷部までの長さよりも短い長さとなされてなるとともに、該保護部材側山部と保護部材側谷部との間には、金属板からなる保護板が固定されてなることを特徴とするものである。なお、上記第1の発明を構成する保護部材に固定された保護板は、金属板又は熱可塑性樹脂から構成されている必要があり、この金属板としては、鉄,銅,ステンレススチール,アルミニウム等であればよく、特に軽量であることが要求される場合には、アルミニウムを使用することが望ましい。また、この保護板の材料をとして熱可塑性樹脂を使用する場合には、例えば、ポリエチレン樹脂,ホリプロピレン樹脂,エチレン・酢酸ビニール共重合体,エチレン・アクリル共酸重合体,エチレン・アクリル酸エステル共重合体,エチレン・ビニルアルコール共重合体,ポリ塩化ビニール樹脂,ポリスチレン樹脂等を使用すればよい。
【0008】
上述した第1の発明では、蛇腹本体の正面には、該蛇腹本体の伸縮動作に伴って伸縮される保護部材が固定され、この保護部材には金属板からなる保護板が固定れていることから、工作機械の駆動により飛散した溶融金属や切り粉,切削油等は、この保護板に付着する。すなわち、この蛇腹では、蛇腹本体の正面側に保護部材が形成され、この保護部材には保護板が固定されてなることから、該蛇腹本体が溶融金属等により損傷することを十分防止することができ、該蛇腹の耐久性を十分向上させることができる。そして、この蛇腹では、従来の蛇腹のように、蛇腹本体に形成されたそれぞれの山部に金属板の基端を固定するものではないことから、製造も困難ではなく、さらに伸縮させた場合であっても、従来の蛇腹のように、金属板の幅のクリアランスが工作機械に要求されるものではないことから、取り付けられる工作機械に特別の設計を必要としない。また、この蛇腹では、各保護部材側山部から各保護部材側谷部までの長さは、上記本体側山部から本体側谷部までの長さよりも短い長さとなされてなることから、保護部材が最も伸長された場合でも蛇腹本体は完全に伸長されることはないので、該蛇腹本体に形成された本体側谷部が、伸長された際に谷部として再び折り曲げられず形が崩れてしまう危険性も有効に防止することができる。
【0009】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)は、第1のシート体を折曲し本体側山部と本体側谷部とが交互に形成されてなる蛇腹本体と、第2のシート体からなり上記蛇腹本体の正面側に固定され上記蛇腹本体の伸縮動作に伴って伸縮される保護部材と、を備えてなり、上記保護部材は、上記蛇腹本体に形成された各本体側山部に固定されることにより形成された保護部材側谷部と、この保護部材側谷部と保護部材側谷部との間に形成され収縮時には本体側谷部方向とは反対方向に移動する保護部材側山部と、から構成され上記各保護部材側山部から各保護部材側谷部までの長さは、上記本体側山部から本体側谷部までの長さよりも短い長さとなされてなるとともに、該保護部材側山部と保護部材側谷部との間には、金属板又は熱可塑性樹脂からなる保護板が固定されてなることを特徴とするものである。
【0010】
この第2の発明に係る蛇腹では、保護部材に形成された各保護部材側山部は、収縮時には本体側谷部方向とは反対方向に移動するものであり、第1の発明のように、保護部材側谷部が本体側谷部方向に移動するものではないことから、該蛇腹の最大収縮時には、該保護部材や保護板の肉厚が全体の蛇腹の長さに影響しない。したがって、最大収縮時の蛇腹の長さを上記第1の発明に係る蛇腹に比べて相当短いものとすることができる。
【0011】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)は、前記第1又は第2の発明において、前記蛇腹本体の伸縮方向と直交する方向に、上記第1のシート体が延在されてなり、折曲されて形成された山部と谷部とを交互に備え、該蛇腹本体の伸縮動作と同じように伸縮動作される延在部が形成されてなることを特徴とするものである。
【0012】
この発明では、工作機械の駆動により切り粉や切削油等が蛇腹の正面よりも上方に飛散しても、上記蛇腹本体の伸縮方向と直交する方向に形成された延在部により保護されることから、一層蛇腹本体の内側に形成された工作機械を構成する部品を保護することが可能となる。
【0013】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、前記第1又は第2の発明において、蛇腹本体と保護部材との間を閉塞する閉塞部が形成されてなることを特徴とするものである。
【0014】
上記第4の発明に係る蛇腹によれば、蛇腹本体と保護部材との間,特に蛇腹本体に形成された本体側谷部の正面側又は保護部材に形成された保護部材側山部の内側に、切り粉や切削油が進入し、該切り粉等により最大縮小長さが長くなってしまうことを有効に防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態に係る蛇腹について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0016】
この第1の実施の形態に係る蛇腹1は、図1に示すように、蛇腹本体2と、この蛇腹本体2の正面側に取り付けられた保護部材3とから構成されている。上記蛇腹本体2は、正面側に露出する正面側シート体4と、この正面側シート体4の裏面に貼付され該蛇腹本体2の背面に露出する背面側シート体5とから構成された第1のシート体(符号は省略する。)を折曲し、交互に本体側山部2aと本体側谷部2bが形成されてなるものである。なお、この第1のシート体を構成する上記正面側シート体は、本実施の形態においては、合成皮革が使用されており、上記裏面側シート体5は、塩化ビニールが使用されている。そして、この蛇腹本体2に形成された上記本体側山部2aと本体側谷部2bとは、何れも折曲されて形成されているばかりではなく、折曲後、該本体側山部2aと本体側谷部2bとの長さ方向に縫合されることにより形成されている。
【0017】
また、この蛇腹本体2の正面に固定されている保護部材3は、第2のシート体(符号は省略する。)を折曲し、交互に保護部材側山部3aと保護部材側谷部3bとが形成されてなるものである。なお、この保護部材3に形成された保護部材側山部3aは、図2に示すように、前記本体側山部2aの近傍において該蛇腹本体2と共に縫合されることにより山部として成形されており、これら保護部材側山部3aと、この保護部材側山部3aとの間に形成された保護部材側谷部3bは、単に上記第2のシート体を折曲することのみで形成されている。
【0018】
また、上記保護部材3に形成された保護部材側山部3aから保護部材側谷部3bまでの幅は、上記本体側山部2aから本体側谷部2bまでの幅よりも短い幅とされている。したがって、この蛇腹1が伸長され、図2に示すように、特定の保護部材側山部3aから保護部材側谷部3bまでと、この特定の保護部材側山部3aに隣合う他の保護部材側山部3aから上記保護部材側谷部3bまでが一直線状となった場合であっても、蛇腹本体2は伸び切った状態とはされない。この意味で、上記保護部材3は、蛇腹本体2を完全に伸長されることを防止するストッパとしての機能を果たすものとされている。
【0019】
そして、上記保護部材3の正面には、長方形状に成形された保護板4,4が貼付されている。この保護板6,6は、アルミニウムからなるものであり、幅は上記保護部材側山部3aから保護部材側谷部3bまでの幅よりも若干狭い幅とされ、長さは、この蛇腹1の幅(伸縮方向とは直交する長さ)よりも若干短いものとされている。なお、本実施の形態においては、上記保護部材3に形成された保護部材側谷部3bは、伸長時には、該本体側谷部2bから離間する方向に移動するよう構成され、収縮時には、図1及び図3に示すように、上記蛇腹本体2に形成された本体側谷部2b方向に移動するよう構成されている。
【0020】
上述した第1の実施の形態に係る蛇腹1によれば、蛇腹1の正面に、図示しない工作機械の駆動により飛散した溶融金属や切り粉或いは切削油等は、アルミニウムからなる保護板6,6に付着することとなるので、該蛇腹1が損傷することがないばかりではなく、各保護板6,6は、全体が保護部材3の正面に貼付されているものであることから、製造工程上大きな手間がかかることにはならずコスト高も抑制することができ、また、全体が縮小された場合であっても、最大縮小時における蛇腹1の長さが長くなってしまうことがない。
【0021】
なお、上述した実施の形態においては、前述した通り、保護部材3を構成する保護部材側谷部3bが、伸長時には、該本体側谷部2bから離間する方向に移動するよう構成され、収縮時には、上記蛇腹本体2に形成された本体側谷部2b方向に移動するよう構成したものを図示して説明したが、図4に示すように、上記保護部材3を構成する保護部材側谷部3bを、保護部材側山部3bとし、上記保護部材側山部3bを、保護部材側谷部3bとして、伸長時には、該保護部材側山部3bが、該本体側谷部2bに接近し、収縮時には、図5に示すように、該本体側谷部2bから離間する方向に移動するよう構成されてなるものであっても良い。こうした構成に係る蛇腹1によれば、伸縮時において、保護部材3が蛇腹本体2の本体側山部2aと本体側山部2a内に入り込まないことから、最大縮小長さを図1に示す蛇腹1に比べて短いものとすることができる。
【0022】
次に、第2の実施の形態に係る蛇腹10について、図6及び図7を参照しながら詳細に説明する。なお、この図6は、蛇腹10の要部を正面側から示す斜視図であり、図7は、蛇腹10の要部を裏面側から示す斜視図である。この蛇腹10は、前記第1の実施の形態に係る蛇腹1と同じように、第1のシート体を折曲することにより成形された蛇腹本体11と、この蛇腹本体11の正面側に固定された保護部材12と、この保護部材12の正面に貼付された保護板13,13とから構成されたものであるが、上記蛇腹本体11の一端(本例においては上端)は、上記第1のシート体が、上記保護部材12の幅よりも延在され且つ該蛇腹10の伸縮方向とは直交する方向に折曲され、延在部11cが形成されているところに特徴を有する。すなわち、この延在部11cは、上記第1のシート体により蛇腹本体11と一体成形されてなるものであり、該延在部11cには、蛇腹本体11の正面側に形成された本体側山部(符号は省略する。)の上端からほぼ90度折曲され背面側に突出してなる中央山部11dと、この中央山部11dを挟んで上記本体側山部の上端から左右に突出してなる左側山部11e及び右側山部11fと、図7に示すように、上記本体側山部の上端から斜め下方に形成され上記中央山部11dと左側山部11eとの間に形成された左側谷部11gと、上記本体側山部の上端から斜め下方に形成され上記中央山部11dと右側山部11fとの間に形成された右側谷部11h(図6参照)と、上記左側山部11eの先端と右側山部11fの先端と合流位置から下方に形成され本体側谷部11と平行に位置する背面側山部11iとから構成されている。
【0023】
そして、上記蛇腹本体11に形成された延在部11cは、上記中央山部11d,左側山部11e,右側山部11f,背面側山部11i及び左側谷部11g,右側谷部11hを介して、蛇腹本体1の伸縮動作に伴い伸縮され、言うまでもなく、上記保護部材12も保護部材側山部12a及び保護部材側谷部12bを介して、伸縮される。
【0024】
したがって、上述した第2の実施の形態に係る蛇腹10によれば、前記第1の実施の形態に係る蛇腹1と同じ作用効果を実現することができるばかりではなく、上記延在部11cにより、蛇腹本体11の背面側に塵埃が付着し又は工作機械等から飛散した切削油等が付着することを防止することが可能となる。
【0025】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る蛇腹20について、図8及び図9を参照しながら詳細に説明する。この実施の形態に係る蛇腹20は、上記第2の実施の形態に係る蛇腹10を構成する保護部材13に蛇腹本体11に形成された延在部11cとほぼ同様の延在部を設けたことに特徴を有するものである。したがって、この第3の実施の形態に係る蛇腹20を構成する蛇腹本体については、上記第2の実施の形態に係る蛇腹本体11と同様の構成であることから、図8及び図9中は同一の符号を使用するとともに、詳細な説明は省略する。
【0026】
この蛇腹20は、前述した構成に係る(延在部11cを有する)蛇腹本体11(図9参照)と、保護部材21(図8参照)と、この保護部材21に貼付されたステンレススチールからなる保護板22,22とから構成されており、上記保護部材21は、上記蛇腹本体11の正面側に位置し正面には上記保護板22,22が貼付されてなり、第2のシート体が折曲されて交互に保護部材側山部21aと保護部材側谷部21bとが形成されてなる正面部(符号は省略する。)と、この正面部の上端から背面側に折曲されて形成された延在部21dとから構成されている。この延在部21dは、図8に示すように、上記蛇腹本体11に形成された中央山部11d(図7参照)に縫合されることにより該中央山部11dを上方から被覆するように一体化されてなる保護部材側中央山部21eと、蛇腹本体11に形成された左側山部11e上に倣って形成された保護部材側左側山部21fと、蛇腹本体11に形成された右側山部11f上に倣って形成された保護部材側右側山部21gと、上記保護部材側中央山部21eと保護部材側左側山部21fとの間に形成された左側谷部21hと、上記保護部材側中央山部21eと保護部材側右側山部21gとの間に形成された右側谷部21iと、上記保護部材側左側山部21fと保護部材側右側山部21gとの間に形成されてなる中央谷部21jとを有している。
【0027】
なお、上記左側谷部21hと右側谷部21iとは、この蛇腹20の正面側から背面側にかけて徐々に下方に傾斜してなるものであり、上記中央谷部21jは、この蛇腹20の背面側から正面側にかけて徐々に下方に傾斜されている。また、上記保護部材21の正面の上端には左右に傾斜した左側正面谷部21kと、右側正面谷部21lとが形成され、上記左側正面谷部21kの上方には左側正面山部21mが、右側正面谷部21lの上方には右側正面山部21nが形成されている。すなわち、この蛇腹20を構成する保護部材21は、上述した延在部21dに形成された各山部及び谷部(符号は省略する。)を介して蛇腹本体11の収縮動作と共に伸縮される。
【0028】
したがって、上述した第3の実施の形態に係る蛇腹20によれば、第1及び第2の実施の形態に係る蛇腹1,10による作用効果に加えて、上記保護部材21に形成された延在部21dにより、該第1及び第2の実施の形態に係る蛇腹1,10のように、蛇腹本体2,11と、保護部材3,12との間に形成された空間が上方から閉塞された状態となる。したがって、工作機械等の駆動により飛散した研削屑,切削屑又は溶融金属或いはクーラント液等が、上記保護部材21と蛇腹本体11との間に侵入することを防止することができ、蛇腹20の耐久性を一層向上させることができる。
【0029】
なお、上述した第2の実施の形態に係る蛇腹10,20では、保護板13,13,22,22が貼付された保護部材12,22に形成された保護部材側谷部12b,21bが、該蛇腹10,20の伸縮動作により、蛇腹本体11に形成された本体側谷部(符号は省略する。)に接近し又は離間する構成を図示して説明したが、第1の実施の形態に係る蛇腹1の変形例として、図4及び図5を参照して説明した構成と同じように、該保護部材側谷部12b,21bを保護部材側山部とし、該保護部材側山部の両側に形成された保護部材側山部12a,21aを保護部材側谷部として折曲し、収縮時においては、該保護部材側山部が正面側に突出するよう構成したものであっても良い。
【0030】
また、上記各実施の形態においては、蛇腹1,10,20の上端側のみ図示して説明し下端側の構成については触れなかったが、該蛇腹1,10,20の取り付けられる工作機械等の構成に応じて、下端側についても上端側の構成と同様の構成を採用しても良い。特に、第2の実施の形態に係る蛇腹10に関しては、蛇腹本体11に形成された延在部11cの長さ(正面側から背面側への延在長さ)をさらに長くされたものであっても良いし、第3の実施の形態に係る蛇腹20についても、蛇腹本体11に形成された延在部11c及び保護部材21に形成された延在部21dの長さについても、さらに長くされたものであっても良い。
【0031】
【発明の効果】
前述した本発明の各実施の形態の説明からも明らかなように、本発明(請求項1記載の発明)では、蛇腹本体の正面に、該蛇腹本体の伸縮動作に伴って伸縮される保護部材が固定され、この保護部材には金属板からなる保護板が固定れていることから、例えば、研削機等から発生する研削屑やクーラント液が多量に飛散した場合、或いはレーザ溶接機等の駆動により溶融金属等が飛散しても、これらは全て該保護板に付着する。すなわち、この蛇腹では、蛇腹本体の正面側に保護部材と保護板との両方が形成されてなることから、該蛇腹本体が研削屑等により損傷することを十分防止することができる。そして、この蛇腹では、従来の蛇腹のように、金属板の基端を蛇腹本体の各山部に固定するものではないことから、製造も困難ではなく、さらに伸縮させた場合であっても、従来の蛇腹のように、金属板の幅のクリアランスが要求されるものではないことから、取り付けられる工作機械に特別の設計を必要としない。また、この蛇腹では、各保護部材側山部から各保護部材側谷部までの長さは、上記本体側山部から本体側谷部までの長さよりも短い長さとなされてなることから、保護部材が最も伸長された場合でも蛇腹本体は完全に伸長されることはないので、該蛇腹本体に形成された本体側谷部が、伸長された際に谷部として再び折り曲げられず形が崩れてしまう危険性も有効に防止することができる。さらに、この発明によれば、従来発生している騒音の発生も十分防止することができる。
【0032】
また、第2の発明(請求項2記載の発明)では、保護部材に形成された各保護部材側山部は、収縮時には本体側谷部方向とは反対方向に移動するものであり、第1の発明のように、保護部材側谷部が本体側谷部方向に移動するものではない。したがって、この蛇腹が最も収縮された状態における蛇腹全体の長さは、該保護部材や保護板の肉厚が影響しない。したがって、最も収縮した時の蛇腹の長さを上記第1の発明に係る蛇腹に比べて相当短いものとすることができる。
【0033】
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、工作機械の駆動により研削屑やクーラント液等が蛇腹の正面よりも上方に飛散しても、上記蛇腹本体の伸縮方向と直交する方向に形成された延在部により保護されることから、一層蛇腹本体の内側に形成された工作機械を構成する部品を保護することが可能となるとともに、該蛇腹を構成する蛇腹本体も保護することが可能となる。
【0034】
また、第4の発明(請求項4記載の発明)では、蛇腹本体と保護部材との間,特に蛇腹本体に形成された本体側谷部の正面側又は保護部材に形成された保護部材側山部の内側に、研削屑やクーラント液等が進入し、該研削屑等により最大縮小長さが長くなってしまうことを有効に防止することができ、蛇腹の耐久性を十分向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る蛇腹を正面側から示す斜視図である。
【図2】図1に示す蛇腹を伸長した状態の要部を示す平断面図である。
【図3】図1に示す蛇腹を収縮させた状態を示す平断面図である。
【図4】図1に示す蛇腹の変形例を示す斜視図である。
【図5】図4に示す蛇腹をやや縮小させた状態の要部を示す平断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る蛇腹の要部を正面側から示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る蛇腹の要部を背面側から示す斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る蛇腹の要部を正面側から示す斜視図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る蛇腹の要部を背面側から示す斜視図である。
【符号の説明】
1 蛇腹
2 蛇腹本体
2a 本体側山部
2b 本体側谷部
3 保護部材
3a 保護部材側山部
3b 保護部材側谷部
4 正面側シート体
5 背面側シート体
6 保護板
10 蛇腹
11 蛇腹本体
11c 延在部
12 保護部材
12a 保護部材側山部
12b 保護部材側谷部
13 保護板
20 蛇腹
21 保護部材
21d 延在部
22 保護板
Claims (4)
- 第1のシート体を折曲し本体側山部と本体側谷部とが交互に形成されてなる蛇腹本体と、
第2のシート体からなり上記蛇腹本体の正面側に固定され上記蛇腹本体の伸縮動作に伴って伸縮される保護部材と、を備えてなり、
上記保護部材は、上記蛇腹本体に形成された各本体側山部に固定されることにより形成された保護部材側山部と、この保護部材側山部と保護部材側山部との間に形成され収縮時には本体側谷部方向に移動する保護部材側谷部と、から構成され上記各保護部材側山部から各保護部材側谷部までの長さは、上記本体側山部から本体側谷部までの長さよりも短い長さとなされてなるとともに、該保護部材側山部と保護部材側谷部との間には、金属板又は熱可塑性樹脂からなる保護板が固定されてなることを特徴とする蛇腹。 - 第1のシート体を折曲し本体側山部と本体側谷部とが交互に形成されてなる蛇腹本体と、
第2のシート体からなり上記蛇腹本体の正面側に固定され上記蛇腹本体の伸縮動作に伴って伸縮される保護部材と、を備えてなり、
上記保護部材は、上記蛇腹本体に形成された各本体側山部に固定されることにより形成された保護部材側谷部と、この保護部材側谷部と保護部材側谷部との間に形成され収縮時には本体側谷部方向とは反対方向に移動する保護部材側山部と、から構成され上記各保護部材側山部から各保護部材側谷部までの長さは、上記本体側山部から本体側谷部までの長さよりも短い長さとなされてなるとともに、該保護部材側山部と保護部材側谷部との間には、金属板又は熱可塑性樹脂からなる保護板が固定されてなることを特徴とする蛇腹。 - 前記蛇腹本体の伸縮方向と直交する方向に、上記第1のシート体が延在されてなり、折曲されて形成された山部と谷部とを交互に備え、該蛇腹本体の伸縮動作と同じように伸縮動作される延在部が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の蛇腹。
- 前記蛇腹本体と保護部材との間を閉塞する閉塞部が形成されてなることを特徴とする請求項1又は2記載の蛇腹。
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